JPH10166017A - 材料搬送時間計算装置 - Google Patents

材料搬送時間計算装置

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JPH10166017A
JPH10166017A JP32944296A JP32944296A JPH10166017A JP H10166017 A JPH10166017 A JP H10166017A JP 32944296 A JP32944296 A JP 32944296A JP 32944296 A JP32944296 A JP 32944296A JP H10166017 A JPH10166017 A JP H10166017A
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Japan
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equipment
speed
time
rolling line
rolling
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JP32944296A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nihei
瓶 和 彦 二
Kunio Sekiguchi
口 邦 男 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間圧延プラントにおける材料の挙動を仮想
的に模擬することによって材料搬送時間を計算する材料
搬送時間計算装置を得ること。 【解決手段】 搬送開始前の材料長さ、パススケジュー
ル、および圧延ライン上の各設備に対する速度設定値を
含む材料情報を有する材料情報設定手段10と、材料搬
送時間に関わる圧延ライン上の設備の動作仕様、位置、
および材料センサーの配置位置を含む設備情報と圧延ラ
イン上の各設備の運転態様を表す設備運転指示情報とを
有し、材料情報設定手段によって設定された材料情報を
参照し、あたかも材料を実際に圧延するかのように材料
の先端および尾端の搬送を模擬することによって圧延ラ
イン上の材料の搬送時間を計算する圧延ライン模擬手段
20とを備えた材料搬送時間計算装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延プラント
における材料搬送時間計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図28は熱間圧延プラントの典型的な設
備構成例を示すものである。熱間圧延プラントにおいて
は、加熱炉1001で加熱した材料(スラブ)1005
を粗圧延機1002および仕上圧延機1003で圧延
し、得られた鋼板を複数台のダウンコイラ1004で交
互に巻き取る。複数台のダウンコイラ1004を用いる
ことにより、圧延は前材のダウンコイラ巻き取り完了を
待つことなく次々に連続的に行われる。さらに、熱間圧
延では圧延中の材料の温度低下を防ぐため、加熱炉10
01から抽出した材料を圧延途中で長時間停止しておく
ことができない。そこでプラント上の材料搬送時間を正
確に予測することは、製品の品質向上や、圧延ラインの
生産性向上などの点で重要なことになる。材料搬送時間
の予測は、たとえば特公昭60−33169号公報や特
公平4−42084号公報などに示されているような方
法で行われている。
【0003】図29は、上記公報に記載されている従来
の材料搬送時間計算装置をブロック図として示すもので
ある。図示の材料搬送時間計算装置においては、設定値
入力手段1006によって材料情報記憶手段1009か
ら材料搬送に関わる材料情報を設定値として入力し、速
度折れ点計算手段1007によって図30に示す先端・
尾端の速度折れ点情報を搬送の開始点から終了点にわた
って求める。図30に示す例では、連続する時間T1,
T2,T3,T4の各初速V1,V2,V3,V4およ
び加速度A1,A2,A3,A4が図表1012および
グラフ1013として示されている。ここで、時間T1
は材料がある圧延機に入るまでの搬送時間に相当し、時
間T2は圧延機による材料圧延中を示し、時間T3は材
料が圧延機を出た直後の昇速過程を示し、時間T4は次
の圧延機までの搬送時間に対応している。実際のプラン
トでは、時間T4以下、プラントの設備構成に従い、速
度変化を伴う速度折れ点箇所の数、たとえば数十または
それ以上の速度折れ点が連続する。
【0004】速度折れ点計算手段1007によって得ら
れた速度折れ点情報と、設備情報記憶手段1010に記
憶されている設備情報を用いて、搬送時間計算手段10
08が図31に材料先端搬送時間曲線1014および材
料尾端搬送時間曲線1015として示すように、搬送材
料の先端および尾端について材料搬送時間を求め、それ
を材料搬送時間記憶手段1011に記憶し、材料搬送時
間として出力する。ここで、設備情報というのは、速度
折れ点を伴う設備の名称とその設置位置に関する情報で
ある。速度折れ点計算手段1007には、設備の選択、
運転態様、材料のサイズによって発生する種々の材料速
度の発生パターンを生成するための計算式、あるいはこ
れを整理した表と処理機構などが用意され、搬送開始点
から終了点までの速度折れ点と搬送開始点から設備まで
の距離を用いて、材料の搬送時間を計算する。設備の運
転態様としては、各設備の使用/不使用の別、および使
用設備の運転態様が含まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】材料搬送時間を計算す
るためには、材料の先端および尾端の動きを表す速度折
れ点の生成方法を計算式で表す必要がある。しかし、材
料の速度折れ点は、設備の構成(たとえば、設置圧延機
の位置と数)、圧延の方法、材料のサイズ、さらには設
備への設定値(各折れ点の初速および加速度並びにその
継続時間)によって変わる。対象とする圧延プラントで
行われるであろう、すべての圧延ケースに対応した速度
折れ点計算式を定義するのは非常に困難なことである。
また、仮に実現し得たとしても、その計算式は、設備の
構成、圧延の方法、材料のサイズ、設備への設定値に依
存しており、これらのうちのどれかが変更あるいは追加
されたような場合には、計算式を再定義しなければなら
ない。さらに、材料の任意の点が圧延ライン上の任意の
位置を通過する時間を求めたい場合にも、目的を達成す
