JPH10164859A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH10164859A
JPH10164859A JP8315313A JP31531396A JPH10164859A JP H10164859 A JPH10164859 A JP H10164859A JP 8315313 A JP8315313 A JP 8315313A JP 31531396 A JP31531396 A JP 31531396A JP H10164859 A JPH10164859 A JP H10164859A
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JP
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capacitor
circuit
inductor
power supply
full
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JP8315313A
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Kazufumi Nagasoe
和史 長添
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】商用電源等の交流電源を入力として蛍光灯のよ
うな放電灯負荷を高周波で点灯させるインバータ点灯装
置のような電源装置において、平滑コンデンサに流れる
充放電電流を低減し、装置としての小型化・コストダウ
ンを実現する。 【解決手段】商用電源等の交流電源ACと、その交流電
源ACを全波整流する全波整流器DBと、全波整流器D
Bの出力に並列的に接続された直流導通素子(インダク
タL2 )と平滑用のコンデンサC1 の直列回路と、全波
整流器DBの出力に接続された第1の共振回路1と、少
なくとも第1の共振回路に含まれるインダクタL1 を介
して全波整流器DBの出力に並列接続されるスイッチ手
段Q1 と、負荷回路を含みスイッチ手段Q1 に並列的に
接続される第2の共振回路2と、上記スイッチ手段Q1
をオン・オフする制御回路とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商用電源等の交流電
源を入力とする電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光灯のような放電灯負荷を高周
波で点灯させる装置としてはインバータ点灯装置があ
る。このインバータ点灯装置は、商用電源等の交流電源
からの入力電圧をコンデンサを備えた整流平滑回路にて
直流電圧に一旦変換して、その直流電圧を電源としてス
イッチ手段のオン、オフにより高周波の出力を発生させ
て放電灯負荷に供給するものである。このインバータ点
灯装置では、交流電源を整流して得た脈流電圧をコンデ
ンサにて平滑しているために入力電流に高調波成分を含
んだ歪みのある波形成分が含まれている。そこで、その
高調波成分を取り除くために、チョッパ用インダクタと
ダイオードとスイッチ手段とによって構成されたチョッ
パ回路からなる電源装置を付加したインバータ点灯装置
が良く知られている。
【0003】しかし、このインバータ点灯装置はチョッ
パ回路とインバータ回路とを組み合わせたものとなり、
従って装置が大型化し、またコスト的にも割高となると
いう欠点があった。例えば、図20に示す電圧共振型一
石式インバータ回路と呼ばれるインバータ点灯装置の代
表的な回路方式(特開平3−74091号参照)は、ゼ
ロボルトスイッチングによる低ノイズ化が容易に実現で
きるといった長所があるが、特に昇圧型のチョッパ回路
と組み合わせると、スイッチ手段の耐圧が非常に高くな
り、大きなコストアップとなる。また、降圧型あるいは
昇降圧型のチョッパ回路の場合は、スイッチ手段の駆動
回路とインバータ回路の駆動回路の基準電圧が異なり、
構成が複雑になるといった別の問題点がある。
【0004】ところで、装置の小型化、コストダウンを
図るために、チョッパ回路のスイッチ手段と、インバー
タ回路のスイッチ手段とを共用し、1つのスイッチ手段
で両回路の動作を行わせるものとして、図21の電源装
