JPH10170363A - 帯状材の張力検出装置、及びそれを用いた設備 - Google Patents

帯状材の張力検出装置、及びそれを用いた設備

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JPH10170363A
JPH10170363A JP32657796A JP32657796A JPH10170363A JP H10170363 A JPH10170363 A JP H10170363A JP 32657796 A JP32657796 A JP 32657796A JP 32657796 A JP32657796 A JP 32657796A JP H10170363 A JPH10170363 A JP H10170363A
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tension
strip
vibration
band
displacement
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JP32657796A
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Inventor
Shigeki Morii
茂樹 森井
Junji Inoue
淳司 井上
Koichi Tokiyasu
孝一 時安
Akira Sako
彰 佐古
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状材に非接触で振動を発生させ、その振動
を解析することにより帯状材にかかる張力を検出する。 【解決手段】 走行移動されるストリップ3の面に近接
させ、かつ当該ストリップ3の幅方向に沿って複数の電
磁石4a〜4c、5a〜5cを配置して、これらの電磁
石4a〜4c、5a〜5cにより前記ストリップ3を吸
引し、かつ解放することにより前記ストリップ3に振動
を与え、この振動の振幅を変位センサ6a〜6cにより
検出し、検出した振動を分析することにより前記ストリ
ップ3にかかる張力を求めるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状材の張力を検
出する装置及びそれを用いた設備に関し、帯鋼、紙、フ
ィルム等の張力検出に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】帯状材をローラに巻き掛けて走行移動さ
せる場合、帯状材にかかる張力が適正でないと帯状材に
欠陥が生じてしまう。例えば、帯状材にかかる張力が大
きすぎると帯状材に裂け目が生じたり、更には破断した
りし、また帯状材にかかる張力が小さすぎると帯状材が
たるんで重なり部ができたりしてしまうことがある。
【0003】そこで、従来より帯状材の張力を検出して
帯状材にかかる張力を調整することが行なわれている。
従来、帯状材にかかる張力の検出は、帯状材が巻きがけ
られるロール(圧延設備であればブライドルロール等)
にロードセルを組み込んでおき、このロードセルにかか
る荷重により検出する方法、帯状材にルーパーロールを
接触させて、このルーパーロールにかかる反力により測
定する方法などにより行っていた。
【0004】しかし、ロードセルによる検出では、ロー
ドセルを組み込んであるロール位置での検出しかでき
ず、任意の個所での張力検出はできなかった。ルーパー
ロールを用いたものでは、精度があまりよくなかった。
また、いずれのものにおいても帯状材の幅方向の張力分
布については測定できなかった。めっき鋼板や浸漬めっ
きをした後の鋼板等については、張力検出をこれらに非
接触で行なわなければならないという問題もあった。さ
らに、鋼板等の製造設備においては、張力の適、不適を
製品に反映させるためにはできるだけ高速で張力が検出
されることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の帯状
材の張力検出における上記のような問題点に鑑み、帯状
材にかかる張力を容易かつ正確に検出できるようにする
ことを目的としてなされたものである。また、本発明
は、帯状材の幅方向の張力分布をも検出できるようにす
ることを目的とする。さらに、張力の検出を非接触で、
しかも高速で行なえるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る張力検出装置は、帯状材の面に対向させて設け
られ、当該帯状材に振動を与える加振手段と、当該帯状
材の変位を検出する変位検出手段と、前記変位検出手段
による検出結果より張力を算出する演算手段とからなる
ことを特徴とする。この構成の装置において、帯状材に
は前記加振手段により非接触で振動が与えられる。この
振動の変位が変位検出手段により検出され、この検出手
段による検出結果に基づき演算手段で振動の解析がなさ
