JPH10167915A - グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 - Google Patents
グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物Info
- Publication number
- JPH10167915A JPH10167915A JP8340439A JP34043996A JPH10167915A JP H10167915 A JPH10167915 A JP H10167915A JP 8340439 A JP8340439 A JP 8340439A JP 34043996 A JP34043996 A JP 34043996A JP H10167915 A JPH10167915 A JP H10167915A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glyphosate
- surfactant
- ammonium salt
- active ingredient
- composition according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
期害微を早く表すよう工夫された除草剤配合物を提供す
る。 【解決手段】 グリホサートアンモニウム塩を有効成分
とし、界面活性剤をその他の成分のうちの主成分とする
水溶液である。
Description
を示すとともに長期的防除効果が優れている除草剤水溶
液に関する。
して含む除草剤は、通常100倍ぐらいに稀釈してから
散布される。したがって、散布水量は10アール当たり
50〜100L位にも達し、散布者は大量の散布液を担
いで散布せねばならない。日本においては、農作業者の
年齢が毎年のように高くなり高齢者にとって除草剤の散
布はきつい仕事になりつつある。本発明の除草剤配合物
は、この問題を解決すべく開発されたものである。
て含む除草剤は、他の除草剤と比べて雑草の地上部のみ
を枯らすのではなく、根まで浸透移行し、雑草を枯殺す
るために再生がない、という他の除草剤には見られない
特長を持つ。しかし、一方通常の濃度で散布した場合、
一般には散布後植物表面に害徴が表れるのが他の除草剤
に比べて遅いという短所がある。この短所を改良すべく
初期害徴を表す除草剤(たとえば:グルホシネート、ビ
アラホス)を混合することがあるが再生が発生し易くな
り、グリホサートの特長である根まで枯らすことによっ
て得られる長期的防除効果が犠牲になる傾向がみられ
る。
長を犠牲にすることなく初期害微を早く表すよう工夫さ
れた配合物である。
ならないので、高齢化が進む農業従事者にとっては過酷
な労働を強いられている。
ンドアップは根まで枯らし雑草を根絶するという優れた
特長があるが、害微が表れるのが遅いため散布者に不安
を与えることがある。初期害微が早く表れ、しかも長期
的防除効果の優れている除草剤の開発が望まれている。
として含み、その他の助剤として界面活性剤、防カビ
剤、防バクテリア剤、および硫安や塩安などを含む水溶
液除草剤配合物であり、上記の課題を解決する目的で開
発されたものであり容易に散布でき、優れた初期害微と
長期的防除効果を示すものである。
プ、ポラリス)は雑草を根から枯殺させるために再生が
なく、雑草の地上部のみを枯らす他の除草剤に比べて、
長期防除効果においてはるかに優れていることがよく知
られている。しかし、散布後害微が表れるのが他の除草
剤に比べて遅いという短所がある。
する時間が必要であることによる。初期害徴を早めるた
めに初期害微の早い他の除草剤(例:パラコート、グリ
ホシネート、ビアラホス)を混合することがあるがグリ
ホサートが根まで到達する前に雑草の細胞と生理機構が
破壊されたり、抑制されたりするため、グリホサートの
効果が低下し再生が表れるという問題があった。
除草剤でも濃い散布液を散布したり、標準散布量の数倍
量(2〜10倍)散布すると長期防除効果を犠牲にする
ことなく初期害微を早くすることが一般に知られてい
る。非常に濃度が濃い場合には(例えば10倍稀釈液)葉
面の散布液の接触面に変色が見られることがある。ただ
し初期害微を得るために濃い散布液を散布することは、
散布者にとって経済的に大きな負担となる。
することにより経済的負担をかけることなく、そして長
期防除効果を犠牲にすることなく初期害徴を出さしめる
ことであり、また従来グリホサート系除草剤では防除が
困難であった草種(たとえばスギナ、ツユクサ、セイタ
カアワダチソウ)に対しても防除効果を高めようとする
ものである。
ンモニウム塩を有効成分とする。グリホサートアンモニ
ウム塩は濃い溶液で雑草に散布した場合、グリホサート
の他の塩に比べて顕著に初期害徴を示す(表1参照)。
塩を含む水溶液に比べて粘度が低く(表2参照)濃厚液の
散布に適している。他の塩の水溶液は粘度が高過ぎて容
易に散布できない。
ホサートアンモニウム塩は従来から使用されている有効
成分であるグリホサートイソプロピルアミン塩(ラウン
ドアップ)やグリホサートトリメシウム塩よりもはるか
に安価である。
サートアンモニウム塩と相溶性の良い界面活性剤に限ら
れる。従来のラウンドアップに使用されている界面活性
剤(エトキシ化タロウアミン)や非イオン性界面活性剤
の多くは、グリホサートアンモニウム塩と相溶性がなく
混合すると水溶液は白濁する。
期害徴を早く出さしめるため、葉面を化学的に傷つけ、
グリホサートの浸透を早めるようなものが望ましい。
オン性四級アンモニウム系界面活性剤である。代表的な
ものを表3にしめす。
オン性界面活性剤以外の界面活性剤(たとえば非イオン
性界面活性剤として、ポリオキシエチレン(n:1〜2
0)アルキルエーテル類、ソルビタンモノラウレートポ
リグリコールエーテル類やアニオン界面活性剤としてポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩類や無機塩
(たとえば硫安や塩安など)を添加してもよい。
面に初期害徴を示すが、グリホサートアンモニウム塩と
混合することによりさらに顕著な害徴を表す。また害徴
を表す程度の順位は、グリホサートアンモニウム塩を混
合すると変化する。それ程顕著に初期害徴を示さない界
面活性剤(たとえば表4の界面活性剤A)でも、グリホ
サートアンモニウム塩を混合すると著しい害徴を表す。
すなわち、界面活性剤とグリホサートアンモニウム塩は
初期害徴に対して相乗効果を示す(表4参照)。
ット)として葉面に表れるが、表面活性の高いシリコー
ン系界面活性剤(たとえばOSi Specilties,Inc.のSilwe
tL-77)を加えると(0.1〜1%)ヌレがよくなり斑
点の面積が拡大され害徴が見やすくなることを見出した
(表4参照)。
度、草種、気候などによって大きく異なるが、散布後1
〜4日内に表れ、従来の市販されているグリホサート系
除草剤に比べて7〜10日程早い。従来のラウンドアッ
プでは初期害徴が表れるまでに1〜2週間かかる。