置がある(特願平2−98744号,特開平4−271
号)。この電源装置は、入力電源にチョッパ用インダク
タL1 を介して負荷4と平滑用のコンデンサC1 との直
列回路に接続するとともに、上記直列回路にスイッチ手
段Q1 を接続し、スイッチ手段Q1 をオン、オフ駆動す
るものであり、スイッチ手段Q1 がオンしたときには入
力電源E0 からチョッパ用インダクタL1 、スイッチ手
段Q1 、入力電源E0 の閉回路に電流が流れ、同時にコ
ンデンサC1 の充電電荷がコンデンサC1 、負荷4、ス
イッチ手段Q1 、コンデンサC1 の閉回路で放電され、
スイッチ手段Q1 がオフしたときには、入力電源E0
らインダクタL1 、負荷4、コンデンサC1 、入力電源
0 、インダクタL1 の閉回路で電流が流れ、負荷4を
通じてコンデンサC1 を充電する。このようにしてコン
デンサC1 には負荷4を通じて充電電流、放電電流が流
れ、コンデンサC1 の両端電圧は入力電源電圧とほぼ等
しい値となる。
【0005】さらに、図21の回路を改良して負荷変動
に対する制御性を良くした電源装置として図23の構成
が提案されている。その具体的な回路構成を図24に示
す。交流電源ACを整流する全波整流器DBの出力端子
間にチョッパ用インダクタL 1 とMOS−FETよりな
るスイッチ手段Q1 の直列回路を接続し、スイッチ手段
1 と並列に発振用インダクタL2 と平滑コンデンサC
1 の直列回路を接続する。さらに共振用コンデンサC2
をスイッチ手段Q1 に並列的に接続する。共振用インダ
クタL3 と放電灯Laと直流カット用コンデンサC4
直列回路をスイッチ手段Q1 に並列的に接続する。さら
に予熱用コンデンサC3 を放電灯Laの2次側に接続す
る。
【0006】この回路はスイッチ手段Q1 と共振用コン
デンサC2 の動作モードによって大きく4つのモードに
分けることができる。以下に図25(a)〜(d)を用
いて動作を説明する。 (a)スイッチ手段Q1 がオンのモード スイッチ手段Q1 がオンすることにより、平滑コンデン
サC1 からインダクタL2 、コンデンサC4 からインダ
クタL3 と放電灯La(コンデンサC3 )の直列回路に
電流が流れ、インダクタL2 とL3 に磁気エネルギーが
蓄積される。また、インダクタL1 に全波整流器DBの
出力電圧が印加される。全波整流器DBの出力電圧は交
流電源電圧の絶対値に等しいからインダクタL1 に流れ
る電流も交流電源電圧の絶対値に比例した値になる。イ
ンダクタL1 にも磁気エネルギーが蓄積される。
【0007】(b)スイッチ手段Q1 がオフ、コンデン
サC2 が充電されるモード スイッチ手段Q1 がオフすると、インダクタL2 とイン
ダクタL3 の蓄積された磁気エネルギーにより動作モー
ド(a)と同じ方向に電流が流れ続け、コンデンサC2
が充電される。その結果として、コンデンサC2 の両端
電圧(スイッチ手段Q1 のドレイン−ソース間電圧)が
上昇する。スイッチ手段Q1 がオフ状態であるから、イ
ンダクタL1 の磁気エネルギーにより動作モード(a)
と同じ方向に入力電流が流れる。その大きさはインダク
タL1 の磁気エネルギー、すなわち交流電源電圧の絶対
値に比例する。
【0008】(c)スイッチ手段Q1 がオフ、コンデン
サC2 が放電されるモード インダクタL2 とL3 の磁気エネルギーが無くなると、
コンデンサC2 が放電を開始する。その放電電流はイン
ダクタL2 を介してコンデンサC1 に充電される。同時
にインダクタL3 と放電灯La(コンデンサC3 )の直
列回路を介してコンデンサC4 に充電する。また、イン
ダクタL1 の磁気エネルギーにより、チョッパ電流がイ
ンダクタL2 を介してコンデンサC1 に充電される。
【0009】(d)スイッチ手段Q1 の内蔵ダイオード
がオンのモード コンデンサC2 の放電が終了すると、インダクタL2
3 の磁気エネルギーによってスイッチ手段Q1 のドレ
イン−ソース間電圧が0Vより低くなり、スイッチ手段
1 の内蔵ダイオードがオンする。その結果、動作モー
ド(c)と同じ方向に電流が流れ、コンデンサC1 が充
電する。また、動作モード(c)と同様にインダクタL
1 の電流がコンデンサC1 及びC4 に充電される。但
し、インダクタL1 の値によりチョッパ電流波形に休止