れ、振動に対応した張力が求められる。
【0007】本発明に係る張力検出装置は、上記加振手
段が電磁石であることを特徴とする。この張力検出装置
は、加振手段が電磁石であるので、帯状材が磁性材料製
である場合には、磁力により吸引し、解放することによ
り帯状材に非接触で振動を与えることができる。
【0008】本発明に係る張力検出装置は、前記変位検
出手段による検出箇所が前記帯状材の幅方向に複数ある
ことを特徴とする。この張力検出装置では、帯状材の変
位を検出する箇所が帯状材の幅方向に複数あるので、帯
状材の幅方向に沿った張力分布を検出することができ
る。尚、変位検出手段としては、レーザによる変位検出
器、渦電流による変位検出器などが採用される。
【0009】本発明に係る張力検出装置は、前記変位検
出手段からの検出結果に基づいて前記電磁石への電流を
制御することを特徴とするものである。帯状材と電磁石
との間隔は帯状材の幅方向に一定ではないので、変位検
出手段により間隔を検出し、各箇所の間隔に応じて磁力
の大きさを変えることにより帯状材に最適の振動を与え
ることができる。
【0010】本発明に係る張力検出装置は、前記加振手
段が流体圧であることを特徴とする。この張力検出装置
では、帯状材が紙、フィルム等非磁性のものであっても
非接触で帯状材に振動を与えることができる。
【0011】本発明は、走行移動される磁性材製帯状材
の面に近接させ、かつ当該帯状材の幅方向に沿って複数
の電磁石を配置し、これらの電磁石により前記帯状材を
吸引し、かつ解放することにより前記帯状材に振動を与
えるようにし、前記帯状材に与えられた振動の振幅を変
位検出器により検出し、前記変位検出器で検出した振動
の周波数分析をすることにより前記帯状材にかかる張力
を求める演算手段とを備えたことを特徴とする帯状材の
張力検出装置である。
【0012】更に、本発明は、上記帯状材の張力検出装
置を、帯鋼の走行ラインの途中に設け、当該張力検出装
置により求めた張力に基づいて前記帯鋼にかかる張力を
調整するようにしたことを特徴とする帯鋼生産設備であ
る。この帯鋼生産設備では、帯鋼にかかる張力を適正に
保つことができることから、帯鋼に欠陥が生ずるのを防
ぐことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1(A)(B)には本発明の実施の一形
態に係る帯状材の張力検出装置の正面図、側面図を示
し、図2にはそのブロック図を示す。この実施の形態
は、帯状材であるストリップの走行ラインに適用したも
のである。
【0014】ロール1、2はストリップ3が接触され、
または巻き掛けられるもので、これらのロール1、2間
において、走行移動されるストリップ3の面に対向させ
て加振手段として電磁石4a、4b、4c、5a、5
b、5cが設置される。電磁石4a〜4c及び5a〜5
cは、ストリップ3の走行方向に直交する方向に沿って
3個ずつ二列配置される。電磁石4a〜4cと5a〜5
cとの間には、変位検出手段として変位センサ6a、6
b、6cが配置される。各変位センサ6a、6b、6c
はA/D変換器7に接続され、A/D変換器7は周波数
分析器8に接続され、周波数分析器8は張力演算器9に
接続されている。また、A/D変換器7は電磁石電流制
御器10に接続され、電磁石電流制御器10は駆動電源
11に接続され、駆動電源11は前記電磁石4a〜4
c、5a〜5cに接続し、電流を供給するようになって
いる。尚、上記の構成要素からなる装置はユニット化さ
れ、必要に応じて可搬式とすることもできる。その場
合、ロール1、2は装置の一部として組み込んでおいて
もよいし、ライン中のロールをそのまま利用するように
してもよい。
【0015】上記構成の張力検出装置によりストリップ
3の張力を測定するには、先ずすべての電磁石4a〜4
c、5a〜5cに電流を供給し、磁力を発生させ、その
磁力によりストリップ3を電磁石4a〜4c、5a〜5
c側に引きつける。この後、電磁石4a〜4c、5a〜
5cへの電流の供給を遮断する。電流の遮断によって磁
力が消滅することからストリップ3は解放され、図1
(B)中破線で示すように振動する。この振動による変
位が各変位センサ6a、6b、6cで検出され、検出結
果である変位がA/D変換器7に入力され、ここでA/
D変換された後、周波数分析器8に入力され、周波数分
析されたデータは張力演算器9に入力され、張力が演算
される。この場合、各変位センサ6a、6b、6c位置
に対応した張力、即ちストリップ3の幅方向に沿う張力
分布を知ることができる。
【0016】ストリップ3の幅をW、板厚をt、ロール
スパンをL、ストリップ3の一次固有振動数をf1 、ス
トリップ3の密度をρとすると、ストリップ3にかかっ
ている張力Tは次式により演算される。
【数1】T=(W×t)(2×L×f1 2 ・ρ
【0017】一方、A/D変換器7による結果は電磁石
電流制御器10にも入力され、ここで、電磁石4a〜4
