JPH10168400A - シート状粘着体並びにその製造方法 - Google Patents
シート状粘着体並びにその製造方法Info
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- JPH10168400A JPH10168400A JP8352913A JP35291396A JPH10168400A JP H10168400 A JPH10168400 A JP H10168400A JP 8352913 A JP8352913 A JP 8352913A JP 35291396 A JP35291396 A JP 35291396A JP H10168400 A JPH10168400 A JP H10168400A
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- Japan
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- epoxy resin
- sheet
- composition
- core
- sheetlike
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 常温においてタック感を有し、また、再剥離
等により位置決めを簡単に行え、そして、ある硬化条件
によってすみやかに硬化、固着し、接着性を発現するシ
ート状粘着体を提供する。 【解決手段】 液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用潜在
性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子状架橋重
合体を混合し、得られた組成物をシート状に形成し、加
熱処理することによりシート状組成物をプレゲル化させ
てシート状粘着体とする。
等により位置決めを簡単に行え、そして、ある硬化条件
によってすみやかに硬化、固着し、接着性を発現するシ
ート状粘着体を提供する。 【解決手段】 液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用潜在
性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子状架橋重
合体を混合し、得られた組成物をシート状に形成し、加
熱処理することによりシート状組成物をプレゲル化させ
てシート状粘着体とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱硬化、UV硬
化、放射線硬化等により接合時に硬化する接着剤が用い
られる分野全般において使用され、特に、均一に接着を
行わなければならない利用分野での使用に適した接着性
を発現する粘着テープや粘着シート等のシート状粘着体
とその製造方法に関する。具体的には、各種部品間の接
合に用いて、自動車組立ライン、電子プリント配線基板
製造ライン、精密機械組立・製造ライン等の工場ライン
の作業効率を上げるのに適しているシート状粘着体とそ
の製造方法に関する。
化、放射線硬化等により接合時に硬化する接着剤が用い
られる分野全般において使用され、特に、均一に接着を
行わなければならない利用分野での使用に適した接着性
を発現する粘着テープや粘着シート等のシート状粘着体
とその製造方法に関する。具体的には、各種部品間の接
合に用いて、自動車組立ライン、電子プリント配線基板
製造ライン、精密機械組立・製造ライン等の工場ライン
の作業効率を上げるのに適しているシート状粘着体とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエポキシ系接着剤は、接着する作
業時に2成分を混合し、適時使用していたが、これで
は、作業環境が悪化し、配合量のミスも生じ、手間がか
かってタイムロスが生じる等の問題があるため、1液系
の接着剤が求められてきた。更に、2成分系では均一に
塗布することが非常に困難であり、信頼性にも問題があ
る。また、通常の接着剤はペースト状のものが多く、作
業時の液ダレやはみ出し等の問題が常にある。また、接
着フィルム等は通常室温ではタック感はなく、使用の制
限などもある。
業時に2成分を混合し、適時使用していたが、これで
は、作業環境が悪化し、配合量のミスも生じ、手間がか
かってタイムロスが生じる等の問題があるため、1液系
の接着剤が求められてきた。更に、2成分系では均一に
塗布することが非常に困難であり、信頼性にも問題があ
る。また、通常の接着剤はペースト状のものが多く、作
業時の液ダレやはみ出し等の問題が常にある。また、接
着フィルム等は通常室温ではタック感はなく、使用の制
限などもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はテー
プ状やシート状であって、上記の欠点を改善し常温にお
いてタック感を有し、また、再剥離等により位置決めを
簡単に行え、そして、ある硬化条件によってすみやかに
硬化、固着し、接着性を発現するシート状粘着体を提供
することにより、上記問題を解決することをその目的と
するものである。更に、本発明は製造時に無溶剤にて加
工でき、環境衛生上非常に優れ、また、無溶剤であるた
め、厚塗り品が容易に製造可能なシート状粘着体の製造
方法を提供することもその目的とするものである。
プ状やシート状であって、上記の欠点を改善し常温にお
いてタック感を有し、また、再剥離等により位置決めを
簡単に行え、そして、ある硬化条件によってすみやかに
