JPH10167923A - 歯科仮封用シリコーン組成物 - Google Patents

歯科仮封用シリコーン組成物

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JPH10167923A
JPH10167923A JP8346517A JP34651796A JPH10167923A JP H10167923 A JPH10167923 A JP H10167923A JP 8346517 A JP8346517 A JP 8346517A JP 34651796 A JP34651796 A JP 34651796A JP H10167923 A JPH10167923 A JP H10167923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯科治療において、鋳造体による修復の場合
など、窩洞形成後の歯牙窩洞を一時的に仮封材で封鎖す
る仮封材であって、窩洞内への異物の侵入防止,外界か
らの刺激に対する保護,象牙質面の汚染防止,咬合関係
の保全等が確実に行えるよう、封鎖性が良好で,撤去操
作が簡便で,咬合圧に耐え得る強度を有ししかもレジン
と反応を起こさない歯科仮封用シリコーン組成物を提供
する。 【解決手段】 それぞれ所定重量範囲の、1分子中に脂
肪族不飽和炭化水素を少なくとも2個を有し25℃に於け
る粘度が50〜1000cStであるオルガノポリシロキサン
と、1分子中にけい素原子に直結した水素原子を少なく
とも3個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
と、シリコーン可溶性白金化合物と、無機質充填材と、
BET比表面積が50〜500m2/gであり表面が疎水化処理
された微粉末シリカとで歯科仮封用シリコーン組成物を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科において窩洞
形成後の歯牙窩洞を暫間的に封鎖する目的に使用される
歯科仮封用シリコーン組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科治療において、歯牙う蝕部位を鋳造
体で修復する場合など、窩洞形成後の歯牙窩洞を一時的
に仮封材で封鎖しておくことがある。この仮封の目的に
は、鋳造体が完成する迄の間などにおいて、窩洞内への
異物の侵入防止,外界からの刺激に対する保護,象牙質
面の汚染防止,咬合関係の保全などがある。このような
目的で用いられる仮封材が具備すべき特性としては、封
鎖性が良好であること,撤去が簡便であること,或る程
度の強度があること,仮封操作が簡便であること等が挙
げられる。現在この仮封材としては、ガッタパーチャー
を主剤とした熱可塑性のストッピング,酸化亜鉛ユージ
ノールセメント,水硬性仮封材,レジン系仮封材等が使
用されている。
【0003】ストッピングは、安全性の高い材料であ
り、撤去も極めて容易であるが、加熱軟化操作が必要で
あると共に窩洞への充填に熟練を要し、充填タイミング
を逸すると封鎖性が極端に悪化する。酸化亜鉛ユージノ
ールセメントは、封鎖性に優れた材料であるが、硬化体
が脆いため撤去操作が難しく、また微量でも歯牙に付着
残存しているとシリコーン印象材での印象採得時にシリ
コーン印象材の硬化を遅延させる原因となる。水硬性仮
封材は、ワンペーストの形態を成し口腔内の水分により
硬化するものであり、ワンペーストであることより充填
時の操作性には優れているが、酸化亜鉛ユージノールセ
メントと同様に硬化体が脆く撤去操作が難しい。また、
最近使用されるようになってきたレジン系仮封材は、操
作性は良好であるが製品間でその特性が異なり、一般に
硬化体が硬く脆いため撤去操作に劣っている。適度に柔
らかさを付与することにより撤去操作性を改良した製品
もあるが、充分な性能を具備しているとはいえない。ま
た近年、新たな仮封方法として、窩洞形成後の象牙質面
を被覆保護する目的で、予め窩洞の象牙質面を流動性の
高いレジンで一層コーテイングした後に仮封材を填入し
て仮封する方法が行われるようになってきている。しか
し、この仮封方法ではレジン系仮封材を使用することが
できず、レジン系仮封材を使用した場合にはコーテイン
グしたレジンと仮封材とが接着してしまい除去不可能と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように現在使用さ
れている仮封材は、前記特性、即ち封鎖性が良好である
こと,撤去が簡便であること,或る程度の強度があるこ
と,仮封操作が簡便であることのすべての性能を充分に
