JPH10165858A - 巻取鋼線類の噴霧式塗油装置とその噴霧式塗油方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 塗油ケース内で巻取鋼線類を回動し、塗油ケ
ースの内側部と中央部でオイルを噴霧することにより、
オイル飛散を防止し塗油、浸透性を高めるなど、塗油能
率及び塗油性能、信頼性を向上してオイル節減を可能に
している。 【解決手段】 巻取鋼線類ａを収容して塗油しオイル飛
散を防止する塗油ケース１と、巻取鋼線類を支持して塗
油ケース内にセツトする枠状のキヤリヤ２と、巻取鋼線
類をキヤリヤとともに回動する回転駆動機構３と、塗油
ケース内に設け巻取鋼線類の外周に向けオイルを噴霧ｂ
する側部ノズル５ａと、塗油ケースの中央部に設け巻取
鋼線類の内周に向けオイルを噴霧する中央側ノズル５ｂ
と、また、両ノズルの噴出側に対設した噴霧化部材８
ａ，８ｂとを具備した巻取鋼線類の噴霧式塗油装置に特
徴を有し、噴霧及び回動で巻取鋼線類の全周に塗油する
とともに、全周の塗油を巻取鋼線類の内部に浸透せしめ
る巻取鋼線類の噴霧式塗油方法に特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種の鋼線類（単
線のワイヤーや撚り合わせたワイヤストランド、スチー
ルコード、ワイヤロープ等）を巻き取つた巻取鋼線類に
塗油して防錆、潤滑するのに好適な巻取鋼線類の噴霧式
塗油装置とその噴霧式塗油方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種の鋼線類（単線のワイヤーや
撚り合わせたワイヤストランド、スチールコード、比較
的に小径のワイヤロープ等）は、伸線機により複数段階
で伸線し、必要に応じめつきをして、又は、撚合機によ
り複数本の素線を撚り合わせて加工した後、ボビン等に
巻き取つて巻取鋼線とし、さらに、これらの巻取鋼線類
に稀釈したオイルを吹き付け塗油して防錆、潤滑処理し
ている。

【０００３】また、前記の巻取鋼線類の塗油は、通常、
各種の高粘性グリースをベースにして石油系溶剤やシン
ナー等の稀釈剤で適度に稀釈したオイルを、携帯式の噴
霧器により巻取鋼線類の周囲に吹き付ける塗油方法等で
行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の巻取鋼線類の塗
油方法では、内部にオイルを浸透させて全長にわたり均
等に塗油することが基本的に困難である。また、前記の
ような携帯式の噴霧器によるオイルの吹き付け塗油は、
多くの手数、手間を要し、飛散等によるオイルロスが多
く塗油の内部浸透にバラツキが生じ易いなどの課題があ
る。

【０００５】本発明は、前記のような課題を解決するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、塗
油ケース内で巻取鋼線類を回動し、塗油ケース内の巻取
鋼線類の外側と中央側でオイルを噴霧することにより、
オイル飛散を防止し塗油及び浸透性を高めるなど、塗油
能率及び塗油性能、信頼性を向上しオイル節減を可能に
した巻取鋼線類の噴霧式塗油装置及び噴霧式塗油方法を
提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、巻取鋼線類を
収容して塗油しオイル飛散を防止する塗油ケースと、巻
取鋼線類を支持して塗油ケース内にセツトする枠状のキ
ヤリヤと、巻取鋼線類をキヤリヤとともに回動する回転
駆動機構と、塗油ケースの内側部に設け巻取鋼線類の外
周に向けてオイルを噴霧する側部ノズルと、塗油ケース
の中央部に設け巻取鋼線類の内周に向けてオイルを噴霧
する中央側ノズルとを具備した巻取鋼線類の噴霧式ワイ
ヤ塗油装置に特徴を有し、また、前記の側部ノズル及び
中央側ノズルのオイル噴出側に、それぞれ間隔をおき噴
霧化部材を対設したことに特徴を有する。

