JPH10169692A - 油圧緩衝器のシール構造 - Google Patents

油圧緩衝器のシール構造

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JPH10169692A
JPH10169692A JP34278196A JP34278196A JPH10169692A JP H10169692 A JPH10169692 A JP H10169692A JP 34278196 A JP34278196 A JP 34278196A JP 34278196 A JP34278196 A JP 34278196A JP H10169692 A JPH10169692 A JP H10169692A
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JP
Japan
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seal
cylinder
rod guide
shock absorber
hydraulic shock
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JP34278196A
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Tomoharu Murakami
知治 村上
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドガイドの形状を改良することにより、
可締め後の残留軸力を確保し、かつチェックシールが装
着し易い油圧緩衝器のシール構造を提供すること。 【解決手段】 シール4の径方向の断面がシール収容部
Sの径方向の断面に略一致する形状に設定される一方、
シール収容部Sの外周側が段差部15の下辺上面15A
を短辺とし内周辺15Bを上方に向かう下り勾配とする
台形状に設定されてなるとともに、シリンダ1の開口端
とロッドガイド10との間に基端部16Aが挟持され、
かつロッドガイド10の漏油回収孔14Bに対向するチ
ェックシール16のシールリップ16Bを、前記シール
収容部Sの内周側15Cに当接させたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シール構造に関
し、特に、油圧緩衝器等の軸封構造部分におけるシール
構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧緩衝器としては、例えば特
公平7−43506号公報にに記載されたものが知られ
ている。図2は当該公報に開示された実施例(当該公報
の第1図〜第4図に相当)を示すもので、油圧緩衝器の
要部断面図である。22は油圧緩衝器の本体を構成する
シリンダ,20はシリンダ22内において上下動可能
で、下端部の細くなったインロー部21にピストンバル
ブPVが取り付けられているピストンロッド,30はシ
リンダ22を取り巻いて配置され、シリンダ22との間
に所要の作動油及び所定の圧力に加圧された高圧ガスを
封入したリザーバRを形成する外筒である。
【0003】40は上記ピストンロッド20のインロー
部に取り付けられたピストンを示し、外周部に設けたシ
ールバンド41を介してシリンダ内周面に摺動自在に嵌
合し、シリンダ22内を上部室Aと下部室Bとに画成し
ている。このピストンバルブPVには、上部室Aと下部
室Bとを連通する伸側通路42および圧側通路43が設
けられ、これら通路のそれぞれの開口部には、伸側リー
フバルブ44および圧側リーフバルブ45が各々の通路
を閉塞して設けられている。なお、46はリバウンドス
トッパ,47はバルブストッパ,48は伸側リーフバル
ブ44および圧側リーフバルブ45の背面に配置された
ワッシャを示し、これらの部材は、ピストンロッド20
のインロー部21に嵌挿された後、ピストンナット49
により固定される。
【0004】50は、内周に設けたガイドブッシュ51
を介してピストンロッド20を摺動自在に案内し、外周
がシリンダ22の上端に嵌合したロッドガイドを示し、
図2(B),(C)に詳細に示すごとく、板金を深絞り
加工して形成されるもので、円筒状のガイドブッシュ圧
入部52,当該ガイドブッシュ圧入部52に連続して設