満足している製品はなく、特に撤去操作に関しては困難
なものが多く、撤去が容易なものは封鎖性が悪いと云っ
た状況にある。そこで本発明は、加熱操作等の煩雑な操
作を必要とせず、咬合圧に耐え得る硬度を有し、封鎖性
が良好であり、窩洞からの撤去が容易で、しかも窩洞を
レジンでコーテイングして仮封する場合でもレジンと反
応したり接着することのない仮封材を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】窩洞からの撤去の容易さ
は、仮封材撤去時の破損の有無と窩洞への密着性(或い
は接着性)とに左右される。仮封材が破損し易くても窩
洞への密着性が悪ければ撤去は比較的容易であり、破損
し難くても窩洞に強固に密着してしまえば撤去は困難と
なる。そこで本発明者らは、この相互のバランスを考慮
し、仮封材としての理想的な特性を有する仮封材の開発
を目的として鋭意研究した結果、従来の仮封材と全く異
なったゴム質を成し、離型性が良好で破損し難い付加型
シリコーンを応用することに着目し、破損し難さと密着
性との両者の特性を適度に調整することにより仮封材に
要求される特性をすべて満足する新規な仮封材の開発に
成功して本発明を完成したのである。
【0006】即ち、特定粘度を有するオルガノポリシロ
キサンを基材として使用することにより硬化体に充分な
硬度を与え、これに付加硬化型シリコーンに使用されて
いる架橋材であるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンと硬化触媒であるシリコーン可溶白金化合物を加える
と共に無機質充填材を加えることによって練和ペースト
の充填操作に適した粘度と付形性とを付与し、更に表面
が疎水化された微粉末シリカを使用することによって硬
化物の引裂強度を向上させて仮封材撤去時の破損を防止
すると共に硬化前のペースト及び硬化後の仮封材の窩洞
に対する密着性を向上させることによって、仮封材に求
められる特性をすべて満足させることができる本発明を
完成させたのである。更に、本発明に係る組成物は、通
常歯科で用いられているレジンと組成が全く異なるた
め、窩壁の象牙質面をレジンでコーティングして仮封す
る場合でも、コーテイングしたレジンと反応したり接着
することがなく安心して使用することができ、また窩洞
への密着性も良好であり辺縁封鎖性に優れると共に咬合
時に脱落することもなく良好な咬合状態を維持できるも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る歯科仮封用シリコー
ン組成物は、 A)1分子中に脂肪族不飽和炭化水素を少なくとも2個有し、25℃に於ける粘度 が50〜1000cStであるオルガノポリシロキサン 100重量部 B)1分子中にけい素原子に直結した水素原子を少なくとも3個有するオルガノ ハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜40重量部 C)シリコーン可溶性白金化合物 10〜500ppm (AとBの合計量に対して) D)無機質充填材 10〜400重量部 E)BET比表面積が50〜500m2/gであり表面が疎水化処理された微粉末シリカ 5〜50重量部 とから成ることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係る歯科仮封用シリコーン組成物
において、A成分は、1分子中に脂肪族不飽和炭化水素
を少なくとも2個有し、25℃に於ける粘度が50〜1000cS
tであるオルガノポリシロキサンである。このオルガノ
ポリシロキサンは直鎖状で分子鎖両末端がビニル基で封
鎖されたものが好ましく、ビニル基が鎖中に含まれてい
ても良い。またこのオルガノポリシロキサンは、その粘
度が50cSt未満であると硬化体が脆くなり撤去操作が困
難になり、1000cStを超えると硬化体の硬度が低下し咬
合圧によって変形し易くなり好ましくない。
【0009】B成分であるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは、その分子中にけい素原子に直結した水素
原子を少なくとも3個有するものであり、架橋材として
作用する。このオルガノハイドロジェンポリシロキサン
が、A成分100重量部に対して0.1重量部未満であると硬
化体の硬度が低下するばかりでなく硬化速度も緩慢とな
り、また40重量部を超えると硬化体が非常に脆いものと
なり好ましくない。
【0010】C成分であるシリコーン可溶性白金化合物
としては、公知の付加反応触媒である塩化白金酸,アル
コール変性塩化白金酸,塩化白金酸とオレフィンとの錯
体などが挙げられるが、特に好適には塩化白金酸のビニ
