JPH10172804A - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents
正特性サーミスタ装置Info
- Publication number
- JPH10172804A JPH10172804A JP33330596A JP33330596A JPH10172804A JP H10172804 A JPH10172804 A JP H10172804A JP 33330596 A JP33330596 A JP 33330596A JP 33330596 A JP33330596 A JP 33330596A JP H10172804 A JPH10172804 A JP H10172804A
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- JP
- Japan
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- shaped
- temperature coefficient
- coefficient thermistor
- positive temperature
- electrodes
- Prior art date
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- Pending
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- Thermistors And Varistors (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は正特性サーミスタ装置に関するもの
で、正特性サーミスタのワレやカケを防止するものであ
る。 【解決手段】 両面に電極が付与された板状の正特性サ
ーミスタ８をＬ状の電極板９，１０で挟持した。
で、正特性サーミスタのワレやカケを防止するものであ
る。 【解決手段】 両面に電極が付与された板状の正特性サ
ーミスタ８をＬ状の電極板９，１０で挟持した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、殺虫液を
浸透させた芯棒の外周を加熱することにより、芯棒から
殺虫ガスを放散させる液体式電子蚊取器等のように、棒
状或いは、パイプ状被加熱体を加熱するのに好適な正特
性サーミスタ装置に関する。
浸透させた芯棒の外周を加熱することにより、芯棒から
殺虫ガスを放散させる液体式電子蚊取器等のように、棒
状或いは、パイプ状被加熱体を加熱するのに好適な正特
性サーミスタ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】正特性サーミスタは、ある温度（キュリ
ー温度）以上になると、急激にその抵抗値が上昇する性
質を持った半導体セラミクスである。そのため、電圧を
印加すると発熱し、キュリー温度を越えると、その温度
上昇は止まり、一定の温度を保つ。このように、過熱し
ない安全な発熱体ということで、幅広く応用されてい
る。例えば、殺虫液中に多孔質吸液芯の一部を浸漬させ
ることにより、この殺虫液を加熱蒸散させる方式の加熱
蒸散殺虫器において、その加熱蒸散のための定温発熱体
として、正特性サーミスタ装置が用いられている。
ー温度）以上になると、急激にその抵抗値が上昇する性
質を持った半導体セラミクスである。そのため、電圧を
印加すると発熱し、キュリー温度を越えると、その温度
上昇は止まり、一定の温度を保つ。このように、過熱し
ない安全な発熱体ということで、幅広く応用されてい
る。例えば、殺虫液中に多孔質吸液芯の一部を浸漬させ
ることにより、この殺虫液を加熱蒸散させる方式の加熱
蒸散殺虫器において、その加熱蒸散のための定温発熱体
として、正特性サーミスタ装置が用いられている。
【０００３】特に、Ｕ状正特性サーミスタ装置は、その
放熱部がＵ状であるため、薬液ボトルを略水平方向から
出し入れできる液体式蚊取器の定温発熱体として広く用
いられている。その斜視図を図６に示す。図６に於て、
１は薬液ボトル、２はＵ状正特性サーミスタ装置であ
る。
放熱部がＵ状であるため、薬液ボトルを略水平方向から
出し入れできる液体式蚊取器の定温発熱体として広く用
いられている。その斜視図を図６に示す。図６に於て、
１は薬液ボトル、２はＵ状正特性サーミスタ装置であ
る。
【０００４】図７、図８に代表的なＵ状正特性サーミス
タ装置の横、縦、両断面図を示す。同図において、３は
Ｕ状正特性サーミスタ、４は前記Ｕ状正特性サーミスタ
３を挟持、固着している電極板、５はそれらを収納して
いるＵ状絶縁ケース、６は絶縁蓋、７はＵ状絶縁ケース
５内に充填されている充填剤である。
タ装置の横、縦、両断面図を示す。同図において、３は
Ｕ状正特性サーミスタ、４は前記Ｕ状正特性サーミスタ
３を挟持、固着している電極板、５はそれらを収納して
いるＵ状絶縁ケース、６は絶縁蓋、７はＵ状絶縁ケース
５内に充填されている充填剤である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図７、図８に示されて
いるような、Ｕ状正特性サーミスタ装置に於ては、その
発熱体である正特性サーミスタの形状がＵ状であるとい
う構造のため、Ｕ状正特性サーミスタ３が必要不可欠で
あった。しかしながら、セラミック焼結体である正特性
