JP2003000733A - 光線治療装置および光線治療方法 - Google Patents

光線治療装置および光線治療方法

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JP2003000733A
JP2003000733A JP2001188054A JP2001188054A JP2003000733A JP 2003000733 A JP2003000733 A JP 2003000733A JP 2001188054 A JP2001188054 A JP 2001188054A JP 2001188054 A JP2001188054 A JP 2001188054A JP 2003000733 A JP2003000733 A JP 2003000733A
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lighting
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light source
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Hiroaki Kondo
宏明 近藤
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TOKYO IKEN KK
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TOKYO IKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者に熱感等の不快感をあまり感じさせるこ
となく、治療効果を上げることができる赤外線治療器等
の光線治療装置を提供する。 【解決手段】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
するハロゲンランプ12と、ハロゲンランプ12から放
射される光線のうちの特定の波長帯域の光線を選択的に
透過する耐熱ガラス板21、カラーガラスフィルタ22
と、ハロゲンランプ12の点灯状態を制御する制御装置
13とを備え、特定の波長帯域の光線を照射する赤外線
治療器10であって、制御装置13はハロゲンランプ1
2の点灯時間と、点灯休止時間を時間経過と共に変更し
て設定することにより制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線治療器等の
光線治療装置および光線治療方法に係り、特に、出射さ
れる光線の点灯時間や点灯出力を制御して、不快感を伴
わずに治療の効果を上げることができる光線治療装置お
よび光線治療方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の赤外線治療器は、赤外線ランプ等
から発生される赤外線を含む光線を反射鏡で反射させ、
患部に照射させるものであった。そして、赤外線を含む
光線の温熱効果等により患部を治療するものである。ま
た、実公平6−27172号公報に示されるように、赤
外線を含むハロゲンランプから発生される赤外線を含む
光から所定範囲の波長帯の光をカットするカラーガラス
フィルターを備え、このフィルタを透過した赤外線を含
む光を患部に案内する可撓性を有する光ファイバーライ
トガイドを備える理学診療用赤外線治療器もあった。
【0003】別の光線治療装置として、光線力学的診断
・治療装置がある。この装置は、癌等の腫瘍(その他の
患部を含む。以下同様)の新しい治療手法として注目さ
れている。光線力学的治療は、光源部とライトガイドと
から構成される光線力学的診断・治療用光線装置を使用
し、光源部から出力された特定波長の光線を、ライトガ
イドを通して人体の患部に照射し、光線力学的診断(P
DD:Photo Dynamic Diagnosi
s)あるいは光線力学的治療(PDT:Photo D
ynamic Therapy)を行うものである。
【0004】前記した光線力学的治療は、癌等の腫瘍の
新しい治療手法として注目されている。光線力学的治療
は、腫瘍親和性のある光感受性物質を患者(被検者を含
む。以下同様)に投与し、特定の波長帯域のレーザ光線
を光感受性物質が蓄積された腫瘍に照射することによ
り、光感受性物質を光励起して活性酸素を発生させ、活
性酸素の強い酸化力により腫瘍を破壊して壊死させる治
療手法である。光線力学的治療は、外科的手術などとは
異なり、正常組織にはほとんど影響を与えずに治療を行
えるので、術後の生活の質(QOL:Quality
Of Life)が高いといわれている。
【0005】また、光線力学的治療と同様な原理で診断
を行う光線力学的診断も行われている。光線力学的診断
は、腫瘍親和性のある光感受性物質を患者に投与し、特