区間が発生することもある。
【0010】全波整流器DBの入力端子にローパスフィ
ルタを追加すれば、この回路の入力電流波形は入力電圧
波形と相似となり、入力電流高調波歪を改善できる。
【0011】なお、これまでは電圧共振型一石式インバ
ータ回路を基本に説明したが、電流共振型ハーフブリッ
ジ式インバータ回路に対しても力率改善回路とインバー
タ回路の一部の部品を兼用して小型化・コストダウンを
実現した構成が提案されており、例えばドイツ特許DE
−3025421−C2(図22)では、インダクタL
1 とコンデンサC2 より構成される共振回路の動作電流
がダイオードD21を介して平滑用コンデンサC1 に充電
される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図22又は図24のイ
ンバータ点灯装置では、チョッパ回路とインバータ回路
とを組み合わせた構成より小型化・コストダウンが図ら
れているが、さらに小型化・コストダウンを行うために
平滑コンデンサに着目する。平滑コンデンサ(一般的に
電解コンデンサを用いる)を小型化するためには、印加
電圧を下げて耐圧レベルを下げるか、もしくは容量値を
下げれば良い。印加電圧については図24のインバータ
点灯装置で既に昇圧率が略1に設計可能である。容量値
を下げることによる課題は、電圧リップルによる光出力
の変動(ちらつき)と、充放電電流(リップル電流)に
よる発熱が原因の寿命低下である。ここで一般的にリッ
プル電流による制約の方が影響度として大きい。従っ
て、平滑コンデンサのリップル電流を低減することによ
り、装置としての小型化・コストダウンが実現できる。
【0013】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
商用電源等の交流電源を入力として蛍光灯のような放電
灯負荷を高周波で点灯させるインバータ点灯装置のよう
な電源装置において、平滑コンデンサに流れる充放電電
流を低減し、装置としての小型化・コストダウンを実現
することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置にあっ
ては、上記の課題を解決するために、図1に示すよう
に、商用電源等の交流電源ACと、その交流電源ACを
全波整流する全波整流器DBと、全波整流器DBの出力
に並列的に接続された直流導通素子(インダクタL2
と平滑用のコンデンサC1 の直列回路と、上記全波整流
器DBの出力に接続された第1の共振回路1と、少なく
とも第1の共振回路に含まれるインダクタL1 を介して
上記全波整流器DBの出力に並列接続されるスイッチ手
段Q1 と、負荷回路を含み上記スイッチ手段Q1 に並列
的に接続される第2の共振回路2と、上記スイッチ手段
1 をオン・オフする制御回路3で構成されることを特
徴とするものである。
【0015】この構成では、スイッチ手段Q1 をオンす
ることにより、全波整流器DBより第1の共振回路、あ
るいは第1及び第2の共振回路の両方に交流電源ACの
電圧の絶対値(全波整流器DBの出力電圧)に比例した
電流が流れ、スイッチ手段Q 1 のオフ時に第1の共振回
路、あるいは第1及び第2の共振回路の両方からインダ
クタL2 を介してコンデンサC1 に充電される。ここ
で、スイッチ手段Q1 は少なくとも第1の共振回路に含
まれるインダクタL1 を介して上記全波整流器DBの出
力に並列接続されており、コンデンサC1 の充電電流は
インダクタL1 を往復してインダクタL2 を通る。従っ
て、コンデンサC1 の充電電流のピーク値(充電電流の
高周波成分)を低減できる。また、放電電流のピーク値
も少なくともインダクタL2 とL1 を通ることから低減
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図2に本発明を放電灯点灯装置に
応用した実施例を示す。また、その制御回路を含めた詳
細な構成を図3に示す。図中、ACは交流電源、L0
インダクタ、C0 はコンデンサである。これらのインダ
クタL0 とコンデンサC0 はローパスフィルタ回路を構
成する。また、D1 〜D4 は全波整流回路DBを構成す
る。L 1 はチョッパ動作用インダクタ、L2 は限流用イ
