JPH1016842A - 自動車の塗膜保護カバー - Google Patents

自動車の塗膜保護カバー

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JPH1016842A
JPH1016842A JP5487497A JP5487497A JPH1016842A JP H1016842 A JPH1016842 A JP H1016842A JP 5487497 A JP5487497 A JP 5487497A JP 5487497 A JP5487497 A JP 5487497A JP H1016842 A JPH1016842 A JP H1016842A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
attached
cover
laminated sheet
hood
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5487497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Imai
博 今井
Yorinobu Tachibana
頼信 橘
Shigeki Takayama
茂▲き▼ 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAYAMA KASEI KOGYO KK
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Original Assignee
TAKAYAMA KASEI KOGYO KK
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Publication date
Application filed by TAKAYAMA KASEI KOGYO KK, Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp filed Critical TAKAYAMA KASEI KOGYO KK
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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のフード等への取り付け、取り外しが
簡単であり、繰り返し使用できる自動車の塗膜保護カバ
ーの提供。 【解決手段】 フードFを被覆するに充分な大きさの伸
縮性のある不織布1と、この不織布1に取り付けられ、
フードFの出隅部に着脱可能に被着されるキャップ2と
よりなり、かつ前記キャップ2は、前記出隅部に被着し
たとき、不織布1が伸展されてフードF上に保持される
位置に取り付けられている自動車の塗膜保護カバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のフー
ド,トランクリッド,ルーフ,ドア,バンパー等に被せ
てその塗膜を保護する自動車の塗膜保護カバーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】生産後の自動車は、そのままでは、輸送
中や保管中に、車体塗装表面の光沢が酸性雨,鳥糞,砂
塵などにより低下する。このため、これを防止するため
に、従来より、生産後の自動車のフード,トランクリッ
ド,ルーフ等の表面に、裏面に粘接着剤層を設けたポリ
オレフィン等のフィルムを貼り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ィルム、及びその貼付方法には、次のような問題点があ
った。
【0004】(1)粘接着剤層によってフード,トラン
クリッド,ルーフ等に貼り付けるので、フィルムの伸展
状態と貼り付けのタイミングが少しでも狂うと、貼り付
けたフィルムにしわが入り、その部分がフード等の表面
から浮いてしまうことがある。また、フィルムを貼り付
けるとき、フード,トランクリッド,ルーフ等の表面と
フィルムの間に残るエアーを追い出す必要がある。も
し、フィルムにしわが入ったまま、あるいはエアーが残
ったまま長期間放置すると、その部分が光沢低下部分と
して残り、フード等の表面に光沢ムラが生ずる。
【0005】このため、フィルムの貼り付けには細心の
注意を払わなければならず、時間がかかる。その上、う
まく貼れるまでに可成りの熟練を要する。
【0006】(2)長期間,炎天下あるいは極低温下に
さらされると、フィルムを剥離するとき、粘接着剤層が
フード,トランクリッド,ルーフ等の表面に残る。この
ため、フィルムの剥離作業が困難になり、洗浄が必要に
なる。
【0007】(3)長期間,炎天下あるいは極低温下に
さらされると、粘接着剤が劣化し、フィルムが剥がれ易
くなる。このため、通常、3ケ月ごとにフィルムの貼り
替えをしなければならないし、一旦剥離したフィルムは
再使用できない。
【0008】上記(1)〜(3)の問題点を解決するに
は、例えば、接合子(登録商標:マジックテープ)を使
用する方法、すなわち、一方の雌(雄)型接合子を両面
粘接着テープでフード,トランクリッド,ルーフ等の適
所に貼り付け、他方の雄(雌)型粘接合子を両面粘接着
テープでプロテクトフィルムに貼り付けて、雄雌両接着
布を接着する方法が考えられる。
【0009】しかし、この方法では、一方の雌(雄)型
接合子に対する他方の雄(雌)型接合子の位置を正確に
決めるのが困難である。このため、貼り付けたプロテク
トフィルムにしわが入り易い。
【0010】また、プロテクトフィルムは、通気性も通
水性も有しない。このため、フード,トランクリッド,
ルーフ等と、これに貼り付けたプロテクトフィルムとの
間に吹き込んだ雨水は、気温の上昇によって蒸発しても
大気中に放出されないで滞留し、滞留した水蒸気は、気
温が下がると、凝縮して水滴となってフード等の表面に
付着する。また、フード等とプロテクトフィルムとの間
に浸入した湿気は、気温が下がると凝縮して水滴となっ
てフード等の表面に付着し、気温が上昇すると蒸発す
る。
【0011】このような現象が繰り返されているうち
