JPH10172372A - 通電用導体の接触子 - Google Patents
通電用導体の接触子Info
- Publication number
- JPH10172372A JPH10172372A JP8333340A JP33334096A JPH10172372A JP H10172372 A JPH10172372 A JP H10172372A JP 8333340 A JP8333340 A JP 8333340A JP 33334096 A JP33334096 A JP 33334096A JP H10172372 A JPH10172372 A JP H10172372A
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- Japan
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- conductor
- conductors
- groove
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ガス絶縁開閉装置の通電上のネックとなる導体
の接触子部の構造を改善し、部品の外形寸法を大きくす
ることなく、通電能力向上を図る。 【解決手段】円柱形状で直列に配置された導体1および
2と導体の外側に放射状に配置された接触子片3との1
ヶ当たりの接触点を倍増するため、導体表面に軸方向に
溝を、接触子片3の板厚の1/2以下になるピッチで形
成した。
の接触子部の構造を改善し、部品の外形寸法を大きくす
ることなく、通電能力向上を図る。 【解決手段】円柱形状で直列に配置された導体1および
2と導体の外側に放射状に配置された接触子片3との1
ヶ当たりの接触点を倍増するため、導体表面に軸方向に
溝を、接触子片3の板厚の1/2以下になるピッチで形
成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通電用導体の接触子
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガス絶縁開閉装置の主回路を構
成する通電部導体は、高電圧での導体表面の電界強度緩
和等の利点から通常円筒状の形をした導体が使われてい
る。一方、ガス絶縁装置は、装置を構成する機器や、製
作上の寸法制約により、いくつかのユニットに分割され
るため、構成部品の一部である通電部導体も、直列に対
向する導体の接続に、導体間で接触子が必要である。
成する通電部導体は、高電圧での導体表面の電界強度緩
和等の利点から通常円筒状の形をした導体が使われてい
る。一方、ガス絶縁装置は、装置を構成する機器や、製
作上の寸法制約により、いくつかのユニットに分割され
るため、構成部品の一部である通電部導体も、直列に対
向する導体の接続に、導体間で接触子が必要である。
【0003】従来、接触子の構造は、接触子片と接触す
る導体端部は、滑らかな円筒あるいは円柱形状をしてい
た。
る導体端部は、滑らかな円筒あるいは円柱形状をしてい
た。
【0004】接触子に要求される性能は、通常の負荷電
流に対する接触部の温度上昇の制約と主回路で地絡等の
故障時に瞬時に流れる大電流に対する短時間電流通電能
力がある。いずれの性能もアップさせる方法として、従
来、接触子片の数を増やす、導体の直径を大きくするこ
とで対応してきた。
流に対する接触部の温度上昇の制約と主回路で地絡等の
故障時に瞬時に流れる大電流に対する短時間電流通電能
力がある。いずれの性能もアップさせる方法として、従
来、接触子片の数を増やす、導体の直径を大きくするこ
とで対応してきた。
【0005】従来の接触子では一直線上に対向する二つ
の円筒状の導体の中心が、部品の精度により、0.5mm
程度ずれても、接触子片が、追従し、どの接触子片も二
つの導体間との接触は保たれるという利点の反面、接触
部は微視的には、ずれた二つの円筒面間に、接触子片側
の平面が当るため、点接触の状態になる欠点がある。ま
た、接触子片の厚さについては、接触力を与えるコイル
状の締付ばねの巻線ピッチとの調和もあり、最小でも4
mm程度がよく使われる。
の円筒状の導体の中心が、部品の精度により、0.5mm
程度ずれても、接触子片が、追従し、どの接触子片も二
つの導体間との接触は保たれるという利点の反面、接触
部は微視的には、ずれた二つの円筒面間に、接触子片側
の平面が当るため、点接触の状態になる欠点がある。ま
た、接触子片の厚さについては、接触力を与えるコイル
状の締付ばねの巻線ピッチとの調和もあり、最小でも4
mm程度がよく使われる。
【0006】以上から考えると、通電導体の接触部の直
径や、接触子片の板厚・長さに比べ、実際の接触面積は
極めて狭い範囲であることがわかる。
径や、接触子片の板厚・長さに比べ、実際の接触面積は
極めて狭い範囲であることがわかる。
【0007】一方、実績によれば、接触子の通電能力は
接触子の数にほぼ比例し、さらに短時間電流通電能力
は、接触子の平方根にほぼ比例することがわかってき
た。
接触子の数にほぼ比例し、さらに短時間電流通電能力
は、接触子の平方根にほぼ比例することがわかってき
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電力供給の
高密度化に対応する一つの手段として、通電部で性能の
ネックになる接触子部の寸法を大きくすることなく、通
電能力をアップする手段として、円筒状の導体側に軸方
向に多数の溝を形成することにより、接触子片との接触
箇所を増やし、通電面積を確保しようとするものであ
る。
高密度化に対応する一つの手段として、通電部で性能の
ネックになる接触子部の寸法を大きくすることなく、通
電能力をアップする手段として、円筒状の導体側に軸方
向に多数の溝を形成することにより、接触子片との接触
箇所を増やし、通電面積を確保しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、直列に配置さ
れた通電導体と上記導体間を電気的,機械的に接触し、
結ぶ接触子片との接触部において、接触子片の板厚方向
で2ヶ所接触するように、上記導体の円筒部に軸方向の
溝を設け、通電能力のアップをしようとするものであ
る。
れた通電導体と上記導体間を電気的,機械的に接触し、
結ぶ接触子片との接触部において、接触子片の板厚方向
で2ヶ所接触するように、上記導体の円筒部に軸方向の
溝を設け、通電能力のアップをしようとするものであ
る。
【0010】本発明では、通電導体の端部の接触子部分
を予めローレット加工等の転造などにより溝を形成すれ
ば、全体として工数がかからず精度のよいものが得られ
る。
を予めローレット加工等の転造などにより溝を形成すれ
ば、全体として工数がかからず精度のよいものが得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施例に基づいて
本発明を詳細に説明する。
本発明を詳細に説明する。
【0012】図1,図2は本発明によるガス絶縁開閉装
置の通電用導体の接触子の構造を示しており、図1は、
図2のA−Aで示す方向から見た形状を表したものであ
る。一直線上に配置され、丸い外形をした導体1と導体
