JPH10166430A - 押出成形方法及び押出成形装置 - Google Patents

押出成形方法及び押出成形装置

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JPH10166430A
JPH10166430A JP8329602A JP32960296A JPH10166430A JP H10166430 A JPH10166430 A JP H10166430A JP 8329602 A JP8329602 A JP 8329602A JP 32960296 A JP32960296 A JP 32960296A JP H10166430 A JPH10166430 A JP H10166430A
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JP
Japan
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cooling water
support
extrusion molding
extruded
extruder
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Pending
Application number
JP8329602A
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English (en)
Inventor
Masahiro Murata
雅弘 村田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すり傷等がなく外観品質が優れた製品を得る
ことが可能な押出成形方法及びその成形装置を提供す
る。 【解決手段】 押出機と、この押出機に金型が装着さ
れ、更にこの金型の前方に近接して冷却水槽10、更に
引取機が配設されてなる押出成形装置を用い、上記冷却
水槽10の内部に、連続的に押し出されてくる合成樹脂
製の押出成形体の下半部形状にほぼ合致する支持体12
を適宜間隔で設け、この支持体12の表面12cより冷
却水を噴出し、上記押出成形体と支持体12の表面12
c間に冷却水の薄膜を形成しながら押出成形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観品質が優れた
押出成形品の押出成形が可能な押出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性合成樹脂等を用いた押出
成形品(押出成形体)の押出成形においては、押出機の
先端に装着された金型により形状を賦形しながら押し出
し、金型の先方に近接して設けられた冷却水槽内を通過
させて冷却し、形状を安定させるとともに、引取機によ
り引き取って製品化する押出成形装置が用いられている
(特開平6−91732号公報 参照)。
【0003】上記のような押出成形装置の冷却水槽に
は、金型より連続的に押し出されてくる未硬化の押出成
形体を、冷却水により冷却するしながら支持するため、
ゴム製のパッキン状の支持体や、プレート状の支持体が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、未硬化の押出成形体をゴム製のパッキン状の支
持体や、プレート状の支持体により支持する場合には、
未硬化の押出成形体の表面が上記支持体の表面と接触し
ながら移動してゆくため、押出成形体の表面にすり傷が
付き、そのまま冷却硬化されるため、製品の外観品質が
劣ったものとなる問題がある。
【0005】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、すり傷等がなく外観品質が優れ
た製品を得ることが可能な押出成形方法及びその成形装
置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
押出成形方法においては、押出機と、この押出機に金型
が装着され、更にこの金型の前方に近接して冷却水槽、
更に引取機が配設されてなる押出成形装置を用い、上記
冷却水槽の内部に、連続的に押し出されてくる合成樹脂
製の押出成形体の下半部形状にほぼ合致する支持体を適
宜間隔で設け、この支持体の表面より冷却水を噴出し、
上記押出成形体と支持体の表面間に冷却水の薄膜を形成
しながら押出成形を行うことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の本発明の押出成形装置にお
いては、押出機と、この押出機に金型が装着され、更に
この金型の前方に近接して冷却水槽、更に引取機が配設
されてなる押出成形装置において、上記冷却水槽の内部
に、連続的に押し出されてくる合成樹脂製の押出成形体
の下半部形状にほぼ合致する支持体が適宜間隔で設けら
れ、この支持体の表面より冷却水が噴出され、支持体の
表面と押出成形体との間に冷却水の薄膜が形成されるよ
うになされていることを特徴とする。
【0008】本発明の押出成形装置を、例えば、硬質塩
化ビニル樹脂管(以下塩ビ管と略称する)押出成形に用
いる場合には、冷却水槽の内部に一定間隔(例えば2m
間隔)で、下半部が上記塩ビ管の外径とほぼ等しいかや
や大きめの直径を有する半円弧状の支持体(金属又はエ
ンジニアプラスチック等の合成樹脂製)を下半部に設け
る。
【0009】上記支持体の中央近傍の周方向には、内側
表面に開口するスリットを設け、このスリットより冷却
水を噴出させ、塩ビ管の表面と支持体の表面との間に、
水の薄膜を形成し、塩ビ管の表面と支持体の表面が直接
接触しないようにしようとするものである。
【0010】上記支持体の内側の寸法、即ち支持体の表
面と塩ビ管の表面との間に形成する隙間は、塩ビ管の進
行方向である先方の隙間に対して、その後方側を、0.
