JPH10167497A - チューブシート移送装置及びこれを用いたチューブシートの移送方法 - Google Patents

チューブシート移送装置及びこれを用いたチューブシートの移送方法

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JPH10167497A
JPH10167497A JP32380496A JP32380496A JPH10167497A JP H10167497 A JPH10167497 A JP H10167497A JP 32380496 A JP32380496 A JP 32380496A JP 32380496 A JP32380496 A JP 32380496A JP H10167497 A JPH10167497 A JP H10167497A
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JP
Japan
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tube sheet
transfer device
rack
rotating
vertical
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Application number
JP32380496A
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English (en)
Inventor
Daisuke Kikuchi
大介 菊地
Nobuyuki Abe
伸行 阿部
Toru Okabe
透 岡部
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転部、規制部及びセンタリングを用いずに
成形されたチューブシートを連続的に移送すること。 【解決手段】 チューブシート70を吸着する吸着部材
21を設けた搬送装置20と、搬送装置20を縦方向に
回転させる縦方向回転装置30と、搬送装置20の縦方
向への回転時に搬送装置20を横方向に回転させる横方
向回転装置40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエバポレー
タ、オイルクーラ、インタークーラ等の積層型熱交換器
に用いられるチューブシートの移送装置及びこれを用い
た搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層型熱交換器に用いられるチュ
ーブシートの移送装置及びこれを用いた搬送方法として
は、例えば、図5に示すものが知られている。チューブ
シート1は、図示しない成形機により成形された後、ベ
ルトコンベヤ2により長手方向に沿って搬送されて来
る。ここで、成型品であるチューブシート1が長手方向
に排出される理由は、成形機ではアルミニウム等の長尺
部材を長手方向に連続的に成形し、カットするためであ
る。
【0003】又、ベルトコンベヤ2には、チューブシー
ト1を堰き止めるシャッタ3が配設されている。ベルト
コンベヤ2の排出側には、図示しないフィンとチューブ
シートの組付装置へ連絡するベルトコンベヤ5が直交し
て配設されている。このベルトコンベヤ5では、チュー
ブシート1に設けたフィン押さえ1Aを上向きにするた
めに、ベルトコンベヤ2から排出されたチューブシート
1の天地を逆にする。
【0004】そのため、ベルトコンベヤ5には、チュー
ブシート1の天地を逆にする反転部6が設けられると共
にこの反転部6の上流側に規制部材7が設けられてい
る。又、ベルトコンベヤ5に移し替えられたチューブシ
ート1は、組付装置への供給のために、90゜方向変換
されて短手方向に沿って搬送される。その際、反転部6
の下流側に反転されたチューブシート1がベルトコンベ
ヤ5の中央部に位置するように、ベルトコンベヤ5の両
側にセンタリング8が配設されている。
【0005】尚、ベルトコンベヤ5の下流側に位置する
組付装置では、別途作製されたフィンをチューブシート
1のフィン押さえ1A,1A間に装着する。又、この種
の積層型熱交換器では、同一形状のチューブシート1を
最中合わせすることによって、両者間内に少なくとも冷
媒通路を形成することができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述した従
来の積層型熱交換器に用いられるチューブシートの移送
装置及びこれを用いた搬送方法では、成形機より排出さ
れるチューブシート1を組付装置へ搬送する際に、直交
する別のベルトコンベヤ5に移し替えるだけでは、チュ
