JP2009112804A - Igf−1の体内産生を促進する青色光刺激装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
インスリン様成長因子IGF−1は細胞の分化増殖、代謝改善に重要な役割を果たし、アポトーシスを抑制する。その体内量が減少すると、様々な疾患を引き起こす。劇症肝炎や脊損、虚血後の再還流時にはアポトーシスにより重大な後遺症が残る。このような疾患にはIGF−1が有効であるが、従来は体内のIGF−1を増加させる方法は知られていなかった。最近の研究で、光照射によるIGF−1産生促進法を見出した。IGF−1の不足に伴う各種疾患んお治療法及び装置を提供する。
【課題を解決する手段】
青色光で知覚神経を刺激して活性化させると、刺激部位近傍の局所で、同時に中枢を介した下行性全身性にIGF−1を生成し、各種疾患の治癒を促進する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光刺激、特に青色光刺激によりインスリン様成長因子(以下「IGF−1」という)の体内の産生を促進する光刺激装置とその方法、及び、IGF−1が不足したときに生じる各種疾患の治療器とその治療法に関する。
IGF−1は70個のアミノ酸からなるポリペプチドで、ほぼ全身の臓器の血管内皮細胞や実質細胞で産生される。
その主な生体作用は、筋肉を増やしたり骨を伸ばしたりする細胞分化増殖作用のほか、アポトーシス(細胞死)抑制作用、インスリン様作用(血糖降下作用、肝の糖取込み増加作用)、蛋白同化作用、血管拡張、創傷治癒促進作用、抗炎症作用、血管内皮細胞再生、免疫増強作用(NK細胞の活性化)などである。
このようにIGF−1の作用は多岐にわたり、生体の機能維持に重要な役割を果たしているため、IGF−1は、各種疾患との関係、体内で産生を促進する方法、関連する疾患の治療など多くの研究がなされている。
体内のIGF−1の量が過・不足になると、様々な疾患が生じる。代表的な疾患として、
鬱病、認知機能障害、アルツハイマー、脳血管障害、不登校、睡眠障害、生体リズム障害などの中枢神経疾患、
心不全、高血圧、狭心症、血栓症、動脈硬化、脳血管障害などの心血管系疾患及びその二次予防、
糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、黄疸、メタボリック症候群などの代謝性疾患、
胃潰瘍、肝機能障害、肝炎、腎機能障害などの消化器疾患、
肌荒れ、しみ、そばかす、皺、たるみ、脱毛などの皮膚科疾患、
関節リウマチ、変形性関節炎、骨粗鬆症、脊髄又は頚髄損傷、創傷、血行不良、こり、筋肉・関節・神経等の疼痛などの運動器疾患、
未熟児の各種疾患
自律神経失調症、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、便秘などの神経疾患、
多発性硬化症などの炎症性疾患、
などが知られている。
例えば、先天性のIGF−1産生不全としてローラン症候群が知られている。これは、低身長、肥満、重篤な低血糖等を呈する。
また、早産では未熟児網膜症、発達遅滞、精神遅滞、気管支肺形成不全、および脳室内出血などを発症するリスクが高い。このような症例ではIGF−1が減少しているため、早産による合併症の発症リスクをIGF−1の血中濃度で評価する方法が示されている(例えば特許文献1など)。
成年期を過ぎると、加齢に伴って、新陳代謝の低下、気力の低下、肌の肌理が荒くなる、つやとはりが無くなる、しみやそばかすが多くなる、脱毛等の諸症状が現れてくる。これらは加齢に伴うIGF−1値の低下として把握されている。
心疾患の急性期には血中IGF−1濃度が低下することが知られている。このため、IGF−1濃度を指標として、心疾患の重症度の判定することが示されている(例えば非特許文献2など)。
動脈硬化の促進には血管内皮細胞のアポトーシスが深く関与しており、血中には死滅した細胞の残滓が多く見られる(例えば非特許文献3など)。IGF−1は、そのアポトーシスを抑制するため、治療や予防の可能性が示唆される。
II型糖尿病の発症時には、膵島がダメージを受けてアポトーシスが生じ、その結果インスリンの分泌が不足するようになり、糖尿病が進行するという報告もある。
従来から、多くの疾患に活性酸素が関与しているとされている。しかし、最近では、活性酸素そのものではなく、活性酸素に暴露されることで生じるアポトーシスが原因という見方が多くなってきている。このため、これらの疾患の治療にはIGF−1の投与又は体内産生の促進が有効であると考えられる。
生体では、通常、一旦低下したIGF−1値は再度上昇することは無いとされている。これを補充又は体内産生を促進する方法としては、成長ホルモンの投与と運動が知られている。しかし、成長ホルモンは副作用があり、運動は持続が困難である等の問題がある。
このため、体内のIGF−1量を、簡単に、安全に増加させる方法が模索されている。
食品として補給するものとして、魚類の卵巣膜から抽出された成分を含む抗加齢剤が示されている(例えば特許文献4など)。他にも、IGF−1を補給する薬品や食品に関する多くの研究がなされている。しかし、副作用のない実用的なものはまだ存在しない。
このような状況の中で、発明者らは、最近、画期的な方法を発見し、注目されている。これは、カプサイシンを皮膚表面に塗布すると、知覚神経が刺激され、体内のIGF−1の産生を亢進するというものであり、そのメカニズムも解明されている(例えば非特許文献5など)。
酸性の温泉水も同様に、知覚神経を刺激して、体内のIGF−1産生を亢進させることを見出した(例えば非特許文献6など)。
このメカニズムは、カプサイシン又は酸性温泉水を皮膚に作用させると、知覚神経が刺激されて活性化し、神経の末端からカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が放出され、これによってIGF−1の産生が促進される、というものである。
この、知覚神経刺激によりIGF−1の産生が促進する、ということに着目し、研究を重ねた結果、特定の光にも知覚神経を刺激してIGF−1の産生を促進する、という新たな医学的知見を得た。本発明はこの知見に基づくものである。
光による知覚神経刺激には波長選択性があり、特定の波長の光のみが知覚神経を刺激することができることを見出した。特定の光の波長は400〜550nmで、特に、波長が450〜500nmの青色光は顕著な作用を示す。
また、IGF−1の産生量は光の強さに関係する。1ワット/m2程度からIGF−1産生の促進効果が現れ、5ワット/m2程度でより効果が明らかになり、50ワット/m2程度で実用できる程度の効果が得られ、100ワット/m2程度になるとIGF−1の産生を強く促進する。
光刺激によるIGF−1産生促進のメカニズムは以下のとおりである。すなわち、この特定の光を生体の皮膚表面に照射すると、知覚神経が刺激され、照射部近傍で神経の末端からCGRPが放出され、IGF−1が増加する。これは照射部近傍の局所性の反応である。
一方、知覚神経が刺激されると、その信号は神経を伝達して中枢に伝達され、さらに視床、視床下部、延髄と伝えられて副交感神経を刺激し、全身の末梢組織のIGF−1産生を促進する。これは中枢を介した全身性の反応である。
このようにして産生したIGF−1は、前述のような、細胞分化増殖作用、アポトーシスの抑制作用、インスリン様作用、蛋白同化作用、血管拡張、創傷治癒促進作用、抗炎症作用、血管内皮細胞再生、免疫増強作用等の効果を発揮し、IGF−1の不足と関連する各種の疾患を治療することができる。
現在、本発明の光刺激装置と類似するものとして、例えば、黄疸治療気、高照度光治療器、皮膚疾患の治療器、疼痛緩和用光刺激装置など、多くの光刺激装置が使用されている。
従来の黄疸治療用光線治療器の例を図9に示す。この図の容器の中に黄疸の新生児を入れ、上部に設けた光源から光を照射して、黄疸を治療する。黄疸治療用光線治療器には、蛍光灯を用いて波長が400〜650nmの光をとりだして治療に用いるものが知られている(例えば特許文献7など)。光源に波長が500〜520nmのLEDを用いたものも知られている(例えば特許文献8など)。青と緑と赤の3つの波長体の光を用いるものも知られている(例えば特許文献9など)。
このように、従来の黄疸治療用光線治療器では、波長は400〜660nmと広くてもよく、青色光に限定する必然性は無い。
これに対して、本発明で開示している黄疸治療では、知覚神経を刺激できる波長である青色光にする必然性がある。
また、従来の黄疸治療用光線治療器による治療のメカニズムは、光が血中のビリルビンを直接分解して(又は変質させ)黄疸を治癒させるものである。
これに対して本発明の黄疸治療では、知覚神経を刺激して局所で又は全身性にIGF−1を増やして、肝臓のアポトーシスを抑制し、肝機能を向上させ、肝臓のビリルビン分解を促進して、黄疸の治療をおこなうものである。