るための専用の計算式を用意する必要がある。
【0006】本発明の目的は、従来技術とは異なり、材
料速度折れ点を計算式で定義して搬送時間を計算するの
ではなく、材料の挙動を仮想的に模擬することによって
材料搬送時間を計算する材料搬送時間計算装置を得るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、熱間圧延プラントにおける圧延
ライン上の搬送開始点から終了点までの間の材料搬送時
間を予測計算する材料搬送時間計算装置において、搬送
開始前の材料長さ、パススケジュール、および圧延ライ
ン上の各設備に対する速度設定値を含む材料情報を有す
る材料情報設定手段と、材料搬送時間に関わる圧延ライ
ン上の設備の動作仕様、位置、および材料センサーの配
置位置を含む設備情報と圧延ライン上の各設備の運転態
様を表す設備運転指示情報とを有し、材料情報設定手段
によって設定された材料情報を参照し、あたかも材料を
実際に圧延するかのように材料の先端および尾端の搬送
を模擬することによって圧延ライン上の材料の搬送時間
を計算する圧延ライン模擬手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の材料搬
送時間計算装置において、圧延ライン模擬手段が、材料
センサーの検出情報、設備の状態情報、および設備運転
指示情報を用いて設備運転速度の切換えタイミングを決
定する運転指示手段を含んでいることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の材料搬
送時間計算装置において、圧延ライン模擬手段が、材料
の先端および尾端が圧延機を通過するタイミングを設備
運転指示情報に追加する運転指示補助手段と、圧延機の
動作を模擬し、その動作状態を保持する圧延機動作模擬
手段と、巻き取り機の動作を模擬し、その動作状態を保
持する巻き取り機動作模擬手段と、テーブルの動作を模
擬し、その動作状態を保持するテーブル動作模擬手段
と、センサーの動作を模擬し、その動作状態を保持する
センサー動作模擬手段と、サイドガイドおよび圧下装置
を含む付帯設備の動作を模擬し、その動作状態を保持す
る付帯設備動作模擬手段と、材料の先端と尾端が位置す
るテーブル動作模擬手段と、テーブル動作模擬手段から
動作速度を取り出し、材料を移動して材料の位置を保持
する材料移動手段と、材料の移動によって発生するセン
サーの状態変化時刻を保存するセンサー変化時刻保存手
段とをさらに含むことを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の材料搬
送時間計算装置において、圧延ライン模擬手段が、圧延
ライン上にテーブルが存在しない場所がある場合に仮想
のテーブルを自動作成する仮想テーブル生成手段と、仮
想テーブルに対する運転指示を生成する運転指示生成手
段とをさらに含むことを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項3または請求項
4記載の材料搬送時間計算装置において、圧延ライン模
擬手段が、圧延ライン上に実在するセンサーのほかに、
ユーザの定義した圧延ライン上の任意の位置の材料通過
時刻を計算するセンサー動作模擬手段をさらに含むこと
を特徴とする。
【0012】請求項6の発明は、請求項3または請求項
4記載の材料搬送時間計算装置において、圧延ライン模
擬手段が、ユーザが登録した材料上の任意の位置を示す
計算位置と、材料の先端および尾端の通過による状態の
変化とともにユーザが登録した材料の任意の位置の通過
時刻とを保存するセンサー変化時刻保存手段をさらに含
むことを特徴とする。
【0013】請求項7の発明は、請求項3ないし6のい
ずれかに記載の材料搬送時間計算装置において、圧延機
動作模擬手段、テーブル動作模擬手段、および巻き取り
機動作模擬手段がそれぞれの対応する設備の速度変化の
度にその速度変化状態を保存する設備速度保存手段を備
えていることを特徴とする。
【0014】請求項8の発明は、請求項3ないし7のい
ずれかに記載の材料搬送時間計算装置において、材料移
動手段が前記テーブル動作模擬手段から取り出した材料
移動速度を参照し、材料の速度および加速度が変わる度
にその速度変化状態を保存する材料速度保存手段をさら
に有することを特徴とする。
【0015】請求項9の発明は、請求項8記載の材料搬
送時間計算装置において、材料速度保存手段が、ユーザ
の追加した材料の任意の位置についての搬送速度をも保
存するものであることを特徴とする。
【0016】請求項10の発明は、請求項1または請求
項2記載の材料搬送時間計算装置において、圧延ライン
模擬手段が、設備情報から設備速度を取り出し、材料情
報設定手段によって設定されている圧延中の各設備の速
度との関係を検証する設備動作指示検証手段をさらに有
することを特徴とする。
【0017】請求項11の発明は、請求項1または請求
項2記載の材料搬送時間計算装置において、圧延ライン
模擬手段が、材料の搬送位置に応じた速度主幹設備に関
する運転指示情報から速度主幹設備に従属する従属設備
の運転指示情報を生成する従属設備指示生成手段をさら
に有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による材料搬送時間
計算装置の実施の形態を図1から図27までを参照して
説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は、請求項1の発明
の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック図
を示すものである。この実施の形態による材料搬送時間
計算装置は、材料情報記憶手段11を含む材料情報設定
手段10と、設備情報記憶手段21、設備運転指示情報
記憶手段22、材料搬送時間記憶手段23およびワーキ
ングメモリ24を含む圧延ライン模擬手段20とを有す
る。
【0020】材料情報記憶手段11は、搬送開始前の材
料長さ、パススケジュール、各設備の設定値に関する情
報を記憶している。パススケジュールとしては、圧延ラ
イン上の各設備の使用/不使用の別、圧延機のパス回数
などの各設備の運転態様が指定される。設備に関する設
定値としては、材料圧延時の先進率、後進率、圧延速度
のほか、圧下装置やサイドガイドのギャップなどが指定
される。材料情報設定手段10は、材料情報記憶手段1
1に記憶されている材料情報を圧延ライン模擬手段20
に設定する。ワーキングメモリ24は、圧延ライン模擬
