JPH10165524A - 生体用光線照射装置 - Google Patents

生体用光線照射装置

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JPH10165524A
JPH10165524A JP34657996A JP34657996A JPH10165524A JP H10165524 A JPH10165524 A JP H10165524A JP 34657996 A JP34657996 A JP 34657996A JP 34657996 A JP34657996 A JP 34657996A JP H10165524 A JPH10165524 A JP H10165524A
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discharge
light emitting
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incandescent
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Keisuke Kobayashi
啓介 小林
Yoshiko Itagaki
美子 板垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性及び保守性に優れ、可視領域で発光強
度が波長が短くなるのに伴って徐々に低下する黒体輻射
光に、治療に有効な波長の発光スペクトルを重畳した光
線を照射し得る生体用光線照射装置を提供する。 【解決手段】 600乃至3000K内の色温度の光照
射を行う白熱発光源としてのハロゲンランプ21と、可
視領域から近赤外領域に所望の治療目的に適合した波長
のスペクトルを放電発光する放電発光物質が封入され
て、近紫外領域に向けて発光強度が徐々に低下する白熱
発光源の白熱光を補償する放電発光源としての放電管2
2とが、前方が開口し、かつ内面にリフレクタ11が設
けられたハウジング10内に、ハロゲンランプ21及び
放電管22の照射光が混合するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体、畜産動物の
治療或は美容や保健、娯楽を目的として光線を照射する
ための生体用光線照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、例えば特開平1
−221179号公報等によりカーボンのアーク放電を
発光源にした治療器が周知であり、広く家庭保健器具と
して使用されている。このカーボンアーク放電光は、赤
外線或は遠赤外線治療器及び紫外線治療器に対して、太
陽光に近い光スペクトル範囲を有することにより所謂総
合光線特性を呈する。これにより、赤外線〜遠赤外領域
における温熱作用や近紫外領域でのビタミンD合成作
用、皮膚への作用に加え、可視領域の優れた自然治癒力
の活性化効果が利用でき、これらの相乗作用によって種
々の疾患の治療或は健康の保持に適用可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカーボンアーク放電式の生体用光線照射装置を使用
する場合、アーク放電を安定させるために放電間隙の調
整が頻繁に必要となり、また5〜6時間ごとにカーボン
の取り替えが必要であり、使用上の簡便さに欠ける問題
がある。さらに、カーボンの燃焼かすによる汚染のため
にフロントガラス等の光学系を使うことができず、した
がって赤熱したカーボンが折損、或は飛ぶことによる火
傷、火災等の事故につながったり、下方へ向けての照射
も不可能である。加えて、室内空気の汚染が長時間にな
ると、治療者の健康上或は呼吸器系疾患の患者にとって
問題となる可能性がある。
【0004】そこで、本出願人は、特願平7−2798
31号により、近紫外領域から遠赤外領域にわたるスペ
クトルを有する光線を発光源から生体の治療部位に照射
するために、発光源として、白熱発光源と、発光管中の
気体の放電発光により少なくとも近紫外領域から可視領
域にわたり連続するスペクトルを有する放電発光を行う
放電発光源とを、スタンドに位置調整可能に取付けたハ
ウジング内に白熱発光源及び放電発光源の照射光が混合
されるように設けた生体用光線照射装置を提案した。こ
れにより、カーボンの取り替えが不要になり、また空中
放電に起因する室内空気の汚染及び火傷、火災等の前述
の問題が一掃される。
【0005】さらに、カーボンアーク光線治療において
は、あくまで太陽光に近付けるのに拘らず、カーボンに