ルシロキサン錯体が用いられる。これ等の添加量は、上
記成分AとBの合計量に対して10〜500ppmの範囲であ
る。これは、10ppm未満であると硬化速度が遅くなり、
またこの白金化合物の触媒能を阻害する物質が微量存在
した場合に硬化が大幅に遅くなって好ましくなく、500p
pmを超えると硬化速度が速すぎると共に高価となり経済
的な不利を生じるからである。この塩化白金酸などのシ
リコーン可溶性白金化合物は、アルコール系,ケトン
系,エーテル系,炭化水素系の溶剤やポリシロキサンオ
イルなどに溶解して使用することが好ましい。
【0011】D成分として用いられる無機質充填材とし
ては、石英,クリストバライト,珪藻土,熔融石英,ガ
ラス繊維,二酸化チタン,ヒューズドシリカなどが例示
される。この無機質充填材は、A成分100重量部に対し
て10〜400重量部とすればよい。これは、10重量部未満
であると硬化体が柔軟になって咬合圧に耐えることがで
きなくなり、400重量部を超えると粘度が高くなり過ぎ
て窩洞への充填操作が困難になるばかりでなく、窩洞へ
の密着性を著しく低下させるため好ましくないからであ
る。
【0012】E成分として用いられる微粉末シリカは、
BET比表面積が50〜500m2/gであり表面が疎水化処理
されている。この疎水性微粉末シリカは本質的にはメチ
ルトリクロロシラン,ジメチルジクロロシラン,トリメ
チルクロロシランやこれ等に相当するアルコキシシラ
ン,オクタメチルシクロテトラシロキサン,ヘキサメチ
ルジシロキサン,ヘキサメチルジシラザン又はその混合
物などの表面処理剤で、或いはこれ等の表面処理剤と水
とにより、例えば親水性シリカとしてのヒューズドシリ
カを熱処理して得られる。その表面の活性シラノール基
の全部又は大部分が(CH3)3SiO1/2単位,(CH3)2SiO2/2
位,CH3SiO3/2単位等の疎水性基で封鎖された公知の疎
水性シリカであればよい。この疎水性微粉末シリカは、
硬化体の窩洞への密着性向上に有効であるばかりではな
く、硬化体の引裂強度も向上させる効果があるので仮封
材撤去時に破損することがなく撤去操作を容易にするこ
とができる。この疎水性微粉末シリカのBET比表面積
は50〜500m2/gであるが、これはBET比表面積が50m2/
g未満であると窩洞に対する密着性が充分でなく引裂強
度も小さくなり、500m2/gを超えるとペーストの粘度が
上昇して練和し難くなり、窩洞への充填操作も困難とな
るので好ましくないからである。またこの疎水性微粉末
シリカの配合量は、A成分100重量部に対して5〜50重
量部であり、5重量部未満であると窩洞への密着性や引
裂強度が不充分となり、50重量部を超えると組成物の粘
度が高くなり過ぎ練和が困難になり適当でない。
【0013】なお、必要に応じて本発明の組成物の特性
を失わない範囲で各種の無機或いは有機の着色剤や非イ
オン界面活性剤等を加えてもよい。着色剤としては例え
ばベンガラ,チタン白,チタンイエロー,コバルトブル
ー等通常のシリコーン組成物に用いられる着色剤などが
あり、また非イオン界面活性剤としてはポリオキシエチ
レンアルキルエーテル,ソルビタン脂肪酸エステル等の
非イオン界面活性剤などがある。
【0014】
【実施例】次に、実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれ等に限定されるものではない。
【0015】実施例1 下記組成のベースペースト,キャタリストペーストを作
製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が50cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で封 鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を45モル%含有する直鎖状メチルハイド ロジェンポリシロキサン 20重量部 ・石英 20重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が50cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で封 鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.5重量%含有シリコーンオ イル溶液 4重量部 ・BET比表面積が200m2/gであり表面が(CH3)3SiO1/2単位で封鎖された疎水性 微粉末シリカ 100重量部
【0016】次に前記ベースペーストと前記キャタリス
トペーストとを等量採取し、スパチュラで30秒練和し、
