JP2001030394A - 積層シート及び吸収性物品 - Google Patents

積層シート及び吸収性物品

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JP2001030394A
JP2001030394A JP11204175A JP20417599A JP2001030394A JP 2001030394 A JP2001030394 A JP 2001030394A JP 11204175 A JP11204175 A JP 11204175A JP 20417599 A JP20417599 A JP 20417599A JP 2001030394 A JP2001030394 A JP 2001030394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌触りや風合いに優れ、しかも伸縮物性にも
優れた積層シートを提供すること。 【解決手段】 不織布2及びエラストマーシートが積層
されている吸収性物品用の積層シートであり、複数のス
リット21が形成されており、且つ少なくともCD方向
(シート製造時におけるシートの流れ方向と直交する方
向)及びMD方向(シート製造時におけるシートの流れ
方向)の何れか1方向に伸長可能であり、積層シート
は、伸長方向への100%伸長時における引張強度が、
50〜800cN/25mmであり、伸長方向に100
%伸長した後に応力開放した際の永久歪みが30%以下
であり、坪量が20〜200g/m2 である積層シート
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌触りや風合いに
優れ、伸縮物性に優れた伸縮性を有する積層シート、及
び該積層シートを用いてなるフィット性に優れた吸収性
物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、不織布とフィルムとを複合してなる伸縮性の積層シ
ートは、風合いに優れるなどの利点があるため吸収性物
品用等として種々提案されている。しかし、従来提案さ
れている積層シートは、例えば吸収性物品に用いた場合
に未だ十分な伸縮物性を発現しないものであるか、ま
た、十分な伸縮物性を付与しようとすると、風合いや肌
触りが低下するという問題があった。
【0003】従って、本発明の目的は、肌触りや風合い
に優れ、しかも伸縮物性にも優れた積層シートを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、不織布及びエ
ラストマーシートが積層されている吸収性物品用の積層
シートであって、前記不織布は、複数のスリットが形成
されており、且つ少なくともCD方向及びMD方向の何
れか1方向に伸長可能であり、前記積層シートは、伸長
方向への100%伸長時における引張強度が、50〜8
00cN/25mmであり、伸長方向に100%伸長し
た後に応力開放した際の永久歪みが30%以下であり、
且つ坪量が20〜200g/m2 である積層シートを提
供することにより、前記目的を達成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい一実施形
態について説明する。本発明の積層シート1は、図1に
示すように、不織布2及びエラストマーシートが積層さ
れている吸収性物品用の積層シートである。本実施形態
の積層シート1は、図1に示すように、2枚の不織布
2,2で1枚のエラストマーシート3を狭持して積層し
てなる3層構造の積層シートである。また、本実施形態
の積層シートは、特に図示しないが長尺状のシートであ
る。なお、層構造は、2層に制限されず、2層又は4層
以上の構造とすることができる。また、不織布及びエラ
ストマーシート以外のシートを積層しても良い。
【0006】而して、本実施形態の積層シート1におい
て、不織布2は、図1に示すように、複数のスリット2
1が形成されており、且つ少なくともCD方向(シート
製造時におけるシートの流れ方向と直交する方向、図中
の矢印D方向)及びMD方向(シート製造時におけるシ
ートの流れ方向、図中の矢印D’方向)の何れか1方向
に伸長可能であり、積層シートは、伸長方向への100
%伸長時における引張強度が、50〜800cN/25
mm、好ましくは100〜600cN/25mmであ
り、伸長方向に100%伸長した後に応力開放した際の
永久歪みが30%以下、好ましくは、20%以下であ
り、坪量が20〜200g/m2 、好ましくは20〜1
00g/m2 である。前記引張強度が、50cN/25
mm未満であると、吸収性物品のフィット性が向上せ
ず、800cN/25mmを超えると、伸長し難くなり
吸収性物品の装着性が悪くなる。前記永久歪みが、30