ーブシート1に設けたフィン押さえ1Aを上向きにする
ことができないので、反転部6を設ける必要があった。
【0007】而も、反転部6はベルトコンベヤ5上に位
置し、チューブシート1を反転させるものでるから、チ
ューブシート1がベルトコンベヤ5上に確実に反転し得
ない。そんため、規制部材7を設ける必要があった。更
に、規制部材7は反転してくるチューブシート1を受け
止めるものであるから、反転したチューブシート1がベ
ルトコンベヤ5の中央部に位置することができない。そ
のため、センタリング8を設ける必要があった。
【0008】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、反転部、規制部及び
センタリングを用いずに成形されたチューブシートを連
続的に移送することができるチューブシート移送装置及
びこれを用いたチューブシートの移送方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
チューブシートを吸着する吸着部材を設けた搬送装置
と、搬送装置を縦方向に回転させる縦方向回転装置と、
搬送装置の縦方向への回転時に搬送装置を横方向に回転
させる横方向回転装置とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のチ
ューブシート移送装置において、搬送装置は、吸着部材
と、吸着部材を上下動させるシリンダと、吸着部材の側
部に設けたチューブシート保持用の支持部材と、シリン
ダの下部を保持すると共に架台に回転自在に軸支された
回転軸に軸支される軸受け部とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載のチ
ューブシート移送装置において、縦方向回転装置は、搬
送装置の下部に設けた軸受け部に設けた取付板と、取付
板に一端が軸支されたリンクロッドと、リンクロッドの
他端に一端が連結されると共に他端に転子を設けたリン
クと、取付板と架台との間に張設される引っ張りばね
と、リンクの一端に設けた転子に当接する縦回転カムと
を備えたことを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載のチ
ューブシート移送装置において、横方向回転装置は、搬
送装置のシリンダと軸受け部との間に設けたピニオン
と、ピニオンと噛合するラックを設けると共に一端に転
子を設けたラック軸と、一端に引っ張りばねの一端をピ
ンを介して固定すると共にこの引っ張りばねを挿通する
貫通孔を設け、且つピニオンと噛合するラックを設けた
ラック軸と、ラック軸を移動自在に装着すると共にピニ
オンを挿着するラック保持容器と、ラック保持容器に固
定され引っ張りばねの他端を固定するばね係止部材と、
ラック軸の転子に当接する横回転カムとを備えたことを
特徴とするものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか記載のチューブシート移送装置を、成形機より供
給されるチューブシートの排出側へ縦方向回転装置によ
り配する工程と、長手方向に排出されるチューブシート
を吸着部材で吸着する工程と、チューブシート移送装置
を、縦方向回転装置により縦方向へ回転しながら、横方
向回転装置により横方向へ回転する工程と、横方向へ回
転したチューブシートをその長手方向を搬送コンベヤの
ハンガーの底部側に位置して受け渡す工程とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0014】(作用)請求項1乃至請求項5記載の発明
においては、先ず、チューブシート移送装置を、成形機
により成形されたチューブシートの排出部に移動する。
この排出部としては、成形機の下流側のチューブシート
のカット部の直後、又は成形機で成形後にカットしたチ
ューブシートを排出するベルトコンベヤの下流端等があ
る。これはチューブシートの成形方法により異なる。
【0015】次に、成形機よりチューブシートが長手方
向に沿って排出されてくると、チューブシート移送装置
の吸着部材がそのチューブシートに向かって移動し、そ
のチューブシートを吸着する。次に、チューブシート移
送装置を、縦方向回転装置により縦方向へ例えば90゜
回転しながら、横方向回転装置により横方向へ回転す
る。
【0016】次に、チューブシートを例えば90゜回転
して長手方向を搬送コンベヤのハンガーの底部側に位置
して受け渡すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1乃至図4は、請求項1乃至請求項4記
載の発明に係るチューブシート移送装置及びこのチュー
