JPH10268583A - ノンインパクトプリンテイングに用いるための受像層 - Google Patents

ノンインパクトプリンテイングに用いるための受像層

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JPH10268583A
JPH10268583A JP8831498A JP8831498A JPH10268583A JP H10268583 A JPH10268583 A JP H10268583A JP 8831498 A JP8831498 A JP 8831498A JP 8831498 A JP8831498 A JP 8831498A JP H10268583 A JPH10268583 A JP H10268583A
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image
toner
particles
receiving layer
image receiving
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JP8831498A
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English (en)
Inventor
Eric Verschueren
エリク・ベルシユエレン
Guido Hauquier
グイド・オキエ
Trier Jean Van
ジヤン・バン・トリエ
Willem Cortens
ウイレム・コルテンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間印刷することができ、背景カブリが低
く、オフセット印刷機においてインキの拭き残しが少な
い平版印刷版の作製に用いることができるノンインパク
トプリンティングで用いるための受像要素、ならびに特
別な予備注意なしでいずれの静電記録的印刷システムに
おいても用いることができるトナー受容要素を提供する
こと。 【解決手段】 平均と最大の粗さの間の特定の比率を有
し、ショアー硬度70を有するゴムに対して特定の動摩
擦係数を有する受像表面を持つノンインパクトプリンテ
ィング、特に静電記録的印刷法において用いるための受
像層を提供する。受像層はノンインパクトプリンティン
グ、特に静電記録的手段を用いて平版印刷版を作製する
ために特に十分に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はノンインパクトプリンティング
技術により平版印刷版を作製するために有用な受像層に
関する。本発明は特に電子写真的画像形成により平版印
刷版を作製するために有用なトナー受容層に関する。
【0002】
【発明の背景】平版印刷は、そのいくらかの領域が平版
印刷インキを受容することができるが、他の領域が水で
湿らされるとインキを受容しない特別に作られた表面か
らの印刷の方法である。インキを受容する領域は印刷画
像領域を形成し、インキ−反発性領域は背景領域を形成
する。
【0003】平版印刷版の作製の技術分野において、印
刷版の作製のための乾式法に対する要求が絶えず増加し
ている。従って、ノンインパクトプリンティングを介す
る(インキジェットプリンティング、イオノグラフィ、
マグネトグラフィ及び特に(静)電子記録(elect
ro(stato)graphy)を介する)そのよう
な印刷版の作製が非常な興味を持たれてきており、まだ
持たれている。
【0004】一般に(静)電子記録により作製される3
つの異なる型の平版印刷版が発達してきた。
【0005】1つの型の印刷版は以下の段階により作製
される: (i)光導電性層(photo conductive
layer)、例えば樹脂結合剤中に分散された酸化
亜鉛光導電性顔料のコーティングをコロナ放電を用いて
均一に静電的に帯電させ、(ii)該光導電性層をそれ
が感受性の電磁線に暴露することによりそれを画像通り
に放電させ、(iii)得られる静電的電荷パターンを
ポジティブ又は反転現像により現像するために、静電的
に帯電した親油性トナー粒子を適用し、(iv)トナー
を光導電性層に定着させる。定着は通常、熱の使用によ
り行われ、熱はトナー樹脂粉末を凝集させ、光導電性層
に付着させる。
【0006】溶融した親油性画像部分を有するコピー紙
を次いで、変換溶液(conversion solu
tion)を用いる処理により平版印刷マスターに変換
する。変換段階は、水受容性背景領域が得られるように
光導電性コーティングを処理する。インキ受容性部分は
溶融した親油性トナー画像である。
【0007】第2の型の印刷版の場合、段階(iii)
から得られるトナー画像を光導電性層からトナー受容版
に転写し、次いでトナー転写画像を定着させる。このシ
ステムの場合、光導電体をクリーニングの後に再利用す
ることができる。トナー受容版は光導電性コーティング
を必要とせず;いずれの通常の平版印刷コーティングで
も十分である。用いられるコーティングに依存して、背
景領域を水受容性とするためのその後の化学的処理が必
要であり得る。
【0008】静電記録的に印刷版を作製するための第3
の方法は、直接静電印刷(DEP)法であり、その方法
では電子的にアドレス可能なプリントヘッド構造体を用
い、トナー送達手段から直接、受像基質上に静電印刷が
行われ、後者は画像通りの静電潜像を支持していない。
該受像基質上にトナーを画像通りに堆積させ、定着させ
た後、それは平版印刷版として働く。
【0009】ノンインパクトプリンティングにより平版
印刷版を作製するために、基質上に適用される数種の受
像層が開示されている。
【0010】ポリビニルアルコール、テトラエチルオル
トシリケート、二酸化チタン及び湿潤剤を含む平版印刷
コーティングが設けられたトナー受容版の例がUS
3,971,660に記載されている。しかし通常の電