硬化、固着し、接着性を発現するシート状粘着体を提供
することにより、上記問題を解決することをその目的と
するものである。更に、本発明は製造時に無溶剤にて加
工でき、環境衛生上非常に優れ、また、無溶剤であるた
め、厚塗り品が容易に製造可能なシート状粘着体の製造
方法を提供することもその目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のシート状粘着体
は、前記課題を解決するべく、液状エポキシ樹脂とエポ
キシ樹脂用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系
微粒子状架橋重合体を混合して得られた組成物をシート
状にし、プレゲル化させてなることを特徴とする。ま
た、請求項2記載のシート状粘着体は、前記プレゲル化
されたシート状組成物の弾性率を105〜107dyn/
cm2 としたことを特徴とする。また、本発明のシート
状粘着体の製造方法は、液状エポキシ樹脂とエポキシ樹
脂用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子
状架橋重合体を混合し、得られた組成物をシート状に形
成し、加熱処理することによりシート状組成物をプレゲ
ル化させることを特徴とする。
は、前記課題を解決するべく、液状エポキシ樹脂とエポ
キシ樹脂用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系
微粒子状架橋重合体を混合して得られた組成物をシート
状にし、プレゲル化させてなることを特徴とする。ま
た、請求項2記載のシート状粘着体は、前記プレゲル化
されたシート状組成物の弾性率を105〜107dyn/
cm2 としたことを特徴とする。また、本発明のシート
状粘着体の製造方法は、液状エポキシ樹脂とエポキシ樹
脂用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子
状架橋重合体を混合し、得られた組成物をシート状に形
成し、加熱処理することによりシート状組成物をプレゲ
ル化させることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】前記エポキシ樹脂としては、従来
より公知の種々のエポキシ樹脂が用いられ、常温で流動
性を有していれば、特に制限はなく、市販のエポキシ樹
脂が全て使用可能である。このようなエポキシ樹脂とし
ては、具体的には、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、レゾルシノール、フェニルノボラック、クレゾール
ノボラック等のフェノール類のグリシジルエーテル;ブ
タンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等のアルコール類のグリシジルエーテル;
フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸等のカ
ルボン酸のグリシジルエーテル;アニリンイソシアヌレ
ート等の窒素原子に結合した活性水素をグリシジル基で
置換したグリシジル型もしくはアルキルグリシジル型の
エポキシ樹脂;ビニルシクロヘキサンジエポキシド、
3,4ーエポキシシクロヘキサンメチルー5,5ースピ
ロ(3,4−エポキシ)シクロヘキサンーm−ジオキサ
ン等のように、分子内の炭素ー炭素二重結合を例えば酸
化することによりエポキシ基が導入された、いわゆる脂
環型エポキシド等を挙げることができる。これらの中で
も、本発明では、ビスフェノール系グリシジル型エポキ
シ樹脂類が好ましく用いられる。
より公知の種々のエポキシ樹脂が用いられ、常温で流動
性を有していれば、特に制限はなく、市販のエポキシ樹
脂が全て使用可能である。このようなエポキシ樹脂とし
ては、具体的には、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、レゾルシノール、フェニルノボラック、クレゾール
ノボラック等のフェノール類のグリシジルエーテル;ブ
タンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等のアルコール類のグリシジルエーテル;
フタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸等のカ
ルボン酸のグリシジルエーテル;アニリンイソシアヌレ
ート等の窒素原子に結合した活性水素をグリシジル基で
置換したグリシジル型もしくはアルキルグリシジル型の
エポキシ樹脂;ビニルシクロヘキサンジエポキシド、
3,4ーエポキシシクロヘキサンメチルー5,5ースピ
ロ(3,4−エポキシ)シクロヘキサンーm−ジオキサ
ン等のように、分子内の炭素ー炭素二重結合を例えば酸
化することによりエポキシ基が導入された、いわゆる脂
環型エポキシド等を挙げることができる。これらの中で
も、本発明では、ビスフェノール系グリシジル型エポキ
シ樹脂類が好ましく用いられる。
【0006】また、強靱性や接着性を改良できる変性エ
ポキシ樹脂(NBR変性、CTBN変性等の各種ゴム変
性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、シリコー
ン変性エポキシ樹脂等)を用いてもよく、アクリルゴム
微粒子やポリエーテルポリエステル等のブロックポリエ
ステルエラストマーやポリエチレン微粒子やシリコーン
微粒子等をエポキシ樹脂に分散した樹脂を用いてもよ
い。また、必要に応じて、エポキシ基や水酸基含有の反
