JPH1016662A - キッキングプレートの固定構造 - Google Patents

キッキングプレートの固定構造

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Publication number
JPH1016662A
JPH1016662A JP17236496A JP17236496A JPH1016662A JP H1016662 A JPH1016662 A JP H1016662A JP 17236496 A JP17236496 A JP 17236496A JP 17236496 A JP17236496 A JP 17236496A JP H1016662 A JPH1016662 A JP H1016662A
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JP
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plate
kicking
panel
side sill
kicking plate
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JP17236496A
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Naoki Kashiwagi
直樹 柏木
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドシルパネルに取り付けられるキッキン
グプレートの固定構造において、部品点数を削減してコ
ストダウンを図るとともに、グラツクことがない堅固な
取付強度を確保し、かつ、カーペットの仕様差,取付誤
差を吸収できるキッキングプレートの固定構造を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 キッキングプレート20をポリプロピレ
ン樹脂の樹脂成形体から構成し、薄肉ヒンジ部21を元
に折曲可能な折曲条体22を形成し、キッキングプレー
ト20の一端縁を折曲フランジ20aと折曲条体22の
先端部分とによりウエルト14の両側面から挾持すると
共に、キッキングプレート20の他端縁に沿って設けた
係止爪27をサイドシルインナーパネル11の係止孔1
5に係着することにより、パネルに直接固定し、別物ク
リップを使用せず、車体パネルにキッキングプレート2
0を強固に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のサイドシ
ルパネル表面を覆うキッキングプレートの固定構造に係
り、特に、部品点数の削減が図れ、かつ、堅固な取付強
度が確保できるキッキングプレートの固定構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、図9に示すように、車両のドア廻
りの下部構成としては、サイドシルインナーパネル1a
とサイドシルアウターパネル1bとの接合フランジ部1
cに縁飾材としてのウエルト2が挾持固定されており、
ウエルト2の上面並びにサイドシルインナーパネル1a
表面側を覆うようにキッキングプレートインナー3が設
置され、また、サイドシルアウターパネル1bの表面側
を覆うキッキングプレートアウター4がそれぞれ設置さ
れている。
【0003】また、キッキングプレートインナー3は、
カーペット5の端末を被覆する機能も備えており、カー
ペット5は、配線用ハーネス6並びにプロテクタ6aの
上側に位置している。
【0004】そして、キッキングプレートインナー3の
従来の固定構造は、図10に示すように、サイドシルパ
ネル1の接合フランジ部1cに鉄製のクリップ7を挾持
固定した後、キッキングプレートインナー3の内面に下
方に突出するリブ3aを形成し、鉄製のクリップ7の受
け溝7a内にこのリブ3aを圧入することにより、キッ
キングプレートインナー3をサイドシルパネル1に固定
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のキ
ッキングプレートインナー3の固定構造においては、サ
イドシルパネル1の接合フランジ部1cに取り付けた鉄
製のクリップ7の受け溝7aにキッキングプレートイン
ナー3の内面に設けたリブ3aを圧入固定するという構
成であるため、左右にグラツキ易く、特に、配線用ハー
ネス6の暴れによりカーペット5が上方に持ち上げら
れ、リブ3aを基点として図9中矢印方向に転び現象が