ブシート移送装置を用いた請求項5記載の発明に係るチ
ューブシートの移送方法の一実施形態を示す。本実施形
態のチューブシート移送装置10は、チューブシート7
0を吸着する吸着部材21を設けた搬送装置20と、搬
送装置20を縦方向に90゜回転させる縦方向回転装置
30と、搬送装置20の縦方向への回転時に搬送装置2
0を横方向に90゜回転させる横方向回転装置40とを
備えている。
【0019】搬送装置20は、2つの吸着部材21と、
2つの吸着部材21を上下動させるシリンダ24と、2
つの吸着部材21の側部に設けたチューブシート保持用
の2つの支持部材22とを備えている。
【0020】2つの吸着部材21と2つの支持部材22
とは、十字形の支持部板23に取り付けられている。十
字形の支持部板23は、シリンダ24の上部に固定され
ている。2つの吸着部材21は、それぞれ吸着パット2
1aを備え、図示しない真空ポンプに連絡している。
【0021】縦方向回転装置30は、搬送装置10の下
部に設けた軸受け部31と、軸受け部31の一側に設け
た取付板32と、取付板32に一端33aが軸支された
リンクロッド33と、リンクロッド33の他端33bに
一端34aが連結されると共に他端34bに転子34c
を設けたリンク34と、リンクロッド33と併設される
引っ張りばね35と、リンク34の他端34bに設けた
転子34cに当接する縦回転カム36とを備えている。
【0022】軸受け部31は、架台60上に取り付けら
れた2つの支柱61,62に回転自在に軸支された回転
軸63を挿通する貫通孔31aを有し、貫通孔31aに
おいて回転不能な状態で固着されている。従って、軸受
け部31は回転軸63と共回りをするようになってい
る。取付板32の表裏には、リンクロッド33の一端3
3aと引っ張りばね35の一端35aがそれぞれ取り付
けられている。引っ張りばね35の他端35bは、架台
60の下部に設けたブラケット64に係止されている。
【0023】リンク34は、架台60の下面側に設けた
取付板65に軸34dを介して軸支されている。縦回転
カム36は、リンク34の他端34bに設けた転子34
cに当接する面36aに、リンクロッド33を縦方向に
往復するようにカムが形成されている。この縦回転カム
36は、図示しない回転装置に回転軸37を介して連絡
している。
【0024】横方向回転装置40は、搬送装置20のシ
リンダ24と軸受け部31との間に設けたピニオン41
と、ピニオン41と噛合するラック42cを設けると共
に一端42aに転子42bを設けたラック軸42と、一
端43aに引っ張りばね44の一端44aをピン43d
を介して固定すると共にこの引っ張りばね44を挿通す
る貫通孔43bを設け、且つピニオン41と噛合するラ
ック43cを設けたラック軸43と、ラック軸42,4
3を移動自在に装着すると共にピニオン41を挿着する
ラック保持容器45と、ラック保持容器45に固定され
引っ張りばね44の他端44bを固定するほぼL字状の
ばね係止部材46と、ラック軸42の転子42bに当接
する横回転カム47とを備えている。
【0025】ピニオン41は、シリンダ24の底部に固
定されるシャフト48の下端に設けてある。シリンダ2
4とシャフト48とは、シリンダ24の下部に設けたフ
ランジ24aとシャフト48の上部に設けたフランジ4
8aとをボルトナットにより固定することで連結され
る。シャフト48のフランジ48aの下面はベアリング
ホルダ49により保持されている。ベアリングホルダ4
9は、ラック保持容器45の上面に取り付けられる。従
って、ピニオン41がラック軸42,43のラック42
c,43cにより回転されると、シャフト48がベアリ
ング49aを介してベアリングホルダ49内で回転し、
これに伴ってシリンダ24が回転する。
【0026】横回転カム47は、ほぼD字状の基板47
aの周囲に、上部側が肉厚で下部に向かって肉薄となる
カム面47bを形成している。又、横回転カム47は、
カム面47bの反対側にボス部47dを形成する。基板
47aとボス部47dには、貫通孔47cが穿設されて
いる。ボス部47dは、架台60の支柱61の貫通孔6
1a内に回転不能な状態で装着されている。又、横回転
カム47の貫通孔47cには、軸受け部31を貫通する
回転軸63が挿通される。
【0027】ラック軸42,43は、ラック保持容器4
5の壁面45a、45bに設けたブッシュ45cを介し
て摺動自在に保持されている。ほぼL字状のばね係止部
材46は、ラック保持容器45の壁面45aにねじ止め
されている。
【0028】次に、このように構成された本実施形態の
作用を説明する。先ず、図1に示すように、チューブシ
ート移送装置10を、図示しない成形機により成形され