2を電気的に結ぶために、導体の外周に放射状に接触子
片3を等間隔に配置し、接触子片3の外周にコイルばね
6を巻き付けることにより、接触力を与える構造として
いる。本構造は軸方向の機械的寸法公差や導体1側と導
体2側の微少な偏心に対しては摺動により組立上吸収し
得る利点を有する反面、実際の接触部が点接触となるの
で、通電能力の点では不利となる傾向がある。したがっ
て、従来と同程度の導体1と2との間で偏心があって
も、外形寸法を増すことなく、点接触の部分を倍増する
手段として、導体1および2の接触部に軸方向に溝7を
形成し、しかも、溝7のピッチを接触子片3の板厚tに
対し、t/2以下とすることにより、接触子片3が、導
体1,導体2の円周方向の任意の位置にあっても、2点
で接触することとなる。
置の通電用導体の接触子の構造を示しており、図1は、
図2のA−Aで示す方向から見た形状を表したものであ
る。一直線上に配置され、丸い外形をした導体1と導体
2を電気的に結ぶために、導体の外周に放射状に接触子
片3を等間隔に配置し、接触子片3の外周にコイルばね
6を巻き付けることにより、接触力を与える構造として
いる。本構造は軸方向の機械的寸法公差や導体1側と導
体2側の微少な偏心に対しては摺動により組立上吸収し
得る利点を有する反面、実際の接触部が点接触となるの
で、通電能力の点では不利となる傾向がある。したがっ
て、従来と同程度の導体1と2との間で偏心があって
も、外形寸法を増すことなく、点接触の部分を倍増する
手段として、導体1および2の接触部に軸方向に溝7を
形成し、しかも、溝7のピッチを接触子片3の板厚tに
対し、t/2以下とすることにより、接触子片3が、導
体1,導体2の円周方向の任意の位置にあっても、2点
で接触することとなる。
【0013】図3,図4は本発明による他の実施例を示
したもので、図3は図4のB−Bで示す方向から見た形
状を表したものである。
したもので、図3は図4のB−Bで示す方向から見た形
状を表したものである。
【0014】導体1および導体2の接触面は滑らかな円
柱形状をしており、接触子片3は円周方向に板厚が比較
的厚く、接触面は円弧状をしているが、曲率は導体1お
よび2の接触面の曲率よりわずかに小さくしてあり、接
触部は、接触子片3の両端部の2ヶ所となる。これによ
り、部品の寸法,接触子片の数および導体の径を大きく
することなく通電能力を向上させることができる。
柱形状をしており、接触子片3は円周方向に板厚が比較
的厚く、接触面は円弧状をしているが、曲率は導体1お
よび2の接触面の曲率よりわずかに小さくしてあり、接
触部は、接触子片3の両端部の2ヶ所となる。これによ
り、部品の寸法,接触子片の数および導体の径を大きく
することなく通電能力を向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、導体の径を大きくする
ことなく、導体接触子部の通電能力を向上することがで
きるので、例えばガス絶縁開閉装置の電流仕様に対し、
製品サイズを変えることなく、通電部分の部品の共用化
を図ることができる。
ことなく、導体接触子部の通電能力を向上することがで
きるので、例えばガス絶縁開閉装置の電流仕様に対し、
製品サイズを変えることなく、通電部分の部品の共用化
を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例のガス絶縁開閉装置の通電用
導体の接触子の軸方向に直角の断面図。
導体の接触子の軸方向に直角の断面図。
【図2】通電用導体の接触子の軸方向断面図。
【図3】本発明の別の実施例の通電用導体の接触子の軸
方向に直角の断面図。
方向に直角の断面図。
【図4】図3の軸方向断面図。
1,2…導体、3…接触子片、4…止め金、5…ガイド
リング、6…コイルばね。
リング、6…コイルばね。
Claims (1)
- 【請求項1】直列に並び円形をした一対の通電用導体と
上記導体を軸方向,円周方向とも摺動可能なように、上
記導体の周りを複数の並列に配置した接触子片で囲み、
接触力をばねにより保持する構造を有する接触子におい
て、上記導体の接触子片と接触する部分に、軸方向に溝
をつくることにより、一ヶの接触子片に対し、円周方向
で二ヶ所接触するようにしたことを特徴とする通電用導
体の接触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8333340A JPH10172372A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 通電用導体の接触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8333340A JPH10172372A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 通電用導体の接触子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10172372A true JPH10172372A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18265025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8333340A Pending JPH10172372A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 通電用導体の接触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10172372A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007116480A1 (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | ガス絶縁電力機器 |
CN104885178A (zh) * | 2012-12-26 | 2015-09-02 | 株式会社日立制作所 | 开闭装置 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP8333340A patent/JPH10172372A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007116480A1 (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | ガス絶縁電力機器 |
US8519293B2 (en) | 2006-03-31 | 2013-08-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Gas-insulated power apparatus |
CN104885178A (zh) * | 2012-12-26 | 2015-09-02 | 株式会社日立制作所 | 开闭装置 |
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