手段20で実行されるデータ処理の過程で必要に応じて
データを記憶し、あるいはデータの一時保管を行う。
【0021】設備運転指示情報記憶手段22には、設備
の運転態様を指示する設備運転指示情報が記憶されてお
り、その情報内容として運転態様毎の実施条件と設定速
度とその切換えタイミングが指定される。運転態様の実
施条件が成立しているかどうかはパススケジュールで決
まり、速度切換えタイミングが成立しているかどうか
は、設備状態およびセンサーの出力状態で決まる。ここ
で、センサーというのは圧延ライン上の圧延機の前後お
よび搬送ルートの適宜箇所に設けられる材料検知用セン
サーのことである。このセンサーの出力に基づいて材料
先端または材料尾端の通過を検知する。設備運転指示情
報記憶手段22に記憶される設備運転指示情報は、実際
に設備を制御するための制御シーケンスと同じであって
もよいし、これを表形式などに整理したものであっても
よい。
【0022】設備情報記憶手段21に記憶されている設
備情報は、圧延ライン上の設備の動作仕様、位置、セン
サーの設置位置に関する情報を含み、設備の動作仕様と
は、材料情報の設定値以外に設備が持つ固有の動作速度
や起動時間などに関するものであり、粗圧延機1002
のリバース圧延におけるパス間の時間など、搬送以外で
設備の材料搬送に関わる時間を求めるために使用され
る。
【0023】圧延ライン模擬手段20は、実際に圧延が
行われるかのように材料の搬送を仮想的に模擬しながら
材料搬送時間を計算するものであって、その一連の計算
処理の手順を、図2のフローチャートを参照して説明す
る。まず、圧延ライン模擬手段20に含まれているワー
キングメモリ24を初期化する(ステップ210)。圧
延ライン模擬手段20に対し、材料情報記憶手段11か
ら材料情報を設定する(ステップ220)。設備運転指
示情報記憶手段22に記憶されている設備運転指示情報
を用い、圧延ライン上の設備状態、および各センサーの
出力状態から成立する各設備への運転指示を決定しそれ
を各設備に与える(ステップ230)。材料が搬送終了
点に到達していれば、処理を終了する(ステップ24
0)。材料が搬送終了点に到達していなければ、各設備
の状態に従って、所定の短い一定時間、材料を移動する
(ステップ250)。材料移動の結果が反映されるよう
に設備およびセンサーの状態を更新し、さらにセンサー
の状態が変化した場合、変化した時刻をワーキングメモ
リ24に保存する(ステップ260)。この後、ステッ
プ230から260までを繰り返し、設備の状態を更新
しながら(ステップ260)、材料を一定時間ずつ移動
し(ステップ250)、センサーの状態が変化した時刻
に基づいて材料搬送時間を求め、それをワーキングメモ
リ24から材料搬送時間記憶手段23に保存していく。
【0024】図3は圧延ラインの模擬状態を説明する図
である。図示の圧延ラインでは、テーブルTB1,TB
2,TB3,TB4,TB5により材料1005が順次
搬送されるものとし、また、テーブルTB1の尾端にセ
ンサーS1が配置され、テーブルTB5の先端にセンサ
ーS8が配置されている。テーブルTB1,TB2の境
界点にセンサーS2が配置され、テーブルTB2,TB
3の境界点には圧延機1000が設けられるとともに、
センサーS4が配置され、圧延機1000の入口部およ
び出口部にそれぞれセンサーS3,S5が配置されてい
る。同様に、テーブルTB3,TB4の境界点にセンサ
ーS6が配置され、テーブルTB4,TB5の境界点に
センサーS7が配置されているものとする。
【0025】圧延ライン上の各設備には、設備運転指示
情報記憶手段22に記憶されている設備運転指示情報に
従って運転の指示が与えられる。搬送材料1005を、
あたかも実際に圧延を行っているかのように、各位置で
の搬送速度で搬送し、その過程で材料の先端通過および
尾端通過を各センサーによって検出する。たとえば材料
存在により“1”信号を出力し、材料無しにより“0”
信号を出力するものとすれば、“0”→“1”の変化に
より材料先端通過、“1”→“0”の変化により材料尾
端通過を認識することができ、さらには“1”信号継続
区間の時間と材料長さとから材料搬送速度を計算し、圧
延ライン上の材料の搬送時間を計算することができる。
そこで、図3に示す圧延ラインにおいて、いま、材料1
005がテーブルTB1,TB2にまたがった状態にあ
る瞬間について考えると、材料先端PはテーブルTB2
上にあり、材料尾端QはテーブルB1上にある。したが
って、材料先端PはテーブルTB2の速度で搬送され、
材料尾端QはテーブルTB1の速度で搬送される。
【0026】図1のように構成された実施の形態1によ
る材料搬送時間計算装置によれば、設備運転指示情報を
もとに、あたかも材料を実際に圧延するかのように材料
先端Pおよび材料尾端Qを移動させ、搬送量および搬送
時間を計算することにより、材料1005の動きを予め
計算式で明らかにしておかなくても圧延ライン上の材料
搬送時間を計算することができる。
【0027】(実施の形態2)図4は、請求項2の発明
の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック図
を示すものである。この実施の形態による材料搬送時間
計算装置は、図1の装置に対し、運転指示手段24を付
加したものに相当する。運転指示手段25は、設備状態
およびセンサーの出力状態と、設備運転指示情報記憶手
段22に記憶された設備運転指示情報とから、設備に対
する次の設定値と運転指示(運転速度変更)タイミング
を求めるものである。
【0028】図5および図6に、設備運転指示情報記憶
手段22に記憶される設備運転指示情報、およびタイマ
ー情報の一例を示す。設備運転指示情報には、材料10
05が搬送されていく過程でその都度、速度主幹となる
設備毎にその運転の実施条件と運転指示タイミング、設
定値名が指定される。運転の実施条件には、設備の使用
有無や運転態様などが指定され、材料情報記憶手段11
に記憶される材料情報に含まれるパススケジュールで成
立しているかどうかを判断することができる。運転指示
タイミングおよび、目標速度や加速率の設定値名(例え
ば、“VTH”や“AR”)は、主幹設備名(例えば、
“圧延機1”)と共に指定される。また、主幹速度に従
って動作する従属設備の設備名(例えば、“テーブル
1”)と、その設定値名も同様に指定される。従属設備
は、複数存在する場合もある。
【0029】図6は、設備運転指示情報記憶手段22に
記憶される設備運転指示情報に含まれるタイマー情報の