に、その部分にシミができてしまう。したがって、上述
の方法は、上記問題点の有効な解決策とはならない。
【0012】この発明は、上述の問題点を解決するため
になされたもので、(1)フード,トランクリッド,ル
ーフ,バンパー等の表面に、格別の熟練を要しないで、
簡単かつ容易に取り付けることができ、(2)一旦フー
ド等に取り付けたあとでも、簡単に取り外すことがで
き、(3)したがって、繰り返し使用でき、(4)フー
ド,トランクリッド,ルーフ,バンパー等の表面にシミ
が発生するのを防止することができる、自動車の塗膜保
護カバーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する自動
車の塗膜保護カバーは、次の(1)〜(20)に記載の
カバーである。
【0014】(1)フードを被覆するに充分な大きさの
伸縮性のある不織布と、この不織布に取り付けられ、フ
ードの出隅部に着脱可能に被着されるキャップとよりな
り、かつ前記キャップは、前記出隅部に被着したとき、
不織布が伸展されてフード上に保持される位置に取り付
けられている自動車の塗膜保護カバー(以下、第1のカ
バーという)。
【0015】(2)トランクリッドを被覆するに充分な
大きさの伸縮性のある不織布と、この不織布に取り付け
られ、トランクリッドの出隅部に着脱可能に被着される
キャップとよりなり、かつ前記キャップは、前記出隅部
に被着したとき、不織布が伸展されてトランクリッド上
に保持される位置に取り付けられている自動車の塗膜保
護カバー(以下、第2のカバーという)。
【0016】(3)バンパーの少なくとも上半部を被覆
するに充分な大きさの伸縮性のある不織布と、この不織
布の長さ方向両端部に取り付けられ、バンパーの左右両
端部の裏面側にある凹部に嵌着したとき、弾性変形して
同凹部に掛止される掛止部材とよりなり、かつ前記掛止
部材は、前記凹部に嵌着したとき、不織布が伸展されて
バンパー上に保持される位置に取り付けられている自動
車の塗膜保護カバー(以下、第3のカバーという)。
【0017】(4)ルーフを被覆するに充分な大きさの
伸縮性のある不織布と、この不織布の周縁部に取り付け
て同フィルムを補強する補強部材と、この補強部材に取
り付けられ、かつアウトサイドミラー,フェンダ等の車
体の突出部に引き伸ばして掛止できる伸縮性のある掛止
部材とよりなる自動車の塗膜保護カバー(以下、第4の
カバーという)。
【0018】(5)第1のカバーにおける不織布の周縁
部に、同周縁部をフードと車体の間に挟持したとき、弾
性変形して前記周縁部をフードに固定する固定部材を取
り付けた自動車の塗膜保護カバー(以下、第5のカバー
という)。
【0019】(6)第2のカバーにおける不織布の周縁
部に、同周縁部をトランクリッドと車体の間に挟持した
とき、弾性変形して前記周縁部をトランクリッドに固定
する固定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カバー(以
下、第6のカバーという)。
【0020】(7)第3のカバーにおける不織布の側縁
部に、同側縁部をバンパーと車体の間の隙間に挿入した
とき、弾性変形して前記側縁部をバンパーに固定する固
定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カバー(以下、第
7のカバーという)。
【0021】(8)第4のカバーにおける不織布の側縁
部には、同側縁部をドアまたはドアガラスと車体の間に
挟持したとき、弾性変形して前記周縁部を車体に固定す
る固定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カバー(以
下、第8のカバーという)。
【0022】(9)フードを被覆するに充分な大きさの
伸縮性のある、不織布とプラスチックフィルムの積層シ
ートと、この積層シートに取り付けられ、フードの出隅
部に着脱可能に被着されるキャップとよりなり、かつ前
記キャップは、前記出隅部に被着したとき、積層シート
が伸展されてフード上に保持される位置に取り付けられ
ている自動車の塗膜保護カバー(以下、第9のカバーと
いう)。
【0023】(10)トランクリッドを被覆するに充分
な大きさの伸縮性のある、不織布とプラスチックフィル
ムの積層シートと、この積層シートに取り付けられ、ト
ランクリッドの出隅部に着脱可能に被着されるキャップ
とよりなり、かつ前記キャップは、前記出隅部に被着し
たとき、積層シートが伸展されてトランクリッド上に保
持される位置に取り付けられている自動車の塗膜保護カ
バー(以下、第10のカバーという)。
【0024】(11)バンパーの少なくとも上半部を被
覆するに充分な大きさの伸縮性のある、不織布とプラス
チックフィルムの積層シートと、この積層シートの長さ
方向両端部に取り付けられ、バンパーの左右両端部の裏
面側にある凹部に嵌着したとき、弾性変形して同凹部に
掛止される掛止部材とよりなり、かつ前記掛止部材は、
前記凹部に嵌着したとき、積層シートが伸展されてバン
パー上に保持される位置に取り付けられている自動車の
塗膜保護カバー(以下、第11のカバーという)。
【0025】(12)ルーフを被覆するに充分な大きさ
の伸縮性のある、不織布とプラスチックフィルムの積層
シートと、この積層シートの周縁部に取り付けて同フィ
ルムを補強する補強部材と、この補強部材に取り付けら
れ、かつアウトサイドミラー,フェンダ等の車体の突出
部に引き伸ばして掛止できる伸縮性のある掛止部材とよ
りなる自動車の塗膜保護カバー(以下、第12のカバー
という)。
【0026】(13)第9のカバーにおける積層シート
の周縁部に、同周縁部をフードと車体の間に挟持したと
き、弾性変形して前記周縁部をフードに固定する固定部
材を取り付けた自動車の塗膜保護カバー(以下、第13
のカバーという)。
【0027】(14)第10のカバーにおける積層シー
トの周縁部に、同周縁部をトランクリッドと車体の間に
挟持したとき、弾性変形して前記周縁部をトランクリッ
ドに固定する固定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カ
バー(以下、第14のカバーという)。