%を超えると、吸収性物品のフィット性が向上しない。
前記坪量が、20g/m2 未満であると、発現する伸縮
物性が低くなったり、剛性が低くなりすぎ、装着しづら
くなり、200g/m2 を超えると、伸長に要する力が
高くなりすぎ吸収性物品の装着性が悪くなったり、高コ
ストとなる。
【0007】ここで、前記引張強度及び前記永久歪み
は、下記のようにして測定される。 ・引張強度;上記積層シートより幅25mmの試料を作
成し、該試料を伸長試験機にチャック間距離が100m
mとなるように無張力で固定し、次いで、該試料を30
0mm/minの速度で100%延伸して、そのときの
強度を測定し、これを引張強度とする。 ・永久歪み;上記積層シートより幅25mmの試料を作
成し、該試料を伸長試験機にチャック間が100mmと
なるように無張力で固定し、次いで、該試料を300m
m/minの速度で100%延伸する。次いで、300
mm/minの速度で初期のチャック間距離まで戻した
際(すなわち、無張力状態とした際)の試料の長さを測
定し、この長さが初期長さよりも何cm伸びて長くなっ
たかを算出し、算出して得られた長さの初期長さ(初期
のチャック間距離)に対する割合(%)を求め、これを
永久歪みとした。
【0008】更に詳述すると、不織布2には、いずれに
も、複数のスリット21が形成されており、且つCD方
向に伸長可能である。本発明において、「伸長可能」と
は、100%以上の破断伸長を有し、且つ50%伸長時
の応力が150g/25mm以下であることをいう。
尚、該応力は、後述する伸縮特性と同様の条件で、50
%伸長させた時の応力である。
【0009】本実施形態においては、何れの不織布にお
けるスリット21も、それぞれ、シートの長手方向(M
D方向)に沿って設けられている。即ち、本実施形態の
積層シート1において、不織布2は、CD方向に伸長可
能であり、不織布2の伸長方向と直交する方向に向けて
スリットが設けられている。このようにスリットを形成
することにより、積層シート1において十分な伸縮物性
が発現する。また、スリット21の長さLは、1〜10
0mmとするのが不織布のCD方向への伸長性の点から
好ましい。また、スリット21の形成割合は、各スリッ
ト間のCD方向間の間隔tを、0.5〜50mmとし、
形成密度を、10〜300個/100cm2 とするのが
好ましい。
【0010】不織布2の坪量は、5〜100g/m2
するのが好ましく、エラストマーシート3の坪量は、5
〜100g/m2 とするのが好ましい。また、積層シー
ト1全体の厚みは、0.2〜3mmとするのが好まし
く、不織布2の厚みは、0.1〜1.5mmとするのが
好ましく、エラストマーシート3の厚みは、5〜100
μmとするのが好ましい。
【0011】前記不織布としては、上記坪量を満たし、
風合いの良い不織布であれば、特に制限はない。例え
ば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、エアー
スルー不織布、ヒートロール不織布、レジンボンド不織
布等が挙げられる。また、前記不織布を構成する繊維と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィンからなるポリオレフィン系繊維;ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テルからなるポリエステル系繊維;6ナイロン、6,6
ナイロン、12ナイロン等のナイロン系樹脂からなるナ
イロン系繊維、あるいは前記樹脂から成る芯鞘、サイド
バイサイドの繊維等が用いられ、これらは単独で若しく
は2種以上併用して用いることができる。また、これら
の繊維の繊度は、1.0〜10dとするのが好ましい。
また、併用する場合の各繊維の配合割合は任意である。
【0012】換言すると、本発明において用いられる前
記不織布としては、前記ポリオレフィン系繊維を含む不
織布、前記ポリエステル系繊維を含む不織布、前記ナイ
ロン系繊維を含む不織布、及びレーヨン、コットン、絹
の繊維等からなる不織布等が挙げられる。
【0013】前記エラストマーシートの形成材料として
は、弾性伸縮性を有するものであれば特に制限されない
が、下記する熱可塑性エラストマーにより形成されてな
るフィルム及びネットなどが好ましく用いられる。公知
のメタロセン触媒を用いて、公知の重合方法に準じて重
合されたポリエチレン(該ポリエチレンは、密度0.9
0以下であるのが好ましく、コモノマーがブテン、ヘキ
セン、オクテン等の炭素数3以上のα−オレフィンでそ
の含有率が10mol%以上、更には、20〜60mo
l%以上であるのが好ましい);スチレンーイソプレン
ースチレン(SIS)、スチレンーブタジエンースチレ
ン(SBS)、スチレンーエチレンーブタジエンースチ
レン(SEBS)、スチレンーエチレンープロピレンー