内容を示すものである。ここには、運転指示タイミング
に使われるタイマーのカウント開始タイミングが指定さ
れる。
【0030】図7は、設備運転指示情報記憶手段22に
記憶される設備運転指示情報の内容をグラフ化して示し
たものである。図中のグラフは、横軸を時間、縦軸を速
度として、圧延機1の運転パターン1の内容を示してい
る。材料情報記憶手段11の材料情報として「圧延機1
を使用かつ運転パターン1」が指定された場合、圧延機
1は運転パターン1で運転される。運転パターン1には
「材料が圧延機1に進入してから、圧延機1を抜けるま
で」の運転指示が定義される。ここの例では、「圧延機
1は、材料進入時、速度VTHで動作し、タイマーTM
秒後に加速率ARにて速度VTOPまで加速する」こと
を示している。VTH、TM、AR、VTOPの値は、
材料情報記憶手段11内に材料情報として指定される。
【0031】図4に示す実施の形態2の材料搬送時間計
算装置による材料搬送時間計算のための一連の処理を、
図8のフローチャートを参照して説明する。図4に示す
実施の形態2が図1の実施の形態1と相違する点は、運
転指示手段25が、図2のステップ230に代わり設備
運転指示情報記憶手段22の記憶内容を用いて次に成立
する運転指示(運転速度変更)タイミングを決定して各
設備情報に与え(ステップ810)、ステップ260に
代わり、次に成立する運転速度の変更タイミングまで材
料を移動する(ステップ820)ことにある。他のステ
ップは図2の場合と変わりがない。ただし、運転指示タ
イミングは、1つの設備に対して複数指定され、圧延す
る材料の長さによって、運転指示タイミングの成立する
順序が変わる場合があることは注意すべきである。
【0032】図9は、次に成立する運転指示タイミング
を決定するためのフローチャートを示すものである。ま
ず、材料の位置、設備、センサーの状態と、パススケジ
ュールを用いて、設備運転指示情報記憶手段22に記憶
されている設備運転指示情報の中で、条件の成立するす
べての運転指示(運転速度変更)タイミングを見つけだ
す(ステップ910)。通常、条件の成立する運転指示
タイミングは、複数存在する。したがって、そのままの
状態で材料が移動した場合に、見つけだしたそれぞれの
運転指示タイミングが、何秒後に成立するかを計算する
(ステップ920)。計算結果が最小値となった運転指
示タイミングを次に成立する運転指示とする(ステップ
930)。
【0033】図4のように構成された実施の形態2によ
る材料搬送時間計算装置によれば、材料の有無を検出す
るセンサーの情報、および設備の状態と設備運転指示情
報を用いて、運転指示手段25が設備運転速度の切換え
タイミングを決定するので、材料1005の先端Pおよ
び尾端Qを速度切換えタイミング毎に移動させ、搬送量
および搬送時間を計算し、材料搬送時間を計算すること
ができる。
【0034】(実施の形態3)図10は、請求項3の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。実施の形態3による材料搬送時間
計算装置は、実施の形態2による材料搬送時間計算装置
に対し、運転指示補助手段101、付帯設備動作模擬手
段102、圧延機動作模擬手段103、テーブル動作模
擬手段104、巻き取り機動作模擬手段105、センサ
ー動作模擬手段106、センサー変化時刻保存手段10
7、および材料移動手段108を付加的に設けたもので
ある。
【0035】運転指示補助手段101は、設備運転指示
情報記憶手段22の中に記憶されて設備運転指示情報の
中に、圧延機への材料進入および抜けのタイミングに関
する情報が含まれていない場合に、その設備運転指示情
報にそれを追加する。付帯設備動作模擬手段102は、
粗リバース圧延時、パス間の材料停止時間などを決定す
るために用いられる。圧延機動作模擬手段103は、運
転指示手段25からの次運転指示タイミングおよび設定
情報を保持する。テーブル動作模擬手段104も圧延機
動作模擬手段103と同様に運転指示手段25からの次
運転指示タイミングおよび設定情報を保持する。巻き取
り機動作模擬手段105もまた圧延機動作模擬手段10
3と同様に運転指示手段25からの次運転指示タイミン
グおよび設定情報を保持する。センサー動作模擬手段1
06は、材料の位置によりセンサーの状態(ON/OF
F)を決定する。センサー変化時刻保存手段107は、
材料移動手段108から材料の移動結果に関する情報を
受け取ってセンサーの変化時刻(ON/OFF)を計算
し保存する。材料移動手段108は、材料の先端が位置
しているテーブルの保持する次動作目標速度を取り出
し、次運転指示タイミングまで先端を移動させる。同様
に材料の尾端が位置しているテーブルの保持する次動作
目標速度を取り出し、次運転指示タイミングまで尾端を
移動させる。
【0036】図10に示す実施の形態3の材料搬送時間
計算装置による材料搬送時間計算のための一連の処理を
図11のフローチャートを参照して説明する。
【0037】まず、ワーキングメモリ24を初期化する
(ステップ210)。運転指示補助手段101が、設備
運転指示情報記憶手段22内に記憶される設備運転指示
情報に、搬送材料1005の先端Pまたは尾端Qが圧延
機を通過するタイミングの情報を追加する(ステップ1
110)。次に材料情報設定手段10が、材料情報記憶
手段11内の材料情報に含まれる設備に関する設定情報
を設備情報記憶手段21内の設備情報に設定し(ステッ
プ1120)、材料に関する設定情報を材料移動手段1
08に設定する(ステップ1130)。この後、材料の
初期位置をもとにセンサーの初期状態を設定する(ステ
ップ1140)。
【0038】運転指示手段25は、設備運転指示情報記
憶手段22内の設備運転指示情報の中から現在の運転状
態の次に成立する運転指示タイミングを求める(ステッ
プ810)。ここで材料が搬送終了点に到達していれ
ば、処理を終了する(ステップ240)。材料が搬送終
了点に到達していなければ、運転指示手段25で求めた
運転指示の次動作目標速度と次運転指示タイミングまで
の時間を設備情報記憶手段21内に設備情報として設定
する(ステップ820)。材料移動手段108により、
搬送材料の先端および尾端のそれぞれが位置するテーブ
ルから、次動作目標速度、次運転指示タイミング情報を
取り出し、先端および尾端それぞれを移動させる(ステ
ップ1150)。材料位置(先端位置、尾端位置)の変
更結果をセンサーの状態に反映させるようにセンサー状
態の更新処理を行い(ステップ1160)、状態の変化