たチューブシート70のカット部71の下流側に移動す
る。カット部71では、成形機により成形されたチュー
ブシート70を所定の長さに切断する。この際、成形機
ではアルミニウム等の長尺部材を長手方向に連続的に成
形し、カットするため、切断されたチューブシート70
は長手方向に沿って送り出されてくる。
【0029】次に、成形機より長手方向に沿って送り出
されてきたチューブシート70は、カット部71で切断
される前段階で、シリンダー24により2つの吸着部材
21の吸着パット21aがチューブシート70の下面側
に移動させられる。その後、図示しない真空ポンプ等の
吸着手段を操作して、チューブシート70の下面に吸着
パット21aを吸着させる。
【0030】この際、2つの吸着部材21の側部に設け
たチューブシート保持用の2つの支持部材22が、チュ
ーブシート70を支え、ふらつきを防止する。次に、縦
方向回転装置30の縦回転カム36を回転する。縦回転
カム36の回転により縦回転カム36の面36aに形成
されたカムに沿ってリンク34の他端34bに設けた転
子34cが移動する。これにより、リンク34が図1の
実線の状態から二点鎖線の状態に回転すると共に、リン
クロッド33が図1の矢印方向上昇する。これにより、
搬送装置20と横方向回転装置40とが、軸受け部31
を中心として図2の矢印方向に回転する。
【0031】この搬送装置20と横方向回転装置40と
の回転に伴い、引っ張りばね35が引っ張られる。同時
に、図2及び図4に示すように、横方向回転装置40で
は、ラック軸42に設けた転子42bが横回転カム47
のカム面47aに沿って移動し、ラック42c,43c
の動きに伴ってピニオン41を回転させ、このピニオン
41の回転に伴ってシリンダ24、2つの吸着部材2
1、2つの支持部材22、チューブシート70を回転さ
せる。
【0032】ここで、横方向回転装置40の作用を図4
に基づいて詳述する。ピニオン41は、対向する一対の
ラック軸42,43のラック42c,43cと噛合して
いる。従って、ピニオン41は、ラック軸42,43の
動きによって回転する。一方、ラック軸43では、貫通
孔43b内に挿通され、一端44aがピン43dにより
固定され、他端44bがほぼL字状のばね係止部材46
に係止されているので、ラック軸43が矢印で示すよう
にばね係止部材46方向へ引っ張られる。その際、ラッ
ク軸43のラック43cがピニオン41と噛合している
ため、ピニオン41が矢印方向へ回転し、ピニオン41
と噛合するラック軸42のラック42cを介してラック
軸42を矢印で示すように横回転カム47のカム面47
a方向へラック軸42の転子42bを押出し、転子42
bを横回転カム47のカム面47aに当接させる。
【0033】このように、横方向回転装置40は横回転
カム47のカム面47a方向へラック軸42の転子42
bを押出し、転子42bを横回転カム47のカム面47
aに当接させるので、縦方向回転装置30により搬送装
置20と横方向回転装置40とが、図1に示す矢印方向
に回転されると、横方向回転装置40はその動きに伴っ
てシリンダ24、2つの吸着部材21、2つの支持部材
22、チューブシート70を回転させることができる。
【0034】次に、横方向回転装置40によりシリンダ
24、2つの吸着部材21、2つの支持部材22、チュ
ーブシート70を回転させ、チューブシート70が90
゜回転すると、チューブシート移送装置10と対向配置
されている搬送コンベヤ80のハンガー81にチューブ
シート70を受け渡す位置に移動することができる。こ
こでは、2つの吸着部材21の吸着パット21aに吸着
されているチューブシート70がハンガー81の位置に
くると、吸着パット21aに連絡する真空ポンプ等の吸
着手段への連絡路を遮断し、チューブシート70を吸着
パット21aから分離し、ハンガー81の底部82側へ
落下させる。
【0035】次に、縦方向回転装置30において、リン
ク34が縦回転カム36の面36aに形成されたカム面
から離れると、リンクロッド33がシリンダ24、2つ
の吸着部材21、2つの支持部材22、横回転装置40
を、図1の実線で示す位置に復元する力を与える。同時
に、引っ張りばね35が、シリンダ24、2つの吸着部
材21、2つの支持部材22、横回転装置40に、図1
の実線で示す位置に復元する力を与える。
【0036】これにより、横方向回転装置40が図4の
ラック軸42,43及びピニオン41を逆回転させなが
ら、図1に示すように、チューブシート移送装置10
を、図示しない成形機により成形されたチューブシート
70のカット部71の下流側に復帰させる。以上の操作
を繰り返すことにより、成形機により成形された縦長方