種々の金属もしくは金属塩を混入させて用意しておき、
発生するスペクトルを疾患に応じて適宜選択させること
も行われ、豊富な治療ノウハウが蓄積されている。例え
ば、赤領域は鎮痛、消炎、解毒、循環改善等に、黄領域
は深部に対する作用が比較的強いために新陳代謝の促
進、消炎、硬結の吸収等に、青〜紫領域は麻痺性の疾患
や皮膚疾患等にそれぞれ有効であることが確認されてい
る。
【0006】本発明は、このような点に鑑みて、安全性
及び保守性に優れ、可視領域で発光強度が波長が短くな
るのに伴って徐々に低下する黒体輻射光に、治療に有効
な波長の発光スペクトルを重畳した光線を照射し得る生
体用光線照射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、600乃至3000K
内の色温度の光照射を行う白熱発光源と、可視領域から
近赤外領域に所望の治療目的に適合した波長のスペクト
ルを放電発光する放電発光物質が封入されて、近紫外領
域に向けて発光強度が徐々に低下する白熱発光源の白熱
光を補償する放電発光源とが、前方が開口し、かつ内面
に反射面が形成されたハウジング内に、白熱発光源及び
放電発光源の照射光が混合するように配置されたことを
特徴とする。
【0008】白熱発光源は、カーボンアーク放電のバッ
クグラウンド発光成分に対応し得る1600乃至300
0K内の色温度の光照射を行って、その赤乃至遠赤外領
域により生体を加温して交感神経の緊張を緩和させた状
態で、放電発光源の放電発光スペクトルによりその波長
に対応した特有の治療が行われる。白熱発光源の可視領
域での種々の治療効果も得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図5を基に本発明の実施
の形態の一例による生体用光線照射装置について説明す
る。スタンド1には、フレキシブルパイプ4により回転
放物面状のハウジング10が取付けられ、その内側には
対応して回転放物面状のリフレクタ11が配置されてい
る。ハウジング10の頂部には、白熱発光源としてのハ
ロゲンランプ21及び放電発光源としての放電管22が
共通の円筒状外管23に収納されたランプ20を回転放
物面の回転対称軸に沿って装着させるソケット15が設
けられている。
【0010】リフレクタ11の内面全域には、放物面の
平行照射特性を大幅に損なうことなく、双方の照射光を
均一に混合させ、かつその放物面特有の集中を緩和させ
て所期のリフレクタ11の開口部よりも広い範囲に適度
な強度分布で広げるように、拡散反射させる球状凸面1
1aが前後及び周囲方向へ多数形成されている。この凸
面は、図3Aに示すように、通常のディンプルよりも深
く、例えば基部半径dが約3.5mm、曲率半径Rが約
9.6mmである。この場合、拡散角θ=tan-1d/
Rにより、約20°になる。したがって、入射した光に
対して±20°の角度で平行状態よりも拡散し、回転放
物面からの照射角も同図Bに示すように対応して20°
程度になる。
【0011】ハウジング10の前面開口部には、周囲に
リング状のフード12aが取付けられ、かつ有害な紫外
線をカットするフロントガラス12が、その上下の把手
13の裏面をハウジング10の上下の受具14に凹凸係
合させることにより着脱自在に取付けられている。リフ
レクタ11の焦点Fに対する頂部からの距離、即ち焦点
距離は32.5mm、その前面開口部の開口径23cm
である。
【0012】ランプ20の基部29がソケット15に装
着された状態で、外管23の中間位置が焦点Fの位置を
占めると共に、その15mm前方位置を放電管22の発
光中心点が占め、後方15mmをハロゲンランプ21の
発光中心点が占める。スタンド1の電圧可変電源が収納
された基部1aには、ソケット15を通して給電される
ハロゲンランプ21の入力電力を調整するつまみ3及び
電源スイッチ2が設けられている。放電管22は、リフ
レクタ11に設けられたソケット16に着脱自在に装着
されるコネクタ25を通して給電される。
【0013】双方の光源21、22は、共に回転対称軸
上でずれていることにより、照射面での強度分布を回転
対称軸を中心とする回転位置で均一にすると共に、さら
にそのずれが前後に互いに同一距離であることにより、
次に図4を基に原理的に説明するように、拡散用凹凸面
の配列と相俟って照射範囲にわたりほぼ均一な混合比率
の良好な強度分布特性が容易に得られる。即ち、焦点F
に対して後方へずれた光源の光束は拡散傾向となり、直
径方向の発光強度の分布特性は図示のように双峰特性に
なる。前方へずれた光源の光束は収束傾向となり、先鋭
状の単峰特性になる。それぞれに反射面全域の凹凸面の