高さ12mm,直径30mmの金型に注入し、37℃の恒温水槽中
に1日放置した。その後、金型より硬化体を取り出し、
JIS T 6301記載のスプリング式硬さ試験機を用いて硬度
を測定した。同様に、JIS T 6301記載の引裂試験片A型
を用い、37℃の恒温水槽中に1日放置後、引裂試験を行
った。また密着性を判定する試験は、牛歯舌面に形成し
た窩洞に練和物を充填し硬化後、37℃の恒温水槽中に1
日放置し、その後4℃と60℃のフクシン溶液に交互に浸
漬してサーマルサイクル試験を1000回行い、窩洞への色
素の侵入の度合いを観察し評価した(色素の侵入が多い
ほど密着性が悪いと評価される)。試験結果は表1に纏
めて示した。表1に示した通り、本組成による仮封材
は、硬度が高く、引裂強度が大きいため、撤去操作も容
易であり、また密着性にも優れていた。
【0017】実施例2 下記組成のベースペースト,キャタリストペーストを作
製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が1000cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で 封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を40モル%含有する直鎖状メチルハイド ロジェンポリシロキサン 3重量部 ・石英 800重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が1000cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で 封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.5重量%含有シリコーンオ イル溶液 3重量部 ・BET比表面積が200m2/gであり表面が(CH3)3SiO1/2単位で封鎖された疎水性 微粉末シリカ 10重量部
【0018】次に前記ベースペーストと前記キャタリス
トペーストとを等量採取し、スパチュラで30秒練和し、
実施例1と同様にして各種の試験を行った。試験結果は
表1に纏めて示した。表1に示した通り、本組成による
仮封材は、硬度が高く、引裂強度が大きいため、撤去操
作も容易であり、また密着性にも優れていた。
【0019】実施例3 下記組成のベースペースト,キャタリストペーストを作
製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が500cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で封 鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を50モル%含有する直鎖状メチルハイド ロジェンポリシロキサン 10重量部 ・石英 400重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が500cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で封 鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.5重量%含有シリコーンオ イル溶液 3重量部 ・BET比表面積が200m2/gであり表面が(CH3)3SiO1/2単位で封鎖された疎水性 微粉末シリカ 50重量部
【0020】次に前記ベースペーストと前記キャタリス
トペーストとを等量採取し、スパチュラで30秒練和し、
実施例1と同様にして各種の試験を行った。試験結果は
表1に纏めて示した。表1に示した通り、本組成による
仮封材は、硬度が高く、引裂強度が大きいため、撤去操
作も容易であり、また密着性にも優れていた。
【0021】比較例1 下記組成のベースペースト,キャタリストペーストを作
製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が500cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で封 鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を50モル%含有する直鎖状メチルハイド ロジェンポリシロキサン 3重量部 ・石英 200重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が500cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で封 鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.5重量%含有シリコーンオ イル溶液 3重量部
