JP3272967B2 - 静磁波デバイスおよびこれを用いた電圧制御発振器 - Google Patents

静磁波デバイスおよびこれを用いた電圧制御発振器

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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主にマイクロ波
帯、準マイクロ波帯での電圧制御発振器(VCO:volt
ege contorol oscillator)等に用いられ、高周波磁界の
変化に応じて特定振動数の静磁波を発生する静磁波素子
を備えた静磁波デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静磁波デバイスは、図8に示すよ
うに、空隙4に磁界を生じさせる永久磁石2と磁界安定
用の高透磁率材の磁極3、および高透磁率材からなるヨ
ーク1とで磁気的に直列に接続され閉磁路を構成する磁
界発生器と空隙4中に配置される静磁波素子としての磁
性ガーネット膜5から構成されている。また、磁界可変
用のコイル6は前記ヨーク1に巻かれる。図9は図8の
等価回路で、Aは磁界可変用コイル6から見た磁気的等
価回路で、Bは永久磁石2による固定磁界発生器として
の磁気的等価回路を示す。等価回路Aでは永久磁石2を
空隙4と同等の磁気抵抗とみなすが、等価回路Bでは起
磁力とみなす。
【0003】図10に他の従来例を示す。このタイプの
静磁波デバイスは、磁性ガーネット膜5と磁性ガーネッ
ト膜5が配置される空隙4、およびこの空隙4に磁界を
印加する永久磁石2と磁界安定用の高透磁率材の磁極3
および高透磁率材からなるヨーク1とで磁気的に直列に
接続され閉磁路を構成する磁界発生器とからなり、磁界
可変用のコイル6は永久磁石2と磁極3の部位の周囲に
巻回されている。
【0004】上記いずれの従来例も、永久磁石によっ
て、空隙4に固定磁界が印加され、この空隙4中に置か
れた磁性ガーネット膜5にマイクロストリップライン等
で形成されたアンテナ(図示せず)でマイクロ波を給電
すると静磁波が生じ、素子内を伝搬してその磁界強度に
応じた周波数で共鳴励振し、静磁波素子として機能させ
ることができる。そして、コイル6に電流を供給する
と、この電流量とコイル6の巻数に応じた可変磁界が空
隙4に印加され、前記固定磁界にこの可変磁界が加算さ
れる。従って、コイル6に通電する電流量を制御するこ
とにより、静磁波の共鳴周波数を、前記固定磁界強度に
対応する周波数から加算的に可変することができる。
【0005】ここで、従来の磁気回路の構造上の欠点を
解析するため、磁界可変用コイル6が空隙4に発生させ
る磁界強度と構造的諸条件の関係式、および永久磁石2
が空隙4に発生させる磁界強度と構造的諸条件の関係式
をそれぞれ求めた。
【0006】図8、図10の磁気回路において、コイル
6による起磁力NIは、ヨーク1の透磁率μrが1より
十分大きくかつ永久磁石2のリコイル透磁率がほぼ1で
あるとすると、 NI=Hgc(lg +2L) (1) と近似できる。ここで、Hgcはコイル6が空隙4に発生
させる可変磁界の強度で、lg は空隙4の距離、Lは永
久磁石2の1つの長さ(または厚み)である。従って、
所望可変磁界強度Hgcが与えられた場合には、式(1)
より、永久磁石2の長さLや空隙4の距離は短い方が起
磁力NIを小さくでき、コイルの巻数N、およびコイル
に流す電流Iを少なくすることができる。
【0007】また、永久磁石2が所望の空隙長lg を有
する空隙4に、発生させる磁界強度Hgは、 Hg=2・L・Br/lg /(α・2・Ag・μ0 ・L/Am/lg +Br /bHc) (2) で近似される。従って、空隙4の磁界強度は、永久磁石
