JPH10163756A - 自動周波数制御装置 - Google Patents

自動周波数制御装置

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JPH10163756A
JPH10163756A JP8317234A JP31723496A JPH10163756A JP H10163756 A JPH10163756 A JP H10163756A JP 8317234 A JP8317234 A JP 8317234A JP 31723496 A JP31723496 A JP 31723496A JP H10163756 A JPH10163756 A JP H10163756A
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JP
Japan
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signal
controlled oscillator
frequency
output signal
voltage
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Withdrawn
Application number
JP8317234A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hachitsuka
弘之 八塚
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to US08/915,226 priority patent/US5834979A/en
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control
    • H03J7/04Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高周波帯の周波数変調信号を出力する電圧
制御発振器の中心周波数の安定化を図る自動周波数制御
装置に関し、部品点数を削減し、且つ調整の容易化を図
る。 【解決手段】 三角波信号や矩形波信号等の入力変調信
号aに従った周波数変調信号bを出力する電圧制御発振
器1と、帯域通過単峰特性又は帯域阻止単峰特性の共振
器3と、電圧制御発振器1からの周波数変調信号bの一
部を共振器3を介して出力した出力信号を検波する検波
器4と、検波出力信号cの周波数変調信号bの正及び負
の最大周波数偏移時点に於いてサンプルホールドする第
1及び第2のサンプルホールド回路6,7と、サンプル
ホールド出力信号d,fの差分を求める差動増幅器8
と、差分を誤差信号として電圧制御発振器1に負帰還す
るループフィルタ9とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯,ミ
リ波帯等の超高周波帯の周波数変調信号を出力する電圧
制御発振器の発振周波数の安定化を図る自動周波数制御
装置に関する。入力変調信号に従った周波数変調信号を
出力する超高周波帯の電圧制御発振器は、発振中心周波
数の安定化を図ることが必要である。しかし、超高周波
用の部品は高価であると共に調整が困難である。そこ
で、経済的に且つ調整が容易な構成が要望されている。
【0002】
【従来の技術】図12は従来例の2共振器型の説明図で
あり、(A)は2共振型の自動周波数制御装置の要部の
ブロック図、(B)はその周波数弁別特性を示す。同図
に於いて、101はFM変調器、102は電圧制御発振
器(VCO)、103は方向性結合器、104はハイブ
リッド回路(HYB)、105,106は共振器(BP
F)、107,108は検波器(DET)、109は差
動増幅器である。
【0003】FM変調器101を構成する電圧制御発振
器102は、数GHz〜数10GHzの発振周波数を有
し、その中心周波数をf0とすると、その中心周波数f
0より少し低い中心周波数fr1の帯域通過型の共振器
105(バンドパスフィルタ)と、その中心周波数f0
より少し高い中心周波数fr2の帯域通過型の共振器1
06(バンドパスフィルタ)との2個の共振器を設け、
電圧制御発振器102の出力信号を方向性結合器103
により一部分岐し、ハイブリッド回路104により2分
岐して、それぞれ共振器105,106を介して検波器
107,108に入力し、検波出力信号を差動増幅器1
09に入力して差分を求め、その差分を誤差信号として
電圧制御発振器102に負帰還する。
【0004】電圧制御発振器102は、例えば、可変容
量ダイオードを含み、この可変容量ダイオードに変調信
号及び誤差信号を印加するもので、差動増幅器109の
出力信号を誤差信号とすることにより、(B)に示す周
波数弁別特性を得ることができる。従って、差動増幅器
109の出力信号Voutが零となるように、電圧制御
発振器102に誤差信号を負帰還して、電圧制御発振器
102の中心周波数をf0に維持することができる。
【0005】図13は従来例の通過位相型の説明図であ
り、111はFM変調器、112は電圧制御発振器(V
CO)、113は方向性結合器、114は0°のハイブ
リッド回路(HYB)、115は共振器(BPF)、1
16は90°ハイブリッド回路(HYB)、117,1
18は検波器(DET)、119は差動増幅器、Lは位
相調整用の線路である。
【0006】電圧制御発振器112の出力信号を方向性
