JPH10165439A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JPH10165439A
JPH10165439A JP9111356A JP11135697A JPH10165439A JP H10165439 A JPH10165439 A JP H10165439A JP 9111356 A JP9111356 A JP 9111356A JP 11135697 A JP11135697 A JP 11135697A JP H10165439 A JPH10165439 A JP H10165439A
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laminated sheet
sheet
roll
elastomer film
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Shinya Sato
信也 佐藤
Haruo Sakahashi
春夫 坂橋
Taeko Kanai
妙子 金井
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィット性に優れ、皮膚刺激性が低く、成形
加工性に優れた使い捨ておむつを提供すること。 【解決手段】 液透過性の表面シート102、液不透
過性の裏面シート103及び両シート102,103間
に介在された液保持性の吸収体104を具備し、背側部
Bの左右両側縁部B1,B2に、一対のおむつ止着用の
ファスニングテープ110が配されており、上記ファス
ニングテープ110は、特定の積層シートを用いて形成
されている、使い捨ておむつ101。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィット性に優
れ、皮膚刺激性が低く、成形加工性の良い使い捨ておむ
つに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】従来よ
り、使い捨ておむつとしては、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液
保持性の吸収体を具備し、背側部の左右両側縁部に、一
対のおむつ止着用のファスニングテープが配されたもの
が、広く用いられている。そして、最近においては、お
むつのフィット性と漏れ防止性とを更に向上させるため
に、上記ファスニングテープ自体に弾性伸縮性をもたせ
ることが提案されている。
【0003】しかし、ファスニングテープ弾性伸縮性を
付与する場合、通常のゴム等によりファスニングテープ
を形成していたため、装着中に該ファスニングテープが
装着者の皮膚に当たり、装着者の皮膚が刺激される等の
問題があった。また、上記の通常のゴムでは、成形加工
性が悪く、生産性に劣るという問題もあった。
【0004】従って、本発明の目的は、フィット性に優
れ、皮膚刺激性が低く、成形加工性に優れた使い捨てお
むつを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解消すべく鋭意検討した結果、特定の積層シートを用
いて形成したファスニングテープを有する使い捨ておむ
つが上記目的を達成しうることを知見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート
及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備
し、背側部の左右両側縁部に、一対のおむつ止着用のフ
ァスニングテープが配された展開型の使い捨ておむつに
おいて、上記ファスニングテープは、下記積層シート
を用いて形成されていることを特徴とする使い捨ておむ
つを提供するものである。 積層シート:不織布/エラストマーフィルム/不織布
の3層構造からなり、該不織布は少なくとも横方向に伸
長可能な不織布であり、表面及び裏面の不織布は、それ
ぞれの横方向が同一の方向となるように積層されてお
り、各層は、多数の不連続な接合点により、表面及び裏
面の不織布がエラストマーフィルムを介して互いに同じ
接合点で接合されるように接合固定されてなる積層シー
トであって、上記接合点の面積の合計は、積層シート全
体の面積に対して30%以下であり、100%伸長時に
おける伸縮特性が、100g/25mm以上であり、1
00%伸長させて戻した際の永久歪みが、30%以下で
あり、上記不織布の目付は、一層あたり15g/m2
50g/m2 であり、上記エラストマーフィルムの目付
は、10〜100g/m2 である積層シート。
【0007】また、本発明は、上記表面シート上には、
防漏シートをおむつの外方側に固定して形成された、お
むつの内方側に自由端を有する立体ガードが配されてお
り、該自由端には、上記弾性部材が配されている上記使
い捨ておむつを提供するものである。また、本発明は、
上記ファスニングテープは、その係止手段として機械的
ファスナーの凸部材又は凹部材を具備する上記使い捨て
おむつを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の使い捨ておむつに
ついて更に詳細に説明する。本発明の使い捨ておむつ
は、ファスニングテープが下記積層シートを用いて形
成されていることを特徴とする。 積層シート:不織布/エラストマーフィルム/不織布
の3層構造からなり、該不織布は少なくとも横方向に伸
長可能な不織布であり、表面及び裏面の不織布は、それ
ぞれの横方向が同一の方向となるように積層されてお
り、各層は、多数の不連続な接合点により、表面及び裏
面の不織布がエラストマーフィルムを介して互いに同じ