拡散特性が加わることにより、それぞれが点線で示す互
いにほぼ同一のガウス分布特性になり、したがって双方
が重畳されて照射面において均一な混合比率のガウス分
布の強度特性が得られる。
【0014】ランプ20は、図2に示す(株)黒田製作
所製の主に鎮痛目的の#5003カーボンに対応した発
光スペクトルが得られるように構成されている。このカ
ーボンの発光スペクトルは、可視領域で発光強度が波長
が短くなるのに伴って徐々に低下する実線で示す色温度
約1800Kの黒体輻射のバックグランド発光成分に、
赤から遠赤色の領域にわたる主に鎮痛目的のSr、Na
及びKの原子発光の線もしくは帯状スペクトルが準連続
的に重畳されている。その他、緑領域用にV及びTiの
原子発光が重畳されている。380〜390nm及び4
10〜420nmには、カーボン自体の原子発光スペク
トルが重畳されている。
【0015】対応して、ランプ20のハロゲンランプ2
1は、定格色温度3050K、定格電圧100V、定格
電力300Wである。また、放電管22は、Sr、N
a、K、V及びTiのヨウ化物が放電発光物質として用
いられ、図2のスペクトルが同程度の発光強度で得られ
るように、成分比及び成分量が設定されている。カーボ
ンの代りに、394nm〜397nmにスペクトルを有
するAIのヨウ化物と、393nm〜397nm及び4
23nmにスペクトルを有するCaのヨウ化物が用いら
れている。敢えてカーボン特性に一致させない場合、こ
れらのヨウ化物は封入しなくても良い。さらに、放電始
動特性の確保と放電動作の安定化のために、Hg及びA
rと共に石英ガラスが封入され、安定器を通して放電開
始トリガの印加で放電する市販のメタルハライドランプ
と同様に構成されている。
【0016】これにより、ハロゲンランプ21及び放電
管22の発光が、リフレクタ11の内面の球状凸面11
aで拡散反射され、フロントガラス12を通して前方へ
混合されて光照射される。つまみ3の操作によりハロゲ
ンランプ21の入力電力を定格電力より下げる範囲で調
整することにより、温感効果を伴う波長領域の発光強度
を被照射者に心地良さを与えるように調整して、交感神
経の緊張を緩和させて副交感神経を優位にした状態で、
重畳スペクトルによる鎮痛等の治療効果を高めることが
できる。入力電力を減少させることにより、カーボン#
5003と同様に1800K程度のバックグラウンド発
光成分を得ることができる。ランプ20を交換する場合
には、把手13を握ってフロントガラス12を取り外
し、コネクタ25を離脱させてソケット15から抜く。
【0017】図5は図1及び2による前述した生体用光
線照射装置の2種類の光線の混合度合及び照射範囲を確
認するための試験結果を示す。同図Aはフロントガラス
12から20cm、同図Bは25cm、同図Cは30c
m離れた位置での回転対称軸の延長線を中心にした直径
40cmの範囲の光強度分布を示す。この結果から明ら
かなように、混合比は照射面にわたってほぼ1であり、
中心部の照射強度が相対的に強くなるが、ガウス分布に
近く、強度分布の半値距離は離れる程約20cmから3
0cm近くまで増加する。さらに距離が離れても拡散角
約±20°でほぼ直線的に広がった。光線治療に利用す
る場合には、フロントガラス12から生体の照射部位ま
での距離は通常15cm〜40cm程度であり、照射面
積は通常最大直径で40cm程度であり、したがって効
率良く、治療に必要な照射範囲が距離調整で得られるこ
とが確認される。
【0018】つまり、このような照射動作に際して、前
述の基部半径dが約3.5mm、曲率半径Rが約9.6
mmの凸面11aは、図3Cに示すように、前方から入
射した平行光線を本来の焦点Fを挟んだ仮想の焦点
F、FRの範囲内に反射することになる。換言すれば、
凸面11aにとっては焦点がFF、FRの範囲にぼけたこ
とになり、リフレクタ全面の凸面11aの作用を重ね合
わせた場合、本来の焦点Fの前後範囲に一定幅で焦点を
同様にぼかす効果が生じ、この幅は試験的には拡散角2
0°に対して本来の焦点の前後20mm程度であった。
したがって、本来の焦点Fに対して拡散角20°に対応
して前後に約20mmずれた範囲からの入射光に対して
平行で反射させる。これにより、回転放物面の焦点はこ
れらの範囲内で見掛け上ぼけた状態となり、15mmだ
けずれた両光源21、22は、それぞれ平行反射光に対
して拡散角±20°で拡散反射し、結果として焦点Fか
らの入射光に対する平行反射光に対して拡散角±20°
で拡散反射したのと大約等価状態となる。因に、通常の
回転放物面のリフレクタはスポットライトに用いられて
おり、その内面に浅い凸面を形成することも行われてい
