JPH1016437A - 製本方法およびその装置 - Google Patents

製本方法およびその装置

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JPH1016437A
JPH1016437A JP18852396A JP18852396A JPH1016437A JP H1016437 A JPH1016437 A JP H1016437A JP 18852396 A JP18852396 A JP 18852396A JP 18852396 A JP18852396 A JP 18852396A JP H1016437 A JPH1016437 A JP H1016437A
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JP
Japan
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cover
text
adhesive
main body
holding plate
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Pending
Application number
JP18852396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikoya Moriguchi
彦弥 森口
Norihiko Murata
紀彦 村田
Toshimasa Kakita
敏雅 柿田
Yoshio Kishimoto
芳男 岸本
Yoshihiro Otsuka
良宏 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M G ENG KK
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
M G ENG KK
Nichiban Co Ltd
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Publication date
Application filed by M G ENG KK, Nichiban Co Ltd filed Critical M G ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着基端部における本文の撓みをなくし、か
つ、表紙を鋭角に折り曲げて製本の見栄えをよくするこ
と。 【解決手段】 表紙に設けた接着剤13に、挟持された状
態の本文6の下端を接着し、次に本文6の上記挟持を維
持したまま表紙の背の近傍を持ち上げて、本文6の接着
基端よりも上方にその表紙の背の近傍を本文6に押し当
て、この押し当て部の上部を湾曲させないで、本文の接
着基端部14および表紙の背の近傍のみを湾曲させた状態
で撓ませ、次に、この本文6への押し当て位置から本文
の接着基端14方向に向けて表紙を本文6に圧着するよう
に押し、上記押し当て位置から本文6の下端に向けて、
湾曲部を次第に押し潰すようにしながら、湾曲している
本文6の接着基端部14と表紙の背の近傍を押し伸ばして
接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁誘導加熱やヒー
タによって溶融する熱溶融接着剤を使用して製本される
紙(以下本文という)の端部を接着し製本する製本方法
およびその装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱溶融接着剤を使用した製本に関する技
術として、特開平7−257067号公報に開示された
ものがある。その概略を図15に示して説明すると、図
(イ)において、表紙1の背の部分に熱溶融接着剤2が
貼着されている表紙1を、熱溶融接着剤2を境にして直
角に折り曲げた状態で支持部材4と押圧部材5の上に載
置し、熱溶融接着剤2の上に本文6の下端を当接させた
状態で、本文可動挟持部材3にて挟持する。そして、こ
の状態で図示省略のヒータにて熱溶融接着剤2を溶融す
る。
【0003】次に、図(ロ)に示すように、押圧部材5
を矢印の方向に上昇して表紙1を持ち上げた後に、図
(ハ)に示すように押圧部材5を矢印の方向に水平移動
して、本文6の接着基端部を水平方向から押圧し、製本
するようにしている。
【0004】また、他の従来例として実公平5−172
60号公報に開示されたものがある。その概略を図16に
示して説明すると、図(イ)において、本文6の厚みT
1 に相当した幅W1 の熱溶融接着剤2が、表紙1に貼着
されており、この表紙1は支持部材4に掛け渡された状
態で支持されている。
【0005】次に、図(ロ)に示すように、本文可動挟
持部材3で挟持されている本文6を、熱溶融接着剤2の
部分を押し込むようにして下降し、熱溶融接着剤2の部
分を境にして、表紙1の両側を折り曲げる。そして次
に、図(ハ)に示すように、ヒータ7を矢印の方向に水
平移動して、表紙1を本文6に圧着するように折り曲げ
ると共に、熱溶融接着剤2を溶融し受け部材8を矢印の
方向に上昇して、本文6の接着基端部を押圧し、製本す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
て、図15に示す押圧部材5および図16に示すヒータ7は
いずれも、水平方向に移動して表紙を本文に水平方向か
ら圧着しているので、次のような改良すべき問題があ
る。その具体的な問題点について、本文6の接着基端部
を拡大して示した図17を用いて説明する。
【0007】図15に示した従来例において、図(ロ)に
示すように、本文可動挟持部材3によって本文6を挟持
した状態で、押圧部材5を矢印のように上昇して表紙1
を持ち上げた時、また、図16に示した従来例において、
図(ロ)に示すように、本文可動挟持部材3にて本文6
を挟持した状態で、本文6にて表紙1を押し込んだ時
に、図17に示すように、表紙1の剛性力によって熱溶融
接着剤2の端部が持ち上げられて、その持ち上げられた
部分の本文6に撓みを生じる。
【0008】そして、このように本文6が撓んだ部分を
押圧部材5(またはヒータ7)で矢印の水平方向に押圧
した場合に、撓んでいる本文6が不規則に自由変形し、
図18に示すように本文6の接着基端部9に皺が生じて製
本の見栄えが悪くなり、また、本文の接着基端部9にお
ける表紙1の折り曲げが鋭角にならずに、ある曲率を持
った折り曲げになり、製本としての見栄えが悪いという
問題がある。
【0009】次に、図15および図16に示した従来例はい
ずれも、熱溶融接着剤2に本文6の下端を接触させた状
態で、熱溶融接着剤2を加熱し溶融するので、次のよう
な改良すべき問題がある。すなわち、熱溶融接着剤に本
文の下端を接触させた状態で、熱溶融接着剤を加熱した
場合に、その熱は本文に熱伝導して熱損失を生じ、熱溶
融接着剤の溶融に時間がかかり、製本の効率の点で問題
がある。更に熱溶融接着剤2が溶融して蒸発する水分と
熱によって本文の基端部が膨張変形し、本文の基端部が
膨張変形したまま接着されるので、膨張変形する本文の
基端部と膨張変形しない本文の基端部以外の部分との間
で撓みを生じ、製本仕上がりが悪くなるという問題があ
る。
【0010】また、上記本文への熱の伝導は本文の枚数
(厚み)によって異なるので、次のような問題がある。
すなわち、本文の厚みが厚いほど熱溶融接着剤を加熱す
る熱が本文に多く奪われるので、本文の厚みによって熱
溶融接着剤を加熱する時間、あるいは加熱ヒータの容量
を変えなければならない。そのために、本文の厚みを検
出して熱溶融接着剤の加熱時間、あるいは加熱ヒータの
容量を制御するための制御装置が必要になり、構造が複
雑になって高価なものになると共に、本文が厚い場合に