定の波長帯域のレーザ光線を光感受性物質が蓄積された
腫瘍に照射することにより、光感受性物質の光励起によ
って発生する蛍光を観察して腫瘍の有無、存在部位、広
がり等を診断するものである。そして、光線力学的治療
および光線力学的診断は、皮膚癌等の外在性の腫瘍を除
いて、一般的に経内視鏡的に治療および診断が行われて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の赤外
線治療器や光線力学的診断・治療装置は、患部に対して
単一のリズムで光線照射を行っている。すなわち、例え
ば照射時間を3秒とし、照射休止時間を2秒とするとい
うような単一のリズムを繰り返して光線を照射し、治療
を行っている。このため、皮膚の感覚が鈍い照射直後
は、患者はあまり熱感を感じないが、しばらくすると熱
感を感じて不快感を持つことがあり、患者によっては軽
い火傷を起こすことがあった。また、単一のリズムで光
線を照射するため、効率よい治療ができなかった。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、光源の点灯
時間、点灯休止時間を時間的に変更して制御することに
より、また光源の点灯出力を時間経過と共に変更して制
御することにより、光線を照射したとき患者に熱感をあ
まり感じさせることなく、火傷を起こすことなく、治療
効果を上げることができる光線治療装置および光線治療
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る光線治療装置は、可視光線を含む広波長帯
域の光線を放射する光源と、該光源から放射される光線
のうちの特定の波長帯域の光線を選択的に透過する光学
フィルタと、前記光源の点灯状態を制御する制御装置と
を備え、前記特定の波長帯域の光線を照射する光線治療
装置であって、前記制御装置は、前記光源の点灯時間
と、点灯休止時間を時間経過と共に変更設定して制御す
ることを特徴とする。この場合の点灯出力は、必要に応
じて適宜変更してもよい。
【0009】また、本発明に係る他の光線治療装置は、
可視光線を含む広波長帯域の光線を放射する光源と、該
光源から放射される光線のうちの特定の波長帯域の光線
を選択的に透過する光学フィルタと、前記光源の点灯状
態を制御する制御装置とを備え、前記特定の波長帯域の
光線を照射する光線治療装置であって、前記制御装置
は、前記光源の点灯出力を時間経過と共に変更して制御
することを特徴としている。この場合の点灯出力は、強
弱が交互になるようにしてもよい。
【0010】さらに、本発明に係る光線治療方法は、可
視光線を含む広波長帯域の光線を放射する光源から放射
される光線のうちの特定の波長帯域の光線を選択的に透
過し、前記特定の波長帯域の光線を照射する光線治療方
法であって、複数の時間帯を設定し、最初の時間帯にお
いて光源の所定の点灯時間、点灯休止時間および所定の
点灯出力を設定し、次の時間帯において、前記最初の時
間帯の点灯時間より少ない点灯時間を設定し、前記複数
の時間帯において、点灯時間を徐々に少なく設定して照
射するようにしてもよい。例えば、最初の時間帯に3秒
点灯し、次の時間帯に2秒点灯し、さらに次の時間帯に
1秒点灯するというように、徐々に点灯時間を少なくす
る。
【0011】また、可視光線を含む広波長帯域の光線を
放射する光源から放射される光線のうちの特定の波長帯
域の光線を選択的に透過し、前記特定の波長帯域の光線
を照射する光線治療方法であって、複数の時間帯を設定
し、最初の時間帯において光源の所定の点灯時間と点灯
休止時間を設定し、次の時間帯において、前記最初の時
間帯の時間当たり点灯時間より少ない時間当たり点灯時
間を設定し、前記複数の時間帯において、時間当たり点
灯時間を徐々に少なく設定して照射することを特徴とす
る。例えば、最初の時間帯では2秒のうち1秒点灯し、
次の時間帯では3秒のうち1秒点灯し、さらに次の時間
帯では4秒のうち1秒点灯するというように時間当たり
点灯時間を徐々に少なくする。
【0012】本発明に係る他の光線治療方法は、可視光
線を含む広波長帯域の光線を放射する光源から放射され
る光線のうちの特定の波長帯域の光線を選択的に透過
し、前記特定の波長帯域の光線を照射する光線治療方法
であって、複数の時間帯を設定し、第1の時間帯におい
て光源の所定の点灯時間、点灯休止時間および所定の点
灯出力を設定し、第2の時間帯において、前記第1の時
間帯の点灯出力より少ない点灯出力を設定し、前記第1
及び第2の時間帯を交互に繰り返して照射することを特
徴とする。例えば、第1の時間帯において点灯出力を8
0%に設定し、第2の時間帯において点灯出力を20%
に設定し、このあと第1の時間帯と第2の時間帯とを繰
り返すようにする。
【0013】本発明に係るさらに他の光線治療方法は、
可視光線を含む広波長帯域の光線を放射する光源から放