1〜0.2mm大きくするのが好ましい。その理由は、
スリットより噴出する冷却水は、塩ビ管の進行方向に引
きずられて、前方に流動し易くなっているので、先方側
より後方側の隙間を大きくして、水の薄膜の形成が不十
分(膜切れ)となるのを効果的に防止するためである。
【0011】更に、塩ビ管の進行方向の後方側に多くの
冷却水が行き亘るようにすることにより、塩ビ管の表面
に付着してくる微粒子(微小な砂塵、錆等の不純物)を
支持体の入口で排除することが可能となり、より効果的
なすり傷の防止ができる。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明の押出成形方法において
は、冷却水槽の内部に、連続的に押し出されてくる合成
樹脂製の押出成形体の下半部形状にほぼ合致する支持体
を適宜間隔で設け、この支持体の表面より冷却水を噴出
し、上記押出成形体と支持体の表面間に冷却水の薄膜を
形成しながら押出成形を行うようにしたので、この薄膜
の介在により、押出成形体の表面が支持体に接触するの
が防止され、表面にすり傷がない外観品質が優れた製品
とすることが可能である。
【0013】更に、支持体の内面が、押出成形体の形状
とほぼ合致する形状であるから、未硬化の押出成形体の
形状が保持され、変形がない品質良好の製品を得ること
ができる。
【0014】請求項2記載の本発明の押出成形装置にお
いては、冷却水槽の内部に、連続的に押し出されてくる
合成樹脂製の押出成形体の下半部形状にほぼ合致する支
持体が適宜間隔で設けられ、この支持体の表面より冷却
水が噴出されるようになっているので、支持体の表面と
押出成形体との間に冷却水の薄膜が形成され、この薄膜
の介在により、押出成形体の表面が支持体に接触するの
が防止され、表面にすり傷がない外観品質が優れた製品
が得られる押出成形装置として用いることができる。
【0015】又、支持体の内面が、押出成形体の形状と
ほぼ合致する形状であるから、未硬化の押出成形体の形
状が保持され、変形がない品質良好の製品を得ることが
できる押出成形装置として用いることができる。
【0016】更に、冷却時の押出成形体と支持体との間
の摩擦が、冷却水の薄膜の介在により、大幅に軽減され
るので、所謂ビビリ振動等の発生が抑制され、押出成形
体のビビリの生じた成形が防止され、品質が優れた製品
を製造することが可能な押出成形装置として用いること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の押出成形装置に
用いられる冷却水槽の一例を示す断面図である。本実施
例の押出成形装置は、押出機と、この押出機に金型が装
着され、更にこの金型の前方に近接して冷却水槽、更に
引取機が配設されて構成され、硬質塩化ビニル樹脂管
(以下塩ビ管と略称する)Pが押出成形されるようにな
っている。
【0018】図1において、上記冷却水槽10には、そ
の本体11の内部に、連続的に押し出されてくる合成樹
脂製の押出成形体、即ち塩ビ管Pの下半部形状にほぼ合
致する半円形の支持体12が塩ビ管Pの進行方向に沿っ
て適宜間隔で設けられている。
【0019】即ち、冷却水槽10の内部に設けられる支
持体12は、エンジニアプラスチックが用いられ、一定
間隔、即ち2m間隔で、下半部が上記塩ビ管Pの外径と
ほぼ等しいかやや大きめの直径を有する半円弧状に形成
されている。この支持体12の中央近傍の周方向には冷
却水の噴出するスリット12aが設けられ、塩ビ管Pの
表面とこの支持体12の表面12cとの間に、水の薄膜
を形成し、塩ビ管Pの表面と支持体12の表面12cが
直接接触しないようになっている。
【0020】上記支持体12の断面構造を図2に示す。
図2において、支持体12の内部には、支持体12の表
面12cに開口するスリット12aが設けられ、このス
リット12aは、下方において冷却水の供給口12bに
接続され、この供給口12bより冷却水が供給されるよ
うになっている。
【0021】上記支持体12の冷却水が噴出する表面1
2cの構造は、図3に示すようになっている。この支持
体12の内側の寸法、即ち、塩ビ管Pの表面との間に形
成される隙間は、スリット12aを境界にして、塩ビ管
Pの進行方向の先方側の隙間S1 と、その後方側の隙間
2 とを異ならせてある。即ち、後方側の隙間S2 を、
先方側の隙間S1 より0.1〜0.2mm大きくし、塩
ビ管Pの表面との隙間を大きめに設けてある。
【0022】このように、先方側の隙間S1 より後方側
の隙間S2 を大きく取ることにより、スリット12aよ
り噴出される冷却水が、塩ビ管Pの進行方向に引きずら