応性希釈剤を用いてもよい。
ポキシ樹脂(NBR変性、CTBN変性等の各種ゴム変
性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、シリコー
ン変性エポキシ樹脂等)を用いてもよく、アクリルゴム
微粒子やポリエーテルポリエステル等のブロックポリエ
ステルエラストマーやポリエチレン微粒子やシリコーン
微粒子等をエポキシ樹脂に分散した樹脂を用いてもよ
い。また、必要に応じて、エポキシ基や水酸基含有の反
応性希釈剤を用いてもよい。
【0007】また、前記エポキシ樹脂用潜在性硬化剤と
しては、加熱硬化型、UV硬化型等、各種硬化剤が使用
できる。ここで潜在性硬化剤とは、通常では反応せず、
何かしらのトリガーにより活性化し、反応を開始する硬
化剤のことである。トリガーには、熱、光、加圧等があ
り、用途により選択して用いることができる。熱活性型
潜在性硬化剤の活性化方法には、加熱による解離反応等
で活性種(カチオンやアニオン)を生成する方法や、室
温付近ではエポキシ樹脂中に安定に分散しており高温で
エポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法
や、モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤を高温で溶
出して硬化反応を開始する方法や、マイクロカプセルに
よる溶出・硬化方法等が存在する。熱活性型潜在性硬化
剤として、ジシアンジアミド、オニウム塩、アミンアダ
クト硬化剤、イミダゾール化合物、アルミニウム錯体と
有機珪素化合物からなる重合用触媒等を挙げることがで
きる。
しては、加熱硬化型、UV硬化型等、各種硬化剤が使用
できる。ここで潜在性硬化剤とは、通常では反応せず、
何かしらのトリガーにより活性化し、反応を開始する硬
化剤のことである。トリガーには、熱、光、加圧等があ
り、用途により選択して用いることができる。熱活性型
潜在性硬化剤の活性化方法には、加熱による解離反応等
で活性種(カチオンやアニオン)を生成する方法や、室
温付近ではエポキシ樹脂中に安定に分散しており高温で
エポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法
や、モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤を高温で溶
出して硬化反応を開始する方法や、マイクロカプセルに
よる溶出・硬化方法等が存在する。熱活性型潜在性硬化
剤として、ジシアンジアミド、オニウム塩、アミンアダ
クト硬化剤、イミダゾール化合物、アルミニウム錯体と
有機珪素化合物からなる重合用触媒等を挙げることがで
きる。
【0008】また、前記コア/シェル型アクリル系微粒
子状架橋重合体としては、特開平2−80483号、特
開平6−172734号、特開平6−287410号、
特開平7−116820号に開示されている(メタ)ア
クリル酸エステル系共重合体を挙げることができる。コ
ア成分の共重合体はガラス転移温度が20℃以下のアク
リル酸エステル系共重合体であり、具体的には、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸nープロピ
ル、(メタ)アクリル酸nーブチル、(メタ)アクリル
酸イソブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸2ーエチルヘキシル等の単独あるいは2種以
上の共重合体である。シェル成分の共重合体はガラス転
移温度が70℃以上のアクリル酸エステル系共重合体で
あり、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、αークロロアクリル酸メチル等の単独ある
いは2種以上の共重合体である。
子状架橋重合体としては、特開平2−80483号、特
開平6−172734号、特開平6−287410号、
特開平7−116820号に開示されている(メタ)ア
クリル酸エステル系共重合体を挙げることができる。コ
ア成分の共重合体はガラス転移温度が20℃以下のアク
リル酸エステル系共重合体であり、具体的には、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸nープロピ
ル、(メタ)アクリル酸nーブチル、(メタ)アクリル
酸イソブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸2ーエチルヘキシル等の単独あるいは2種以
上の共重合体である。シェル成分の共重合体はガラス転
移温度が70℃以上のアクリル酸エステル系共重合体で
あり、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、αークロロアクリル酸メチル等の単独ある
いは2種以上の共重合体である。
【0009】液状エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂用潜在
性硬化剤との配合割合は、液状エポキシ樹脂のエポキシ
等量やエポキシ樹脂用潜在性硬化剤の反応機構(付加重
合反応や触媒型によるエポキシ樹脂の重合反応等)で種
々変化する。例えば、液状エポキシ樹脂としてビスフェ
ノールA型のジグリシジルエーテルタイプ(エポキシ等
量:約190g/eq.)を100重量部に対し、エポ
キシ樹脂用潜在性硬化剤の一つであるジシアンジアミド
は、好ましくは2〜15重量部、特に好ましくは3〜1
2重量部であるが、オニウム塩では、好ましくは、0.
