JPH10163716A - Yig共振器 - Google Patents

Yig共振器

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JPH10163716A
JPH10163716A JP31924896A JP31924896A JPH10163716A JP H10163716 A JPH10163716 A JP H10163716A JP 31924896 A JP31924896 A JP 31924896A JP 31924896 A JP31924896 A JP 31924896A JP H10163716 A JPH10163716 A JP H10163716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yig
notch
circuit board
integrated circuit
connection coil
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31924896A
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English (en)
Inventor
Sachikazu Abe
祥和 阿部
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Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
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Publication date
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Publication of JPH10163716A publication Critical patent/JPH10163716A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 YIG素子を利用して構成するYIG共振器
の周波数掃引速度を向上させる。 【解決手段】 YIG素子と磁気結合する結合コイルを
支持する集積回路基板に切欠を形成し、この切欠の内部
に結合コイルとYIG素子とを格納し、集積回路基板の
板面からの突出量を小さくし、これにより、励磁装置の
磁気ギャップを狭くし、励磁コイルの巻回数を減らすこ
とにより高速鋸歯状波電流により励振を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波周波
数帯の信号を発振する発振器、或はフィルタ等を構成す
る場合に用いられるYIG(イットリウム・アイアン・
ガーネット)素子を利用したYIG共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】YIG素子はイットリウム、鉄、ガーネ
ットのフエリ磁性共鳴のQが非常に高い特性を有し、そ
の共振特性を利用してマイクロ波帯の周波数掃引発振器
或いはフィルタ等を構成するための共振器等に利用され
る。図4にYIG素子を利用した共振器の概略の構造を
示す。図中10は励磁装置を示す。励磁装置10は磁気
コア11と12及び励磁コイル13とによって構成され
る。磁気コア11はこの例ではつぼ形コアを用いた場合
を示す。つぼ形コア11の開口部を円板状コア12で蓋
をし、つぼ形コア11の中心コア14と円板状コア12
との間に磁気ギャップGを形成する。磁気ギャップG内
の磁束の中心位置にYIG素子20が支持される。この
YIG素子20は支持棒21と固定具22によって円板
状コア12の面に装着される。
【0003】YIG素子20には結合コイル23が磁気
結合されて配置される。結合コイル23は図6に示すよ
うに半円形状とされ、その円弧の中心位置にYIG素子
20を配置する。また、結合コイル23は集積回路基板
24に支持され、集積回路基板24に形成された各種の
回路(発振器及び増幅器等)に電気的に接続される。
尚、25は結合コイル23と直列に接続されるコンデン
サを構成するための電極と絶縁層を積み重ねた部材、1
5は集積回路基板24に対して信号を入出力させる同軸
コネクタ、16は励磁コイル13に励振電流を与える電
源用端子を示す。
【0004】YIG素子20は励磁装置10で発生する
直流磁界によって共振し、その直流磁界を変化させると
その共振周波数が変化する。従って結合コイル23をY
IG素子20に磁気結合させ、集積回路基板24の内に
形成された能動回路によって発振回路を構成することに
より、YIG素子20を共振素子として利用することが
できる。直流磁界に鋸歯状に変化する磁界を重畳させる
ことにより、発振器の発振周波数を周波数掃引させるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】YIG素子20を用い
た共振器は主にスペクトラム・アナライザ或はネットワ
ーク・アナライザ等の周波数掃引信号発生器等に利用さ
れている。近時例えばデジタル通信機器の分野ではバー
スト状の信号の周波数スペクトラムを解析したい要求が
ある。バースト状の特に短時間の間に発生する信号の周
波数スペクトラムを測定するには、掃引速度を高速化
し、周波数掃引の繰返し速度を高速化しなければならな
い。
【0006】掃引速度を高速化するには励磁コイル13
のインダクタンス成分を小さくする必要がある。つま
り、励磁コイル13のコイルの巻回数を少なくし、高い
周波数の鋸歯状波電流を印加できるように構成する必要
がある。然も、励磁コイル13の巻回数を減らしても、
磁界の発生量が減少してはならない。この相反する条件
を満すには磁気ギャップGの間隔を小さくし、磁界の発
生量を増加させる手法を採り、その上で励磁コイル13
の巻回数を減少させなければならない。
【0007】磁気ギャップGの間隔を小さくするにはY
IG素子20の直径を小さくすることで結合コイル23
の直径を小さくすることが考えられるが、これらの手法
は既によく知られ、実行されて結合コイル23の直径及
びYIG素子20の直径も限界値に達している。従って
従来の構造では現状以上にギャップGの寸法を狭くする
ことはできない大きな不都合がある。
【0008】この発明の目的は、現在の構造以上にギャ
ップGの間隔を小さくでき、従って周波数掃引速度を高
めることができるYIG共振器の構造を提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では集積回路基
板に切欠を形成し、この切欠部分に結合コイルとYIG
素子とを格納する構造としたものである。従って、この
発明の構造によれば、結合コイル及びYIG素子は集積
回路基板の厚みの範囲にほぼ格納されるため、磁気ギャ
ップGの間隔を集積回路基板の厚みに近ずけることがで
きる。この結果、励磁コイルの巻回数を減らしても、従
来と同等の磁界を発生させることができることになり、
励磁コイルの巻回数を減らしたことにより、インダクタ