生じ易く、取付安定性を悪化させる大きな要因となって
いた。
【0006】また、配線用ハーネス6を保持する目的で
プロテクタ6aや別物の鉄製のクリップ7を必要とする
等、部品点数が多く、大幅なコストアップを招来すると
いう不具合も指摘されていた。
【0007】更に、キッキングプレートインナー3の室
内側の端縁3bは、カーペット5面で受けるため、カー
ペット5との合わせが難しく、スキが生じることによ
り、見栄えの低下を招いたり、逆に、カーペット5から
の反発により、キッキングプレートインナー3が取付不
良を来たす恐れがあった。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、従来の鉄製のクリップ7や配線用ハーネス
6を保持するプロテクタ6a等の部品を廃止することが
でき、部品点数を削減してもサイドシルパネル1への強
固な取り付けが達成でき、しかも、カーペット5との合
わせも正確に行なえ、室内美観の低下を来たすことがな
い画期的なキッキングプレートの固定構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、サイドシルパネルの接合フランジ部を挾
持するウエルトの上面並びにサイドシルインナーパネル
の表面を覆い、カーペットの端末を隠すようにサイドシ
ルパネルに取り付けられるキッキングプレートの固定構
造において、前記キッキングプレートは、ポリプロピレ
ン樹脂成形体からなり、長手方向に沿う薄肉ヒンジ部を
基に、折曲条体がプレート本体に対して折曲可能に設け
られ、キッキングプレートの折曲フランジをウエルトの
肩部に係止させ、折曲条体を折曲させてプレート本体側
に折り返し、この折曲条体の先端部分でウエルトの他方
側面を押圧することにより、ウエルトを両側面を挾持す
るとともに、プレート本体の他端縁に沿って適宜間隔毎
に設置された係止爪をサイドシルインナーパネルの係止
孔内に係着することを特徴とする。
【0010】ここで、キッキングプレートは、ボディ構
造の仕様差により次のように位置付ける。
【0011】すなわち、サイドシルパネルの接合フラン
ジ部に挾持するウエルトに中空状のシールリップを備え
たボディシール構造においては、通常、このシールリッ
プを境としてインナー側及びアウター側にそれぞれキッ
キングプレートインナー,キッキングプレートアウター
を設置するが、この場合には、キッキングプレートイン
ナーをキッキングプレートと位置付ける。
【0012】また、サイドシルパネルの接合フランジ部
に挾持するウエルトに中空状のシールリップがない場合
には、通常、一体物のキッキングプレートを使用する。
【0013】上記キッキングプレートに設けた折曲条体
は、成形時においてはプレート本体に対して展開状であ
り、車体への組付時には折曲条体を薄肉ヒンジ部を基に
折り返しプレート本体に対して重合し、折曲条体を固定
できるように、折曲条体には嵌合爪が形成され、この嵌
合爪と対応するようにプレート本体には嵌合孔が開設さ
れている。
【0014】更に、プレート本体の内面には上記嵌合孔
に対応する位置に撓み性を有する押圧用プレートが形成
されており、折曲条体に設けた嵌合爪をプレート本体の
嵌合孔に嵌着した際、この嵌合爪の先端が押圧用プレー
トを押圧するか、あるいは嵌合爪と並列して設けられ、
嵌合孔を通過する押圧用リブが押圧用プレートをウエル
トの側面に対して付勢するようにしても良い。
【0015】加えて、キッキングプレートには係止爪が
一定間隔毎に形成されており、この係止爪がサイドシル
インナーパネルの係止孔に係着するが、係止爪と係止爪
の間にサイドシルインナーパネル面に当たるパネル当て
リブを設けても良く、上記係止爪あるいはパネル当てリ
ブの設置箇所に対応してカーペットには開口あるいは切
欠きが開設されている。
【0016】また、キッキングプレートに設けた折曲条
体をプレート本体に折曲固定する際、キッキングプレー
トの長手方向両端末部分においては、ダッシュサイドや
センターピラーロア等の隣接する端末をこの折曲条体に
より保持するようにしても良い。
【0017】以上の構成から明らかなように、キッキン
グプレートをサイドシルパネルに取り付けるには、ま
ず、キッキングプレートの一端縁に設けた折曲フランジ
をウエルトの肩部に係止させるとともに、薄肉ヒンジ部
を基に折曲条体を折曲操作させて、折曲条体に設けた嵌
合爪をプレート本体の嵌合孔に嵌着させ、折曲条体の先
端部、すなわち、嵌合爪かまたは押圧用リブの少なくと
も一方側でウエルトの他方側面を押圧する。