c、5a〜5cとストリップ3との間隔の大きさに応じ
た駆動電流が求められ、電流値が駆動電源11に指令さ
れる。駆動電源11は駆動電流値に基づいて各電磁石4
a〜4c、5a〜5cに電流を供給する。つまり、電磁
石4a〜4c、5a〜5cとの間隔が一定ではないスト
リップ3に適正な振動を発生させるべく制御がなされる
のである。
【0018】図3、図4には他の実施の形態に係るスト
リップの張力検出装置を示す。この実施の形態は、スト
リップ3の面に対向させ、かつストリップ3の幅方向に
並べて二つの電磁石4a、4bを配置し、これらの電磁
石4a、4bを挟むように変位センサ6a、6b、6c
を配置したものである。変位センサ6a、6b、6cと
しては、例えばレーザ式の変位センサなどが使われる。
前記変位センサ6a、6b、6cはA/D変換器7に接
続し、A/D変換器7は演算手段としてのパソコン12
に接続される。前記電磁石4a、4bは電磁石用駆動電
源11からの電流の駆動により励磁されるようになって
おり、この電磁石用駆動電源11にはファンクションジ
ェネレータ13が備えられている。
【0019】従って、この実施の形態でストリップ3の
張力を測定するには、先ず電磁石4a、4bに電流を供
給し、磁力を発生させ、その磁力によりストリップ3を
電磁石4a、4b側に引きつける。この後、電磁石4
a、4bへの電流の供給を遮断する。電流の遮断によっ
て磁力が消滅することからストッリップ3は解放され、
図3(B)中破線で示すように振動する。この振動によ
る変位x1 、x2 、x3が各変位センサ6a、6b、6
cで検出され、検出結果である変位がA/D変換器7に
入力され、A/D変換された後の検出結果xがパソコン
12に入力され、MEM法により周波数分析がなされ、
張力が演算される。
【0020】図5(a)に示すように電磁石4a、4b
に磁力を発生させるための電流I1、I2 は、一定の時
間間隔(ここでは、0.5秒毎)で電磁石4a、4bに
印加される。図5(b)には変位センサ6a、6b、6
cで検出されるストリップ3の変位(振動)を示す。デ
ータのサンプリングは、ファンクションジェネレータ1
3からのトリガー信号が出たときになされる。図5
(c)にはデータサンプリングのタイミングを示す。図
5(d)には張力演算のタイミングを示す。この図に示
すように、本例では、0.5秒毎に張力が算出されるの
である。そして、この算出された張力値が不適切であれ
ば、ロールの速度を調整すること等により、張力を適正
すべく対応されるのである。
【0021】図6、図7には他の実施の形態に係る張力
検出装置の斜視概略図、ブロック図を示す。この実施の
形態もストリップの走行ラインに適用したものである。
【0022】走行するストリップ3の上側の面に対向す
るように噴出ノズル14がストリップ3の幅方向に平行
に設置される。噴出ノズル14は三つの部屋14a、1
4b、14cに分けられている。各部屋14a、14
b、14cには圧力流体(圧縮空気など)の供給管15
a、15b、15cが接続され、各供給管15a、15
b、15cは図示されていない圧力流体供給源に接続さ
れている。各供給管15a、15b、15cには圧力調
整弁16a、16b、16cが設けられており、これら
は圧力制御器17からの指令により制御されるようにな
っている。
【0023】一方、ストリップ3における反対側の面に
対向して三つの変位センサ6a、6b、6cが設けられ
ており、各変位センサ6a、6b、6cはA/D変換器
7に接続され、A/D変換器7は周波数分析器8に接続
され、周波数分析器8は張力演算器9に接続されてい
る。A/D変換器7の結果は前記圧力制御器17にも入
力されるようになっている。
【0024】上記構成の張力検出装置によりストリップ
3の張力を測定するには、噴出ノズル14の三つの部屋
14a、14b、14cに圧力流体を供給し、各部屋1
4a、14b、14cよりストリップ3の表面に圧力流
体を吹きつける。圧力流体の吹きつけは一定の時間間隔
をおいてなされる。圧力流体が吹きつけられることによ
り、ストリップ3は振動する。この振動による変位が各
変位センサ6a、6b、6cで検出され、検出結果であ
る変位がA/D変換器7に入力され、ここでA/D変換
された後、周波数分析器8に入力され、周波数分析され
た後、張力演算器9に入力され、張力が演算される。張
力の演算は、先の実施の形態と同様に前掲の式に基づい
てなされる。
【0025】一方、A/D変換器7による結果は圧力制
御器17にも入力され、ここで、変位検出センサ6a、
6b、6cとの間隔の大きさに応じた圧力値が求めら
れ、その圧力値に基づいて圧力制御弁16a、16b、
16cが制御され、噴出ノズル14a〜14cから噴出
される流体の圧力が調整される。つまり、幅方向に沿う
検出センサ6a、6b、6cとの間隔が一定でないスト
リップ3に適正な振動を発生させるべく制御がなされる
のである。
