JPH10164936A - 苗植付機構 - Google Patents

苗植付機構

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JPH10164936A
JPH10164936A JP33056896A JP33056896A JPH10164936A JP H10164936 A JPH10164936 A JP H10164936A JP 33056896 A JP33056896 A JP 33056896A JP 33056896 A JP33056896 A JP 33056896A JP H10164936 A JPH10164936 A JP H10164936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心クランク機構の駆動ギヤを、ギヤ部の精
度を維持しながら強度十分にカム溝を形成でき、無駄な
ギヤ歯加工もない合理的なものにする。 【解決手段】 植付爪先端部が略楕円軌跡を描くための
ギヤ連動機構を、ロータリケースに内装してある苗植付
機構において、ギヤ部31Aとカム溝部31Cが形成さ
れた第1ギヤ31と、クランクピン付の第2回転体と
を、カム溝部31Cとクランクピンとの係合で不等速連
動させるクランク式連動機構を備える。第1ギヤ31
に、ギヤ部31Aのギヤ歯側面を連結するリブ部31B
を設けるとともに、リブ部31Bにおけるギヤ部側の反
対側に形成されるカム溝部31Cの底位置を、回転体軸
心方向でリブ部31Bを通り越してギヤ部31Aに侵入
する状態に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリケースの
回転に伴って植付アームの植付爪先端部が略楕円軌跡を
描くように、ロータリケース内に偏心クランク式の回転
伝達機構を備えてある苗植付機構に関する。
【0002】
【従来の技術】上記ギヤ機構をロータリケースに備えた
ものとしては、先に出願した特願平7‐76112号に
おいて、駆動側ギヤにカム溝を、かつ、従動側ギヤにカ
ム溝に係合するクランクピンを備えてクランク式連動機
構を構成したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記提案技術によれ
ば、カム溝は、駆動側ギヤの側面に一対の凸条部材を溶
着一体化することで形成されていたが、熱歪みによって
ギヤ精度や溝幅精度を設定通りに維持し難い傾向にあっ
て、製品によって仕上げ精度がばらつき易いものであ
る。又、ギヤ側面において片持ち梁状態でクランクピン
駆動負荷を受けるものであるから、ギヤが強度不足気味
になるとか、その強度を上げるために歯幅を必要以上に
厚くして無駄なギヤ歯加工を行う等、合理的な設計が行
い難いものであり、改善の余地が残されていた。本発明
の目的は、ギヤ部とカム溝とを備えた回転体を、ギヤ部
の精度を維持しながら強度十分にカム溝を形成できる合
理的な状態で構成させる点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、ロータリケースを駆動回転可能に
植付伝動ケースに軸支し、そのロータリケースの両端部
夫々に支軸を介して植付アームを軸支するとともに、ロ
ータリケースの回転に伴って植付アームに装備された植
付爪先端部が楕円状の軌跡を描くように、植付アームと
ロータリケースとを相対連動させるギヤ機構をロータリ
ケースに内装してある苗植付機構であって、ギヤ部とカ
ム溝部が形成された第1回転体と、クランクピンを備え
た第2回転体とを、カム溝部とクランクピンとの係合に
よって不等速連動させるクランク式連動機構を備えてギ
ヤ機構を構成し、第1回転体に、ギヤ部のギヤ歯側面を
連結するリブ部を設けるとともに、リブ部におけるギヤ
部側の反対側に形成されるカム溝の底位置を、回転体軸
心方向でリブ部を通り越してギヤ部に侵入する状態に設
定してあることが特徴である。
【0005】第2発明は、第1発明において、カム溝部
が、回転体軸心に関して対称に形成されていることを特
徴とする。
【0006】〔作用〕溶接歪みを解消するには、一対の
凸条とギヤ部とを一体形成して第1回転体とするのが良
いが、従来構造のままで一体化すると、カム溝の強度確