向に送り出されるチューブシート70を、図示しないフ
ィンとの組付装置へ搬送する搬送コンベヤ80のハンガ
ー81に対して横長方向にして搬入することができる。
【0037】このように本実施形態によれば、チューブ
シート70を吸着する吸着部材21を設けた搬送装置2
0を、縦方向回転装置30により縦方向に90゜回転さ
せると共に、この縦方向回転装置30による搬送装置2
0の縦方向への回転時に、横方向回転装置40により搬
送装置20を横方向に90゜回転させることができるの
で、成形機で成形されたチューブシート70を長手方向
で受け取り、チューブシート70を90゜回転して搬送
コンベヤ80のハンガー81へチューブシート70を受
け渡すことが可能となる。
【0038】従って、従来の積層型熱交換器に用いられ
るチューブシートの移送装置及びこれを用いた搬送方法
において必要とされた反転部6、規制部材7及びセンタ
リング8が不要となる。
【0039】而も、本実施形態では、成形機側と搬送コ
ンベヤ80とを90゜回転させることにより往復する構
成となっているため、成形機から排出されるチューブシ
ート70を迅速且つ正確に移送することができる。特
に、各動作の駆動をインデックスユニットによりカム、
ギヤを通して行うようにすると、搬送コンベヤ80とハ
ンガー81がシンクロ動作でき、動力源が1つで済むと
いう利点がある。
【0040】尚、上記実施形態では、成形機から排出さ
れるチューブシート70をカット部71から直接チュー
ブシート移送装置10で吸着する場合について説明した
が、従来と同様に成形機で成形されたチューブシート7
0をベルトコンベヤで排出し、そのベルトコンベヤの下
流端にチューブシート移送装置10を配設しても良い。
又、上記実施形態では、チューブシート70を縦方向回
転装置30により縦方向に90゜回転させると共に、横
方向回転装置40により搬送装置20を横方向に90゜
回転させる場合について説明したが、成形機と搬送コン
ベヤ80との設置関係により、90゜以外の回転とする
ことも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項5記
載の発明においては、チューブシートを吸着する吸着部
材を設けた搬送装置を、縦方向回転装置により縦方向に
回転させると共に、この縦方向回転装置による搬送装置
の縦方向への回転時に、横方向回転装置により搬送装置
を横方向に回転させることができるので、成形機で成形
されたチューブシートを長手方向で受け取り、チューブ
シートを回転して隣接配置される搬送コンベヤのハンガ
ーへチューブシートを受け渡すことが可能となる。
【0042】従って、従来の積層型熱交換器に用いられ
るチューブシートの移送装置及びこれを用いた搬送方法
において必要とされたチューブシートの反転部、規制部
材及びセンタリングが不要となる。
【0043】特に、成形機の下流側において直接チュー
ブシートを受け取るようにすると、成形機の下流側のベ
ルトコンベヤが不要となり、設備が小型化する。エアシ
リンダ等のアクチュエータ数が減り動作工程が少なくな
り、設備コストが削減できる。又、下流側に搬送コンベ
ヤを配設する場合には、搬送コンベヤとハンガーがシン
クロ動作が可能なため、ユニット間の緩衝がなくなり、
高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項4記載の発明に係るチュー
ブシート移送装置の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のチューブシート移送装置の背面図であ
る。
【図3】図1のチューブシート移送装置の要部を示す分
解斜視図である。
【図4】図1のチューブシート移送装置の横方向回転装
置の平面図である。
【図5】従来の積層型熱交換器に用いられるチューブシ
ートの移送装置及びこれを用いた搬送方法を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 チューブシート移送装置 20 搬送装置 21 吸着部材 22 支持部材 24 シリンダ 30 縦方向回転装置 31 軸受け部 32 取付板 33 リンクロッド 34 リンク 34c,42b 転子 35 引っ張りばね 36 縦回転カム 40 横方向回転装置 41 ピニオン 42c,43c ラック 42,43 ラック軸 43d ピン 44 引っ張りばね 45 ラック保持容器 47 横回転カム 47b カム面 60 架台 61,62 支柱 63 回転軸 70 チューブシート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブシート(70)を吸着する吸着