子写真法に適用して、これらのトナー受容版から得られ
る印刷版は、例えば、湿式法、例えば銀塩拡散転写法に
より作製される平版印刷版を用いて得られ得る所望の質
及び解像度を与えない。
【0011】EP−A 405 016において、平版
印刷版の静電記録的作製のための方法が開示されてお
り、その方法では、その90体積%より多くが10μm
未満の粒径を有し、50体積%より多くが7μm未満の
粒径を有する乾式トナー粒子が用いられ、少なくとも1
40℃の温度まで熱安定性のプラスチックフィルム支持
体及び架橋された親水性層をその上に含む受像要素上に
堆積され、該層は赤外吸収性物質を、可視スペクトルに
おける該層の反射濃度が0.4〜1.4となるような量
で含有している。この方法は優れた平版印刷特性を有す
る平版印刷版を与え、それは寸法的に安定であり、容易
に裂けず、数万の範囲内のコピーにおいて優れたスクリ
ーン再現性を以て且つ実質的にカブリ又はスカム形成な
く複製作業が可能であると言われている。
【0012】US 5,123,920において、熱可
塑性フィルム支持体及び架橋された親水性層をその上に
含むトナー受容版が開示されており、それはトナー受容
版の架橋された親水性層が該層上の隆起を形成するスペ
ーシング粒子をその上に有するか又は挿入されており、
該スペーシング粒子はトナー粒子の平均粒径の少なくと
も2倍の平均粒径を有することを特徴とする。そのよう
なトナー受容要素は、微細なトナー粒子の転写効率が実
質的に向上するという、先行技術の受容要素を越える利
点を有すると言われている。高い解像度の画像を得るた
めには、微細なトナー粒子の利用が必要である。
【0013】US 4,686,138において、平版
印刷版の静電記録的作製のためのトナー受容層が開示さ
れており、それは耐水性支持体及びその上に設けられた
受像層を含み、受像層は粒径が20μm以下の合成シリ
カ微粉末及び粒径が50nm以下のコロイドシリカを含
む混合顔料ならびに好ましくはポリビニルアルコールで
ある結合剤を含む。得られる印刷版は印刷インキ及びト
ナーコピア(toners copiers)に対して
優れた定着性を有すると言われている。
【0014】JP−A 61/205190において、
5μm〜20μmの表面粗さ(JIS−B−0601に
よるRmax)を有する受像層が開示されている。受像
材料の非−画像部分に付着するトナー粒子の数を減少さ
せることができ、かくして平版印刷版を用いる時の背景
カブリを減少させることができると言われている。
【0015】EP−A 701 179において、電子
写真的手段により平版印刷版を作製するための、光導電
性ZnO層を有するシート又はウェブ材料が開示されて
いる。層は2種類の艶消剤を含む。そのような材料は、
プロセスが働くために光導電性ZnOの存在が必要であ
り、そしてその必要により、その材料上に作製される平
版印刷版の質の最適化における自由度が制限されるとい
う欠点を有する。
【0016】EP−A 742 107及びDE−A
23 01 466において、電子写真法において用い
るための受像層が開示されているが、これらの開示は電
子写真的に形成された画像を平版印刷版として用いる可
能性については沈黙したままである。
【0017】US−A 4,420,528において、
電子写真コピアにおける代替紙としての、ポリスルホン
樹脂を有し、トナー受容層を有していない転写フィルム
が開示されているが、この開示も電子写真的に形成され
た画像を平版印刷版として用いる可能性については沈黙
したままである。
【0018】上記で引用された文献に従うトナー受容層
は事実、静電記録的手段によりオフセット(平版)印刷
版を作製するために有用であるが、さらなる改良がまだ
望ましい。
【0019】
【発明の目的及び概略】本発明の目的は、長い作業時間
印刷することを可能にし、背景カブリが非常に低く、オ
フセット印刷機において拭き残されるインキが非常に少
量である平版印刷版の作製に用いることができるノンイ
ンパクトプリンティングで用いるための受像要素を提供
することである。
【0020】本発明のさらなる目的は、特別な予備的注
意の必要なくいずれの静電記録的印刷システムにおいて
も用いることができるトナー受容要素を提供することで
ある。
【0021】本発明の目的は、支持体ならびにその上
に、親水性結合剤、平均粒径が0.1μm〜1μmのT
iO2粒子、艶消剤を含有する受像層を含み、ここで該
層は加水分解されたテトラメチルシリケート及び加水分
解されたテトラエチルシリケートからなる群より選ばれ
る要素で架橋されており、該TiO2粒子及び該親水性
結合剤は2.0〜20のTiO2/結合剤の比率で存在
し、該受像層がRa/Rt≧0.080であるような平均
表面粗さRa及び最大粗さRtを有することを特徴とする
ノンインパクトプリンティングで用いるための受像要素
を提供することにより実現される。
【0022】該受像層はRa≧1μmであるような平均
表面粗さRa及びRa/Rt≧0.10であるような最大
粗さRtを有するのが好ましい。
【0023】該受像層はさらにショアー硬度(Shor
e Hardness)70を有するゴムに対して、μ
k≧0.85であるような動摩擦係数μkを有するのがよ
り好ましい。
【0024】本発明の目的はさらに、乾式トナー粒子を
用いてノンクンタクトプリンティング手段により本発明
の受像要素上に平版印刷版を作製するための方法を提供
することにより実現される。
【0025】本発明のさらなる目的及び利点は下記の詳
細な記載から明らかになるであろう。
【0026】
【発明の詳細な記述】先行技術において、ノンインパク
トプリンティング法による平版印刷版の作製において用
いるための受像層(「像」(image)という用語は
本明細書を通じてテキストならびに画ならびにマーキン
グ(例えばバーコード)あるいはこれらの要素の組み合