は熱溶融接着剤を溶融するのに時間がかかり、製本効率
が悪いという問題がある。
【0011】本発明は接着基端部における本文の撓みを
なくし、かつ、表紙を鋭角に折り曲げて製本の見栄えを
よくすると共に、本文の厚みに関係なく熱溶融接着剤の
溶融時間を短縮して製本効率を向上し、更に本文接着基
端部の膨張変形をなくして製本の見栄えをよくするよう
にした製本方法およびその装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の記載から把握される手段は、表紙に設けた
接着剤に、挟持した状態の本文の端縁を接着し、次に本
文の接着基端から離れた位置で本文に表紙を押し当て、
次に表紙の本文への押し当て位置から本文の接着基端方
向に向けて表紙を本文に圧着するように押すことにより
表紙の角を折ることを特徴とする。
【0013】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、表紙の背の内側に設けた接着剤に、挟持された状態
の本文の端縁を接着し、次に本文の上記挟持を維持した
まま本文の接着基端を変形させて本文を湾曲させると共
に、この本文の湾曲に添うように表紙を湾曲させて、本
文の湾曲を維持した状態で本文に表紙を押し当て、次に
この表紙の本文への押し当て位置から本文の接着基端方
向に向けて表紙を本文に圧着するように押すことにより
表紙の角を折ることを特徴とする。
【0014】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、表紙の背の内側に設けた接着剤に、挟持された状態
の本文の下端を接着し、次に本文の上記挟持を維持した
まま表紙の背の近傍を持ち上げて、本文の接着基端より
も上方にその表紙の背の近傍を本文に押し当て、次にこ
の本文への押し当て位置から本文の接着基端方向に向け
て表紙を本文に圧着するように押すことにより表紙の角
を折ることを特徴とする。
【0015】次に、請求項4の記載から把握される手段
は、表紙の背の内側に接着剤を設けた表紙の一方の片側
を接着剤の縁に沿って折り曲げて表紙をL字状にし、挟
持された状態の本文の下端を接着剤に接着し、次に本文
の上記挟持を維持したまま前記L字状に折り曲げられた
表紙の他方の片側の背の近傍を持ち上げて、本文の接着
基端よりも上方にその表紙の背の近傍を本文に押し当
て、次にこの本文への押し当て位置から本文の接着基端
方向に向けて表紙を本文に圧着するように押すことによ
り表紙の角を折ることを特徴とする。
【0016】次に、請求項5の記載から把握される手段
は、本文のみを挟持して本文の端縁を表紙の背の内側に
設けた接着剤から離間させ、次に接着剤を溶融した後に
本文の端縁を接着剤内に差し込むことを特徴とする。
【0017】次に、請求項6の記載から把握される手段
は、本文のみを挟持して本文の端縁を表紙の背の内側に
設けた接着剤から離間させ、次に接着剤を溶融した後に
本文の端縁を接着剤内に差し込み、次に本文の上記挟持
を維持したまま、表紙の背の内側に接着剤を貼着した表
紙の一方の片側を接着剤の縁に沿って折り曲げてL字状
にした他方の片側の表紙の背の近傍を、本文の接着基端
から離れた位置に押し当て、次にこの本文への押し当て
位置から本文の接着基端方向に向けて表紙を本文に圧着
するように押すことにより表紙の角を折ることを特徴と
する。
【0018】次に、請求項7の記載から把握される手段
は、本文を挟持するための本文固定挟持板と、該本文固
定挟持板に対して離間接近可能な本文可動挟持板を設
け、該本文可動挟持板の下側に位置し、前記本文固定挟
持板に対して離間接近可能に水平移動する押圧板を設
け、該押圧板は前記本文固定挟持板に向かって所定角度
に傾斜しており、該押圧板は回動可能に支持されている
と共に、起立方向への回動に対して所定の弾性力を与え
るためのバネを備えていることを特徴とする。
【0019】次に、請求項8の記載から把握される手段
は、押圧板の代わりに押圧棒を用い、該押圧棒を回転し
ながら上下動可能にしたことを特徴とする。
【0020】次に、請求項9の記載から把握される手段
は、本文を挟持するための本文固定挟持板と、該本文固
定挟持板に対して離間接近可能な本文可動挟持板を設
け、該本文可動挟持板の下側に位置し、前記本文固定挟
持板に対して離間接近可能に水平移動する押圧板を設
け、該押圧板は前記本文固定挟持板に向かって所定角度
に傾斜しており、該押圧板は回動可能に支持されている
と共に、起立方向への回動に対して所定の弾性力を与え
るためのバネを設け、前記本文固定挟持板および本文可
動挟持板を上下動させるためのカム機構を設けたことを
特徴とする
【0021】次に、請求項10の記載から把握される手段
は、押圧板を本文固定挟持板側に凸になるように湾曲さ
せたことを特徴とする。
【0022】次に、上記各請求項から把握される発明に
よって、課題がどのように解決されるかについて説明す
る。請求項1の記載から把握される本発明において、表
紙に設けた接着剤に、挟持した状態の本文の端縁を接着
し、次に本文の接着基端から離れた位置で本文に表紙を
押し当てることにより、表紙のこの押し当てによって本
文の接着基端側を湾曲させた状態で撓ませることがでい
る。そして次に表紙の本文への押し当て位置から本文の
接着基端方向に向けて表紙を本文に圧着するように押す
ことにより、上記押し当て位置から本文の下端に向け
て、湾曲部を次第に押し潰すようにしながら、湾曲して
いる本文の接着基端部と表紙の背の近傍を押し伸ばして
表紙の角を折り曲げて接着することができる。
【0023】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、表紙の背の内側に設けた接着剤に、挟持さ
れた状態の本文の端縁を接着し、次に本文の上記挟持を
維持したまま本文の接着基端を変形させて本文を湾曲さ
せると共に、この本文の湾曲に添うように表紙を湾曲さ
せて、本文の湾曲を維持した状態で本文に表紙を押し当
て、次にこの表紙の本文への押し当て位置から本文の接
着基端方向に向けて表紙を本文に圧着するように押すこ
とにより、上記押し当て位置から本文の下端に向けて、
湾曲部を次第に押し潰すようにしながら、湾曲している
本文の接着基端部と表紙の背の近傍を押し伸ばして表紙
の角を折り曲げて接着することができる。
【0024】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、表紙の背の内側に設けた接着剤に、挟持さ
れた状態の本文の下端を接着し、次に本文の上記挟持を
維持したまま表紙の背の近傍を持ち上げて、本文の接着
基端よりも上方にその表紙の背の近傍を本文に押し当て
ることにより、この押し当て部の上側を湾曲させない
で、本文の接着基端部および表紙の背の近傍のみを湾曲
させた状態で撓ませることができる。そして次に、この
本文への押し当て位置から本文の接着基端方向に向けて
表紙を本文に圧着するように押すことにより、上記押し
当て位置から本文の下端に向けて、湾曲部を次第に押し
潰すようにしながら、湾曲している本文の接着基端部と
表紙の背の近傍を押し伸ばして表紙の角を折り曲げて接
着することができる。
【0025】次に、請求項4の記載から把握される本発
明において、表紙の背の内側に接着剤を設けた表紙の一
方の片側を接着剤の縁に沿って折り曲げて表紙をL字状
にしておくことにより、製本した状態において、予めL
字状に折り曲げられている表紙を鋭角に折り曲げること
ができ、L字状に折り曲げられている表紙の他方の伸ば
された表紙のみを湾曲させ、本文への押し当て位置から
本文の接着基端方向に向けて表紙を本文に圧着するよう
に押すことにより、上記押し当て位置から本文の下端に
向けて、湾曲部を次第に押し潰すようにしながら、湾曲
している本文の接着基端部と表紙の背の近傍を押し伸ば