結合器113により一部分岐し、ハイブリッド回路11
4により同相分岐し、一方は90°ハイブリッド回路1
16に入力し、他方は位相調整用の線路Lと共振器11
5とを介して90°ハイブリッド回路116に入力す
る。この90°ハイブリッド回路116により合成した
出力信号a1,a2を検波器117,118により検波
し、検波出力信号V1,V2を差動増幅器119に入力
して差分を求め、その差分を誤差信号として電圧制御発
振器112に負帰還する。
【0007】図14は従来例の通過位相型の動作説明図
であり、(A)は図12の(B)と同様な周波数弁別特
性、(B)は共振器115の通過帯域特性で、Aは振
幅、θは位相の特性を示し、frは共振器115の共振
周波数(通過帯域の中心周波数)を示す。又(C)〜
(E)は、共振器115を直列共振回路と見做した場合
の等価回路による動作を示す。
【0008】電圧制御発振器112の中心周波数f0
と、共振器115の共振周波数frとが等しい場合に、
90°ハイブリッド回路116の出力信号a1,a2の
位相及び大きさが等しくなるように、位相調整用の線路
Lの長さを調整する。それにより、等価的には同一の信
号が90°ハイブリッド回路116に入力されたことに
なって、同一位相で同一の値の出力信号a1,a2が出
力される。即ち、(C)に示す状態となる。
【0009】又fr<f0の場合は、共振器115は誘
導性となり、この共振器115を介して90°ハイブリ
ッド回路116に入力される信号は、直接90°ハイブ
リッド回路116に入力される信号よりも、−Δθの遅
れ位相の信号となる。従って、出力信号a1,a2は、
a1<a2の関係となる。(D)はこの状態を示す。又
fr>f0の場合は、共振器115は容量性となり、こ
の共振器115を介して90°ハイブリッド回路116
に入力される信号は、直接90°ハイブリッド回路11
6に入力される信号よりも、+Δθの進み位相の信号と
なる。従って、出力信号a1,a2は、a1>a2とな
る。(E)はこの状態を示す。
【0010】前述のように、90°ハイブリッド回路1
16の出力信号a1,a2は、fr=f0の関係の場合
は、a1=a2となるから、差動増幅器119の出力信
号は零となる。又fr<f0の場合はa1<a2、fr
>f0の場合はa1>a2となる。従って、差動増幅器
119の出力の誤差信号は、電圧制御発振器112の中
心周波数f0の変動に対して正又は負の極性となるか
ら、電圧制御発振器112の中心周波数がf0となるよ
うに制御することができる。即ち、(A)に示す周波数
弁別特性によって電圧制御発振器112を制御すること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えば、FM
−CW(Frequency Modulation Continuans Wave)
のような周波数変調時の周波数遷移幅が非常に大きく、
且つキャリア周波数が数GHz〜数10GHzのような
場合、電圧制御発振器の発振周波数の補償については、
特別有効な手段は提供されておらず、温度補償を行って
いる程度である。又前述の従来例をそのまま適用しよう
としても、高いキャリア周波数の為に、図12の2共振
型の場合には、2個の共振周波数の調整(中心周波数に
対する共振周波数の対称配置)が難しく、又図13の通
過位相型の場合には、位相調整用の線路Lの調整が難し
い。本発明は、周波数変調時の周波数遷移幅が非常に大
きく、且つキャリア周波数が非常に高い電圧制御発振器
についても、発振周波数を補償する自動周波数制御装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の自動周波数制御
装置は、図1を参照して説明すると、(1)入力変調信
号に従った周波数変調信号を出力する電圧制御発振器
(VCO)1と、この電圧制御発振器1の中心周波数を
中心とした帯域の単峰特性を有し、電圧制御発振器1の
出力信号の一部を分岐して入力する共振器3と、この共
振器3の出力信号を入力して検波する検波器4と、電圧
制御発振器1の出力信号の正の最大周波数偏移時点と負
の最大周波数偏移時点とに於ける検波器4の出力信号の
差分を誤差信号として、電圧制御発振器1に負帰還する
制御回路5とを備えている。超高周波回路部品として
は、二重枠として示す部品であり、1個の共振器3と、
1個の検波器4とを含むものであって、従来例に比較し
て部品点数を低減することができ、又共振器3は単峰特
性であるから調整が容易となる。又制御回路5は、検波
器4の出力信号を処理するものであるから、低周波回路
により構成することができる。
【0013】又(2)制御回路5は、電圧制御発振器1
の出力信号の正の最大周波数偏移時点と負の最大周波数
偏移時点とに於ける検波器4の出力信号をサンプルホー
ルドする第1,第2のサンプルホールド回路6,7と、
この第1,第2のサンプルホールド回路6,7の出力信
号の差分を求める差動増幅器8と、この差動増幅器8の
出力信号を誤差信号として、電圧制御発振器1に負帰還
するループフィルタ9とを有するものである。電圧制御
発振器1の中心周波数と共振器3の共振周波数(単峰特
性の中心周波数)とが等しい場合、正負の最大周波数偏
移時点の検波出力信号は等しくなり、電圧制御発振器1
の中心周波数がずれると、正負の最大周波数偏移時点の
検波出力信号に差が生じることになる。従って、この差
分を誤差信号として電圧制御発振器1を制御する。
【0014】又(3)入力変調信号としての三角波信号