わせを意味する)の改良のためのいくつかの提案がなさ
れてきた。いくつかの開示は、例えばノンインパクトプ
リンティング法による平版印刷版の作製において用いる
ための受像要素上の受像層がある程度の粗さを有してい
なければならないことを認めている。例えば上記で引用
した通り、トナー受容層の表面粗さはJIS−B−06
01によるRmaxとして測定される5μm〜20μmの
ものでなければならないことあるいはトナー受容層は該
層上に隆起を形成するスペーシング粒子が挿入され、該
スペーシング粒子がトナー粒子の平均粒径の少なくとも
2倍の平均粒径を有していなければならないことが開示
されている。現在市場にあるほとんどのトナー受容層は
静電記録的手段により又は他のノンインパクトプリンテ
ィング法(例えばインキ−ジェットプリンティング、イ
オノグラフィ、マグネトグラフィなど)により平版印刷
版を作製することを可能にしているが、特別な版の準備
又は背景領域の清浄化のための特別な湿し液の使用なし
で用いるのに非常に適しているわけではない。
【0027】下記において、「トナー受容層」(ton
er receiving layer)という用語
は、「ノンインパクトプリンティング法、特に(静)電
子記録法において用いるための受像層」を意味するため
に用いられる。
【0028】平版印刷版の作製のための材料についての
先行技術の開示において、例えばEP−A 488 4
37又はその対応米国特許US−A 5,213,92
0、JP−A 61/205190及びEP−A 70
1 179において、最大粗さ(Rmax又はRt)が比較
的高い受像層を有することの重要性が強調されている。
【0029】今回さらに驚くべきことに、ノンインパク
トプリンティング手段を用いて高い質の印刷版を作製す
るための受像層において、トナー受容層の平均粗さ(R
a)及び最大粗さ(Rt)の間の関係がRaの値よりずっ
と重要であることが、本発明者等により見いだされた。
上記で開示された通りの動摩擦係数(μk)ならびにさ
らにRa/Rt≧0.080であるようなRa及びRtを有
する受像層を用い、非常に低い背景カブリ及びオフセッ
ト印刷機における非常に少量のインキの拭き残しを与え
る平版印刷版を作製することができた。上記の通り受像
層がさらにRa≧0.70、より好ましくは≧0.85
を有するのがもっと好ましかった。本発明の画像形成要
素の受像層がRa≧1μmであるような平均表面粗さ
(Ra)及びRa/Rt≧0.10であるような最大粗さ
tを有する時に、非常に優れた結果が得られた。
【0030】さらに今回、70のショアー硬度を有する
ゴム(平版印刷機において印刷版のインキを帯びる側に
繰り返し接触する部品のために用いられるゴム)に対し
て測定されるトナー受容層の動摩擦係数を調整すること
により、本発明の受像要素上に作製される印刷版の質を
さらに向上させ得ることが見いだされた。この摩擦係数
は、平版印刷版の作製のために用いることができ、事
実、特別な版の準備又は特別な湿し液を用いる背景領域
の清浄化なしで用いる場合でも許容され得る印刷結果か
ら非常に優れた印刷結果を与えるトナー受容層をトナー
受容要素上に与えるために非常に重要であった。トナー
受容層がμk≧0.85、好ましくはμk≧0.90及び
さらに好ましくはμk≧1.00を有する場合に、特に
印刷機のゴム上のインキの拭き残しに関して、非常に優
れた質を有する印刷版をノンイパクトプリンティング手
段により作製することができることが見いだされた。動
摩擦係数、μk、はASTM D1894に従い、70
のショアー硬度を有するゴムに対して測定された。
【0031】本発明の非常に好ましい実施態様の場合、
トナー受容層はショアー硬度70を有するゴムに対して
≧0.9の動摩擦係数(μk)ならびにRa≧1μmであ
るような平均表面粗さ(Ra)及びRa/Rt≧0.10
であるような最大粗さRtを有する。
【0032】トナー受容層の輪郭は、5μmの直径を有
するダイアモンド針が備えられたRTK 50(Fei
npruef Perthen GmbH,Goett
ingen,Germanyの商品名)を測定ヘッドと
して含有するパーソメーター(perthomete
r)MAHR PERTHEN S6Pを用い、当該技
術分野において周知の方法に従って1.0mNの圧力下
で測定される。粗さの評価のための参照長であるサンプ
リング長Lsは0.25mmの長さである。横断長(t
raversing length)Ltの、粗さ輪郭
Rを得るために評価される部分である評価長(eval
uation length)Lmは、標準的な5つの
連続サンプリング長を含有する。横断長Ltは粗さ輪郭
を得る場合に追跡システムが移動する長さ全体である。
最大粗さ深度Rtは粗さ輪郭Rの最高点及び最低点の間
の垂直距離である。平均粗さRaは評価長Lmにわたって
平均される測定された粗さである。
【0033】上記の物理的性質はトナー受容層に艶消剤
を加えることにより実現される。この艶消剤は当該技術
分野において既知のいずれの艶消剤であることもでき
る。それはRoquette National Ch
imie,Rue Patou4,F−59022,L
ille−Cedex,FranceによりDROFL
Oの商品名の下に販売されている疎水性澱粉であること
ができる。それは未処理の非晶質シリカ、例えばCro
ssfield Chemicals,Warring
ton,Chesire,EnglandによりCRO
SSFIELDWP2、CROSSFIELD HP
37、CROSSFIELD HP39、CROSSF
IELD HP 250、CROSSFIELD HP
260、CROSSFIELD HP 270、NE
OSYL AC、NEOSYL GP、NEOSYL
ET、NEOSYL LD、NEOSYL TSの商品
名の下に販売されている非晶質シリカあるいはW.R.
