JPH10169909A - 加圧流動層ボイラの炉内脱硝装置 - Google Patents

加圧流動層ボイラの炉内脱硝装置

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JPH10169909A
JPH10169909A JP33204596A JP33204596A JPH10169909A JP H10169909 A JPH10169909 A JP H10169909A JP 33204596 A JP33204596 A JP 33204596A JP 33204596 A JP33204596 A JP 33204596A JP H10169909 A JPH10169909 A JP H10169909A
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JP
Japan
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exhaust gas
denitration
fluidized
bed
bed boiler
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Pending
Application number
JP33204596A
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English (en)
Inventor
Seiji Wada
誠治 和田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない注入ノズルで均一に脱硝用還元剤を注
入して排ガスと混合させることができ、脱硝に必要な滞
留時間を取ることにより、排ガスの脱硝を確実に行い得
る加圧流動層ボイラの炉内脱硝装置を提供する。 【解決手段】 圧力容器1内に配設された流動層ボイラ
本体2の天井部に、所要断面積で且つ所要長さを有する
ボイラ出口ダクト43を立設し、該ボイラ出口ダクト4
3の上端外周部に、排ガス12をサイクロン14へ導く
排ガスダクト13’を接続し、前記流動層ボイラ本体2
の天井部に対するボイラ出口ダクト43の接続部近傍
に、脱硝用還元剤44の注入ノズル45を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧流動層ボイラ
の炉内脱硝装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海外等で建設された加圧流動層ボ
イラの一例を図2によって説明すると、内部が加圧雰囲
気になっている圧力容器1の中に流動層ボイラ本体2が
設けられており、流動層ボイラ本体2内の下部には複数
本の散気管3が配設されており、該散気管3は、圧力容
器1内の加圧空気4を、途中に後述する灰クーラ19が
設けられた取入管36から風箱37へ取り入れて上方に
噴出するようになっている。
【0003】前記散気管3の上部には、石炭スラリ等の
燃料を供給する燃料供給管5が配設されていると共に、
流動層6を形成するための石灰石等の脱硫材、石炭灰等
を混合したベッド材7がベッド材貯蔵容器24から供給
されるようになっており、コンプレッサ8から圧力容器
1内に供給された加圧空気4が前記取入管36から風箱
37を介して散気管3に供給され上方に噴出されること
により流動層6が形成され、前記燃料供給管5から供給
された燃料が流動層6の中で撹拌されて効率よく燃焼さ
れることにより、流動層6の形成部に配設された伝熱管
9により水を加熱して蒸気を発生させるようになってい
る。
【0004】前記流動層6の層高は、ボイラ負荷指令に
応じて制御されるようになっており、負荷の上昇に伴っ
て流動層6の層高を高くする際には、ベッド材貯蔵容器
24の底部に接続されたL字状のベッド材注入配管25
に対し、圧力容器1内の加圧空気4を注入弁26の開度
調節によって供給することにより、ベッド材貯蔵容器2
4内のベッド材7をベッド材注入配管25を介して流動
層ボイラ本体2内へ注入する一方、負荷の低下に伴って
流動層6の層高を低くする際には、ベッド材貯蔵容器2
4の内圧を抜出弁27の開度調節によって減圧すること
により、流動層ボイラ本体2内のベッド材7を、流動層
ボイラ本体2の側部から突設されたベッド材抜出配管2
8からベッド材貯蔵容器24へ抜き出すようになってい
る。
【0005】又、燃焼によって生じた灰等により流動層
ボイラ本体2内のベッド材7の量が増え、現在の負荷に
対して流動層6の層高が上昇した場合には、前記灰及び
ベッド材7の一部はトータル的に見た余剰分として、散
気管3の間から、下側に設けられている灰出しホッパ1