【0028】(15)第11のカバーにおける積層シー
トの側縁部に、同側縁部をバンパーと車体の間の隙間に
挿入したとき、弾性変形して前記側縁部をバンパーに固
定する固定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カバー
(以下、第15のカバーという)。
【0029】(16)第12のカバーにおける積層シー
トの側縁部には、同側縁部をドアまたはドアガラスと車
体の間に挟持したとき、弾性変形して前記周縁部を車体
に固定する固定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カバ
ー(以下、第16のカバーという)。
【0030】(17)第3のカバーにおける不織布に、
フロントバンパーに被せた不織布の上から同バンパーに
巻き付けることによって、不織布をフロントバンパーに
固定する固定部材を取り付けた自動車の塗膜保護カバー
(以下、第17のカバーという)。
【0031】(18)第3のカバーにおける不織布に、
リアバンパーに被せた不織布をトランクルームのカーペ
ットに接合子を介して固定する固定部材を取り付けた自
動車の塗膜保護カバー(以下、第18カバーという)。
【0032】(19)第11のカバーにおける積層シー
トに、フロントバンパーに被せた積層シートの上から同
バンパーに巻き付けることによって、積層シートをフロ
ントバンパーに固定する固定部材を取り付けた自動車の
塗膜保護カバー(以下、第19のカバーという)。
【0033】(20)第11のカバーにおける積層シー
トに、リアバンパーに被せた積層シートをトランクルー
ムのカーペットに接合子を介して固定する固定部材を取
り付けた自動車の塗膜保護カバー(以下、第20のカバ
ーという)。
【0034】上記(1)〜(8),(17),(18)
に記載の塗膜保護カバーに使用される不織布は、いわゆ
る湿式不織布、乾式不織布、スパンボンド式不織布いず
れでもよい。いずれの不織布も、製造の第1段階でウエ
ブ(展綿)をつくり、第2段階でこのウエブを接着する
方法が採られている。
【0035】不織布の原料としては、例えば、湿式、乾
式不織布に使用される短繊維であれば、綿,レーヨン,
アセテート,ナイロン,ポリエステル,ビニロンなどの
繊維が使用される。また、例えば、スパンボンド式の熔
融紡糸であれば、ポリエステル,ナイロン,ポリプロピ
レン,ポリ塩化ビニル,ポリエチレン,ポリスチレンな
どの高分子化合物が使用される。
【0036】また、特に、伸縮性に優れた不織布の原料
としては、スチレン相(S)と水添ポリイソプレン相
(EP)のブロックコポリマー(SEPS)が使用され
る。このブロックコポリマー(SEPS)は、クラレ
(株)製のもので、「セプトン」(商標)として知られ
ている。
【0037】不織布の厚みは100μm〜600μmが
実用範囲であるが、塗膜保護カバーを使用する際に、5
0mm〜500mm程度延伸できるものが好ましい。
【0038】上記(9)〜(16),(19),(2
0)に記載の塗膜保護カバーに使用される積層シート
は、不織布とプラスチックフィルムを積層したものであ
る。
【0039】ここにいう不織布としては、前述の湿式、
乾式またはスパンボンド式不織布を使用できる。また、
プラスチックフィルムの材質としては、例えば次のもの
を使用することができる。
【0040】(1)単層体としての材質 エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA) 酢酸ビニル含量:5〜25wt% MFR:1〜4 g/10分 直鎖状低密度ポリエチレン エチレンと炭素数4〜8のα−オレフィンコポリマー MFR:1〜4 g/10分 密 度:0.918〜0.935 ポリプロピレン ポリウレタン EVA(VAC:30〜50wt%)+低密度ポリエ
チレン(MFR:1〜4g/10min) ポリプレピレン(40〜90wt%)+SBR(10
〜60wt%)、スチチレン・ブタジェンゴム ポリプロピレン(40〜90wt%)+EPDM(1
0〜60wt%)、エチレン・プロピレンゴム (2)積層体としての材質 外層、内層がEVA、中間層が直鎖状低密度ポリエチ
レン 外層、内層が直鎖状低密度ポリエチレン、中間層がE
VA 外層あるいは内層どちらかがEVA、残りの2層が直
鎖状低密度ポリエチレン 外層、内層がPP、中間層がEVA 外層、内層がPP、中間層がLLDPE 積層シートの層構成としては、次のようなものを採用で
きる。
【0041】 内層:中間層:外層 1 : 1 :1〜1:10:1 1 : 3 :1 1 : 5 :1 プラスチックフィルムの厚みは、50μm〜120μm
が実用範囲であるが、積層シートとして使用する際に、
キャップをフード等の出隅部等に被着して引っ張ったと
き、20mm〜200mm、好ましくは50mm〜10
0mm延伸できるものがよい。
【0042】また、プラスチックフィルムとしては、例
えば、片面に高低差5〜60μmの凹凸(梨地、エンボ
ス)であって、その山と山の間隔を10〜5000μm
としたもの好ましい。このようにすると、フィルムの表
面がザラザラして滑り取扱い易くなり、伸縮性にも富む
からである。
【0043】積層する不織布の厚みは100μm〜60
0μmで、単独で車体に被着する際に、50mm〜50
0mm程度延伸できるものが好ましい。
【0044】
【作用】
(1)第1または第9のカバーは、キャップをフードの
出隅部に不織布または積層シートを引き伸ばしながら被
せ、同不織布または積層シートの周縁部をフードの裏側
に巻き込んで、フードを閉めることにより、フードに簡
単に取り付けることができ、逆のプロセスで簡単に取り
外せる。
【0045】(2)第2または第10のカバーは、キャ
ップをトランクリッドの出隅部に不織布または積層シー
トを引き伸ばしながら被せ、同不織布または積層シート
の周縁部をトランクリッドの裏側に巻き込んで、トラン
クリッドを閉めることにより、トランクリッドに簡単に
取り付けることができ、逆のプロセスで簡単に取り外せ
る。
【0046】(3)第3または第11のカバーは、一方
の掛止部材をバンパーの左(右)端部の裏面側の凹部に