を発生する三角波発生回路12と、三角波信号による電
圧制御発振器1の出力信号の正の最大周波数偏移時点
に、第1のサンプルホールド回路6にサンプリングパル
スを印加し、且つ負の最大周波数偏移時点に、第2のサ
ンプルホールド回路7にサンプリングパルスを印加する
サンプリングパルス発生部とを設けることができる。
【0015】又(4)三角波信号の複数の周期毎に矩形
波信号を挿入した入力変調信号を電圧制御発振器に加え
て、この電圧制御発振器の矩形波信号に対応した正負の
最大周波数偏移時点の出力信号を、第1,第2のサンプ
ルホールド回路に於いてサンプルホールドする為の矩形
波信号に同期したサンプリングパルスを発生するサンプ
リングパルス発生部を設けることができる。
【0016】又(5)正弦波又は“1”,“0”のデー
タを入力変調信号とし、この入力変調信号による電圧制
御発振器の正負の最大周波数偏移時点に於ける出力信号
を、第1,第2のサンプルホールド回路に於いてサンプ
ルホールドする為のサンプリングパルスを発生するサン
プリングパルス発生部を設けることができる。
【0017】又(6)正弦波信号又はデータに対して一
定周期毎に矩形波信号を挿入して入力変調信号とし、こ
の入力変調信号による電圧制御発振器の正負の最大周波
数偏移時点に於ける出力信号を、第1,第2のサンプル
ホールド回路に於いてサンプルホールドする為の矩形波
信号に同期したサンプリングパルスを発生するサンプリ
ングパルス発生部を設けることができる。
【0018】又(7)一定期間“1”,“0”の繰り返
しを継続するプリアンブル区間を有する入力変調信号に
よる電圧制御発振器の前記プリアンブル区間に於ける正
負の最大周波数偏移時点の出力信号を、第1,第2のサ
ンプルホールド回路に於いてサンプルホールドする為の
前記プリアンブル区間の“1”,“0”の信号に同期し
たサンプリングパルスを発生するサンプリングパルス発
生部を設けることができる。
【0019】又(8)共振器は、電圧制御発振器の中心
周波数を通過帯域の中心周波数とした帯域通過単峰特性
を有することができる。即ち、単峰特性のバンドパスフ
ィルタの特性とすることができる。
【0020】又(9)共振器は、電圧制御発振器の中心
周波数を阻止帯域の中心周波数とした帯域阻止単峰特性
を有することができる。
【0021】又(10)本発明の自動周波数制御装置
は、入力変調信号に従った周波数変調信号を出力する電
圧制御発振器と、この電圧制御発振器の中心周波数を中
心とした帯域の単峰特性を有し、この電圧制御発振器の
出力信号の一部を分岐して入力する共振器と、この共振
器の出力信号を入力して検波する検波器と、入力変調信
号の源となるクロック信号に同期した第1のタイミング
時の検波器の出力信号と、この第1のタイミングとは異
なる第2のタイミング時の検波器の出力信号との差分を
誤差信号として、電圧制御発振器に負帰還する制御回路
とを備えている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
の説明図であり、1は電圧制御発振器(VCO)、2は
結合器、3は共振器、4は検波器、5は制御回路、6,
7は第1,第2のサンプルホールド回路(SH)、8は
差動増幅器、9はループフィルタ(LPF)、10は加
算器、11は矩形波のクロック信号を発生するクロック
発振器、12は三角波発生回路、13は微分回路、14
は立上り検出回路、15は立下り検出回路、16は出力
端子であり、例えば、FM−CWレーダに適用できる場
合について示す。なお、FM−CWレーダは、三角波信
号により周波数変調した超高周波信号を送信し、目標物
からの反射波を受信して、目標物との間の距離及びドプ
ラー周波数を求めて目標物との相対速度を測定するもの
である。
【0023】電圧制御発振器1は、数GHz〜数10G
Hzの中心周波数f0を有するもので、この電圧制御発
振器1を含む二重枠で示す結合器2と、共振器3と、検
波器4とが超高周波回路部品に相当する。又制御回路5
は、第1,第2のサンプルホールド回路6,7と、差動
増幅器8と、ループフィルタ9とを含み、低周波回路部
品により構成されている。
【0024】電圧制御発振器1は、入力変調信号aに従
った周波数変調信号bを出力するもので、この周波数変
調信号bを出力端子16から図示を省略した送信部等に
加えると共に、方向性結合器等の結合器2によってその
一部を分岐し、共振器3に入力する。この共振器3は、
例えば、帯域通過単峰特性を有するもので、その通過帯
域の中心周波数(共振周波数)frを、電圧制御発振器
1の中心周波数f0に一致するように初期設定する。こ
の共振器3の出力信号を検波器4に入力し、周波数変調
信号を検波して、その検波出力信号cを制御回路5に入
力する。
【0025】又クロック発振器11は、電圧制御発振器
1の中心周波数f0に比較して充分に低い周波数、例え
ば、数100Hz〜数kHzの周波数のクロック信号h
を出力するもので、三角波発生回路12は、このクロッ
ク信号hに同期した三角波信号を発生し、加算器10を
介して電圧制御発振器1に入力変調信号aとして加え
る。
【0026】又クロック発振器11からのクロック信号
hを微分回路13により微分し、立上り検出回路14と
立下り検出回路15とにより、クロック信号hの立上り
と立下りとを検出して、その検出タイミングに於けるサ
ンプリングパルスe,gを、第1,第2のサンプルホー
ルド回路6,7に加え、検波器4の検波出力信号cをサ