接合点で接合されるように接合固定されてなる積層シー
トであって、上記接合点の面積の合計は、積層シート全
体の面積に対して30%以下であり、100%伸長時に
おける伸縮特性が、100g/25mm以上であり、1
00%伸長させて戻した際の永久歪みが、30%以下で
あり、上記不織布の目付は、一層あたり15g/m2
50g/m2 であり、上記エラストマーフィルムの目付
は、10〜100g/m2 である積層シート。
【0009】以下、上記積層シートについて詳細に説
明する。上記積層シートは、伸長可能な特定の目付を
有する不織布と、特定の目付を有するエラストマーフィ
ルムとを、特定の面積を有する接合点を介して一体に接
合してなり、更に特定の伸縮特性及び永久歪みを有す
る。
【0010】上記積層シートにおいて用いられる上記
不織布が有する上記の特定の目付は、一層あたり15g
/m2 〜50g/m2 であり、好ましくは、20〜30
g/m2 である。上記目付が15g/m2 未満である
と、不織布の風合いが悪くなり、また積層シートの伸び
止まり感が低下する。また、50g/m2 を超えると、
横方向への伸長力が高くなり過ぎる他、コストも高くな
る。尚、上記「伸び止まり感」とは、積層シートを伸
長させた際に不織布が伸長しきった状態で伸張応力が高
くなり手ごたえが変化する長さを有することをいう。
【0011】本発明において、「伸長可能」とは、10
0%以上の破断伸長を有し、且つ50%伸長時の応力が
150g/25mm以下であることをいう。尚、該応力
は、後述する伸縮特性と同様の条件で、50%伸長させ
た時の応力である。このような特性は、上記不織布とし
てスパンレース不織布、スパンボンド不織布又はヒート
ロール不織布を用いることによって実現される。また、
本発明においては、上記不織布の100%伸長回復率が
40%以上であること、即ち永久歪みが60%以下であ
るのがより好ましい。このような特性は、上記不織布と
してスパンボンド不織布又はヒートロール不織布を用い
ることによって実現される。
【0012】上記不織布としては、上記目付を満足し且
つ少なくとも横方向に伸長可能な不織布であれば特に制
限されないが、下記するものなどが好ましく用いられ
る。尚、ここで「横方向」とは、製造過程における積層
シート(不織布及びエラストマーフィルム)の流れ方向
に対する垂直方向を意味する。本発明において用いられ
る上記不織布としては、接合点あるいは融着点を有さな
い不織布であるために伸長性を発現できるスパンレース
不織布、融着点は有するが各融着点間を捲縮させる等し
て伸長あるいは構造変形が可能になされたスパンボンド
不織布やヒートロール不織布等が挙げられる。
【0013】また、上記スパンレース不織布を構成する
繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィンからなるポリオレフィン系繊維;ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステルからなるポリエステル系繊維;6ナイロン、
6,6ナイロン、12ナイロン等のナイロン系樹脂から
なるナイロン系繊維;レーヨン、コットン、絹等の繊維
等が用いられ、これらは単独で若しくは2種以上併用し
て用いることができる。また、これらの繊維の繊度は、
1.0〜10デニール(d)とするのが好ましい。ま
た、上記スパンボンド不織布を構成する繊維としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンから
なるポリオレフィン系繊維;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルから
なるポリエステル系繊維;6ナイロン、6,6ナイロ
ン、12ナイロン等のナイロン系樹脂からなるナイロン
系繊維、あるいは上記樹脂から成る芯鞘構造の繊維、サ
イドバイサイド構造の繊維等の複合繊維等が用いられ、
これらは単独で若しくは2種以上併用して用いることが
できる。また、これらの繊維の繊度は、1.0〜10d
とするのが好ましい。また、上記ヒートロール不織布を
構成する繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィンからなるポリオレフィン系繊維;ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステルからなるポリエステル系繊維;6ナ
イロン、6,6ナイロン、12ナイロン等のナイロン系
樹脂からなるナイロン系繊維、あるいは上記樹脂から成
る芯鞘、サイドバイサイドの繊維等が用いられ、これら
は単独で若しくは2種以上併用して用いることができ
る。また、これらの繊維の繊度は、1.0〜10dとす
るのが好ましい。また、併用する場合の各繊維の配合割
合は任意である。
【0014】換言すると、本発明において用いられる上
記不織布としては、上記ポリオレフィン系繊維を含む不
織布、上記ポリエステル系繊維を含む不織布、上記ナイ
ロン系繊維を含む不織布、及びレーヨン、コットン、絹
の繊維等からなる不織布等が挙げられる。
【0015】本発明において用いられる上記エラストマ
ーフィルムが有する上記の特定の目付は、10〜100
g/m2 であり、好ましくは、15〜60g/m2 であ
る。上記目付が10g/m2 未満であると、発現する伸
縮物性が低くなり、100g/m2 を超えると、伸長さ
せるために要する力が高くなりすぎる他、コスト高とな
る。
【0016】上記エラストマーフィルムとしては、上記
の目付を有するエラストマーフィルムであり、弾性伸縮
性を有するものであれば特に制限されないが、下記する
熱可塑性エラストマーにより形成されてなるフィルムな