程度であり、従来のグリホサート除草剤の散布液約10
0リットルに比べて20〜30分の1の水量で済む。
機を使用することもできるが通常の散布機のノズルだけ
を置換して使用することもできる。
する配合物が、グリホサートの他の塩を有効成分とする
配合物よりも著しい初期害徴を示し、しかも優れた長期
的防除効果を示す結果は表1に示されている。
H4-glyphosate)を有効成分とする配合物は、表1に示
すように散布後1日目で害徴を示すが他の塩を有効成分
とする配合物は散布後7日目になってやっと害徴を表
す。初期害徴は草種によって異なるが葉面上の白い斑
点、あるいは褐色に変色することによって容易に観察さ
れる。
する液は他の塩を有効成分とする液に比べて(グリホサ
ート濃度が濃厚な液の場合、表2では16%)はるかに
散布し易いことは表2に示されている。
Claims (9)
- 【請求項1】 グリホサートアンモニウム塩を有効成分
とし、界面活性剤をその他の成分のうちの主成分とする
水溶液である除草剤配合物。 - 【請求項2】 グリホサートアンモニウム塩の濃度が3
〜45%である請求項1に記載の除草剤配合物。 - 【請求項3】 枯草性の高い界面活性剤を含む請求項1
に記載の除草剤配合物。 - 【請求項4】 枯草性の高い界面活性剤がグリホサート
アンモニウム塩に相容性を有する四級アミン系カチオン
性界面活性剤である請求項3に記載の除草剤配合物。 - 【請求項5】 枯草性の高い界面活性剤を2〜40%含
む請求項3に記載の除草剤配合物。 - 【請求項6】 無機塩を含む請求項1に記載の除草剤配
合物。 - 【請求項7】 無機塩が硫安及び塩化アンモニウムであ
る請求項6に記載の除草剤配合物。 - 【請求項8】 シリコーン系界面活性剤をさらに添加す
る請求項1に記載の除草剤配合物。 - 【請求項9】 請求項1に記載の除草剤配合物を散布す
る方法であって、その配合物を稀釈することなく散布す
る方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340439A JPH10167915A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340439A JPH10167915A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008013355A Division JP2008138012A (ja) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10167915A true JPH10167915A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18336981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8340439A Pending JPH10167915A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10167915A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002021924A3 (en) * | 2000-09-13 | 2003-01-09 | Monsanto Technology Llc | Herbicidal compositions containing glyphosate and bipyridilium |
US6509297B1 (en) * | 1999-10-26 | 2003-01-21 | Applied Carbochemicals | Enhanced herbicides |
JP2003506381A (ja) * | 1999-08-11 | 2003-02-18 | モンサント テクノロジー エルエルシー | イネ科用除草剤および水溶性除草剤のミクロエマルジョン同時配合物 |
JP2003528033A (ja) * | 1999-09-09 | 2003-09-24 | モンサント テクノロジー エルエルシー | グリホサート除草剤で雑草を枯らす増強された方法 |
JP2016516021A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-06-02 | アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. | 脂肪鎖のヒドロキシル基上にアルコキシル化を有する窒素含有界面活性剤 |
JP2017002066A (ja) * | 2007-02-26 | 2017-01-05 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 除草性カルボン酸及び水酸化テトラアルキルアンモニウム又は水酸化(アリールアルキル)トリアルキルアンモニウムから誘導される化合物 |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8340439A patent/JPH10167915A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003506381A (ja) * | 1999-08-11 | 2003-02-18 | モンサント テクノロジー エルエルシー | イネ科用除草剤および水溶性除草剤のミクロエマルジョン同時配合物 |
JP4646474B2 (ja) * | 1999-08-11 | 2011-03-09 | モンサント テクノロジー エルエルシー | イネ科用除草剤および水溶性除草剤のミクロエマルジョン同時配合物 |
JP2003528033A (ja) * | 1999-09-09 | 2003-09-24 | モンサント テクノロジー エルエルシー | グリホサート除草剤で雑草を枯らす増強された方法 |
US6509297B1 (en) * | 1999-10-26 | 2003-01-21 | Applied Carbochemicals | Enhanced herbicides |
WO2002021924A3 (en) * | 2000-09-13 | 2003-01-09 | Monsanto Technology Llc | Herbicidal compositions containing glyphosate and bipyridilium |
US7989392B2 (en) * | 2000-09-13 | 2011-08-02 | Monsanto Technology, Llc | Herbicidal compositions containing glyphosate bipyridilium |
JP2017002066A (ja) * | 2007-02-26 | 2017-01-05 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 除草性カルボン酸及び水酸化テトラアルキルアンモニウム又は水酸化(アリールアルキル)トリアルキルアンモニウムから誘導される化合物 |