保の点ではギヤ歯を必要以上に厚くすることは好都合で
あるが、その分ギヤ歯切削加工も必要以上に行う無駄が
残る不都合があり、さらなる改善が必要である。
【0007】請求項1の構成によれば、ギヤ部を厚くす
る分をリブ部とすることにより、無駄なギヤ歯加工を省
けるとともに、そのリブ部によってカム溝を形成する一
対の凸条の強度が補強され、強度十分にクランクピンと
の連動回転を行うことができる。そして、寸法上からは
カム溝の底はリブ部の厚み範囲内に存在するようにすれ
ば良いのであるが、そうなると、溝加工及びギヤ歯加工
後におけるリブ部の残り幅が軸心方向に狭くなり過ぎ
て、あたかもバリのようになり都合が悪い。
【0008】そこで、カム溝の底位置を、回転体軸心方
向でリブ部を通り越してギヤ部に侵入する状態に設定し
てあるから、カム溝部分とギヤ部との間にはリブ部が存
在せず、前述したバリが形成されるおそれを解消できる
ようになる。この場合、カム溝部分のギヤ部が幅狭にな
るが、ギヤ部幅を実際に必要な幅よりも少しだけ広めに
設定すれば問題が生じない。つまり、リブ部の存在によ
ってギヤ部及びカム溝の強度を向上させながら、カム溝
部分ではリブが無くなる状態にカム底を設定することで
リブの存在によるバリ発生を解消できるのである。
【0009】請求項2の構成によれば、カム溝を回転軸
心に関して対称に形成してあるから、一方のカム溝が摩
耗する等して使用不能になったら、他方のカム溝が使え
るので、使用時間を延ばせるとともに、1箇所にのみカ
ム溝が存在する場合に比べて、回転軸心に関する重量バ
ランスが取れて振動発生を少なくでき、円滑な回転が行
える点で有利である。
【0010】〔効果〕請求項1及び2に記載された苗植
付機構では、ギヤ部とカム溝部が形成される第1回転体
を、その厚みやギヤ歯の加工代を大きく増やすことなく
強度を向上でき、必要な機能を備えながら、バリ発生と
いう新たな問題や加工、寸法上の無駄が生じることなく
合理的に構成することができた。
【0011】請求項2に記載の苗植付機構では、第1回
転体の耐久性を向上させながら、その回転に起因した振
動が減った円滑なギヤ機構にし得る利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示すように、角パイプ状の
機体横向きのメインフレーム1、このメインフレーム1
の機体横幅方向略中央部に連結しているフィードケース
2、メインフレーム1に機体横幅方向に適宜間隔をあけ
て配置して連結した複数個の植付伝動ケース3により、
フレーム体を構成してある。フレーム体の前部に苗載台
4を機体横幅方向に一定ストロークで往復移送されるよ
うに取付け、複数個の植付伝動ケース3夫々の後部の左
右側に苗植付機構5を駆動自在に設け、フレーム体の底
部に機体横方向に並ぶ複数個の接地フロート6を取付け
て、苗植付装置Aを構成してある。
【0013】この苗植付装置Aは、走行機体(図示せ
ず)の後部にリンク機構(図示せず)を介して昇降操作
されるように、かつ、自走機体からフィードケース2に
動力伝達されるように連結して乗用型田植機を構成する
ものである。そして、機体走行に伴い、接地フロート6
が圃場の泥面に接地して機体重量を支持するとともに泥
面を整地して行き、各苗植付機構5が苗載台4に載置さ
れたマット苗の一部を切り出し、接地フロート6による
整地箇所に植付けて行くのである。
【0014】図1及び図2に示すように、複数個の苗植
付機構5夫々は、植付伝動ケース3の後部の横側にロー
タリケース(回転ケース)10を機体横方向の第1軸心
X1回りで回転方向Fに回転駆動するように取付け、こ
のロータリケース10の第1軸心X1から外れており、
ロータリケース10の回転方向に互いに180度の位相
差を有している二箇所に、苗植付爪12及び苗押出し具
15を備えた爪支持体としての植付アーム13を第1軸
心X1に平行な第2軸心X2回りで回転するように取付
ける。そして、ロータリケース10が回転駆動されるに
伴って植付アーム13とロータリケース10とを相対回
動させる相対回動手段を各植付アーム13と植付伝動ケ
ース3との間に設け、ロータリケース10が回転駆動さ
れるに伴って苗押出し具15を作動させる苗押出し操作
機構Eを各植付アーム13に備えることによって構成し