2の残留磁束密度Brと保磁力bHcと長さLと空隙長l
g および空隙4と永久磁石2の断面積Ag,Amの各々
6つのパラメータを適当に選んで調整することになる。
ここで、αは漏洩係数で、空隙4および永久磁石2の断
面積Ag,Amとは、それぞれ図8、図10における対
向する磁極3の対向面の面積であり、ヨーク1に接する
面の永久磁石2の面積である。
【0008】ところで、現在のマイクロ波帯、準マイク
ロ波帯に使用されている誘電体共振器ベースのVCO
は、小型化されてはいるものの、無負荷のQuが小さい
ために、十分なCN比を得ることが困難である。また、
広帯域でCN比を悪化させずに周波数を可変することが
できない等の問題を生じていた。このため、マイクロ波
帯、準マイクロ波帯等でQuが大きく、しかも広い周波
数帯域で周波数可変が可能な静磁波素子を使用したVC
Oが期待されている。
【0009】しかし、静磁波タイプのVCOには以下の
ような問題点があった。 (1) 従来の静磁波共振器の構成では、磁性ガーネッ
ト膜を主要構成要素とする静磁波素子と、発振回路の間
の距離をできるだけ短くするため、発振回路の一部と静
磁波素子を磁気回路の空隙4に配置していた。このた
め、空隙4の距離Igを短くすることが困難であった。 (2) 永久磁石2の長さLをゼロにすることが構造上
できないため、上記(1)式より所望の可変磁界強度が
与えられた場合には、起磁力NIを小さくできず、コイ
ルの巻数Nおよびコイルに流す電流を少なくすることが
できない訳である。このため、磁界可変用コイル6の体
積を小さくできず、静磁波デバイスの全体積を小さくす
ることができない。また、一般に永久磁石を極度に薄く
加工すると、磁力の低下や磁気特性の劣化をもたらすた
め、このように薄い永久磁石を用いることはできない。
従って、磁界可変用のコイル6が巻回されるヨーク1の
磁路中に永久磁石2が存在すると空隙4の実効透磁率が
低下し、所望の磁界強度を得るのに必要なコイルの巻数
N、駆動電流Iを小さくすることができない。 (3) 磁界可変用のコイル6の体積を小さくして静磁
波デバイスの全体積を小さくし、静磁波デバイス全体を
小さくするためには図8、図10のいずれの構造の磁気
回路の場合も、その構造的な制約を考慮して永久磁石2
の断面積を磁極3の断面積に等しくするかそれよりも小
さくすることが望ましい。そこで、所望の磁界強度の静
磁波デバイス全体の体積を小さくするという条件で磁気
回路を設計する場合、永久磁石2の長さLは磁界可変用
コイル6の最小化によってできるだけ短くなるように決
定される。このため、設計パラメータは品種の限られた
永久磁石2の選択と、上限のある永久磁石2の断面積、
および磁性ガーネット膜のチップサイズにより下限が制
約される空隙の断面積のみとなり、設計の自由度が少な
くなる。なお、磁性ガーネット膜に印加される磁界はで
きるだけ均一であることが望ましいので、空隙の断面積
は磁性ガーネット膜が空隙中に収まるよう十分大きくな
ければならない。 (4) さらに、携帯電話の急速な発展と共に、通信方
式の異なる回線が乱立するようになってきた現在におい
ては、次世代の携帯電話として新たな機能の追加が求め
られるようになってきた。すなわち、2つ以上の離れた
周波数帯域で発振するVCOを使って通信方式の異なる
電話回線に接続可能な機能が求められるようになってき
た。しかしながら、図8、図10の構造の静磁波発振器
では、2つ以上の離れた周波数で同時に発振させること
はできなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小型
かつ低消費電力な静磁波デバイスを提供することであ
る。
【0011】また、他の目的は2つ以上の離れた周波数