射される光線のうちの特定の波長帯域の光線を選択的に
透過し、前記特定の波長帯域の光線を照射する光線治療
方法であって、複数の時間帯を設定し、最初の時間帯に
おいて光源の所定の点灯時間、点灯休止時間および所定
の点灯出力を設定し、次の時間帯において、前記最初の
時間帯の点灯出力より少ない点灯出力を設定し、前記複
数の時間帯において、点灯出力を徐々に少なく設定して
照射することを特徴とする。例えば、第1の時間帯では
80%の点灯出力で照射し、第2の時間帯では60%の
点灯出力で照射し、第3の時間帯では40%の点灯出力
で照射するというように設定する。
【0014】このように構成された本発明の光線治療装
置および光線治療方法は、光源の点灯状態を時間経過と
共に変更して制御することにより、患部への光線の照射
時間を調整することができ、照射直後は照射時間を比較
的長めにし、徐々に照射時間を短くする等の制御をする
ことにより、あるいは最初に大きい点灯出力で、徐々に
少ない点灯出力にすることにより、患者に熱感等の不快
感を与えることなく、また照射しすぎて火傷を起こすこ
となく、効率良く治療することができ、患者への治療に
対する疲労を軽減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光線治療装置
としての赤外線治療器の一実施形態を図面に基づき詳細
に説明する。図1は、本実施形態に係る赤外線治療器の
一部を省略した中央縦断面図、図2は図1のA−A線断
面図、図3は制御装置のブロック図である。本実施形態
に係る赤外線治療器10について、図1〜3を参照して
詳細に説明する。赤外線治療器10は、治療器本体11
と、この本体11に接続されるライトガイド30から構
成される。治療器本体11内には光源としてハロゲンラ
ンプ12と、ハロゲンランプ12の光路12aに位置す
る光学フィルタとして耐熱ガラス板21、およびカラー
ガラスフィルタ22を備えている。耐熱ガラス板21、
カラーガラスフィルタ22は、ハロゲンランプ12から
放射される光線のうち、特定の波長帯域の光線を選択的
に透過するものである。
【0016】ハロゲンランプ12は紫外線、可視光線、
赤外線を含む広波長帯域の光線を放射するものであり、
例えば0.1〜5μm程度の波長帯の光線を放射する。
ハロゲンランプ12の周囲には、放射された光線を集光
する凹面鏡14が位置しており、凹面鏡14は連結板1
5に固定された支持板16に固定されている。連結板1
5には支持板23、24が平行状態に配置固定され、こ
れらの支持板23、24の取付溝23a、24aに耐熱
ガラス板21、カラーガラスフィルタ22の枠が挿入固
定されている。なお、凹面鏡14とハロゲンランプ12
が一体的に形成されたミラー一体型のものを使用しても
よい。また、凹面鏡14は熱線域をカットするコールド
ミラーを用いてもよい。
【0017】ハロゲンランプ12の後部には、電源を供
給するソケット12bが連結されており、ソケット12
bは制御装置13に接続されている。制御装置13は、
ハロゲンランプ12の点灯を制御するものであり、例え
ば図3に示すように表示操作部17、マイクロコンピュ
ータ18、EEPROM(書き込み可能で電気的に消去
可能なプログラマブルROM)19から構成されてお
り、具体的には光源の点灯時間、点灯休止時間の設定
と、点灯出力調整を、設定されたプログラムに沿って行
う。マイクロコンピュータ18はCPU、ROM、RA
Mから構成される。点灯と消灯の制御はハロゲンランプ
12のスイッチング手段20により行い、点灯出力調整
は、例えばハロゲンランプ12に供給する電圧をスイッ
チング手段20で調整することによって放射する光線の
強度(発光量)を調整する。
【0018】ここで、制御装置13で使用するプログラ
ムについて説明する。プログラムの一例であるプログラ
ム1は、点灯時間を照射直後は長めにし、徐々に短くす
るように設定されている。すなわち、表1に示すよう
に、時間帯(以下ステージという)1は、点灯時間を3
秒、点灯休止(消灯)時間を5秒に設定し、3秒点灯、
5秒消灯を2回繰り返して16秒間としている。ステー
ジ2は同様に2秒点灯、5秒消灯を1回繰り返して7秒
間とし、ステージ3は1秒点灯、1秒消灯を23回繰り
返して46秒間とし、ステージ4は1秒点灯、2秒消灯
を20回繰り返して60秒間としている。そして、ステ
ージ5は1秒点灯、3秒消灯を20回繰り返して80秒
間とし、ステージ6は1秒点灯、4秒消灯を20回繰り
返して100秒間とし、ステージ7は1秒点灯、5秒消
灯を20回繰り返して120秒間としている。さらに、
ステージ8は1秒点灯、6秒消灯を40回繰り返して2
80秒間とし、ステージ9は1秒点灯、7秒消灯を61
回繰り返して488秒間としている。そして、最後にお
休み時間を3秒加えて、全体として経過時間が1200