し、表紙の角を折り曲げて接着することができる。
【0026】次に、請求項5の記載から把握される本発
明において、本文のみを挟持して本文の下端を表紙の背
の内側に設けた接着剤から離間させることにより、熱溶
融接着剤を加熱溶融する時の本文への熱伝導をなくすこ
とができる。そして次に、接着剤を溶融した後に本文を
下降して本文の下端を接着剤内に差し込むことにより、
本文の下端に熱溶融接着剤を短時間に、かつ、確実に浸
透させることができる。
【0027】次に、請求項6の記載から把握される本発
明において、本文のみを挟持して本文の下端を表紙の背
の内側に設けた接着剤から離間させ、次に接着剤を溶融
した後に本文を下降して本文の下端を接着剤内に差し込
み、次に本文の上記挟持を維持したまま、表紙の背の内
側に接着剤を貼着した表紙の一方の片側を接着剤の縁に
沿って折り曲げてL字状にした他方の片側の表紙の背の
近傍を持ち上げて、本文の接着基端よりも上方にその表
紙の背の近傍を本文に押し当て、次にこの本文への押し
当て位置から本文の接着基端方向に向けて表紙を本文に
圧着するように押すことにより、本文の下端に熱溶融接
着剤を短時間に、かつ、確実に浸透させることができる
と共に、製本した状態において、予めL字状に折り曲げ
られている表紙を鋭角に折り曲げることができる。
【0028】そして、L字状に折り曲げられている表紙
の他方の伸ばされた表紙のみを湾曲させ、本文への押し
当て位置から本文の接着基端方向に向けて表紙を本文に
圧着するように押すことにより、上記押し当て位置から
本文の下端に向けて、湾曲部を次第に押し潰すようにし
ながら、湾曲している本文の接着基端部と表紙の背の近
傍を押し伸ばし、表紙を折り曲げながら接着することが
できる。
【0029】次に、請求項7の記載から把握される本発
明において、本文を挟持するための本文固定挟持板と、
この本文固定挟持板に対して離間接近可能な本文可動挟
持板を設けることにより、本文を挟持することができ
る。そして、本文可動挟持板の下側に位置し、前記本文
固定挟持板に対して離間接近可能に水平移動する押圧板
を設け、この押圧板は前記本文固定挟持板に向かって所
定角度に傾斜しているので、傾斜している押圧板の先端
で表紙の背の近傍を持ち上げて、本文の接着基端の上側
に押し当てることができる。
【0030】そして更に、この押圧板は回動可能に支持
されていると共に、起立方向への回動に対して所定の弾
性力を与えるためのバネを備えているので、押圧板が本
文固定挟持板に向かって移動し、押圧板の先端が表紙に
押し付けられると、傾斜している押圧板がバネの弾性力
に抗して次第に起立方向に回動し、このバネの弾性力に
よって、本文の接着基端部および表紙の背の近傍の湾曲
を次第に押し潰すようにして、湾曲している本文の接着
基端部および表紙の背の近傍を押し伸ばして接着するこ
とができる。
【0031】次に、請求項8の記載から把握される本発
明において、上記押圧板の代わりに押圧棒を用い、該押
圧棒を回転しながら上下動可能にすることにより、押圧
棒が本文固定挟持板に向かって移動し、押圧棒によって
表紙の接着基端部の近傍を持ち上げながら、本文の接着
基端部の上側に押しつけ、押圧棒を回転しながら下降す
ることによって、本文の接着基端部および表紙の背の近
傍の湾曲を次第に押し潰すようにして、湾曲している本
文の接着基端部および表紙の背の近傍を押し伸ばして接
着することができる。
【0032】次に、請求項9の記載から把握される本発
明において、本文を挟持するための本文固定挟持板と、
この本文固定挟持板に対して離間接近可能な本文可動挟
持板を設け、この本文固定挟持板および本文可動挟持板
を上下動させるためのカム機構を設けることにより、熱
溶融接着剤を加熱溶融する時に、本文固定挟持板および
本文可動挟持板を上昇させて、本文の下端を熱溶融接着
剤から離間させることができ、熱溶融接着剤が溶融した
後に、本文固定挟持板および本文可動挟持板を下降し
て、本文の下端を熱溶融接着内に差し込むことができ
る。
【0033】そして、本文可動挟持板の下側に位置し、
前記本文固定挟持板に対して離間接近可能に水平移動す
る押圧板を設け、この押圧板は前記本文固定挟持板に向
かって所定角度に傾斜していて、押圧板の先端で表紙の
背の近傍を持ち上げて、本文に押し当て、この押圧板は
回動可能に支持されていると共に、起立方向への回動に
対して所定の弾性力を与えるためのバネを設けているの
で、押圧板が本文固定挟持板に向かって移動し、押圧板
の先端が表紙に押し付けられると、傾斜している押圧板
がバネの弾性力に抗して次第に起立方向に回動し、この
バネの弾性力によって、本文の接着基端部および表紙の
背の近傍の湾曲を次第に押し潰すようにして、湾曲して
いる本文の接着基端部および表紙の背の近傍を押し伸ば
して接着することができる。
【0034】次に請求項10の記載から把握される本発明
において、前記押圧板を本文固定挟持板側に凸になるよ
うに湾曲させることにより、押圧板によって表紙を本文
の接着基端の上側に押しつけ、湾曲している本文と表紙
の湾曲部を押し潰しながら、本文と表紙を押し伸ばして
いく過程において、本文および表紙の中央部から両端側
に向かって、本文と表紙を押し伸ばしていくことがで
き、押圧板が真っ直ぐに伸びた状態においては、本文お
よび表紙の全幅を均一に押圧することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】請求項1の記載から把握される発
明について説明すると、図5(ニ)において、表紙1に
設けた接着剤13に、挟持した状態の本文6の端縁を接着
し、次図5(ヘ)において本文6の接着基端14から離れ
た位置で本文6に表紙1を押し当て、次に図1に示すよ
うに、表紙の本文への押し当て位置から本文の接着基端
14の方向に向けて表紙を本文6に圧着するように押すこ
とにより表紙の角を折る。
【0036】次に、請求項2の記載から把握される発明
について説明すると、図5(ニ)において、表紙1の背
の内側に設けた接着剤13に、挟持された状態の本文6の
端縁を接着し、次に図1に示しように、本文6の上記挟
持を維持したまま本文6の接着基端14を変形させて本文
6を湾曲させると共に、図5(ヘ)においてこの本文6
の湾曲に添うように表紙1を湾曲させて、本文6の湾曲
を維持した状態で本文6に表紙1を押し当て、次に図1
に示すように、この表紙の本文への押し当て位置から本
文の接着基端14の方向に向けて表紙を本文に圧着するよ
うに押すことにより表紙の角を折る。
【0037】請求項3の記載から把握される発明につい
て説明すると、図5(ニ)において、表紙1の背の内側
に設けた接着剤13に、挟持された状態の本文6の下端を
接着し、次に図5(ホ)において、本文6の上記挟持を
維持したまま表紙1の背の近傍 101を持ち上げて、図5
(ヘ)において、本文6の接着基端14よりも上方にその
表紙1の背の近傍 101を本文6に押し当て、次に図1に
示すように、この本文6への押し当て位置から本文の接
着基端14の方向に向けて表紙1を本文6に圧着するよう
に押す。
【0038】次に、請求項4の記載から把握される本発
明について説明すると、図4(イ)において、表紙1の
背の内側に接着剤13を設けた表紙1の一方の片側を接着
剤13の縁に沿って折り曲げて表紙1をL字状にし、図5
(ニ)において、挟持された状態の本文6の下端を接着
剤13に接着し、図5(ホ)において、次に本文6の上記
挟持を維持したまま前記L字状に折り曲げられた表紙1
の他方の片側の背の近傍を持ち上げて、図5(ヘ)にお
いて、本文6の接着基端よりも上方にその表紙1の背の
近傍を本文6に押し当て、図6(ト)において、次にこ
の本文6への押し当て位置から本文6の接着基端方向に
向けて表紙1を本文6に圧着するように押す。
【0039】次に、請求項5の記載から把握される本発