けられたリバウンドラバー固定部53,当該リバウンド
ラバー固定部53より拡径されて円筒状に形成されたシ
リンダ圧入部54,当該シリンダ圧入部54に連続して
平面状となり上面がチェックシール当接面55にまた下
面がシリンダ端部当接部56となったフランジ部57,
当該フランジ部57と連続して平面状に設けられたロッ
ドシール当接部58とからなり、ロッドシール当接部5
8には、切り欠き状の流出通路59を有して形成されて
いる。
【0005】60は、円盤状のインサートメタル61と
このインサートメタル61に焼付けにより一体成形され
た各シール部とからなるロッドシールを示し、ピストン
ロッド20の外周と接触して、両者の間より作動油およ
び所定の圧力に加圧された高圧ガスが油圧緩衝器の外に
漏出するすのを防止するオイルシール部62と、ロッド
ガイド50のチェックシール当接面55に弾接し、内方
から外方への作動油とガスの流れを許容する一方その逆
方向の流れを阻止するチェックシール部63と、組立て
時外筒30の端部折り曲げ部の内面に接触して外筒30
とインサートメタル61との間より作動油および高圧ガ
スが洩れ出すのを防止する外周シール部64とから構成
される。
【0006】なお、70は、ロッドガイド50のガイド
ブッシュ圧入部52の外周に嵌合してリバウンドラバー
固定用溝53に固定されたリバウンドラバーを示し、下
方のリバウンドストッパ46に当接することで油圧緩衝
器の最伸長を規制する。そして、シリンダ22の下端部
に装着した圧側バルブBVを外筒30内の底蓋30Aに
着座させ、当該シリンダ22内にピストンバルブPVを
装着したピストンロッド20を挿入し、次にシリンダ2
2の上端をロッドガイド50で閉塞し、更に外筒30上
端をロッドシール60で閉塞した後、外筒30の上端を
加締めることで油圧緩衝器が構成される。
【0007】ピストンバルブPVが上昇する伸側作動時
には、上部室Aの作動油は伸側通路42を介して伸側リ
ーフバルブ44に至り、伸側リーフバルブ44を押し開
く際の通路抵抗により伸側減衰力を発生しながら下部室
Bに流れる。減衰作動に伴う作動油の撹拌作用によって
発生するガスは、シリンダ22の上部に集合し、ピスト
ンロッド20とガイドブッシュ51との嵌合隙間を通っ
てロッドシール60とロッドガイド50とで形成される
空間に漏出し、チェックシール63を押し開いて流出通
路59を介してリザーバRに流れ、シリンダ22の上部
に溜ったガスをリザーバRに流出させる所謂ガス抜きを
することによって、減衰力を安定して発生させる。ガス
は作動油に比べて嵌合隙間を通過し易いこともあって、
シリンダ22の上部から効果的にガス抜きをすることが
できる。
【0008】また、ピストンバルブPVが下降する圧側
作動時には、下部室Bの作動油の一部は圧側通路43を
介して圧側リーフバルブ45に至り、圧側リーフバルブ
45を押し開く際の通路抵抗により圧側背面減衰力を発
生しながら容積の拡大する上部室Aに還流する。シリン
ダ22の下端には圧側バルブBVが装着され、上部室A
に還流する分を除いた下部室Bの作動油は、当該圧側バ
ルブBVを介して容積の縮小する下部室Bからリザーバ
Rに流出し、この際の通路抵抗により圧側基礎減衰力を
発生する。当該圧側基礎減衰力に前記圧側背面減衰力を
加算したものが圧側減衰力として作用する。
【0009】圧側バルブBVは、外筒30の下端部に形
成された底蓋部30Aに着座し、シリンダ22を外筒3
0の底蓋部30Aに同心状に保持する。そしてピストン
バルブPVが上昇する伸側作動時には、圧側バルブBV
の吸込み弁機能によって、容積の拡大する下部室Bにリ
ザーバRから作動油を補給する。また圧側作動時には、
容積の拡大する上部室Aは圧力が低下し、リザーバRよ
り高圧ガスが逆流しようとするが、この通路の途中には
チェックシール63が配置されているため、リザーバR
よりの高圧ガスの逆流が防止される。
【0010】次に、ロッドガイド50は、図2(D)に
示す角型(実施例においては4角型)板材を順次深絞り
することによって、角型部材の角部ABCDは、加工後
軸方向なり半径方向に突出し、また各辺部EFGH部
は、加工後軸方向なり半径方向なりに引っ込んだ状態と
なる。従って、図2(B),(C)に示す加工後の状態
で、一部を流出通路59によって切欠かれた鍔状のロッ