さらに、黄疸ではビリルビンによる中枢その他の神経障害も重要な課題になっていた。従来は、黄疸治療器で、できるだけ早期にビリルビンを低下させて、神経に障害が出ないようにする以外に無かった。つまり、従来の黄疸治療器自体には神経障害を治療する機能は有していなかった。これに対して本発明の装置(及び方法)は、神経のアポトーシスを抑制するので、その障害をも抑制できる。
このように、同じ黄疸治療器であっても、従来の装置と本発明の装置(及び方法)とは、全く異なる医学的根拠に基づくもので、使用する光、作用、効果ともに全く異なるものである。
他の類似装置に高照度光治療器がある(例えば特許文献10など)。これは1500ルクス以上の高照度の光を照射してリズム障害や、欝、睡眠障害、時差ぼけなどを治療するものであり、初期の頃は蛍光灯が、最近はLEDを使用するものもある。
そのメカニズムは明るい光が視覚を介して視交叉上核交差の体内時計をリセットし、松果体から出るメラトニンの分泌を制御し、生体リズムを調節するものである。
この装置で最も重要であるのは強い照度で、波長の限定はされていない。
このように、高照度光治療器は本発明と一見、似ているが、使用する光、生体作用、生体反応、効果等、全く異なるものである。
皮膚疾患の光治療処置として、赤外線領域の光を照射するものが開示されている(例えば、特許文献11など)。この文献の装置は、第1の波長帯域800nm−980nmと、第2の波長帯域405nm−450nmの2つの光を照射する。本発明と用いる光の波長が異なる。
この装置では、治療のメカニズムはサイトカインの低減効果によるとしている。IGF−1を利用する本発明と基本的に異なる。
このように、使用する光、生体作用、生体反応、装置の作用、効果、治療のメカニズム等、全く異なるものである。
特表2004−528529 島田ら, 第53回日本心臓病学会 E.Conti Et Al.,Circulation,110.2250−2265(2004) 特許第3946238号 N.Harada et.al.,Neuropharmacol,52,1303−1311(2007) 原田直明他:温泉の治療効果発現におけるインスリン様成長因子IGF−1の関与.温泉科学Vol.56, No.3, Page.103 実用新案公報昭55−30502 特開2001−204832 特開兵09−234254 特開2005−185823 特表2007−514459
以上のように、IGF−1は、各種の疾患との関連が指摘され、これらの疾患の治療に有効であることが知られている。
しかし、生体内でIGF−1の産生を促進する方法及びその装置は存在しなかった。
本発明は、簡単に、安全に、しかも効果的にIGF−1の産生を促進する全く新規の方法及び装置を提示することを目的とする。
前述のように、
この、知覚神経を刺激するとIGF−1の産生を亢進させることができるという点に着目し、研究を重ねた結果、特定の光を生体に照射すると知覚神経を刺激し、IGF−1の産生を亢進させることができる、という医学的知見を得た。
本発明はこの新しい医学的知見に基づくものである。
光による知覚神経刺激には、波長依存性があり、特定の波長の光用いると、効果的な知覚神経刺激が可能である。特定の光の波長は400〜550nmで、特に、波長が450〜500nmの青色光で顕著な効果を示す。
また、これには光の強さも関係し、IGF−1産生の促進効果は1ワット/m2程度から現れ、50ワット/m2程度で効果が明らかになり、100ワット/m2程度で産生が強く促進される。
照射時間は、弱い刺激では長時間、強い刺激では短時間でよい。整形外科領域の疼痛緩和では、100ワット/m2以上の強い刺激で、数分、好ましくは10〜20分程度の刺激すると疼痛緩和が得られる。
脊髄損傷モデルマウスでは、受傷後に100ワット/m2程度の青色光刺激を一回だけ、20分間照射したところ、麻痺は残らず、正常な歩行が可能であった。受傷後、照射開始までの時間も重要であり、これは30分以内に開始することが望ましい。治療時間は30分以上、できれば数時間持続して行うことが望ましい。
新生児の黄疸治療は、皮膚が繊細なため、弱い刺激で長時間行おこなう。しかし、100ワット/m2で24時間おこなうこともある。
この光を生体の皮膚表面に照射すると、知覚神経が刺激され、照射部近傍の組織でIGF−1が産生され、その量が増加する。
一方、知覚神経が刺激されると、その信号は神経を伝達して中枢に伝達され、この信号はさらに視床、視床下部、延髄と伝えられて迷走神経を刺激し、全身の末梢組織のIGF−1産生を促進する。
つまり、刺激部位には、局所性のものと全身性のものが和として産生されるため、局所性の疾患の治療では、患部を刺激するとより効果的である。
慢性疼痛の治療では、1cm2程度の照射面積にして、パワー密度をより高くして、圧痛点などを刺激する方法が有効な場合がある。本発明もこの方法を含む。
このようにして産生したIGF−1は、前述のような、細胞分化増殖作用、アポトーシスの抑制作用、インスリン様作用、蛋白同化作用、血管拡張、創傷治癒促進作用、抗炎症作用、血管内皮細胞再生、免疫増強作用等の効果を発揮し、IGF−1の不足と関連する各種の疾患を治療することができる。
本発明はこの最新の医学的知見をベースにして、知覚神経を刺激し効果的にIGF−1を産生させることができる実用的な光刺激法及びその装置、及びこれを用いた治療法及び治療装置を提供するものである。
請求項1記載の発明は、知覚神経を刺激して活性化させることができる特定の波長と強さを有する光を発生する光発生手段(1)と、発生した前記の特定の光を所定の時間だけ生体に照射する照射手段(2)とで構成し、
前記の光発生手段(1)で発生させた特定の刺激光を、照射手段(2)から所定の時間だけ生体に照射し、この光で知覚神経を刺激して活性化し、生体内のIGF−1の産生を増加させるようにした。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明における出力光の波長を400〜550nm、請求項2記載の発明では450〜500nmとした。これによって、請求項1記載のIGF−1増加装置の刺激効果を確実に得ることができる。
請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明における出力光の波長を、請求項2記載の波長と、600nm以上の光の波長の2種類とし、これを交互に生体に照射するようにした。青色光は副交感神経を、赤外光は副交感神経活動を抑制し交換神経活動を優位にする。このため、青色と赤外の2つの光を交互に照射することで、副交感神経が刺激される期間と抑制される期間ができ、IGF−1の産生が、より促進される。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明における出力光の強さを、1ワット/m2以上、請求項6記載の発明は50ワット/m2以上、好ましくは100ワット/m2以上とした。
知覚神経を刺激して活性化しIGF−1の産生を促進するには、適切な波長を選択する(請求項2及び3に記載)とともに、刺激の強さも閾値以上にする必要がある。光の強さ(エネルギー密度)が1ワット/m2以上であれば知覚神経刺激作用が発現する。確実に刺激効果を得るには、数ワット/m2以上が必要で、数十ワット/m2以上にするとIGF−1の産生が強く促進される。
請求項7記載の発明では、生体に照射する光を断続させるか又は強度を変化させて生体の慣れを防止するようにした。
一定強度の光で刺激を持続すると、生体の慣れが生じ、IGF−1の産生が低下する。光を断続したり強度を変化させると、慣れを防止できる。
本請求項記載の発明と請求項4の発明とを組み合わせて使用すると、慣れの少ないより効果的なIGF−1産生促進が可能となる。
請求項8記載の発明では、光発生手段に請求項2又は3記載の波長の光を発生するLED5を用い、これを1個又は複数個用いて請求項4記載の光強度になるようにして、照射するようにした。
LEDは、所望の波長の光を正確に出すことができ、このため波長を制限するフィルタを必要とせず、発光エネルギーが少なくて済み、簡単な構成で装置を実現できるという特長を有する。
請求項9記載の発明では、光源に青色光成分を有する蛍光灯やハロゲンランプなどを用い、この光の中から請求項2又は3記載の波長の光を取り出すとともに、出力が請求項4記載の光の強さになるようにして、生体に照射するようにした。
必要な波長帯の光を取り出すためのフィルタが必要になる等、やや複雑な構成になるが、光源が安価であるため、装置全体は安価になるという特長を有する。
請求項10記載の発明では、照射面積を、顔面や腰部などの広い面を刺激できる程度に広くした。
本発明では、前述のように、照射部の局所反応としてのIGF−1産生と、中枢を介する下降路系の全身反応によるIGF−1産生の和として、効果が発揮される。このため、例えば顔面全体の皺の治療のように、広い範囲の治療では、顔面をカバーできる程度の広い照射面積にすると、局所反応で産生されるIGF−1と全身反応で産生されるIGF−1の総和が、顔面の治療に寄与するので、局所反応又は全身反応のいずれか単独で産生されるIGF−1による場合よりも高い治療効果が得られる。
