JPH10168432A - 帯電防止剤 - Google Patents

帯電防止剤

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JPH10168432A
JPH10168432A JP33404396A JP33404396A JPH10168432A JP H10168432 A JPH10168432 A JP H10168432A JP 33404396 A JP33404396 A JP 33404396A JP 33404396 A JP33404396 A JP 33404396A JP H10168432 A JPH10168432 A JP H10168432A
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JP
Japan
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antistatic agent
polyolefin
particle size
average particle
particles
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Pending
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JP33404396A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Kunimoto
伸一郎 国本
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性、及びに帯電防止能に優れたポリオレフ
ィンフィルム用帯電防止剤を提供する。 【解決手段】ミリスチン酸ジエタノールアミドからなる
パウダーやペレット状の帯電防止剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止剤、詳し
くは操作性、及び帯電防止能に優れたポリオレフィンフ
ィルム用などに好適な帯電防止剤、及びこのものを用い
たポリオレフィン組成物の製造方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンフィルムのは電気絶縁性
が優れているため、通常の使用時においては静電気が発
生し易く、機械適性、印刷性等の障害となっている。こ
のため、ポリオレフィンフィルムには帯電防止剤を添加
するのが一般的である。
【0003】また、なかでも脂肪酸ジエタノールアミド
は少量で優れた帯電防止能を発揮し好適である(特開平
7−164608号公報,特開平8−3377号公報,
特開平8ー59852号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの脂肪
酸ジエタノールアミドは、一般的にそのほとんどが液状
から半液状の性状を呈している。また、常温で固体状の
ものも、粒子とした場合、表面がべたつき粒子同士が融
着し易いものであった。従って、こうした脂肪酸ジエタ
ノールアミドを帯電防止剤として使用する場合、これら
は半液状や固体状のものも加熱溶融し、ポリオレフィン
に液添して混合するのが一般的である。しかし、このよ
うに液添によりポリオレフィンに混合する方法は、操作
性の面で十分でなく今一歩改良の余地があった。
【0005】また、帯電防止剤は、フィルム表面にブリ
ードアウトして帯電防止能を発揮する際のフィルムどう
しのブロッキング防止の観点からも、少しでもその添加
量を少量化するのが望ましく、そのため上記脂肪酸ジエ
タノールアミドにおいても、帯電防止能がより強いもの
が好ましい。
【0006】こうした背景にあって、本発明は、操作性
が良く、帯電防止能により優れる脂肪酸ジエタノールア
ミドからなる帯電防止剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み鋭意研究を重ねてきた。その結果、特定の構造をも
つ脂肪酸ジエタノールアミドが、パウダーまたはペレッ
ト状に成形した場合にも、固体状態を保ったまま融着す
ることなく操作性に優れ、しかも他の脂肪酸ジエタノー
ルアミドより優れた帯電防止能を有することを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、ミリスチン酸ジエタノ
ールアミドからなる平均粒径0.1〜10mmの粒子か
らなる帯電防止剤である。
【0009】また、本発明は、ポリオレフィンと上記帯
電防止剤とをドライブレンドした後溶融混練することを
特徴とするポリオレフィン組成物の製造方法も提供す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いるミリスチン酸ジエ
タノールアミドは、下記式(1) C1327−CO−N(CH2CH2OH)2 (1) で示される化合物である。ここで、ミリスチン酸ジエタ
ノールアミドは、多くの脂肪酸ジエタノールアミドが常
温において、液状から半液状の性状を呈しているのに対
して固体状の性状にある。しかも、該ミリスチン酸ジエ
タノールアミドは固体としての表面性状が良好で、粒子
としてもべたつきがなく融着が生じにくい。本発明は、
かかる知見があって初めてなされたものであって、通常
は、液添されている脂肪酸ジエタノールアミドからなる
帯電防止剤にあって、このミリスチン酸ジエタノールア
ミドを粒子に成形し、操作性の良い帯電防止剤を提供し
たものである。
【0011】本発明において上記ミリスチン酸ジエタノ
ールアミドは、公知の方法により製造したものが何ら制
限なく使用できる。例えば、天然物から遊離したミリス
チン酸とジエタノールアミンを縮合させる方法が好適に
用いられる。
【0012】通常、上記のような方法により製造された
ミリスチン酸ジエタノールアミドは、ブロック状の白色
固体として得られ、本発明では、これをペレットまたは
パウダー状の粒子に成形する。成型方法は、特に制限さ
れないが、スプレードライ法、溶融押しだし後にカット
し、放冷する方法が好適に用いられる。
【0013】上記成形する粒子の平均粒径は、0.1m
m〜10mm、好ましくは0.2mm〜8mmである。
平均粒径が0.1mmより小さい場合には、粒子同志が
再融着しやすくなる。一方、10mmより大きい場合に
は、樹脂中に均一に混合することが困難となり、また、
放冷に長時間を要し、製造も困難である。なお、本発明
において、粒子の粒径は、コールターカウンターで測定
した場合の体積分布の平均値をいう。また、粒子の形状
は、球状、楕円状、板状等のいずれの形状であっても良
い。
【0014】次に、本発明の帯電防止剤は、樹脂用の帯
電防止剤として制限なく使用できる。好ましくは、ポリ
オレフィン用の帯電防止剤として使用するのが好適であ