どが好ましく用いられる。公知のメタロセン触媒を用い
て、公知の重合方法に準じて重合されたポリエチレン
(該ポリエチレンは、密度0.90以下であるのが好ま
しく、コモノマーがブテン、ヘキセン、オクテン等の炭
素数3以上のα−オレフィンでその含有率が10mol
%以上、更には、20〜60mol%以上であるのが好
ましい);スチレンーイソプレンースチレン(SI
S)、スチレンーブタジエンースチレン(SBS)、ス
チレンーエチレンーブタジエンースチレン(SEB
S)、スチレンーエチレンープロピレンースチレン(S
EPS)等のスチレン系エラストマー;ハードセグメン
トにウレタン結合を有し、ソフトセグメントにポリエー
テル、ポリエステル、カプロラクトン、ポリカーボネー
ト等を有するウレタン系エラストマー;ハードセグメン
トにエステル結合を有し、ソフトセグメントにポリエス
テル、ポリエーテル等を有するエステル系エラストマ
ー。上記エラストマーフィルムの永久歪み(該エラスト
マーフィルムを100%伸長させて戻した際の永久歪
み)は、30%以下であるのが好ましい。
【0017】尚、本発明においては、上記エラストマー
フィルムに滑剤やアンチプロッキング剤を添加する必要
はないが、エラストマーの成形加工性を向上させるため
に滑剤を添加してもよい。この際の添加量は、従来の積
層シートにおいて用いられていた添加量よりも少なくて
よい。具体的には、エラストマーフィルム全体に対して
750ppm以下とするのが好ましい。上記滑剤として
は、「プラスチックの滑性と滑剤」(日刊工業新聞社、
昭和52年6月30日発行)に記載の滑剤等が挙げら
る。
【0018】本発明においては、上記不織布と上記エラ
ストマーフィルムとの組合せとして、下記の組合せ又
はが好ましい。 上記不織布として、ポリオレフィン系繊維を含有する
不織布を用い、上記エラストマーフィルムとして、上記
のメタロセン触媒を用いて重合されたポリエチレン又は
上記スチレン系エラストマーを用いる組合せ。 上記不織布として、ポリエステル系繊維又はナイロン
系繊維を含有する不織布を用い、上記エラストマーフィ
ルムとして、上記スチレン系エラストマー、上記ウレタ
ン系エラストマー又は上記エステル系エラストマーを用
いる組合せ。
【0019】ここで用いられる上記不織布としては、上
述のようにポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊
維、ナイロン系繊維等を含有するものであれば良いが、
特に積層シートにおける復元特性(引っ張った後に外力
を開放した際に初期の状態に戻る戻り方の特性)を良く
するためには、不織布自体が戻りの応力を発現できるタ
イプのもの(即ち、伸縮力を有する不織布)が好ましく
用いられる。このため、一部のスパンボンド不織布やヒ
ートロール不織布にみられるように、捲縮あるいは構造
変形可能な加工を施した不織布は、伸長された後ももと
の形になる力を発現できるため、本発明において好まし
く用いることができる。尚、上記不織布(の構成繊維)
と上記エラストマーフィルムとの組み合わせのうち好ま
しいものを明記するのは、上記の組合せが該エラストマ
ーフィルムを該不織布に熱接着させるために特に好まし
いからである。
【0020】そして、上記積層シートは、不織布/エ
ラストマーフィルム/不織布の3層構造からなり、該不
織布は少なくとも横方向に伸長可能な上記不織布であ
り、表面及び裏面の不織布は、それぞれの横方向が同一
の方向となるように積層されており、各層は、多数の不
連続な接合点により、表面及び裏面の不織布がエラスト
マーフィルムを介して互いに同じ接合点で接合されるよ
うに接合固定されてなる。
【0021】以下、図面を参照して、上記積層シート
の構造について説明する。ここで、図1は上記積層シー
トの1形態を拡大して示す拡大斜視図である。図1に
示す形態の積層シート1は、表面の不織布層2a及び裏
面の不織布2b、並びに両不織布の間に介在するエラス
トマーフィルム3が、多数の不連続な点状の接合点4
で、一体に接合されてなる、不織布2a/エラストマー
フィルム3/不織布2bの3層構造からなる。また、各
層2a,3,2bは、それぞれ、各上記接合点4によ
り、表面及び裏面の不織布2a,2bがエラストマーフ
ィルム3を介して同じ接合点で接合されている。即ち、
各接合点4において、各層2a,3,2bは一体になさ
れている。そして、表面及び裏面の上記不織布層2a,
2bは、それぞれの横方向(図1に示す矢印方向D1,
D2)が同一方向(矢印方向D3)となるように積層さ
れている。即ち、各不織布の伸長可能な方向が同一方向
であり積層シート1が少なくと横方向(矢印方向D3)
には伸縮可能となるようになされている。
【0022】上記接合点4の面積の合計(上記の特定の
面積)は、積層シート1全体の面積に対して30%以下
であり、好ましくは1〜20%である。上記接合点4の
面積の合計が30%を超えると、接合面積が大きくなり
すぎるため積層シートが固定化されて、伸縮物性が低下
する。
【0023】また、多数の上記接合点4は、好ましくは
それぞれ1mm以上、更に好ましくは1〜10mmの間
隔をあけて配されているのが望ましい。上記接合点4の
間隔が、1mm未満であると、接合面積が大きくなりす
ぎて、伸縮物性が低下するので好ましくない。ここで、
上記「間隔」とは、図1のdに示されるように、各接合
点4間の最も距離の短い位置における間隔である。
【0024】また、上記接合点4の大きさは、図1に示
すような点状(ドット状)である場合には、0.1〜2
0.0mm2 であるのが好ましく、0.1〜10.0m
2であるのが更に好ましく、0.1〜2.0mm2
あるのが最も好ましい。上記接合点4の大きさが、0.