ンプルホールドし、そのサンプルホールド出力信号d,
fを差動増幅器8に入力して差を求め、その差分を誤差
信号とし、その誤差信号をループフィルタ9と加算器1
0とを介して、入力変調信号aに重畳して電圧制御発振
器1に加える。それによって、電圧制御発振器1の中心
周波数f0は、誤差信号が零となる方向に制御される。
【0027】この場合、クロック信号hの立上りのタイ
ミングで三角波信号が例えば正の最大値、立下りのタイ
ミングで三角波信号が負の最大値となるとすると、電圧
制御発振器1の変調出力信号bの最大周波数偏移は、三
角波信号の正及び負の最大値のタイミングに於いて生じ
ることになるから、例えば、第1のサンプルホールド回
路6に於いて、正の最大周波数偏移時点の検波器4の検
波出力信号cをサンプルホールドし、第2のサンプルホ
ールド回路7に於いて、負の最大周波数偏移時点の検波
器4の検波出力信号cをサンプルホールドすることにな
る。
【0028】従って、共振器2の共振周波数(中心周波
数)frに、電圧制御発振器1の中心周波数f0が一致
している場合、共振器2の帯域通過単峰特性は、共振周
波数frを中心に左右対称形状であるから、正負の最大
周波数偏移時点に於ける検波器4の検波出力信号cは等
しくなり、それらの差を求める差動増幅器8の出力信号
は零となる。
【0029】図2は本発明の第1の実施の形態の中心周
波数一致状態の説明図であり、横軸を時間tとして、図
1の各部の信号a〜hに対応した波形を(a)〜(h)
に示す。又18は共振器3の帯域通過単峰特性を示し、
frは共振周波数(中心周波数)、f0は電圧制御発振
器1の中心周波数を示す。三角波発生回路12から加算
器10を介して電圧制御発振器1に入力される変調信号
aは、(a)に示すように、三角波となるから、周波数
変調信号bの周波数偏移は、(b)に示すように、中心
周波数f0を中心として正負の最大周波数偏移+Δf
max ,−Δfmaxとなる。
【0030】この時、電圧制御発振器1の中心周波数f
0と共振器3の中心周波数frとが一致していると、周
波数偏移が零の時点で共振器3の出力信号が最大とな
り、正負方向に周波数偏移が大きくなるに従って出力信
号が低下するから、検波器3の検波出力信号cは、
(c)に示すものとなる。
【0031】又クロック発振器11からのクロック信号
hは、(h)に示す矩形波とすると、微分回路13によ
り微分し、立上り検出回路14によりクロック信号hの
立上りを検出して(e)に示すサンプリングパルスeを
出力し、立下り検出回路15によりクロック信号hの立
下りを検出して(g)に示すサンプリングパルスgを出
力する。
【0032】第1のサンプルホールド回路6は、サンプ
リングパルスeによって、負の最大周波数偏移−Δf
max の時点の検波出力信号cをサンプルホールドし、第
2のサンプルホールド回路7は、サンプリングパルスg
によって、正の最大周波数偏移+Δfmax の時点の検波
出力信号cをサンプルホールドするから、それぞれのサ
ンプルホールド出力信号d,fは、(d),(f)のE
h1,Eh2として示すものとなる。この場合、Eh1
=Eh2となるから、差動増幅器8の出力信号Eeは、
Ee=Eh1−Eh2=0となる。即ち、f0=frの
場合は誤差信号は零となる。
【0033】図3は本発明の第1の実施の形態の中心周
波数不一致状態の説明図であり、電圧制御発振器1の中
心周波数f0が、共振器3の共振周波数(中心周波数)
frからΔfだけ偏移した場合を示し、(a)〜(h)
は図2と同一の信号の波形の一例を示す。(a)に示す
三角波信号の入力変調信号aに従って電圧制御発振器1
から周波数変調信号bが出力され、その時の中心周波数
f0が(b)に示すように、共振器3の共振周波数(中
心周波数)frからΔfだけ偏移していると、共振器3
の出力信号は(c)に示すように変化するから、検波器
4の出力信号cは、(c)に示すように、正の最大周波
数偏移+Δfmax の時点と、負の最大周波数偏移−Δf
max の時点とに於ける値が相違したものとなる。
【0034】従って、(e),(g)に示すサンプリン
グパルスe,gによって検波出力信号cをサンプルホー
ルドすると、(d),(f)に示すように、Eh1>E
h2となる。この場合、差動増幅器8の出力信号Ee
は、サンプルホールド出力信号d,fの差分(Ee=E
h2−Eh1)となり、ループフィルタ9と加算器10
とを介して電圧制御発振器1に誤差信号として負帰還さ
れ、電圧制御発振器1の中心周波数f0が共振器3の共
振周波数(中心周波数)frに近づくように制御され
る。即ち、電圧制御発振器1の中心周波数f0が周囲温
度等に従って変化した場合、共振器3の中心周波数fr
に一致するように、即ち、Eh1=Eh2となるよう
に、自動的に制御されるから、電圧制御発振器1の安定
化を図ることができる。
【0035】前述の実施の形態は、一定周期のクロック
信号に同期した三角波信号を入力変調信号とした場合で
あるが、正弦波信号等の連続波信号を入力変調波信号と
し、その振幅の正負最大値に対応する正負の最大周波数
偏移時点の検波出力信号をサンプルホールドし、そのサ
ンプルホールド出力信号の差分を求め、この差分を誤差
信号として電圧制御発振器1に負帰還する構成とするこ
とも可能である。
【0036】又共振器3は、例えば、温度特性に優れて
いる誘電体共振器を適用することができる。又帯域通過
単峰特性の代わりに、帯域阻止単峰特性とすることも可
能である。その場合、共振器の共振周波数(中心周波