Grace & Co,Grace Davison
Division,Baltimore,Maryla
nd,USAによりSYLOID 378及びSYLO
ID 622の商品名の下に販売されている非晶質シリ
カであることができる。本発明のトナー受容層において
艶消剤として非晶質シリカ(SiO2)を用いるのが非
常に好ましい。本発明の受像層において艶消剤として有
機ポリマービーズを用いることもできる。艶消剤として
有機ポリマービーズを用いる場合、重合したα,βエチ
レン性不飽和モノマーの核及び親水性基を有するグラフ
トポリマーの外皮を含有する艶消剤を用いるのが好まし
い。そのような有機ポリマービーズの核は架橋されてい
るか又はされていないことができる。そのようなポリマ
ービーズの典型的例は、例えばUS 4,614,70
8、US 5,252,445及びEP−A698,6
25に記載されている。
【0034】艶消剤は好ましくは3〜20μm、より好
ましくは5〜16μmの重量平均直径(dv50)を有
し、非常に好ましい実施態様の場合、用いられる艶消剤
は7〜14μmのdv50を有する。艶消剤は、100m
g/m2より多く、より好ましくは200mg/m2より
多いが350mg/m2未満が存在するようにコーティ
ング溶液に加えられるのが好ましい。
【0035】本発明のトナー受容要素はポリマーフィル
ム支持体及びその上に親水性層(好ましくは架橋された
親水性層)を含む。
【0036】親水性層は架橋剤を用いて架橋された親水
性(コ)ポリマー又は(コ)ポリマー混合物を含有す
る。
【0037】親水性(コ)ポリマーとして、例えばビニ
ルアルコール、アクリルアミド、メチロールアクリルア
ミド、メチロールメタクリレート、アクリル酸、メタク
リル酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレートのホモポリマー及びコポリマーある
いは無水マレイン酸/ビニルメチルエーテルコポリマー
を用いることができる。ゼラチンも本発明のトナー受容
層における親水性結合剤として用いることができる。用
いられる(コ)ポリマー又は(コ)ポリマー混合物の親
水度は、少なくとも60重量パーセント、好ましくは8
0重量パーセントの程度まで加水分解されたポリ酢酸ビ
ニルの親水度と同じか又はそれより高い。
【0038】親水性層の架橋に用いるための架橋剤の例
は、加水分解されたテトラメチルオルトシリケート、加
水分解されたテトラエチルオルトシリケート、ジイソシ
アナート、ビスエポキシド、ホルムアルデヒド、メラミ
ンホルマール及びメチロールウレウム、ならびにチタン
酸及びジルコン酸化合物である。
【0039】コーティングは典型的に約0.1μm〜1
μmの範囲内の平均直径を有する顔料寸法の二酸化チタ
ンを用いて着色されているのが好ましい。二酸化チタン
は層の他の成分と反応し、非常に耐久性の高い印刷版を
形成する互いにかみあった網目を形成することさえでき
るのは明らかである。二酸化チタンに例えば酸化アルミ
ニウム又はシリカをコーティングすることができる。二
酸化チタンの代わりに又はそれと一緒に用いることがで
きる他の顔料にはシリカ又はアルミナ粒子、硫酸バリウ
ム、チタン酸マグネシウムなどならびにそれらの混合物
が含まれる。本発明の架橋された親水性層にこれらの粒
子を挿入することにより、層の機械的強度が向上し、層
の表面が顕微鏡的丘と谷から成る均一な粗いきめを与え
られ、それらは背景領域における水のための保存場所と
して働く。
【0040】本発明の架橋された親水性層は、ポリビニ
ルアルコール、加水分解されたテトラ(メ)エチルオル
トシリケート及び二酸化チタンの親水性で均一な反応生
成物を含むのが好ましい。
【0041】架橋剤の量は親水性(コ)ポリマーの重量
部当たりに少なくとも0.2重量部、好ましくは0.5
〜2重量部、最も好ましくは1重量部である。顔料は親
水性(コ)ポリマーの重量部当たりに1〜10重量部の
量で挿入される。
【0042】トナー受容要素の好ましい実施態様に従う
と、トナー受容層のためのコーティング組成物は加水分
解されたポリ酢酸ビニル、好ましくはWacker C
hemie GmbH,F.R.Germanyにより
POLYWIOL WXの商標の下に販売されている酢
酸エステル中の二酸化チタンの分散液及び場合により加
水分解されたポリ酢酸ビニル中のカーボンブラックの分
散液を一緒に混合し、得られる分散液に加水分解された
テトラ(メチル又はエチル)オルトシリケートを加える
ことにより調製される。コーティング組成物中の加水分
解されたテトラ(メチル又はエチル)オルトシリケート
の量は、TiO2に基づいて5〜60重量%、好ましく
は15〜30重量%のテトラ(メチル又はエチル)オル
トシリケートに相当する量であり、ポリビニルアルコー
ルの量はTiO2に基づいて5〜50重量%、好ましく
は15〜30重量%であり、カーボンブラックの量は二
酸化チタンの量に基づいて1〜10重量%、好ましくは
約4重量%である。いくらかの湿潤剤をコーティング組
成物に加えるのが好ましい。
【0043】本発明の受像層でカーボンブラックが用い
られる場合、安定なコーティング溶液を得るために、用
いられるカーボンブラックの型(酸もしくは塩基性カー
ボンブラック)を層のpHと組み合わせて用いられるT