0に落下し、下部の灰切出管11からLバルブ29を介
して、ロックホッパ30に取り出された後、ロータリー
バルブ31によって所要量ずつ排出ライン32へ切り出
され、ブロワ23の作動による吸引により排出ライン3
2からベッド材サイロ33へ導入されるようになってお
り、該ベッド材サイロ33に貯留された前記灰及びベッ
ド材7は、適宜ロータリーバルブ34から切り出され、
トラック35等で搬出されるようになっている。
【0006】前記流動層ボイラ本体2の上端部における
火炉側壁には、略水平方向へ延び且つ伝熱管9内の水を
加熱した後の高温で高圧の排ガス12が導かれる複数本
(例えば六本)の排ガスダクト13が接続され、該各排
ガスダクト13の先端部にはサイクロン14が配設さ
れ、該サイクロン14において前記排ガス12中の灰を
分離するようになっており、サイクロン14で灰が分離
された排ガス12は、排ガス管15を介して圧力容器1
外部に設けられたガスタービン16に供給されて該ガス
タービン16を駆動し、ガスタービン16は前述したコ
ンプレッサ8を駆動すると共に、余剰動力でガスタービ
ン発電機17を駆動するようになっている。
【0007】前記サイクロン14で分離された分離灰1
8は、灰クーラ19において前記取入管36から風箱3
7を介して散気管3へ供給される加圧空気4により冷却
された後、灰輸送管20で圧力容器1の外部の灰処理装
置(図示せず)に輸送されるようになっており、又、前
記取入管36から風箱37を介して散気管3へ供給され
る加圧空気4は、前記灰クーラ19において分離灰18
から熱を奪って加熱された後、上方に噴射され流動層6
を形成するようになっている。
【0008】尚、前記ベッド材貯蔵容器24は、通常、
複数個設けられており、そのトータルの容量は、流動層
ボイラ本体2内において100%の負荷で運転が行われ
る場合に必要となるベッド材7を貯められるだけの容量
となるようにしてある。又、図中、38は起動時に取入
管36から風箱37を介して散気管3へ供給される加圧
空気4を加熱するための起動バーナである。
【0009】ところで、前述の如き加圧流動層ボイラの
場合、流動層ボイラ本体2の上部における火炉側壁に配
設した多数の注入ノズル39からアンモニアや尿素等の
脱硝用還元剤40を火炉内に注入すると共に、排ガスダ
クト13の途中に配設した複数の注入ノズル41から脱
硝用還元剤42を排ガスダクト13内に注入し、排ガス
12の脱硝を行ってNOxを低減するようになってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、流動層ボイラ本体2の上部における火炉側壁に配
設した多数の注入ノズル39からアンモニアや尿素等の
脱硝用還元剤40を火炉内に注入すると共に、排ガスダ
クト13の途中に配設した複数の注入ノズル41から脱
硝用還元剤42を排ガスダクト13内に注入し、排ガス
12の脱硝を行うのでは、流動層ボイラ本体2の火炉内
に脱硝用還元剤40を均一に注入して排ガス12と混合
させるためには、火炉内の断面積が大きいことから、注
入ノズル39の本数を多くする必要があり、又、排ガス
ダクト13内においては排ガス12の流速が速く且つ排
ガスダクト13の長さもあまり長くないため、脱硝に必
要な滞留時間が充分に取れず、排ガス12の脱硝が充分
に行われにくいという欠点を有していた。
【0011】本発明は、斯かる実情に鑑み、少ない注入
ノズルで均一に脱硝用還元剤を注入して排ガスと混合さ
せることができ、脱硝に必要な滞留時間を取ることによ
り、排ガスの脱硝を確実に行い得る加圧流動層ボイラの
炉内脱硝装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力容器内に
配設された流動層ボイラ本体の天井部に、所要断面積で
且つ所要長さを有するボイラ出口ダクトを立設し、該ボ
イラ出口ダクトの上端外周部に、排ガスをサイクロンへ
導く排ガスダクトを接続し、前記流動層ボイラ本体の天
井部に対するボイラ出口ダクトの接続部近傍に、脱硝用
還元剤の注入ノズルを配設したことを特徴とする加圧流
動層ボイラの炉内脱硝装置にかかるものである。
【0013】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0014】流動層ボイラ本体内の流動層における燃料
の燃焼によって生じた排ガスは、流動層ボイラ本体内を
上昇し、該流動層ボイラ本体の天井部に対するボイラ出
口ダクトの接続部近傍において、注入ノズルから注入さ
れる脱硝用還元剤と混合されつつ、ボイラ出口ダクト内
を上昇し、排ガスダクトを経てサイクロンへ導入され
る。
【0015】ここで、前記ボイラ出口ダクトの断面積