嵌着し、他方の掛止部材をバンパーの右(左)端部の裏
面側の凹部に不織布または積層シートを引き伸ばしなが
ら嵌着することにより、バンパーに簡単に取り付けるこ
とができ、逆のプロセスで簡単に取り外せる。
【0047】(4)第4または第12のカバーは、不織
布または積層シートをルーフ上に被せ、掛止部材を引き
伸ばしてアウトサイドミラー,フェンダ等の突出部に掛
止することにより、ルーフに簡単に取り付けることがで
き、逆のプロセスで簡単に取り外すことができる。
【0048】(5)第5または第13のカバーは、フー
ドへの取り付け、取り外しが簡単であり、第6および第
14のカバーは、トランクリッドへの取り付け、取り外
しが簡単であるだけでなく、固定部材がフードまたはト
ランクリッドと車体の間に強く挟持されるので、不織布
または積層シートの周縁部の納まりがよくなる。
【0049】(6)第7または第15のカバーは、バン
パーへの取り付け、取り外しが簡単にできるだけでな
く、固定部材をバンパーと車体の間の隙間に挿入して固
定することができるので、不織布または積層シートの側
縁部の納まりがよくなる。
【0050】(7)第8または第16のカバーは、ルー
フへの取り付け、取り外しが簡単にできるだけでなく、
固定部材がドアまたはドアガラスと車体の間に挟持され
るので、不織布または積層シートの側縁部の納まりがよ
くなる。
【0051】(8)第1〜第8のカバーおよび第9〜第
16のカバーは、上述のように、簡単に取り付け、取り
外しができるので、不織布または積層シートが劣化して
使用できなくなるまで、1つのものを繰り返し使用でき
る。
【0052】(9)第1〜第8,第17,第18のカバ
ーを構成する不織布は、適度の伸長弾性を有している。
また、第9〜第16,第19,第20のカバーを構成す
る積層シートは、不織布とプラスチックフィルムを積層
したもので、両者とも適度の伸長弾性を有している。こ
のため、不織布と積層シートは、これをフード等の車体
に引き伸ばしながら取り付けると、同車体にほぼ一様に
密着状態で被せることができる。
【0053】(10)第1〜第8,第17,第18のカ
バーの不織布は、短繊維でウエブをつくり、あるいは熱
可塑性高分子化合物を熔融紡糸してウエブをつくり、こ
れをシート状にしたものであるから、通気性、通水性お
よび保水性を有する。
【0054】このため、不織布の車体への被着状態にお
いては、不織布と車体がほぼ一様に密着状態にあるの
で、不織布に滲透した雨水や含浸された外気中の湿気
は、これに保持される。気温の上昇によって蒸発し、気
温の低下によって凝縮しても、車体の表面に水滴となっ
て滞留しない。すなわち、不織布は、温度の変化に応じ
て水分、湿気を吸収し、排出する、水分の呼吸材として
機能する(このような不織布の「機能」を以下、この明
細書においては、「水分の呼吸機能」という。)。
【0055】したがって、上述のような現象が繰り返さ
れても、水の部分的な滞留によるシミがフード等の車体
の表面に発生するおそれがなくなる。
【0056】(11)第9〜第16,第19,第20の
カバーの積層シートは、上記不織布とプラスチックフィ
ルムを積層したものであるから、不織布を車体側にして
車体に被着すれば、不織布と車体がほぼ一様に密着状態
になる。
【0057】このため、不織布は上述した特性を有する
ので、水分の呼吸機能を有し、プラスチックフィルムは
高度の防湿性、耐水性、気体不透過性、水不透過性を有
するとともに、耐寒性に優れているので、水分の遮蔽材
として機能する。
【0058】したがって、水分が部分的に滞留すること
により、車体の表面にシミが発生するおそれがなくなる
(プラスチックフィルムの有するこのような「機能」
を、以下、この明細書においては、「水分の遮蔽機能」
という。)。
【0059】(12)第17または第19のカバーは、
フロントバンパーへの取り付け,取り外しが簡単にでき
るだけでなく、固定部材で不織布または積層シートをフ
ロントバンパーに固定することかできるので、不織布ま
たは積層シートのめくれや剥がれのおそれがなくなる。
【0060】(13)第18または第20のカバーは、
リアバンパーへの取り付け,取り外しが簡単にできるだ
けでなく、固定部材で不織布または積層シートをトラン
クルームのカーペットに固定することができるので、不
織布または積層シートのめくれや剥がれのおそれがなく
なる。
【0061】
【発明の実施の形態】この発明に係る第1〜第8のカバ
ーの実施の形態を実施例によって図面を参照しながら説
明する。
【0062】(実施例1)第1のカバーの実施例(以
下、実施例1という)を説明する。
【0063】図1は実施例1の塗膜保護カバーC1 を内
面側から見た図である。図において、1は図5に示す自
動車のフードFに被せる不織布で、この実施例では、ポ
リエステルの短繊維を用いた乾式不織布である。この不
織布1は、フードFより大きく、かつこれとほぼ相似形
に裁断されていて、フードFに被せたときのその裏側へ
の巻き込み代1bがとってある。
【0064】2は、裁断した上記不織布1の出隅部に取
り付けたキャップである。このキャップ2は、エチレン
−酢酸ビニル共重合体で織布をサンドイッチした、いわ
ゆるターポリンシート(強度:60Kg/cm幅〜20
0Kg/3cm幅)を裁断して得られた扇形切片の両端
部を融着して作った、図2に示すような円錐形のもので
ある。なお、2aは融着部である。
【0065】各キャップ2を図4のように、折りたたん
で二枚重ねにしたときの頂角θは、それぞれを被着する
フードFの各出隅部aの頂角に対応するように作られて
いる。すなわち、各キャップ2は、それぞれが対応する
フードFの各出隅部aに丁度被着できる大きさに作られ
ている。
【0066】各キャップ2は、その内面に不織布1の出
隅部1aを接着することによって、同不織布1に取り付
けられている。図3は、不織布1のキャップ2への接着
状態を展開図で示したものであり、図3は接着状態を正
面図で示したものである。
【0067】上記接着状態においては、不織布1の巻き
込み代1bは、同不織布1の内面側へカールした状態と
なる。
【0068】キャップ2の不織布1への取付位置は、図
5のように、各キャップ2をフードFの出隅部aに被着