iO2の型と調和させるのが好ましい。用いられる分散
剤も好ましくはこれに関して正しく選択されねばならな
い。さらなる詳細事項に関してはUS 5,254,4
21が引用される。
【0044】上記の架橋された親水性背景層は所望の硬
度及び水への親和度を有し、優れたトナー接着性及び版
の耐久性を有する長時間作業性の平版印刷版を与える。
好ましくは本発明のトナー受容層のためのコーティング
組成物はSiO2、TiO2及びポリビニルアルコール
(PVA)を含み、トナー受容層が0.5〜1g/m2
のSiO2、4.0〜10.0g/m2のTiO2及び
0.5〜1g/m2のPVA(限界は含まれる)を含む
ように支持体に適用される。
【0045】トナー受容要素のコーティング組成物は当
該技術分野において既知のいずれの支持体、例えばポリ
マーフィルム、紙、柔軟性金属版などの上にも、いずれ
の通常のコーティング法を用いても適用する(コーティ
ングする)ことができる。ポリマーフィルム支持体、例
えばポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリエーテルケトン又はシク
ロオレフィン性コポリマー支持体は、紙又はポリエチレ
ンコーティングされた紙支持体と比較して、それが容易
に裂けないこと、それが比較的強いこと及びそれが高い
寸法安定性を有することなどの利点を有する。
【0046】コーティングは30〜38℃の範囲内の温
度で、好ましくは36℃で行うのが好ましい。
【0047】本発明のトナー受容要素の架橋された親水
性層の厚さは0.1〜10μmの範囲内で変化すること
ができ、2〜7μmが好ましい。
【0048】プラスチックフィルム支持体に下塗り層を
コーティングし、それへの平版印刷コーティングの接着
性を向上させることができる。下塗りされているか又は
されていない支持体と架橋された親水性層の間に、硼酸
を含有する層を設け、ポリ酢酸ビニルマトリックスのゲ
ル化を促進させることができる。
【0049】本発明の受像層は乾式トナー粒子のための
受容層として十分に適しているのみでなく、液体静電現
像薬又はインキ−ジェットインキを受容するためにも有
益に用いることができる。本発明の受像層上にインキ−
ジェットにより印刷版を作製する場合、親油性インキを
用いるのが好ましい。乾式トナー粒子を用いて本発明の
トナー受容要素上に印刷版を作製する場合、当該技術分
野において既知のいずれのトナー粒子も用いることがで
きる。
【0050】本発明は本発明の受像層を用い、ノンコン
タクトプリンティング手段により平版印刷版を作製する
ための方法も包含する。かくして本発明はまた、 i)支持体及び受像層を含み、ここで該受像層がショア
ー硬度70のゴムに対して≧0.85の動摩擦係数(μ
k)を有する受像要素を設け、 ii)該受像層上に静電潜像を介して又は直接静電印刷
を介して乾式トナー粒子を画像通りに堆積させ、かくし
て背景上に画像を作成し、該画像及び該背景が平版印刷
インキに関して異なる親和性を有する 段階を含む(静)電子記録的印刷手段により平版印刷版
を作製するための方法に関する。
【0051】この方法において静電潜像は、コロナ−放
電を用いて光導電性層を均一に静電的に帯電させ、光導
電性層をそれが感受性の電磁線に暴露することによって
該光導電性層を画像通りに放電させることにより、ある
いは帯電力のある表面上にイオノグラフィにより電荷画
像を適用することにより形成することができる。帯電し
たトナー粒子を用いてこの潜像を現像した後、現像され
た画像をトナー受容層に転写する。かくして本発明は、 i)潜像支持要素上に静電潜像を形成し、それを乾式ト
ナー粒子を用いて現像し、かくしてトナー画像を形成
し、 ii)該トナー画像を本発明の受像要素に転写し、 iii)該受像層上で該トナー画像を定着させ、かくし
て背景上に画像を形成し、該画像及び該背景が平版印刷
インキに対して異なる親和性を有する 段階を含むノンコンタクトプリンティング手段により平
版印刷版を作製するための方法を導入する。
【0052】この帯電したトナー粒子は静電記録現像液
にならびに乾式トナー粒子を用いる現像薬に挿入するこ
とができる。乾式トナー粒子を用いる場合、それは単−
成分乾式現像薬として用いられる磁性トナー粒子である
ことができる。それはまた、非磁性単−成分現像薬とし
て用いられる非−磁性トナー粒子あるいは磁性担体粒子
と組み合わされた2−(多−)成分現像薬として用いら
れる非−磁性トナー粒子であることもできる。本発明の
受像層上に印刷版を作製するためには、磁性担体粒子と
組み合わされた2−(多−)成分現像薬として用いられ
る非−磁性トナー粒子を用いるのが好ましい。そのよう
な現像薬を用いることにより、非常に低いカブリを示
し、インキ−拭き残しの傾向が低く且つ非常に鮮鋭な画
像を印刷することができる印刷版を作製することができ
る。CHROMAPRESS(Agfa−Gevaer
t NVの商品名)電子写真的印刷機において、本発明
の受像層を、該CHROMAPRESSにおける使用専
用の市販の多−成分現像薬と組み合わせると非常に優れ
たオフセット印刷版の作製が可能になる。
【0053】直接静電印刷の場合、トナー受容要素上の
画像はトナー源とトナー受容要素の間のDC−場(fi
eld)により直接形成される。このDC−場において
