JPH10166749A - 直描型平板印刷用版 - Google Patents

直描型平板印刷用版

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JPH10166749A
JPH10166749A JP34674896A JP34674896A JPH10166749A JP H10166749 A JPH10166749 A JP H10166749A JP 34674896 A JP34674896 A JP 34674896A JP 34674896 A JP34674896 A JP 34674896A JP H10166749 A JPH10166749 A JP H10166749A
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JP
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JP34674896A
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Takao Nakayama
隆雄 中山
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平板印刷用原版に画像を形成する際、非画像部
に画像形成材の飛散による汚れを抑制し、高画質の平板
印刷用原版を提供する。 【解決手段】支持体上に形成された画像受理層の表面
に、高さ7μm 以上の凸部を密度1400個/mm2 以上
で有する直描型平板印刷用版とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式、イン
クジェット式で描画する平板印刷用版に関し、特に画像
形成時に非画像部の飛散描画材料の拡大を抑制可能な直
描型平板印刷用版に関する。
【0002】
【従来の技術】平板印刷板を製造するものとして、従
来、電子式複写を利用して、平板印刷用原版の画像受理
層上に、感光体からトナー像を転写してトナー像を形成
し、次いでこのトナー像を加熱ローラー等を用いて定着
した後、不感脂化液(エッチング液)で処理して、トナ
ー像のない非画像部を親水化するといった直描型平板印
刷用版が知られている。この際、親水性の画像受理層を
用い、トナー像を形成/定着して直描型平板印刷用版を
得ることも行われている。また、各種インクジェット方
式でインク像を形成する直描型平板印刷版も知られてい
る。
【0003】このような、複写機やレーザープリンター
等を用いて画像を形成する平板印刷用版の製造過程にお
いて、近年高画質を得る目的から画像形成用のトナー粒
子を細かくする傾向にあり、最近では平均粒子径8μm
程度ないしそれ以下の乾式トナーが使用されるに至って
いる。しかしながら、このような乾式トナーの中には粒
子径20μm 程度の大きさの画像形成用粗大粒子も混在
している。そしてこのような大きさの粗大粒子トナーの
一部が、非画像部に飛散した場合、定着のためのヒート
ローラーで加熱・加圧されると、画像受理層の表面上で
平らに圧延され、直径60μm 程度にまで押し広げられ
て、これが親水化処理後にもインキ汚れとして残り、画
質の低下を招く要因となっていた。
【0004】一方、平板印刷用版を得る手段として、電
子複写式の他にインクジェット式が知られている。この
ようなインクジェット式平板印刷用版においては、直径
20μm 程度の液状のインク粒子を、画像受理層に吹き
付けて画像を形成する。このとき、高速で吐出された画
像形成用インク粒子が、非画像部に飛散すると、非画像
部の画像受理層に押しつけられ、偏平して直径80μm
程度の面積の大きなインク汚れとなり、上記電子複写式
平板印刷用版と同様なインキ汚れを生ずることとなる。
【0005】ところで、画像形成時に、非画像部の飛散
粒子の拡大化現象を抑制する手段として、加熱・加圧の
定着力を弱めることが考えられる。しかしながら、過熱
・加圧の定着力を弱めることとすると、画像と画像受理
層との密着力を弱めることとなり。ベタ潰れの悪化や、
耐刷力の低下を招くこととなり実用的でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、平
板印刷用版に画像を形成する際、非画像部に飛散した画
像形成材によるインキ汚れを抑制し、高画質の平板印刷