したとき、不織布1が伸展されてフードF上に保持され
る位置に設定されている。
【0069】実施例1の塗膜保護カバーC1 は、上述の
ような構成となっているので、不織布1の内面側を下に
して、キャップ2をフードFの出隅部に、不織布1を引
き伸ばしながら被せ、ついで、同不織布1の巻き込み代
1bをフードFの裏側に巻き込んで、フードFを閉めれ
ば、図6のように、フードFに簡単に取り付けることが
できる。このとき、巻き込み代1bは、フードFと車体
の間に挟まれるので、風等でめくれてしまうことはな
い。上述とは逆のプロセスをとれば、カバーC1は簡単
に取り外せる。
【0070】また、このように、簡単に取り付け、取り
外しができるので、不織布1が劣化して使用できなくな
るまで、カバーC1 を繰り返し使用できる。
【0071】さらに、フードFへの被着状態において
は、不織布1が水分の呼吸機能を発揮し、フードF上に
水滴によるシミが生じなくなる。
【0072】(実施例2)第2のカバーの実施例(以
下、実施例2という)を説明する。
【0073】図7は実施例2の塗膜保護カバーC2 を内
面側から見た図である。このカバーC2 はトランクリッ
ドT(図5)に被せるカバーで、基本的構成要素は図1
に示す塗膜保護カバーC1 と同じである。不織布11が
トランクリッドTの形状に合わせて不織布1と同じ要領
で裁断されている点と、キャップ12がトランクリッド
Tの各出隅部bの形状に合わせて作られている点が異な
るだけである。図中、11bは巻き込み代である。
【0074】したがって、このカバーC2 は、上述した
カバーC1 と同様、取り付け、取り外しが簡単であり、
繰り返し使用ができる。また、水分の呼吸機能を発揮す
るのでトランクリッドT上にシミが発生するのを防止す
る。図8は、カバーC2 のトランクリッドTへの取付状
態を示す。
【0075】(実施例3)第3のカバーの実施例(以
下、実施例3という)を説明する。
【0076】図9は実施例3の塗膜保護カバーC31を内
面側から見た図である。図において、21は自動車のフ
ロントバンパーB1 に被せる不織布で、この実施例で
は、スパンボンド式のポリプロピレンの熔融紡糸を使用
した不織布である。このフィルム21は、フロントバン
パーB1 と同程度の幅で、これより長く裁断されてい
る。
【0077】22は不織布21の長さ方向両端部に接着
して取り付けた、長方形の弾性変形可能な掛止部材であ
る。この部材22は、図11のように、フロントバンパ
ーB1 の左,右両端部の裏面側に形成されている凹部2
3に嵌着したとき、弾性変形して(実施例では弯曲し
て)同凹部23に脱落しないように掛止される部材であ
る。
【0078】掛止部材22の不織布21への取付位置
は、図10,11に示すように、掛止部材22をフロン
トバンパーB1 の裏面側の凹部23に嵌着,掛止したと
き、不織布21が伸展されてフロントバンパーB1 上に
保持される位置に設定されている。
【0079】塗膜保護カバーC31は、上述のような構成
となっているので、一方の掛止部材22をフロントバン
パーB1 の左側の凹部23に嵌着し、他方の掛止部材2
2をフロントバンパーB1 の右側の凹部23に不織布2
1を引き伸ばしながら嵌着することにより、フロントバ
ンパーに簡単に取り付けることができる。逆のプロセス
をとれば簡単に取り外せる。
【0080】また、このように簡単に取り付け、取り外
しができるので、不織布21が劣化して使用できなくな
るまで、繰り返し使用できる。さらに、水分の呼吸機能
を発揮するので、フロントバンパーB1 にシミが発生す
るのを防止する。
【0081】図12は同じく実施例3の塗膜保護カバー
32である。このカバーC32はリアバンパーB2 (図
5)に被せて使用するものである。
【0082】構成要素は、図9のカバーC31と同じであ
るので、相当部分には同符号を付してその説明は省略す
る。図12のカバーC32はリアバンパーB2 に使用する
点で、図9のそれと寸法が異なるだけである。
【0083】作用効果は、図9のカバーC31と同じであ
る。
【0084】なお、カバーC31,C32の不織布21は、
バンパーB1 ,B2 の全表面を被覆する大きさでなくて
もよい。少なくともバンパーB1 ,B2 の上面部を含む
上半分を被覆する大きさがあればよい。塗装面で光沢ム
ラなどが生ずるところは、酸性雨等のかかり易い上面部
だからである。
【0085】(実施例4)第4のカバーの実施例(以
下、実施例4という)を説明する。
【0086】図14は実施例4の塗膜保護カバーC4
外面側から見た図である。図において、31は自動車の
ルーフRに被せる不織布で、この実施例では、実施例1
と同じポリエステルの不織布である。このフィルム31
は、ルーフRより大きく、かつこれとほぼ相似形に裁断
して得られた方形の不織布である。
【0087】32は、不織布31の4つの出隅部に接着
して取り付けた、同不織布31の補強部材で、この実施
例では、実施例1のキャップ2に使用したターボリンシ
ートを不織布31の出隅部の平面形状に合わせて扇形に
裁断して得られたシートである。
【0088】33は、不織布31をルーフRに被せたと
き車体の前側にくる補強部材32に取り付けた、アウト
サイドミラーM(図5,図15)に掛止する環状のゴム
紐である。34は、不織布31をルーフRに被せたとき
車体の前側にくる補強部材32に取り付けた、後輪のフ
ェンダ35(図16)に掛止する環状のゴム紐である。
【0089】ゴム紐33,34の長さは、ゴム紐33を
アウトサイドミラーMに掛止し、ゴム紐34をフェンダ
35に掛止したとき、不織布31が伸展されてルーフR
上に保持される長さに設定されている。上記ゴム紐3
3,34は、この発明にいう掛止部材である。
【0090】実施例4の塗膜保護カバーC4 は、上述の
ような構成となっているので、図15と図16に示すよ
うに、不織布31を、その内面側を下にして、ルーフR
に被せ、ゴム紐33と34をそれぞれアウトサイドミラ
ーMとフェンダ35に掛止すれば、ルーフRに簡単に取
り付けることができる。また掛けたゴム紐33,34を
外せば簡単に取り外せる。
【0091】また、カバーC4 は、このように簡単に取