で同時に動作可能な静磁波デバイスを提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の
(1)ないし(7)の構成によって達成される。 (1)静磁波を励振、伝搬させる静磁波素子と、この静
磁波素子に対し磁界を印加する磁界発生器とを有し、
前記磁界発生器は前記静磁波素子を少なくとも1つは配
置が可能な複数の空隙を有し、かつ前記複数の空隙の何
れかを介した複数の磁路を形成する一対のヨークと、こ
のヨークに接続され前記各空隙に前記磁路の何れかを介
して固定磁界を与える永久磁石と、前記空隙に前記磁路
の何れかを介して可変磁界を与えるコイルとを備え、
前記ヨークの複数の磁路の少なくとも1つには空隙とヨ
ークのみを通る磁路が形成され、前記コイルは前記各空
隙を介して形成される複数の磁路であってヨークと空隙
のみからなる磁路とヨークと空隙および永久磁石からな
る磁路とを形成する位置に巻回され、かつ前記各空隙の
間隔が異なる静磁波デバイス。 (2)前記ヨークは各空隙を介して対向する複数の磁極
と前記空隙に固定磁界を与えるための永久磁石とを磁気
的に接続する基部とを備え、前記空隙は少なくとも1つ
の静磁波素子を配置する主空隙と1つの補助空隙とを有
し、コイルを前記補助空隙を形成する磁極に巻回した上
記(1)の静磁波デバイス。 (3)前記静磁波素子を配置する主空隙が2つ以上であ
る上記(2)の静磁波デバイス。 (4)前記ヨークは各空隙を介して対向する複数の磁極
と前記空隙に固定磁界を与えるための永久磁石とを磁気
的に接続する基部とを備え、コイルを前記空隙と前記ヨ
ークのみからなる磁路が形成される基部の位置に巻回し
た上記(1)の静磁波デバイス。 (5)前記ヨークは板状の基部と、この基部から突出し
た複数の磁極を有する上記(2)〜(4)のいずれかの
静磁波デバイス。 (6)前記ヨークは透磁率μ=5000以上の磁性材で
ある上記(1)〜(5)いずれかの静磁波デバイス。 (7)上記(1)〜(6)の静磁波デバイスを用いたマ
イクロ波あるいは準マイクロ波帯の電圧制御発振器
【0013】
【作用】図10のように上下に可変磁界用コイルが巻回
されている場合には、コイルによる起磁力NIをできる
だけ小さくする目的で、空隙4を静磁波素子のみが配置
できる程にまで狭くし、かつ磁気回路の高さ抑圧のため
に対向する上下一組の可変磁界用コイルの間隔を狭めた
場合、この静磁波素子に接近させて周辺回路基板を配置
しようとすると、可変磁界用コイルに当接してしまう。
このため、本発明の磁気回路のように磁性ガーネット膜
からなる静磁波素子を、可変磁界用コイルで覆われてい
ない空隙に配置すれば、発振回路等の周辺回路基板を静
磁波素子に近接し、かつ空隙の外部に配置できるので、
空隙の距離lg を短くすることができる。
【0014】従って、静磁波素子の配置される空隙の磁
気抵抗を小さく抑えることができる。また、コイルは永
久磁石を通る磁路と、それを通らないで空隙に至る磁路
との両者を形成する位置に巻かれるので、永久磁石が空
隙と可変磁界用コイルの磁路外部に配置されることとな
り、しかも永久磁石の長さL≫空隙の距離lg とすれ
ば、可変磁界用コイルが発生する磁束の殆どが永久磁石
を通らない磁路を通ることになるので、永久磁石の長さ
Lを無視することができる。すなわち、上記(1)式に
おいて、L=0と置けるので、磁路の磁気抵抗を小さく
抑え、磁界可変用のコイルの巻数や駆動電流を小さくで
き、結果的にコイルの形状が小さくなり、磁気回路全体
としても小型化できる。また、永久磁石は空隙とコイル
との磁路の外部に置かれるので薄型化する。
【0015】また、可変磁界用コイルを補助空隙を形成
する一対の磁極部分に巻回することにより、静磁波デバ