ドシール当接部58が半径方向に突出した状態に形成さ
れ、各辺部EFGH部に相当する部分は、軸方向に引っ
込んだ部分となって、作動油および高圧ガスの流出通路
59に形成されることとなる。これらの形状は素材形状
を角型板材とするにより得られ、後加工を要することな
く流出通路59を形成できることととなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した油圧緩衝器に
おいては、下端部に圧側バルブBVを装着したシリンダ
22の上端部にロッドガイド50を圧入し、当該ロッド
ガイド50のロッドシール当接部58を、ロッドシール
のインサートメタル61に当接させ、インサートメタル
の上部に外筒上端を可締めることにより、内蔵部品を固
定する。
【0012】ピストンバルブPVが上下動すると、上部
室A及び下部室Bには伸側減衰力又は圧側減衰力に相応
する圧力が作用する。この圧力はシリンダ22から圧側
バルブBV及びロッドガイド50を離脱させる方向に作
用する。このため外筒を可締める際には、シリンダ22
を始めとする内蔵部品を軸方向に圧縮し、内蔵部品に対
して、可締め終了後も減衰力により発生する前記離脱力
を上廻る残留軸力(通常300kg以上)が加わるよう
にして、減衰力発生時に内蔵部品の軸方向の遊びの発生
をなくすることにより、遊びに起因する異音の発生を防
止する。
【0013】しかし、上述したロッドガイド50のロッ
ドシール当接部58は、流出通路59の部分が切欠かれ
ていることもあって軸方向に変形し易いため、外筒の上
端を可締める際に、座屈してしまい、所要の残留軸力を
確保することができない。本発明は以上のような実情に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
ロッドガイドの形状を改良することにより、可締め後の
残留軸力を確保し、かつチェックシールが装着し易い油
圧緩衝器のシール構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段は「シリンダの開口端側を封止
するロッドガイドの外周に形成されたシール収容部に、
外周がシリンダの開口端側の内周に密接するシールを収
容してなる油圧緩衝器のシール構造において、シールの
径方向の断面がシール収容部の径方向の断面に略一致す
る形状に設定される一方、シール収容部の外周側が段差
部の下辺上面を短辺とし内周辺を上方に向かう下り勾配
とする台形状に設定されてなるとともに、シリンダの開
口端とロッドガイドとの間に基端部が挟持され、かつロ
ッドガイドの漏油回収孔に対向するチェックシールのシ
ールリップを、前記シール収容部の内周側に当接させた
こと」である。
【0015】
【発明の実施の形態】上記の目的に好適なロッドガイド
としては、本出願人による特願平7−348354号に
開示したものがある。本発明は当該出願に係るロッドガ
イドを利用して、チェックシールを備えた油圧緩衝器の
シール構造を提供するものである。以下、図示した実施
の形態に基づいて、本発明を説明する。この発明に係る
シール構造は油圧緩衝器,特に、複筒型に形成された油
圧緩衝器における軸封構造部分に具現化される。
【0016】即ち、該油圧緩衝器は、図1(A)に示す
ように、シリンダ1内にピストンロッド2を出没可能に
挿通させるとともに、シリンダ1の外周側に外筒3を配
在させる複筒型に形成されてなり、外筒3の開口端側及
びシリンダ1の開口端がロッドガイド10で閉塞されて
いる。また、シリンダ1と外筒3の間に形成されるリザ
ーバRには、所要の作動油と所定の圧力に加圧された高
圧ガスとが封入され、ピストンロッド2が上下動する場
合にシリンダ1内が負圧にならないように作動油を補給
する。
【0017】ロッドガイド10は、内外周からの加圧作
用に対して破断等の危惧がなく、しかも充分な耐久力を
期待し得る鋼板あるいは鋼管からプレス加工して形成さ
れてなるもので、軸芯部に円筒部Hを有するとともに、
外周側にシール収容部Sを有するように形成されてい
る。ロッドガイド10の円筒部Hは、シリンダ1の開口
端を外周に定着させる定着部11に連続しながら縮径さ
れて下方に延在された保持部12で形成されており、当
該保持部12の内周には筒状に形成され内周にピストン
ロッド2を上下動自在に案内するガイドブッシュ5が圧
入状態に保持される。