【０００７】さらに、塗油ケース内に巻取鋼線類を枠状
のキヤリヤで収容し回転駆動機構により回動して、塗油
ケース内で側部ノズルによりオイルを巻取鋼線類の外周
に向けて噴霧するとともに、中央側ノズルによりオイル
を巻取鋼線類の内周に向けて噴霧して、塗油ケース内を
噴霧の雰囲気とし、噴霧及び回動により巻取鋼線類の全
周に塗油するとともに、全周の塗油を巻取鋼線類の内部
に浸透せしめる巻取鋼線類の噴霧式塗油方法に特徴を有
し、また、前記の塗油ケース内で側部ノズルによりオイ
ルを巻取鋼線類の外周に向け噴出して対設した噴霧化部
材で噴霧化するとともに、中央側ノズルによりオイルを
巻取鋼線類の内周に向け噴出して対設した噴霧化部材で
噴霧化することに特徴を有し、塗油ケース内で巻取鋼線
類を回動し、オイルを巻取鋼線類の内外周に向けて噴霧
し、かつ塗油ケース内を噴霧の雰囲気にして、噴霧及び
回動により巻取鋼線類の全周に効率良く塗油し、かつ塗
油を巻取鋼線類の内部に効果的に浸透せしめ、また、対
設した噴霧化部材で巻取鋼線類に対するオイルの直接吹
き付けをなくして噴霧化を助長し、オイル飛散を防止す
るなど、塗油及び浸透性を高め能率良く全長にわたり均
等に塗油可能にするとともに、オイルの節減を可能にし
ている。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１Ａに本発明の一実施例のＸ−
Ｘ部の縦断面図、図１ＢにそのＹ−Ｙ部の横縦断面図を
示している。図中ａは長尺の鋼線類を巻き取つた巻取鋼
線類、ｂはオイルの噴霧、１は巻取鋼線類を収容して塗
油しオイルの飛散を防止する塗油ケース、２は巻取鋼線
類を支持して塗油ケース内にセツトする枠状のキヤリ
ヤ、３はキヤリヤを塗油ケース内で支持して回転する回
転駆動機構、５ａは塗油ケース内の側部に設け巻取鋼線
類の外周に向けてオイルを噴霧ｂする側部ノズル、５ｂ
は塗油ケース内の中央部に設け巻取鋼線類の中央側部に
向けてオイルを噴霧ｂする中央側ノズル、８ａ，８ｂは
側部ノズルと中央側ノズルの噴出側に対設した噴霧化部
材である。

【０００９】図示の実施例は、巻取鋼線類ａを収容して
塗油しオイルの飛散を防止する塗油ケース１と、巻取鋼
線類ａを支持して塗油ケース１内にセツトする枠状のキ
ヤリヤ２と、巻取鋼線類ａをキヤリヤ２とともに回動す
る回転駆動機構３と、塗油ケース１の内側部に設け巻取
鋼線類ａの外周に向けてオイルを噴霧ｂする側部ノズル
５ａと、塗油ケース１の中央部に設け巻取鋼線類ａの内
周に向けてオイルを噴霧ｂする中央部ノズル５ｂとを具
備したことを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗油装置に
なつている。

【００１０】また、前記の巻取鋼線類の噴霧式塗油装置
において、側部ノズル５ａ及び中央側ノズル５ｂのオイ
ル噴出側に、それぞれ間隔をおき噴霧化部材８ａ，８ｂ
を対設したことを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗油装
置になつている。

【００１１】さらに、塗油ケース１内に巻取鋼線類ａを
枠状のキヤリヤ２で収容し回転駆動機構３により回動し
て、塗油ケース１内で側部ノズル５ａによりオイルを巻
取鋼線類ａの外周に向け噴霧ｂするとともに、中央側ノ
ズル５ｂによりオイルを巻取鋼線類ａの内周に向け噴霧
ｂして、塗油ケース１内を噴霧ｂの雰囲気とし、噴霧ｂ
及び回動により巻取鋼線類ａの全周に塗油するととも
に、全周の塗油を巻取鋼線類ａの内部に浸透せしめるこ
とを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗油方法になつてい
る。