したセンサーは、ON→OFF、OFF→ONの変化時
刻を保存する(ステップ1170)。以下、ステップ8
10からステップ1170までを設備運転指示情報の終
了条件が成立するまで繰り返し、材料搬送時間を計算す
る。
【0039】図10に示すように構成された実施の形態
3による材料搬送時間計算装置によれば、運転指示手段
25が、設備情報に対し、運転指示タイミングを与え、
材料移動手段が、材料の先端と尾端が位置するテーブル
のテーブル動作模擬手段から動作速度を取り出し、材料
を移動するので、材料搬送時間を計算することができ
る。
【0040】(実施の形態4)図12は、請求項4の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。図12の材料搬送時間計算装置
は、図10のそれに対して、仮想テーブル生成手段12
1および運転指示生成手段122をさらに付加的に設け
たものである。仮想テーブル生成手段121は、圧延ラ
イン上のテーブルの存在しない場所を見つけだし、圧延
機および巻き取り機を境界として仮想テーブルを生成す
る。また、仮想テーブルには、固有の名前を付け、これ
に対応した運転指示を運転指示生成手段122が生成
し、設備運転指示情報記憶手段3内の設備運転指示情報
に追加する。仮想テーブルは隣り合う主幹設備(材料搬
送の過程でその都度、速度の基準となる設備)の従属設
備として扱う。
【0041】図13は、仮想テーブル生成手段121に
よる仮想テーブルの生成を説明する図である。図13に
おいて、第1の圧延機M1と第2の圧延機M2の間に搬
送テーブルは実在しないが、仮想テーブル生成手段12
1が仮想テーブルITを生成し、運転指示生成手段12
2が主幹設備である第1の圧延機M1と第2の圧延機M
2の従属設備として設備運転指示情報記憶手段3内の設
備運転指示情報を補充する。搬送材料1005が仮想テ
ーブルITに位置するときは、搬送材料1005の先端
Pおよび尾端Qは仮想テーブルITの搬送速度で搬送さ
れる。仮想テーブルITが生成された後の材料搬送時間
の計算は、実施の形態3に準じて実施することができ
る。
【0042】図13のように構成された材料搬送時間計
算装置においては、圧延ライン上に実際にはテーブルの
存在しない場所があっても、そこに仮想テーブル生成手
段121が仮想のテーブルITを生成し、運転指示生成
手段122が仮想テーブルITに対する設備運転指示情
報を生成し、実施の形態3と同様に材料搬送時間を計算
することができる。
【0043】(実施の形態5)図14は、請求項5の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。図14の材料搬送時間計算装置
は、図10のそれと基本的には同一である。ただし、セ
ンサー動作模擬手段146およびセンサー変化時刻保存
手段147は、ユーザが圧延ライン上の任意の位置に定
義した、実在しないセンサS9の情報をも含んでいる。
このセンサS9は実在する通常のセンサーS1〜S8に
対するのと同様に作用する。
【0044】図15は、ユーザが定義したセンサーS9
を説明するための図である。ユーザは、実在するセンサ
ーS1〜S8のほかに、圧延ライン上の任意の位置に、
実在しないセンサーS9を定義することによって、より
きめ細かい特定位置の通過時刻を計算することができ
る。
【0045】図14のように構成された材料搬送時間計
算装置においては、センサー動作模擬手段146がユー
ザの登録した圧延ライン上に任意の位置に定義したセン
サーS9を実在するセンサーS1〜S8と同様に扱うの
で、図10の場合と同様にその位置の通過時刻を計算す
ることができる。
【0046】(実施の形態6)図16は、請求項6の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。この実施の形態は、図10の材料
搬送時間計算装置に、計算上の材料の特定の位置として
ユーザが追加設定した材料計算位置Rを記憶する材料計
算位置記憶手段161を追加したものに相当する。
【0047】材料移動手段108は、搬送材料1005
の先端Pと尾端Qのほかに材料計算位置Rも計算対象と
する。センサー変化時刻保存手段107は、材料計算位
置Rのセンサー通過時刻をも保存する。また、運転指示
補助手段101は、追加した材料計算位置Rについても
圧延機1005を通過するタイミングを運転指示タイミ
ングとして設備運転指示情報記憶手段3内の設備運転指
示情報に追加する。図17は、追加した材料計算位置R
の移動態様を説明する図である。材料の先端Pおよび尾
端Qと同様に、その材料計算位置Rは位置するテーブル
の速度で移動する。他は、すでに述べた実施の態様3と
なんら変わりがない。したがって、この実施の態様6の
場合も実施の態様3の場合と同様にセンサーの通過時刻
を計算することができる。
【0048】図16のように構成された材料搬送時間計
算装置においては、センサー変化時刻保存手段107が
ユーザの登録した搬送材料1005上の任意の計算対象
点すなわち材料計算位置Rを材料の先端Pおよび尾端Q
と同様に取り扱うので、その計算点のセンサー通過時刻
を含めて計算し、よりきめ細かい搬送時間計算をするこ
とができる。
【0049】(実施の形態7)図18は、請求項7の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。この実施の形態は、図10の材料
搬送時間計算装置を基本として構成されている。ただ
し、ここでは、圧延機動作模擬手段103、テーブル動
作模擬手段104、および巻き取り機動作模擬手段10
5にそれぞれ、設備速度保存手段183、設備速度保存
手段184、設備速度保存手段185が付設されいる。
設備速度保存手段183〜185はそれぞれ、運転指示
手段25から次動作目標速度が設定され、各設備の速度
や加速度が変わる度に、その情報を保存する。
【0050】図19は、設備情報記憶手段21内の設備
情報に対する速度の設定と保存を説明するための図であ
る。各設備、たとえば圧延機1005や搬送テーブルT
B3、TB4、TB5はそれぞれ設備運転指示情報記憶
手段22内の設備運転指示情報をもとに動作速度が設定
され、それぞれその設定された速度で動作し、それに応
じて速度や加速度が変化し、変化する度にその動作速度
が設備速度保存手段183〜185に保存される。これ
に基づいて各設備の速度変化パターンを求めることがで
きる。
【0051】図18のように構成された材料搬送時間計