請求項11記載の発明では、照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにした。照射面を狭く絞ると、エネルギーを集中させて強い刺激をおこなうことができる。知覚神経の刺激では、刺激強度を強くするほど強い刺激効果が得られるので、短時間で高い治療効果を得るのに有用である。
疼痛緩和では、同じエネルギーであれば、光を集光させてエネルギー密度を高くして刺激した方が、治療効果が高くなることが確認されてる。
また、ツボ刺激では、正確にツボを刺激しないと効果が出にくいとされている。内臓疾患は体壁に反射点として現れる。この反射点を刺激して内臓を治療する方法がある。反射点は小さな領域であり、これもツボ刺激と同様、これを外して刺激しても効果的な治療はできないことが知られている。本請求項記載の装置を使用すると、ツボや反射点を効果的に刺激できる。
さらに、反射点の刺激に青色光を用いることで、従来の反射店刺激療法とIGF−1増加による治療を相乗的におこなうことができる。
請求項12記載の発明は、知覚神経を刺激して活性化させることができる特定の波長と強さを有する光を発生するステップ1と、前記ステップ1により発生させた光を所定の時間だけ生体に照射するステップ2を実行して、生体内のIGF−1の産生を増加させる方法を提供する。
請求項13記載の発明では、生体に照射する光の波長を400〜550nmに、請求項14記載の発明では450〜500nmにして、請求項10記載の発明を効果的に実施する方法を提供する。
請求項15記載の発明では、波長が400〜550nmの光と700nm以上の赤外光とを交互に出力して、より効果的なIGF−1増加させる方法を提供する。
請求項16記載の発明では、生体に照射する光の強さを1ワット/m2以上、請求項17記載の発明では50ワット/m2以上好ましくは100ワット/m2以上であるとして、より効果的なIGF−1増加方法を提供する。
請求項16記載の発明では、生体に照射する光を断続させるか又は強度を変化させて生体の慣れを防止することのできるIGF−1増加方法を提供する。
請求項17記載の発明では、LEDを用いるIGF−1増加法を提供する。
請求項18記載の発明では、蛍光灯やハロゲンランプなどを用いるIGF−1増加法を提供する。
請求項19記載の発明では、顔面や全身全面を照射する、広い範囲のIGF−1増加法を提供する。
請求項20記載の発明では、照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにして、強い反応を得ることのできるIGF−1増加法を提供する。
請求項21記載の発明は、IGF−1の産生異常による疾患を治療又は予防するために、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて光線治療器とした。
請求項22記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、
鬱病、認知機能障害、アルツハイマー、脳血管障害、不登校、睡眠障害、生体リズム障害などの中枢神経疾患、
心不全、高血圧、狭心症、血栓症、動脈硬化、脳血管障害などの心血管系疾患及びその二次予防、
糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、黄疸、メタボリック症候群などの代謝性疾患、
胃潰瘍、肝機能障害、肝炎、腎機能障害などの消化器疾患、
肌荒れ、しみ、そばかす、皺、たるみ、脱毛などの皮膚科疾患、
関節リウマチ、変形性関節炎、骨粗鬆症、脊髄又は頚髄損傷(以下、「脊損」という)、創傷、血行不良、こり、筋肉・関節・神経等の疼痛などの運動器疾患、
未熟児の各種疾患
自律神経失調症、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、便秘などの神経疾患、
多発性硬化症などの炎症性疾患、
のいずれかの疾患を治療する光線治療器とした。
請求項23記載の発明は、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、照射手段(2)を症状が発現している部位を中心に照射できる形状と寸法にし、疾患に適した強さと時間照射し、IGF−1の産生と関与する疾患の治療又は予防をおこなう光線治療器。
請求項24記載の発明は、前記のIGF−1の産生異常による疾患は、
鬱病、認知機能障害、アルツハイマー、脳血管障害、不登校、睡眠障害、生体リズム障害などの中枢神経疾患、
心不全、高血圧、狭心症、血栓症、動脈硬化、脳血管障害などの心血管系疾患及びその二次予防、
糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、黄疸、メタボリック症候群などの代謝性疾患、
胃潰瘍、肝機能障害、肝炎、腎機能障害などの消化器疾患、
肌荒れ、しみ、そばかす、皺、たるみ、脱毛などの皮膚科疾患、
関節リウマチ、変形性関節炎、骨粗鬆症、脊髄又は頚髄損傷、創傷、血行不良、こり、筋肉・関節・骨・神経等の疼痛などの運動器疾患、
未熟児の各種疾患
自律神経失調症、CRPS、便秘などの神経疾患、
多発性硬化症などの炎症性疾患、
のいずれかである、請求項23記載の光線治療器。
請求項25記載の発明は、IGF−1の産生と関与する疾患は顔面の皮膚及びその近傍組織の衰えや皮膚症状と頭髪の脱毛であり、請求項23記載のIGF−1増加装置を用いて、照射手段(2)を顔面又は頭部に照射できる形状にして、顔面全体、顔面の一部、又は頭部を、所定の時間、所定の強度で照射し、顔面の皮膚及びその近傍組織、又は頭皮や毛根にIGF−1を増加させて、顔面の皮膚又は脱毛の症状を改善する、皮膚用光線治療器。
請求項26記載の発明は、生体移植臓器を収納する臓器保存容器の内部を、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射するようにした臓器保存容器であり、この保存容器に臓器を収納し、これにIGF−1を増加させる光を照射し、臓器を新鮮な状態に保つようにした、臓器保存容器。
請求項27記載の発明は、照射手段(2)を、点滴中又は保存中の点滴用バッグを照射するのに適した形状にし、点滴用のバッグを請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射するようにした、点滴バッグ照射装置。
請求項28記載の発明は、照射手段(2)の形状を顔面、好ましくは首筋を、さらには体幹の広い面を照射できる形状と寸法にし、脳出血、脳梗塞、脳血管障害、アルツハイマー、認知症を含む脳血管系疾患患者及び欝、リズム障害を含む中枢性疾患に請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、脳内のIGF−1を増加させ、障害及び障害に伴う二次疾患を軽減する、脳血管疾患治療用光線治療器。
請求項29記載の発明は、照射手段(2)の形状を心臓近傍を中心に、好ましくは首筋からさらには体幹の広い面を照射できる形状と寸法にし、心疾患の患者に使用できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、心臓及び心血管のIGF−1を増加させ、疾患を治療する、心疾患治療用光線治療器。
請求項30記載の発明は、照射手段(2)の形状を動脈硬化や血栓症を含む血管の疾患の患部及びその周囲を広く照射できるようにし、血管障害の患部又は幹部を中心に四肢から体幹にかけて広い範囲を照射できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、患部の血管を中心にIGF−1を増加させ、疾患を治療する、心疾患治療用光線治療器。
請求項31記載の発明は、照射手段(2)の形状を、肝臓又は腎臓、又はこれを含む体幹部を照射できる形状及びサイズにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、肝炎を含む肝臓疾患又は腎臓疾患患者に照射し、肝臓又は腎臓を中心にIGF−1を増加させ、炎症に伴うアポトーシスを抑制し、炎症に伴う障害及びその後遺症を軽減させる、肝臓又は腎臓疾患治療用光線治療器。
請求項32記載の発明は、黄疸治療用光線治療器の内部を、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにした黄疸治療用光線治療器であり、本治療器の刺激光を生体に照射し、肝機能を改善して肝臓におけるビリルビン分解を促進して黄疸を治療する、黄疸治療用光線治療器。
請求項33記載の発明は、糖尿病患者において、照射手段(2)の形状を、神経症状が発現している部位、又は神経症状が発現している部位を中心に四肢、体幹、顔面を含む広い面を照射するようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光をこの部位に照射し、糖尿病の治療をおこなう、糖尿病治療用光線治療器。