用版を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々のサ
イズの粒子が散りばめられた非画像部を持つ直描型の平
板印刷用版を作り、これを印刷したところ、おおよそ2
5μm を境にそれ以上大きな粒子では、印刷物上にはっ
きりと印刷汚れとして現れることを見いだした。そし
て、このような大きさ以下の粒子に拡大しないようにす
るためには画像形成材の拡大時に、この画像形成材が流
動し、拡大するのを防止する障壁を設ければよいことを
見いだした。
【0008】すなわち、上記目的は以下の構成により達
成される。 (1)支持体上に形成された画像受理層の表面に、高さ
7μm 以上の凸部を1400個/mm2 以上の密度で有す
る直描型平板印刷用版。 (2)前記画像受理層の表面のベック平滑度が20〜1
00sec/10ccである(1)の直描型平板印刷用版。 (3)前記画像受理層が、少なくともゼラチンと、微粒
子粉末とを含有する(1)または(2)の直描型平板印
刷用版。 (4)前記画像受理層は、少なくとも酸化亜鉛粉末と、
バインダーとを含有する(1)または(2)の直描型平
板印刷用版。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の平板印刷用原版は、支持
体上に形成された画像受理層の表面に凸部を有する。こ
の凸部は高さ7μm 以上の凸部を、密度1400個/mm
2 以上で有する。このように、画像受理層上に高さ7μ
m 以上、密度1400個/mm2 以上の凸部を有すること
により、非画像部に飛散したトナー、インク等、画像形
成材の変形による広がりを防止できる。すなわち、非画
像部における画像形成材の大きさが約25μm 程度以下
であると、親水化処理後に印刷用のインキを付着させる
場合、版面上の湿し水に阻害されてインキが付着せず結
果として非画像部にインキ汚れを生じることがない。
【0010】このような7μm 以上の高さの凸部は、そ
の高さの上限については特に制限はないが、通常20μ
m 程度以下である。凸部の高さが7μm 以下の場合、画
像形成材の広がりを防止することが困難になる。
【0011】また、高さが7μm 以上の凸部の密度は1
400個/mm2 以上、好ましくは1400〜1900個
/mm2 の範囲である。凸部の密度が1400個/mm2
満たないと、非画像部における飛散粒子の広がりを、2
5μm 以下とすることが困難となる。また、凸部の密度
が大きすぎると、ベタ均一性が悪化することがある。こ
こでベタ均一性とは、5×5cmのベタ部分のインクの乗
りに欠落が生じる程度を調べ評価したものである。そし
て、このときの画像受理層の表面が、ベック平滑度で2
0〜100sec/10ccであることが好ましい。ベック平滑
度が100を超えると、飛散粒子の広がりを抑制するこ
とが困難となり、20未満ではベタ均一性が悪化するこ
とがある。なお、7μm 未満の高さの凸部に関しては、
その存在の有無および存在するときの密度についての制
限はない。
【0012】このような凸部を形成する手段として、微
粒子の分散のコントロール、成形、型押し等が挙げられ
るが、微粒子の分散により凸部を形成するものが、製造
の容易さ、製造コストの点で特に好ましい。このような
微粒子としては、特に限定されるものではなく、本発明
に必要な凸部の大きさが得られ、分散のしやすさ、バイ
ンダーとの親和性、耐刷性等を満足するものから適宜選
択すればよい。このような微粒子として、例えば無機質
粉末として酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛、酸化錫、酸化クロ
ム、カオリン、タルク等があり、有機物としては架橋ポ
リエチレン樹脂、架橋アクリル樹脂等が挙げられ、なか
でも特に好ましいのは酸化ケイ素(シリカ)と酸化亜鉛
である。このような微粒子の平均粒径は特に限定するも
のではないが、0.1〜10μm の範囲でよい。また、
凸部を形成する微粒子構造は1次粒子であっても2次粒
子であってもよい。
【0013】微粒子を分散、固定するためのバインダー
としては、ゼラチン、ニカワ、カゼイン、コラーゲン等
の動物性粘質物、澱粉類、コラーゲン、等の植物性粘質
物、ポリエステル樹脂、モノオレフィン系単量体、ある
いはジオレフィン系の単量体の重合体もしくは共重合
体、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