ンダクタ、C1 は平滑用コンデンサ、Laは放電灯、C
3 は予熱用コンデンサ、C2 は共振用コンデンサ、L3
は共振用インダクタである。Q1 はMOS−FETより
なるスイッチ手段であり、IC1 〜IC3 は入力信号の
負論理を出力する反転回路(電源端子は省略)である。
IC4 は一般的なタイマー用IC(例えばNEC(株)
のμPC1555)であり、単安定発振動作を行う。こ
れらのIC1 〜IC4 と抵抗R1 〜抵抗R 7 、コンデン
サC5 〜C9 、ダイオードD5 ,D6 は制御回路を構成
する。
【0017】以下、制御回路の動作を説明する。この制
御回路はスイッチ手段Q1 の電圧が略零ボルトであるこ
とを検出して、一定期間スイッチ手段Q1 の駆動信号を
出力する零ボルトスイッチングを行うことを特徴として
いる。図4に制御回路の各部の電圧波形を示す。電源を
投入すると、反転回路IC3 の入力kは“Low”レベ
ルであるから、出力lは“High”レベルであり、ダ
イオードD6 と抵抗R 3 を介してスイッチ手段Q1 をオ
ンする(図4(i),(j),(k),(l)参照)。
制御電源VDDから抵抗R6 を介してコンデンサC9 が充
電されるから、一定時間後、反転回路IC3 の入力kが
所定の電圧になり、出力信号lが反転し、“High”
レベルから“Low”レベルに変化し、スイッチ手段Q
1 がオフする。この起動信号によりインバータ回路(主
回路)が動き出して、インダクタL1 、L2 とコンデン
サC2 とスイッチ手段Q1 が電圧共振スイッチを構成し
ているから、スイッチ手段Q1 のドレイン電圧(a点)
が上昇する。LC共振動作により、a点の電圧が略0V
に戻る(図4(a))と、抵抗R1 と抵抗R2 による分
圧(b点の電圧)も0Vに戻る(図4(b))。
【0018】ここで、C5 は誤動作防止のための遅延用
コンデンサである。反転回路IC1の入力(b点)が
“Low”レベルになると、出力信号(c点)は“Hi
gh”レベルになる(図4(c))。c点の論理が反転
すると、コンデンサC6 を介してd点も“High”レ
ベルとなるが、すぐに抵抗R7 を介して放電する(図4
(d))。d点が“High”レベルに変化すると、反
転回路IC2 の出力信号(e点)が立ち下がる(図4
(e))。e点はタイマー回路IC4 のトリガー端子で
あり、立ち下がると抵抗R4 とコンデンサC8 で構成す
る積分回路によりコンデンサC8 の電圧(g点)は上昇
する(図4(g))。g点の電圧がタイマー回路IC4
の電源電圧VDDの2/3の電圧まで上昇すると、コンデ
ンサC8 が放電してg点の電圧は急激に立ち下がる。コ
ンデンサC8 の充電中、タイマー回路IC4 の出力(h
点)は“High”レベルであり(図4(h))、ダイ
オードD5 、抵抗R3 を介してスイッチ手段Q1 をオン
する。なお、反転回路IC3 とタイマー回路IC4 がス
イッチ手段Q1 を駆動するために必要な電流を供給でき
ない場合は別の駆動回路が必要であるが、図3では省略
している。また、タイマー回路IC4 のコントロール端
子fは、タイマー回路IC4 内部の抵抗とコンデンサC
7 の積分回路により所定の時定数により“Low”レベ
ルから“High”レベルに論理が反転するが、“Lo
w”レベルの期間、タイマー回路IC4 の出力は“Lo
w”レベルに固定される(図4(f))。従って、スイ
ッチ手段Q 1 のオン時間は抵抗R4 とコンデンサC8
よって設定できるが、オフ時間はa点の電圧が0Vに戻
るまでの時間で決まる。すなわち、主回路の状態によっ
て変化する。
【0019】次に、主回路(図2)の動作を図5〜図8
によって説明する。主回路の動作はスイッチ手段Q1
コンデンサC2 の状態により大きく4つのモードに分か
れる。さらに全波整流器DBの出力電圧VDB(交流電源
ACの電圧の絶対値)により電流の方向が異なる。ここ
では、全波整流器DBの出力電圧VDBの0V近傍(以後
「谷部」と表記)の動作を図5(a)〜(d)に、全波
整流器DBの出力電圧VDBの最大値近傍(以後「山部」
と表記)を図6(e)〜(h)に示す。
【0020】(a)全波整流器DBの出力電圧VDBが谷
部、スイッチ手段Q1 がオンのモード スイッチ手段Q1 がオンすることにより、コンデンサC
1 の放電電流がインダクタL2 を介して全波整流器DB