請求項34記載の発明は、照射手段(2)を、疼痛が発現している部位又は疼痛発現部位周辺の四肢や体幹を照射できる形状とサイズにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を疼痛性疾患の患者の患部を中心に照射し、患部を中心にIGF−1を増加させ、疾患を治療する、疼痛治療用光線治療器。
請求項35記載の発明は、多発性硬化症患者の治療に用い、照射手段(2)を、顔面、体幹、症状が出ている部位のいずれか、又は全部を照射できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射し、患部を中心にIGF−1を増加させ、炎症とそれに伴うアポトーシスを抑制して疾患を治療する、多発性硬化症治療用光線治療器。
請求項36記載の発明は、患者搬送用のストレッチャー又は救急車に、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を取り付け、救急搬送中の患者にIGF−1増加装置の出力光を照射できるようにした、救急搬送用の光線治療器。
請求項37記載の発明は、脊髄損傷患者の治療に用い、照射手段(2)を患部又は脊髄、又は体幹全体を照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、脊髄の受傷部を中心に刺激光を照射し、ポトーシスを抑制し、損傷及びそれに伴う障害のを軽減させる、脊髄損傷用光線治療器。
請求項38記載の発明は、骨折や骨粗鬆症を含む骨疾患患者に用い、照射手段(2)を、症状が発現している部位又はその周辺の四肢及び体幹、さらには全身に照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、障害が発現している部位又は体幹を照射し、障害の治癒を促進する骨疾患用光線治療器。
請求項39記載の発明は、神経、筋肉、骨、関節疾患患者を含む神経筋骨格系疾患に使用し、照射手段(2)を、症状が発現している部位又は局所の疼痛部位、またはその周辺の四肢及び体幹、さらには全身に照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、障害が発現している部位、四肢、又は体幹を照射し、障害の治癒を促進する神経筋骨格系疾患治療器。
最近の研究で、特定の光を生体に照射すると、知覚神経が刺激され、IGF−1の産生が亢進することを発見した。これはこれまでに報告の無い、全く新しい発見である。
詳しく見ると、この現象には光の波長と強さが関与している。また、照射部近傍の局所反応と、中枢を介して副交感神経を活性化して全身に作用する全身作用とがあり、局所では両者が相乗的に作用する。
知覚神経を刺激してIGF−1産生を促進する光の波長は400〜550nmで、特に450〜500nmの青色光が適している。
この現象には光の強さも関与する。知覚神経を刺激してIGF−1産生を促進するには、1ワット/m2以上の強さが必要である、数マワット/m2以上である程度の効果的な刺激が可能で、100ワット/m2以上の光で顕著となる。
この領域では、光の強さが強くなるに連れて、IGF−1の放出量も増える。
局所反応は次のとおりである。すなわち、特定の波長と強さの光を生体に照射すると、知覚神経が刺激され、神経末端からカルシトニン遺伝子ペプチドが放出され、これにより、照射部近傍のIGF−1の産生が亢進する。
一方、全身性の反応は次のとおりである。すなわち、知覚神経が刺激されると、その信号は神経を伝達して中枢に伝達され、さらに視床、視床下部、延髄と伝えられて迷走神経を刺激し、全身の末梢組織のIGF−1産生を促進する。
実際にこの特定の光を生体の皮膚表面に照射したときには、照射部近傍の知覚神経が刺激され、局所反応により、照射部近傍のIGF−1が増加する。
一方、知覚神経が刺激されると、その信号は神経を伝達して中枢に伝達され、さらに視床、視床下部、延髄と伝えられて迷走神経を刺激し、全身の末梢組織のIGF−1産生を促進する。
その結果、照射部近傍では、局所反応と全身反応を合わせて大量のIGF−1が産生される。このようにして産生したIGF−1は、前述のような、細胞分化増殖作用、アポトーシスの抑制作用、インスリン様作用、蛋白同化作用、血管拡張、創傷治癒促進作用、抗炎症作用、血管内皮細胞再生、免疫増強作用等の効果を発揮し、IGF−1の不足と関連する各種の疾患を治療することができる。
請求項1記載の発明は、知覚神経を刺激して活性化させることができる特定の波長と強さを有する光を発生する光発生手段(1)と、発生した前記の特定の光を所定の時間だけ生体に照射する照射手段(2)とを有する光刺激装置であり、これによって、前記の光発生手段(1)で発生させた特定の波長と強さを有する光を、照射手段(2)から所定の時間だけ生体に照射して知覚神経を刺激して活性化させて生体内のIGF−1の産生を増加させる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の生体刺激光の波長を400〜550nm、請求項3記載の発明は450〜500nmとする光刺激装置であり、IGF−1を効果的に産生できる。
請求項4記載の発明は、生体に照射する光を、請求項2記載の波長の光と、600nm以上の赤外光の2種類にして、両者を交代させて生体に照射する光刺激装置であり、IGF−1をより効果的に産生できる。
請求項5記載の発明は、生体に照射する光は、強さが1ワット/m2以上、請求項6記載の発明は、50ワット/m2以上、好ましくは100ワット/m2以上として生体に照射する光刺激装置であり、IGF−1をより確実に効果的に産生できる。
請求項7記載の発明は、生体に照射する光を断続させるか又は強度を変化させるようにした光刺激装置であり、生体の慣れを防止し、より確実に効果的にIGF−1を産生できる。
請求項8記載の発明は、光発生手段(1)は請求項2又は3記載の波長の光を発生するLED(5)とし、これを1個又は複数個用いて請求項4記載の強さの光にし、この光を生体に照射して生体内のIGF−1の産生を増加させるようにした光刺激装置である。
LEDは、所望の波長の光を正確に出すことができ、このため波長を制限するフィルタを必要とせず、発光エネルギーが少なくて済み、簡単な構成で装置を実現できる。
請求項9記載の発明は、光源に青色光成分を有する蛍光灯やハロゲンランプなどを用い、この光の中から請求項2又は3記載の波長の光を取り出すとともに出力光の強さが請求項4記載の強さの光になるようにし、この出力光を生体に照射して、生体内のIGF−1の産生を増加させることができる。これらの光源は広い範囲の波長の光を出すため、光フィルタなどを別途、必要とし、請求項7記載のLEDを用いたものよりも複雑な構造になるが、光源が安価であるというメリットがある。
請求項10記載の発明は、照射手段から出力する光の照射面積を広くして、顔面や頭部を効果的に治療できる、
請求項11記載の発明は、照射手段の光照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにしたもので、局所を強く刺激して高い効果を得るのに適している。
請求項12〜20記載の発明は、IGF−1の量を促進する方法に関するものである。
請求項21〜39記載の発明は、請求項1〜12記載の発明を用いた、各種疾患の光線治療器である。従来は、これらの疾患の治療は、成長ホルモンの投与か運動療法以外には無かった。これが本発明の光線治療器により、治療可能となった。
請求項25記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、顔面全体又は顔面の一部、頭部を、所定の時間、照射できるようにし、顔面の皮膚及びその近傍組織、頭皮及び毛根にIGF−1を増加させて、皮膚及び毛髪の症状を改善する。
請求項26記載の発明は、生体移植臓器を収納する臓器保存容器の内部を、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射し、保存容器に収納した臓器を新鮮な状態に保つ。
請求項27記載の発明は、照射手段(2)を、点滴中又は保存中の点滴用バッグを照射するのに適した形状にし、点滴用のバッグを請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射する。
請求項28記載の発明は、
照射手段(2)の形状を顔面、好ましくは首筋を、さらには体幹の広い面を照射できる形状と寸法にし、脳出血、脳梗塞、脳血管障害、アルツハイマー、認知症を含む脳血管系疾患患者及び欝、リズム障害を含む中枢性疾患に請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、脳内のIGF−1を増加させ、障害及び障害に伴う二次疾患を軽減する。
請求項29記載の発明は、照射手段(2)の形状を心臓近傍を中心に、好ましくは首筋からさらには体幹の広い面を照射できる形状と寸法にし、心疾患の患者に使用できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、心臓及び心血管のIGF−1を増加させ、疾患を治療する。