シリコン樹脂等の合成樹脂を挙げることができ、特に微
粒子として酸化ケイ素を使用する場合にはゼラチンが好
ましく、酸化亜鉛を使用する場合にはアクリル樹脂が好
ましい。
【0014】このような凸部を画像受理層に設ける手段
としては、画像受理層塗工前に分散液中における微粒子
の分散の程度をコントロールして行いうる方法が好まし
い。また、画像受理層上に塗布するコーティング法を用
いてもよい。このようなコーティング法としては、グラ
ビアやリバース等のロールコーティング法、バーコーテ
ィング法、ドクターナイフ法やエアーナイフ、ノズルコ
ーティング法等の通常の方法を用いることができる。こ
のような分散液の塗布量は通常15〜30g/m2程度で
ある。
【0015】画像受理層が形成される支持体としては、
耐水性を備えたものが好ましく、通常その基材として
紙、金属箔、樹脂フィルムあるいはそれらの複合体等の
シート状物質が用いられ、紙の上下に樹脂フィルムをラ
ミネートした、いわゆるラミネート紙が、湿し水の影響
を受け難く、いわゆる版伸びが生じ難いため好ましい。
紙を使用する場合には、紙にに耐水処理を施す。また、
支持体に紙を用いる場合、通常秤量100〜200g/
m2程度のものを用いる。支持体の厚みとしては、75〜
200μm 程度が好ましい。
【0016】上記のような、バインダー中に微粒子が分
散された親油性の画像受理層に、画像を形成し、これを
好ましく不感脂化(エッチング)処理して平板印刷用版
を得る。
【0017】すなわち、このような画像受理層を有する
平板印刷用原版を電子式レーザープリンターや、複写式
インクジェットプリンター等を用い、通常使用される複
写用紙に代え、トナーやインキにより所望の画像を画像
受理層上に形成する。
【0018】画像受理層上に画像が形成されたものを、
印刷前に公知の不感脂化処理液(エッチング液)で処理
し、トナー像やインク像の無い非画像部を親水化して印
刷用版を得る。このような不感脂化処理液としては、酸
化亜鉛を微粒子として用いるものでは、リン酸とフェリ
シアン化物とを有するエッチング液、フィチン酸を主成
分とするエッチング液等があり、シリカ(+ゼラチン)
を微粒子として用いるものでは、コロイダルシリカと硝
酸ニッケルとエチレングリコールとを主成分とする水溶
液等が挙げられる。
【0019】また、画像受理層上に、ソリッドジェッ
ト、バブルジェット、サーマルジェット等の種々のイン
クジェット方式により、油性インクを吹き付け、画像を
形成することもできる。
【0020】その際、吐出された油性インクをドラム状
の中間転写体を介して画像受理層に描画しても良い。こ
の中間転写体は、ドラム以外のウエブやプラテンのよう
なものでも良く、適当な材料で形成しても良い。中間転
写体は特に限定されるわけではないが、アルミニウム、
ニッケル、燐酸鉄等を含む金属や、フルオロ・エラスト
マ、パーフルオロ・エラストマ、シリコンゴム、ポリブ
タジエン等を含むエラストマや、硫化ポリフェニレンを
添加したポリテトラ・フルオロ・エチレンを含むプラス
チックや、ポリエチレン、ナイロン、FEP(フッ化エ
チレン・プロピレン樹脂)等を含む熱可塑性樹脂や、ア
セタールのような熱硬化性樹脂や、セラミック等を用い
て成形しても良い。これらのどの材料を採用しても、中
間転写体の露出表面が十分な硬度を有し、マスターが中
間転写体と転写用ローラーとの間を滑らかに通過可能で
あり、画像形成インクを支えるのに支障が生じないよう
なものであれば構わない。この中間転写体の好適な材料
は、陽極酸化処理アルミニウムである。また、その表面
はベック平滑度で300秒/10cc以上、好ましくは
800秒/10cc以上、より好ましくは1000秒/
10cc以上3000秒/10cc以下が良い。
【0021】本発明に使用されるインクは、例えばホッ
トメルト型の場合、温度35℃程度以下では固体であ
り、温度80℃〜150℃に加熱されると熱溶融液体と
なるものであり、かつ熱溶融時の粘度が1cps〜20
cps、好ましくは2cps〜15cpsの範囲にある
もので、従来公知のものを用いることができる。具体的
には、前記熱溶融性インクは、常温で固体であり、50
℃〜150℃の融点を有するワックスと、樹脂と、色材
と、接着性改質剤とを少なくとも含有し、好ましくは5
0℃〜150℃の融点を有するワックスを30〜90wt
%と、樹脂を5〜70wt%と、色材としての染料もしく