【００１２】また、前記の巻取鋼線類の噴霧式塗油方法
において、塗油ケース１内で側部ノズル５ａによりオイ
ルを巻取鋼線類ａの外周に向け噴出して対設した噴霧化
部材８ａで噴霧化するとともに、中央側ノズル５ｂによ
りオイルを巻取鋼線類の内周に向け噴出して対設した噴
霧化部材８ｂで噴霧化することを特徴とする巻取鋼線類
の噴霧式塗油方法になつている。

【００１３】さらに詳述すると、塗油ケース１は、アク
リル樹脂板等の透明版からなり外側を補強材で補強して
ベース１ａ上に設けるとともに、蝶番１ｂで矢示Ｚのよ
うに開閉される観音開きの開閉扉１ｄ（少なくとも塗油
ケースの上半部分に設ける）リル樹）や上蓋１ｅ等を具
備し、図示のように巻取鋼線類ａをセツトして収容し、
側部ノズル５ａ及び中央側部ノズル５ｂによるオイルの
噴霧ｂが外部へ飛散するのを防止して効率良く塗油し、
内部の塗油状態等を観察可能にした構造になつている。
必要に応じベース１ａ上に塗油ケース１を嵌脱可能に配
置して、キヤリヤ２及び巻取鋼線類ａのセツトや、取り
出し等を容易にした構造にすることも可能である。

【００１４】また、キヤリヤ２は、巻取鋼線類ａの下部
を嵌装して支持し、塗油ケース１のベース１ａの中央部
に回転可能に立設した回転支持筒３ａに嵌着されスペー
サー兼ねた枠状の支持枠部２ａと、この支持枠部の中央
部で上方に突設して、巻取鋼線類の内側を支持する枠状
の内側支持枠部２ｂ等からなり、支持枠部２ａで巻取鋼
線類ａの下部を支持し内側支持枠部２ｂでその内側を支
持して、巻取鋼線類が容易に着脱可能に嵌装される構造
になつている。このキヤリヤ２は、巻取鋼線類ａを支持
してこの支持枠部２ａを回転支持筒３ａに嵌着すると、
巻取鋼線類ａの下部をターンテーブル３ａに対し適度の
間隔をおき配置するとともに、塗油ケース１の中央部に
巻取鋼線類ａをセンターリングさせて塗油位置にセツト
し、回転支持筒３ａにより巻取鋼線類ａとともに低速で
回動される構造になつている。

【００１５】回転駆動機構３は、塗油ケース１のベース
１ａの中央部にベアリング等で回転可能に立設した回転
支持筒３ａと、スプロケットやチエーン等からなる連動
部３ｂと、モーター３ｃ（ギヤモーター等）と、回転支
持筒３ａに着脱のみ可能に嵌着したターンテーブル３ｄ
等からなり、モーター３ｃにより連動部３ｂを介し回転
支持筒３ａ及びターンテーブル３ｄを回動して、キヤリ
ヤ２とともに巻取鋼線類ａを適度の低速で回転して、オ
イルを巻取鋼線類の外周全域に塗油しさらに内部に浸透
せしめ、鋼線類の全長にわたり均等に塗油する構造にな
つている。

【００１６】側部ノズル５ａは、オイルポンプ６ａ付き
のオイル供給管６ｂに連結して塗油ケース１の内側に沿
い設けたオイル散布管６ｃに、適宜の間隔をおき付設し
た複数のスプレーノズルからなり、図示のようにオイル
を広角に噴霧ｂして、主として低速で回動する巻取鋼線
類ａの外周に向け噴霧ｂして塗油するとともに、塗油ケ
ース１内の全域を噴霧ｂの雰囲気とし塗油性能、信頼性
を高めた構造になつている。また、好ましくは各側部ノ
ズル５ａの噴出側に適宜の間隔をおき縦に配置したパイ
プ等からなる噴霧化部材８ａを対設して、噴出したオイ
ルが巻取鋼線類ａに直接に吹き付けられるのをなくし噴
霧化性能を高めている。図中７ａは、各側部ノズル５ａ
の先端部に設け各側部ノズル及びオイル散布管６ｃ等を
区画して、それらのオイル汚損を防止した保護カバーで
ある。