請求項30記載の発明は、照射手段(2)の形状を動脈硬化や血栓症を含む血管の疾患の患部及びその周囲を広く照射できるようにし、血管障害の患部又は幹部を中心に四肢から体幹にかけて広い範囲を照射できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、患部の血管を中心にIGF−1を増加させ、疾患を治療する。
請求項31記載の発明は、照射手段(2)の形状を、肝臓又は腎臓、又はこれを含む体幹部を照射できる形状及びサイズにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、肝炎を含む肝臓疾患又は腎臓疾患患者に照射し、肝臓又は腎臓を中心にIGF−1を増加させ、炎症に伴うアポトーシスを抑制し、炎症に伴う障害及びその後遺症を軽減させる。
請求項32記載の発明は、黄疸治療用光線治療器の内部を、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにした黄疸治療用光線治療器であり、本治療器の刺激光を生体に照射し、肝機能を改善して肝臓におけるビリルビン分解を促進して黄疸を治療する。
請求項33記載の発明は、糖尿病患者において、照射手段(2)の形状を、神経症状が発現している部位、又は神経症状が発現している部位を中心に四肢、体幹、顔面を含む広い面を照射するようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光をこの部位に照射し、糖尿病の治療をおこなう。
請求項34記載の発明は、照射手段(2)を、疼痛が発現している部位又は疼痛発現部位周辺の四肢や体幹を照射できる形状とサイズにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を疼痛性疾患の患者の患部を中心に照射し、患部を中心にIGF−1を増加させ、疾患を治療する、疼痛治療用光線治療器。
請求項35記載の発明は、多発性硬化症患者の治療に用い、照射手段(2)を、顔面、体幹、症状が出ている部位のいずれか、又は全部を照射できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射し、患部を中心にIGF−1を増加させ、炎症とそれに伴うアポトーシスを抑制して疾患を治療する。
請求項36記載の発明は、患者搬送用のストレッチャー又は救急車に、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を取り付け、救急搬送中の患者にIGF−1増加装置の出力光を照射できるようにした、救急搬送用の光線治療器。
請求項37記載の発明は、脊髄損傷患者の治療に用い、照射手段(2)を患部又は脊髄、又は体幹全体を照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、脊髄の受傷部を中心に刺激光を照射し、ポトーシスを抑制し、損傷及びそれに伴う障害のを軽減させる。
請求項38記載の発明は、骨折や骨粗鬆症を含む骨疾患患者に用い、照射手段(2)を、症状が発現している部位又はその周辺の四肢及び体幹、さらには全身に照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、障害が発現している部位又は体幹を照射し、障害の治癒を促進する。
請求項39記載の発明は、神経、筋肉、骨、関節疾患患者を含む神経筋骨格系疾患に使用し、照射手段(2)を、症状が発現している部位又は局所の疼痛部位、またはその周辺の四肢及び体幹、さらには全身に照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、障害が発現している部位、四肢、又は体幹を照射し、障害の治癒を促進する。
従来は、これらの疾患の治療は、成長ホルモンの投与か運動療法以外には無かった。従来法には副作用や治療の持続性等に大きな問題があったが、本発明により、治療可能となり、意義は大である。
請求項26〜33記載の発明は、請求項19〜26記載の発明の治療機を用いて、IGF−1の産生異常による疾患を治療し又は予後を改善し又は予防する治療法を提供する。
図1は本発明野の装置のブロック図である。図の1は光発生手段で、2は照射手段である。
光発生手段1は知覚神経を刺激して活性化させることができる特定の波長と強さを有する光を発生し、光発生手段1で発生させた光を、照射手段2から照射する。
制御部4により、出力光の強さと照射時間、断続の場合のオン−オフ時間の設定、治療時間等が設定できる。
図1の装置を用いて、ある時間、皮膚の表面を照射すると、知覚神経が刺激され、照射部近傍の組織でIGF−1が産生され、その量が増加する。
一方、知覚神経が刺激されると、その信号は神経を伝達して中枢に伝えられ、この信号はさらに視床、視床下部、延髄と伝えられて迷走神経を刺激し、全身の末梢組織のIGF−1産生を促進する。
この、局所性及び全身性の反応の様子を図4に示す。
このようにして産生したIGF−1は、前述のような、細胞分化増殖作用、アポトーシスの抑制作用、インスリン様作用、蛋白同化作用、血管拡張、創傷治癒促進作用、抗炎症作用、血管内皮細胞再生、免疫増強作用等の効果を発揮し、IGF−1の不足と関連する各種の疾患を治療することができる。
請求項2、3記載の発明は、生体に照射する光の波長を規定している。知覚神経の光刺激には光の波長依存性が存在する。光で知覚神経を刺激して効果的にIGF−1を産生するには特定の波長が存在する。これには波長が400〜550nmの光が適しており、特に波長が450〜500nmの青色光が顕著な刺激効果を示すことを確認している。
図3に使用する波長を示す。図3(A)は、所定の波長帯(450〜500nmの場合)全領域の周波数成分を有する光の例である。この光は、所定の波長帯の光を有するランプ等の光をフィルタに通して得ることができる。請求項7記載の装置は、このような所定の周波数帯で連続する光を出力する。図3(B)は、所定の波長帯の中の狭い範囲の周波数の光だけを出力する例である。この出力はLEDを用いて得ることができる。請求項6記載光刺激装置はこの出力を有する。
請求項4記載の発明では、生体に照射する光は請求項2記載の波長の光と、600nm以上の光の2種類とし、両者を交互の生体に照射するようにしている。この出力は、青色光源と赤外線光源とを備え、制御部で両光源の電源を制御して、交互に駆動するようにすることで実現できる。
図4に示しているように、青色光刺激による全身反応では副交感神経を介する下降性の反応を利用している。
これに対して、赤外光は副交感神経を抑制して相対的に交感神経を活性化する作用を有する。このため、赤外光照射時にはIGF−1の産生は減少する。
つまり、青色光と赤外光を交互に照射すると、副交感神経を活性化させたり休止させたりするため、長時間の刺激が可能であり、慣れによるIGF−1産生の低下を防止することができる。
波長とともに重要な要素は光の強さであり、これによってIGF−1の産生量が規定される。
光の強さは、光源に供給する電力を制御することで、変化させることができる。光源を複数個設け、使用する光源の数を選択することでも、光の強さを変化させることができる。
請求項5、6記載の発明では、生体に照射する光の強さを規定している。知覚神経を刺激するのに適した請求項2記載の波長の光で刺激すると、光の強さが刺激閾値以下では知覚神経を刺激できず、1ワット/m2程度を超えるとIGF−1の産生が認められるようになり、5ワット/m2程度で効果が明らかになり、100ワット/m2程度で産生が強く促進される。
効果を発揮するのに十分な量のIGF−1を得るには、照射時間も重要である。照射時間を長くするとIGF−1の全産生量は増加する。このため、照射時間は、弱い刺激では長時間、強い刺激では短時間でよい。
整形外科領域の疼痛緩和では、100ワット/m2以上の強い刺激で、数分、好ましくは10〜20分程度の刺激すると効果が得られる。なお、同じ出力なら、出力密度が高いほど疼痛緩和効果は高いことが確認されているので、図2(B)のような局所照射型が適する。
脊髄損傷モデルマウスでは、受傷後に100ワット/m2程度の青色光刺激を一回だけ、20分間照射したところ、麻痺は残らず、正常な歩行が可能であった。
このような急性疾患では、照射を開始するタイミングも重要である。脊髄損傷モデルマウスの照射では、受傷直後、照射を開始した。脊損のように急性の疾患で急激に容態が変化する疾患では、照射開始までの時間は30分以内が望ましい。治療開始が遅れて、損傷が進行した後では効果が低くなり、障害を防止することはできない。
新生児の黄疸治療は、皮膚が繊細なため、弱い刺激で長時間行おこなう。数ワット/m2で24時間おこなうこともある。このような場合、図2(A)のように面状の刺激が可能な照射手段2を用いた方がよい。照射光の出力密度を小さくして刺激を少なくし、全体の出力量はある程度確保し、時間をかけてゆるやかな刺激が可能である。
通常、光の波長は一定にして(出力を断続したり変動させたり、中心波長を所定に範囲内で変動させることもありうる)、疾患に合わせて図2に示すような照射部を選択し、光の強さと時間を調節して、使用する。