秒(20分)間のプログラムとしており、ハロゲンラン
プ12の点灯出力は80%に設定している。なお、点灯
出力は80%に限られるものではなく、100%でも、
適宜の点灯出力でもよい。
【0019】
【表1】
【0020】すなわち、ステージ1では8秒間に3秒点
灯するので時間当たり点灯時間は3/8となり、ステー
ジ2では7秒間に2秒点灯するので時間当たり点灯時間
は2/7となり、ステージ3では2秒間に1秒点灯する
ので時間当たり点灯時間は1/2となる。このように第
1ステージから第3ステージまでは、点灯時間が3秒、
2秒、1秒と徐々に少なくなるように設定している。
【0021】また、ステージ4では3秒間に1秒点灯す
るので時間当たり点灯時間は1/3となり、ステージ5
では同様にして時間当たり点灯時間は1/4、ステージ
6では1/5、ステージ7では1/6、ステージ8では
1/7、ステージ9では1/8となり、複数のステージ
において時間当たり点灯時間が徐々に少なくなるように
設定している。
【0022】また、プログラムの他の例であるプログラ
ム2は、表2に示すように、点灯時間および点灯休止
(消灯)時間を一定にし、経過時間に合わせて点灯出力
調整を行うものである。すなわち、点灯時間を2秒、消
灯時間を4秒とし、ステージ1では80%出力で6回繰
り返して36秒間とし、ステージ2は同じ点灯時間、消
灯時間として20%出力で8回繰り返して48秒間とし
ている。このあと、ステージ1とステージ2と同じサイ
クルを10回、ステージ22まで繰り返したあと、ステ
ージ23では20%出力で2秒点灯、4秒消灯、ステー
ジ24では同じ点灯時間、消灯時間、点灯出力で8回繰
り返して48秒間としている。さらに、ステージ23と
24を同じサイクルを、ステージ24,25とステージ
26,27で2回繰り返し、最後に20%出力で2秒点
灯、4秒消灯を4回繰り返す制御を行い、経過時間が1
200秒のプログラムとしている。なお、点灯時間、点
灯休止時間と、点灯出力調整の両方を制御するようにし
た、さらに他のプログラムとすることもできる。
【0023】
【表2】
【0024】耐熱ガラス板21は結晶化ガラス等で形成
され、ハロゲンランプ12で発生する熱をカットして、
カラーガラスフィルタ22および後述するライトガイド
30を保護するものである。カラーガラスフィルタ22
はカラーガラス板で形成され、ハロゲンランプ12から
放射される光の波長の一部をカットするものであり、例
えば0.1〜0.6μm程度の波長帯の光線をカットす
る。
【0025】3番目の支持板24には、中心部にコネク
タ接続孔24bが穿設され、このコネクタ接続孔24b
にハロゲンランプ12から放射された光線が集光されて
いる。前記した光路12aは、この集光された部分に相
当する。そして、コネクタ接続孔24bにライトガイド
30の導光部31のファイババンドル31aの一端が対
向し、ライトガイド30の一端は本体11に取付ねじよ
り構成される固定手段26により支持固定されている。
【0026】ライトガイド30は、例えば50μm程度
の直径の石英系の光ファイバを数万本束ねたファイババ
ンドル31aが中心を貫通して構成され、1本の光ファ
イバは屈折率の異なるコアとクラッドから構成され、入
射部から入った光を出射部に効率良く伝達するものであ
る。なお、石英系の光ファイバに限らず、プラスチック
系の光ファイバを使用してもよいが、石英系のものの方
が伝達効率が良く、効率良い治療を実施できる。
【0027】ライトガイド30は導光部31の基端に保
護パイプ32が固定され、導光部31の先端には手やス
タンドに固定される操作部であるプローブ33が固定さ
れており、中間部は可撓性を有するフレキシブルパイプ
となっている。フレキシブルパイプは蛇腹管や塩化ビニ
ール管が用いられ、ライトガイド30が所定の曲率半径
より大きく曲がるのを防止し、内部を貫通する光ファイ
バが破損しないように保護するものである。プローブ3
3内にレンズを配置してファイババンドル31aから出
射される拡散光線を、平行光線や収束光線になるように
してもよい。
【0028】前記の如く構成された本実施形態の赤外線
治療器10の動作について以下に説明する。先ず、制御
装置13の表示操作部17を操作して、プログラムの設
定を行う。例えば操作キー(図示せず)を押して複数の
ステージを設定し、各ステージにおける点灯時間および
点灯休止時間を設定する。また、各ステージにおける点
灯出力調整を行う。このようにして、前記したようなプ
ログラム1、2を設定し、所定の操作でマイクロコンピ
ュータ18を介してEEPROM19に記憶させる。
【0029】次に、治療に際して、EEPROM19か
ら必要なプログラムを呼び出す操作をすると、マイクロ
コンピュータ18内のRAMにストアされる。表示操作
部17の治療開始キー(図示せず)を押圧すると、ハロ
ゲンランプ12にスイッチング手段20から電源が供給