【0018】従って、キッキングプレートの一端縁にお
いてはウエルトの両側面を挾持する構成となり、キッキ
ングプレートの他端縁に設けた係止爪をサイドシルイン
ナーパネルの係合孔に係着すれば、左右側にグラツクこ
とがなく、キッキングプレートを簡単かつ確実に固定で
きる。
【0019】更に、嵌合爪や係止爪等の取付手段を一体
形成したため、従来の鉄製のクリップや配線用ハーネス
のプロテクタ等を廃止することが可能となる。
【0020】また、従来のようにカーペットに対する端
縁部分は浮いた状態ではなく、サイドシルインナーパネ
ルに固定する構造であるため、カーペットの厚み仕様や
取付バラツキ等に影響を受けることがなく、常に一定の
クリアランスを維持できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキッキングプ
レートの固定構造の実施形態について、添付図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0022】図1は本発明に係るキッキングプレートの
固定構造を説明する全体図、図2は本発明に係る固定構
造に使用するキッキングプレートの展開状態を示す破断
斜視図、図3はキッキングプレートをサイドシルパネル
に取り付ける状態を示す断面図、図4並びに図5は本発
明に使用するキッキングプレートをサイドシルパネルに
取り付けた状態を示す各断面図、図6,図7は本発明の
固定構造に使用するキッキングプレートの変形態様を示
す各断面図、図8はインナー側とアウター側を一体化し
たキッキングプレートをサイドシルパネルに取り付けた
状態を示す断面図である。
【0023】まず、図1において、サイドシルパネル1
0とキッキングプレート20との関係について説明す
る。
【0024】ここで、サイドシルパネル10は、サイド
シルインナーパネル11とサイドシルアウターパネル1
2とからなり、両者の接合フランジ部13に沿って、断
面略U字状のウエルト(縁飾材)14が挾持されてお
り、図示しないドアパネルのシール性を高めるために、
このウエルト14には中空状のシールリップ14aが備
わっている。
【0025】そして、このようにウエルト14に中空状
のシールリップ14aが設けられている場合には、通
常、インナー側とアウター側にそれぞれキッキングプレ
ートが設置されるが、この実施形態においては、インナ
ー側に設置されるキッキングプレートインナーをキッキ
ングプレート20として以下に説明する。
【0026】上記キッキングプレート20は、ポリプロ
ピレン樹脂の射出成形体からなり、図2はその成形時の
展開状態の形状が示されている。
【0027】すなわち、キッキングプレート20は、長
手方向に沿う薄肉ヒンジ部21を基に折曲条体22がプ
レート本体23に対して折曲可能に形成されている。
【0028】そして、折曲条体22をプレート本体23
に対して重ね合わせ、折曲条体22を固定するために、
折曲条体22には、長手方向に沿って所定間隔毎に嵌合
爪24が形成され、この嵌合爪24をプレート本体23
に設けた嵌合孔25内に嵌着させることにより、折曲条
体22をプレート本体23に対して固定できるととも
に、この嵌合爪24と並列して、同様に嵌合孔25内に
挿入される押圧用リブ26が突設形成されている。
【0029】更に、キッキングプレート20の薄肉ヒン
ジ部21の近傍部分には、サイドシルパネル10への固
定手段として、係止爪27が所定ピッチ間隔毎に形成さ
れており、この係止爪27は、サイドシルインナーパネ
ル11に開設した係止孔15に係着する。
【0030】また、プレート本体23の嵌合孔25と対
応するように、プレート本体23の内面に撓み性を有す
るウエルト押圧用プレート28が垂下り形成されてい
る。
【0031】次に、図3に基づいて、キッキングプレー
ト20のサイドシルパネル10に対する取付作業に付い
て説明する。
【0032】まず、キッキングプレート20の一端縁側
の折曲フランジ20aとウエルト押圧用プレート28に
よりウエルト14の両側を挾み付けるようにキッキング
プレート20の一端縁側を押し入れるとともに、キッキ
ングプレート20の折曲条体22を薄肉ヒンジ部21を
基に図中矢印方向に折曲させて、折曲条体22に設けた
嵌合爪24、及び押圧用リブ26をプレート本体23の
嵌合孔25内に挿入し、嵌合爪24を嵌合孔25に嵌着
させることにより、折曲条体22をプレート本体23に
固定する。
【0033】そして、キッキングプレート20の一端縁
側の折曲フランジ20aの反対端縁側に形成された係止