請求項7記載の発明では、生体に照射する光を断続させるか又は強度を変化させて生体の慣れを防止するようにした。これは、光発生手段に使用するランプやLEDの電源をオンオフしたり強さを変化させたりして実現できる。
本請求項記載の発明と請求項4記載の発明とを組み合わせると、生体の慣れは更に少なくなり、持続してIGF−1の産生を促進することができる。
請求項8記載の発明では、光発生手段1として、請求項2又は3記載の波長の光を発生するLEDを用い、これを1個又は複数個用いて請求項4記載の強さの光にし、この光を生体に照射して生体内のIGF−1の産生を増加させるようにした。
図2(A)は縦a、横bの基板8にLED5を面状に配列したもので、図6のように、このサイズを顔面程度にして、前述のような刺激に適した強度の光を照射できるようにすると、顔の皺や弛みなどの加齢に伴う皮膚の不都合を治療できる。LED配列の面積を変えると、腰部や全身などの広い面を照射することができる。図7は、全身に照射するようにしたものの例であり、図7(A)は照射部の面積を、全身をカバーできる程度にした例で、図7(B)は照射部の面積を、体の一部を照射できる程度にして、照射光を広げて全身を刺激するようにした例である。
図2(B)はLED6を筒状のケース7に収納し、面積Sの照射面から照射するようにしている。面積Sを例えば直径1cm程度にして出力を強くすると(複数のLEDを用いてもよい)、高いエネルギー密度の、刺激効果の高い照射が可能になり、疼痛緩和などに有効である。
発光エネルギーのピークが480nmにあるLEDのスペクトルの例を図3(B)に示す。この図に示すように、LEDはエネルギーがピークの波長近傍のみの光を出力するため、本発明のような、周波数選択性の高い知覚神経刺激をおこなうのに適している。
構成は、特定の波長の光を出力するLEDを、特定の強さになるように複数個用い、これに電力を供給する電源と、出力を制御する制御部等を必要とする。
請求項9記載の発明では、光源に請求項2又は3記載の波長を含む光を発生する発光源を用い、この光の中から請求項2又は3記載の波長の光を取り出すとともに出力光の強さが請求項5又は6記載の強さの光になるようにし、この出力光を生体に照射して、生体内のIGF−1の産生を増加させるものである。
図1(B)は本請求項記載の光刺激装置のブロック図の例である。光源1としては蛍光灯やハロゲンランプなどを用いることができる。これらの光源は広い周波数スペクトルを有するので、フィルタ3を用いて、図3(A)のように、特定の波長帯の光を取り出す必要がある。また、特定の強さの光にするには、フィルタ通過後の出力光が特定の強さになるように制御部4で光源を制御する必要がある。光源の制御には、光源1に供給する電力を制御する方法と、光源のランプや蛍光灯の数を複数にしておいて、個々の光源の出力光の強さは一定にしておいて、使用する光源の数を指定して発生手段の出力光を変化させる方法がある。どちらを選択してもよい。つまり、本請求項記載の装置を実現するには、図1(B)に示すように、発光手段1としてのランプと、出力光の中から特定の波長帯の光を取り出すフィルタ3と、特定の波長帯にした光を照射する照射手段2と、ランプの出力光の強さを制御する制御部4とを内蔵する必要がある。
請求項10記載の発明では、照射手段から出力する光の照射面積を、顔面や腰部などの広い面を刺激できる程度に広くして生体に照射し、IGF−1の産生を促進するものである。
構成は、請求項6又は7とほぼ同様である。この実施例を図2(A)に示す。光発生手段1に発光波長が480nmのLED5を用いている。これを基板4に複数個用いることで、本発明が必要とする特定の光の強さにしている。図中のaとbはLEDを配列した面のサイズであり、小斜面のサイズとほぼ一致する。
このサイズを人の顔面程度にすると、顔面の皮膚疾患を治療する顔面光刺激装置を実現することができる。これを用いて顔面に照射しているイメージを図6に示す。図のMは人で、2は本請求項記載の面状の光刺激装置の照射部である。
また、小児の黄疸治療では、全身に照射できるサイズにすればよい。図7(A)は全身をカバーする程度の面積の照射手段2を用いて全身に照射している様子である。図7(B)は、全身をカバ−できるほど大きくはない照射手段2を用い、出力光を拡散させて全身に照射するようにしたものである。
前述のように、広い面を照射すると、大きな出力を低いエネルギー密度にして照射することができるため、皮膚の刺激間の少ないマイルドな刺激をおこなうことができる。このため、新生児の黄疸治療のように、皮膚が繊細な場合に有効である。
請求項11記載の発明では、照射手段の光照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにした。構成は、請求項6又は7とほぼ同様である。この実施例を図2(B)に示す。光発生手段1に発光波長が480nmのLED6を用いて、これを筒状のケース7に収納している。LEDの出力光は30度以上、広がって出力するが、筒状のケース7に収納しているため、これを接触させて使用すると、出力光は筒7の開口面の面積S程度の領域を刺激する。
前述のように、出力が同じであれば、出力密度が高いほど疼痛緩和効果は高いことが確認されている。強い効果を期待する場合に適する。
本請求項記載の局所照射型の照射手段を用いて、肩を刺激している例を、図8に示す。
請求項12記載の発明は、知覚神経を刺激して活性化させることができる特定の波長と強さを有する光を発生するステップ1と、前記ステップ1により発生させた光を所定の時間だけ生体に照射するステップ2を実行して、生体内のIGF−1の産生を増加させる方法を提供する。従来はできなかった生体内のIGF−1の産生が可能になった。
請求項13及び14記載の発明では、生体に照射する光の波長を400〜550nmに、好ましくは450〜500nmにして、より効果的にIGF−1を産生させる方法を提供する。
請求項14記載の発明では、波長が400〜550nmの光と700nm以上の赤外光とを交互に出力して、より効果的にIGF−1を増加させる方法を提供する。
請求項15,16記載の発明では、生体に照射する光の強さを1ワット/m2以上、好ましくは100ワット/m2以上であるとして、より効果的なIGF−1増加方法を提供する。
請求項17記載の発明では、生体に照射する光を断続させるか又は強度を変化させて生体の慣れを防止することのできるIGF−1増加方法を提供する。
請求項19記載の発明では、LEDを用いるIGF−1増加法を提供する。
請求項20記載の発明では、蛍光灯やハロゲンランプなどを用いるIGF−1増加法を提供する。
請求項21記載の発明では、顔面や全身を照射して、低いエネルギー密度で効果的にIGF−1を増加させる方法を提供する。
請求項18記載の発明では、照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにして、強い反応を得ることのできるIGF−1増加法を提供する。
請求項21記載の発明では、IGF−1の産生異常による疾患を治療又は予防するために、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いる光線治療器である。
請求項22記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、
鬱病、認知機能障害、アルツハイマー、脳血管障害、不登校、睡眠障害、生体リズム障害などの中枢神経疾患、
心不全、高血圧、狭心症、血栓症、動脈硬化、脳血管障害などの心血管系疾患及びその二次予防、
糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、黄疸、メタボリック症候群などの代謝性疾患、
胃潰瘍、肝機能障害、肝炎、腎機能障害などの消化器疾患、
肌荒れ、しみ、そばかす、皺、たるみ、脱毛などの皮膚科疾患、
関節リウマチ、変形性関節炎、骨粗鬆症、脊髄又は頚髄損傷(以下、「脊損」という)、創傷、血行不良、こり、筋肉・関節・神経等の疼痛などの運動器疾患、
未熟児の各種疾患
自律神経失調症、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、便秘などの神経疾患、
多発性硬化症などの炎症性疾患、
のいずれかの疾患を治療する治療器を提供する。
請求項23記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、図6のように、顔面全体又は顔面の局所を、所定の時間、照射して、皮膚の症状を改善することができる光線治療器である。
請求項22記載の発明は、生体移植臓器を収納する臓器保存容器の内部を、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射し、保存容器に収納した臓器を新鮮な状態に保つようにした光線治療器である。
従来の臓器保存容器の例を図10に示す。従来は、図10のように、血液を環流させながら炭酸ガスの中で保存する方法が用いられている。