数)frと、電圧制御発振器1の中心周波数が一致した
時に、検波出力信号は最小となり、最大周波数偏移時点
で検波出力信号は最大となるように帯域阻止特性を設定
する。
【0037】従って、図2又は図3に示す帯域通過特性
18を帯域阻止特性とすることにより、(b)と(c)
との関係が反転し、サンプルホールド出力信号レベルを
前述の実施の形態の場合より大きくすることができる。
又共振器3は、帯域通過型或いは帯域阻止型の単峰特性
を有するものであるから、共振周波数frを所定の中心
周波数f0に一致させる調整は簡単となる。
【0038】図4は本発明の第2の実施の形態の説明図
であり、図1と同一符号は同一部分を示し、12Aは三
角波発生回路、19は三角波発生部、20は矩形波発生
部である。三角波発生回路12Aは、三角波発生部19
と矩形波発生部20とを含み、クロック発振器11から
のクロック信号に同期して、三角波発生部19から連続
した三角波信号を発生させると共に、この三角波信号の
予め設定した複数周期毎に、矩形波発生部20から矩形
波信号を発生させて挿入する。
【0039】従って、電圧制御発振器1の入力変調信号
aは、連続三角波信号の複数周期毎に矩形波信号が挿入
されたものとなり、その入力変調信号aの波形に対応し
た周波数偏移の周波数変調信号bとなる。この周波数変
調信号bの一部が方向性結合器等の結合器2により分岐
されて共振器3に入力され、その帯域通過単峰特性に対
応したレベルの出力信号となって検波器4に入力され
る。
【0040】検波器4の検波出力信号cは、第1,第2
のサンプルホールド回路6,7に入力され、立上り検出
回路14と立下り検出回路15とからのサンプリングパ
ルスe,gによりサンプルホールドされ、サンプルホー
ルド出力信号d,fは差動増幅器8に入力され、差分が
誤差信号としてループフィルタ9と加算器10とを介し
て電圧制御発振器1に入力される。
【0041】その場合、矩形波発生部20からの矩形波
信号を微分回路13により微分し、立上り検出回路14
に矩形波信号の立上りを検出してサンプリングパルスe
を出力し、立下り検出回路15により矩形波信号の立下
りを検出してサンプリングパルスgを出力する。即ち、
矩形波信号による周波数変調信号の正負の最大周波数偏
移時点の検波出力信号のサンプルホールド出力信号を比
較し、その差分を誤差信号として、共振器3の共振周波
数(中心周波数)に電圧制御発振器1の中心周波数が一
致するように負帰還するものである。
【0042】図5は本発明の第2の実施の形態の動作説
明図であり、(A)は入力変調信号の一例を示し、三角
波信号21の複数周期毎に矩形波信号22を挿入した状
態を示す。又(B)は矩形波信号22の立上り検出によ
るサンプリングパルスeを実線矢印で示し、(C)は矩
形波信号22の立下り検出によるサンプリングパルスg
を実線矢印で示す。又(D),(E)はそれぞれサンプ
ルホールド出力信号を示す。
【0043】矩形波信号22による周波数変調信号は、
連続した正又は負の最大周波数偏移期間Tを有するもの
となるから、実線矢印で示すサンプリングパルスをT/
2程度の遅延時間τ後に、点線矢印で示すサンプリング
パルスとして、サンプルホールド回路6,7に加える構
成とすることもできる。この場合、クロック信号をτだ
け遅延させるか、又は微分回路13の微分出力信号をτ
だけ遅延させるか、又は各サンプリングパルスをτだけ
遅延させる構成とすることができる。
【0044】前述の実施の形態は、連続三角波信号21
の複数周期毎に矩形波信号22を挿入する場合を示す
が、連続正弦波信号等の周期性を有する任意の連続信号
の複数周期毎に、電圧制御発振器1の中心周波数f0の
ずれを計測するタイミングの為の矩形波信号を挿入する
こともできる。
【0045】図6は本発明の第3の実施の形態の説明図
であり、図1と同一符号は同一部分を示し、30は入力
データDの“0”,“1”を検出してサンプリングパル
スe,gを出力する符号検出回路である。入力データD
は加算器10を介して電圧制御発振器1の入力変調信号
aとなり、入力データDに対応した周波数変調信号bが
結合器2を介して出力端子16から出力される。又周波
数変調信号bは、結合器2により一部分岐されて共振器
3に入力される。
【0046】又電圧制御発振器1の周波数変調信号b
は、入力データDの“0”により負の最大周波数偏移、
“1”により正の最大周波数偏移となるとすると、共振
器3の出力信号を検波器4により検波し、その検波出力
信号cを、第1のサンプルホールド回路6に於いては
“0”の第1のタイミング、第2のサンプルホールド回
路7に於いては“1”の第2のタイミングでそれぞれサ
ンプルホールドし、サンプルホールド出力信号d,fの
差分を差動増幅器8により求め、その差分を誤差信号と
してループフィルタ9と加算器10とを介して電圧制御
発振器1に負帰還する。
【0047】図7は本発明の第3の実施の形態の中心周
波数一致状態の説明図であり、横軸を時間tとして、図
6の各部の信号a〜(g)に対応した波形を(a)〜
(g)に示し、(h)は入力データDから形成したクロ
ック信号を示す。又18は共振器3の帯域通過単峰特性
を示し、frは共振周波数(中心周波数)、f0は電圧
制御発振器1の中心周波数を示す。
【0048】入力データDに従った入力変調信号aは、
(a)に示すように、ローパスフィルタを介した正弦波
に近い波形の場合を示し、これに対応して周波数変調信
号bは、(b)に示すように、正の最大周波数偏移+Δ