は顔料を0.1〜10wt%と、接着性改質剤を2〜40
wt%とを、インク成分として含有するのが一般的であ
る。
【0022】また、液体インクとしては、所定の電気抵
抗、例えば電気抵抗109 Ωcm以上かつ誘電率3.5以
下の非水溶媒中に、少なくとも常温で固体かつ疎水性の
樹脂粒子を分散したものがある。また、前記樹脂粒子は
正電性もしくは負電性の検電圧粒子としてもよい。
【0023】
【実施例】次に、実施例を示して本発明をより具体的に
説明する。
【0024】<実施例1> (支持体の作製)塩化ナトリウムを添加し、導電化処理
した秤量130g/m2と165g/m2の2種類の原紙の
両面に耐水性導電層として、ポリビニールアルコール7
重量部、アクリルラテックス40重量部、クレー40重
量部、メラミン硬化剤4重量部を水に混合分散し、固形
塗布量10g/m2となるよう塗布して、130℃で1分
間乾燥させた。
【0025】次いで、20℃/65%RHの恒温室に4日
間放置後、カレンダーマシンで処理し、表裏とも表面平
滑度を250sec/10ccとした。この支持体(導電層)の
表面抵抗は20℃65%RHの条件で、3.5×1011Ω
/□であった。また秤量165g/m2の原紙の厚さは1
40μm であった。
【0026】 (画像受理層の作製) 組成1 水 100g ゼラチン 3.5g シリカ(富士シリカ化学KK製)粒径1.4μm Φ 1.0g シリカ(富士シリカ化学KK製)粒径5.5μm Φ 1.0g ゼラチン硬膜剤 0.01g 膜硬化スノーテックス 20g 上記組成1の材料中、ゼラチン3.5gを60℃温水に
溶解した後、室温にまで冷却し、他の材料とともにマグ
ネチックスターラー投入して粗分散した。次いで、容量
300ccのガラス容器中に、3mmΦのガラスビーズ65
gを入れたものに移し、これを東洋精機製作所製のペイ
ントシェーカーにて、15〜100分間分散し、分散時
間を変えて作成した各分散液をワイヤーバーにて上記秤
量130g/m2からなる支持体上の片面に固形分量8g
/m2になるように塗布し、サンプルNo. 1〜5を得た。
得られた各サンプルNo. 1〜5表面のBEKK平滑度を
3次元平滑度計で測定した結果を表1に示す。
【0027】次いで、東芝製レーザープリンターTN−
7270PSTを用いて、各画像受理層にトナー像を転
写し、定着を行い、製版した。トナーの平均粒径は?
μm であった。このとき、レーザープリンターの定着ロ
ールの温度を、内部コントローラを調節することによ
り、150℃に調整した。温度の測定には安立計器製デ
ジタル表面温度計HL−300を用いた。これを、三菱
製シルバーマスター用SLM−0Hのエッチング液をセ
ットしたリコー製エッチング機に2回通してエッチング
を行い、平板印刷用原版を得た。得られた平板印刷用原
版を、AM社製印刷機AM−2850Nにセットし、三
菱製シルバーマスター用SLM−0D(1:9)の湿し
水と、AM社製AM(PS−274−5)スミのインク
を用いて印刷を行い、印刷次のベタ均一性、非画像部の
汚れおよび耐刷力を調べた。このときの、印刷時のベタ
均一性、非画像部の汚れの評価基準は以下の通りであ
る。
【0028】・ベタ均一性 ○:5×5cmのベタ部分を観察して、全面均一にインク
が乗っている。
【0029】△:5×5cmのベタ部分を観察して、一部
インクの欠落が確認される。
【0030】×:5×5cmのベタ部分を観察して、イン
クの欠落が明確に確認される。
【0031】・非画像部の汚れ ○:地汚れがほとんど確認されない。
【0032】△:細かな地汚れが一部確認される。
【0033】×:地汚れがはっきり確認される。
【0034】得られた結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1において、凸部の密度が810個/mm
2 のものは、非画像部の地汚れが明確に確認された。ま
た、凸部の密度が1221個/mm2 のものは、非画像部
の地汚れが一部確認された。このように、凸部の密度が
1400個/mm2 以下のものは、非画像部の地汚れが生
じることがわかる。
【0037】<実施例2> 組成2 水 100g ゼラチン 3.5g シリカ(富士シリカ化学KK製)粒径1.4μm Φ 0.5g シリカ(富士シリカ化学KK製)粒径5.5μm Φ 4.5g ゼラチン硬膜剤 0.01g 膜硬化スノーテックス 20g 上記組成2の材料を用い、サンプルNo. 11〜15の平