る。その場合、ポリオレフィンと上記帯電防止剤とをド
ライブレンドした後溶融混練することにより、帯電防止
剤を含有するポリオレフィン組成物が極めて操作性良く
得られる。
【0015】ここで、上記ポリオレフィンは、特に制限
されるものではなく公知のものが使用できる。具体的に
は、エチレン、プロピレン、ブテン−1等のオレフィン
の単独重合体または共重合体が挙げられる。このうち、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1の他、
プロピレン−α−オレフィン共重合体に用いた場合に効
果が高い。上記のα−オレフィンとしては、エチレン、
ブテン−1およびこれらの混合物を挙げることができ、
その含有量は、10モル%以下であるのが好ましい。
【0016】そのポリオレフィンへの配合量は、特に制
限されるものではないが、一般には0.1〜1重量%が
好ましい。ミリスチン酸ジエタノールは極めて帯電防止
能が高いため、あまり過剰には用いず、0.2〜0.5
重量%の範囲で用いるのが特に好ましい。
【0017】帯電防止剤粒子と樹脂とのドライブレンド
は、ペレットまたはパウダー状の樹脂と添加剤とを該樹
脂を溶融させずに混合させる公知の方法が制限なく採用
できる。混合機としては、スーパーミキサー、ナウター
ミキサー等が挙げられ、また、混合温度としては、10
〜40℃が好ましい。以上により得られたポリオレフィ
ン組成物は、次いで、溶融混練し、射出成形や、ブロー
成形、および押出成形により、成形品やフィルムに加工
して使用することができる。なかでも、樹脂の結晶化度
の高い二軸延伸フィルムに用いた場合に、優れた帯電防
止能を発揮する。
【0018】
【発明の効果】本発明の帯電防止剤は上記の説明のよう
に、特定の構造をもつ脂肪酸ジエタノールアミドを粒状
に成形することにより、固体状態を保ったままの帯電防
止剤が得られる。そして、このものは粒子同士で融着等
もし難く、保存や使用時の操作性に極めて優れる。しか
も、他の脂肪酸ジエタノールアミドと比較しても少量添
加で優れた帯電防止能を発揮する。
【0019】従って、本発明の帯電防止剤は、ポリオレ
フィン用帯電防止剤として好適に使用することができ
る。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために実
施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0021】なお、以下の実施例及び比較例における物
性値の測定は下記の方法により行った。
【0022】(1)帯電防止性 JIS−K6911に準じて、フィルムの表面固有抵抗
値を測定した。
【0023】(2)粒子の融着性 帯電防止剤粒子を40℃の恒温室に1週間保管し、融着
の状態を以下の基準で評価した。
【0024】5点:全く融着無し。
【0025】4点:若干融着しているが簡単にほぐれ
る。
【0026】3点:融着しているが、強く衝撃をくわえ
るとほぐれる。
【0027】2点:融着しており、衝撃をくわえても崩
れない。
【0028】1点:完全に融着しており、もとの粒状形
態を保っていない。
【0029】実施例1 ミリスチン酸ジエタノールアミドを平均粒径0.5mm
のパウダー状に成形し、融着性を調べた。
【0030】次に、メルトインデックス2.0g/10
分、結晶化度98.4%のポリプロピレン(融点159
℃)に、上記帯電防止剤粒子を0.3重量%加えて溶融
混練した。上記樹脂をT−ダイより押出し、テンター法
二軸延伸機により厚さ20μmの延伸フィルムを得た。
なお表面には常法に従い30W・min/m2 のコロナ
放電処理をした。
【0031】このフィルムを40℃で3日間養生し、コ
ロナ放電処理面の帯電防止性を調べた。結果を表1に示
した。
【0032】実施例2 ミリスチン酸ジエタノールアミドを平均粒径5mmのペ
レット状に成形した他は実施例1と同様に行った。結果
を表1に示した。
【0033】比較例1 ラウリン酸ジエタノールアミドを平均粒径5mmのペレ
ット状に成形しようとしたが、半液状であるため成形不
能であった。
【0034】次に、メルトインデックス2.0g/10
分、結晶化度98.4%のポリプロピレン(融点159
℃)を使用し、上記帯電防止剤を80℃に加熱して液状
とし、樹脂をかくはんしながら0.3重量%加えて混合
した。該混合樹脂を溶融混練し、T−ダイより押出し、
テンター法二軸延伸機により厚さ20μmの延伸フィル
ムを得た。なお表面には常法に従い30W・min/m
2 のコロナ放電処理をした。
【0035】このフィルムを40℃で3日間養生し、コ
ロナ放電処理面の帯電防止性を調べた。結果を表1に示
した。
【0036】比較例2 パルミチン酸ジエタノールアミドを平均粒径5mmのペ
レット状に成形した他は実施例1と同様に行った。結果
を表1に示した。
【0037】比較例3 ステアリン酸ジエタノールアミドを平均粒径5mmのペ
レット状に成形した他は実施例1と同様に行った。結果
を表1に示した。
【0038】比較例4 ステアリルジエタノールアミンモノステアレートを平均
粒径5mmのペレット状に成形した他は実施例1と同様
に行った。結果を表1に示した。
【0039】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミリスチン酸ジエタノールアミドからなる
    平均粒径0.1〜10mmの粒子からなる帯電防止剤。
  2. 【請求項2】ポリオレフィンと請求項1記載の帯電防止
    剤とをドライブレンドした後溶融混練することを特徴と
    するポリオレフィン組成物の製造方法。
JP33404396A 1996-12-13 1996-12-13 帯電防止剤 Pending JPH10168432A (ja)

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JP33404396A JPH10168432A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 帯電防止剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106889813A (zh) * 2017-03-13 2017-06-27 匠仙(上海)床垫科技有限公司 静音弹簧床垫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106889813A (zh) * 2017-03-13 2017-06-27 匠仙(上海)床垫科技有限公司 静音弹簧床垫
CN106889813B (zh) * 2017-03-13 2023-06-02 匠仙(上海)床垫科技有限公司 静音弹簧床垫

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