の出力電流(装置の入力電流)と合成されてインダクタ
1 に流れる。また、コンデンサC4 からインダクタL
3 と放電灯La(コンデンサC3 )の直列回路に電流が
流れ、インダクタL2 とL1 、L3 に磁気エネルギーが
蓄積される。このとき、全波整流器DBの出力電圧VDB
は交流電源電圧の絶対値に等しいから、全波整流器DB
からインダクタL1 に流れる電流も交流電源電圧の絶対
値に比例した値になる。
【0021】(b)全波整流器DBの出力電圧VDBが谷
部、スイッチ手段Q1 がオフ、コンデンサC2 が充電さ
れるモード スイッチ手段Q1 がオフすると、インダクタL2
1 、L3 に蓄積された磁気エネルギーにより動作モー
ド(a)と同じ方向に電流が流れ続け、コンデンサC2
が充電される。その結果として、コンデンサC2 の両端
電圧(スイッチ手段Q1 のドレイン−ソース間電圧)が
上昇する。また、全波整流器DBからインダクタL1
磁気エネルギーにより、動作モード(a)と同じ方向に
流れる入力電流の大きさはインダクタL1 の磁気エネル
ギー、すなわち、交流電源電圧の絶対値に比例する。
【0022】(c)全波整流器DBの出力電圧VDBが谷
部、スイッチ手段Q1 がオフ、コンデンサC2 が放電さ
れるモード インダクタL3 の磁気エネルギーが無くなると、コンデ
ンサC2 が放電を開始する。その放電電流はインダクタ
3 と放電灯La(コンデンサC3 )の直列回路を介し
てコンデンサC4 に充電する。また、インダクタL1
2 の磁気エネルギーより、インダクタL1 を流れる合
成電流も同じ経路でコンデンサC4 に充電する。
【0023】(d)全波整流器DBの出力電圧VDBが谷
部、スイッチ手段Q1 の内蔵ダイオードがオンのモード コンデンサC2 の放電が終了すると、インダクタL3
磁気エネルギーによってスイッチ手段Q1 のドレイン−
ソース間電圧が0Vより低くなり、スイッチ手段Q1
内蔵ダイオードがオンする。その結果、動作モード
(c)と同じ方向に電流が流れる。また、動作モード
(c)と同様に、インダクタL1 の電流がコンデンサC
4 に充電される。但し、インダクタL1 、L2 の値によ
り入力電流波形に休止区間が発生することもある。
【0024】(e)全波整流器DBの出力電圧VDBが山
部、スイッチ手段Q1 がオンのモード スイッチ手段Q1 がオンすることにより、コンデンサC
4 からインダクタL3と放電灯La(コンデンサC3
の直列回路に電流が流れ、インダクタL3 に磁気エネル
ギーが蓄積される。また、インダクタL1 に全波整流器
DBの出力電圧VDBが印加される。全波整流器DBの出
力電圧VDBは、交流電源電圧の絶対値に等しいからイン
ダクタL1 に流れる電流も交流電源電圧の絶対値に比例
した値になる。インダクタL1 にも磁気エネルギーが蓄
積される。
【0025】(f)全波整流器DBの出力電圧VDBが山
部、スイッチ手段Q1 がオフ、コンデンサC2 が充電さ
れるモード スイッチ手段Q1 がオフすると、インダクタL3 の蓄積
された磁気エネルギーにより動作モード(a)と同じ方
向に電流が流れ続け、コンデンサC2 が充電される。そ
の結果としてコンデンサC2 の両端電圧(スイッチ手段
1 のドレイン−ソース間電圧)が上昇する。スイッチ
手段Q1 がオフ状態であるから、インダクタL1 の磁気
エネルギーにより動作モード(a)と同じ方向に入力電
流が流れる。その大きさはインダクタL1 の磁気エネル
ギー、すなわち交流電源電圧の絶対値に比例する。
【0026】(g)全波整流器DBの出力電圧VDBが山
部、スイッチ手段Q1 がオフ、コンデンサC2 が放電さ
れるモード インダクタL1 とL3 の磁気エネルギーが無くなると、
コンデンサC2 が放電を開始する。その放電電流はイン
ダクタL1 とL2 を介してコンデンサC1 に充電され
る。同時にインダクタL3 と放電灯La(コンデンサC
3 )の直列回路を介してコンデンサC4 に充電する。
【0027】(h)全波整流器DBの出力電圧VDBが山
部、スイッチ手段Q1 の内蔵ダイオードがオンのモード コンデンサC2 の放電が終了すると、インダクタL1
3 の磁気エネルギーによってスイッチ手段Q1 のドレ
イン−ソース間電圧が0Vより低くなり、スイッチ手段