は、該トナー源から該受像要素への帯電したトナー粒子
の流れが形成される。このトナーの流れは、プリントヘ
ッド構造の印刷開口部の回りで画像通りに変調する電場
により画像通りに変調される。かくして本発明はさら
に、 i)トナー粒子の送達のための手段から請求項1に記載
の受像要素へのトナー粒子の流れを作り、 ii)該トナー粒子の流れを画像通りに変調させるため
の手段と連結され且つ該トナー粒子の送達のための手段
と該受像要素の間に置かれたプリントヘッド構造体の操
作を介して、該受像要素にトナー粒子を画像通りに堆積
させることによりトナー画像を形成し、 iii)該受像層上で該トナー画像を定着させ、かくし
て背景上に画像を形成し、該画像及び該背景が平版印刷
インキに対して異なる親和性を有する 段階を含むノンコンタクトプリンティング手段により平
版印刷版を作製するための方法を導入する。
【0054】本発明のトナー受容要素は光導電性要素で
あることができるが、非−光導電性トナー受容要素を用
いるのが非常に好ましい。
【0055】本発明で有用なトナー粒子の製造に、当該
技術分野において既知のいずれのトナー樹脂も用いるこ
とができる。トナー樹脂は重縮合樹脂(例えばポリエス
テル、ポリアミド)、付加重合体(例えばスチレン−ア
クリレート樹脂)、エポキシド樹脂又はこれらの混合物
を含むことができる。しかし親油性樹脂を含むトナー粒
子を用いるのが有益である。トナー粒子中にワックスが
存在することは、トナー画像と背景の間でインキに対す
る親和性に差異を生ぜしめるのに非常に有益である。
【0056】本発明のトナー組成物において用いられる
トナー粒子はいずれの通常のトナー成分、例えば電荷調
節剤、有色及び黒の両方の顔料、無機充填剤などをも含
むことができる。本発明のトナー組成物において用いら
れるべき電荷調節剤、顔料及びトナー粒子において有用
な他の添加剤の記載は、例えばEP−A 601 23
5に見いだすことができる。それは負に及び正に帯電可
能なトナー粒子であることができる。
【0057】本発明において有用な乾式トナー粒子は融
解相における結合剤及び成分を、例えば混練機を用いて
混合することにより製造することができる。冷却後、固
化した塊を、例えばハンマーミルにおいて粉砕し、得ら
れる粗い粒子をさらに例えばジェットミルにおいて破壊
し、十分に小さい粒子を得、それからふるい分け、ウィ
ンドシフティング(wind shifting)、サ
イクロン分離又は他の分別法により所望の画分を分離す
ることができる。実際に用いられるトナー粒子は、狭い
開口部における電解質移動の原理に従って働き、COU
LTER ELECTRONICS Corp.Nor
thwell Drive,Luton,Bedfor
dshire,LC 33,UKにより販売されている
COULTER COUNTER(登録商標)Mode
l MULTISIZER粒径分析器を用いて測定され
た場合に、その平均体積に対して決定される3〜20μ
m、より好ましくは5〜10μmの平均直径を有するの
が好ましい。AlpineProcess Techn
ology,Ltd.,Rivington Roa
d,Whitehouse,Industrial E
state,Runcorn,Cheshire,UK
から入手可能な、摩砕手段としてのAlpine Fl
iessbeth−Gegenstrahlmuehl
e(A.G.F.)100型及び空気分別手段としての
the Alpine Turboplex Wind
sichter(A.T.P.)50 G.C型などの
組み合わせ装置を用いると適した摩砕及び空気分別を得
ることができる。該目的のための他の有用な装置は、や
はり先に挙げた会社から入手可能なAlpine Mu
ltiplex Zick−Zack Sichter
である。
【0058】本発明で用いるためのトナー粒子は、付加
重合体の製造に限られる「乳化重合」法により製造され
る球状粒子であることもでき、その方法は例えばUS
P2,932,629、US P 4,148,74
1、US P 4,314,932及びEP−A 25
5 716に記載されている。この方法では水に非混和
性の重合可能な液体を剪断して水溶液中に乳化された小
滴を形成し、乳化剤の存在下でモノマー滴の重合を行
う。最初は重合可能なモノマーは液体の形態であり、重
合の最後に初めて水相中の固体ポリマー粒子の懸濁液が
得られる。
【0059】本発明に有用なトナー粒子は「ポリマー懸
濁液」法により製造されることもでき、予備−生成した
ポリマーを水と非混和性の適した有機溶媒中に溶解し、
得られる溶液を安定剤を含有する水性媒体に分散させ、
有機溶媒を蒸発させ、得られる粒子を乾燥する。そのよ
うな方法は例えばEP−A 725 317に記載され
ている。
【0060】
【実施例】
1.トナー受容層のコーティング 受像層1(RL1) 25重量%の平均粒径が0.3〜0.5μmのTiO2
粒子及び2.5重量%のポリビニルアルコール(加水分
解されたポリ酢酸ビニル、Wacker Chemie
GmbH,F.R.GermanyによりPOLYW
IOL WXの商標で販売)を含む773gの水性分散
液に加水分解されたテトラメチルシロキサンの水性分散
液(22重量%の加水分解されたテトラメチルシロキサ
ン)の184gを加えた。この混合物にdv50=13.