イスの厚みを薄くすることができる。したがって、厚み
の制限される機器にも用いることができるようになる。
【0016】また、可変磁界用コイルを永久磁石を通ら
ない磁路で、なおかつヨークの磁極以外の部分、つまり
連結部に巻回することにより、静磁波デバイスの幅を小
さくすることができる。したがって、装荷面積の制限さ
れる機器にも用いることができるようになると共に、磁
極にコイルを巻回しないため、使用できる磁極の数が1
つ増え、結果として磁極数を1つ少なくすることができ
る。
【0017】永久磁石と磁極とが分離されるため、磁極
の形状に左右されることなく、空隙の距離≪永久磁石の
長さ(厚み)の条件下で、永久磁石に種々の形状のもの
を用いることが可能となり、設計の自由度が増す。
【0018】空隙を介して対向する磁極を複数設け、2
つ以上の空隙に静磁波素子を載置し、かつ各々の空隙の
距離を異なるようにすれば、各々の空隙における磁界強
度が異なり、各静磁波素子は異なる磁界強度に応じたそ
れぞれの周波数で共鳴励振することになる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な構成につ
いて詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施形態である静磁波デ
バイスの外観図であり、図2は図1のA−A’断面矢視
図である。この例では、断面形状E型のヨーク1a,1
bを対向させて配置し、一対の2つの磁極7a,7b、
8a,8bによって形成される空隙長Ig0,Ig1の2つ
の空隙4a,4bを主空隙とし、そこに各静磁波素子5
a,5bを配置する(図1では省略、図2では5aのみ
図示)。なお、この例では主空隙4a,4bを2つ設け
たが、2つの離れた周波数帯域での発振を行う必要がな
ければ主空隙は1つにしても良く、さらには所望の発振
周波数が3以上であれば、3以上の主空隙を設けるよう
にしても良い。
【0021】この断面E型のヨーク1a,1bは、ほぼ
鏡面対称の形状であり、板状の基部17a,17bと、
その一端側にあって対向面側に突出したほぼ円筒状の前
記2つの磁極7a,7b、8a,8bを有する。この磁
極は円筒状でなくとも良く、断面が楕円や、四角状でも
良い。
【0022】また、中央部には対向面側に突出したほぼ
楕円形の一対の磁極14a,14bが有る。楕円とした
のはコイルをヨーク内に収納するためであり、円筒状の
ものでも良く、場合によっては角棒状でも良い。この磁
極14a,14bの間隔である補助空隙13の間隔Igs
を調整することにより主空隙4a,4bに対して永久磁
石2やコイル6の発生する磁界を有効に印加できる。さ
らに他端側には永久磁石2を配置するため、その形状に
合わせて突出した接続部10a,10bが設けられてい
る。なお、接続部10a,10bは必ずしも突出してい
る必要はなく、基部17a,17bと同一面であっても
良いし、逆に凹んでいても良く、使用する永久磁石の形
状に合わせて決めればよい。
【0023】なお、各部のサイズは、ヨーク1a,1b
が図面上横方向の長さが3mm〜20mm、幅が2mm〜20
mm、厚さが0.5mm〜3.0mmであり、磁極7a,7
b、8a,8bの断面積が1mm2 〜20mm2 であり、磁
極14a,14bの断面積は1mm2 〜20mm2 であり、
接続部10a,10bの断面積>接続部10a,10b
に面する永久磁石の面積であり、永久磁石の面積は1mm
2 〜30mm2 、高さは0.1mm〜15mmであり、コイル
の内径短軸は1mm〜5.0mm、外径短軸は1mm〜20m
m、厚みは0.5mm〜14mm程度である。また、主空隙
の間隔は0.12mm〜0.5mm、補助空隙の間隔は0.