算装置によれば、設備速度保存手段183〜185が圧
延機動作模擬手段103、テーブル動作模擬手段10
4、巻き取り機動作模擬手段105の速度変化結果を保
存するので、各設備の動きを容易に確認することができ
る。
【0052】(実施の形態8)図20は、請求項8の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。この実施の形態は、図10の材料
搬送時間計算装置における材料移動手段108に材料速
度保存手段201を付加したものに相当する。材料速度
保存手段201は、材料移動手段108がその都度の搬
送材料1005の位置に応じて材料移動手段108がテ
ーブル動作模擬手段104から取り出した材料移動速度
を参照し、材料1005の速度および加速度が変わる度
にそれを保存する。
【0053】図21は、設備への次動作目標速度の設定
と材料の速度保存を説明する図である。搬送材料100
5の先端Pおよび尾端Qの各位置毎に各テーブルに設定
された速度を取り出して材料1005を移動させる。材
料1005の搬送速度および加速度が変わる度に、これ
を保存する。これにより、材料先端Pおよび尾端Qの搬
送開始から終了までの一連の速度変化パターンを求める
ことができる。
【0054】図20のように構成された材料搬送時間計
算装置によれば、材料速度保存手段201が搬送材料1
005の速度変化結果を保存するので、搬送材料100
5の動きを確認することができる。
【0055】(実施の形態9)図22は、請求項9の発
明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロック
図を示すものである。この実施の形態は、図20の材料
搬送時間計算装置に対し、図16の実施の形態における
材料速度保存手段201を付加したものに相当する。こ
こで、材料速度保存手段201は、ユーザが追加し材料
計算位置記憶手段161に記憶された材料計算位置につ
いても材料速度を保存する。これにより、材料計算位置
に対応する搬送材料1005の任意点の速度変化パター
ンを求めることができる。
【0056】図22のように構成された材料搬送時間計
算装置によれば、材料速度保存手段201が、ユーザの
登録した材料1005の任意の計算位置の速度変化結果
を保存するので、材料1005の任意の位置を確認し、
たとえば材料の特異点を基準とした設備制御のための速
度変化パターンを提供することができる。
【0057】(実施の形態10)図23は、請求項10
の発明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロ
ック図を示すものである。この実施の形態は、図18の
材料搬送時間計算装置に対し、設備動作指示検証手段2
35を付加したものに相当する。設備動作指示検証手段
235は、設備情報記憶手段21の速度を圧延機動作模
擬手段103、テーブル動作模擬手段104、および巻
き取り機動作模擬手段105から取り出し、設定されて
いる速度の関係を検証する。
【0058】図24は、材料圧延中の設備速度の関係を
説明する図である。材料1本の圧延に関係する設備は、
すべてが主幹設備に連動して動作する。材料1005が
存在する場所の設備速度は、主幹設備の速度を基準とし
て、材料1005の単位時間当たりの移動体積を求める
ことによって検証することができる。因みに、単位時間
[s]当たりの材料移動体積をG[m3 /s]、材料断
面積をA[m2 」とすれば、材料速度Vは、V=G/A
[m/s]として計算することができる。
【0059】図23のように構成された材料搬送時間計
算装置においては、設備動作指示検証手段235が各設
備毎に材料の単位時間当たりの移動体積を計算し、各設
備が正しく連動しているか否かを確認できるので、設備
運転指示情報が正しいかどうかを確認することができ
る。
【0060】(実施の形態11)図25は、請求項11
の発明の実施の形態による材料搬送時間計算装置のブロ
ック図を示すものである。この実施の形態は、図18の
材料搬送時間計算装置に対し、従属設備指示生成手段2
55を付加したものに相当する。従属設備指示生成手段
255は主幹設備、たとえば圧延機1000の入側と出
側の設備に対する設備運転指示情報を生成し、設備運転
指示情報記憶手段22に格納する。ここでは、設備運転
指示情報記憶手段22には、主幹設備の運転指示情報の
みを格納しておけばよい。
【0061】図26は、圧延中の主幹設備と従属設備の
速度の関係を説明する図である。圧延機1000の入側
および出側のテーブルTB2、TB3、TB4等の速度
は、材料情報記憶手段11に記憶される材料情報に用意
される圧延の先進率および後進率を用いて設定すること
ができる。すなわち、圧延機の設定速度をVRとする
と、入り側テーブル速度は、{VR×(1−後進率)}
となり、出側テーブル速度は、{VR×(1+先進
率)}となる。
【0062】図27は、設備運転指示情報記憶手段3の
記憶内容である設備運転指示情報を説明する図である。
従属設備指示生成手段255によって、主幹設備(たと
えば圧延機1)を基準としてその前後の(たとえば圧延
機1の入側と出側の)従属設備(搬送テーブル2,3,
4)を対象とし、その運転指示が生成される。その場
合、生成する運転指示の対象従属設備の範囲は材料長さ
によって判断される。
【0063】請求項11のように構成された材料搬送時
間計算装置によれば、従属設備指示生成手段255が主
幹設備の運転指示情報を使用して従属設備に対する運転
指示情報を生成するので、従属設備に関する設備運転指
示情報を予め設備運転指示情報記憶手段22内に作成し
ておくことなしに材料搬送時間を計算することができ
る。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、使用する設備
や、圧延の方法、材料サイズの違いによって、材料がど
のような挙動をとるのかを意識する必要がなく、設備の
運転指示情報に従って材料先端および尾端を移動させて
材料搬送時間を計算するので、種々の場合分けの発生す
る材料の動きを明らかにすることなく材料搬送時間を計
算することができる。
【0065】請求項2の発明によれば、材料の有無を検
出するセンサーの情報、および設備の状態と設備運転指
示情報を用いて、運転指示手段が設備運転速度の切換え
指示を決定するので、材料搬送の計算回数を大幅に減ら
すことができる。
【0066】請求項3の発明によれば、設備の運転指示
情報に従って設定されるテーブル速度で材料の先端と尾