され、ハロゲンランプ12は例えば0.1〜5μm程度
の波長帯の光線を放射する。この光線は耐熱ガラス板2
1により熱線がカットされ、カラーガラスフィルタ22
に入射する。ここでは例えば0.1〜0.6μm程度の
波長帯の光線がカットされ、所定の波長帯の光線がライ
トガイド30の端面に入射する。ライトガイド30端面
に入射した光線は、内部のファイババンドル31aを通
してプローブ33の先端から出射され、患部を効率良く
温熱治療することができる。
【0030】例えば、上記のようにプログラム1が設定
されている状態で、治療が開始されると以下のような点
灯出力となる。 (1)ステージ1:治療開始から16秒間は、3秒点
灯、5秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給し、2
回点灯、消灯を繰り返す。 (2)ステージ2:ステージ1終了後、7秒間は、2秒
点灯、5秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給し、
1回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は23秒となる。 (3)ステージ3:ステージ2終了後、46秒間は、1
秒点灯、1秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、23回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は69秒と
なる。 (4)ステージ4:ステージ3終了後、60秒間は、1
秒点灯、2秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、20回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は129秒
となる。 (5)ステージ5:ステージ4終了後、80秒間は、1
秒点灯、3秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、20回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は209秒
となる。 (6)ステージ6:ステージ5終了後、100秒間は、
1秒点灯、4秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、20回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は309秒
となる。 (7)ステージ7:ステージ6終了後、120秒間は、
1秒点灯、5秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、20回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は429秒
となる。 (8)ステージ8:ステージ7終了後、280秒間は、
1秒点灯、6秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、40回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は709秒
となる。 (9)ステージ9:ステージ8終了後、488秒間は、
1秒点灯、7秒消灯でハロゲンランプ12に電源を供給
し、61回点灯、消灯を繰り返し、経過時間は1197
秒となる。このあと3秒休み、全体で1200秒(20
分)のプログラム1が終了する。
【0031】本実施の形態では、各ステージにおいて、
予め設定した治療時間の間、設定した点灯時間と消灯時
間を組み合わせて治療を行うことができるので、患者の
患部の状況に合った最適な治療を容易に行うことができ
る。前記したステージの設定では、最初に光線を長時間
照射し、照射により温まった部位に徐々に光線を短時間
照射するため、効率的な治療が可能となり、患者の皮膚
の照射部が火傷を起こすことなく、快適な治療をするこ
とができる。
【0032】また、前記した別のプログラム2が実行さ
れると、ハロゲンランプ12は以下のように点灯、消灯
を繰り返す。 (1)ステージ1:治療開始から36秒間、2秒点灯、
4秒消灯で、ハロゲンランプ12に電源を80%出力で
供給し、点灯、消灯を6回繰り返す。 (2)ステージ2:ステージ1終了後、2秒点灯、4秒
消灯で、ハロゲンランプ12に電源を20%出力で供給
し、点灯、消灯を8回繰り返し、必要時間は48秒で経
過時間は84秒となる。 (3)ステージ3:ステージ2終了後、ステージ1と同
様の動作を行い、経過時間は120秒となる。 (4)ステージ4:ステージ3終了後、ステージ2と同
様の動作を行い、経過時間は168秒となる。このあ
と、ステージ22まで同様の動作を繰り返して行い、ス