01mm〜0.5mmまでである。
【0024】中央部の磁極14a,14bにより形成さ
れる空隙13は、この例では補助空隙とし、その空隙長
Igsを任意に調整して、主空隙4a,4bに所望の直流
バイアス磁界を生じさせる。ここで、2つの主空隙4
a,4bの空隙長Ig0,Ig1が異なったものであるた
め、2つの主空隙4a,4bには異なる強度の磁界が発
生する。これにより、2つの主空隙4a,4bに静磁波
素子5a,5bを配置すると、1つの磁気回路中に共鳴
周波数の異なる2つの静磁波デバイス(共振器等)が形
成できる。なお、前記したように2つ以上の離れた周波
数での発振はできないが、主空隙を1つにしても上記と
ほぼ同様の寸法関係が成立し、静磁波デバイスの薄型
化、小型化には貢献できる。さらに主空隙を3つ以上設
けることも可能である。
【0025】また、他端側の接続部10a,10bには
固定磁界発生源である長さLの永久磁石2が配置され
る。そして磁界可変用のコイル6を中央部の補助磁極1
4a,14bに巻回する。このコイルは一般に導体であ
る銅線を用いるが、例えば銀等の他の導体を用いても良
く、その巻数と導体断面積は必要に応じて適宜決定され
る。
【0026】ここで、ヨーク1a,1bの材質として、
透磁率μ=5000以上のものが好ましく、特にμ=1
0000以上のものが好ましい。動作点としては、通常
Bmの70%程度で使用する。透磁率μ=5000未満
だとヨーク内部の各空隙と永久磁石あるいはコイル間の
磁気抵抗の影響が無視できなくなる。具体的磁性材とし
ては純鉄、Mn−Zn系フェライトの高透磁率で、かつ
高飽和磁束密度の軟磁性体が好ましい。
【0027】永久磁石としては、例えばSm−Co、フ
ェライト、アルニコ、Fe−Nd−B等を用いることが
できる。この永久磁石は保持力bHc=約2(KOe )〜1
0(KOe )の範囲のものが好ましく、残留磁束密度Br
=約2KGauss〜約10KGaussの範囲のものが好ましい。
【0028】また、静磁波素子としては、例えば特開平
3−101104号公報、特開平6−120710号公
報等に記載されている。具体的には、ガドリニウム−ガ
リウム−ガーネット(GGG)基板上に(YBi)3
(FeGa)5 12で示される飽和磁化250Gauss 〜
1750Gauss のYIGの磁性薄膜をエピタキシャル成
長さる。このYIG薄膜上にアルミニウム等により所定
モードの定在波が生じるようにストリップラインを形成
し、これに入出力端子、必要により終端アースラインを
接続するものである。この様にして形成された静磁波素
子の、GGG基板は好ましくは50〜200μm 、YI
G薄膜の厚さは好ましくは10〜50μm、ストリップ
ラインの厚さは好ましくは5μm 〜10μm 、従って全
体の厚みは260μm 以下が好ましい。
【0029】この様な構造とすることにより、コイル6
が発生する磁束を効率よくヨーク中に閉じこめることが
できる。また、主空隙4a,4bの長さIg0,Ig1を永
久磁石2の長さLよりも小さくすることができるので、
コイルが発生する磁束は主に、空隙4a、4b〜ヨーク
1aの基部17a〜空隙13〜ヨーク1bの基部17b
という第1の磁路11を通る。この磁路においては、図
6、図8の従来の主空隙4〜磁極3〜永久磁石2〜ヨー
ク1〜永久磁石2〜磁極3〜主空隙4を通る磁路よりも
永久磁石2に相当する部分が無いだけ実効透磁率が大き
くなる。なお、コイルが発生する磁束は永久磁石2〜ヨ
ーク1aの基部17a〜空隙13〜ヨーク1bの基部1
7bという第2の磁路12も僅かに通ることになる。こ
の場合には前述のように永久磁石2の長さLに相当する
磁気的抵抗の影響を受けることになるが、この磁路内の
空隙13には、静磁波素子を配置しないため問題にはな
らない。。主空隙4a,4bの空隙長Ig0,Ig1は、5
00μm 以下とすることが可能である。また、各空隙4
a,4b、13の空隙幅は、例えば非磁性材料によるス
ペーサ等を用いて調整、固定する。
【0030】従って、コイル6は少ない巻数と電流で、
効率よく必要な可変磁界を発生させることができる。こ
のとき、永久磁石2によって生じる磁束は、例えば、I
gs<Ig0、Ig1とすると主に空隙13を通過するが、空