1mm2 未満であると、接合力が低く、伸縮によって積
層シートの各層の剥離を生じやすく、20.0mm2
超えると、不織布の伸長可能な領域を固定化させること
になるので、積層シートの伸縮性を防げるため、好まし
くない。
【0025】上記接合点4の形状は、上記の図1に示す
形態には制限されず、例えば、図2に示す積層シート1
Aのように、長方形状の接合点4Aが、積層シート1A
の縦方向(製造時におけるシートの流れ方向)に沿って
配されてなる形状とすることができる。また、図3に示
す積層シート1Bのように、長方形状の接合点4Bが、
積層シート1Bの縦方向(製造時におけるシートの流れ
方向)に対して斜めの方向に向けて(左下方に傾けて)
配してなる列B1 と右下方に傾けて配してなる列B2
を交互に配してなる形状とすることもできる。また、こ
のように接合点の形状が長方形状である場合には、該接
合点の大きさは、1.0〜3.0mm2 であるのが好ま
しい。
【0026】そして、上記積層シートは、少なくとも
横方向には伸縮可能なシートである。即ち、少なくとも
上記不織布の伸長可能な方向には伸縮可能となされたシ
ートである。そして、上記積層シートにおける上記の
特定の伸縮特性は、積層シートの横方向に100%伸長
時における伸縮特性が、100g/25mm以上であ
り、好ましくは300〜1500g/25mmである。
上記伸縮特性が100g/25mm未満であると、おむ
つのフィット性が向上しない。ここで、上記伸縮特性
は、下記の如くして測定できるものである。 伸縮特性の測定法;上記積層シートにより幅25mm
の試料を作成し、該試料を積算装置付伸長試験機にチャ
ック間距離が100mmとなるように固定する。次い
で、固定された試料を300mm/minの速度で10
0%延伸し、この際の応力を測定し、これを伸縮特性値
とした。
【0027】上記積層シートにおける上記の特定の永
久歪みは、積層シートの横方向に100%伸長させて
戻した際の永久歪みが、30%以下であり、好ましくは
20〜0%である。上記永久歪みが30%を超えると、
おむつのフィット性が向上しない。ここで、上記永久歪
みは、下記の如くして測定できるものである。 永久歪みの測定法;上記積層シートにより幅25mm
の試料を作成し、該試料を積算装置付伸長試験機にチャ
ック間距離が100mmとなるように無張力で固定し、
次いで、各試料を300mm/minの速度で100%
延伸する。次いで、300mm/minの速度で初期の
チャック間距離まで戻した際(即ち、無張力状態とした
際)の試料の長さを測定し、このときの初期長さよりも
伸びて長くなった部分の長さの初期長さの初期のチャッ
ク間距離に対する割合(%)を求め、これを永久歪みと
した。
【0028】また、上記積層シートは、その拡幅試験
後の剥離力が、50g/25mm以上であるのが好まし
く、70g/25mm以上であるのが更に好ましく、1
25g/25mm以上であるのが最も好ましい。上記剥
離力が50g/25mm未満であると、積層シートを
伸び縮みさせて使用する際に不織布とエラストマーフィ
ルムとが剥離しやすく好ましくない。
【0029】ここで、上記の拡幅試験後の剥離力は、下
記の如くして測定されるものである。即ち、先ず、積層
シートを幅25mm、長さ150mmの長方形状に切
断してサンプルシートを得る。尚、ここで、「幅」方向
は、該積層シートの縦方向に沿った方向であり、「長
さ」方向は、該積層シートの横方向(伸縮方向)に沿
った方向である(他の測定法の説明においても同様であ
る)。次いで、得られたサンプルシートを上記長さ方向
に向けて200%伸張・回復させ、その後、ラミ強力を
測定し、その値を上記剥離力とする。尚、上記伸張回復
させる際の条件は、測定機械として「テンシロンRTA
−100」(オリエンテック社製)を用い、チャック間
距離100mm、引張速度300mm/min、戻り速
度300mm/minとした。また、上記ラミ強力の測
定条件は、測定機械として「テンシロンRTA−10
0」(オリエンテック社製)を用い、チャック間距離3
0mm、引張速度300mm/min、戻り速度300
mm/minとし、上記サンプルシートの長さ方向方向
に向けて、エラストマーフィルムと不織布とを剥離させ
る(表面の不織布とエラストマーフィルム及び裏面の不
織布とを剥離させるか、若しくは裏面の不織布とエラス
トマーフィルム及び表面の不織布とを剥離させる)こと
により行った。
【0030】また、上記積層シートは、ノッチが入っ
た際の破断伸度が、200%以上であるのが好ましく、
250%以上であるのが更に好ましく、300%以上で
あるのが最も好ましい。また、上記積層シートは、ノ
ッチが入った際の破断強度が1300g/40mm以上
であるのが好ましく、1500g/40mm以上である
のが更に好ましく、2000g/40mm以上であるの
が最も好ましい。尚、伸度200%とは、初期状態(非
応力下)における長さの3倍の長さにまで伸ばした状態
を意味する。
【0031】ここで、上記破断伸度及び上記破断強度
は、それぞれ下記の如くして測定されるものである。 〔破断伸度及び破断強度の測定法〕先ず、積層シート
を幅40mm×長さ70mmの長方形状に切断してサン
プルシートを得る。得られたサンプルシートにノッチを
一つ入れる。ここで、ノッチは、該サンプルシートの長