れて、前方に流動し易くなるのを防止し、後方側の水の
薄膜の形成が不十分(膜切れ)となるのを効果的に防止
することができる。
【0023】更に、塩ビ管Pの進行方向の後方側に多く
の冷却水が行き亘るようにすることにより、塩ビ管Pの
表面に付着してくる微粒子(微小な砂塵、錆等の不純
物)を支持体12の入口で排除して、支持体12の表面
12cに進入してくるのを阻止し、より効果的なすり傷
の防止が可能となる。
【0024】以上詳述した冷却水槽10を用いて塩ビ管
Pの押出成形を行うと、上記冷却水により形成された薄
膜の介在により、塩ビ管Pの表面が支持体12に接触す
るのが防止され、表面にすり傷がない外観品質が優れた
製品とすることが可能である。
【0025】更に、支持体12の内面形状が、押出成形
体の形状とほぼ合致する形状であるから、未硬化の塩ビ
管Pの形状が支持体12により保持され、変形がない品
質良好の製品を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の押出成形方法に
おいては、冷却水槽の内部に、連続的に押し出されてく
る合成樹脂製の押出成形体の下半部形状にほぼ合致する
支持体を適宜間隔で設け、この支持体の表面より冷却水
を噴出し、上記押出成形体と支持体の表面間に冷却水の
薄膜を形成しながら押出成形を行うようにしたので、こ
の薄膜の介在により、押出成形体の表面が支持体に接触
するのが防止され、表面にすり傷がない外観品質が優れ
た製品とすることが可能である。
【0027】更に、支持体の内面が、押出成形体の形状
とほぼ合致する形状であるから、未硬化の押出成形体の
形状が保持され、変形がない品質良好の製品を得ること
ができる。
【0028】請求項2記載の本発明の押出成形装置にお
いては、冷却水槽の内部に、連続的に押し出されてくる
合成樹脂製の押出成形体の下半部形状にほぼ合致する支
持体が適宜間隔で設けられ、この支持体の表面より冷却
水が噴出されるようになっているので、支持体の表面と
押出成形体との間に冷却水の薄膜が形成され、この薄膜
の介在により、押出成形体の表面が支持体に接触するの
が防止され、表面にすり傷がない外観品質が優れた製品
が得られる押出成形装置として用いることができる。
【0029】又、支持体の内面が、押出成形体の形状と
ほぼ合致する形状であるから、未硬化の押出成形体の形
状が保持され、変形がない品質良好の製品を得ることが
できる押出成形装置として用いることができる。
【0030】更に、冷却時の押出成形体と支持体との間
の摩擦が、冷却水の薄膜の介在により、大幅に軽減され
るので、所謂ビビリ振動等の発生が抑制され、押出成形
体のビビリの生じた成形が防止され、品質が優れた製品
を製造することが可能な押出成形装置として用いること
ができる。従って、押出成形方法及び押出成形装置とし
て好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出成形用装置に用いられる冷却水槽
の一例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】支持体の表面部の拡大断面図。
【符号の説明】
10 冷却水槽 11 本体 12 支持体 12a スリット 12b 供給口 12c 表面 P 塩化ビニル樹脂管(塩ビ
管) S1 、S2 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機と、この押出機に金型が装着さ
    れ、更にこの金型の前方に近接して冷却水槽、更に引取
    機が配設されてなる押出成形装置を用い、上記冷却水槽
    の内部に、連続的に押し出されてくる合成樹脂製の押出
    成形体の下半部形状にほぼ合致する支持体を適宜間隔で
    設け、この支持体の表面より冷却水を噴出し、上記押出
    成形体と支持体の表面間に冷却水の薄膜を形成しながら
    押出成形を行うことを特徴とする押出成形用方法。
  2. 【請求項2】 押出機と、この押出機に金型が装着さ
    れ、更にこの金型の前方に近接して冷却水槽、更に引取
    機が配設されてなる押出成形装置において、上記冷却水
    槽の内部に、連続的に押し出されてくる合成樹脂製の押
    出成形体の下半部形状にほぼ合致する支持体が適宜間隔
    で設けられ、この支持体の表面より冷却水が噴出され、
    支持体の表面と押出成形体との間に冷却水の薄膜が形成
    されるようになされていることを特徴とする押出成形装
    置。
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