明について説明すると、図4(ロ)において、本文固定
挟持板11と本文可動挟持板12にて本文6のみを挟持し
て、図4(ハ)に示すように本文6の下端を接着剤13か
ら高さH3 離間させ、次に図5(ニ)において、接着剤
13を溶融した後に本文6を下降して本文6の下端を接着
剤13内に高さH4 まで差し込む。
【0040】次に、請求項6の記載から把握される本発
明について説明すると、図4(ハ)において、本文6の
みを挟持して本文6の下端を表紙1の背の内側に設けた
接着剤13から高さH3 離間させ、図5(ニ)において、
次に接着剤13を溶融した後に本文6を下降して本文6の
下端を接着剤13内に差し込み、図5(ホ)において、次
に本文6の上記挟持を維持したまま、表紙1の背の内側
に接着剤13を設けた表紙1の一方の片側を接着剤13の縁
に沿って折り曲げてL字状にした他方の片側の表紙1の
背の近傍を持ち上げて、図5(ヘ)において、本文6の
接着基端14よりも上方にその表紙1の背の近傍を本文に
押し当て、図6(ト)において、次にこの本文6への押
し当て位置から本文6の接着基端14方向に向けて表紙1
を本文6に圧着するように押す。
【0041】次に、請求項7の記載から把握される本発
明について説明すると、図7において、本文を挟持する
ための本文固定挟持板11と、この本文固定挟持板11に対
して離間接近可能な本文可動挟持板12を設ける。そし
て、この本文可動挟持板12の下側に位置し、前記本文固
定挟持板11に対して離間接近可能に水平移動する押圧板
15を設ける。この押圧板15は本文固定挟持板11に向かっ
て所定角度に傾斜しており、この押圧板15は移動部材16
に軸17を介して回動可能に支持されていると共に、起立
方向への回動に対して所定の弾性力を与えるためのバネ
18が設けられている。
【0042】次に、請求項8の記載から把握される本発
明について説明すると、図2に示すように、図1に示し
た押圧板15の代わりに回転しながら上下動する押圧棒21
を設ける。
【0043】次に、請求項9の記載から把握される本発
明について説明すると、図7において、本文を挟持する
ための本文固定挟持板11と、この本文固定挟持板11に対
して離間接近可能な本文可動挟持板12を設ける。そし
て、この本文可動挟持板12の下側に位置し、前記本文固
定挟持板11に対して離間接近可能に水平移動する押圧板
15を設ける。この押圧板15は本文固定挟持板11に向かっ
て所定角度に傾斜しており、この押圧板15は移動部材16
に軸17を介して回動可能に支持されていると共に、起立
方向への回動に対して所定の弾性力を与えるためのバネ
18が設けられている。また、前記本文固定挟持板11およ
び本文可動挟持板12を上下動させるためのカム19が設け
られている。
【0044】次に、請求項10の記載から把握される本発
明について説明すると、図14に示すように、押圧板15を
本文固定挟持板側に凸になるように湾曲させる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
先ず、製本の方法について説明する。図4(イ)におい
て、表紙1の背の内側に熱溶融接着剤13を貼着した表紙
を、熱溶融接着剤13の境目でほぼ直角に折り曲げてセッ
トし、本文固定挟持板11と本文可動挟持板12および本文
押え板20との間に本文6を挿入し、本文6の下端を熱溶
融接着剤13の上に載置する。H1 は本文6の下端から本
文固定挟持板11までの高さを示し、H2 は熱溶融接着剤
13の厚みを示す。
【0046】次に、図4(ロ)において、本文可動挟持
板12および本文押え板20を矢印の方向に移動して、本文
固定挟持板11との間で本文6のみを挟持する。これによ
り、本文6の下端が熱溶融接着剤13に接触した状態で揃
えられて固定されることになる。このように、予め本文
固定挟持板11と本文可動挟持板12によって本文6のみを
挟持しているので、次に図4(ハ)に示すように、本文
固定板11、本文可動板12および本文押え板20を上昇し、
熱溶融接着剤13と本文6の下端との間をH3 (一例を示
せば0.5mm )だけ離間させることができる。
【0047】このように、本文6の下端と熱溶融接着剤
13との間をH3 だけ離間させた後に、熱溶融接着剤13を
加熱溶融することにより、熱溶融接着剤13と本文6との
間で熱遮断し、熱溶融接着剤13の熱が本文6に熱伝導さ
れるのを防止して、本文6の厚みに関係なく短時間に熱
溶融接着剤13を溶融すると共に、熱溶融接着剤13から蒸
発する水分の影響を少なくして、本文6の下端の膨張変
形を防止することができる。
【0048】このようにして、熱溶融接着剤13を溶融し
た後に図5(ニ)に示すように、本文固定挟持板11、本
文可動挟持板12および本文押え板20を下降し、本文6の
下端を熱溶融接着剤13の中に、H4 (一例を示せば0.8m
m )だけ強制的に差し込み、揃えられている本文6の下
端に熱溶融接着剤13をほぼ均一に浸透させることがで
き、製本完成時における落丁を防止する。
【0049】次に、図5(ホ)に示すように、本文押え
板20を矢印の方向に回動し、押圧板15を本文固定挟持板
11側に移動することにより、表紙1の背の近傍 101を持
ち上げるようにして撓ませることができ、更に図5
(ヘ)に示すように押圧板15を移動することにより、背
の近傍 101を本文1の接着基端14の上側に圧接する。こ
の状態を図1に拡大して示す。
【0050】図1において、本文6の上側は本文固定挟
持板11と本文可動挟持板12によって挟持し固定され、か
つ、本文6の一枚一枚の下端6a〜6nは熱溶融接着剤13に
よって固定されていて、押圧板15によって表紙1の背の
近傍 101が持ち上げられながら、接着基端14の上側に圧
接されると、本文6の接着基端14が本文6の剛性力によ
り、表紙1に接触している6aから6nにかけて、順次その
曲率半径が小さくなって、図のように湾曲する。また、
本文6の上側は本文固定挟持板11と本文可動挟持板12に
よって挟持し固定され、かつ、本文6の一枚一枚の下端
6a〜6nは熱溶融接着剤13によって固定されていることか
ら、上記のように湾曲した本文は図3に示すように、高
さH1 と湾曲された本文6の一枚一枚である6a〜6nの長
さL1 は等しい。
【0051】そして、更に押圧板15を移動することによ
り、押圧板15の先端が当接位置Aでこすられるようにし
て上昇しながら、バネ18の弾性力に抗して15′の垂直位
置まで回動し、矢印Xで示すように湾曲している本文6
を、バネ18の弾性力によって接着基端14側に押し潰しな
がら、湾曲している本文6を直線状に押し伸ばし、表紙
1を鋭角に折り曲げる。また、図2に示すように押圧板
15に代えて押圧棒21を矢印方向に回転させながら、押圧
棒21を下降させるようにしても、同様に湾曲している本
文6を直線状に押し伸ばし、表紙1を鋭角に折り曲げる
ことができる。また、表紙1の片側を熱溶融接着剤13の
縁に沿って折り曲げたL字状にしておくことにより、L
字状に折り曲げられた表紙1に接触している本文6の下
端は熱溶融接着剤13に必ず接着されると共に、L字状に
折り曲げられた表紙1は予め折り曲げられるので鋭角に
折り曲げることができる。
【0052】そして、高さH1 と湾曲された本文6の一
枚一枚である6a〜6nの長さL1 は等しく、かつ、膨張変
形していないことから、湾曲している本文6を直線状に
伸ばした状態において、本文6の一枚一枚である6a〜6n
は、最初の状態(図4イ)と同じように本文6の下端が
揃えられた状態となる。図6(ト)の状態は丁度図1に
おいて押圧板15が垂直になっているところを示してい
る。そして、H1 =L1であり、かつ、本文6の下端が膨
張変形していないので、湾曲している本文6の一枚一枚
6a〜6nは真っ直ぐに伸ばされた状態で接着される。次