手方向1端部における幅方向中央に設け、その長さは1
0mmとする。そして、ノッチが設けられたサンプルシ
ートのノッチが設けられて2つに分割された端部をそれ
ぞれ下記測定機械にチャック間距離20mmで把持さ
せ、次いで下記条件で、該サンプルシートの長さ方向に
向けて引張り、破断したときの伸度及び強度を測定し、
これらをそれぞれノッチを入れた際の破断伸度及び破断
強度とする。 条件:測定機械;「テンシロンRTA−100」(オリ
エンテック社製) 引張速度;300mm/min
【0032】尚、上記積層シートの破断伸度は、20
0%以上であるのが好ましく、破断強度は、500g/
25mm以上であるのが好ましく、750g/25mm
以上であるのが更に好ましく、1000g/25mm以
上であるのが最も好ましい。破断伸度及び破断強度は、
積層シートを幅25mm、長さ150mmに切断して
サンプルシートを得、得られたサンプルシートを下記測
定機械にチャック間距離100mmで装着し、引っ張り
速度300mm/1分(往復)で引っ張り、サンプルシ
ートが破断する際の伸度及び強度を測定し、これらを破
断伸度及び破断強度とした。
【0033】また、上記積層シート全体の厚さは、4
0〜120μmとするのが好ましく、50〜90μmと
するのが更に好ましい。また、上記積層シートの目付
は、60〜120g/m2 とするのが好ましい。
【0034】上記積層シートは、上述の如く構成され
ているので、伸縮特性に優れ、しかも、ブロッキングを
起こさないものである。
【0035】次いで、上記積層シートの好ましい製造
方法としての上記の第1の方法について説明する。上記
積層シートは、熱可塑性エラストマーを溶融状態でフ
ィルム状に成形し、得られたフィルム状物を溶融状態の
まま横方向に伸長可能な2枚の不織布間に挟み込んで積
層体とし、該積層体を横方向に不連続なパターンで多数
の凸状部が配されてなるエンボスロールによりエンボス
処理して、各層を接合して一体化させる積層工程を行う
こと(第1の方法)により製造することができる。
【0036】ここで、上記「横方向」とは、上記フィル
ム状物、上記不織布、上記積層体及び得られる積層シー
トの流れ方向に対して垂直の方向である。上記熱可塑
性エラストマーとしては、上記のエラストマーフィルム
の形成材料として具体的に例示した熱可塑性エラストマ
ーが用いられる。尚、上記熱可塑性エラストマーは、上
記ブロッキング防止剤又は上記滑剤を実質的に含有しな
いのが好ましい。換言すると、本発明においては、この
ようなブロッキング防止剤及び滑剤を用いなくてもエラ
ストマーフィルムがブロッキングすることがない。ここ
で、上記エラストマーフィルムをフィルム単体として取
り扱うためには、かなり多量の滑剤やブロッキング防止
剤としてのフィラーを添加しなければならないが、該フ
ィラーを多量に添加することはエラストマーフィルム自
体の伸縮物性を阻害することになるし、また、滑剤の添
加はホットメルトの接着性を低下させたりする。さら
に、おむつ、ナプキン等の肌に近いところで使用するも
のの部材として用いるには、皮膚刺激性の問題が生じ
る。従って、本発明において、上記「実質的に含有しな
い」とは、エラストマーフィルムの生産性を向上させる
ために、ブロッキングを防止する目的で用いる時の使用
量とは比べものにならないほどの少量のブロッキング防
止剤又は滑剤を用いることは許容する趣旨、換言する
と、ブロッキング防止効果は発現し得ない程度の少量で
用いることは許容する意味である。尚、後述の図5に示
す製造方法(第2の方法)においても、エラストマーフ
ィルムをロール状に巻とらなくてすむため、チルロール
あるいはバックアップロールに巻きとられないレベルの
量で滑剤を用いれば良い。また、チルロール及びバック
アップロールに剥離処理を施せば滑剤の量をさらに低減
できる。上記不織布は、具体的に例示した上記目付を有
する上記不織布である。
【0037】また、上記「熱可塑性エラストマーを溶融
状態でフィルム状に成形する」とは、該熱可塑性エラス
トマーをその融点以上の温度でフィルム状に成形するこ
とを意味する。また、上記「フィルム状物を溶融状態の
まま」とは、該フィルム状物を構成する該熱可塑性エラ
ストマーをその凝固点以上の温度を維持したまま後の工
程に供することを意味する。即ち、溶融状態の熱可塑性
エラストマーは、熱源(Tダイ)からはなれて押し出さ
れた後、自然(環境温度に対して)的に冷却されていく
ので、この冷却過程の熱可塑性エラストマーを不織布に
挟み込む工程を有することを意味する。
【0038】また、上記エンボスロールとしては、上記
のパターンで上記凸状部が配されてなるロールであれ
ば、その形成材料などは特に制限されないが、金属(例
えば、スチール)ロール面に種々のパターンを彫刻等に
より凹凸をつけたロールを用いることができる。また、
上記凸状部の形状は特に制限されず、所望の上記接合部
の形状に即した形状、即ち、点状(ドット状)、長方形
状等とすることができる。また、多数の上記凸状部は、
それぞれ1mm以上の間隔をあけて配されているのが好
ましく、1〜10mmの間隔をあけて配されているのが
更に好ましい。また、該凸状部の高さは、0.2mm以
上であるのが好ましく、0.3〜1.5mmであるのが
更に好ましい。
【0039】また、上記エンボス処理は、Tダイによる