るが、あくまで平行光線が放物面特性で中心部に集中す
るのを緩和するためで、その基底部半径と曲率半径の比
で決まる拡散角は小さく設定されている。より広い光束
にする場合、通常放物面鏡ではなく、楕円鏡を使うこと
により、一旦開口近辺で収束させてから再び広がるよう
にしている。このような方式は、開口に近いところに照
射面が位置するのを前提にした生体照射には適用できな
い。
【0019】尚、拡散角は、試験的に通常の凸面よりも
広い15°〜35°の範囲において混合比率及び照射強
度分布に関して好ましい結果が得られることが確認され
た。115°程度より小さくなると、前述した単峰特性
又は双峰特性が残り、照射面で強度分布及び混合比率が
大きく変わり、生体治療用として適合しなくなる。逆
に、35°より大きくなると、距離変化に対する照射面
積の範囲の変化が大きくなるために使用しにくくなり、
型抜が困難になる製造上の問題も生じる。凹凸面として
は凹面或はしわにしたり、拡散角度を大きくするために
は1個の凸面に複数個の凸面を重ねた二重凸面にするこ
ともできる。各形状が均一に形成されなかったり、非球
形にした場合でも平均値として前述の範囲の拡散角度が
得られれば良い。尚、反射面は、ハウジングの内面に直
接形成することも可能である。
【0020】一般に治療に有効な光線のスペクトル幅
は、原子発光線の線幅よりもかなり広いと想定される。
しかしながら、カーボンアーク放電は空気中で行われる
ので発光プラズマ中の原子密度がそれほど高くなく、発
光線の幅は余り広がらない。したがって、カーボンアー
ク放電式の光源では生体治療に有効なスペクトル分布を
十分に活用し得るとは云えない。一方、放電管ではその
管内圧力を高くすることにより、敢えてカーボン特性に
一致させることなく、原子スペクトルの線幅を広げるこ
とができる。放電発光物質としては、金属ハロゲン化物
に限らず、水銀或は金属のアマルガムを用いることも考
えられる。
【0021】2つの発光源を前述の実施の形態では焦点
に対して等距離としたが、一方を焦点に近づけ、他方を
遠ざけるように配置すると、治療に必要な照射範囲内で
近づけた方の発光源の光強度が増加し、したがって相対
的な位置を調節することによって混合比を調整すること
ができる。但し、この場合、混合比率の変動に配慮する
必要がある。回転放物面の開口径を小さくしても拡散反
射用凹凸で照射範囲を広げることができるが、逆に広げ
過ぎると混合を制御しにくくなり、また凹凸面の加工技
術上でも上限がある。実際には、治療に適合した照射範
囲、即ち発光強度半値幅を開口部から30乃至40cm
離れた位置で40cm程度と想定すると、開口径は最小
で照射範囲の直径の1/3の13cm程度に設定するの
が好ましいことが確認されている。最大は同程度にして
も良いが、30cm程度で充分な混合及び強度分布特性
が得られる。
【0022】図6は別の実施の形態を概略構成で示すも
ので、反射面の回転放物面30が、放物線32、32a
の主軸33、33aをその共通の焦点Fを通る回転対称
軸34に対してそれぞれ10°〜15°、例えば10°
外方へずらして回転対称軸34を中心に回転させたとき
に得られる両側一対の傾き回転放物面部分31、31a
より形成されている。焦点距離は32.5mm、その開
口部の開口径は180mmであり、ランプ40の装着状
態でその外管43の中間位置が焦点Fを占めると共に、
その前方位置を放電管42の発光中心点が占め、後方位
置をハロゲンランプ41の発光中心点が占める。
【0023】ランプ40は、図7に示す黒田製作所製の
血流促進目的の#5000カーボンの発光スペクトルが
得られるように構成されている。このカーボンの発光ス
ペクトルは、実線で示す1775Kの黒体輻射のバック
グラウンド発光成分に、血液循環の促進用としてNa及
びKの原子発光が重畳されている。その他、近紫外領域
のカーボン自体のスペクトルが重畳されている。対応し
て、ハロゲンランプ41は同様に定格色温度3050
K、定格電圧100V、定格電力300Wであり、放電
管42にはNa及びKのヨウ化物が封入されている。
【0024】血流促進には近紫外域の発光スペクトルを
必要としないことが臨床上確認されており、むしろ皮膚
の紅斑形成、皮膚ガン発生等の可能性が指摘されている
ために開口前面、カーボンの発光スペクトルを含めて4
20nmより短波長の紫外線を全てカットオフするよう
にコーティングされたパイレックスガラス製フロントガ
ラス37が着脱自在に取付けられている。これにより、
前述のものと同一焦点距離及び同一球状凸面の配列を基
に開口径を小さくして同程度の照射面積が得られる。
【0025】前述の両実施の形態に代えて、白熱発光源