爪27をサイドシルインナーパネル11の係止孔15内
に係着させることにより、キッキングプレート20のサ
イドシルパネル10への取り付けが完了する。
【0034】上記キッキングプレート20の取り付けが
完了した状態を図4,図5に示すと、キッキングプレー
ト20は、一端縁側の折曲フランジ20aと、ウエルト
押圧用プレート28によりウエルト14の両側面を挾持
するとともに、他端縁側は、係止爪27がサイドシルイ
ンナーパネル11に係着しているため、従来のように左
右側にガタツク恐れがなく、確実かつ堅固な取付強度を
確保することができる。
【0035】また、キッキングプレート20の室内側端
縁は、カーペット16をサイドシルインナーパネル11
面に押え付けており、カーペット16により配線用ハー
ネス17が保持され、従来のハーネス用プロテクタが廃
止できる。
【0036】このように、本発明に係るキッキングプレ
ートの固定構造によれば、従来の鉄製のクリップやハー
ネスを保護するプロテクタを廃止することにより、部品
点数を削減することができるとともに、左右側にグラツ
クことがない確実かつ堅固な取付強度を確保できるとい
う利点がある。
【0037】加えて、カーペット16とキッキングプレ
ート20との合わせは、従来のようにキッキングプレー
ト20をフリー状態でカーペット16に合わせるのでは
なく、キッキングプレート20の他端縁(室内側端縁)
は係止爪27をサイドシルインナーパネル11に係着す
ることによりカーペット16の厚み仕様差や取付誤差等
によっても、合わせ不良が生じることがなく、精度の良
い合わせが達成できる。
【0038】尚、係止爪27が設定されていない部位に
おいては、図5に示すように、カーペット16の端末が
サイドシルパネル10の接合フランジ部13間で延びて
おり、カーペット16の端末に設けたクリップ16aを
接合フランジ部13の取付孔13aに係着することによ
り、カーペット16の端末が固定されており、カーペッ
ト16には、キッキングプレート20の係止孔27を逃
げるために所定箇所に開口16bが開設されている。
【0039】また、この実施形態においては、キッキン
グプレート20をサイドシルパネル10に取り付けた状
態では、ウエルト14の側面にウエルト押圧用プレート
28が位置し、嵌合爪24及び押圧用リブ26によりウ
エルト押圧用プレート28を押圧する構成を採用してい
るが、ウエルト押圧用プレート28を廃止して、嵌合爪
24,押圧用リブ26の少なくとも一方側で直接ウエル
ト14を押圧しても良く、また、嵌合爪24を付勢手段
とした場合、押圧用リブ26を廃止しても良い。
【0040】尚、図中、中空状のシールリップ14aの
外側には、サイドシルアウターパネル12の表面を覆う
ように、キッキングプレートアウター30が設置されて
おり、このキッキングプレートアウター30は、裏面に
突出した係止爪31をサイドシルアウターパネル12の
係止孔12aに係着することにより取り付けられてい
る。
【0041】次に、図6はキッキングプレートの変形態
様を示すもので、キッキングプレート20に所定間隔毎
に形成される係止爪27の間にパネル当てリブ29が突
設されており、このパネル当てリブ29は、キッキング
プレート20をサイドシルパネル10に取り付けた際、
サイドシルインナーパネル11面に当接するように寸法
調節がなされている。
【0042】したがって、この実施形態においては、キ
ッキングプレート20の上面から加わる垂直荷重に対し
て、パネル当てリブ29がストッパ機能を持ち、下方向
に撓むことがなく、剛性をより強化できる利点がある。
【0043】尚、このパネル当てリブ29を回避するた
めにカーペット16には係止爪27を逃げる際と同様の
開口16bあるいは切欠きが設けられている。
【0044】次いで、図7は、本発明に係るキッキング
プレート20の取付構造の別の実施形態を示すもので、
特にキッキングプレート20の長手方向における両端末
の構成に特徴がある。
【0045】すなわち、キッキングプレート20の隣接
部品であるダッシュサイド40,センターピラーロアと
の合わせにおいて、図7ではダッシュサイド40との合
せ構造を図示したが、ダッシュサイド40の端末をキッ
キングプレート20に重ね合わせ、ダッシュサイド40
の表面側からキッキングプレート20の折曲条体22を
被せ、ダッシュサイド40の取付孔40a内に嵌合爪2
4aを挿入してこの嵌合爪24aをパネル本体23の嵌
合孔25内に嵌着することにより、隣接部品であるダッ
シュサイド40やセンターピラーロア等の端末部の固定