は、流動層ボイラ本体の火炉内の断面積に比べて小さく
設定できるため、注入ノズルの本数を多くしなくても、
脱硝用還元剤を均一に注入して排ガスと混合させること
が可能となり、しかも、ボイラ出口ダクト内において
は、排ガスと脱硝用還元剤とを混合させるために充分な
滞留時間が得られ、排ガスの脱硝が充分に行われること
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0017】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、圧力容器1内に配設された流動層ボイラ本体2
の天井部に、所要断面積で且つ所要長さを有するボイラ
出口ダクト43を立設し、該ボイラ出口ダクト43の上
端外周部に、排ガス12をサイクロン14へ導く排ガス
ダクト13’を接続し、前記流動層ボイラ本体2の天井
部に対するボイラ出口ダクト43の接続部近傍に、脱硝
用還元剤44の注入ノズル45を配設した点にある。
【0018】前記ボイラ出口ダクト43の断面積と長さ
については、排ガス12の流速並びに流量に基づいて、
脱硝に必要な滞留時間が得られるように設定する。
【0019】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0020】流動層ボイラ本体2内の流動層6における
燃料の燃焼によって生じた排ガス12は、流動層ボイラ
本体2内を上昇し、該流動層ボイラ本体2の天井部に対
するボイラ出口ダクト43の接続部近傍において、注入
ノズル45から注入される脱硝用還元剤44と混合され
つつ、ボイラ出口ダクト43内を上昇し、排ガスダクト
13’を経てサイクロン14へ導入される。
【0021】ここで、前記ボイラ出口ダクト43の断面
積は、流動層ボイラ本体2の火炉内の断面積に比べて小
さく設定できるため、注入ノズル45の本数を多くしな
くても、脱硝用還元剤44を均一に注入して排ガス12
と混合させることが可能となり、しかも、ボイラ出口ダ
クト43内においては、排ガス12と脱硝用還元剤44
とを混合させるために充分な滞留時間が得られ、排ガス
12の脱硝が充分に行われることとなる。
【0022】こうして、少ない注入ノズル45で均一に
脱硝用還元剤44を注入して排ガス12と混合させるこ
とができ、排ガス12の脱硝を確実に行い得る。
【0023】尚、本発明の加圧流動層ボイラの炉内脱硝
装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の加圧流動
層ボイラの炉内脱硝装置によれば、少ない注入ノズルで
均一に脱硝用還元剤を注入して排ガスと混合させること
ができ、脱硝に必要な滞留時間を取ることにより、排ガ
スの脱硝を確実に行い得るという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 流動層ボイラ本体 12 排ガス 13’ 排ガスダクト 14 サイクロン 43 ボイラ出口ダクト 44 脱硝用還元剤 45 注入ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器内に配設された流動層ボイラ本
    体の天井部に、所要断面積で且つ所要長さを有するボイ
    ラ出口ダクトを立設し、該ボイラ出口ダクトの上端外周
    部に、排ガスをサイクロンへ導く排ガスダクトを接続
    し、前記流動層ボイラ本体の天井部に対するボイラ出口
    ダクトの接続部近傍に、脱硝用還元剤の注入ノズルを配
    設したことを特徴とする加圧流動層ボイラの炉内脱硝装
    置。
JP33204596A 1996-12-12 1996-12-12 加圧流動層ボイラの炉内脱硝装置 Pending JPH10169909A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180499A (ja) * 2008-03-06 2008-08-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The 加圧流動層ボイラ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180499A (ja) * 2008-03-06 2008-08-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The 加圧流動層ボイラ
JP4592775B2 (ja) * 2008-03-06 2010-12-08 中国電力株式会社 加圧流動層ボイラ

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