サーミスタをＵ状に正確に成形する事は、その焼結時の
収縮の違い等のため非常に困難であった。また、正特性
サーミスタがＵ状であるために、焼結完成後の諸工程の
中でワレ、カケ等の不良が多発する等の改善されるべき
課題があった。
いるような、Ｕ状正特性サーミスタ装置に於ては、その
発熱体である正特性サーミスタの形状がＵ状であるとい
う構造のため、Ｕ状正特性サーミスタ３が必要不可欠で
あった。しかしながら、セラミック焼結体である正特性
サーミスタをＵ状に正確に成形する事は、その焼結時の
収縮の違い等のため非常に困難であった。また、正特性
サーミスタがＵ状であるために、焼結完成後の諸工程の
中でワレ、カケ等の不良が多発する等の改善されるべき
課題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
するために、両面に電極が付与された板状の正特性サー
ミスタと、それを挟持するＬ状の二つの電極板と、それ
らを収納するＵ状絶縁ケースと絶縁蓋とからなる正特性
サーミスタ装置とした。
するために、両面に電極が付与された板状の正特性サー
ミスタと、それを挟持するＬ状の二つの電極板と、それ
らを収納するＵ状絶縁ケースと絶縁蓋とからなる正特性
サーミスタ装置とした。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１の発明は従来Ｕ
状であった、Ｕ状正特性サーミスタ装置の正特性サーミ
スタを板状にすることによって、非常に簡単に、かつ正
確に成形焼結することが可能となった。また、従来その
形状のため、焼結完成後の諸工程の中でワレ、カケ等の
不良が多発していたが、従来の形状に比して外力および
衝撃力に対する強度の大きい板状にすることによって、
それらの不良を激減させることができる。また、熱源で
ある正特性サーミスタからの熱を熱伝導のよい伝熱板を
兼ねるＬ状電極板によって放熱部に伝えるため、従来の
Ｕ状正特性サーミスタ装置と同等の効率の良さで被加熱
物を加熱することができる。
状であった、Ｕ状正特性サーミスタ装置の正特性サーミ
スタを板状にすることによって、非常に簡単に、かつ正
確に成形焼結することが可能となった。また、従来その
形状のため、焼結完成後の諸工程の中でワレ、カケ等の
不良が多発していたが、従来の形状に比して外力および
衝撃力に対する強度の大きい板状にすることによって、
それらの不良を激減させることができる。また、熱源で
ある正特性サーミスタからの熱を熱伝導のよい伝熱板を
兼ねるＬ状電極板によって放熱部に伝えるため、従来の
Ｕ状正特性サーミスタ装置と同等の効率の良さで被加熱
物を加熱することができる。
【０００８】以下本発明の一実施形態を図１〜図３に基
づいて説明する。図１〜図３において、８は両面にアル
ミ溶射電極を付与した板状正特性サーミスタ、９，１０
はそれを挟持している伝熱板を兼ねるアルミ製のＬ状の
電極板、１１はそれらを収納しているＰＰＳ樹脂製のＵ
状絶縁ケース、１２は絶縁蓋である。
づいて説明する。図１〜図３において、８は両面にアル
ミ溶射電極を付与した板状正特性サーミスタ、９，１０
はそれを挟持している伝熱板を兼ねるアルミ製のＬ状の
電極板、１１はそれらを収納しているＰＰＳ樹脂製のＵ
状絶縁ケース、１２は絶縁蓋である。
【０００９】以下、本実施形態の動作について述べる。
図中の二つの伝熱板を兼ねるアルミ製のＬ状の電極板
９，１０の両端子間に電圧を印加すると、両面にアルミ
溶射電極を付与した板状正特性サーミスタ８に電圧がか
かり、前記正特性サーミスタ８は、発熱し、その表面温
度が上昇し、ある一定の温度（キュリー温度）を保つ。
この正特性サーミスタ８の熱は、２つの伝熱板を兼ねる
電極板９，１０によってＰＰＳ樹脂製のＵ状絶縁ケース
１１の凹部を加熱してその表面温度をある一定温度まで
上昇させ、そこからの放熱を利用して被加熱物を加熱す
る。
図中の二つの伝熱板を兼ねるアルミ製のＬ状の電極板
９，１０の両端子間に電圧を印加すると、両面にアルミ
溶射電極を付与した板状正特性サーミスタ８に電圧がか
かり、前記正特性サーミスタ８は、発熱し、その表面温
度が上昇し、ある一定の温度（キュリー温度）を保つ。
この正特性サーミスタ８の熱は、２つの伝熱板を兼ねる
電極板９，１０によってＰＰＳ樹脂製のＵ状絶縁ケース
１１の凹部を加熱してその表面温度をある一定温度まで
上昇させ、そこからの放熱を利用して被加熱物を加熱す
る。
【００１０】図４に本発明による別の実施形態の横断面
図を示す。図中８から１２までは、前記図１〜図３と同
じものであるが、図中の両面にアルミ溶射電極を付与し
た板状正特性サーミスタ８は、二つの伝熱板を兼ねるア
ルミ製のＬ状の電極板９，１０に接着剤によって接着さ
れている。１３はＵ状絶縁ケース１１と、絶縁蓋１２と
の間に充填されているシリコン系の充填剤、１４はアル
ミ製のＵ状放熱板である。動作は図１〜図３のものとほ
ぼ同じであるが、図中のＵ状放熱板１４により、放熱部
の温度分布がより均一となり、さらに効率の良い加熱を
実施することができる。また、シリコン系の充填剤１３
を充填することによって、さらに密閉性、熱伝導性を向
上させ、外気による正特性サーミスタの特性劣化を防止
するとともに、熱伝達のロスを低減することができる。
加えて、外力に対する安定性を増すことができる。
図を示す。図中８から１２までは、前記図１〜図３と同
じものであるが、図中の両面にアルミ溶射電極を付与し
た板状正特性サーミスタ８は、二つの伝熱板を兼ねるア