【0026】図6、図7に示したような実施の形態は、
加振手段が電磁石ではないので、帯状材が非磁性体の場
合、例えば、紙、フィルムなどの走行ラインにおける張
力測定などにも適用できる。また、動力伝達手段として
使われているベルトなどの張力測定にも適用できる。
【0027】次に、上述した張力検出装置を適用した設
備について説明する。図8には張力測定装置を適用した
冷延鋼板用連続焼鈍設備の概略を示す。この設備は、入
側設備としての鋼板31を繰り出す第1、第2ペイオフ
リール32、鋼板31を切断するシャー33、鋼板同士
を溶接するウェルダー34、焼鈍に先立って鋼板31を
洗浄する電解清浄部35、鋼板31を上下にループさせ
る入側ルーピングタワー36と、加熱帯、均熱帯、
1次冷却帯、過時効処理帯、最終冷却帯からなる
炉体部37と、出側設備としての、炉体部37から出た
鋼板31にループを作る出側ルーピングタワー38、鋼
板31の調質を行う調質圧延機39、鋼板31の両端を
トリミングするサイドトリマー40、オイルを供給する
オイラー41、鋼板31を切断するシャー42、鋼板3
1を巻き取りかつ鋼板31に張力をかける第1、第2テ
ンションロール43とからなっており、鋼板31の張力
の測定は、入側ルーピングタワー36、入側ルーピング
タワー36から炉体部37に至るローラ間、炉体部37
から出側ルーピングタワー38に至るローラ間、出側ル
ーピングタワー38、出側ルーピングタワー38から調
質圧延機39に至るローラ間、調質圧延機39からサイ
ドトリマ40に至るローラ間などに設置されるが、図8
では出側ルーピングタワー38に張力検出装置30を設
けた様子を概略的に示す。尚、図中、張力検出装置を設
置し得るその他の箇所を矢印で示してある。
【0028】この設備においては、各箇所での張力が張
力検出装置30で測定され、測定結果に応じて、例えば
第1、第2テンションロール43の速度を調整すること
により鋼板31にかかる張力は調整される。また、張力
検出装置30をユニット化して移動可能としてある場合
には、当該装置30を所望の個所に移動してその個所の
張力を測定することができる。
【0029】図9には張力検出装置をリコイニングライ
ンに適用した例を示す。リコイニングラインは、アンコ
イラー51、センターリング装置52、ピンチロール5
3、厚み計54、シャー55、サイドトリマー56、溶
接機57、レベラー58、コイルプリンター及びインス
ペクションテーブル59、オイラー60、シャー61、
センタリング装置62、デフレクタロール63、テンシ
ョンロール64とからなり、張力測定装置は厚み計54
とシャー55との間、コイルプリンター及びインスペク
ションテーブル59、オイラー60とシャー61との間
などに設けられる。図9ではコイルプリンター及びイン
スペクションテーブル59に設けた様子を概略的に示
す。図中、その他の設置箇所を矢印で示してある。
【0030】この設備においては、各箇所での張力が張
力検出装置30で測定され、測定結果に応じて、例えば
テンションロール64の速度を調整することにより鋼板
31にかかる張力は調整される。
【0031】図10には、張力検出装置を、小径ワーク
ロールを採用したテンションレベラーに適用した例を示
す。テンションレベラーは、入側ロール71、伸張レベ
ラー72、アンチキャバリングユニット73、アンチカ
ーリングユニット74、出側ロール75とからなってお
り、張力検出装置30は、アンチカーリングユニット7
4と出側ロール75との間に設けられる。この設備にお
いては、張力検出装置30の測定結果に応じて、図示さ
れていない巻取装置などの速度を調整することにより鋼
板31にかかる張力は調整される。
【0032】本発明は上記以外にも、紙の製造設備、フ
ィルムの製造設備など帯状材を製造するラインすべてに
適用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る帯状材の張力検出装置によ
れば、帯状材の面に対向させて設けられ、当該帯状材に
振動を与える加振手段と、当該帯状材の変位を検出する
変位検出手段と、前記変位検出手段による検出結果より
張力を算出する演算手段とを備えてなるので、前記加振
手段により帯状材に非接触で振動を与え、その振動の変
位を変位検出手段により検出し、その検出結果を基に振
動を解析することにより張力を求めることができる。非
接触で帯状材に振動を与えるので、接触を嫌う材料、例
えばめっき鋼板等の張力測定も可能となる。また、張力
は、演算手段により自動的に求められるので、瞬時に張
力を知ることができる。
【0034】本発明に係る帯状材の張力検出装置におい
て、加振手段として電磁石を採用した場合には、磁性材
料製の帯状材を磁力により吸引し、解放することにより
帯状材に非接触で振動を与えることができ、その張力を
検出することができる。
【0035】本発明に係る帯状材の張力検出装置におい
て、検出手段を帯状材の幅方向に複数設けることによ