1 の内蔵ダイオードがオンする。その結果、動作モー
ド(c)と同じ方向に電流が流れ、コンデンサC1 が充
電する。
【0028】図7に全波整流器DBの出力電圧VDBが谷
部の場合のスイッチ手段Q1 の両端電圧Vds(図7
(A))、スイッチ手段Q1 の電流Id(図7
(B))、ランプ電流Ila(図7(C))、インダク
タL2 の電流IL2(図7(D))、インダクタL1 の電
流IL1(図7(E))、及び図8に全波整流器DBの出
力電圧V DBが山部の場合のスイッチ手段Q1 の電流Id
(図8(F))、インダクタL2の電流IL2(図8
(G))、インダクタL1 の電流IL1(図8(H))、
全波整流器DBの入力電流IDB(図8(I))の各波形
を示す。なお、図7(A)と図8(F)の上部に付記し
ている(a)〜(h)は図5と図6の(a)〜(h)に
対応している。
【0029】また、全波整流器DBの出力電圧VDBと全
波整流器DBの出力電流IDBを図9に示す。但し、図7
と図8は図9の時間軸方向に拡大したものである。VDB
は交流入力電圧を全波整流したものであり、IDBのピー
ク電流がVDBに比例していることから、インダクタL0
とコンデンサC0 を最適に選べば、入力電流の高周波成
分をカットして入力電流は全期間で入力電圧波形に比例
した波形になる。従って装置の力率を向上し、入力電流
高調波を改善することができる。
【0030】さらに、図10に交流電源ACの電圧(図
10(a))とそれに対応するインダクタL2 の電流I
L2(図10(b))及び従来例(第5図)のインダクタ
2の電流IL2(図10(c))の各波形を示す。イン
ダクタL2 の電流波形はコンデンサC1 の充放電電流と
同一であり、コンデンサC1 の放電を正方向に記載して
いる。従来例はコンデンサC1 の充電時に、インダクタ
1 とL2 を介して(一部はコンデンサC2 の充放電
後)コンデンサC1 に流れ、コンデンサC1 の放電時は
インダクタL2 を介してインバータ回路に供給される。
【0031】それに対して、本発明では、コンデンサC
1 の充電時にインダクタL1 を往復して(一部はコンデ
ンサC2 の充放電後)インダクタL2 を介してコンデン
サC 1 に流れ、コンデンサC1 の放電時はインダクタL
1 とL2 を介してインバータ回路に供給される。従って
充電時も放電時も従来例よりインダクタL1 を一度多く
流れるため、結果的にコンデンサC1 のリップル電流を
低減でき、装置としての小型化・コストダウンを実現で
きる。また、従来と同じ容量値の平滑コンデンサを使用
する場合は充放電電流を低減することにより、信頼性
(寿命)を向上できる。
【0032】本発明の第2の実施例を図11に示す。こ
の実施例は図2(第1の実施例)の回路のインダクタL
2 を抵抗に置き換えたものである。回路動作は図2とほ
ぼ同じである。
【0033】本発明の第3の実施例を図12に示す。こ
の実施例は図2の回路のコンデンサC2 をインダクタL
2 に並列接続している。インダクタL2 とコンデンサC
2 とスイッチ手段Q1 が電圧共振スイッチを構成してい
る点は図2と同様であるから、回路動作は図2とほぼ同
じである。
【0034】本発明の第4の実施例を図13に示す。こ
の実施例は図2の回路を複数負荷に応用した例である
(放電灯LaとコンデンサC3 は負荷回路と表記す
る)。全波整流器DB以外の部品記号の添字1桁目の数
字は図2の各部品記号の添字と一致する。なお、この例
では負荷が2個の場合の回路図を示したが、3個以上の
負荷に対しても同様に構成できる。
【0035】本発明の第5の実施例を図14に示す。こ
の実施例は図2(第1の実施例)の回路に対して放電灯
LaとインダクタL3 とスイッチ手段Q1 の直列回路を
コンデンサC1 に並列的に接続した構成である。放電灯
Laを介してコンデンサC1に電流が流れるため図2の
回路よりリップル電流は増加するが、コンデンサC4
削除できる利点がある。それ以外の回路動作は図2とほ
ぼ同じである。
【0036】本発明の第6の実施例を図15に示す。こ
の実施例は図2の回路のコンデンサC2 を全波整流器D
Bの出力端子に並列接続している。この構成では図2に
おけるコンデンサC2 の働きはコンデンサC3 とC4
代用して、コンデンサC2 は全波整流器DBに印加され