チルロールに該当するロールにエンボス処理を処してあ
れば(即ち、該チルロールをエンボスロールとして用い
れば)その条件は特に制限されず、溶融したエラストマ
ーを冷却できれば良い。従って、エンボス処理は、その
温度を0〜50℃とし、圧力を0.1〜20kg/cm
2 とするのが好ましい。また、この際のバックアップロ
ール(押し付けロール)は、チルロールに形成されたパ
ターンにめり込むほど柔らかいものは避けるべきであ
る。該バックアップロールの材質は、金属、樹脂、及び
シリコーンの何れでも用いられるが、チルロールに形成
されたパターンにめり込むほど柔かくない範囲で硬度を
選定する必要がある。
【0040】また、バックアップロールとして比較的柔
らかい材料を用いた場合、例えばショアーD硬度で20
くらいのラバーロールを用いた場合、チルロールに押し
つける際の圧力を低くすべきであろうし、逆にショアー
D硬度で80くらいのエポキシ樹脂ロールを用いた場
合、ある程度押しつけ圧を上げることが可能である。加
えて、この押しつけ圧とバックアップロールへのパター
ンのめり込みとは、製造される積層シートの伸縮性に大
きな影響を与えるものである。即ち、柔軟なバックアッ
プロールを用いることにより、めり込みが少ないように
すると押しつけ圧を低くする必要があるため、積層シー
トの接合力が低下する。逆に接合力を上げるために押し
つけ圧を上げると、不織布への熱可塑性エラストマー樹
脂のしみ込みが多くなり良好な伸縮物性が得られにく
い。このため、積層シートの接合力と伸縮物性と風合い
とを同時に向上させるには、ある程度の硬度を有したバ
ックアップロールを用いる方が製造が容易になり、ショ
アーD硬度で40以上のバックアップロールを用いる
と、比較的安定した製造が可能である。また、バックア
ップロールの硬度により得られる積層シートの風合いが
変化する。具体的には、ショアーD硬度20くらいのラ
バーロールをバックアップロールとして用いると、エン
ボスロールの凹凸に積層シートとバックアップロールと
が入り込むために手触りが硬めのシートになる。一方、
硬度を高くしてショアーD硬度80くらいのエポキシ樹
脂ロールをバックアップロールとして用いると、エンボ
ス処理の圧力を高めにしても凹凸に入り込まないため、
手触りの柔らかいシートに仕上がる。また、上記積層シ
ートはエンボスの面積率が比較的低いため、特にバッ
クアップロールとエンボスの面積率及び深さとを適宜選
定する必要がある。また、エンボスロールは金属で作ら
れているためバックアップロールは摩耗しないような材
料を用いることが良い。
【0041】以下、更に図4を参照して、上記製造方法
(第1の方法)の1形態について詳述する。ここで、図
4は上記製造方法の要部を示す概略図である。図4に示
すように、上記の積層シートの製造方法は、次のよう
に行う。即ち、Tダイ11から熱可塑性エラストマーを
溶融状態(該熱可塑性エラストマーの軟化点以上の温
度)でフィルム状に押出成形して連続したフィルム状物
3’を得る。得られたフィルム状物3’を、溶融状態の
まま連続した不織布2,2間に挟み込んで積層体1’を
製造する。この際、各不織布2,2間に挟み込むと同時
にエンボスロール12によりエンボス処理を行う。該エ
ンボスロール12には、その表面に、多数のドット状の
凸状部12aが形成されている。また、エンボス処理
は、上記積層体1’を該エンボスロールとバックアップ
ロール13,14とで加圧・狭持することにより行う。
該バックアップロール13,14としては、金属、樹
脂、シリコーン等からなるロールを用いることができ
る。そして、エンボス処理されて、各層が接合されて一
体化されてなる積層シート1は、引き取りロール15に
より引き取られ、巻き取りロール16に巻き取られる。
【0042】尚、上記製造方法において、上記積層工程
以外の工程は、通常の積層シートの製造方法と同様に行
うことができる。
【0043】次いで、上記積層シートの好ましい他の
製造方法としての上記の第2の方法について説明する。
尚、用語の説明等、特に詳述しない点については、上記
の第1の方法でした説明が適宜適用される。
【0044】上記積層シートは、熱可塑性エラストマ
ーを溶融状態でフィルム状に成形し、得られたフィルム
状物を冷却した後、横方向に伸長可能な2枚の不織布間
に挟み込んで積層体とし、該積層体を横方向に不連続な
パターンで多数の凸状部が配されてなる加熱エンボスロ
ールにより熱エンボス処理して、各層を接合して一体化
させる積層工程を行うこと(第2の方法)により製造す
ることができる。
【0045】ここで、上記の「冷却」は、通常のフィル
ムの成形法と同様に、チルロールを用いて行う。この際
のチルロールの温度は、0〜50℃とするのが好まし
い。また、上記熱エンボス処理の条件は、加熱エンボス
ロールの温度を好ましくは50〜200℃、更に好まし
くは50〜150℃とし、加圧圧力を1〜20kg/c
2 とするのが望ましい。
【0046】以下、更に図5を参照して、上記製造方法
(第2の方法)の1形態について詳述する。ここで、図
5は積層シートの他の製造方法の要部を示す概略図で
ある。
【0047】図5に示すように、上記積層シートの製
造方法(第2の方法)は、次のように行う。即ち、Tダ
イ11から熱可塑性エラストマーを溶融状態(該熱可塑
性エラストマーの軟化点以上の温度)でフィルム状に押