てある。
【0015】ロータリケース10は分割線Yを有した半
割りケース部分10A,10Bをボルト連結した2分割
構造であり右半割りケース部分10Aの長手方向での中
央部を、植付伝動ケース3の後部の機体横向きの筒ボス
部3aにベアリング7を介して回転自在に取付け、左半
割りケース部分10Bの長手方向での中央部に位置する
軸承部10aを、植付伝動ケース3がベアリング9を介
して回転自在に支持するとともにボス部3aを貫通する
出力軸8の端部にテーパピン11によって一体回転する
ように連結してある。この出力軸8は、フィードケース
2から伝動チェーン(図示せず)を介して動力伝達され
る。これにより、ロータリケース10は、植付伝動ケー
ス3に対して第1軸心X1回りでF方向に回転駆動され
る。
【0016】植付アーム13は、ロータリケース10先
端部でベアリング24,25支持された支軸14のロー
タリケース10から外部に突出している端部に連結して
ある。植付アーム13に一体形成したフランジ部27
を、このフランジ部27の貫通孔29に支軸14の端部
が入り込むようにして支軸14に組み付け、支軸14に
固着してあるフランジ部26にボルト28によって締付
け連結することにより、植付アーム13と支軸14とが
一体に回転することを可能にしてある。これにより、植
付アーム13は、第1軸心X1と平行な支軸14の第2
軸心X2回りで回転自在にロータリケース10に支持さ
れている。
【0017】一対の相対回動手段の夫々は、図2及び図
3に示すように出力軸8に相対回転自在に外嵌した太陽
ギヤ23、第1軸心X1と第2軸心X2との間において
第3軸心X3を有した第1中間ギヤ(第1回転体の一
例)31、第4軸心X4を有した第2中間ギヤ(第2回
転体の一例)32、支軸14と一体回転する受動ギヤ
(遊星ギヤ)30、及び第1中間ギヤ31と第2中間ギ
ヤ32とに亘る偏心クランク式連動機構Dから構成され
ている。
【0018】太陽ギヤ23のボス部に形成した噛合い爪
部Bと、植付伝動ケース3のボス部3aの端部に形成し
た噛合い爪部とを係合させることにより、植付伝動ケー
ス3は太陽ギヤ23を回動不能に固定している。第1中
間ギヤ31と太陽ギヤ23とが咬合し、かつ、第2中間
ギヤ32と受動ギヤ30とが咬合することで、連動機構
Dを介して太陽ギヤ23と植付アーム13とを互いに同
方向に連動回転させる連動伝達機構(ギヤ機構の一例)
Sが構成されている。
【0019】クランク式連動機構Dは、第1丸軸部51
と第2丸軸部52と連結軸部53とで成るクランク状の
ギヤ支軸50と、第1及び第2中間ギヤ31,32とで
構成されている。すなわちギヤ支軸50は、第1中間ギ
ヤ31を支承する第1丸軸部51と、第2中間ギヤ32
を支承する第2丸軸部52と、これら第1丸軸部51と
第2丸軸部52とを連結する連結軸部53とを一体に構
成してある。
【0020】図5、図7に示すように、第1中間ギヤ3
1は、ギヤ部31A,リブ部31B,及びカム溝部31
Cとを鍛造による一体形成と、その後の切削加工とによ
って作成されている。すなわち、ギヤ部31Aの一方の
側面に周状のリブ部31Bが存在し、そのリブ部を部分
的に盛り上げてカム溝31Cを構成するべく一対の凸条
39,39が形成されている。ギヤ部31Aの歯幅は、
これに咬合する太陽ギヤ23の歯幅よりも厚い目にして
あり、カム溝38のカム底38bは、中間ギヤ回転軸心
X3方向でリブ部31Bを通り越してギヤ部31Aに侵
入している。
【0021】つまり、カム溝38によってリブ部31B
が寸断された状態になっているが、一対の凸条39,3
9はそれらの背面側においてリブ部31Bで繋がってお
り、又、側面はギヤ部31Aで繋がっているので、強度
的に十分である。太陽ギヤ23の歯幅は、ギヤ部31A
の歯幅よりも狭く、かつ、カム底38b部分における歯
幅よりも僅かに狭い状態に設定してある。ギヤ幅として
はカム底38b部分の幅で十分であるが、それに合わせ
ると、カム底38bとリブ部31Bのギヤ部31A側側
面とが一致してしまい、カム底38bの加工によって削
り取られたリブ部31Bが薄い皮の状態で残ってバリの
ようになるおそれが高いので、それを防ぐためにギヤ部
31Aの幅をもう少しだけ厚くしてある。
【0022】第2中間ギヤ32にはクランクピン36が