27μm(Coulter Counter MULT
ISIZER II,商品名)を有し、粒子の80%が
5〜25μmの粒径を有する非晶質シリカ艶消剤(CR
OSSFIELD WP2商品名)の25gを、湿潤剤
としての25mlのサポニンと共に加えた。蒸留水を用
いて容積を1,000mlに調整した。NaOHを用い
てpHを4.00に調整した。
【0061】このコーティング組成物を熱−硬化され、
2軸的に配向させた100μmの厚さのポリエチレンテ
レフタレートフィルムに、0.25g/m2の艶消剤が
存在するように適用した。
【0062】受像層2(RL2) コーティング組成物中に艶消剤として、dv50=14μ
mであり、粒子の80%が10〜30μmの粒径を有す
る25gの疎水化された澱粉(DROFLO商品名)が
存在する以外は、受像層1の調製を繰り返した。
【0063】受像層3(RL3) dv50=13.27μmであり、粒子の80%が5〜2
5μmの粒径を有する10gの非晶質シリカ艶消剤(C
ROSSFIELD WP2 商品名)が存在する以外
は、受像層1の調製を繰り返した。この組成物を、m2
当たりに0.1gの艶消剤が存在するようにコーティン
グした。
【0064】受像層4(RL4) 艶消剤として、dv50=14μmであり、粒子の80%
が10〜30μmの粒径を有する10gの疎水化された
澱粉(DROFLO 商品名)が存在する以外は、受像
層2の調製を繰り返した。この組成物を、m2当たりに
0.1gの艶消剤が存在するようにコーティングした。
【0065】受像層5(RL5) dv50=10μmであり、粒子の80%が3〜22μm
の粒径を有する25gの非晶質シリカ艶消剤(NEOS
YL GP 商品名)が存在する以外は、受像層1の調
製を繰り返した。この組成物を、m2当たりに0.25
gの艶消剤が存在するようにコーティングした。
【0066】受像層6(RL6) dv50=10μmであり、粒子の80%が3〜23μm
の粒径を有する25gのタルクが存在する以外は、受像
層1の調製を繰り返した。この組成物を、m2当たりに
0.25gの艶消剤が存在するようにコーティングし
た。
【0067】受像層7(RL7) 艶消剤が存在しない以外は、受像層1の調製を繰り返し
た。
【0068】それぞれの受像層に関するRa、Ra/Rt
の比率及び摩擦係数μkを表1にまとめる。
【0069】3.印刷版の作製 XANTHE PLATEMAKER 8200(Xa
nthe USAの商品名)において、上記の受像層の
それぞれ(RL1〜RL6)を用いて印刷版を作製し
た。この印刷版製造機において、商業的に入手可能な
(Trough CANON KK,Japan)約
6.5μmのdv50を有し、カーボンブラック及び磁性
顔料としてのFexyを含むトナー粒子を有する単成分
磁性現像薬を用い、それぞれの受像層上に画像を形成す
る。
【0070】4.印刷版の試験 ABD 1020インキを用い、ABD 9860印刷
機において(ABD9860及びABD 1020の両
方ともAB Dick,USAの商品名)、6つの印刷
版(RL1〜RL6上に作製された)を用いて紙上に平
板印刷した。
【0071】印刷は湿し液又は印刷版調製液(prin
ting plate preparation fl
uid)を用いずに行った。
【0072】紙上における印刷の質を、インキ−拭き残
しの故のカブリ(ISF)により判定した。ISFの測
定は以下の通りに行われる:印刷版を用いて250枚の
紙に印刷した。これらの250枚の紙は印刷版より小さ
く、インキが印刷機のゴムローラー上に堆積し得る。短
い250のシートの後、印刷版と同じ長さを有する紙シ
ート上に印刷を行った。印刷版と同じ長さを有する1枚
目のシート上で、最大背景濃度の領域における反射濃度
を測定した。かくしてより小さい数字の場合により優れ
た印刷版である。0.20未満の値が許容され得ると考
えられ、0.15未満の値は良であり、0.10以下の
値は非常に良いと考えられる。
【0073】結果を表1にまとめる。
【0074】
【表1】
【0075】RL=受像層 型:艶消剤の型:1=CROSSFIELD WP2
(商品名)非晶質シリカ、2=DROFLO(商品名)
疎水化された澱粉、3=NEOSYL GP(商品名)
非晶質シリカ、4=タルク 量:艶消剤の量 Ra、Ra/Rt及びμkは本文中で定義された通りであ
る。
【0076】ISF:インキの拭き残しの故のカブリの
反射濃度(より小さい数字がより良い)。
【0077】n.a.:適用できない。
【0078】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0079】1.支持体ならびにその上に、親水性結合
剤、平均粒径が0.1μm〜1μmのTiO2粒子、艶
消剤を含有する受像層を含み、ここで該層は加水分解さ
れたテトラメチルシリケート及び加水分解されたテトラ
エチルシリケートからなる群より選ばれる要素で架橋さ
れており、該TiO2粒子及び該親水性結合剤は2.0
〜20のTiO2/結合剤の比率で存在し、該受像層は
a≧1μmであるような平均表面粗さRa及びRa/Rt
≧0.10であるような最大粗さRtを有するノンイン