板印刷用版を作製した。これを実施例1と同様にしてB
EKK平滑度、印刷時のベタ均一性、非画像部の汚れお
よび耐刷力を調べた。得られた結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】表2において、凸部の密度が1014個/
mm2 で、BEKK平滑度が110sec/ccのものは、非画
像部の地汚れが一部確認された。また、凸部の密度が1
973個/mm2 のものは、ベタ均一性においてインクの
欠落が明確に確認された。
【0040】<実施例3>以下の組成3の組成物を用い
たほかは、実施例1と同様にして、平板印刷用版を作製
した。これを実施例1と同様にしてBEKK平滑度、印
刷時のベタ均一性、非画像部の汚れおよび耐刷力を調べ
た。得られた結果を表2に示す。 組成3 有機溶媒(トルエン) 175g アクリル樹脂 10g 酸化亜鉛(白水化学社製)粒径0.3μm 50g 上記組成3の材料中、アクリル樹脂10gをトルエン1
75gに溶解した後、室温にまで冷却し、他の材料とと
もにマグネチックスターラー投入して粗分散した。次い
で、容量300ccのガラス容器中に、3mmΦのガラスビ
ーズ65gを入れたものに移し、これを東洋精機製作所
製のペイントシェーカーにて、5〜30分間分散し、分
散時間を変えて作成した各分散液をワイヤーバーにて上
記秤量130g/m2からなる支持体上の片面に固形分量
30g/m2になるように塗布し、サンプルNo. 21〜2
2を得た。得られた各サンプル表面のBEKK平滑度を
3次元平滑度計で測定した結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】表3において、凸部の密度が685個/mm
2 で、BEKK平滑度が162sec/ccのものは、非画像
部の地汚れが一部確認された。また、凸部の密度が17
20個/mm2 のものは、ベタ均一性、非画像部の汚れと
も良好であった。
【0043】<実施例4>実施例1〜3の画像受理層
に、ソニーテクトロニクス社製インクジェットプリンタ
ー:Phaser340JS プリンター(ソリッドジェット方式)
と、ソニーテクトロニクス社製インクジェットプリンタ
ー:Phaser340JS プリンターに中間転写体を設けたも
の、および黒色固体インク(インステックブラック:同
プリンター付属品)を用いて平板印刷用版を作製した。
これらについて、それぞれ印刷を行ったところ、実施例
1〜3と同様の結果を得た。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、平板印刷
用版に画像を形成する際の画像形成材の非画像部への飛
散による地汚れを抑制し、高画質で耐刷力のある平板印
刷用版を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に形成された画像受理層の表面
    に、 高さ7μm 以上の凸部を1400個/mm2 以上の密度で
    有する直描型平板印刷用版。
  2. 【請求項2】 前記画像受理層の表面のベック平滑度が
    20〜100sec/10ccである請求項1の直描型平板印刷
    用版。
  3. 【請求項3】 前記画像受理層が、少なくともゼラチン
    と、微粒子粉末とを含有する請求項1または2の直描型
    平板印刷用版。
  4. 【請求項4】 前記画像受理層は、少なくとも酸化亜鉛
    粉末と、バインダーとを含有する請求項1または2の直
    描型平板印刷用版。
JP34674896A 1996-12-10 1996-12-10 直描型平板印刷用版 Pending JPH10166749A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1354720A3 (en) * 2002-04-15 2004-10-06 Fuji Photo Film Co., Ltd. Heat-sensitive lithographic printing plate precursor
WO2007063682A1 (ja) * 2005-11-29 2007-06-07 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 平版印刷版材料及び印刷方法

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