出成形して連続したフィルム状物3’を得る。得られた
フィルム状物3’を、チルロール20、押さえロール1
3’,14’間に通して冷却する。冷却されたフィルム
状物3”を連続した不織布2,2間に挟み込んで積層体
1’を製造する。
【0048】次いで、上記積層体1’を加熱エンボスロ
ール12’にかけて熱エンボス処理を行う。該加熱エン
ボスロール12’には、その表面に、多数のドット状の
凸状部12aが形成されている。また、熱エンボス処理
は、上記積層体1’を該加熱エンボスロール12’とバ
ックアップロール13とで加圧・狭持することにより行
う。該バックアップロール13としては、金属、樹脂、
シリコーン等からなるロールを用いることができる。そ
して、熱エンボス処理されて、各層が接合されて一体化
されてなる積層シート1は、引き取りロール15により
引き取られ、巻き取りロール16に巻き取られる。
【0049】次に、図面を参照して本発明の使い捨てお
むつの一形態について、更に詳細に説明する。ここで、
図6は、本発明の使い捨ておむつの一形態における裏面
シート側を示す一部破断平面図であり、図7は、図6に
示す使い捨ておむつにおけるファスニングテープを示す
拡大斜視図である。また、図8及び9は、本発明に用い
られるファスニングテープの他の形態を示す拡大斜視図
である。
【0050】図6に示す本形態の使い捨ておむつ101
は、液透過性の表面シート102、液不透過性の裏面シ
ート103及び両シート102,103間に介在された
液保持性の吸収体104を具備し、背側部Bの左右両側
縁部B1,B2に、一対のおむつ止着用のファスニング
テープ110が配されている。また、腹側部Aの略中央
部には、上記ファスニングテープ止着用のランディング
テープ109が設けられている。
【0051】また、上記表面シート102上には、防漏
シート108aをおむつの外方側に固定して形成され
た、おむつの内方側に自由端108bを有する立体ガー
ド108が配されている。尚、上記防漏シートとしては
通常公知のものを特に制限なく用いることができるが、
疎水性不織布や撥水処理された不織布などが好ましく用
いられる。このような構成は、従来の使い捨ておむつと
同様であり、各部材も公知の材料を特に制限なく用いて
形成することができる。
【0052】そして、上記ファスニングテープ110
は、図7に示すように、上記積層シート1を用いて形成
されている。
【0053】更に詳述すると、上記ファスニングテープ
110は、テープ本体111と、おむつの表面シート1
02に固着され、表面が剥離自在になされており、非使
用時において、上記係止部13の粘着剤が塗布された面
を当接させて該面を保護するリリーステープ(図示せ
ず)とからなる。また、上記テープ本体111は、図6
に示すように、裏面シート103に固着された基端部1
12と、一面(表面シート側)に粘着剤が塗布されて形
成された係止部113と、上記弾性部材116(図7参
照)が配されて形成された伸縮部115と、先端を折り
返して形成された摘み部114とからなる。上記ファス
ニングテープ110の構造について、図7を参照して更
に詳述すると、上記基端部112と上記伸縮部115と
は、同じ材料により一体に形成されており、上記伸縮部
115と上記係止部113とは、接合部118を介して
連結されている。
【0054】そして、上記基端部112と上記伸縮部1
15とは、積層シート1(上記積層シート)により形
成されている。即ち、上記基端部112と上記伸縮部1
15とは、上記不織布2a、2bとエラストマーフィル
ム3との3層からなる長方形状の積層シート1により形
成されている。また、上記係止部113は、通常のファ
スニングテープに用いられているフィルムシート及び粘
着剤により形成されている。また、上記接合部118
は、通常の接合方法を特に制限なく用いて上記伸縮部1
15と上記係止部113とを接合することにより形成さ
れるが、本形態においては、上記伸縮部115の一端と
上記係止部113の一端とを部分的に加熱融着させる等
して部分的に接着することにより接合している。
【0055】また、上記基端部112は、部分的に加熱
融着させる等して部分的に接着することにより上記背側
部に接合しても良く、また、ヒートエンボスや超音波シ
ールなどにより接合してもよい。
【0056】また、おむつの着用時において着用者のウ
エストに位置するウエスト部5及び脚周りに位置するレ
ッグ部6にも、それぞれ、通常の弾性部材120,13
0が配されている。また、上記立体ガード108におい
ても、その上記自由端108bには、通常の弾性部材1
40が配されている。上記弾性部材140は、該立体ガ
ード108におけるおむつの内方側の自由端108bに
おいて、上記防漏シート108aの端縁側を管状に折り
返すことより、該防漏シート108aにより被覆されて
配されている。
【0057】本形態の使い捨ておむつは、上述の如く構
成されているので、上記テープ本体111の係止部11
3を伸ばしておむつの止着をすることができ、フィット
性に優れ、漏れ防止性に優れると共に、装着中に上記フ
ァスニングテープが装着者の当たっても皮膚刺激性の少
ないものである。
【0058】次に、図8を参照して、本発明の使い捨て
おむつに用いられるファスニングテープの他の形態につ