1〜6重量部、特に好ましくは0.5〜3.5重量部で
ある。液状エポキシ樹脂と、コア/シェル型アクリル系
微粒子状架橋重合体との配合割合は、例えば、液状エポ
キシ樹脂としてビスフェノールA型のジグリシジルエー
テルタイプ(エポキシ等量:約190g/eq.)を1
00重量部に対し、コア/シェル型アクリル系微粒子状
架橋重合体は、10〜200重量部が好ましい。コア/
シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体が10重量部未
満であると、粘着体としての凝集力不足のため製造が困
難であり、200重量部を越えると、初期粘着性やタッ
ク力が発現しない。この配合物を、加熱処理するとコア
/シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体がプレゲル化
し、弾性率が105〜107dyn/cm2 の適度なタッ
ク、凝集力を有する粘着体を得ることができる。粘着体
の弾性率は加熱処理条件により調整できるが、エポキシ
樹脂の硬化が開始しない条件で行い、80℃〜120℃
で30秒〜3分間行うことが好ましい。粘着体の弾性率
が105dyn/cm2 未満では、凝集性が不足しシー
ト成形が困難であり、107dyn/cm2 を越えると
初期粘着性やタックが不足するので好ましくない。
性硬化剤との配合割合は、液状エポキシ樹脂のエポキシ
等量やエポキシ樹脂用潜在性硬化剤の反応機構(付加重
合反応や触媒型によるエポキシ樹脂の重合反応等)で種
々変化する。例えば、液状エポキシ樹脂としてビスフェ
ノールA型のジグリシジルエーテルタイプ(エポキシ等
量:約190g/eq.)を100重量部に対し、エポ
キシ樹脂用潜在性硬化剤の一つであるジシアンジアミド
は、好ましくは2〜15重量部、特に好ましくは3〜1
2重量部であるが、オニウム塩では、好ましくは、0.
1〜6重量部、特に好ましくは0.5〜3.5重量部で
ある。液状エポキシ樹脂と、コア/シェル型アクリル系
微粒子状架橋重合体との配合割合は、例えば、液状エポ
キシ樹脂としてビスフェノールA型のジグリシジルエー
テルタイプ(エポキシ等量:約190g/eq.)を1
00重量部に対し、コア/シェル型アクリル系微粒子状
架橋重合体は、10〜200重量部が好ましい。コア/
シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体が10重量部未
満であると、粘着体としての凝集力不足のため製造が困
難であり、200重量部を越えると、初期粘着性やタッ
ク力が発現しない。この配合物を、加熱処理するとコア
/シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体がプレゲル化
し、弾性率が105〜107dyn/cm2 の適度なタッ
ク、凝集力を有する粘着体を得ることができる。粘着体
の弾性率は加熱処理条件により調整できるが、エポキシ
樹脂の硬化が開始しない条件で行い、80℃〜120℃
で30秒〜3分間行うことが好ましい。粘着体の弾性率
が105dyn/cm2 未満では、凝集性が不足しシー
ト成形が困難であり、107dyn/cm2 を越えると
初期粘着性やタックが不足するので好ましくない。
【0010】尚、前記液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂
用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子状
架橋重合体からなる組成物に、所望により、硬化促進
剤、反応性希釈剤、非反応性希釈剤、親和剤、充填剤、
顔料、老化防止剤等の添加剤を配合することは任意であ
る。
用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子状
架橋重合体からなる組成物に、所望により、硬化促進
剤、反応性希釈剤、非反応性希釈剤、親和剤、充填剤、
顔料、老化防止剤等の添加剤を配合することは任意であ
る。
【0011】また、前記液状エポキシ樹脂とエポキシ樹
脂用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子
状架橋重合体からなる組成物をシート状に形成するに
は、組成物を、コンマコーター、グラビアコーター、ダ
イコーター、リバースコーター等の一般に公知の方法を
用いて基材に塗工するような通常のテープ製造方法によ
ればよく、簡単に製造することができる。
脂用潜在性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子