及び放電発光源は互いに別体に構成しても良く、また逆
に外管に白熱発光用フィラメントを放電発光管と共に収
納したり、放電発光管に白熱発光用フィラメントを収納
する構成も考えられる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、白熱発光に治
療目的に適合した波長の線状もしくは帯状の1個もしく
は複数個のスペクトルが重畳した安全性及び保守性に優
れた生体用光線照射装置が実現される。光源の頻繁な交
換作業、室内空気の汚染及び火傷、火災等の問題を伴う
カーボンのアーク放電式光線照射装置に対する代替が可
能となる。過度の加温による不快感を伴わないように、
放電発光に対する白熱発光の光量比が独立に調整可能と
なる。放電原子の封入圧力の調整により、治療に有効な
スペクトル幅を広げることも可能となる。
【0027】請求項2の発明によれば、回転放物面の反
射面の焦点近辺に2種類の発光源が配置されることによ
り、2種類の発光の混合された光束が前方の治療部位に
照射される。さらに、拡散反射用凹凸面により、照射光
が均一に混合され、回転放物面の開口部よりも広い照射
範囲を大巾に偏らない強度分布で拡散される。
【0028】請求項3の発明によれば、2種類の光源が
1個のランプとして構成されることにより、光源の取扱
が簡単になり、装置構成も簡単になる。請求項4の発明
によれば、回転放物面の開口径を大きくしなくても照射
範囲を広げることが可能となり、装置の小型化が可能に
なる。請求項5の発明によれば、回転放物面の拡散反射
用凹凸面の拡散角をある程度大きく設定することによ
り、焦点位置からずれた2種類の光源発光を通常の治療
距離において通常の光照射範囲で大幅に偏らない強度分
布で均一な混合比率の光線がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による生体用光線照射装置
の断面図である。
【図2】同生体用光線照射装置に対応するカーボンアー
ク式の光照射特性を示す図である。
【図3】同回転放物面の拡散反射用凹凸面の作用を説明
する図である。
【図4】同生体用光線照射装置の回転放物面の反射特性
を説明する図である。
【図5】同生体用光線照射装置の光照射特性の試験結果
を示す図である。
【図6】別の実施の形態による生体用光線照射装置の要
部の構成を原理的に示す図である。
【図7】図6の生体用光線照射装置に対応するカーボン
アーク式の光照射特性を示す図である。
【符号の説明】
11 リフレクタ 11a 拡散反射用凸面 20、40 ランプ 21、41 ハロゲンランプ 22、42 放電管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1600乃至3000K内の色温度の光
    照射を行う白熱発光源と、可視領域から近赤外領域に所
    望の治療目的に適合した波長のスペクトルを放電発光す
    る放電発光物質が封入されて、近紫外領域に向けて発光
    強度が徐々に低下する前記白熱発光源の白熱光を補償す
    る放電発光源とが、前方が開口し、かつ内面に反射面が
    形成されたハウジング内に、前記白熱発光源及び前記放
    電発光源の照射光が混合するように配置されたことを特
    徴とする生体用光線照射装置。
  2. 【請求項2】 反射面が回転放物面として形成されると
    共に、白熱発光源と放電発光源とが回転放物面の焦点近
    辺に位置付けされ、 前記回転放物面に、前記白熱発光源と前記放電発光源と
    の発光を均一に混合させ、かつ前記回転放物面の開口部
    から拡散照射させるように、拡散反射用凹凸面が奥行方
    向及び周囲方向へ配列されていることを特徴とする請求
    項1の生体用光線照射装置。
  3. 【請求項3】 白熱発光源と、放電発光源とが、ハウジ
    ングの頂部に取付けられた共通の外管内に収納された1
    個のランプとして構成されていることを特徴とする請求
    項1の生体用光線照射装置。
  4. 【請求項4】 回転放物面が、回転対称軸に対してそれ
    ぞれ放物線の主軸を外方へずらした同一焦点距離の両側
    一対の傾き回転放物面部分より形成されていることを特
    徴とする請求項2の生体用光線照射装置。
  5. 【請求項5】 拡散反射用凹凸面が、その全部の平均値
    として拡散角を15°〜35°にするように形成されて
    いることを特徴とする請求項2の生体用光線照射装置。
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