に、図6(チ)で示すように押圧板15を後退させ、図6
(リ)に示すように本文可動挟持板12および本文押え板
20を元の位置に復帰させる。
【0053】上記説明は本文6がほぼ垂直上方から熱溶
融接着剤13の上にセットされる場合の一例を示したが、
本文6のセットの方向が横方向あるいは下方向であって
も、図4(イ)〜図6(リ)までの製本工程で同じよう
に製本することができるので、その説明は省略する。
【0054】次に、上記製本の方法を実施するための装
置について説明する。図7において、基台22にはピニオ
ン23が軸支されており、このピニオン23に噛み合うラッ
ク24が基台22に水平移動可能に取りつけられている。ラ
ック24にはピン25を介して移動部材16が取りつけられて
おり、移動部材16には基台22に設けた案内溝27に嵌合し
ているローラ26が設けられている。また、この移動部材
16には押圧板15が軸17にて軸支されている。これによ
り、ピニオン23が回転してラック24が水平移動すると、
ローラ26が案内溝27に案内されて移動部材16と共に、押
圧板15が移動するようになっている。
【0055】また、ラック24にはカム19を回動させるた
めのカム駆動レバー28が取り付けられている。基台22に
はレバー30が軸33にて回動可能に設けられており、この
レバー30の両端にはピン31と35が設けられている。そし
て、ピン31は基台22の上面を矢印の方向にスライドする
ように設けられたカバー29の後端に形成されているガイ
ド溝32に嵌合し、ピン35はラック24の裏面に設けられた
ガイド溝34に嵌合している。これにより、ピニオン23が
回転してラック24が水平に移動すると、押圧板15が案内
溝27に沿って移動すると共に、カム19が回動し、かつ、
カバー29が矢印の方向に移動するようになっている。
【0056】上記押圧板15とカバー29との移動の関係
は、押圧板15が本文固定挟持板11側に前進移動すると、
カバー29は押圧板15とは反対側に移動し、押圧板15が案
内溝27に沿って後退し基台22の上面よりも下側に位置し
た状態で、カバー29はその上を覆うようになっていて、
押圧板15に手が触れないようになっている。
【0057】本文可動挟持板12が水平移動可能に支持さ
れている支持板39にはアーム36が軸37によって軸支され
ており、このアーム36の端部と本文可動挟持板12とは、
リンク38で連結されている。図8に表れているように、
表紙ガイド板42は基台22に立設されたブラケット40にピ
ン41にて回動可能に支持されており、この表紙ガイド板
42の回動と共に支持板39が移動し、支持板39に取り付け
られている本文固定挟持板11、本文可動挟持板12、カム
19、アーム36、レバー38も共に移動するようになってい
る。これにより、図8に示すように表紙ガイド板42を4
2′のように回動し、表紙1を伸ばした状態で表紙ガイ
ド板42′と本文固定挟持板11との間に挿入した後に、表
紙ガイド板42′を42の位置に起立させることにより、表
紙1を1′のようにほぼ直角に折り曲げた状態で、容易
にセットすることができるようになっている。
【0058】次に、図7に示した各部の詳細について説
明する。図9は本文可動挟持板12を移動させるための機
構を示した図であり、軸37で軸支されたアーム36の一端
は連結ピン43を介してリンク38に連結され、リンク38の
他端にはローラ44が設けられていて、このローラ44は後
で説明する支持部材39に設けた案内孔に嵌合していると
共に、本文可動挟持板12に連結されている。また、リン
ク38には長孔46が設けられていて、この長孔46に沿って
連結ピン43がスプリング45の弾性力に抗して移動できる
ようになっている。そして、アーム36を36a 〜36c に軸
37を中心にして回動すると、これに対応してリンク38も
38a 〜38c へと移動するようになっている。
【0059】すなわち、アーム36が36a の位置でリンク
38が38a の位置にある時に、本文固定挟持板11と本文可
動挟持板12の間隔W2 が最も開いた状態にあり、この時
のスプリング45の長さはL2 である。次に、アーム36を
36b まで回動すると、ローラ44はL4 だけ移動したとこ
ろで支持板39に設けられたガイド溝の終端に達してその
移動が止まり、スプリング45をL3 まで押し縮めた状態
で、リンク38も38b まで移動する。ここでL4 =W2 で
あるので、本文可動挟持板12はL3 まで押し縮められた
スプリング45の弾性力で本文固定挟持板11に圧接された
状態になっている。
【0060】そして更に、アーム36を36c まで回動する
と、ローラ44′はそれ以上移動しないので、スプリング
45を更にL5 まで押し縮めた状態でリンク38が38c (水
平位置)まで移動し、本文可動挟持板12はスプリング45
がL5 まで押し縮められた更に強い力で、本文固定挟持
板11に圧着される。また、この状態においては、リンク
38c の中心が軸37の中心よりもH5 だけ高い位置にある
ので、アーム36c が36b 側に戻ることはなく、このまま
の状態が維持されるようになっている。したがって、本
文固定挟持板11と本文可動挟持板12の間に、厚みTの本
文を挟持した時には、スプリング45をL5 −Tだけ押し
縮めた弾性力で、本文6を挟持し、その挟持を保持する
ことになる。
【0061】図10は支持板39への本文可動挟持板12およ
び本文押え板20の取り付けを示している。支持板39には
リンクガイド孔 391と本文可動挟持板ガイド孔 392があ
けられている。そして、本文可動挟持板12には基板 121
と腕 122がプレス加工によって形成されており、基板 1
21には軸孔 123があけられていると共に、腕 122には本
文可動挟持板ガイド孔 392に嵌合するようにガイドロー
ラ47が設けられている。また、軸孔 123には図9で説明
したリンク38の後端に設けたガイドローラ44の軸が挿通
され、ガイドローラ44はリンクガイド孔 391に嵌合して
いる。軸孔 393には図9に示したアーム36の軸37が軸支
される。
【0062】これにより、図9に示したアーム36を36a
〜36c まで回動した時に、ガイドローラ44がリンクガイ
ド孔 391に案内されて移動すると共に、本文可動挟持板
12も移動し、ガイドローラ44がリンクガイド孔 391の終
端で停止し、スプリング45を押し縮めて、本文固定挟持
板11と本文可動挟持板12との間で本文6を挟持するよう
になっている。
【0063】次に、本文押え板20には基板 201が設けら
れており、この基板 201は本文可動挟持板12の基板 121
に軸48にて軸支されており、基板 121と 201との間にバ
ネ49が設けられている。また、支持板39には作動板50が
設けられており、この作動板50は斜めに設けられた長孔
501に支持板39に植設されたピン51が嵌合して、上下に
移動できるようになっている。支持板39の下端には長孔
394が、また上端には長孔 396があけられており、カム
19のカム軸52が貫通している。このカム軸52は図8にお
ける表紙ガイド板42に固定した固定板(図には現れてい
ない)に固定されており、支持板39はこの固定板に対し
て摺動できるようになっている。また、支持板39には円
弧状長孔 395が設けられていて、カム19が軸52を回転中
心として回転した時に、カム19に設けた作動板駆動ピン
191が移動できるようになっている。
【0064】これにより、図7に示すカム駆動レバー28
にカム駆動ピン 192が係合して、カム駆動レバー28が移
動することによりカム19が回転し、作動板駆動ピン 191
によって作動板50の底縁を押し上げる。これにより、作
動板50は長孔 501に嵌合しているピン51にて案内されて
上昇し、突起 202を押し上げることにより、バネ49の弾