端を移動させて材料搬送時間を計算するので、材料を搬
送しているか、あるいは圧延しているかなどの材料の状
態に関係なく、材料搬送時間を計算することができる。
【0067】請求項4の発明によれば、圧延ライン上に
テーブルの無い場所があっても、設備への動作指示情報
から材料の速度を求めて材料搬送時間を計算することが
できる。
【0068】請求項5の発明によれば、ユーザーが圧延
ライン上の計算したい位置を定義することにより、セン
サーの実在しない特定位置の通過時刻を計算することが
できる。
【0069】請求項6の発明によれば、ユーザーが材料
の任意の部位を計算点として定義することにより、その
計算点のセンサー通過時刻を計算することができる。
【0070】請求項7の発明によれば、材料を圧延した
ときの設備の速度変化を保存するので、設備が予定通り
動いているか否かを容易に確認することができる。
【0071】請求項8の発明によれば、材料を圧延した
ときの速度変化を保存するので、圧延ライン全体にわた
る材料の詳細な動きを知ることができる。
【0072】請求項9の発明によれば、材料の任意の位
置の速度変化を保存するので、材料の特異点を基準にし
た設備制御のために速度変化パターンを提供することが
できる。
【0073】請求項10の発明によれば、主幹設備と従
属設備が正しく連動しているか否かを検証できるので、
設備運転指示情報に誤りがないかどうかを確認すること
ができる。
【0074】請求項11の発明によれば、主幹設備の動
作速度をもとに、従属設備の運転指示を自動的に生成す
るので、設備運転指示情報の作成時間を短縮し、かつ誤
りを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1による材料搬送時間計算装置のブ
ロック図。
【図2】図1の材料搬送時間計算装置の作用を説明する
フローチャート。
【図3】図1の材料搬送時間計算装置による圧延ライン
の模擬内容を説明する図。
【図4】実施の形態2による材料搬送時間計算装置のブ
ロック図。
【図5】図4における設備運転指示情報の中の運転情報
を説明する図表。
【図6】図4における設備運転指示情報の中のタイマー
情報を説明する図表。
【図7】図4における設備運転指示情報の内容をグラフ
化した図。
【図8】図4の材料搬送時間計算装置の作用を説明する
フローチャート。
【図9】図4における運転指示タイミングを決定する手
順を示すフローチャート。
【図10】実施の形態3による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図11】図10の材料搬送時間計算装置の作用を説明
するフローチャート。
【図12】実施の形態4による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図13】図12に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図14】実施の形態5による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図15】図14に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図16】実施の形態6による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図17】図16に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図18】実施の形態7による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図19】図18に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図20】実施の形態8による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図21】図20に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図22】実施の形態9による材料搬送時間計算装置の
ブロック図。
【図23】実施の形態10による材料搬送時間計算装置
のブロック図。
【図24】図23に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図25】実施の形態11による材料搬送時間計算装置
のブロック図。
【図26】図25に対する補足説明のために示す圧延ラ
インの図。
【図27】図25における設備運転指示情報を説明する
図表。
【図28】熱間圧延プラントの構成例を示す図。
【図29】従来の材料搬送時間計算装置のブロック図。
【図30】図29における材料の先端および尾端の速度
折れ点を説明する図表。
【図31】図30における材料の先端および尾端の通過
軌跡を説明する図。
【符号の説明】
10 材料情報設定手段 11 材料情報記憶手段 20 圧延ライン模擬手段 21 設備情報記憶手段 22 設備運転指示情報記憶手段 23 材料搬送時間記憶手段 24 ワーキングメモリ 25 運転指示手段 101 運転指示補助手段 102 付帯設備動作模擬手段 103 圧延機動作模擬手段 104 テーブル動作模擬手段 105 巻き取り機動作模擬手段 106 センサー動作模擬手段 107 センサー変化時刻保存手段 108 材料移動手段 121 仮想テーブル生成手段 122 運転指示生成手段 146 センサー動作模擬手段 147 センサー変化時刻保存手段 161 材料計算位置記憶手段 183〜185 設備速度保存手段 201 材料速度保存手段 235 設備動作指示検証手段 255 従属設備指示生成手段 1000 圧延機 1001 加熱炉 1002 粗圧延機 1003 仕上げ圧延機 1004 ダウンコイラー 1005 材料 TB1〜TB5 搬送テーブル IT 仮想テーブル S1〜S9 材料センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間圧延プラントにおける圧延ライン上の
    搬送開始点から終了点までの間の材料搬送時間を予測計
    算する材料搬送時間計算装置において、 搬送開始前の材料長さ、パススケジュール、および圧延
    ライン上の各設備に対する速度設定値を含む材料情報を
    有する材料情報設定手段と、 材料搬送時間に関わる圧延ライン上の設備の動作仕様、
    位置、および材料センサーの配置位置を含む設備情報と