る過電圧を吸収する過電圧保護手段として動作する。
【0037】本発明の第7の実施例を図16に示す。こ
の実施例は図2の回路に対してコンデンサC2 を削除し
てコンデンサC4 でコンデンサC2 を兼用して、負荷回
路をコンデンサC4 に並列接続した構成である(放電灯
LaとコンデンサC3 は負荷回路と表記する)。
【0038】本発明の第8の実施例を図17に示す。こ
の実施例は図2の回路にダイオードD2 と抵抗R2 、コ
ンデンサC5 で構成する過電圧保護手段5を追加した構
成である。図2の構成において、全波整流器DBの出力
端子に印加される過電圧を吸収して全波整流器DBの信
頼性を向上する。また、過電圧保護手段5は図17の構
成以外にも図15のコンデンサC2 のようにコンデンサ
だけで構成してもよく、また過電圧吸収素子(サージア
ブソーバ)を追加しても良い。さらに、図18に示した
構成でも良い。
【0039】本発明の第9の実施例を図19に示す。こ
の実施例は、図2の回路のコンデンサC2 をインダクタ
1 に並列接続している。コンデンサC2 はインダクタ
1と共振回路を構成するとともに、全波整流器DBの
出力端子の過電圧保護手段としても働く。その他の回路
動作は図2とほぼ同じである。
【0040】なお、上記実施例はいずれも負荷を放電灯
として説明したが、高周波電流を通電する負荷であれば
何でも良く、整流平滑回路を備え、交流を直流に変換す
る電源装置でも適用できる。また、負荷は複数でも良
く、負荷を並列あるいは直列に接続した構成、ローパス
フィルタのみ、あるいは第4の実施例のように全波整流
器DBとローパスフィルタ以外を個別に構成してもよ
い。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、交流電源と、その交流
電源を全波整流する全波整流器と、全波整流器の出力に
並列的に接続された直流導通素子と平滑用のコンデンサ
の直列回路と、上記全波整流器の出力に接続された第1
の共振回路と、少なくとも第1の共振回路に含まれるイ
ンダクタを介して上記全波整流器の出力に並列接続され
るスイッチ手段と、負荷回路を含み上記スイッチ手段に
並列的に接続された第2の共振回路と、上記スイッチ手
段をオン・オフする制御回路で構成された電源装置であ
るから、平滑コンデンサに流れる充放電電流を低減し、
装置としての小型化・コストダウンを実現できる。ま
た、従来と同じ容量値の平滑コンデンサを使用する場合
には充放電電流を低減することにより信頼性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の主回路の構成を示す回路
図である。
【図3】本発明の第1実施例の制御回路を含む詳細な構
成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施例の各部の動作波形を示す波
形図である。
【図5】本発明の第1実施例の電源電圧の谷部の電流経
路を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例の電源電圧の山部の電流経
路を示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施例の電源電圧の谷部の動作を
示す波形図である。
【図8】本発明の第1実施例の電源電圧の山部の動作を
示す波形図である。
【図9】本発明の第1実施例の全波整流器の電圧と電流
を示す波形図である。
【図10】本発明の第1実施例と従来例の動作を比較す
るための波形図である。
【図11】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図12】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図13】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図14】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図15】本発明の第6の実施例の回路図である。
【図16】本発明の第7の実施例の回路図である。
【図17】本発明の第8の実施例の回路図である。
【図18】本発明の第9の実施例の回路図である。