ルミ製のＬ状の電極板９，１０に接着剤によって接着さ
れている。１３はＵ状絶縁ケース１１と、絶縁蓋１２と
の間に充填されているシリコン系の充填剤、１４はアル
ミ製のＵ状放熱板である。動作は図１〜図３のものとほ
ぼ同じであるが、図中のＵ状放熱板１４により、放熱部
の温度分布がより均一となり、さらに効率の良い加熱を
実施することができる。また、シリコン系の充填剤１３
を充填することによって、さらに密閉性、熱伝導性を向
上させ、外気による正特性サーミスタの特性劣化を防止
するとともに、熱伝達のロスを低減することができる。
加えて、外力に対する安定性を増すことができる。
【００１１】図５に円板状の正特性サーミスタ１５を用
いた別の実施形態を示す。図中１５は両面にアルミ溶射
電極を付与した円板状正特性サーミスタである。
いた別の実施形態を示す。図中１５は両面にアルミ溶射
電極を付与した円板状正特性サーミスタである。
【００１２】
【発明の効果】本発明を用いることによって、従来のＵ
状正特性サーミスタ装置が有していた正特性サーミスタ
のワレ、カケを未然に防ぐことができる。また、熱源で
ある正特性サーミスタからの熱を伝熱板を兼ねるＬ状の
電極板によって放熱部に伝えるため、従来のＵ状正特性
サーミスタ装置と同等の効率の良さで被加熱物への加熱
を行うことができる。
状正特性サーミスタ装置が有していた正特性サーミスタ
のワレ、カケを未然に防ぐことができる。また、熱源で
ある正特性サーミスタからの熱を伝熱板を兼ねるＬ状の
電極板によって放熱部に伝えるため、従来のＵ状正特性
サーミスタ装置と同等の効率の良さで被加熱物への加熱
を行うことができる。
【００１３】さらに、円板状の正特性サーミスタを用い
ることによって製品製造工程に於ける素子配置工程の方
向合わせを行う必要がなくなり製造工程の簡略化を図る
ことができる。
ることによって製品製造工程に於ける素子配置工程の方
向合わせを行う必要がなくなり製造工程の簡略化を図る
ことができる。
【図１】本発明の一実施形態の正特性サーミスタ装置の
横断面図
横断面図
【図２】同縦断面図
【図３】同内部構造を示す斜視図
【図４】本発明の別の実施形態の横断面図
【図５】本発明のさらに別の実施形態の横断面図
【図６】Ｕ状正特性サーミスタ装置を用いた液体式蚊取
器の斜視図
器の斜視図
【図７】従来のＵ状正特性サーミスタ装置の横断面図
【図８】同縦断面図
８ 板状正特性サーミスタ ９，１０ 電極板 １１ Ｕ状絶縁ケース １２ 絶縁蓋 １３ 充填剤 １４ Ｕ状放熱板 １５ 円板状正特性サーミスタ
Claims (1)
- 【請求項１】 両面に電極が付与された板状の正特性サ
ーミスタと、この正特性サーミスタを挟持するＬ状の二
つの電極板と、それらを収納するＵ状絶縁ケースと、絶
縁蓋とからなる正特性サーミスタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33330596A JPH10172804A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 正特性サーミスタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33330596A JPH10172804A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 正特性サーミスタ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10172804A true JPH10172804A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18264626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33330596A Pending JPH10172804A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 正特性サーミスタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10172804A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013539982A (ja) * | 2010-10-18 | 2013-10-31 | エプコス アクチエンゲゼルシャフト | 加熱モジュールおよび加熱モジュールを備える蒸発装置 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP33330596A patent/JPH10172804A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013539982A (ja) * | 2010-10-18 | 2013-10-31 | エプコス アクチエンゲゼルシャフト | 加熱モジュールおよび加熱モジュールを備える蒸発装置 |
| US9242020B2 (en) | 2010-10-18 | 2016-01-26 | Epcos Ag | Heating module and vaporization apparatus having a heating module |
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