性力に抗して本文押え板20を20′の位置まで回動するよ
うになっている。
【0065】図11は支持板39とカム19との関係を示す図
であり、カム駆動レバー28を矢印の方向に移動してカム
19を回動すると、支持板39に軸支されているカムフォロ
ア53がカム溝 193に案内されて、支持板39を長孔 394お
よび 396にそって上下動するようになっている。
【0066】すなわち、押圧板15が初期の後退位置(図
8における15′の位置)にあり、カム駆動レバー28が矢
印Aの方向に移動(押圧板15を本文固定挟持板11側に前
進移動)開始の状態で、カムが初期の位置にあるとき
に、カム溝 193にカムフォロア53が嵌合していて、支持
板39は定位置(本文6の下端が溶融前の熱溶融接着剤13
に接している状態)にある。
【0067】この状態から、カム駆動レバー28を矢印A
方向に前進させて、カム19を19′の方向に回動させる
と、このカム19が19′まで回動する過程において、押圧
板15が前進すると共にカムフォロア53がカム溝 193に案
内されて、支持板39をH3 (図4ハ参照)だけ上昇し、
この間に熱溶融接着剤13を溶融する。
【0068】そして、引き続き更にカム駆動レバー28を
矢印A方向に移動すると、押圧板15も引き続き前進する
と共に、支持板39をH4 (図5ニ参照)だけ下降し、本
文6の下端を溶融している熱溶融接着剤13に押し込み、
押圧板15が本文に接近してきたときに、作動板50を押し
上げて本文押え板20を20′の位置まで回動し、押圧板15
が本文押え板20′の下側を通過して、表紙1を持ち上げ
ながら本文6の接着基端14の上側に押しつける。このよ
うに、カム19は支持板39の上下移動および本文押え板20
の回動の一連の動作を行う。そして、カム駆動レバー28
を矢印B方向に移動することにより、支持板39をもとの
位置に復帰させるようになっている。また、押圧板15は
カム駆動レバー28を移動するラック24にてもとの位置に
復帰し、本文押え板20′は製本された本文6を取り出し
た後に、手動によりもとの位置20に復帰させる。
【0069】次に、図12および図13において、押圧板15
には多数の凸部 151が形成されており、本文6の接着基
端14を押圧した時に、熱溶融接着剤13の冷却効果を高め
るようにして、溶融している熱溶融接着剤13の冷却固化
を短時間に行うようにしている。また、この押圧板15は
図14に誇張して示しているように、本文6側に凸になる
ように僅かに湾曲している。
【0070】このように湾曲させた押圧板15の両端に力
Pをかけることにより、押圧板15の中央部で先ず本文6
を押圧し、力Pによって押圧板15が平らにされるに従っ
て、本文6の中央部から両端側へと押圧力がかかり、本
文6の全長にわたって均等に押圧力をかけることができ
るようになっている。また、熱溶融接着剤13が溶融する
と、相当な流動性を呈するようになるので、この溶融し
た熱溶融接着剤13を本文6の接着基端14に対して、均一
に分散させることもでき、溶融した熱溶融接着剤13のは
み出しを少なくして、見栄えをよくすることもできるよ
うになっている。
【0071】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。図8に示すように表紙ガイド板42を
42′の位置まで回動し、表紙1を伸ばしたまま表紙ガイ
ド板42と本文固定挟持板11との間に差し込んだ後に、表
紙ガイド板42を起立させることにより、表紙1を熱溶融
接着剤13を境にしてほぼ直角に折り曲げた状態でセット
する。そして、次に本文6を本文固定挟持板11と本文可
動挟持板12との間に挿入し、本文6の下端を熱溶融接着
剤13の上に載置する。
【0072】そして、図9において、本文固定挟持板11
に対して離間接近可能なように本文可動挟持板12を設け
たので、図9に示すアーム36を36a 〜36c まで手動(電
動でもよい)によって回動し、スプリング45の弾性力で
本文固定挟持板11と本文可動挟持板12によって本文6を
挟持することができる。そして、この本文固定挟持板11
および本文可動挟持板12を上下動させるためのカム19を
設けることにより、図7においてピニオン23を反時計方
向に回転してラック24を移動し、カム19を回動して、熱
溶融接着剤13を過熱溶融する時に、本文固定挟持板11お
よび本文可動挟持板12を上昇させて、本部6の下端を熱
溶融接着剤13から離間させることができ、熱溶融接着剤
13が溶融した後に、ピニオン23を反時計方向に回転して
ラック24を移動し、カム19を回動して、本文固定挟持板
11および本文可動挟持板12を下降し、本文6の下端を熱
溶融接着剤13に差し込むことができる。
【0073】そして、図7に示すように、本文可動挟持
板12の下側に位置し、本文固定挟持板11に対して離間接
近可能に水平移動する押圧板15を設け、この押圧板15は
前記本文固定挟持板11に向かって図1にしめすように角
度α傾斜していて、押圧板15の先端で表紙1の背の近傍
を持ち上げて、本文6に押し当て、この押圧板15は軸17
によって回動可能に支持されていると共に、起立方向へ
の回動に対して所定の弾性力を与えるためのバネ18を設
けているので、押圧板15が本文固定挟持板11に向かって
移動し、押圧板15の先端が表紙1に押し付けられると、
図1に示すように、傾斜している押圧板15がバネ18の弾
性力に抗して次第に起立方向に回動し、このバネ18の弾
性力によって、本文6の接着基端14の部分および表紙1
の背の近傍の湾曲を次第に押し潰すようにして、湾曲し
ている本文6の接着基端14の部分および表紙1の背の近
傍を押し伸ばして接着することができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の記載に基
づいて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、表紙に設けた接着剤に、挟持した状態の本文の端縁
を接着し、次に本文の接着基端から離れた位置で本文に
表紙を押し当て、表紙のこの押し当てによって本文の接
着基端側を湾曲させた状態で撓ませることがでいる。そ
して次に表紙の本文への押し当て位置から本文の接着基
端方向に向けて表紙を本文に圧着するように押し、上記
押し当て位置から本文の下端に向けて、湾曲部を次第に
押し潰すようにしながら、湾曲している本文の接着基端
部と表紙の背の近傍を押し伸ばすことにより、接着基端
部における本文の撓みをなくし、かつ、表紙を鋭角に折
り曲げて製本の見栄えをよくすることができる。
【0075】次に、請求項2の記載に基づいて、発明の
詳細な記載から把握される本発明によれば、表紙の背の
内側に設けた接着剤に、挟持された状態の本文の端縁を
接着し、次に本文の上記挟持を維持したまま本文の接着
基端を変形させて本文を湾曲させると共に、この本文の
湾曲に添うように表紙を湾曲させて、本文の湾曲を維持
した状態で本文に表紙を押し当て、次にこの表紙の本文
への押し当て位置から本文の接着基端方向に向けて表紙
を本文に圧着するように押し、上記押し当て位置から本
文の下端に向けて、湾曲部を次第に押し潰すようにしな
がら、湾曲している本文の接着基端部と表紙の背の近傍
を押し伸ばすようにしたので、接着基端部における本文
の撓みをなくし、かつ、表紙を鋭角に折り曲げて製本の
見栄えをよくすることができる。
【0076】次に、請求項3の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、表紙の背の
内側に設けた接着剤に、挟持された状態の本文の下端を
接着し、次に本文の上記挟持を維持したまま表紙の背の
近傍を持ち上げて、本文の接着基端よりも上方にその表
紙の背の近傍を本文に押し当てることにより、この押し
