JPH10172034A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンキーを別体に設けることなく暗証番号を
入力することができる自動販売機を提供する。 【解決手段】 口座ボタン１２に食券を指定するための
機能と、暗証番号を入力するための機能を持たすことに
より、暗証番号を入力するための特別なテンキーを省略
することができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＩＣカード等によ
って商品や券が購入できる自動販売機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】最近の自動販売機においては、ＩＣカー
ドまたは磁気カードよりなるクレジットカードやプリペ
イドカード（以下、単にカードという）を使用して商品
や券を購入できるものがある。

【０００３】このようなカードによって商品を購入する
場合には、自動販売機に設けられたカードリードライタ
ーにカードを挿入するだけでは、そのカードの使用者が
真の使用者か否かの判別ができないため、それとは別に
暗証番号を要求する場合がある。すなわち、カードに識
別子と暗証番号を記録させておき、カードリードライタ
ーで読み取ったその暗証番号と、使用者が入力した暗証
番号が一致した場合にのみ商品を販売するようになって
いる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記のような暗証番号を
入力する自動販売機においては、この暗証番号を入力す
るために特別にテンキーを自動販売機の前面に設けてい
る。しかしながら、このようなテンキーを別体に設ける
のはその構造が複雑になるとともに、コストが上がると
いう問題がある。

【０００５】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、テン
キーを別体に設けることなく暗証番号を入力することが
できる自動販売機を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機は、
少なくとも識別子と暗証番号とが記録されているカード
からこれら識別子と暗証番号とを読取るカードリードラ
イターを有する自動販売機において、購入したい商品や
券を指定するために各商品又は各券毎に設けられ、か
つ、定められた数字が指定可能な口座ボタンと、前記カ
ードリードライターにカードが挿入された場合に、前記
口座ボタンによって数字が指定可能な状態に切替える数
字指定手段と、前記数字指定手段によって切替えられた
後、この口座ボタンによって入力された番号と前記カー
ドの暗証番号を比較し、両番号が一致した場合にのみ、
前記商品や券の販売を可能にする制御手段を有するもの
である。

【０００７】上記構成の自動販売機であると、カードを
カードリードライターに挿入すると、口座ボタンによっ
て数字指定手段が数字を指定可能に切替える。そのた
め、商品を購入しようとする者は、この口座ボタンによ
って定められた数字を順番に入力することにより暗証番
号を入力する。制御手段はこの入力された暗証番号とカ
ードに記録されている暗証番号とを比較し、両者が一致
した場合にのみ商品や券の販売を可能にする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例である食
券の券売機１０について説明する。

【０００９】図１は、券売機１０の正面図であって、以
下、この図に基づいて説明する。

【００１０】符号１２は口座ボタンである。これは、そ
の表面に販売しようとしている食品の名称、例えば『き
つねうどん』や『たぬきそば』等の表示があるととも
に、上２段の１０個の口座ボタン１２には、それぞれ０
〜９の番号が付されている。図２は、口座ボタン１２の
拡大正面図であり、各口座ボタン１２の左側には、販売
したい前記した食品名が記載され、その右側には番号が
付されている。

【００１１】符号１４は、食券の取出口である。

【００１２】符号１６は、釣銭の取出口である。

【００１３】符号１８は、コインメック１９のコイン投
入口であり、符号２０はビルバリプレート２１の紙幣投
入口である。

【００１４】符号２２は、投入したお金の返却レバーで
ある。

【００１５】符号２４は、投入した金額等を表示するた
めのデジタル式の表示器である。

【００１６】符号２６は、カードリードライター２８の
カード挿入口である。このカードリードライター２８に
よって扱われるカードはＩＣカードであって、その内部
にはカードの使用者の識別子及び暗証番号が記録されて
いる。

【００１７】図３は、券売機１０のブロック図である。

【００１８】この図が示すように、マイコンよりなる制
御部３０には、口座ボタン１２、カードリードライター
２８、コインメック１９、ビルバリプレート２１、返却
レバー２２及び表示器２４が接続されている。また、食
券を印刷して販売するための発券ユニット３２も接続さ
れている。さらに、この制御部３０を操作するための操
作ボックス３４が接続されている。

【００１９】上記構成の券売機１０において、ＩＣカー
ドを用いて食券を購入する場合について図４のフローチ
ャートに基づいて説明する。

【００２０】ステップ１において、食券を購入したい者
がＩＣカードをカードリードライター２８の投入口２６
に挿入する。

【００２１】ステップ２において、カードリードライタ
ー２８は、そのＩＣカードに記録された暗証番号及び識
別子を読み取る。

【００２２】ステップ３において、制御部３０は、口座
ボタン１２によって数字が入力可能なように切替える。

【００２３】ステップ４において、食券の購入者は口座
ボタン１２によって暗証番号を入力する。例えば、暗証
番号が１６７８の場合には、『きつねうどん』を購入す
るための口座ボタンと、『カレーライス』を購入するた
めの口座ボタンと、『ハヤシライス』を購入するための
口座ボタンと、『カツカレー』を購入するための口座ボ
タンを順番に押して、暗証番号を入力する。

【００２４】ステップ５において、カードリードライタ
ー２８を読み取ったＩＣカードの暗証番号と、ステップ
４において口座ボタン１２によって入力された暗証番号
とを比較し、両者が一致すればステップ６に進む。ま
た、両者が一致しない場合には、ステップ１０に進む。

【００２５】ステップ６において、制御部３０は口座ボ
タン１２によって食券の販売が可能になるように切替え
る。

【００２６】ステップ７において、食券の購入者は自分
が欲しい食品が表示されている口座ボタン１２をＯＮ状
態にする。

【００２７】ステップ８において、ＯＮ状態になった口
座ボタンに対応する食券を発券ユニット３２によって販
売する。

【００２８】ステップ９において、販売された食券の額
とそのＩＣカードの識別子を記録する。

【００２９】ステップ１０において、カード１０を返却
し終了する。

【００３０】上記構成の券売機１０であると、暗証番号
を入力するための特別なテンキーを設けることなく、口
座ボタン１２を押すことによって暗証番号が入力するこ
とができる。そのため、テンキーを設けるための構造の
分だけコストが安くなるとともに、その構造が簡単とな
る。

【００３１】なお、本実施例では券売機を説明したが、
これに代えて通常のジュースや缶等を販売する自動販売
機に使用してもよい。また、ＩＣカードに限らず、磁気
カードよりなるクレジットカードやプリペイドカードで
も本実施例を適用できる。

【００３２】

【発明の効果】以上により本発明の自動販売機である
と、暗証番号を入力するためのテンキーを別体に設ける
ことなく口座ボタンで暗証番号を入力できるため、その
構造が簡単となり、コストの削減となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す券売機の正面図であ
る。

【図２】券売機における口座ボタンの拡大図である。

【図３】券売機のブロック図である。

【図４】販売動作状態を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 券売機 １２ 口座ボタン ２８ カードリードライター ３０ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも識別子と暗証番号とが記録され
   ているカードからこれら識別子と暗証番号とを読取るカ
   ードリードライターを有する自動販売機において、 購入したい商品や券を指定するために各商品又は各券毎
   に設けられ、かつ、定められた数字が指定可能な口座ボ
   タンと、 前記カードリードライターにカードが挿入された場合
   に、前記口座ボタンによって数字が指定可能な状態に切
   替える数字指定手段と、 前記数字指定手段によって切替えられた後、この口座ボ
   タンによって入力された番号と前記カードの暗証番号を
   比較し、両番号が一致した場合にのみ、前記商品や券の
   販売を可能にする制御手段を有することを特徴とする自
   動販売機。