り付け、取り外すことができるので、不織布31が劣化
して使用できなくなるまで、繰り返し使用することがで
きる。さらに、水分の呼吸機能を発揮するので、ルーフ
Rにシミが発生するのを防止できる。
【0092】(実施例5)第5のカバーの実施例(以
下、実施例5という)を説明する。
【0093】図17は実施例5の塗膜保護カバーC5
内面側から見た図である。このカバーC5 は、実施例1
(図1)における不織布1の巻き込み代1bを含む周縁
部であって、キャップ2とキャップ2の間に、ターボリ
ンシートを裁断した方形の切片3、すなわち、この発明
にいう固定部材3を接着して取り付けたものである。そ
の他の構成は実施例1のカバーC1 と同じである。
【0094】上記固定部材3は、図18に示すように、
フードFにカバーC5 を被せて閉めたとき、同フードF
と車体の間に強く挟持されることになるので、不織布1
の周縁部の浮き上がりがなく、その部分の納まりがよく
なる。
【0095】(実施例6)第6のカバーの実施例(以
下、実施例6という)を説明する。
【0096】図19は実施例6の塗膜保護カバーC6
内面側から見た図である。このカバーC6 は、実施例2
(図7)における不織布11の巻き込み代11bを含む
周縁部であって、キャップ12とキャップ12の間に、
ターボリンシートを裁断した方形の切片13、すなわ
ち、この発明にいう固定部材13を接着して取り付けた
ものである。その他の構成は実施例2のカバーC2 と同
じである。
【0097】上記固定部材13は、図20に示すよう
に、フードFにカバーC6 を被せて閉めたとき、同フー
ドFと車体の間に強く挟持されることになるので、不織
布11の周縁部の浮き上がりがなく、その部分の納まり
がよくなる。
【0098】(実施例7)第7のカバーの実施例(以
下、実施例7という)を説明する。
【0099】図21と図23は、実施例7の塗膜保護カ
バーC71,C72を内面側から見た図である。図21のカ
バーC71はフロントバンパーに、図23のカバーC72
リアバンパーに、それぞれ使用するカバーである。
【0100】カバーC71は図9における不織布21の上
部側縁部に、ターボリンシートを裁断した方形の切片2
3を、図21に示すように、一定間隔で5枚接着して取
り付けたものである。カバーC72は図12における不織
布21の上部側縁部に、上記と同じ切片23を、図23
に示すように、一定の間隔で7枚接着して取り付けたも
のである。上記切片23は、この発明にいう固定部材で
ある。
【0101】上記固定部材23は、図22と図24に示
すように、バンパーと車体の間の隙間に挿入すると、弾
性変形して同隙間に保持されるので、不織布21の上縁
部がバンパーから浮いてめくれたり、ずり下がったりす
るおそれがなく、その部分の納まりがよくなる。
【0102】(実施例8)第8のカバーの実施例(以
下、実施例8という)を説明する。
【0103】図25は実施例8の塗膜保護カバーC8
外面側から見た図である。このカバーC8 は、実施例4
(図4)における不織布31の左,右側縁部の中間部位
に、ターボリンシートを裁断した方形の切片36、すな
わち、この発明にいう固定部材36を接着して取り付け
たものである。
【0104】上記固定部材36は、図26に示すよう
に、カバーC8 をルーフRに被せて車体に取り付けてか
ら、ドアガラス37と車体の間に挟持すれば、不織布3
1の左,右側縁部が強く保持されることになるので、そ
の部分の浮き上がりがなく、納まりがよくなる。
【0105】上記実施例では、キャップにターポリンシ
ートを使用したが、このほかに、厚み0.2〜1.5m
mのポリプロピレンシート、ポリエチレンシートを使用
することができる。
【0106】次に、この発明に係る第9〜第16のカバ
ーの実施の形態を、実施例によって説明する。
【0107】第9〜第16のカバーの実施例は、図示し
ないが、実施例1〜8における不織布に代えて積層シー
トを使用した例である。すなわち、第9〜第16のカバ
ーの実施例は、実施例1〜8における不織布を積層シー
トと読み替えることによって、実施例1〜8のカバーと
同様に説明できる。
【0108】上記積層シートとしては、第9〜第16の
カバーの実施例では、ポリオレフィンフィルムとポリエ
ステルの短繊維を用いた乾式不織布を積層したものを使
用した。ポリオレフィンフィルムは、厚み50μm、不
織布は厚み100μmのものを使用した。
【0109】第9〜第16のカバーの実施例では、上記
積層シートを構成するポリオレフィンフィルムが水分の
遮蔽機能を、不織布が水分の呼吸機能を、それぞれ発揮
するので、車体に水滴によるシミが発生するのを防止す
ることができる。その他の作用効果は、実施例1〜8の
それと異なるところはない。
【0110】次に、この発明に係る第17〜第20のカ
バーの実施例(以下、実施例9という)を説明する。
【0111】(実施例9)図27は第17のカバーの実
施例に係る塗膜保護カバーC91を外面側から見た図であ
る。図29は第18のカバーの実施例に係る塗膜保護カ
バーC92を外側から見た図である。
【0112】図27のカバーC91はフロントバンパー
に、図29のカバーC92はリアバンパーに、それぞれ使
用するカバーである。
【0113】カバーC91は、図9における不織布21の
上部側縁部に、OPP/フラットヤーンクロスの積層帯
41を2本、粘着剤で接着して取り付けたものである。
積層帯41の先端部内面には剥離紙付の粘着剤層43が
設けられている。カバーC92は、図12における不織布
21の上部側縁部の中央に、上記積層帯42を1本、粘
着剤で接着して取り付けたものである。積層帯42の先
端部内面には雄形の接合子43が取り付けられている。
上記積層帯41,42は、この発明にいう固定部材であ
る。
【0114】カバーC91とC92のフロントバンパーとリ
アバンパーへの取付要領は、それぞれカバーC31とカバ
ーC32のそれと同じである。固定部材41,42の取付
要領が異なる。
【0115】すなわち、積層帯41は、図28に示すよ
うに、不織布21の上からフロントバンパーに巻きつけ
て先端部の粘着剤層43で止める。積層帯42は、図3
0,31に示すように、トランクルームTのカーペット