    部材(21)を設けた搬送装置(20)と、 搬送装置(20)を縦方向に回転させる縦方向回転装置
    (30)と、 搬送装置(20)の縦方向への回転時に搬送装置(2
    0)を横方向に回転させる横方向回転装置(40)とを
    備えたことを特徴とするチューブシート移送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチューブシート移送装置
    において、 搬送装置(20)は、 吸着部材(21)と、 吸着部材(21)を上下動させるシリンダ(24)と、 吸着部材(21)の側部に設けたチューブシート保持用
    の支持部材(22)と、 シリンダ(24)の下部を保持すると共に架台(60)
    に回転自在に軸支された回転軸に軸支される軸受け部
    (31)とを備えたことを特徴とするチューブシート移
    送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のチューブシート移送装置
    において、 縦方向回転装置(30)は、 搬送装置(20)の下部に設けた軸受け部(31)に設
    けた取付板(32)と、 取付板(32)に一端が軸支されたリンクロッド(3
    3)と、 リンクロッド(33)の他端に一端が連結されると共に
    他端に転子(34c)を設けたリンク(34)と、 取付板(32)と架台(60)との間に張設される引っ
    張りばね(35)と、 リンク(34)の一端に設けた転子(34c)に当接す
    る縦回転カム(36)とを備えたことを特徴とするチュ
    ーブシート移送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のチューブシート移送装置
    において、 横方向回転装置(40)は、 搬送装置(20)のシリンダ(24)と軸受け部(3
    1)との間に設けたピニオン(41)と、 ピニオン(41)と噛合するラック(42c)を設ける
    と共に一端(42a)に転子(42b)を設けたラック
    軸(42)と、 一端(43a)に引っ張りばね(44)の一端(44
    a)をピン(43d)を介して固定すると共にこの引っ
    張りばね(44)を挿通する貫通孔(43b)を設け、
    且つピニオン(41)と噛合するラック(43c)を設
    けたラック軸(43)と、 ラック軸(42,43)を移動自在に装着すると共にピ
    ニオン(41)を挿着するラック保持容器(45)と、 ラック保持容器(45)に固定され引っ張りばね(4
    4)の他端(44b)を固定するばね係止部材(46)
    と、 ラック軸(42)の転子(42b)に当接する横回転カ
    ム(47)とを備えたことを特徴とするチューブシート
    移送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか記載のチューブ
    シート移送装置(10)を、成形機より供給されるチュ
    ーブシート(70)の排出側へ縦方向回転装置(30)
    により配する工程と、 長手方向に排出されるチューブシート(70)を吸着部
    材(21)で吸着する工程と、 チューブシート移送装置(10)を、縦方向回転装置
    (30)により縦方向へ回転しながら、横方向回転装置
    (40)により横方向へ回転する工程と、 横方向へ回転したチューブシート(70)をその長手方
    向を搬送コンベヤ(80)のハンガー(81)の底部側
    に位置して受け渡す工程とを有することを特徴とするチ
    ューブシートの移送方法。
JP32380496A 1996-12-04 1996-12-04 チューブシート移送装置及びこれを用いたチューブシートの移送方法 Pending JPH10167497A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112980672A (zh) * 2019-12-12 2021-06-18 中国农业大学 基于免疫磁珠的连续采集系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112980672A (zh) * 2019-12-12 2021-06-18 中国农业大学 基于免疫磁珠的连续采集系统
CN112980672B (zh) * 2019-12-12 2022-11-22 中国农业大学 基于免疫磁珠的连续采集系统

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