テージ22終了までの経過時間は924秒となる。 (5)ステージ23:ステージ22終了後、2秒点灯、
4秒消灯で、ハロゲンランプ12に電源を20%出力で
供給し、点灯、消灯を6回繰り返し、必要時間は36秒
で経過時間は960秒となる。 (6)ステージ24:ステージ23終了後、2秒点灯、
4秒消灯で、ハロゲンランプ12に電源を20%出力で
供給し、点灯、消灯を8回繰り返し、必要時間は48秒
で経過時間は1008秒となる。このあと、ステージ2
8まで同様の動作を繰り返して行い、ステージ28終了
までの経過時間は1176秒となる。 (7)ステージ29:ステージ28終了後、2秒点灯、
4秒消灯で、ハロゲンランプ12に電源を20%出力で
供給し、点灯、消灯を4回繰り返し、必要時間は24秒
で経過時間は1200秒となる。
【0033】このプログラム2の場合、第1ステージで
は点灯出力を大きく設定して強力に暖め、皮膚温が暖ま
ってくると点灯出力を小さくして弱めに暖め、このよう
に強弱で暖める動作を繰り返す。このように点灯出力が
小さなステージ回数が十分多く含まれているため、プロ
グラム完了の後でも低温火傷を発生することがない。こ
のため患部に対する温熱治療が効率良く行え、患者に対
する疲労を軽減することができる。なお、点灯出力を例
えば第1ステージでは80%の点灯出力で照射し、第2
ステージでは60%の点灯出力で照射し、第3ステージ
では40%の点灯出力で照射するというように徐々に弱
くなるように設定し、皮膚が火傷するのを防止して効率
良く温熱治療するようにしてもよい。
【0034】前記した実施の形態では、光線治療装置と
して赤外線治療器10の例を示したが、本発明は光線力
学的診断・治療装置(以下、光線装置という)50にも
適用できる。この光線装置50は、図4に示すように本
体51内にハロゲンランプの代わりに紫外線ランプ、メ
タルハライドランプ、キャノンランプ、白色LED等の
光源52を備えている。光源52は400〜700nm
程度の広波長帯域の光線を放射することができ、制御装
置13によって光源52の点灯、点灯休止の制御と、点
灯出力調整により放射する光線の強度(発光量)を容易
に調整することができる。そして、耐熱ガラス板21、
カラーガラスフィルタ22の代わりに、特定波長域の光
線を透過する2つの光学フィルタ53、54が用いられ
る。他の実質的に同等の構成については、同じ符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0035】連結板15にはフィルタ装着手段55を構
成する支持板56、57が光線方向に向けて配置固定さ
れ、これらの支持板56、57に光学フィルタ53、5
4がマニュアル操作で挿脱できる。光学フィルタ53、
54は、本体51の上部に設けた開閉蓋51aより挿入
され、光源52の光路52a中に挿脱することができる
ものである。すなわち、支持板56、57には取付溝
(図示せず)が形成され、この取付溝に所定の光学フィ
ルタ53、54を支持する枠板を本体51の外部から落
とし込むことにより挿入できるものである。
【0036】光学フィルタ53および光学フィルタ54
は、所望の狭い波長帯域の光線のみを透過させるバンド
パスフィルタ、あるいは所定波長以上又は所定波長以下
の光線を透過させるカットフィルタ等が用いられる。光
学フィルタ53および光学フィルタ54の各選択および
組合せにより、例えば、400〜500nm、500〜
600nm、600〜700nm、700〜800nm
というような特定波長帯域の光線のみ、または所定波長
以上や所定波長以下の光線を選択的に透過させることが
できる。このように、透過させる波長帯域を細分化した
のは、患者に投与される腫瘍親和性の光感受性物質に応
じて、光励起される光線の波長帯域が異なるからであ
る。
【0037】光線装置50の場合も赤外線治療器10と
同様に、設定されたプログラムにしたがって制御装置1
3により光源52の点灯、消灯および点灯出力調整の制
御を行い、光線力学的診断および光線力学的治療を効率
良く行うことができ、患者に不快感を与えることはな
い。また、患者の疲労を軽減することができ、快適な治
療を行うことができる。
【0038】なお、前記した実施の形態では、光源の制
御を行う制御装置として表示操作部によりプログラムを
設定できるものを示したが、予め設定されたプログラム
によって光源の制御を行い、プログラムの設定をしない
制御装置でもよく、また光源の点灯、消灯制御と、出力
調整制御を行うものであれば、どのような形態のもので
もよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の光線治療装置および光線治療方法によれば、光源の
点灯時間と点灯休止時間や、点灯出力等の点灯状態を時
間経過と共に変更して制御できるので、患者に熱感等の