隙4a,4bに所望の磁界強度を生じさせるためには、
永久磁石2の長さLと断面積の自由度が大きいという利
点を生かして、永久磁石2の残留磁束密度と長さLと断
面積を適当に選べば良い。この構成の静磁波デバイスは
高さを抑えることができるので、小型通信機への応用も
可能である。こうして上記のように2つ以上の主空隙を
設けることにより、共振周波数の異なる2つ以上の静磁
波共振器が形成できるので、例えば切り換えスイッチを
併用することにより、同時に700MHz 帯域と1.6GH
z 帯域の2つ以上のチャンネル周波数で送受信が可能な
VCOへ応用できる。
【0031】図3は本発明の他の実施形態である静磁波
デバイスの断面図である。
【0032】断面形状コ型(またはF型)の高透磁率材
からなるヨーク1a,1bを対向させて配置し、このヨ
ーク1a,1bの一端側の対向する磁極7a、7bにて
形成される空隙長Ig1の空隙4を一方の主空隙とし、そ
こに静磁波素子5aを載置する。また、ヨーク1a,1
bの他端側の対向する磁極14a,14bにて形成され
る空隙13’も同様他方の主空隙とし、静磁波素子5c
を配置する。ここで、一方の主空隙4の空隙長Ig1と他
方の主空隙13’の空隙長Ig0が異なったものとすれ
ば、2つの主空隙4,13’には異なる強度の磁界が発
生する。これにより、2つの主空隙4,13’に静磁波
素子5a,5cを配置すると、1つの磁気回路中に共鳴
周波数の異なる2つの静磁波共振器が形成できる。さら
に、上記図1のように、例えばヨーク1a,1bの主空
隙を形成する磁極を、場合によっては磁極7a,7bの
図面上で裏側の位置に別に磁極8a,8bを設ける等、
磁極対を複数設け、その空隙長を異なったものとするこ
ともできる。
【0033】この断面コ型のヨーク1a,1bは、ほぼ
鏡面対称の形状であり、板状の基部17a,17bと、
その一端側にあって対向面側に突出したほぼ円筒状の前
記の磁極7a,7b、を有する。この磁極は円筒状でな
くとも良く、断面が楕円や、四角状でも良い。
【0034】また、他端側には対向面側に突出したほぼ
円筒状の磁極14a,14bを有する。この磁極も円筒
状でなくとも良く、断面が楕円や、四角状でも良い。
【0035】さらに、他端側には永久磁石2を配置する
ための接続部15a,15bが有る。この接続部15
a,15bには磁界発生源である長さLの永久磁石2
a,2bの一端が、それぞれ接続されると共に、この永
久磁石2a,2bの他端側は高透磁率材1cの接続部1
6a,16bを介してそれぞれ接続されている。なお、
接続部15a,15bは必ずしも突出している必要はな
く、磁極14a,14bと同一面であっても良いし、逆
に凹んでいても良く、使用する永久磁石の形状に合わせ
て決めればよい。
【0036】そして、磁界可変用コイル6を磁極以外の
ヨーク、すなわち基部17a,17bに巻回する。この
ため、基部17a,17bの形状を断面円形や楕円形と
しても良い。
【0037】なお、各部のサイズは、ヨーク1a,1b
が図面上横方向の長さが3mm〜20mm、幅が2mm〜20
mm、厚さが0.5mm〜3.0mmであり、磁極7a,7
b、8a,8bの断面積が1mm2 〜20mm2 であり、磁
極14a,14bの断面積は1mm2 〜20mm2 であり、
接続部15a,15bの断面積>接続部15a,15b
に面する永久磁石の面積であり、永久磁石の面積は1mm
2 〜30mm2 、高さは0.1mm〜7.5mmであり、コイ
ルの内径長軸は1.2mm〜15mm、外径長軸は1.2mm
〜20mm、厚みは0.5mm〜17mm程度である。また、
主空隙の間隔は0.12mm〜0.5mm、補助空隙の間隔
は0.01mm〜0.5mmまでである。
【0038】また、その他のヨーク、永久磁石、コイ
ル、静磁波素子の材質等に関しては上記図1の磁気回路
の場合と同様である。
【0039】この様な構造とすることにより、コイルが
発生する磁束を効率よく、ヨーク中に閉じこめることが
できる。この磁路においては、図8、図10の従来の主
空隙4〜磁極3〜永久磁石2〜ヨーク1〜永久磁石2〜
磁極3〜主空隙4を通る磁路よりも永久磁石2に相当す
る部分が無いだけ実効透磁率が大きくなる。なお、コイ