【0018】因に、ロッドガイド10は、シール収容部
Sにシール4が収容された状態で外筒3の所定位置へ組
み付けられ、開口端の可締め加工により外筒3の開口端
側の内周に定着されるもので、このとき、外筒3の開口
端側及びシリンダ1の開口端を併せて閉塞する。
【0019】なお、上記保持部12の下端は、外周側に
折り曲げ加工されて形成された鍔状部13とされてお
り、鍔状部13の形成で保持部12内への所謂下端側か
らのガイドブッシュ5の圧入を容易にするとともに、鍔
状部13をピストンロッド2の下端部に締結されたピス
トンバルブ(図示せず)の近傍に配在のリバウンドラバ
ー6の伸び切り作動時のストッパ部とする。シール収容
部Sは、上記定着部11の上端に連続しながら外周方向
に水平フランジ状に延びるフランジ部14の外周側端を
下方に折り曲げるようにして形成された環状の段差部1
5で形成されており、段差部15の外周側には、環状に
形成され外周が外筒3の内周に密接するシール4が収容
される。
【0020】そして、シール収容部Sに収容されるシー
ル4は、シール収容部Sに隙間なく収容される。即ち、
シール4の下端部が径方向に締め代を有し、かつ断面が
シール収容部Sの径方向の断面に略一致する形状に設定
される。その結果、シール4の断面積をシール収容部S
の断面積より僅かに大きく設定することで、該シール4
のシール収容部Sへの収容時に、該シール4の径方向の
全周を対向する面に密着させることが可能になり、必要
なシール面積を充分に確保して完全なシール状態を実現
し得ることになる。
【0021】フランジ部14は、内周端から放射方向に
延在される漏油回収溝14Aと、フランジ部14を貫通
して上端が漏油回収溝14Aに連通する漏油回収孔14
Bとを有してなり、漏油回収孔14Bの下側に対向して
配設されたチェックシール16を介して、シリンダと外
筒3との間に形成されたリザーバRに連通し、定着部1
1の内周側に漏出した作動油をリザーバRに回収する。
【0022】チェックシール16の鋼板からなる円環状
の基端部16Aは、シリンダ1の開口端とフランジ部1
4との間に挟持される一方、シール収容部Sの内周側に
は、チェックシール16の基端部16Aに焼き付けによ
り一体的に成形されたシールリップ16Bが当接し、前
記漏油回収孔14Bと対向している。チェックシールの
基端部16Aの上下面には、シールリップ16Bの焼き
付け固着強度を上げるために浸漬塗布した接着剤に付着
するごく薄いゴム膜が形成される。そしてチェックシー
ル16は、大気圧以上に加圧されているリザーバRから
シリンダ1の上部室Aに加圧された高圧ガスが逆流する
のを防止する。高圧ガスの逆流を防止するのは、作動油
中にガスが混入すると、所要の油圧抵抗,換言すれば減
衰力が得られないためである。
【0023】そして、漏油回収溝14Aは、フランジ部
14の中間部までで止められ、漏油回収孔14Bは、漏
油回収溝14Aの端部に連通されている。このため、フ
ランジ部14における圧縮強度は低下する虞れがない。
【0024】シール収容部Sとして形成される空間は、
径方向の断面が段差部15の下辺上面15Aを短辺とし
内周辺15Bを上方に向かう下り勾配とする台形状に設
定される。このように、シール収容部Sの径方向の断面
が台形となるように設定されることで、該シール収容部
S、即ち、ロッドガイド10をプレス加工で形成する際
の所謂型抜きを容易にするのは勿論のこと、シール収容
部Sの形成に際して、その寸法の精度管理を容易にする
ことにもなるので、段差部15の内周側、即ち、チェッ
クシールのシールリップ16Bの当接面15Cも精度良
く仕上がることになる。
【0025】ロッドシール7は、内周がピストンロッド
2の外周に摺接するシール部7Aが焼き付けにより一体
的に成形されたインサートメタル7Bを有しているが、
ロッドシール7が所定位置であるロッドガイド10の上
端に定着されるのは、外筒3の開口端の可締め加工時で
あり、このとき、ロッドガイド10のフランジ部14に
ロッドシール7のインサートメタル7Bが圧接される状
況になる。
【0026】この場合、外筒3の開口端の可締めによる
圧縮力は、インサートメタル7B,ロッドガイド10の
フランジ部14,ごく薄いゴム膜で覆われた鋼板からな
るチェックシールの基端部16Aを介して、下端部に図
示を省略した圧側バルブが装着されたシリンダ1に加わ