パクトプリンティングで用いるための受像要素。
【0080】2.該受像層がさらにショアー硬度70を
有するゴムに対し、μk≧0.85であるような動摩擦
係数μkを有する上記1項に記載の受像要素。
【0081】3.該艶消剤が0.1g/m2〜0.35
g/m2の量で(上限、下限を含む)存在し、7μm≦
v50≦14μmであるような平均粒径dv50を有する非
晶質SiO2である上記1項に記載の受像要素。
【0082】4.i)潜像支持要素上に静電潜像を形成
し、それを乾式トナー粒子を用いて現像し、かくしてト
ナー画像を形成し、 ii)該トナー画像を上記1〜3項のいずれかに記載の
受像要素に転写し、 iii)該受像層上で該トナー画像を定着させ、かくし
て背景上に画像を形成し、該画像及び該背景が平版印刷
インキに対して異なる親和性を有する 段階を含むノンコンタクトプリンティング手段による平
版印刷版の作製方法。
【0083】5.i)トナー粒子の送達のための手段か
ら上記1〜3項のいずれかに記載の受像要素へのトナー
粒子の流れを作り、 ii)該トナー粒子の流れを画像通りに変調させるため
の手段と連結され、該トナー粒子の送達のための手段と
該受像要素の間に置かれたプリントヘッド構造体の操作
を介して、該受像要素にトナー粒子を画像通りに堆積さ
せることによりトナー画像を形成し、 iii)該受像層上で該トナー画像を定着させ、かくし
て背景上に画像を形成し、該画像及び該背景が平版印刷
インキに対して異なる親和性を有する 段階を含むノンコンタクトプリンティング手段による平
版印刷版の作製方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グイド・オキエ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ジヤン・バン・トリエ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ウイレム・コルテンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体ならびにその上に、親水性結合
    剤、平均粒径が0.1μm〜1μmのTiO2粒子、艶
    消剤を含有する受像層を含み、ここで該層は加水分解さ
    れたテトラメチルシリケート及び加水分解されたテトラ
    エチルシリケートからなる群より選ばれる要素で架橋さ
    れており、該TiO2粒子及び該親水性結合剤は2.0
    〜20のTiO2/結合剤の比率で存在し、該受像層は
    a≧1μmであるような平均表面粗さRa及びRa/Rt
    ≧0.10であるような最大粗さRtを有するノンイン
    パクトプリンティングに用いるための受像要素。
  2. 【請求項2】 i)潜像支持要素上に静電潜像を形成
    し、それを乾式トナー粒子を用いて現像し、かくしてト
    ナー画像を形成し、 ii)該トナー画像を請求項1に記載の受像要素に転写
    し、 iii)該受像層上で該トナー画像を定着させ、かくし
    て背景上に画像を形成し、該画像及び該背景が平版印刷
    インキに対して異なる親和性を有する段階を含むノンコ
    ンタクトプリンティング手段による平版印刷版の作製方
    法。
  3. 【請求項3】 i)トナー粒子の送達のための手段から
    請求項1に記載の受像要素へのトナー粒子の流れを作
    り、 ii)該トナー粒子の流れを画像通りに変調させるため
    の手段と連結され且つ該トナー粒子の送達のための手段
    と該受像要素の間に置かれたプリントヘッド構造体の操
    作を介して、該受像要素にトナー粒子を画像通りに堆積
    させることによりトナー画像を形成し、 iii)該受像層上で該トナー画像を定着させ、かくし
    て背景上に画像を形成し、該画像及び該背景が平版印刷
    インキに対して異なる親和性を有する 段階を含むノンコンタクトプリンティング手段による平
    版印刷版の作製方法。
JP8831498A 1997-03-21 1998-03-18 ノンインパクトプリンテイングに用いるための受像層 Pending JPH10268583A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6761972B2 (en) 2001-03-12 2004-07-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor
KR100780887B1 (ko) 2005-09-16 2007-11-29 주식회사 아이파워 옵셋 인쇄 판상체 및 그의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6761972B2 (en) 2001-03-12 2004-07-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Direct drawing type lithographic printing plate precursor
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