スチレン(SEPS)等のスチレン系エラストマー;ハ
ードセグメントにウレタン結合を有し、ソフトセグメン
トにポリエーテル、ポリエステル、カプロラクトン、ポ
リカーボネート等を有するウレタン系エラストマー;ハ
ードセグメントにエステル結合を有し、ソフトセグメン
トにポリエステル、ポリエーテル等を有するエステル系
エラストマー。前記エラストマーフィルムの永久歪み
(該エラストマーフィルムを100%伸長させて戻した
際の永久歪み)は、30%以下であるのが好ましい。
【0014】尚、本発明においては、前記エラストマー
フィルムに滑剤やアンチプロッキング剤を添加する必要
はないが、エラストマーの成形加工性を向上させるため
に滑剤を添加してもよい。この際の添加量は、従来の積
層シートにおいて用いられていた添加量よりも少なくて
よい。具体的には、エラストマーフィルム全体に対して
750ppm以下とするのが好ましい。前記滑剤として
は、「プラスチックの滑性と滑剤」(日刊工業新聞社、
昭和52年6月30日発行)に記載の滑剤等が挙げられ
る。
【0015】本発明においては、前記不織布と前記エラ
ストマーフィルムとの組合せとして、下記の組合せ又
はが好ましい。 前記不織布として、ポリオレフィン系繊維を含有する
不織布を用い、前記エラストマーフィルムとして、前記
のメタロセン触媒を用いて重合されたポリエチレン又は
前記スチレン系エラストマーを用いる組合せ。 前記不織布として、ポリエステル系繊維又はナイロン
系繊維を含有する不織布を用い、前記エラストマーフィ
ルムとして、前記スチレン系エラストマー、前記ウレタ
ン系エラストマー又は前記エステル系エラストマーを用
いる組合せ。尚、前記不織布(の構成繊維)と前記エラ
ストマーフィルムとの組み合わせのうち好ましいものを
明記するのは、前記の組合せが該エラストマーフィルム
を該不織布に熱接着させるために特に好ましいからであ
る。
【0016】本実施形態の積層シート1は、後述するよ
うに、吸収性物品において伸縮性を要求される種々の部
位の形成材料として用いられる。そして、本実施形態の
積層シート1は、上述のように構成されているので、伸
縮物性に優れ、しかも肌触りや風合いに優れたものであ
る。
【0017】本実施形態の積層シートは、常法に準じて
製造した不織布及びエラストマーシートを、該不織布に
常法により所定のスリットを形成した後、積層し、接着
剤などを介して接着することにより、製造できる。
【0018】次に、本発明の積層シートを用いた吸収性
物品について説明する。図2に示す本発明の吸収性物品
の一実施形態の使い捨ておむつ101は、液透過性の表
面シート102、液不透過性の防漏シート103及び両
シート102,103間に介在された液保持性の吸収体
104を具備し、背側部Bの左右両側縁部B1,B2
に、一対のおむつ止着用のファスニングテープ110が
配されている。また、腹側部Aの略中央部には、ファス
ニングテープ止着用のランディングテープ109が設け
られている。
【0019】また、表面シート102上には、防漏シー
ト108aをおむつの外方側に固定して形成された、お
むつの内方側に自由端108bを有する立体ガード10
8が配されている。尚、防漏シートとしては通常公知の
ものを特に制限なく用いることができるが、疎水性不織
布や撥水処理された不織布などが好ましく用いられる。
このような構成は、従来の使い捨ておむつと同様であ
り、各部材も公知の材料を特に制限なく用いて形成する
ことができる。
【0020】そして、ファスニングテープ110は、上
述の本発明の積層シート1を用いて形成されている。
【0021】更に詳述すると、ファスニングテープ11
0は、テープ本体111と、おむつの表面シート102
に固着され、表面が剥離自在になされており、非使用時
において、係止部113の粘着剤が塗布された面を当接
させて該面を保護するリリーステープ(図示せず)とか
らなる。また、テープ本体111は、防漏シート103
に固着された基端部112と、一面(表面シート側)に
粘着剤が塗布されて形成された係止部113と、前記積
層シートにより形成された伸縮部115と、先端を折り
返して形成された摘み部114とからなる。ファスニン
グテープ110の構造について、更に詳述すると、基端
部112と伸縮部115とは、前記積層シートにより一
体に形成されており、伸縮部115と係止部113と
は、接合部(図示せず)を介して連結されている。
【0022】また、係止部113は、通常のファスニン
グテープに用いられているフィルムシート及び粘着剤に
より形成されている。また、接合部は、通常の接合方法
を特に制限なく用いて伸縮部115と係止部113とを
接合することにより形成されるが、本形態においては、
伸縮部115の一端と係止部113の一端とを部分的に