max は“1”の入力データDに対応し、又負の最大周
波数偏移−Δfmax は“0”の入力データDに対応す
る。
【0049】電圧制御発振器1の中心周波数f0が、共
振器3の共振周波数(中心周波数)frと一致している
と、周波数変調信号bが中心周波数f0の時に共振器3
の出力信号は最大となり、周波数変調信号bが正負の最
大周波数偏移±Δfmax の時に最小となる。従って、検
波出力信号cは(c)に示すものとなる。
【0050】又(e)に示すサンプリングパルスeは、
入力データの“0”のタイミングに第1のサンプルホー
ルド回路6に加えられ、又(g)に示すサンプリングパ
ルスgは、入力データの“1”のタイミングに第2のサ
ンプルホールド回路7に加えられて、それぞれ検波出力
信号cをサンプルホールドし、第1のサンプルホールド
回路6のサンプルホールド出力信号d(Eh1)は
(d)に示すものとなり、又第2のサンプルホールド回
路7のサンプルホールド出力信号f(Eh2)は(f)
に示すものとなる。この場合、Eh1=Eh2であるか
ら、差動増幅器8の出力信号Eeは零となる。即ち、f
0=frの状態であるから、誤差信号は零となる。
【0051】図8は本発明の第3の実施の形態の中心周
波数不一致状態の説明図であり、図8と同一符号は同一
名称の信号の波形を示す。共振器3の共振周波数(中心
周波数)frに対して、電圧制御発振器1の中心周波数
f0がΔfだけ正方向にシフトした状態の場合、入力デ
ータDの“1”に対応した正の最大周波数偏移+Δf
max もΔfだけ正方向にシフトし、又入力データDの
“0”に対応した負の最大周波数偏移−Δfmax もΔf
だけ正方向にシフトする。
【0052】従って、(d),(f)に示すように、サ
ンプルホールド出力信号d(Eh1),f(Eh2)
は、Eh1>Eh2の関係となる。なお、電圧制御発振
器1の中心周波数f0が共振器3の共振周波数(中心周
波数)frに対して負方向にΔfだけシフトした場合
は、Eh1<Eh2の関係となる。
【0053】又差動増幅器8の出力信号Eeは、Ee=
Eh1−Eh2≠0となり、この差分が誤差信号として
電圧制御発振器1にループフィルタ9と加算器10とを
介して負帰還されて、図8に示すように、f0=frと
なるように制御される。即ち、電圧制御発振器1の中心
周波数f0は、共振器3の共振周波数(中心周波数)f
rに一致するように自動制御される。
【0054】図9は本発明の第4の実施の形態の説明図
であり、図1と同一符号は同一部分を示し、40はタイ
ミング制御部、41は矩形波発生部、42はサンプリン
グパルス発生部、43は挿入部、Dは入力データであ
る。この入力データDは、挿入部43と加算器10とを
介して電圧制御発振器1の入力変調信号aとなる。
【0055】入力データDは、前述のように、“0”,
“1”からなるランダム的なパターンであり、この入力
データDに誤りを生じさせないタイミングで、タイミン
グ制御部40の矩形波発生部41から矩形波信号を発生
して、挿入部43に於いて挿入する。例えば、入力デー
タDのフレーム同期パターンの中の所定のビットやフレ
ーム同期ビットを利用することができる。サンプリング
パルス発生部42は、この矩形波信号の立上り,立下り
のタイミングに於いてサンプリングパルスe,gを出力
するものである。
【0056】電圧制御発振器1からの周波数変調信号b
を結合器2により一部分岐して共振器3に入力し、その
出力信号を検波器4により検波し、その検波出力信号c
を第1,第2のサンプルホールド回路6,7に於いてサ
ンプルホールドし、そのサンプルホールド出力信号d,
fを差動増幅器8に入力して差分を求め、その差分を誤
差信号としてループフィルタ9と加算器10とを介して
電圧制御発振器1に負帰還する。
【0057】その場合、電圧制御発振器1からの周波数
変調信号bの正負の最大周波数偏移は、矩形波信号に対
応したものとなるから、矩形波信号の立上りに於ける最
大周波数偏移時点の検波出力信号と、矩形波信号の立下
りに於ける最大周波数偏移時点の検波出力信号とを、第
1,第2のサンプルホールド回路6,7に於いてサンプ
ルホールドするものである。そして、第1,第2のサン
プルホールド回路6,7のサンプルホールド出力信号
d,fの差分を差動増幅器8に於いて求め、その差分を
誤差信号とするものである。
【0058】図10は本発明の第4の実施の形態の動作
説明図であり、(A)は入力データ44と矩形波信号4
5とからなる入力変調信号aを示し、前述のように、入
力データ44に、所定の周期で矩形波信号45を挿入す
るもので、2周期の矩形波信号45を挿入した状態を示
すが、1周期分でも又3周期分以上とすることも可能で
ある。
【0059】又矩形波信号45を挿入する周期は、電圧
制御発振器1に要求される長期安定度等に対応して選択
することができるもので、周波数変調により送信するデ
ータに対しての影響を無視できる程度のものとすること
ができる。又前述のフレーム同期パターン内に矩形波信
号45を挿入する場合、同期保護段数以上の周期毎に挿
入すれば、同期外れに影響を与えることなく、電圧制御
発振器1の中心周波数の安定化を図ることができる。
【0060】又(B),(C)はサンプリングパルス
e,gの一例を示し、(D),(E)はサンプルホール
ド出力信号d,fの一例を示す。前述の各実施の形態と
同様に、電圧制御発振器1の中心周波数f0が共振器3
の共振周波数(中心周波数)frに一致している状態に
於いては、第1,第2のサンプルホールド回路6,7の