不快感を与えることなく、また照射しすぎて火傷を起こ
すことなく、効率的に治療することができ、患者への治
療に対する疲労を軽減して、快適な治療を実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である赤外線治療器の一部
を省略した中央縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】制御装置を示すブロック図。
【図4】本発明の他の実施形態である光線力学的診断・
治療装置の中央縦断面図。
【符号の説明】 10 赤外線治療器(光線治療装置)、 12 ハロゲンランプ(光源)、 13 制御装置、 20 スイッチング手段、 21 耐熱ガラス板(光学フィルタ)、 22 カラーガラスフィルタ(光学フィルタ)、 30 ライトガイド、 50 光線力学的診断・治療装置(光線治療装置)、 52 光源、 53、54 光学フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源と、該光源から放射される光線のうちの特定の
    波長帯域の光線を選択的に透過する光学フィルタと、前
    記光源の点灯状態を制御する制御装置とを備え、前記特
    定の波長帯域の光線を照射する光線治療装置であって、 前記制御装置は、前記光源の点灯時間と、点灯休止時間
    を時間経過と共に変更設定して制御することを特徴とす
    る光線治療装置。
  2. 【請求項2】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源と、該光源から放射される光線のうちの特定の
    波長帯域の光線を選択的に透過する光学フィルタと、前
    記光源の点灯状態を制御する制御装置とを備え、前記特
    定の波長帯域の光線を照射する光線治療装置であって、 前記制御装置は、前記光源の点灯出力を時間経過と共に
    変更して制御することを特徴とする光線治療装置。
  3. 【請求項3】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源から放射される光線のうちの特定の波長帯域の
    光線を選択的に透過し、前記特定の波長帯域の光線を照
    射する光線治療方法であって、 該光線治療方法は、複数の時間帯を設定し、最初の時間
    帯において光源の所定の点灯時間、点灯休止時間および
    所定の点灯出力を設定し、次の時間帯において、前記最
    初の時間帯の点灯時間より少ない点灯時間を設定し、前
    記複数の時間帯において、点灯時間を徐々に少なく設定
    して照射することを特徴とする光線治療方法。
  4. 【請求項4】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源から放射される光線のうちの特定の波長帯域の
    光線を選択的に透過し、前記特定の波長帯域の光線を照
    射する光線治療方法であって、 該光線治療方法は、複数の時間帯を設定し、最初の時間
    帯において光源の所定の点灯時間と点灯休止時間を設定
    し、次の時間帯において、前記最初の時間帯の時間当た
    り点灯時間より少ない時間当たり点灯時間を設定し、前
    記複数の時間帯において、時間当たり点灯時間を徐々に
    少なく設定して照射することを特徴とする光線治療方
    法。
  5. 【請求項5】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源から放射される光線のうちの特定の波長帯域の
    光線を選択的に透過し、前記特定の波長帯域の光線を照
    射する光線治療方法であって、 該光線治療方法は、複数の時間帯を設定し、第1の時間
    帯において光源の所定の点灯時間、点灯休止時間および
    所定の点灯出力を設定し、第2の時間帯において、前記
    第1の時間帯の点灯出力より少ない点灯出力を設定し、
    前記第1及び第2の時間帯を交互に繰り返して照射する
    ことを特徴とする光線治療方法。
  6. 【請求項6】 可視光線を含む広波長帯域の光線を放射
    する光源から放射される光線のうちの特定の波長帯域の
    光線を選択的に透過し、前記特定の波長帯域の光線を照
    射する光線治療方法であって、 該光線治療方法は、複数の時間帯を設定し、最初の時間
    帯において光源の所定の点灯時間、点灯休止時間および
    所定の点灯出力を設定し、次の時間帯において、前記最
    初の時間帯の点灯出力より少ない点灯出力を設定し、前
    記複数の時間帯において、点灯出力を徐々に少なく設定
    して照射することを特徴とする光線治療方法。
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