圧入一体化されている。クランクピン36は、第1中間
ギヤ31の一対の突条39,39間に形成されるカム溝
38に嵌まるように組み付けられるものであり、第3軸
心X3側の突条39が第4軸心X4側のクランクピン3
6を押すことで第1中間ギヤ31が第2中間ギヤ32を
不等速連動回転させるクランク式連動機構Dが構成され
ている。
【0023】つまり、ロータリケース10が回転駆動さ
れ、太陽ギヤ23が固定されることとにより、第1中間
ギヤ31が第3軸心X3周りで自転回転してその回転力
がクランクピン36で伝達され、第2中間ギヤ32が第
4軸心X4回りで回転する。そして、第3軸心X3と第
4軸心X4との偏心により、クランクピン36は一対の
突条39,39によるカム溝38内を第1中間ギヤ31
の半径方向に往復摺動しながら回転力を伝達する。従っ
て、連動機構Dは、第1中間ギヤ31が等速で回転して
も第2中間ギヤ32は不等速で回転し、第1中間ギヤ3
1と第2中間ギヤ32とが連動して回転するように機能
する。
【0024】太陽ギヤ23、第1、第2中間ギヤ31,
32、受動ギヤ30、及びロータリケース10の組付け
位置の関係を、ロータリケース10と受動ギヤ30とが
連動して相対回動する組付け関係に設定してある。これ
により、相対回動手段は、ロータリケース10が回転駆
動されるに伴い、一対の植付アーム13,13夫々とロ
ータリケース10とを相対回動するように駆動し、一対
の植付アーム13,13夫々の苗植付爪12に、これの
先端部が図1に示す楕円状の軌跡T1を描く苗植運動を
行わせる。尚、受動ギヤ30の位相が−方向に変化する
際には、植付アーム13が対地上昇方向に回転し、受動
ギヤ(遊星ギヤ)30の位相が+方向に変化する際に
は、植付アーム13が対地下降方向に回転する。
【0025】図4に示すように、苗押出し具15は、植
付アーム13が植付爪12に沿って摺動するように支持
している支持ロッド15aの一端側に固着することによ
り、植付アーム13に植付爪12に沿って移動するよう
に支持させてある。苗押出し操作機構Eは、図2及び図
4に示すように、植付アーム13の内部に設けたカム軸
16、天秤アーム20、押出しばね22、カム軸16の
植付アーム13から外部に突出している端部に連結して
ある連結具18等によって構成してある。
【0026】カム軸16は、第2軸心X2と同一の軸心
回りで回転自在に植付アーム13に支持されているとと
もに、苗押出し具15を操作するカム17を一体に形成
されて備えている。天秤アーム20は、植付アーム13
の支軸20aに回転自在に支持させてある。天秤アーム
20の一端側は、リンク19によって支持ロッド15a
に連結してあり、天秤アーム20の他端には、カム17
に作用するカムフォロア21が備えられている。押出し
ばね22は植付アーム13を反力部材として天秤アーム
20を揺動付勢することにより、支持ロッド15aを植
付アーム13から突出する側に摺動付勢しているととも
に、天秤アーム20のカムフォロア21をカム17の周
面に押し当て付勢している。
【0027】連結具18は、一方の植付アーム13のカ
ム軸16と、他方の植付アーム13のカム軸16とに亘
って取付けてあり、植付アーム13がロータリケース1
0に対して回転しても、カム軸16がロータリケース1
0に対して回転しないようにカム軸16を支持してい
る。従って、苗植付爪12が苗植運動を行うに伴い、植
付アーム13とカム軸16とが相対回動することにな
り、天秤アーム20がカム17のカムフォロア21に対
する押圧操作と、押出しばね22による操作とのために
支軸20aの回りで揺動操作されて支持ロッド15aを
摺動操作する。
【0028】これにより、苗押出し操作機構Eは、苗植
付爪12が苗植運動を行うに伴い、ロータリケース10
の回転力によって駆動され、苗押出し具15を図4に二
点鎖線で示す如く苗植付爪12の先端側に位置する作用
位置に押出しばね22の弾性復元力による操作力によっ
て押出し操作したり、図4に実線で示す如く作用位置よ
りも苗植付爪12の基端側に位置する非作用位置にカム
17による操作力によって引退操作したりする。
【0029】従って、ロータリケース10を回転駆動す
ると、各苗植付アーム13,13がロータリケース10