当て部の上部を湾曲させないで、本文の接着基端部およ
び表紙の背の近傍のみを湾曲させた状態で撓ませ、そし
て次に、この本文への押し当て位置から本文の接着基端
方向に向けて表紙を本文に圧着するように押して、表紙
の角を折り曲げることにより、上記押し当て位置から本
文の下端に向けて、湾曲部を次第に押し潰すようにしな
がら、湾曲している本文の接着基端部と表紙の背の近傍
を押し伸ばして接着するので、接着基端部における本文
の撓みをなくし、かつ、表紙を鋭角に折り曲げて製本の
見栄えをよくすることができる。
【0077】次に、請求項4の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、表紙を熱溶融
接着剤の縁にそって予めL字状に折り曲げることによ
り、製本した状態において、予め表紙を鋭角に折り曲げ
ることができ、製本の見栄えをよくすることができる。
【0078】次に、請求項5の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、本文のみを挟
持して本文の下端を接着剤から離間させることにより、
熱溶融接着剤を加熱溶融する時の本文への熱伝導をなく
し、そして次に、接着剤を溶融した後に本文を下降して
本文の下端を接着剤内に差し込むことにより、本文の下
端に熱溶融接着を短時間に、かつ、確実に浸透させるこ
とができるので、本文の厚みに関係なく熱溶融接着剤の
溶融時間を短縮して製本効率を向上し、かつ、本文の厚
みを検出して熱溶融接着剤の加熱時間あるいは加熱ヒー
タ容量の制御を不要にして安価なものとすることがで
き、更に本文接着基端部の膨張変形をなくして製本の見
栄えをよくすることができる。
【0079】次に、請求項6の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、表紙の背の内
側に接着剤を設けた表紙の一方の片側を接着剤の縁に沿
って折り曲げてL字状にした他方の片側の表紙の背の近
傍を持ち上げて、本文の接着基端よりも上方にその表紙
の背の近傍を本文に押し当て、次にこの本文への押し当
て位置から本文の接着基端方向に向けて表紙を本文に圧
着するように押し、本文の下端に熱溶融接着剤を短時間
に、かつ、確実に浸透させて製本の効率を向上すると共
に、製本した状態において、予め折り曲げられている表
紙は鋭角に折り曲げられているので、製本の見栄えをよ
くすることができる。
【0080】次に、請求項7の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、本文を挟持す
るための本文固定挟持板と、この本文固定挟持板に対し
て離間接近可能な本文可動挟持板を設けて本文を挟持
し、そして、本文可動挟持板の下側に位置し、前記本文
固定挟持板に対して離間接近可能に水平移動する押圧板
を設け、この押圧板は前記本文固定挟持板に向かって所
定角度に傾斜しており、傾斜している押圧板の先端で表
紙の背の近傍を持ち上げて、本文の接着基端の上側に押
し当てることができるので、押し当て部の上部を湾曲さ
せないで、本文の接着基端部および表紙の背の近傍のみ
を湾曲させた状態で撓ませることができる。
【0081】そして更に、この押圧板は回動可能に支持
されていると共に、起立方向への回動に対して所定の弾
性力を与えるためのバネを備え、押圧板が本文固定挟持
板に向かって移動し、押圧板の先端が表紙に押し付けら
れると、傾斜している押圧板がバネの弾性力に抗して次
第に起立方向に回動し、このバネの弾性力によって、本
文の接着基端部および表紙の背の近傍の湾曲を次第に押
し潰すようにして、湾曲している本文の接着基端部およ
び表紙の背の近傍を押し伸ばして接着することができる
ので、接着基端部における本文の撓みをなくし、かつ、
表紙を鋭角に折り曲げて製本の見栄えをよくすることが
できる。
【0082】次に、請求項8の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、押圧板の代わ
りに押圧棒を用い、この押圧棒を回転しながら上下動可
能にして、押圧棒が本文固定挟持板に向かって移動し、
押圧棒によって表紙の接着基端部の近傍を持ち上げなが
ら、本文の接着基端部の上側に押しつけ、押圧棒を回転
しながら下降することによって、本文の接着基端部およ
び表紙の背の近傍の湾曲を次第に押し潰すようにして、
湾曲している本文の接着基端部および表紙の背の近傍を
押し伸ばして接着することができるので、接着基端部に
おける本文の撓みをなくし、かつ、表紙を鋭角に折り曲
げて製本の見栄えをよくすることができる。
【0083】次に、請求項9の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、本文を挟持す
るための本文固定挟持板と、この本文固定挟持板に対し
て離間接近可能な本文可動挟持板を設け、この本文固定
挟持板および本文可動挟持板を上下動させるためのカム
機構を設け、熱溶融接着剤を加熱溶融する時に、本文固
定挟持板および本文可動挟持板を上昇させて、本文の下
端を熱溶融接着剤から離間させることができ、熱溶融接
着剤が溶融した後に、本文固定挟持板および本文可動挟
持板を下降して、本文の下端を熱溶融接着内に差し込む
ことができるので、本文の下端に熱溶融接着を短時間
に、かつ、確実に浸透させ、熱溶融接着剤の溶融時間を
短縮して製本効率を向上し、更に本文接着基端部の膨張
変形をなくして製本の見栄えをよくすることができる。
【0084】そして、本文可動挟持板の下側に位置し、
前記本文固定挟持板に対して離間接近可能に水平移動す
る押圧板を設け、この押圧板は前記本文固定挟持板に向
かって所定角度に傾斜していて、押圧板の先端で表紙の
背の近傍を持ち上げて、本文に押し当て、この押圧板は
回動可能に支持されていると共に、起立方向への回動に
対して所定の弾性力を与えるためのバネを設け、押圧板
が本文固定挟持板に向かって移動し、押圧板の先端が表
紙に押し付けられると、傾斜している押圧板がバネの弾
性力に抗して次第に起立方向に回動し、このバネの弾性
力によって、本文の接着基端部および表紙の背の近傍の
湾曲を次第に押し潰すようにして、湾曲している本文の
接着基端部および表紙の背の近傍を押し伸ばして接着す
ることができるので、接着基端部における本文の撓みを
なくし、かつ、表紙を鋭角に折り曲げて製本の見栄えを
よくすることができる。
【0085】次に、請求項10の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、押圧板を本文
固定挟持板側に凸になるように湾曲させ、押圧板によっ
て表紙を本文の接着基端の上側に押しつけ、湾曲してい
る本文と表紙の湾曲部を押し潰しながら、本文と表紙を
押し伸ばしていく過程において、本文および表紙の中央
部から両端側に向かって、本文と表紙を押し伸ばし、押
圧板が真っ直ぐに伸びた状態においては、本文および表
紙の全幅を均一に押圧することができるので、熱溶融接
着剤のはみ出しが少なくなって見栄えがよくなり、本文
の接着基端の接着を確実にして落丁を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を模式図で示した要部拡大図
である。
【図2】本発明の他の実施例を模式図で示した要部拡大
図である。
【図3】図1における本文の湾曲部を示す説明用図であ
る。
【図4】本発明の一実施例である製本の工程を示す模式
図である。
【図5】本発明の一実施例である製本の工程を示す模式
図である。
【図6】本発明の一実施例である製本の工程を示す模式
図である。
【図7】本発明の一実施例の製本装置全体を示す側面図
である。
【図8】図7における製本装置の一部作動状態を示す図
である。
【図9】図7における本文可動挟持板の駆動機構を部分
拡大して示した側面図である。