本発明は、このようにして保存している臓器に、例えば容器の蓋に請求項1〜9のいずれかに記載したIGF−1増加装置の照射手段2を設けて、臓器に本発明の特定の光を照射し、臓器のIGF−1を増加させ、臓器の機能を維持するとともにアポトーシスを抑制し、臓器を新鮮に保ち、移植の成功率を高めることができるようにした。
請求項32記載の発明は、黄疸治療用光線治療器の内部に、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射する黄疸治療用の光線治療器である。
従来の黄疸治療用光線治療器による治療のメカニズムは、光が血中のビリルビンを直接分解して(又は変質させ)黄疸を治癒させるものである。
これに対して本発明の黄疸治療では、知覚神経を刺激して局所で又は全身性にIGF−1を増やして、肝臓のアポトーシスを抑制し、肝機能を向上させ、肝臓のビリルビン分解を促進して、黄疸の治療をおこなうものである。
さらに、黄疸ではビリルビンによる中枢その他の神経障害も重要な課題になっていた。従来は、黄疸治療器で、できるだけ早期にビリルビンを低下させて、神経に障害が出ないようにする以外に無かった。つまり、従来の黄疸治療器自体には神経障害を治療する機能は有していなかった。これに対して本発明の装置(及び方法)は、神経のアポトーシスを抑制するので、その障害をも抑制できる。
このように、同じ黄疸治療器であっても、従来の装置と本発明の装置(及び方法)とは、全く異なる医学的根拠に基づくもので、使用する光、作用、効果ともに全く異なるものである。
新生児は肌が繊細であるため、強い刺激は適しない。このため、面状の照射手段を用いて、全身を数W/m2程度の弱い刺激を、長時間、おこなう方がよい。
図5は、新生児黄疸の症例に本発明の青色光を24時間照射したときの、照射前後の血中IGF-I濃度です、青色光照射で、IGF-Iが有意に増加しており、肝機能が向上し、黄疸が軽快し、中枢等の神経障害は認められなかった。
請求項36記載の発明は、患者搬送用のストレッチャー又は救急車に、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を取り付け、救急搬送中の患者にIGF−1増加装置の出力光を照射できるようにした、救急搬送用の光線治療器である。
前述のように、脊損や外傷ではアポトーシスによる組織障害が運動麻痺などの後遺症につながる。これを予防するには、本発明の装置によって、できるだけ早期に、できれば受傷後30分以内に、本発明の光照射をおこなうことが重要である。
このため、本請求項記載の発明では、救急車やストレッチャーで本発明の光照射をおこなうことができるようにした。
請求項37記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、脊髄又は頚髄の受傷後早期に患者に光線を照射し、損傷に伴う障害の後遺症を軽減させる、脊髄損傷用の光線治療器である。
脊髄損傷モデルマウスでは、受傷後に100ワットm2程度の青色光刺激を一回だけ、20分間照射したところ、麻痺は残らず、正常な歩行が可能であった。
このような急性疾患では、照射を開始するタイミングも重要である。脊髄損傷モデルマウスの照射では、受傷直後、照射を開始した。脊損のように急性の疾患で急激に容態が変化する疾患では、照射開始までの時間は30分以内が望ましい。
請求項31記載の発明は、本発明を利用した肝炎治療用の光線治療器である。請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を肝炎患者(劇症肝炎を含む)に照射するようにした。
この治療により、肝炎の炎症に伴うアポトーシスを抑制し、炎症に伴う障害の後遺症を軽減させることができる。
従来はンターフェロンやステロイドパルス、サイクロスポリンなどによる治療をおこなっていたが、本法は副作用のない、新しい作用を有する選択肢を提供するものである。
請求項33記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、II型糖尿病患者又はその恐れのある患者に光線を照射し、糖尿病の治療又は予防をおこなう、糖尿病用の光線治療器である。
請求項28記載の発明は、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、骨折患者に光線を照射し、骨折の治療をおこなう、骨折治療用の光線治療器である。
本発明の光刺激装置のブロック図である。 本発明の光刺激装置の光発生手段の例で、(A)は複数のLEDを用いて広い面を刺激する請求項8記載の光発生手段の例、(B)はLEDを用いて狭い面を刺激する請求項9記載の光発生手段の例である。 本発明の照射手段から出力される光のスペクトル図である。(A)は請求項7の出力例で、(B)は請求項6の出力例である。 本発明による光刺激時の生体反応の概要である。 本発明による黄疸児の光刺激前後の血中IGF−1濃度。 本発明による照射手段を人の顔面程度のサイズにして、人の 本発明による照射手段で全身を照射している様子。 本発明による照射手段で肩を局所刺激している様子。 従来の黄疸治療器の外観例。 従来の臓器保存容器の外観例。
符号の説明
1:光発生手段
2:照射手段
3:フィルタ
4:制御部
5、6:LED
7:局所照射型照射手段のケース
8:LED設置基板
a:照射面の横幅
b:照射面の縦
S:局所照射型照射手段の照射面積
M:人

Claims (39)

  1. 知覚神経を刺激して生体内のIGF−1の産生を促させることができる特定の波長と強さを有する刺激光を発生する光発生手段(1)と、
    前記光発生手段(1)で発生した刺激光を所定の部位に所定の時間だけ生体に照射する照射手段(2)と、
    刺激光の出力を制御する制御部(4)と、
    を有し、
    前記の光発生手段(1)で発生させた特定の波長と強さを有する刺激光を、照射手段(2)から所定の時間、生体の特定の部位に照射して知覚神経を刺激して生体内のIGF−1の産生を促す、IGF−1増加用光刺激装置。
  2. 照射手段(2)から出力する刺激光は400nmから550nmの範囲内の波長の光であることを特徴とする、請求項1記載のIGF−1増加用光刺激装置。
  3. 照射手段(2)から出力する刺激光は450nmから500nmの範囲内の波長の光であることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のIGF−1増加用光刺激装置。
  4. 照射手段(2)から、請求項2記載の波長の光と、波長が600nm以上の光を出力するようにし、両者を同時に又は交代させて生体に照射するようにしたことを特長とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載したIGF−1増加用光刺激装置
  5. 前記刺激光の強さは1ワット/m2以上であることを特徴とする、請求項1から4のいずれかの項に記載したIGF−1増加用光刺激装置。
  6. 刺激光の強さは、50ワット/m2以上、好ましくは100ワット/m2以上であることを特徴とする、請求項1から5のいずれかの項に記載のIGF−1増加用光刺激装置。
  7. 生体に照射する光を断続させるか又は光の強さを変化させて、刺激効果を向上させ、生体の慣れを防止するようにした、請求項1から6のいずれかの項に記載のIGF−1増加用光刺激装置。
  8. 光発生手段(1)の光源は請求項2から4のいずれかに記載した波長の光を発生するLED(5)を1個又は複数個用いたことを特徴とする、請求項1から7のいずれかの項に記載のIGF−1増加用光刺激装置。
  9. 光源に特定の波長を含む光を発生する多波長発光源を用い、この光の中から請求項2から請求項4記載の波長の光を取り出すようにした、請求項1から7のいずれかの項に記載したIGF−1増加用光刺激装置。
  10. 照射手段から出力する光の照射面積を、顔面や腰部などの広い面を刺激できる程度に広くした、請求項1から9のいずれかの項に記載したIGF−1増加用光刺激装置。
  11. 照射手段の光照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにした、請求項1から9のいずれかの項に記載のIGF−1増加用光刺激装置。
  12. 知覚神経を刺激して生体内のIGF−1の産生を促させることができる特定の波長と強さを有する光を発生するステップ1と、
    前記ステップ1により発生させた光を所定の時間だけ生体の特定の部位に照射するステップ2を有し、
    ステップ1とステップ2を実行して生体内のIGF−1の産生を増加させる方法。
  13. 生体に照射する光の波長は400nmから550nmの範囲内の波長の光であることを特徴とする、請求項12記載のIGF−1増加方法。
  14. 生体に照射する光の波長は450nmから500nmの範囲内の波長の光であることを特徴とする、請求項12記載のIGF−1増加方法。
  15. 波長が600nm以上の光を照射するステップを設けたことを特長とする、請求項12から14記載のIGF−1増加方法。