【００１７】中央側ノズル５ｂは、オイル供給管６ｂに
連結して塗油ケース１の中央部から回転支持筒３ａ内で
縦に指向させたオイル散布管６ｅに、適宜の間隔をおき
付設した複数のスプレーノズルからなり、図示のように
オイルを広角に噴霧ｂし、主として低速で回転する巻取
鋼線類ａの内周に向け噴霧ｂするとともに、塗油ケース
１内の全域を噴霧ｂの雰囲気として塗油性能、信頼性を
高める構造になつている。また、好ましくは各側部ノズ
ル５ｂの噴出側に適宜の間隔をおき縦に配置したパイプ
等からなる噴霧化部材８ｂを対設して、噴出したオイル
が巻取鋼線類に直接に吹き付けられるのをなくし噴霧化
性能を高めている。図中７ｂは、各側部ノズル５ｂの先
端部に設け各側部ノズル及びオイル散布管６ｅ等を覆つ
て、それらのオイル汚損を防止した保護カバーである。

【００１８】本発明の巻取鋼線類ａの塗油には、各種の
高粘性グリースをベースオイルにして、このベースオイ
ルに石油系溶剤やシンナー等の稀釈剤により油粘度を４
０±５ｍｍ² ／ｓｅｃ（常温程度）に稀釈したオイルを
適用する。実験した結果、前記のような稀釈剤で油粘度
４０±５ｍｍ² ／ｓｅｃに稀釈すると、優れた噴霧性能
を発揮して巻取鋼線類への塗油及び内部への浸透性が良
好となるとともに、適度の速乾性を有し塗油後に格別に
滴下しないなど、鋼線類にオイルが均等に効率良く付着
されて防錆、潤滑性が高められる。従ってまた、オイル
を効果的に節減できることも確認されている。

【００１９】図示の噴霧式塗油装置において、巻取鋼線
類ａをキヤリヤ２に嵌装し回転支持筒３ａに嵌着してタ
ーンテーブル３ｄ上にセツトし、塗油ケース１内の中央
部に配置してモーター３ｃを作動すると、回転駆動機構
３により連動部３ｂを介して回転支持筒３ａ及びターン
テーブル３ｄが回転し、キヤリヤ２とともに巻取鋼線類
ａが適度の低速（例えば２ｒｐｍ）で回動される。次
に、ポンプ６ａを作動すると、オイル供給管６ｂ及びオ
イル散布管６ｃ，６ｅを介して各側部ノズル５ａと各中
央側ノズル５ｂから適度に稀釈されたオイルが広角で噴
霧ｂされて、回動する巻取鋼線類ａの外周及び内周に向
け噴霧ｂされ、塗油ケース１内に充満されて噴霧ｂの雰
囲気となり、これらの噴霧ｂ及び回動により巻取鋼線類
ａの全周にオイルが効果的に均等に塗油されるととも
に、全周の塗油が巻取鋼線類ａの内部にも良く浸透され
て鋼線類の全長にわたり均等になるなど、塗油が能率良
く遂行され均等化される。また、図示のように各側部ノ
ズル５ａ及び各中央側ノズル５ｂの噴出側に適宜の間隔
をおき噴霧化部材８ａ，８ｂを対設すると、噴霧化部材
８ａ，８ｂにより噴出されたオイルが巻取鋼線類ａの周
囲に直接的に吹き付られるのが防止されるとともに、噴
霧化がさらに助長されるなど、優れた塗油性能、信頼性
が得られる。塗油された巻取鋼線類ａは、開閉扉１ｄか
ら取り出すと稀釈剤が比較的に早く揮発し塗油の滴下が
格別に生じないで、鋼線類の全長にわたり高粘性の被膜
が精度良く残留されて内部腐食が効果的に防止され、優
れた潤滑性を発揮する。