Pに先端部の接合子43を止める。このようにすると、
不織布21がバンパーから浮いたり、めくれたり、ずり
下がったりするおそれがなくなる。
【0116】第19と第20のカバーの実施例は、図示
しないが、第17と第18のカバーの実施例における不
織布に代えて積層シートを使用した例である。すなわ
ち、第19と第20のカバーの実施例は、第17と第1
8のカバーの実施例における不織布を積層シートと読み
替えることによって、第17と第18のカバーの実施例
と同様に説明できる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による自
動車の塗膜保護カバーは、上述のような構成としたの
で、次の効果を奏する。
【0118】(1)自動車のフード,トランクリッド,
バンパー及びルーフの表面に、格別の熟練を要しない
で、簡単かつ容易に取り付けることができる。
【0119】(2)一旦、フード等に取り付けたあとで
も、簡単に取り外すことができる。
【0120】(3)上述のように、取り付け、取り外し
が簡単であるので、1つのものを、不織布または積層シ
ートが劣化して使えなくなるまで、繰り返し使用でき
る。
【0121】(4)不織布が水分の呼吸機能を有し、積
層シートが水分の遮蔽機能と水分の呼吸機能を有するの
で、車体に水滴によるシミが生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の塗付保護カバーの平面図
【図2】 図1におけるキャップの斜視図
【図3】 図1におけるキャップの展開図
【図4】 図1の要部拡大平面図
【図5】 自動車の平面図
【図6】 実施例1の塗膜保護カバーの取付状態を示す
平面図
【図7】 実施例2の塗膜保護カバーの平面図
【図8】 実施例2の塗膜保護カバーの取付状態を示す
斜視図
【図9】 実施例3の塗膜保護カバーの平面図
【図10】 実施例3の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図11】 図10のA−A断面拡大図
【図12】 実施例3の塗膜保護カバーの平面図
【図13】 実施例3の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図14】 実施例5の塗膜保護カバーの平面図
【図15】 実施例5の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図16】 実施例5の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図17】 実施例5の塗膜保護カバーの平面図
【図18】 実施例5の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図19】 実施例6の塗膜保護カバーの平面図
【図20】 実施例6の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図21】 実施例7の塗膜保護カバーの平面図
【図22】 実施例7の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図23】 実施例7の塗膜保護カバーの平面図
【図24】 実施例7の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図25】 実施例8の塗膜保護カバーの平面図
【図26】 実施例8の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図27】 実施例9の塗膜保護カバーの平面図
【図28】 実施例9の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図29】 実施例9の塗膜保護カバーの平面図
【図30】 実施例9の塗膜保護カバーの取付状態を示
す斜視図
【図31】 実施例9の塗膜保護カバーの取付状態を示
す断面図
【符号の説明】
F フード T トランクリッド R ルーフ B1 フロントバンパー B2 リアバンパー M アウトサイドミラー 1,11,21,31 不織布 3,13,23,36,41,42 固定部材 2,12 キャップ 22 掛止部材 32 補強部材 33,34 ゴム紐 35 フェンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 頼信 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱化学産資株式会社商品研究所内 (72)発明者 高山 茂▲き▼ 神奈川県横浜市瀬谷区二ツ橋町111番地の 1 高山化成工業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フードを被覆するに充分な大きさの伸縮
    性のある不織布と、この不織布に取り付けられ、フード
    の出隅部に着脱可能に被着されるキャップとよりなり、
    かつ前記キャップは、前記出隅部に被着したとき、不織
    布が伸展されてフード上に保持される位置に取り付けら
    れていることを特徴とする自動車の塗膜保護カバー。
  2. 【請求項2】 前記不織布の周縁部には、同周縁部をフ
    ードと車体の間に挟持したとき、弾性変形して前記周縁
    部をフードに固定する固定部材が取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動車の塗膜保護カバ
    ー。
  3. 【請求項3】 トランクリッドを被覆するに充分な大き
    さの伸縮性のある不織布と、この不織布に取り付けら
    れ、トランクリッドの出隅部に着脱可能に被着されるキ
    ャップとよりなり、かつ前記キャップは、前記出隅部に
    被着したとき、不織布が伸展されてトランクリッド上に
    保持される位置に取り付けられていることを特徴とする
    自動車の塗膜保護カバー。
  4. 【請求項4】 前記不織布の周縁部には、同周縁部をト
    ランクリッドと車体の間に挟持したとき、弾性変形して
    前記周縁部をトランクリッドに固定する固定部材が取り