【0022】次に前記ベースペーストと前記キャタリス
トペーストとを等量採取し、スパチュラで30秒練和し、
実施例1と同様にして各種の試験を行った。試験結果は
表1に纏めて示した。表1に示した通り、本組成による
仮封材は、硬度が高いが引裂強度が低いため破損し易
く、撤去性が著しく悪かった。また密着性の試験におい
ても、色素侵入が窩洞全体に亘って観察され密着性に劣
ることが確認された。
【0023】比較例2 下記組成のベースペースト,キャタリストペーストを作
製した。 (ベースペースト) ・25℃に於ける粘度が20000cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で 封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・メチルハイドロジェンシロキサン単位を50モル%含有する直鎖状メチルハイド ロジェンポリシロキサン 3重量部 ・石英 200重量部 (キャタリストペースト) ・25℃に於ける粘度が20000cStである分子鎖両末端がメチルビニルシロキシ基で 封鎖されたジメチルポリシロキサン 100重量部 ・1,3ジビニルテトラメチルジシロキサン−白金錯体0.5重量%含有シリコーンオ イル溶液 3重量部 ・BET比表面積が200m2/gであり表面が(CH3)3SiO1/2単位で封鎖された疎水性 微粉末シリカ 5重量部
【0024】次に前記ベースペーストと前記キャタリス
トペーストとを等量採取し、スパチュラで30秒練和し、
実施例1と同様にして各種の試験を行った。試験結果は
表1に纏めて示した。表1に示した通り、本組成による
仮封材は、引裂強度が大きく密着性も良好であるが、硬
化体の硬度が著しく低いため、咬合圧に耐えることが出
来ず変形や脱離の恐れがある。なお密着性の試験の結果
は、窩洞の一部に色素侵入が認められたがほぼ良好な密
着性を示していた。
【0025】比較例3 市販のガッタパーチャーを主剤とした熱可塑性仮封材
(商品名「テンポラリーストッピング」;株式会社ジー
シー製)を用い、加熱軟化させて実施例1と同様の試験
体を作製し各種の試験を行った。試験結果は表1に纏め
て示した。表1に示した通り、この仮封材は、硬度は高
く咬合圧には充分耐え得るが、引裂強度が極めて低くい
ため撤去時に破損し易く撤去操作性が著しく悪かった。
また密着性の試験においても、色素侵入が窩洞全体に亘
って観察され密着性も劣っていた。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係る歯
科仮封用シリコーン組成物は、簡便な操作で仮封が可能
であり、窩洞に対する密着性に優れており辺縁封鎖が確
実で象牙質面への汚染も充分に防止することができ、ま
た咬合圧に耐え得る充分な硬さを有しており仮封後の咬
合状態の保全も充分に行うことができ、更に引裂強度が
高いため仮封材撤去時にも破損することがなく容易に撤
去操作を行うことができるという優れた性能を有するも
のである。しかも窩洞の象牙質面をレジンでコーテイン
グして仮封する場合でも、本発明に係る歯科仮封用シリ
コーン組成物はレジンと反応したり接着することのない
ため安心して使用できるものである。このように本発明
は、従来の仮封材の欠点を克服し優れた特性を備えた新
規な仮封材を開発することに成功したものであり、歯科
医は勿論のこと患者にとっても極めて有用なものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)1分子中に脂肪族不飽和炭化水素を少なくとも2個有し、25℃に於ける粘度 が50〜1000cStであるオルガノポリシロキサン 100重量部 B)1分子中にけい素原子に直結した水素原子を少なくとも3個有するオルガノ ハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜40重量部 C)シリコーン可溶性白金化合物 10〜500ppm (AとBの合計量に対して) D)無機質充填材 10〜400重量部 E)BET比表面積が50〜500m2/gであり表面が疎水化処理された微粉末シリカ 5〜50重量部 とから成ることを特徴とする歯科仮封用シリコーン組成
    物。
JP34651796A 1996-12-11 1996-12-11 歯科仮封用シリコーン組成物 Expired - Fee Related JP4030617B2 (ja)

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