り、帯状材の幅方向に沿う張力の分布を知ることができ
る。
【0036】本発明に係る帯状材の張力検出装置によれ
ば、変位検出手段からの検出結果に基づいて前記電磁石
への電流を制御するようにしたので、帯状材に最適の振
動を与えることができる。
【0037】本発明に係る帯状材の張力検出装置におい
て、加振手段として流体圧を採用した場合には、帯状材
が紙、フィルム等非磁性のものであっても非接触で帯状
材に振動を与えることができ、張力を測定することがで
きる。
【0038】本発明にかかる、帯状材の張力検出装置を
備えた帯状材の製造設備によれば、帯状材にかかる張力
を検出し、それを適正に保つことができ、それにより製
品である帯状材の欠陥を防止することができる。
【0039】本発明にかかる、張力検出装置を備えた帯
鋼の製造設備によれば、帯鋼にかかる張力を検出し、そ
れを適正に保つことができ、それにより帯鋼に裂け目や
重なり部が発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は実施の一形態の正面図、(B)はその
側面図である。
【図2】実施の一形態のブロック図である。
【図3】(A)は他の実施形態の正面図、(B)はその
側面図である。
【図4】図3に示した実施の形態のブロック図である。
【図5】電磁石への電流の印加タイミング等を示す線図
である。
【図6】他の実施の形態の概略斜視図である。
【図7】図6に示した装置のブロック図である。
【図8】張力検出装置を冷延鋼板連続焼鈍設備に組込ん
だ実施の形態の概略図である。
【図9】張力検出装置をリコイニングラインに組込んだ
実施の形態の概略図である。
【図10】張力検出装置をテンションレベラに組込んだ
実施の形態の概略図である。
【符号の説明】
3 ストリップ 4a、4b、4c、5a、5b、5c 電磁石 6a、6b、6c 変位センサ 7 A/D変換器 8 周波数分析器 9 張力演算器 10 電磁力制御器 11 駆動電源 12 パソコン 13 ファクションゼネレータ 14 噴出ノズル 15a、15b、15c 供給管 16a、16b、16c 圧力調整弁 17 圧力制御器 30 張力検出装置 31 鋼板
フロントページの続き (72)発明者 佐古 彰 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状材の面に対向させて設けられ、当該
    帯状材に振動を与える加振手段と、当該帯状材の変位を
    検出する変位検出手段と、前記変位検出手段による検出
    結果より張力を算出する演算手段とを備えたことを特徴
    とする帯状材の張力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記加振手段が電磁石である請求項1に
    記載の帯状材の張力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記変位検出手段による検出箇所が前記
    帯状材の幅方向に複数ある請求項1、2に記載の帯状材
    の張力検出装置。
  4. 【請求項4】 前記変位検出手段からの検出結果に基づ
    いて前記電磁石への電流を制御する請求項3に記載の帯
    状材の張力検出装置。
  5. 【請求項5】 前記加振手段が流体圧である請求項1に
    記載の帯状材の張力検出装置。
  6. 【請求項6】 走行移動される磁性材製帯状材の面に近
    接させ、かつ当該帯状材の幅方向に沿って複数の電磁石
    を配置して、これらの電磁石により前記帯状材を吸引
    し、かつ解放することにより前記帯状材に振動を与える
    ようにし、前記帯状材に与えられる振動の振幅を変位検
    出手段により検出し、前記変位検出手段で検出した振動
    を分析することにより前記帯状材にかかる張力を求める
    演算手段とを備えたことを特徴とする帯状材の張力検出
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の張力
    検出装置を、帯鋼の走行ラインの途中に設け、当該張力
    検出装置により求めた張力に基づいて前記帯鋼にかかる
    張力を調整するようにしたことを特徴とする帯鋼生産設
    備。
JP32657796A 1996-12-06 1996-12-06 帯状材の張力検出装置、及びそれを用いた設備 Pending JPH10170363A (ja)

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JP2006226696A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Showa Corp 張力測定装置及び張力測定方法
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