【図10】図7における支持板と本文可動挟持板との関係
を部分拡大して示した側面図である
【図11】図7における支持板とカムとの関係を部分拡大
して示した側面図である。
【図12】図7における押圧板の正面図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図13を模式図で示した説明用図である。
【図15】従来例の製本工程を示す模式図である。
【図16】他の従来例の製本工程を示す模式図である。
【図17】従来例における製本の要部拡大して示した模式
図である。
【図18】従来の製本方法で製本した場合の製本の状態を
拡大して示した説明用図である。
【符号の説明】
1 表紙 6 本文 11 本文固定挟持板 12 本文可動挟持板 121 基板 122 腕 123 軸孔 13 熱溶融接着剤 14 接着基端 15 押圧板 16 移動部材 17 軸 18 バネ 19 カム 191 作動板駆動ピン 192 カム駆動ピン 193 カム溝 20 本文押え板 201 基板 202 突起 21 押圧棒 22 基台 23 ピニオン 24 ラック 25 ピン 26 ローラ 27 案内溝 28 カム駆動レバー 29 カバー 30 リンク 31 ピン 32 ガイド溝 33 軸 34 ガイド溝 35 ピン 36 アーム 37 軸 38 リンク 39 支持板 391 リンクガイド孔 392 本文可動挟持板ガイド孔 393 軸孔 394 長孔 395 円弧状長孔 40 ブラケット 41 ピン 42 表紙ガイド板 43 連結ピン 44 ガイドローラ 45 スプリング 46 長孔 47 ガイドローラ 48 軸 49 バネ 50 作動板 501 長孔 51 ピン52 カム軸 53 カムフォロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿田 敏雅 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内 (72)発明者 岸本 芳男 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内 (72)発明者 大塚 良宏 東京都港区芝公園2丁目3番1号株式会社 エムジ−エンジニアリング内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表紙に設けた接着剤に、挟持した状態の
    本文の端縁を接着し、次に本文の接着基端から離れた位
    置で本文に表紙を押し当て、次に表紙の本文への押し当
    て位置から本文の接着基端方向に向けて表紙を本文に圧
    着するように押すことにより表紙の角を折ることを特徴
    とする製本方法。
  2. 【請求項2】 表紙の背の内側に設けた接着剤に、挟持
    された状態の本文の端縁を接着し、次に本文の上記挟持
    を維持したまま本文の接着基端を変形させて本文を湾曲
    させると共に、この本文の湾曲に添うように表紙を湾曲
    させて、本文の湾曲を維持した状態で本文に表紙を押し
    当て、次にこの表紙の本文への押し当て位置から本文の
    接着基端方向に向けて表紙を本文に圧着するように押す
    ことにより表紙の角を折ることを特徴とする製本方法。
  3. 【請求項3】 表紙の背の内側に設けた接着剤に、挟持
    された状態の本文の下端を接着し、次に本文の上記挟持
    を維持したまま表紙の背の近傍を持ち上げて、本文の接
    着基端よりも上方にその表紙の背の近傍を本文に押し当
    て、次にこの本文への押し当て位置から本文の接着基端
    方向に向けて表紙を本文に圧着するように押すことによ
    り表紙の角を折ることを特徴とする製本方法。
  4. 【請求項4】 表紙の背の内側に接着剤を設けた表紙の
    一方の片側を接着剤の縁に沿って折り曲げて表紙をL字
    状にし、挟持された状態の本文の下端を接着剤に接着
    し、次に本文の上記挟持を維持したまま前記L字状に折
    り曲げられた表紙の他方の片側の背の近傍を持ち上げ
    て、本文の接着基端よりも上方にその表紙の背の近傍を
    本文に押し当て、次にこの本文への押し当て位置から本
    文の接着基端方向に向けて表紙を本文に圧着するように
    押すことにより表紙の角を折ることを特徴とする製本方
    法。
  5. 【請求項5】 本文のみを挟持して本文の端縁を表紙の
    背の内側に設けた接着剤から離間させ、次に接着剤を溶
    融した後に本文の端縁を接着剤内に差し込むことを特徴
    とする製本方法。
  6. 【請求項6】 本文のみを挟持して本文の端縁を表紙の
    背の内側に設けた接着剤から離間させ、次に接着剤を溶
    融した後に本文の端縁を接着剤内に差し込み、次に本文
    の上記挟持を維持したまま、表紙の背の内側に接着剤を
    貼着した表紙の一方の片側を接着剤の縁に沿って折り曲
    げてL字状にした他方の片側の表紙の背の近傍を、本文
    の接着基端から離れた位置に押し当て、次にこの本文へ
    の押し当て位置から本文の接着基端方向に向けて表紙を
    本文に圧着するように押すことにより表紙の角を折るこ
    とを特徴とする製本方法。
  7. 【請求項7】 本文を挟持するための本文固定挟持板
    と、該本文固定挟持板に対して離間接近可能な本文可動
    挟持板を設け、該本文可動挟持板の下側に位置し、前記
    本文固定挟持板に対して離間接近可能に水平移動する押
    圧板を設け、該押圧板は前記本文固定挟持板に向かって
    所定角度に傾斜しており、該押圧板は回動可能に支持さ
    れていると共に、起立方向への回動に対して所定の弾性
    力を与えるためのバネを備えていることを特徴とする製
    本装置。
  8. 【請求項8】 押圧板の代わりに押圧棒を用い、該押圧
    棒を回転しながら上下動可能にしたことを特徴とする請
    求項7記載の製本装置。
  9. 【請求項9】 本文を挟持するための本文固定挟持板
    と、該本文固定挟持板に対して離間接近可能な本文可動
    挟持板を設け、該本文可動挟持板の下側に位置し、前記
    本文固定挟持板に対して離間接近可能に水平移動する押
    圧板を設け、該押圧板は前記本文固定挟持板に向かって
    所定角度に傾斜しており、該押圧板は回動可能に支持さ
    れていると共に、起立方向への回動に対して所定の弾性
    力を与えるためのバネを設け、前記本文固定挟持板およ
    び本文可動挟持板を上下動させるためのカム機構を設け
    たことを特徴とする製本装置。
  10. 【請求項10】 押圧板を本文固定挟持板側に凸になるよ
    うに湾曲させたことを特徴とする請求項7または9記載
    の製本装置。
JP18852396A 1996-06-28 1996-06-28 製本方法およびその装置 Pending JPH1016437A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001062513A1 (en) * 2000-02-23 2001-08-30 Maping Ky, L. Huotari Method and device for additional pressing during a page nipping event
KR20010092172A (ko) * 2000-03-21 2001-10-24 추후제출 내장된 디지털 빔 스위칭 장치
JP2021030499A (ja) * 2019-08-20 2021-03-01 ホリゾン・インターナショナル株式会社 用紙束プレス装置

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