ンス成分を小さくでき、これにより高速に繰返す鋸歯状
波電流で励振が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の一実施例を示
す。この発明では集積回路基板24に切欠24Aを形成
し、この切欠24Aの内部に結合コイル23とYIG素
子20を格納する構造としたものである。YIG素子2
0の中心位置は図4の説明と同様に中心コア14の軸芯
に合致させる。
【0011】図2と図3に要部を拡大して示す。結合コ
イル23を切欠24Aの内部に内向に弯曲させて差し渡
して装着し、その結合コイル23の円弧の中心にYIG
素子20の中心を合致させて配置する。このように構成
することにより従来は円板状コア12の板面から最大突
出部分(結合コイル)の突出量T1(図6参照)がT1
=1.03mmであったものが、この発明によればT1
=0.55mm(図3参照)にすることができた。よっ
て磁気ギャップGは従来は1.2mmであったが、この
発明では0.7mmに狭めることができた。この結果、
周波数掃引の繰返し周波数(速度)を16MHzから5
0MHzに、約3倍の周波数に改善することができた。
【0012】また、磁気ギャップGを狭くできたことか
ら、同じ磁界を発生させるための励磁コイル13の巻回
数を従来品の約60%に減少させることができた。これ
により、この共振器の消費電力をこの実施例では1.2
Wから0.6Wへと減少させることができた。これと同
時にYIG共振器の体積のほとんどを占めている励磁コ
イル13の体積を従来品の約50%にすることができ、
YIG共振器を小形化することができた。
【0013】尚、上述の実施例では結合コイル23の形
状を半円状としたが、円形にする場合もあり、半円状に
限定されるものではない。また結合コイル23は線状導
体で構成した例を示したが、帯状の導体を用いることも
あり、線状導体に限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、結合コイル23及び
YIG素子20を集積回路基板24に形成した切欠24
Aの内部に格納する構成としたので、従来より集積回路
基板24の面から突出する部分の突出量を小さくでき
た。この結果、磁気ギャップGを狭くすることができる
ため、小形でかつ高速に周波数掃引することができるY
IG共振器を得ることができる。
【0015】この発明を適用する場合の変更部分は集積
回路基板24に切欠24Aを形成する点と、この切欠2
4Aの内部に結合コイル23とYIG素子20を挿入す
るだけの変更であるから、従来の部品を使用することが
でき、簡単に従来のスペクトラム・アナライザ等の性能
を改善することができる。また、この発明を適用するこ
とにより、高速周波数掃引が可能なスペクトラム・アナ
ライザを構成できるため、デジタル無線通信装置等のア
プリケーションに適用することができる。また、YIG
共振器の小形化により、計測器の小形化及び消費電力の
減少も同時に実現できる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための断面図。
【図2】この発明の要部の構成を説明するための平面
図。
【図3】図2に示したX−X線上の断面図。
【図4】従来の技術を説明するための断面図。
【図5】従来の技術の要部の構成を説明するための平面
図。
【図6】図5に示したY−Y線上の断面図。
【符号の説明】
10 励磁装置 11 つぼ形コア 12 円板状コア 13 励磁コイル 14 中心コア 15 同軸コネクタ 16 電源端子 20 YIG素子 21 支持棒 22 固定具 23 結合コイル 24 集積回路基板 24A 切欠 G 磁気ギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.励磁装置に形成された磁気ギャップ
    内に配置された集積回路基板と、 B.この集積回路基板の縁に形成され、上記磁気ギャッ
    プ内の磁束の中心に位置合せされて配置される切欠と、 C.この切欠の内部に格納されて支持された結合コイル
    と、 D.この結合コイルの円弧の中心位置に配置したYIG
    素子と、によって構成したことを特徴とするYIG共振
    器。
JP31924896A 1996-11-29 1996-11-29 Yig共振器 Withdrawn JPH10163716A (ja)

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JP31924896A JPH10163716A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 Yig共振器

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JP31924896A JPH10163716A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 Yig共振器

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JPH10163716A true JPH10163716A (ja) 1998-06-19

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104779952A (zh) * 2015-04-22 2015-07-15 西南应用磁学研究所 平面集成化yig频率合成器结构
CN114978076A (zh) * 2022-07-26 2022-08-30 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) 一种小型化旋磁滤波器集成组件
CN115799783A (zh) * 2023-01-28 2023-03-14 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) 一种多维度指标重构的磁调谐陷波器及调节方法

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CN114978076B (zh) * 2022-07-26 2022-10-28 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) 一种小型化旋磁滤波器集成组件
CN115799783A (zh) * 2023-01-28 2023-03-14 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) 一种多维度指标重构的磁调谐陷波器及调节方法
CN115799783B (zh) * 2023-01-28 2023-06-02 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) 一种多维度指标重构的磁调谐陷波器及调节方法

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Effective date: 20040203