加熱融着させる等して部分的に接着することにより接合
している。
【0023】また、基端部112は、部分的に加熱融着
させる等して部分的に接着することにより背側部に接合
しても良く、また、ヒートエンボスや超音波シールなど
により接合してもよい。
【0024】また、おむつの着用時において着用者のウ
エストに位置するウエスト部5及び脚周りに位置するレ
ッグ部6にも、それぞれ、通常の弾性部材120,13
0が配されている。また、立体ガード108において
も、その自由端108bには、通常の弾性部材140が
配されている。弾性部材140は、立体ガード108に
おけるおむつの内方側の自由端108bにおいて、防漏
シート108aの端縁側を管状に折り返すことより、防
漏シート108aにより被覆されて配されている。
【0025】本形態の使い捨ておむつは、上述の如く構
成されているので、テープ本体111の係止部113を
伸ばしておむつの止着をすることができ、フィット性に
優れ、漏れ防止性に優れると共に、装着中にファスニン
グテープが装着者の当たっても皮膚刺激性の少ないもの
である。
【0026】尚、本発明の吸収性物品は、上述の実施形
態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変更が可能である。例えば、ファスニングテープ110
は、上述の粘着剤に代えて、その係止手段として、係止
部の表面側(おむつの表面シート側)に、機械的ファス
ナーの凸部材又は凹部材を具備していてもよい。この際
用いられる凸部材又は凹部材としては、通常の凸部材及
び凹部材を特に制限なく用いることができる。また、係
止手段として凸部材を用いた場合には、ランディングテ
ープ109が凹部材であり、係止手段として凹部材を用
いた場合には、ランディングテープ109が凸部材であ
る。
【0027】図3に示す本発明の吸収性物品の一実施形
態としてのパンツ型の使い捨ておむつ221は、液透過
性の表面シート222、液不透過性の防漏シート22
3、及び液保持性の吸収体224を具備し、腹側部Aの
左右両側部と背側部Bの左右両側部とをそれぞれ左右一
対のサイドパネル230を介して連結されてなる。この
ような構成は、従来のパンツ型の使い捨ておむつと同様
であり、各部材も公知の材料を特に制限なく用いて形成
することができる。
【0028】そして、前記サイドパネル230は、上述
した本発明の積層シートにより形成されている。本形態
のパンツ型の使い捨ておむつ221は、サイドパネル2
30が前記積層シートにより形成されているので、フィ
ット性に優れたものである。
【0029】尚、本発明の吸収性物品は、図3に示す実
施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更が可能である。
【0030】図4及び図5に示す実施形態の使い捨てお
むつ301は、液透過性の表面シート302、液不透過
性の防漏シート303、及びこれら両シート間に介在す
る液保持性の吸収体304を有し、使用時に着用者の腹
側に位置する腹側部A及び背中側に位置する背側部Bが
形成されている、展開型の使い捨ておむつである。
【0031】図4及び図5に示す実施形態の使い捨てお
むつ301について詳細に説明すると、吸収体304は
その股下領域が縊れた砂時計状に湾曲形成されている。
また、表面シート302及び防漏シート303も吸収体
304の形状に即してその股下領域が上述の如く湾曲形
成されている。そして、吸収体304は、表面シート3
02及び防漏シート303により挟持・固定されてい
る。また、吸収体304の周縁部におけるウエスト部3
05とレッグ部306とには、おむつを着用した際に、
着用者にウエスト部305とレッグ部306とをフィッ
トさせるためのウエスト部弾性伸縮部材307a及びレ
ッグ弾性伸縮部材307bが、それぞれ表面シート30
2と防漏シート303とにより固定されて設けられてい
る。
【0032】前記使い捨ておむつ301の長手方向左右
両側には、それぞれ不織布が配されて立体ガード308
が形成されている。立体ガード308の自由端309に
は立体ガード弾性伸縮部材307cが配されて、ギャザ
ーを形成している。このような構成は、従来の展開型の
使い捨ておむつと同様である。各構成部材の形成材料
は、通常のものを特に制限なく用いることができる。
【0033】而して、図1及び図2に示すように、本実
施形態の使い捨ておむつ301においては、背側部Bの
左右両側縁B1,B2に、それぞれ一対のフラップ31
0a,310bが連設されている。一対の該フラップ3
10a,310bのうちフラップ310aにおける先端
部311には、フラップ止着部314が設けられてお
り、フラップ止着部314により、左右のフラップ31
0a,310bを着用者の腹側において止着することが