    圧延ライン上の各設備の運転態様を表す設備運転指示情
    報とを有し、前記材料情報設定手段によって設定された
    材料情報を参照し、あたかも材料を実際に圧延するかの
    ように材料の先端および尾端の搬送を模擬することによ
    って圧延ライン上の材料の搬送時間を計算する圧延ライ
    ン模擬手段とを備えたことを特徴とする材料搬送時間計
    算装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の材料搬送時間計算装置にお
    いて、前記圧延ライン模擬手段が、材料センサーの検出
    情報、設備の状態情報、および設備運転指示情報を用い
    て設備運転速度の切換えタイミングを決定する運転指示
    手段を含んでいることを特徴とする材料搬送時間計算装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の材料搬送時間計算装置にお
    いて、前記圧延ライン模擬手段が、材料の先端および尾
    端が圧延機を通過するタイミングを前記設備運転指示情
    報に追加する運転指示補助手段と、圧延機の動作を模擬
    し、その動作状態を保持する圧延機動作模擬手段と、巻
    き取り機の動作を模擬し、その動作状態を保持する巻き
    取り機動作模擬手段と、テーブルの動作を模擬し、その
    動作状態を保持するテーブル動作模擬手段と、センサー
    の動作を模擬し、その動作状態を保持するセンサー動作
    模擬手段と、サイドガイドおよび圧下装置を含む付帯設
    備の動作を模擬し、その動作状態を保持する付帯設備動
    作模擬手段と、材料の先端と尾端が位置するテーブル動
    作模擬手段と、前記テーブル動作模擬手段から動作速度
    を取り出し、材料を移動して材料の位置を保持する材料
    移動手段と、材料の移動によって発生するセンサーの状
    態変化時刻を保存するセンサー変化時刻保存手段とをさ
    らに含むことを特徴とする材料搬送時間計算装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の材料搬送時間計算装置にお
    いて、前記圧延ライン模擬手段が、圧延ライン上にテー
    ブルが存在しない場所がある場合に仮想のテーブルを自
    動作成する仮想テーブル生成手段と、前記仮想テーブル
    に対する運転指示を生成する運転指示生成手段とをさら
    に含むことを特徴とする材料搬送時間計算装置。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4記載の材料搬送時
    間計算装置において、前記圧延ライン模擬手段が、圧延
    ライン上に実在するセンサーのほかに、ユーザの定義し
    た圧延ライン上の任意の位置の材料通過時刻を計算する
    センサー動作模擬手段をさらに含むことを特徴とする材
    料搬送時間計算装置。
  6. 【請求項6】請求項3または請求項4記載の材料搬送時
    間計算装置において、前記圧延ライン模擬手段が、ユー
    ザが登録した材料上の任意の位置を示す計算位置と、材
    料の先端および尾端の通過による状態の変化とともにユ
    ーザが登録した材料の任意の位置の通過時刻とを保存す
    るセンサー変化時刻保存手段をさらに含むことを特徴と
    する材料搬送時間計算装置。
  7. 【請求項7】請求項3ないし6のいずれかに記載の材料
    搬送時間計算装置において、前記圧延機動作模擬手段、
    前記テーブル動作模擬手段、および前記巻き取り機動作
    模擬手段がそれぞれの対応する設備の速度変化の度にそ
    の速度変化状態を保存する設備速度保存手段を備えてい
    ることを特徴とする材料搬送時間計算装置。
  8. 【請求項8】請求項3ないし7のいずれかに記載の材料
    搬送時間計算装置において、前記材料移動手段が前記テ
    ーブル動作模擬手段から取り出した材料移動速度を参照
    し、材料の速度および加速度が変わる度にその速度変化
    状態を保存する材料速度保存手段をさらに有することを
    特徴とする材料搬送時間計算装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の材料搬送時間計算装置にお
    いて、前記材料速度保存手段が、ユーザの追加した材料
    の任意の位置についての搬送速度をも保存するものであ
    ることを特徴とする材料搬送時間計算装置。
  10. 【請求項10】請求項1または請求項2記載の材料搬送
    時間計算装置において、前記圧延ライン模擬手段が、前
    記設備情報から設備速度を取り出し、前記材料情報設定
    手段によって設定されている圧延中の各設備の速度との
    関係を検証する設備動作指示検証手段をさらに有するこ
    とを特徴とする材料搬送時間計算装置。
  11. 【請求項11】請求項1または請求項2記載の材料搬送
    時間計算装置において、前記圧延ライン模擬手段が、材
    料の搬送位置に応じた速度主幹設備に関する運転指示情
    報から前記速度主幹設備に従属する従属設備の運転指示
    情報を生成する従属設備指示生成手段をさらに有するこ
    とを特徴とする材料搬送時間計算装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014035590A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp データ解析装置
KR101401986B1 (ko) * 2012-11-27 2014-06-19 한국타이어 주식회사 타이어공장에서 반제품 대차운반을 위한 무인운반차 예상도착시간 알림 방법 및 시스템

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JP2014035590A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp データ解析装置
KR101401986B1 (ko) * 2012-11-27 2014-06-19 한국타이어 주식회사 타이어공장에서 반제품 대차운반을 위한 무인운반차 예상도착시간 알림 방법 및 시스템

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