も同時に行ない、取付作業の低減、及び合せ部分の見栄
えの向上を図ったものである。
【0046】更に、図8は上述した実施形態とは相異す
るボディ構造のものに採用したキッキングプレート20
の固定構造を示すもので、この実施形態においては、サ
イドシルパネル10の接合フランジ部13を挾持するウ
エルト14に中空状のシールリップ14aが形成されて
いない。
【0047】したがって、キッキングプレート20の折
曲フランジからサイドシルアウターパネル12表面を覆
うように延長部30aを延設し、この延長部30aに設
けた係止爪31aをサイドシルアウターパネル12の係
止孔12aに係着することにより、キッキングプレート
20をサイドシルパネル10に強固に取り付けるように
した構成が開示されている。
【0048】この実施形態においても、ボディシール構
造における差異はあるものの、基本的なキッキングプレ
ート20の取付構造は前述実施形態と同様であり、部品
点数を削減して強固な取付構造が得られると共に、カー
ペット16の厚み仕様のバラツキやカーペット16の取
付誤差も吸収できる等、同様の作用効果を備えている。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るキッキ
ングプレートの固定構造は、以下に記載する格別の作用
効果を有する。
【0050】(1)本発明に係るキッキングプレートの
固定構造は、キッキングプレートの一端縁側でウエルト
の両側面を挾持するとともに、キッキングプレートの他
端縁側でサイドシルインナーパネルの係止孔に係着する
という構成であるため、従来キッキングプレートの固定
用に使用する別物クリップが廃止できるとともに、カー
ペットの端末をキッキングプレートで保持することによ
り、ハーネス保持用のプロテクタも廃止することができ
る等、従来のキッキングプレートの固定構造に比べ、部
品点数を大幅に削減することができ、コストダウンに大
きく寄与できるという効果を有する。
【0051】(2)本発明に係るキッキングプレートの
固定構造は、キッキングプレートの一方端縁でウエルト
の両側面を挾持するとともに、キッキングプレートの他
端縁をサイドシルインナーパネルに直接係合固定すると
いう構成であるため、従来のクリップ止めに比べ、左右
側へのグラツキがなく、確実かつ堅固なキッキングプレ
ートの固定が得られ、特に、パネル当てリブを採用すれ
ば、キッキングプレートの上面から加わる垂直荷重に対
して十分な剛性が確保でき、より安定性に優れるという
効果を有する。
【0052】(3)本発明に係るキッキングプレートの
固定構造は、キッキングプレートの一方端縁でウエルト
の両側面を挾持するとともに、キッキングプレートの他
方縁側に設けた係止爪によりサイドシルインナーパネル
に直接固定するという構成であるため、カーペットの端
末部分をキッキングプレートの他方縁側で押圧すること
により、従来のようにカーペットからの反発力を受ける
ことがなく、しかも、カーペットの厚み仕様差や取付バ
ラツキによりスキが生じたりすることがないなど、カー
ペットの仕様を自由に選択でき、合わせ部分の見栄えを
損なうことなく良好な取付強度が確保できるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキッキングプレートの固定構造の
一実施形態を示す全体図。
【図2】本発明に使用するキッキングプレートの展開状
態を示す一部破断斜視図。
【図3】本発明に係るキッキングプレートの固定構造の
一実施形態を示すもので、キッキングプレートの取付作
業を示す断面図。
【図4】本発明に係るキッキングプレートの固定構造の
一実施形態を示すもので、キッキングプレートをサイド
シルパネルに取り付けた状態を示す断面図。
【図5】図4同様キッキングプレートの固定状態を示す
断面図。
【図6】本発明に使用するキッキングプレートの変形態
様を示すもので、キッキングプレートをサイドシルパネ
ルに取り付けた状態を示す断面図。
【図7】本発明に係るキッキングプレートの固定構造を
示す別の実施形態を示す断面図。
【図8】本発明に係るキッキングプレートの固定構造の
更に別の実施形態を示す断面図。
【図9】従来のキッキングプレートの固定構造を示す断
面図。
【図10】従来のキッキングプレートの固定構造におけ
る取付部分の拡大断面図。
【符号の説明】