状架橋重合体からなる組成物をシート状に形成するに
は、組成物を、コンマコーター、グラビアコーター、ダ
イコーター、リバースコーター等の一般に公知の方法を
用いて基材に塗工するような通常のテープ製造方法によ
ればよく、簡単に製造することができる。
【0012】前記シート状物の形態は基材(プラスチッ
ク・金属箔等)/接着剤/剥離紙もしくはフィルム、剥
離紙もしくはフィルム/接着剤/剥離紙もしくはフィル
ム等、その形態は任意である。
ク・金属箔等)/接着剤/剥離紙もしくはフィルム、剥
離紙もしくはフィルム/接着剤/剥離紙もしくはフィル
ム等、その形態は任意である。
【0013】以上、説明してきたように、本発明のシー
ト状粘着体は常温においてタック感を有し、液ダレやは
み出し等がなく貼付でき、貼付後加熱すること等で速や
かに硬化し接着性を発現する。
ト状粘着体は常温においてタック感を有し、液ダレやは
み出し等がなく貼付でき、貼付後加熱すること等で速や
かに硬化し接着性を発現する。
【0014】
【実施例】次に、具体的実施例につき説明する。 (実施例1)先ず、下記配合の組成物を用意した。 液状エポキシ樹脂(エピコート828) 100部 コア/シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体(ゼオンF351) 50部 潜在性硬化剤(ジシアンジアミド) 8部 充填剤(タルク) 25部 親和剤(トリクロルフォスフィン) 5部 上記の各成分をらい解機により充分に混合して均一に分
散させ、その後充分に脱泡した。次に、この組成物を基
材の軟鋼板に厚さ250μmとなるように塗布し、10
0℃で1分間加熱してプレゲル化させ、シート状粘着体
を作成した。
散させ、その後充分に脱泡した。次に、この組成物を基
材の軟鋼板に厚さ250μmとなるように塗布し、10
0℃で1分間加熱してプレゲル化させ、シート状粘着体
を作成した。
【0015】(実施例2)実施例1のコア/シェル型ア
クリル系微粒子状架橋重合体を10重量部としたこと以
外は、実施例1と同様にして、シート状粘着体を作成し
た。
クリル系微粒子状架橋重合体を10重量部としたこと以
外は、実施例1と同様にして、シート状粘着体を作成し
た。
【0016】(実施例3)実施例1のコア/シェル型ア
クリル系微粒子状架橋重合体を180重量部としたこと
以外は、実施例1と同様にして、シート状粘着体を作成
した。
クリル系微粒子状架橋重合体を180重量部としたこと
以外は、実施例1と同様にして、シート状粘着体を作成
した。
【0017】(比較例1)実施例1の組成物からコア/
シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体を除いたこと以
外は、実施例1と同様にして、シート状粘着体を作成し
た。
シェル型アクリル系微粒子状架橋重合体を除いたこと以
外は、実施例1と同様にして、シート状粘着体を作成し
た。
【0018】次に、前記各実施例並びに比較例のシート
状粘着体につき、シート成形性、タック性、保持力、剥
離強度の各特性について評価し、下記表1に示した。
尚、各特性の試験、評価は下記のようにして行った。 シート成形性:100℃、1分のプレゲル加熱(250
μm厚) ×:はじきが多いか成形不可 △:若干のはじき・チヂミ有り ○:問題なし タック:指感テスト ×:べたつき大きく凝集性無し △:凝集性不足またはタック感不足 ○:凝集性・タック問題なし 保持力:JISZ0237に準拠、40℃、1kg加
重、試験面積:25mm×25mm 剥離強度:JISK6850に準拠、T型剥離、測定速
度:5mm/min 硬化条件:180℃×30分オーブン使用 試験片:軟鋼板(200mm×25mm×0.5mm
厚)に250μm塗布し、張り合わせ 弾性率の測定:プレゲル化された組成物(厚さ200μ
m)をオリエンテック社製REOVIBRON DPV
IIを用いて昇温速度3℃/minで測定した。
状粘着体につき、シート成形性、タック性、保持力、剥
離強度の各特性について評価し、下記表1に示した。
尚、各特性の試験、評価は下記のようにして行った。 シート成形性:100℃、1分のプレゲル加熱(250
μm厚) ×:はじきが多いか成形不可 △:若干のはじき・チヂミ有り ○:問題なし タック:指感テスト ×:べたつき大きく凝集性無し △:凝集性不足またはタック感不足 ○:凝集性・タック問題なし 保持力:JISZ0237に準拠、40℃、1kg加
重、試験面積:25mm×25mm 剥離強度:JISK6850に準拠、T型剥離、測定速
度:5mm/min 硬化条件:180℃×30分オーブン使用 試験片:軟鋼板(200mm×25mm×0.5mm