る。これらの部分はチェックシールの基端部16Aを除
いて、鋼板あるいは鋼板からプレス成形された平坦部、
又は鋼管等の剛性の高いものである。チェックシールの
基端部16Aのごく薄いゴム膜は、可締め加工の初期段
階で押し潰されて剛体状になるのと、これ以外の部品は
圧縮荷重によって座屈することはないので、容易に所要
の残留軸力を確保することができる。このため、油圧緩
衝器が作動している場合でも、内蔵部品に軸方向の遊び
が生じないため、遊びに起因する異音の発生を防止する
ことができる。なお、圧側バルブは、従来技術で説明し
たのと同様に外筒30の下端部に形成された底蓋部に着
座し、シリンダを外筒の底蓋部に同芯状に保持するもの
である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
外筒3の開口端の可締めによる圧縮力は、インサートメ
タル7B,ロッドガイド10のフランジ部14,鋼板か
らなるチェックシールの基端部16Aを介して、下端部
に図示を省略した圧側バルブが装着されたシリンダ1に
加わるが、これらの部品は全て鋼板あるいは鋼板からプ
レス成形された平坦部、又は鋼管等の剛性の高いもので
あるから、圧縮荷重によって座屈することはなく、容易
に所要の残留軸力を確保することができる。このため、
油圧緩衝器が作動している場合でも、内蔵部品に軸方向
の遊びが生じないため、遊びに起因する異音の発生を防
止することができる。また、油圧緩衝器の内部を外気か
ら遮断するシール4を装着するシール収容部Sの径方向
の断面を台形状としたので、当該シール収容部S,即
ち、ロッドガイド10をプレス加工で形成する際の所謂
型抜きを容易にするのは勿論のこと、シール収容部Sの
形成に際して、その寸法精度の管理が容易になる。この
結果、段差部15の内周側,即ち、チェックシール16
のシールリップ16Bの当接面15Cも精度良く仕上げ
ることができるため、シール4及びチェックシール16
の作用を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係る油圧緩衝器のシール構造で
ある。(B)本発明に係るチェックシールの拡大断面図
である。
【図2】(A)従来技術に係る油圧緩衝器のシール構造
である。 (B)従来技術に係るロッドガイドの詳細断面図であ
る。 (C)従来技術に係るロッドガイドの平面図である。 (D)従来技術に係るロッドガイドの素材の平面図であ
る。
【符号の説明】
S シール収容部 1 シリンダ 4 シール 10 ロッドガイド 14A 漏油回収孔 15 段差部 15A 下辺上面 15B 内周辺 15C シール収容部の内周側 16 チェックシール 16B シールリップ 16A チェックシールの基端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの開口端側を封止するロッドガ
    イドの外周に形成されたシール収容部に、外周がシリン
    ダの開口端側の内周に密接するシールを収容してなる油
    圧緩衝器のシール構造において、シールの径方向の断面
    がシール収容部の径方向の断面に略一致する形状に設定
    される一方、シール収容部の外周側が段差部の下辺上面
    を短辺とし内周辺を上方に向かう下り勾配とする台形状
    に設定されてなるとともに、シリンダの開口端とロッド
    ガイドとの間に基端部が挟持され、かつロッドガイドの
    漏油回収孔に対向するチェックシールのシールリップ
    を、前記シール収容部の内周側に当接させたことを特徴
    とするチェックシールを備えた油圧緩衝器のシール構
    造。
JP34278196A 1996-12-05 1996-12-05 油圧緩衝器のシール構造 Pending JPH10169692A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455214B1 (ko) * 2001-05-25 2004-11-09 주식회사 만도 쇽 업소버의 로드가이드
CN112943837A (zh) * 2021-02-01 2021-06-11 桂林航天工业学院 吸收油雾密封结构及减震器总成

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