  16. 生体に照射する光は、強さが1ワット/m2以上であることを特徴とする、請求項12から15のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  17. 生体に照射する光は、強さが50ワット/m2以上、好ましくは100ワット/m2以上であることを特徴とする、請求項12から16のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  18. 生体に照射する光を断続させるか又は光の強さを変化させて、刺激効果を向上させ、生体の慣れを防止するようにした、請求項12から17のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  19. 光発生手段に請求項2又は3記載の波長の光を発生するLEDを1個又は複数個用いて請求項4記載の強さの光を発生して、この光を生体に照射して生体内のIGF−1の産生を増加させる、請求項12から18のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  20. 光源に青色光成分を有する多波長光源を用い、この出力光の中から請求項12から18記載の波長の光を取り出して出力するようにした、請求項12から18のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  21. 照射手段から出力する光の照射面積を、顔面や腰部などの広い面を刺激できる程度に広くした、請求項12から20のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  22. 照射手段の光照射面積を小スポットにして局所を刺激するようにした、請求項12から20のいずれかの項に記載のIGF−1増加方法。
  23. 請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、照射手段(2)を症状が発現している部位を中心に照射できる形状と寸法にし、疾患に適した強さと時間照射し、IGF−1の産生と関与する疾患の治療又は予防をおこなう光線治療器。
  24. 前記のIGF−1の産生異常による疾患は、
    鬱病、認知機能障害、アルツハイマー、脳血管障害、不登校、睡眠障害、生体リズム障害などの中枢神経疾患、
    心不全、高血圧、狭心症、血栓症、動脈硬化、脳血管障害などの心血管系疾患及びその二次予防、
    糖尿病、肥満、高脂血症、高尿酸血症、黄疸、メタボリック症候群などの代謝性疾患、
    胃潰瘍、肝機能障害、肝炎、腎機能障害などの消化器疾患、
    肌荒れ、しみ、そばかす、皺、たるみ、脱毛などの皮膚科疾患、
    関節リウマチ、変形性関節炎、骨粗鬆症、脊髄又は頚髄損傷、創傷、血行不良、こり、筋肉・関節・骨・神経等の疼痛などの運動器疾患、
    未熟児の各種疾患
    自律神経失調症、CRPS、便秘などの神経疾患、
    多発性硬化症などの炎症性疾患、
    のいずれかである、請求項23記載の光線治療器。
  25. IGF−1の産生と関与する疾患は顔面の皮膚及びその近傍組織の衰えや皮膚症状と頭髪の脱毛であり、請求項23記載のIGF−1増加装置を用いて、照射手段(2)を顔面又は頭部に照射できる形状にして、顔面全体、顔面の一部、又は頭部を、所定の時間、所定の強度で照射し、顔面の皮膚及びその近傍組織、又は頭皮や毛根にIGF−1を増加させて、顔面の皮膚又は脱毛の症状を改善する、皮膚用光線治療器。
  26. 生体移植臓器を収納する臓器保存容器の内部を、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射するようにした臓器保存容器であり、この保存容器に臓器を収納し、これにIGF−1を増加させる光を照射し、臓器を新鮮な状態に保つようにした、臓器保存容器。
  27. 照射手段(2)を、点滴中又は保存中の点滴用バッグを照射するのに適した形状にし、点滴用のバッグを請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光で照射するようにした、点滴バッグ照射装置。
  28. 照射手段(2)の形状を顔面、好ましくは首筋を、さらには体幹の広い面を照射できる形状と寸法にし、脳出血、脳梗塞、脳血管障害、アルツハイマー、認知症を含む脳血管系疾患患者及び欝、リズム障害を含む中枢性疾患に請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、脳内のIGF−1を増加させ、障害及び障害に伴う二次疾患を軽減する、脳血管疾患治療用光線治療器。
  29. 照射手段(2)の形状を心臓近傍を中心に、好ましくは首筋からさらには体幹の広い面を照射できる形状と寸法にし、心疾患の患者に使用できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、心臓及び心血管のIGF−1を増加させ、疾患を治療する、心疾患治療用光線治療器。
  30. 照射手段(2)の形状を動脈硬化や血栓症を含む血管の疾患の患部及びその周囲を広く照射できるようにし、血管障害の患部又は幹部を中心に四肢から体幹にかけて広い範囲を照射できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、患部の血管を中心にIGF−1を増加させ、疾患を治療する、心疾患治療用光線治療器。
  31. 照射手段(2)の形状を、肝臓又は腎臓、又はこれを含む体幹部を照射できる形状及びサイズにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにし、肝炎を含む肝臓疾患又は腎臓疾患患者に照射し、肝臓又は腎臓を中心にIGF−1を増加させ、炎症に伴うアポトーシスを抑制し、炎症に伴う障害及びその後遺症を軽減させる、肝臓又は腎臓疾患治療用光線治療器。
  32. 黄疸治療用光線治療器の内部を、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射するようにした黄疸治療用光線治療器であり、本治療器の刺激光を生体に照射し、肝機能を改善して肝臓におけるビリルビン分解を促進して黄疸を治療する、黄疸治療用光線治療器。
  33. 糖尿病患者において、照射手段(2)の形状を、神経症状が発現している部位、又は神経症状が発現している部位を中心に四肢、体幹、顔面を含む広い面を照射するようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光をこの部位に照射し、糖尿病の治療をおこなう、糖尿病治療用光線治療器。
  34. 照射手段(2)を、疼痛が発現している部位又は疼痛発現部位周辺の四肢や体幹を照射できる形状とサイズにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を疼痛性疾患の患者の患部を中心に照射し、患部を中心にIGF−1を増加させ、疾患を治療する、疼痛治療用光線治療器。
  35. 多発性硬化症患者の治療に用い、照射手段(2)を、顔面、体幹、症状が出ている部位のいずれか、又は全部を照射できるようにし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置の出力光を照射し、患部を中心にIGF−1を増加させ、炎症とそれに伴うアポトーシスを抑制して疾患を治療する、多発性硬化症治療用光線治療器。
  36. 患者搬送用のストレッチャー又は救急車に、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を取り付け、救急搬送中の患者にIGF−1増加装置の出力光を照射できるようにした、救急搬送用の光線治療器。
  37. 脊髄損傷患者の治療に用い、照射手段(2)を患部又は脊髄、又は体幹全体を照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、脊髄の受傷部を中心に刺激光を照射し、ポトーシスを抑制し、損傷及びそれに伴う障害のを軽減させる、脊髄損傷用光線治療器。
  38. 骨折や骨粗鬆症を含む骨疾患患者に用い、照射手段(2)を、症状が発現している部位又はその周辺の四肢及び体幹、さらには全身に照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、障害が発現している部位又は体幹を照射し、障害の治癒を促進する骨疾患用光線治療器。
  39. 神経、筋肉、骨、関節疾患患者を含む神経筋骨格系疾患に使用し、照射手段(2)を、症状が発現している部位又は局所の疼痛部位、またはその周辺の四肢及び体幹、さらには全身に照射できる形状と寸法にし、請求項1から11のいずれかの項に記載したIGF−1増加装置を用いて、障害が発現している部位、四肢、又は体幹を照射し、障害の治癒を促進する神経筋骨格系疾患治療器。
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