サンプルホールド出力信号d,fは同一であるが、電圧
制御発振器1の中心周波数f0の変化の方向及び大きさ
に対応した誤差信号を差動増幅器8によって得ることが
できるから、常に電圧制御発振器1の中心周波数f0を
共振器3の共振周波数(中心周波数)frに一致するよ
うに自動制御することができる。
【0061】図11は本発明の第5の実施の形態の説明
図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、50はタ
イミング制御部、51は検出部、52はサンプリングパ
ルス発生部である。この実施の形態は、入力データDが
バーストデータで、その先頭に一定期間、ビットタイミ
ングを再生する為の“0”,“1”が交互に連続するプ
リアンブル期間を利用するものである。
【0062】即ち、プリアンブル期間をタイミング制御
部50の検出部51に於いて検出し、且つそのプリアン
ブル期間に於ける“0”,“1”を検出してサンプリン
グパルス発生部52を制御して、サンプリングパルス
e,gを出力し、このサンプリングパルスe,gに従っ
て検波器4の検波出力信号cを、第1,第2のサンプル
ホールド回路6,7に於いてサンプルホールドし、サン
プルホールド出力信号d,fを差動増幅器8に入力し、
それらの差分を誤差信号としてループフィルタ9と加算
器10とを介して電圧制御発振器1に負帰還するもので
ある。
【0063】この場合のプリアンブル期間に於ける
“0”,“1”の交互に連続する期間に於いては、周波
数変調信号bは交互に正と負との最大周波数偏移となる
から、その時点に於ける検波出力信号をサンプルホール
ドするものである。そして、サンプルホールド出力信号
d,fに差分が生じる場合は、電圧制御発振器1の中心
周波数f0が共振器3の共振周波数(中心周波数)fr
からずれた場合であり、前述のように、誤差信号が負帰
還されて、電圧制御発振器1の中心周波数f0が制御さ
れ、常に電圧制御発振器1の中心周波数を予め設定した
f0になるよう自動制御することができる。
【0064】前述の各実施の形態に於いて、共振器3
は、帯域通過単峰特性として説明しているが、帯域阻止
単峰特性とすることも可能である。又矩形波信号による
正負の最大周波数偏移時点に於けるサンプリング・タイ
ミングは、矩形波信号の立上り及び立下りの検出タイミ
ングより僅か遅延させたタイミングでサンプリングパル
スe,gを発生させ、最大周波数偏移時点で偏移した周
波数が安定化するタイミングに選定することもできる。
データ等に挿入する矩形波信号を、正負の最大周波数偏
移が生じる三角波信号,鋸歯状波信号等の他の波形の信
号とすることも可能である。前述のように、本発明は、
各実施の形態にのみ限定されるものではなく、種々付加
変更することができるものを含むものである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、入力変
調信号に従った周波数変調信号を出力する電圧制御発振
器1の中心周波数を安定化する自動周波数制御装置であ
って、超高周波回路部品としての共振器3は1個、検波
器4は1個で済むことになり、従来例に比較して部品点
数を低減することができる利点がある。それによって、
小型化並びにコストダウンを図ることができる利点があ
る。
【0066】又調整箇所は、共振器3の共振周波数(中
心周波数)frを、所望の中心周波数f0に調整する1
箇所のみとなり、且つ単峰特性とするものであるから、
その調整は従来例に比較して簡単となる利点がある。又
制御回路5を構成する第1,第2のサンプルホールド回
路6,7,差動増幅器8,ループフィルタ9は、低周波
回路に相当するから、半導体集積回路化も容易であり、
小型且つ廉価な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の中心周波数一致状
態の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の中心周波数不一致
状態の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の中心周波数一致状
態の説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の中心周波数不一致
状態の説明図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の説明図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施の形態の説明図である。
【図12】従来例の2共振器型の説明図である。
【図13】従来例の通過位相型の説明図である。
【図14】従来例の通過位相型の動作説明図である。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器 2 結合器 3 共振器 4 検波器 5 制御回路 6 第1のサンプルホールド回路 7 第2のサンプルホールド回路 8 差動増幅器 9 ループフィルタ(LPF) 10 加算器 12 三角波発生回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力変調信号に従った周波数変調信号を
    出力する電圧制御発振器と、 該電圧制御発振器の中心周波数を中心とした帯域の単峰
    特性を有し、該電圧制御発振器の出力信号の一部を分岐