いて詳述する。図8に示す形態のファスニングテープ1
10Aは、基端部112Aが幅広となされており、ま
た、伸縮部115Aが基端部112A側に向かうに従っ
て幅広となるように形成されており、これによってフィ
ット性が更に向上されている。尚、これ以外の点は、全
て上述した図6及び7に示す形態のファスニングテープ
と同じであり、上述した説明が適宜適用される。
【0059】また、図9を参照して、本発明の使い捨て
おむつに用いられるファスニングテープの他の形態につ
いて詳述する。図9に示す形態のファスニングテープ1
10Bは、全体が、上記積層シートからなり、先端部1
11Bから基端部112Bに向かうに従って幅広となさ
れており、基端部112Bの長さは、おむつの背側部の
左右両側縁B1,B2の長さと同じになされている。ま
た、係止部113Bは、図6及び7に示すファスニング
テープと同様にフィルムシート及び粘着剤により形成さ
れており、先端部111B側においてその端縁から若干
の距離を置いて、上記積層シート上に固着されて配され
ている。これにより、先端部111Bには、上記積層シ
ートからなるつまみ部114Bが形成されていると共
に、基端部112B側に上記積層シートからなる伸縮部
115Bが形成されている。また、基端部112Bは、
通常公知の方法により側縁B1,B2に固着されてい
る。尚、これら以外の点は、全て上述した図6及び7に
示す形態のファスニングテープと同じであり、上述した
説明が適宜適用される。
【0060】尚、本発明の使い捨ておむつは、図6に示
す形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更が可能である。例えば、上記ファスニングテー
プ110は、上述の粘着剤に代えて、その係止手段とし
て、上記係止部の表面側(おむつの表面シート側)に、
機械的ファスナーの凸部材又は凹部材を具備していても
よい。この際用いられる上記凸部材又は凹部材として
は、通常の凸部材及び凹部材を特に制限なく用いること
ができる。また、上記係止手段として上記凸部材を用い
た場合には、上記ランディングテープ109が凹部材で
あり、上記係止手段として上記凹部材を用いた場合に
は、上記ランディングテープ109が凸部材である。
【0061】
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつは、フィット性
に優れ、皮膚刺激性が低く、成形加工性に優れたもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、積層シートの1形態を拡大して示す
拡大斜視図である。
【図2】図2は、積層シートの他の形態を拡大して示
す拡大斜視図である。
【図3】図3は、積層シートの他の形態を拡大して示
す拡大斜視図である。
【図4】図4は、積層シートの製造方法の要部を示す
概略図である。
【図5】図5は、積層シートの製造方法の要部を示す
概略図である。
【図6】図6は、本発明の使い捨ておむつの一形態にお
ける裏面シート側を示す一部破断平面図である。
【図7】図7は、図6に示す使い捨ておむつにおけるフ
ァスニングテープを模式的に示す拡大斜視図である。
【図8】図8は、本発明に用いられるファスニングテー
プの他の形態を模式的に示す拡大斜視図である。
【図9】図9は、本発明に用いられるファスニングテー
プの他の形態を模式的に示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 積層シート 2a 表面の不織布 2b 裏面の不織布 3 エラストマーフィルム 4 接合点 101 使い捨ておむつ 102 表面シート 103 裏面シート 104 吸収体 110 ファスニングテープ 111 テープ本体 112 基端部 113 係止部 114 摘み部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体
    を具備し、背側部の左右両側縁部に、一対のおむつ止着
    用のファスニングテープが配された展開型の使い捨てお
    むつにおいて、 上記ファスニングテープは、下記積層シートを用いて
    形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。 積層シート:不織布/エラストマーフィルム/不織布
    の3層構造からなり、該不織布は少なくとも横方向に伸
    長可能な不織布であり、表面及び裏面の不織布は、それ
    ぞれの横方向が同一の方向となるように積層されてお
    り、各層は、多数の不連続な接合点により、表面及び裏
    面の不織布がエラストマーフィルムを介して互いに同じ
    接合点で接合されるように接合固定されてなる積層シー
    トであって、 上記接合点の面積の合計は、積層シート全体の面積に対
    して30%以下であり、 100%伸長時における伸縮特性が、100g/25m
    m以上であり、 100%伸長させて戻した際の永久歪みが、30%以下
    であり、 上記不織布の目付は、一層あたり15g/m2 〜50g
    /m2 であり、 上記エラストマーフィルムの目付は、10〜100g/
    2 である積層シート。
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