10 サイドシルパネル 11 サイドシルインナーパネル 12 サイドシルアウターパネル 13 接合フランジ部 14 ウエルト 15 係止孔 16 カーペット 17 配線用ハーネス 20 キッキングプレート 21 薄肉ヒンジ部 22 折曲条体 23 パネル本体 24 嵌合爪 25 嵌合孔 26 押圧用リブ 27 係止爪 28 ウエルト押圧用プレート 29 パネル当てリブ 30 キッキングプレートアウター 40 ダッシュサイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドシルパネル(10)の接合フラン
    ジ部(13)を挾持するウエルト(14)の上面並びに
    サイドシルインナーパネル(11)の表面を覆い、カー
    ペット(16)の端末を隠すようにサイドシルパネル
    (10)に取り付けられるキッキングプレート(20)
    の固定構造において、 前記キッキングプレート(20)は、ポリプロピレン樹
    脂成形体からなり、長手方向に沿う薄肉ヒンジ部(2
    1)を基に、折曲条体(22)がプレート本体(23)
    に対して折曲可能に設けられ、キッキングプレート(2
    0)の折曲フランジ(20a)をウエルト(14)の肩
    部に係止させ、折曲条体(22)を折曲させてプレート
    本体(23)側に折り返し、この折曲条体(22)の先
    端部分でウエルト(14)の他方側面を押圧することに
    より、ウエルト(14)を両側面を挾持するとともに、
    プレート本体(23)の他端縁に沿って適宜間隔毎に設
    置された係止爪(27)をサイドシルインナーパネル
    (11)の係止孔(15)内に係着することを特徴とす
    るキッキングプレートの固定構造。
  2. 【請求項2】 前記折曲条体(22)に設けた嵌合爪
    (24)をプレート本体(23)の嵌合孔(25)内に
    嵌着することにより、折曲条体(22)の折曲条体が維
    持され、この嵌合孔(25)の近傍部分に撓み性を有す
    るウエルト押圧用プレート(28)が設けられ、嵌合爪
    (25)、あるいは嵌合孔(25)を通して突出する押
    圧用リブ(26)により押圧用プレート(28)がウエ
    ルト(14)側に押圧されることを特徴とする請求項1
    記載のキッキングプレートの固定構造。
  3. 【請求項3】 前記キッキングプレート(20)におけ
    るプレート本体(23)の内面に、サイドシルインナー
    パネル(11)面に当接するパネル当てリブ(29)が
    係止爪(27)と交互に形成されていることを特徴とす
    る請求項1,2記載のキッキングプレートの固定構造。
  4. 【請求項4】 前記キッキングプレート(20)におけ
    る折曲条体(22)をプレート本体(23)に折曲固定
    する際、ダッシュサイド,センターピラーロア等の隣接
    部品の端末を折曲条体(22)により固定することを特
    徴とする請求項1〜3記載のキッキングプレートの固定
    構造。
  5. 【請求項5】 前記キッキングプレート(20)におけ
    るプレート本体(23)に、サイドシルアウターパネル
    (12)の表面を覆う延長部(30a)が延設されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4記載のキッキングプレ
    ートの固定構造。
JP17236496A 1996-07-02 1996-07-02 キッキングプレートの固定構造 Withdrawn JPH1016662A (ja)

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JP17236496A JPH1016662A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 キッキングプレートの固定構造

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JP17236496A JPH1016662A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 キッキングプレートの固定構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015006862A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 スズキ株式会社 車両のドア開口部構造

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