【図19】本発明の第10の実施例の回路図である。
【図20】第1の従来例の回路図である。
【図21】第2の従来例の概略構成を示す回路図であ
る。
【図22】第3の従来例の回路図である。
【図23】第4の従来例の概略構成を示す回路図であ
る。
【図24】第4の従来例の詳細な構成を示す回路図であ
る。
【図25】第4の従来例の電流経路を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 スイッチ手段 1 第1の共振回路 2 第2の共振回路 3 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 41/29 H05B 41/29 C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、その交流電源を全波整流
    する全波整流器と、全波整流器の出力に並列的に接続さ
    れた直流導通素子と平滑用のコンデンサの直列回路と、
    上記全波整流器の出力に接続された第1の共振回路と、
    少なくとも第1の共振回路に含まれるインダクタを介し
    て上記全波整流器の出力に並列接続されるスイッチ手段
    と、負荷回路を含み上記スイッチ手段に並列的に接続さ
    れた第2の共振回路と、上記スイッチ手段をオン・オフ
    する制御回路で構成された電源装置。
  2. 【請求項2】 第1の共振回路を構成するコンデンサ
    と第2の共振回路を構成するコンデンサを兼用したこと
    を特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 上記直流導通素子はインダクタである
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 第1の共振回路を構成する少なくとも
    1個のコンデンサを上記スイッチ手段と並列的に接続し
    たことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 第1の共振回路を構成する少なくとも
    1個のコンデンサを、上記直流導通素子と平滑用コンデ
    ンサの直列回路と並列的に接続したことを特徴とする請
    求項1記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 上記スイッチ手段の両端電圧を検出す
    る検出手段を備え、上記制御回路がスイッチ手段の両端
    電圧が略0Vに戻ったタイミングでスイッチ手段のオン
    を開始することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 上記全波整流器の出力端子に全波整流
    器に印加される過電圧を吸収する過電圧保護手段を接続
    したことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 上記負荷回路は放電灯であることを特
    徴とする請求項1記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 上記負荷回路は照明負荷であり、請求
    項1記載の電源装置を照明器具に内蔵したことを特徴と
    する電源装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008175833A (ja) * 2008-04-11 2008-07-31 Ricoh Co Ltd 磁性体検知装置、これを用いた画像形成装置又はディジタル複写機、トナー濃度検知装置、導体検知装置
JPWO2012105209A1 (ja) * 2011-02-01 2014-07-03 旭化成エレクトロニクス株式会社 Ledのフラッシュ生成装置およびledのフラッシュ生成方法
JP2021106487A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 大西 徳生 Ac−dcコンバータ
JP7333127B1 (ja) * 2023-03-15 2023-08-24 大西 徳生 共振形ac-dc電源

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