JPH10167289A

JPH10167289A - 袋容器

Info

Publication number: JPH10167289A
Application number: JP33100896A
Authority: JP
Inventors: Jiyunko Asano; 潤子浅野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-12-11
Filing date: 1996-12-11
Publication date: 1998-06-23

Abstract

(57)【要約】【課題】液体や粉体をワンタッチで分封、開封できる
とともに、製造コストが安く、使い捨てに好適であり、
開封時に収容物が零れにくい袋容器の提供。【解決手段】この発明の袋容器１は、二枚の防水性透
明シート１１、１２を重ねて形成され、一端側は先端が
閉じた幅の狭い出し口部１３と、他端側は先端が開口し
て入れ口１５となっている幅の広い収容部１４とを有
し、出し口部１３の先端側に切断補助部３、３を設け、
収容部１４の入れ口１５に突条２１と該突条２１が嵌ま
り込む溝２２とからなり入れ口１５を封止するファスナ
ー２、２を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、液体、粉体等の
流動物を小分けして分封するのに適した袋容器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】調味料、化粧品、薬等で液体や粉体等の
流動体または半流動体を、包装容器等から一回分、一日
分等に小分けして分封するための袋容器としては、入れ
口をワンタッチで開放することができ、入れ口から液体
や粉体を容器内に入れやすく、確実に封着できるととも
に、出し口を簡単に開封でき、かつ使用前および使用後
に嵩張らない袋容器が好適である。また、製造コストが
安く、衛生的であるとともに、使い捨てでき、開封時に
収容物が零れないことが重要である。さらには、内容物
が外から識別できることが望ましい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、液
体や粉体をワンタッチで分封、開封できるとともに、製
造コストが安く、使い捨てに好適であり、開封時に収容
物が零れにくい袋容器の提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の袋容器は、二
枚の防水性シートを重ねて形成され、一端側は先端が閉
じた幅の狭い出し口部と、他端側は先端が開口して入れ
口となっている幅の広い収容部とを有し、前記出し口部
の先端側に切断補助部を設け、前記収容部の入れ口に突
条と該突条が嵌まり込む溝とからなり前記入れ口を封止
するファスナーを設けた。

【０００５】

【発明の作用・効果】この発明では、ファスナー部分を
片手の指間で挟み、ファスナー方向に付勢することでフ
ァスナーは容易に剥離して入れ口を開くことができる。
この開いた入れ口に、他方の片手で持った包装容器から
液体や粉体の調味料、化粧品、薬等を流入させる。この
ため、液体や粉体を簡単に袋容器内に入れることができ
る。つぎに、突条と溝とを合わせて押圧することでファ
スナーを固着させ、入れ口を封止して分封する。

【０００６】袋容器の開封は、出し口部の収容部側を片
手の指で挟んでおき、他方の指で出し口部の先端部を挟
んで、先端を引き裂くことで、開封できる。この際に、
出し口部の収容部側が片手の指で挟まれ、封止されてい
るので、収容物が零れることが防止できる。このように
分封と開封が極めて容易で使い勝手がよい。

【０００７】請求項２の構成では、ファスナーを二重に
設けているので、入れ口の封止が確実にできる。請求項
３の構成では、切断補助部は出し口部の縁に設けた切り
込みまたは切り欠きであり、製造が容易であるととも
に、切断が簡単である。請求項４の構成では、収容部の
表面にメモ記載面を貼着したり、白色塗料を塗布してメ
モ記載面を形成しているので、内容物の識別に便利であ
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】この発明を図に示す一実施例に基
づき説明する。袋容器１は、二枚の防水性透明シート１
１、１２を重ね、一端側が幅の狭い出し口部１３、他端
側が幅の広い収容部１４となっている略瓶形状に打抜
き、収容部１４の端部は入れ口１５となっている。入れ
口１５を除く縁１６は、袋容器１に融着、接着等により
水密的または気密的に封着して形成されている。

【０００９】入れ口１５側の収容部１４には、突条２１
および該突条２１が嵌まり込む溝２２からなるファスナ
ー２が二重に設けられている。シート１１、１２の材質
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂が良く、
厚さは０．２〜１．０ｍｍのものが好適に使用できる。
突条２１および溝２２の形成は、シート１１、１２を加
熱成形することにより低コストに形成できる。なお、フ
ァスナー２は一重または三重以上であってもよいが、二
重が最も使い勝手がよい。

【００１０】縁１６の融着は、高周波融着、加熱融着等
が採用でき、接着剤による接着を行ってもよい。この実
施例では、入れ口１５の先端は、二枚のシート１１、１
２を重ねる際の折り目を利用しており、融着、接着等の
封着手段を省略しているが、縁１６と同様に二枚のシー
ト１１、１２の融着、接着等による封着を行ってもよ
い。シート１１、１２の表面にメモを書き込むためのシ
ール１７を貼着しておくと、収容物の判別に便利であ
る。

【００１１】出し口部１３の先端部分の縁１６には、手
による切断を容易に行うために、切り込みまたは切り欠
き等の切断補助部３、３が背向して設けてある。この切
断補助部３は、出し口部１３の中間より幾分先端側に設
けられており、図２に示す如く、一方の手の指４で出し
口部１３の収容部側部１３Ａを挟んでおき、他方の手の
指で出し口部１３の先端側１３Ｂを挟んで引き裂くこと
により、簡単に開封できるとともに、収容部１４に収容
した液体または粉体が零れることを防止できる。

【００１２】袋容器１内に液体または粉体を分封する作
業は、図３に示す如く、片手の指４の間にファスナー２
を挟んでせん断力を付加してファスナー２を突条２１と
溝２２とを分離して入れ口１５を開き、包装容器５から
液体または粉体を袋容器１内に流し込む。つぎに突条２
１と溝２２とを合わせて指で圧してファスナー２を固着
する。これによりワンタッチで入れ口１５の封止ができ
る。

【００１３】切断補助部３は、出し口部１３の縁１６に
設けた図４の（イ）に示す如く、鋸歯状の切り欠きであ
ってもよく、図４の（ロ）に示す如く、出し口部１３の
縁１６に設けたシート１１、１２の厚さ方向の切り込み
であってもよい。また、上記実施例では、袋容器１は透
明で、壜の形状をしているが、半透明または不透明のシ
ートを用いてもよく、図４の（ハ）に示す如く、出し口
部１３を片側に寄せて形成しても良く、さらにはテーパ
ー状または楔形状に形成してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の袋容器の斜視図である。

【図２】袋容器の出し口の開封方法を示す斜視図であ
る。

【図３】袋容器への液体または粉体の注入方法を示す斜
視図である。

【図４】他の実施例にかかる袋容器の斜視図である。

【符号の説明】

１袋容器２ファスナー３切断補助部１１、１２防水性透明シート１３出し口部１４収容部１５入れ口１７シール２１突条２２溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】二枚の防水性シートを重ねて形成され、
一端側は先端が閉じた幅の狭い出し口部と、他端側は先
端が開口して入れ口となっている幅の広い収容部とを有
し、前記出し口部の先端側に切断補助部を設け、前記収
容部の入れ口に突条と該突条が嵌まり込む溝とからなり
前記入れ口を封止するファスナーを設けた袋容器。
【請求項２】請求項１において、前記ファスナーを二
重に設けたことを特徴とする袋容器。
【請求項３】請求項１または２において、前記切断補
助部は、前記出し口部の縁に設けた切り込みまたは切り
欠きであることを特徴とする袋容器。
【請求項４】請求項１〜３のいずれかにおいて、前記
収容部の表面にメモ記載面を形成したことを特徴とする
袋容器。