    して入力する共振器と、 該共振器の出力信号を入力して検波する検波器と、 前記電圧制御発振器の出力信号の正の最大周波数偏移時
    点と負の最大周波数偏移時点とに於ける前記検波器の出
    力信号の差分を誤差信号として前記電圧制御発振器に負
    帰還する制御回路とを備えたことを特徴とする自動周波
    数制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記電圧制御発振器の
    出力信号の正の最大周波数偏移時点と負の最大周波数偏
    移時点とに於ける前記検波器の出力信号をサンプルホー
    ルドする第1,第2のサンプルホールド回路と、該第
    1,第2のサンプルホールド回路の出力信号の差分を求
    める差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号を誤差信号
    として前記電圧制御発振器に負帰還するループフィルタ
    とを有することを特徴とする請求項1記載の自動周波数
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記入力変調信号としての三角波信号を
    発生する三角波発生回路と、該三角波信号による前記電
    圧制御発振器の出力信号の正の最大周波数偏移時点に前
    記第1のサンプルホールド回路にサンプリングパルスを
    印加し、且つ負の最大周波数偏移時点に前記第2のサン
    プルホールド回路にサンプリングパルスを印加するサン
    プリングパルス発生部とを設けたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の自動周波数制御装置。
  4. 【請求項4】 三角波信号の複数の周期毎に矩形波信号
    を挿入した入力変調信号を前記電圧制御発振器に加え
    て、該電圧制御発振器の前記矩形波信号に対応した正負
    の最大周波数偏移時点の出力信号を、前記第1,第2の
    サンプルホールド回路に於いてサンプルホールドする為
    の前記矩形波信号に同期したサンプリングパルスを発生
    するサンプリングパルス発生部を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2又は3記載の自動周波数制御装置。
  5. 【請求項5】 正弦波又は“1”,“0”のデータを前
    記入力変調信号とし、該入力変調信号による前記電圧制
    御発振器の正負の最大周波数偏移時点に於ける出力信号
    を、前記第1,第2のサンプルホールド回路に於いてサ
    ンプルホールドする為のサンプリングパルスを発生する
    サンプリングパルス発生部を設けたことを特徴とする請
    求項1又は2又は3記載の自動周波数制御装置。
  6. 【請求項6】 正弦波信号又はデータに対して一定周期
    毎に矩形波信号を挿入して前記入力変調信号とし、該入
    力変調信号による前記電圧制御発振器の正負の最大周波
    数偏移時点に於ける出力信号を、前記第1,第2のサン
    プルホールド回路に於いてサンプルホールドする為の前
    記矩形波信号に同期したサンプリングパルスを発生する
    サンプリングパルス発生部を設けたことを特徴とする請
    求項1又は2又は3記載の自動周波数制御装置。
  7. 【請求項7】 一定期間“1”,“0”の繰り返しを継
    続するプリアンブル区間を有する入力変調信号による前
    記電圧制御発振器の前記プリアンブル区間に於ける正負
    の最大周波数偏移時点の出力信号を、前記第1,第2の
    サンプルホールド回路に於いてサンプルホールドする為
    の前記プリアンブル区間の“1”,“0”の信号に同期
    したサンプリングパルスを発生するサンプリングパルス
    発生部を設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3
    記載の自動周波数制御装置。
  8. 【請求項8】 前記共振器は、前記電圧制御発振器の中
    心周波数を通過帯域の中心周波数とした帯域通過単峰特
    性を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1
    項記載の自動周波数制御装置。
  9. 【請求項9】 前記共振器は、前記電圧制御発振器の中
    心周波数を阻止帯域の中心周波数とした帯域阻止単峰特
    性を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1
    項記載の自動周波数制御装置。
  10. 【請求項10】 入力変調信号に従った周波数変調信号
    を出力する電圧制御発振器と、 該電圧制御発振器の中心周波数を中心とした帯域の単峰
    特性を有し、該電圧制御発振器の出力信号の一部を分岐
    して入力する共振器と、 該共振器の出力信号を入力して検波する検波器と、 前記入力変調信号の源となるクロック信号に同期した第
    1のタイミング時の前記検波器の出力信号と、該第1の
    タイミングとは異なる第2のタイミング時の前記検波器
    の出力信号との差分を誤差信号として、前記電圧制御発
    振器に負帰還する制御回路とを備えたことを特徴とする
    自動周波数制御装置。
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