ルが発生する磁束は永久磁石2a〜高透磁率材1c永久
磁石2b〜ヨーク1a〜空隙13’〜ヨーク1bという
第2の磁路12も通ることになるが、この場合には2つ
の永久磁石2a,2bの長さ2Lに相当する磁気的抵抗
の影響を受けることになる。また、コ型ヨーク端部の主
空隙4の空隙長lg1および他の主空隙長13’の空隙長
lg0を永久磁石の長さLの2倍よりも小さくすることが
できるので、コイルが発生する磁束は主に、主空隙4〜
ヨーク1aの基部17a〜他の主空隙13’〜ヨーク1
bの基部17bという磁路11を通る。通常、主空隙長
lg0、lg1は静磁波素子である磁性ガーネット膜の厚み
+磁性ガーネット膜の基板GGGの厚み程度にまで狭く
することができ、500μm 以下の狭い空間とすること
ができる。また、各空隙4、13’の空隙幅は、例えば
非磁性材料によるスペーサ等を用いて調整する。
【0040】この磁気回路では、従来の主空隙4〜磁極
3〜永久磁石2〜ヨーク1〜永久磁石2〜磁極3〜主空
隙4を通る磁路よりも、永久磁石2に相当する部分が無
いだけ磁路11中の全空隙長を短くできるので、実効透
磁率が大きくなる。従って、コイル6は少ない巻数と電
流で、効率よく必要な可変磁界を発生させることができ
る。この構成の静磁波デバイスは取付面積が少なくでき
るので、小型通信機への応用も可能である。
【0041】上記のような静磁波デバイスは、VCOに
限定されるものではなく、またその実施形態も、請求項
の記載範囲内において種々の変形、変更等が可能であ
り、他の静磁波応用機器、例えば静磁波フィルタ、静磁
波遅延線あるいは条件により静磁波S/Nエンハンサに
応用可能である。なお、S/Nエンハンサでは、膜の幅
方向に磁界を印加するので、空隙を狭くすることはでき
ないが、本発明を適用することにより、同一磁気回路中
に動作周波数の異なるS/Nエンハンサを構成できる。
この場合の動作周波数としては250MHz 〜3000MH
z である。
【0042】
【実施例】次に本発明のより具体的な実施例について説
明する。
【0043】<実施例1>図4に示すような構成の静磁
波デバイスを製作し、各空隙の磁束密度をコンピュータ
によるシュミレーションにて求め、主空隙4a,4bに
静磁波素子を配置して発振周波数を測定した。ここで、
図4(a)は平面図、(b)はA−A’断面矢視図、
(c)は左側面図である。また、各部の寸法は表1に示
す通りである。なお、コイルが楕円に巻回されているの
は、コイルを効率よくヨーク内に納めるためである。
【0044】
【表1】
【0045】使用した永久磁石はSm−Co系で、残留
磁束密度と保持力はそれぞれBr=3500Gauss 、b
Hc=2800(Oe)である。また、静磁波素子20に
は図5に示すようなものを用いた。すなわち、厚さ10
0μm のガドリニウム−ガリウム−ガーネット(GG
G)基板21上に(YBi)3 (FeGa)5 12で示
される飽和磁化700Gauss のYIGの磁性薄膜22を
膜厚10μm にエピタキシャル成長させて得、このYI
G薄膜22上に銅により所定モードの定在波が生じるよ
うにU字状のストリップライン23を蒸着およびフォト
リソグラフィ技術により形成し、これに入出力端子24
を設けると共に、マイクロ波磁界最大位置で静磁波を効
率よく励振できるように終端アースライン25を接続し
た。これにより、1波長の定在波が生じるようになる。
【0046】上記のような静磁波素子20を図4の磁気
回路の主空隙4a,4b中に配置し、公知の増幅回路等
を組み込んだ基板と接続してVCOとし、発振させた。
このときのVCOの大きさは、静磁波デバイスを組み込
んだ状態で、17mm×10mm×3mmであった。また、各
空隙からの漏れ磁束を、シュミレーションにより、永久
磁石、コイルそれぞれについての漏洩係数として求め
た。これを、上記の磁気回路における磁束密度の計算に
適用し、各空隙の磁束密度を求めたところ 主空隙4aの磁界強度 =850(Oe) 主空隙4bの磁界強度 =1035(Oe) 補助空隙13の磁界強度 =2970(Oe)であり、 発振周波数(4a) =810MHz 発振周波数(4b) =1330MHz であった。