厚)に250μm塗布し、張り合わせ 弾性率の測定:プレゲル化された組成物(厚さ200μ
m)をオリエンテック社製REOVIBRON DPV
IIを用いて昇温速度3℃/minで測定した。
【0019】
【表1】
【0020】表1から、実施例1〜3のシート状粘着体
は、良好なシート成形性を有し、粘着剤として適度なタ
ック、保持力を有している。また、プレゲル化した組成
物をさらに加熱硬化させると接着剤として充分な剥離強
度が得られる。これに対し、比較例1のシート状粘着体
はシート成形が困難である。
は、良好なシート成形性を有し、粘着剤として適度なタ
ック、保持力を有している。また、プレゲル化した組成
物をさらに加熱硬化させると接着剤として充分な剥離強
度が得られる。これに対し、比較例1のシート状粘着体
はシート成形が困難である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、配合の手間や配合量の
ミス、液ダレや作業環境の悪化を回避することができ
る。更に、粘着性能を発現するため適当な保持力があ
り、液ダレがなく、非常に簡単に作業することができ
る。また、製造時に無溶剤の組成物を通常の粘着テープ
製造方法に基づき作成できるので、安全かつ便利であ
る。更に、無溶剤であるため発泡などの問題もなく、塗
布厚の多い製品が簡単に製造可能である。
ミス、液ダレや作業環境の悪化を回避することができ
る。更に、粘着性能を発現するため適当な保持力があ
り、液ダレがなく、非常に簡単に作業することができ
る。また、製造時に無溶剤の組成物を通常の粘着テープ
製造方法に基づき作成できるので、安全かつ便利であ
る。更に、無溶剤であるため発泡などの問題もなく、塗
布厚の多い製品が簡単に製造可能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用潜在
性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子状架橋重
合体を混合して得られた組成物をシート状にし、プレゲ
ル化させてなるシート状粘着体。 - 【請求項2】 前記プレゲル化されたシート状組成物の
弾性率を105〜107dyn/cm2 としたことを特徴
とする請求項1記載のシート状粘着体。 - 【請求項3】 液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用潜在
性硬化剤及びコア/シェル型アクリル系微粒子状架橋重
合体を混合し、得られた組成物をシート状に形成し、加
熱処理することによりシート状組成物をプレゲル化させ
ることを特徴とするシート状粘着体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8352913A JPH10168400A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | シート状粘着体並びにその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8352913A JPH10168400A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | シート状粘着体並びにその製造方法 |
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JPH10168400A true JPH10168400A (ja) | 1998-06-23 |
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Family Applications (1)
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JP8352913A Pending JPH10168400A (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | シート状粘着体並びにその製造方法 |
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JP (1) | JPH10168400A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1996
- 1996-12-13 JP JP8352913A patent/JPH10168400A/ja active Pending
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