の回転によって第1軸心X1回りで公転回転するととも
に、相対回動手段の作用によって第2軸心X2回りで自
転回転し、苗植付爪12の先端部が略楕円軌跡T1を描
いて苗載台4の苗取出口と圃場との間を上下に回動する
ように苗植付爪12に苗植運動を行わせ、各苗植付アー
ム13に備えてある苗押出し操作機構Eがロータリケー
ス10の回転力によって駆動され、苗押出し具15を苗
植付爪12の苗植運動に連動させて非作用位置と作用位
置とに移動操作する。
【0030】これにより、一方の苗植付アーム13の苗
植付爪12と、他方の苗植付アーム13の苗植付爪12
とが交互に、苗載台4に載置されいるマット状苗から一
株分のブロック苗を切断するとともに取り出し、圃場に
下降搬送して同一の植付け条に植付けて行くのである。
そして、各苗植付爪12が苗載台4の苗取出口の上方か
ら苗植付け位置に下降作動する間は、苗押出し具15は
非作用位置にあって苗植付爪12の苗取り出しと取出し
苗の保持を可能にし、苗植付爪12が圃場に到達して苗
植付けを行う際には、苗押出し具15が作用位置にな
り、苗植付爪12が保持していた苗を苗植付爪12から
容易に離れるように押出し操作する。
【0031】クランクピン36は、図5及び図6に示す
如く外周部に切欠き部Cを有する非円形ピンに形成して
ある。切欠き部Cは、クランクピン36の外周部のうち
の第2中間ギヤ32の回転軸心X4に対向する箇所であ
って、カム溝38の一対の内壁面38aに接触すること
がなくて両中間ギヤ31,32の連動に関与しない箇所
に配置するとともに、第2中間ギヤ32の回転軸心X4
を中心とする半径R1の円弧形状に形成してある。半径
R1を第2中間ギヤ32の支軸孔32aの半径R2より
も大にすることにより、クランクピン36の切欠き部C
での周面36aを円弧面に形成するとともに、この周面
36aと回転軸心X4との間隔としての半径R1を支軸
孔32aの半径R2よりも大に形成してある。
【0032】これにより、ギヤ支軸50の連結軸部53
が切欠き部Cに入り込むとともに連結軸部53と周面3
6aとの間に隙間が存在し、クランクピン36はギヤ支
軸50の連結軸部53に当接することなく公転回転しな
がら両中間ギヤ31,32を連動させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗植付装置全体の側面図
【図2】苗植付機構の断面図
【図3】ロータリケースの断面図
【図4】植付アームの断面図
【図5】回動伝達機構の分解状態での斜視図
【図6】第二中間ギヤの正面図
【図7】第1中間ギヤの構造を示す三面図
【符号の説明】
3 植付伝動ケース 10 ロータリケース 12 植付爪 13 植付アーム 14 支軸 31 第1回転体 31A ギヤA 31B リブ部 31C カム溝部 32 第2回転体 36 クランクピン D クランク式連動機構 S ギヤ機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリケースを駆動回転可能に植付伝
    動ケースに軸支し、そのロータリケースの両端部夫々に
    支軸を介して植付アームを軸支するとともに、前記ロー
    タリケースの回転に伴って前記植付アームに装備された
    植付爪先端部が楕円状の軌跡を描くように、前記植付ア
    ームと前記ロータリケースとを相対連動させるギヤ機構
    を前記ロータリケースに内装してある苗植付機構であっ
    て、 ギヤ部とカム溝部が形成された第1回転体と、クランク
    ピンを備えた第2回転体とを、前記カム溝部と前記クラ
    ンクピンとの係合によって不等速連動させるクランク式
    連動機構を備えて前記ギヤ機構を構成し、 前記第1回転体に、前記ギヤ部のギヤ歯側面を連結する
    リブ部を設けるとともに、前記リブ部における前記ギヤ
    部側の反対側に形成されるカム溝の底位置を、回転体軸
    心方向で前記リブ部を通り越して前記ギヤ部に侵入する
    状態に設定してある苗植付機構。
  2. 【請求項2】 前記カム溝部が、前記回転体軸心に関し
    て対称に形成されている請求項1に記載の苗植付機構。
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