    付けられていることを特徴とする請求項3記載の自動車
    の塗膜保護カバー。
  5. 【請求項5】 バンパーの少なくとも上半部を被覆する
    に充分な大きさの伸縮性のある不織布と、この不織布の
    長さ方向両端部に取り付けられ、バンパーの左右両端部
    の裏面側にある凹部に嵌着したとき、弾性変形して同凹
    部に掛止される掛止部材とよりなり、かつ前記掛止部材
    は、前記凹部に嵌着しとき、不織布が伸展されてバンパ
    ー上に保持される位置に取り付けられていることを特徴
    とする自動車の塗膜保護カバー。
  6. 【請求項6】 前記不織布の側縁部には、同側縁部をバ
    ンパーと車体の間の隙間に挿入したとき、弾性変形して
    前記側縁部をバンパーに固定する固定部材が取り付けら
    れていることを特徴とする請求項5記載の自動車の塗膜
    保護カバー。
  7. 【請求項7】 ルーフを被覆するに充分な大きさの伸縮
    性のある不織布と、この不織布の周縁部に取り付けて同
    不織布を補強する補強部材と、この補強部材に取り付け
    られ、かつアウトサイドミラー,フェンダ等の車体の突
    出部に引き伸ばして掛止できる伸縮性のある掛止部材と
    よりなる自動車の塗膜保護カバー。
  8. 【請求項8】 前記不織布の側縁部には、同側縁部をド
    アまたはドアガラスと車体の間に挟持したとき、弾性変
    形して前記周縁部を車体に固定する固定部材が取り付け
    られていることを特徴とする請求項7記載の自動車の塗
    膜保護カバー。
  9. 【請求項9】 フードを被覆するに充分な大きさの伸縮
    性のある、不織布とプラスチックフィルムの積層シート
    と、この積層シートに取り付けられ、フードの出隅部に
    着脱可能に被着されるキャップとよりなり、かつ前記キ
    ャップは、前記出隅部に被着したとき、積層シートが伸
    展されてフード上に保持される位置に取り付けられてい
    ることを特徴とする自動車の塗膜保護カバー。
  10. 【請求項10】 前記積層シートの周縁部には、同周縁
    部をフードと車体の間に挟持したとき、弾性変形して前
    記周縁部をフードに固定する固定部材が取り付けられて
    いることを特徴とする請求項9記載の自動車の塗膜保護
    カバー。
  11. 【請求項11】 トランクリッドを被覆するに充分な大
    きさの伸縮性のある、不織布とプラスチックフィルムの
    積層シートと、この積層シートに取り付けられ、トラン
    クリッドの出隅部に着脱可能に被着されるキャップとよ
    りなり、かつ前記キャップは、前記出隅部に被着したと
    き、積層シートが伸展されてトランクリッド上に保持さ
    れる位置に取り付けられていることを特徴とする自動車
    の塗膜保護カバー。
  12. 【請求項12】 前記積層シートの周縁部には、同周縁
    部をトランクリッドと車体の間に挟持したとき、弾性変
    形して前記周縁部をトランクリッドに固定する固定部材
    が取り付けられていることを特徴とする請求項11記載
    の自動車の塗膜保護カバー。
  13. 【請求項13】 バンパーの少なくとも上半部を被覆す
    るに充分な大きさの伸縮性のある、不織布とプラスチッ
    クフィルムの積層シートと、この積層シートの長さ方向
    両端部に取り付けられ、バンパーの左右両端部の裏面側
    にある凹部に嵌着したとき、弾性変形して同凹部に掛止
    される掛止部材とよりなり、かつ前記掛止部材は、前記
    凹部に嵌着しとき、積層シートが伸展されてバンパー上
    に保持される位置に取り付けられていることを特徴とす
    る自動車の塗膜保護カバー。
  14. 【請求項14】 前記積層シートの側縁部には、同側縁
    部をバンパーと車体の間の隙間に挿入したとき、弾性変
    形して前記側縁部をバンパーに固定する固定部材が取り
    付けられていることを特徴とする請求項13記載の自動
    車の塗膜保護カバー。
  15. 【請求項15】 ルーフを被覆するに充分な大きさの伸
    縮性のある、不織布とプラスチックフィルムの積層シー
    トと、この積層シートの周縁部に取り付けて同シートを
    補強する補強部材と、この補強部材に取り付けられ、か
    つアウトサイドミラー,フェンダ等の車体の突出部に引
    き伸ばして掛止できる伸縮性のある掛止部材とよりなる
    自動車の塗膜保護カバー。
  16. 【請求項16】 前記積層シートの側縁部には、同側縁
    部をドアまたはドアガラスと車体の間に挟持したとき、
    弾性変形して前記周縁部を車体に固定する固定部材が取
    り付けられていることを特徴とする請求項15記載の自
    動車の塗膜保護カバー。
  17. 【請求項17】 前記不織布は、フロントバンパーに被
    せた不織布の上から同バンパーに巻き付けることによっ
    て、不織布をフロントバンパーに固定する固定部材を備
    えていることを特徴とする請求項5記載の自動車の塗膜
    保護カバー。
  18. 【請求項18】 前記不織布は、リアバンパーに被せた
    不織布をトランクルームのカーペットに接合子を介して
    固定する固定部材を備えていることを特徴とする請求項
    5記載の自動車の塗膜保護カバー。
  19. 【請求項19】 前記積層シートは、フロントバンパー
    に被せた積層シートの上から同バンパーに巻き付けるこ
    とによって、積層シートをフロントバンパーに固定する
    固定部材を備えていることを特徴とする請求項13記載
    の自動車の塗膜保護カバー。
  20. 【請求項20】 前記積層シートは、リアバンパーに被
    せた積層シートをトランクルームのカーペットに接合子
    を介して固定する固定部材を備えていることを特徴とす
    る請求項13記載の自動車の塗膜保護カバー。
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