できるようになされている。また、腹側部Aには、その
左右両側におむつ止着部320,320・・・が設けら
れており、おむつ止着部320,320・・・を、フラ
ップ310a,310bの防漏シート側に当接させて、
おむつの止着ができるようになされている。
【0034】フラップ310a,310bについて更に
詳述すると、図4及び図5に示すように、フラップ31
0a,310bは、対称的に形成されており、それぞ
れ、基端部312から先端部311にかけて幅が細くな
るようになされている。また、フラップ止着部314
は、フラップ310aの先端部311における表面シー
ト側に設けられており、フラップ310bの防漏シート
側にフラップ先端部311を当接させることにより、フ
ラップ310a,310bの止着ができるようになされ
ている。また、おむつ止着部320,320・・・は、
それぞれ腹側部Aの左右両側の上下に設けられており、
片側2個ずつ合計4個設けられている。
【0035】そして、図4及び図5に示すように、フラ
ップ310a,310bは、その基端部312側に伸縮
部313を有しており、伸縮部313は、上述の本発明
の積層シートからなる。伸縮部313について更に詳述
すると、伸縮部313は、フラップ310a,310b
のフラップ本体315と背側部Bの左右両側縁B1,B
2とをそれぞれ連結するように設けられている。フラッ
プ310a,310bは、非応力下におけるフラップ3
10a,310bの長さに対して1.2〜4倍の長さに
伸長可能であることが好ましい。即ち、伸縮部313
は、その伸縮により、フラップ全体がフラップ全体の長
さに対して1.2〜4倍の長さとなるような伸縮性能を
有することが好ましい。伸長可能な長さが1.2倍未満
であると、使い捨ておむつ301がその装着時に身体の
動きに追従することができずフィット性向上の効果が低
下し、4倍を超えると、装着する時の操作性が悪くなる
ので、好ましくない。ここで、「非応力下」とは、外力
が何もかかっていない状態を意味する。
【0036】フラップ本体315の長さL1と伸縮部3
13の長さL2との比は(図2参照)、L1:L2=9
0〜0:10〜100であることが好ましい。従って、
L1とL2との比の大小によって、フラップ本体315
がフラップ止着部314及びおむつ止着部320の被止
着部となる場合と、伸縮部313が前記フラップ止着部
314及び前記おむつ止着部320の被止着部となる場
合とがある。
【0037】次に、フラップ止着部314、おむつ止着
部320及びフラップ310a,310bの形成材料に
ついて説明する。フラップ止着部314及びおむつ止着
部320は、それぞれ、機械的ファスナーの凸部材によ
り形成されている。該機械的ファスナーの凸部材として
は、基材シート上に錨型のオス型係合部材が多数配され
たものや、基材シート上に釣型のオス型係合部材が多数
配されたもの等を挙げることができる。また、「マジッ
クテープ」(登録商標、クラレ社製)、「クイックロ
ン」(登録商標、YKK社製)、「マジクロス」(登録
商標、カネボウベルタッチ社製)等の市販品を用いるこ
ともできる。
【0038】また、フラップ310a,310bにおけ
るフラップ本体315は、不織布で形成されており、フ
ラップ止着部314及びおむつ止着部320における前
記機械的ファスナーの凸部材に対して係合可能になされ
ている。
【0039】次に、本実施形態の使い捨ておむつ1の装
着方法について図6を参照して説明する。本実施形態の
使い捨ておむつ1を着用するには、先ず、図6(a)に
示すように、着用者330の背側の腰部に前記背側部を
当接させた後、フラップ310a,310bを着用者3
30の腰部に沿って腹側にもってくる。次いで、図6
(a)中の矢印で示すように、フラップ310b上にフ
ラップ310aが重なるようにし、フラップ310aの
先端部におけるフラップ止着部314をフラップ310
bの防漏シート側に係合させて止着する。次いで、腹側
部を着用者330の股間に沿って腹側に引き上げ、図6
(b)に示すように、おむつ止着部320を、フラップ
310a,310bの防漏シート側に係合させて止着す
ることにより、使い捨ておむつ301を着用して使用に
供することができる。また、着用者が乳幼児の場合、背
後にまわり込んでおむつをつける方がやりやすいことも
ある。その場合、フラップを背部にて係合させ股間に沿
って背側へ引き上げて止着させても良い。
【0040】本実施形態の使い捨ておむつ301は、前
記積層シートからなる伸縮部313を有しているので、
着用者の動きにフラップ310が追従し、特にフィット
性が良好である。更に、止着部314のフラップ310
に対する結合力が、伸縮部313の伸縮性により向上す
るので、止着性にも優れる。
【0041】尚、本発明の吸収性物品は、前記実施形態
に制限されるものではなく、種々の変更形態が可能であ