JP2017125012A (ja) * | 2007-02-26 | 2017-07-20 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 除草性カルボン酸及び水酸化テトラアルキルアンモニウム又は水酸化(アリールアルキル)トリアルキルアンモニウムから誘導される化合物 |
JP2019006789A (ja) * | 2007-02-26 | 2019-01-17 | ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー | 除草性カルボン酸及び水酸化テトラアルキルアンモニウム又は水酸化(アリールアルキル)トリアルキルアンモニウムから誘導される化合物 |
JP2016516021A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-06-02 | アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. | 脂肪鎖のヒドロキシル基上にアルコキシル化を有する窒素含有界面活性剤 |
US10000437B2 (en) | 2013-03-14 | 2018-06-19 | Akzo Nobel Chemicals International B.V. | Nitrogen containing surfactants with alkoxylation on the hydroxyl group of fatty chains |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2888643B2 (ja) | 農薬製剤の効力および/または耐雨性を高める界面活性剤 | |
JP3015107B2 (ja) | エーテルアミン界面活性剤を含有するグリホサート処方物 | |
US5317003A (en) | Herbicidal compositions comprising glyphosate salts and alkoxylated quaternary amine surfactants | |
US5912209A (en) | Surfactants providing enhanced efficacy and/or rainfastness to glyphosate formulations | |
JP4563580B2 (ja) | リン含有の葉作用性除草剤、イミダゾリノン除草剤および生長促進除草剤をベースとする相乗性除草剤組成物 | |
WO2005016002A1 (en) | High-strength, low viscosity herbicidal formulations of glyphosate | |
JP3980640B2 (ja) | 農薬製剤の効力及び/又は耐雨性を増強する界面活性剤 | |
US5663117A (en) | Alkoxylated primary alcohol surfactants providing enhanced efficacy and/or rainfastness to glyphosate formulations | |
EP0929222B1 (en) | Glyphosate formulations | |
JP2005521700A (ja) | グリホサートの低起泡性配合物 | |
JPH10167915A (ja) | グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 | |
EP3092899B1 (en) | Synergistic composition containing herbicide, organic acid and surfactants | |
US5525578A (en) | Herbicidal agents containing imidazole herbicide and ether sulfate surfactants | |
EP0585210A1 (en) | Herbicidal compositions | |
EP1179982B1 (en) | Herbicidal composition | |
TW446540B (en) | Agrochemical compositions | |
HU202062B (en) | Herbicide composition containing more active components | |
US4319915A (en) | Herbicidal compositions | |
JP2008138012A (ja) | グリホサートアンモニウム塩を有効成分とする除草剤配合物 | |
JPH0462286B2 (ja) | ||
US3144382A (en) | Copper sulfate-omicron, omicron-dimethyl-s-(1, 2-dicarboxyethyl) dithiophosphate pesticide | |
JPS61229804A (ja) | 非選択性除草剤 | |
JPH0363525B2 (ja) | ||
JPH0436127B2 (ja) | ||
HU194688B (en) | Herbicides containing as reagent derivatives of piridileoxi-phenoxi-propion acid and 2-chlor-ethan-phosphoric acid for extermination of hardly destroyable weeds |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20070307 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20070312 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070611 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070925 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080207 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080325 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080418 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20110128 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20110202 |