【００２０】また、巻取鋼線類ａは、前記のように塗油
ケース１内で塗油されてオイルの飛散が防止されるとと
もに、前記のような優れた塗油性能によつてオイルが効
率良く塗油されるなど、オイルの使用量が効果的に削減
可能になつている。

【００２１】さらに、図示の実施例において、前記のよ
うな巻取鋼線類ａの回動手段とともに、必要に応じ塗油
ケースのベース１ａの部分に加振器（図示省略）を設け
て、加振器でターンテーブル３ｄ等とともにキヤリヤ２
及び巻取鋼線類ａを微振動させて、塗油を巻取鋼線類ａ
の内部にさらに浸透せしめ、塗油能率とともに塗油性
能、信頼性をさらに高める。

【００２２】

【発明の効果】本発明は、前述のような構成からなり巻
取鋼線類をキヤリヤで塗油ケース内にセツトし、回転駆
動機構によりキヤリヤとともに巻取鋼線類を回動して、
塗油ケース内で側部ノズル及び中央部ノズルによりオイ
ルを巻取鋼線類の外周及び内周に向け噴霧するととも
に、塗油ケース内を噴霧の雰囲気にして、これらの噴霧
及び回動により巻取鋼線類の全周にオイルを効果的に均
等に塗油するとともに、全周の塗油が巻取鋼線類の内部
にも良く浸透され、塗油が能率良く遂行されて巻取鋼線
類の全長にわたり均等に塗油される。また、側部ノズル
及び中央部ノズルの噴出側に対設した噴霧化部材により
噴出したオイルが巻取鋼線類に直接的に吹き付られるの
を防止し噴霧化を助長するなど、塗油能率とともに塗油
性能、信頼性を著しく向上している。また、オイルの飛
散が防止されてオイルが効率良く塗油されるなど、オイ
ルが効果的に節減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すＸ−Ｘ部の縦断面図
（Ａ）及びそのＹ−Ｙ部の横断面図（Ｂ）である。

【符号の説明】

ａ 巻取鋼線類 １ 塗油ケース ２ キヤリヤ ３ 回転駆動機構 ５ａ 側部ノズル ５ｂ 中央部ノズル ｂ 噴霧

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 巻取鋼線類を収容して塗油しオイル飛散
   を防止する塗油ケースと、巻取鋼線類を支持して塗油ケ
   ース内にセツトする枠状のキヤリヤと、巻取鋼線類をキ
   ヤリヤとともに回動する回転駆動機構と、塗油ケースの
   内側部に設け巻取鋼線類の外周に向けてオイルを噴霧す
   る側部ノズルと、塗油ケースの中央部に設け巻取鋼線類
   の内周に向けてオイルを噴霧する中央側ノズルとを具備
   したことを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗油装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の巻取鋼線類の噴霧式塗油
   装置において、前記の側部ノズル及び中央側ノズルのオ
   イル噴出側に、それぞれ間隔をおき噴霧化部材を対設し
   たことを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗油装置。
3. 【請求項３】 塗油ケース内に巻取鋼線類を枠状のキヤ
   リヤで収容し回転駆動機構により回動して、塗油ケース
   内で側部ノズルによりオイルを巻取鋼線類の外周に向け
   噴霧するとともに、中央側ノズルによりオイルを巻取鋼
   線類の内周に向け噴霧して、塗油ケース内を噴霧の雰囲
   気とし、噴霧及び回動により巻取鋼線類の全周に塗油す
   るとともに、全周の塗油を巻取鋼線類の内部に浸透せし
   めることを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗油方法。
4. 【請求項４】 請求項３記載の巻取鋼線類の噴霧式塗油
   方法において、前記の塗油ケース内で側部ノズルにより
   オイルを巻取鋼線類の外周に向け噴出して対設した噴霧
   化部材で噴霧化するとともに、中央側ノズルによりオイ
   ルを巻取鋼線類の内周に向け噴出して対設した噴霧化部
   材で噴霧化することを特徴とする巻取鋼線類の噴霧式塗
   油方法。