る。例えば、前記実施形態においては、フラップ310
はその基端部312側に伸縮部313を有しているが、
フラップ310全体が記伸縮部313、即ち、前記積層
シートから成っていてもよい。また、ウエストギャザー
305aは、設けなくてもよい。即ち、本発明の使い捨
ておむつ301は伸縮部313の作用により着用者の動
きに良好に追従するので、特にウエストギャザー305
aを設けずとも十分にフィット性の高いものである。ま
た、フラップを腹側部Aの左右両側縁に設けてフラップ
310を背側において止着するようにし、更におむつ止
着部320を背側部Bに設けてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の積層シートは、肌触りや風合い
に優れ、しかも伸縮物性にも優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の積層シートの一実施形態を、
その厚さ方向を拡大して模式的に示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の吸収性物品の一実施形態とし
ての使い捨ておむつにおける防漏シート側を示す一部破
断平面図である。
【図3】図3は、本発明の吸収性物品の一実施形態を示
す一部破断斜視図である。
【図4】図4は、本発明の吸収性物品の好ましい一実施
形態としての使い捨ておむつを示す正面図である。
【図5】図5は、図4に示す実施形態の使い捨ておむつ
の展開図である。
【図6】図6は、図4に示す実施形態の使い捨ておむつ
の使用形態を示す図であり、図6(a)は、フラップ止
着部を止着する際の状態を示す正面図であり、図6
(b)は、おむつ止着部を止着する際の状態を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 積層シート 2 不織布 21 スリット 3 エラストマーシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BD06 4C098 AA09 CC12 CC14 CE05 CE06 CE07 DD10 4F100 AL09B AR00C AR00D BA02 BA04 BA07 BA10C BA10D DG15A GB72 GB90 JD05C JD05D JD14 JK02 JK08 YY00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布及びエラストマーシートが積層さ
    れている吸収性物品用の積層シートであって、 前記不織布は、複数のスリットが形成されており、且つ
    少なくともCD方向及びMD方向の何れか1方向に伸長
    可能であり、 前記積層シートは、伸長方向への100%伸長時におけ
    る引張強度が、50〜800cN/25mmであり、伸
    長方向に100%伸長した後に応力開放した際の永久歪
    みが30%以下であり、且つ坪量が20〜200g/m
    2 である積層シート。
  2. 【請求項2】 液透過性の表面シート、液不透過性の防
    漏シート及び液保持性の吸収体を備え、背側部の左右両
    側部に一対のファスニングテープが配された吸収性物品
    において、 前記ファスニングテープが請求項1記載の積層シートか
    らなる吸収性物品。
  3. 【請求項3】 液透過性の表面シート、液不透過性の防
    漏シート及び液保持性の吸収体を備え、腹側部の左右両
    側縁部と背側部の左右両側縁部とが左右一対のサイドパ
    ネルを介して連結されてなるパンツ型の吸収性物品にお
    いて、 前記サイドパネルが、請求項1記載の積層シートからな
    る吸収性物品。
  4. 【請求項4】 液透過性の表面シート、液不透過性の防
    漏シート及び液保持性の吸収体を備えた吸収性物品にお
    いて、 腹側部又は背側部の左右両側縁には、それぞれ、一対の
    フラップが連設されており、一対の該フラップの少なく
    とも何れか一方における先端部には、フラップ止着部が
    設けられており、該フラップ止着部により、左右の該フ
    ラップを着用者の腹側あるいは背側において止着するこ
    とができるようになしてあり、 前記腹側部又は背側部には、その左右両側に物品止着部
    が設けられており、該物品止着部を前記フラップの防漏
    シート側に当接させて吸収性物品の止着ができるように
    なしてあり、 前記フラップは、少なくともその基端部側に伸縮部を有
    しており、 前記伸縮部は、請求項1記載の積層シートからなる吸収
    性物品。
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