【0047】なお、 主空隙4aにおけるコイルによる可変磁界強度 =21(Oe) 主空隙4bにおけるコイルによる可変磁界強度 =25(Oe) であった。この例では空隙4aにおいては810MHz 、
空隙4bにおいては1330MHz での発振試験であった
が、静磁波素子の空隙4bでの発振周波数:磁界強度試
験では、図6に示すように磁界強度1049(Oe)で1
360MHz 、磁界強度1061(Oe)で1390MHz で
発振した。また、磁界強度は、上述のように永久磁石の
大きさ、材質あるいは空隙の距離により調整できる。
【0048】なお、上記試験では、コイルに流す電流を
0〜約5mA、可変磁界を0〜約250(Oe)変化させて
測定した。この静磁波デバイスにおける磁気回路の消費
電力を従来の静磁波デバイスのもの(1989年電子情報通
信学会秋季全国大会SC-9-6「ブレーナ型静磁波共振子を
用いた5GHz 帯局部発振器」)と比較した結果を表2に
示す。
【0049】
【表2】
【0050】<実施例2>上記実施例1とは別に大容量
磁化器を用意し、この磁化器の空隙中に実施例1の静磁
波素子を設置して発振器を接続して発振周波数:磁界強
度試験を行った。空隙中の固定磁界強度は1035(O
e)と計算され、可変磁界強度は0〜250(Oe)変化
させた。このときの発振周波数は、1330MHz 〜15
30MHz まで約200MHz の広帯域にわたって印加磁界
強度に比例した発振を行うことが確認された。その結果
を図7に示す。
【0051】以上のように本発明の静磁波デバイスは小
型、低消費電力で2つ以上の離れた周波数で発振可能な
VCOに応用可能であるが、その他に、静磁波フィル
タ、静磁波遅延線、静磁波S/Nエンハンサ等にも応用
可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、 (1) 小型かつ低消費電力の静磁波デバイスが提供で
きる。
【0053】(2) 永久磁石に種々の形状のものが使
用できる等、設計の自由度が増大する。
【0054】(3) 2つ以上の離れた周波数帯域で独
立の信号を同時に処理でき、VCOに適用した場合2つ
以上の離れた周波数帯域で発振可能なVCOが実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である静磁波デバイスの外
観斜視図である
【図2】図1の静磁波デバイスのA−A’断面矢視図で
ある
【図3】本発明の他の実施形態である静磁波デバイスの
断面図である
【図4】本発明の実施例である静磁波デバイスの構造を
示した図で、(a)は平面図、(b)はA−A’断面矢
視図、(c)は左側面図である。
【図5】静磁波素子の一例を示した外観図である。
【図6】図4の静磁波デバイスにおける発振周波数:磁
界強度試験の結果を示したグラフである。
【図7】大容量の磁化器を用いた発振周波数:磁界強度
試験の結果を示したグラフである。
【図8】従来の静磁波デバイスの一例を示した正面図で
ある。
【図9】図8の磁気回路の等価回路を示した図で、Aは
磁界可変用コイル6から見た磁気的等価回路、Bは永久
磁石2による固定磁界発生器としての磁気的等価回路で
ある。
【図10】従来の静磁波デバイスの一例を示した正面図
である。
【符号の説明】
1、1a,1b ヨーク 1c 高透磁率材 2、2a,2b 永久磁石 3 磁極 4 空隙 4a,4b、13’ 主空隙 5、5a,5c 静磁波素子 6 コイル 7a,7b 磁極(主空隙前) 8a,8b 磁極(主空隙奥) 10a、10b 接続部 11 磁路(永久磁石を含まず) 12 磁路(永久磁石を含む) 13 補助空隙 14a,14b 磁極 15a、15b 接続部 16a、16b 接続部(高透磁率材) 17a,17b 基部 20 静磁波素子 21 GGG基板 22 YIG薄膜 23 ストリップライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−140803(JP,A) 特開 昭63−164505(JP,A) 特開 昭51−49653(JP,A) 特開 平1−191502(JP,A) 特開 平1−91514(JP,A) 特開 平7−212112(JP,A) 特開 昭62−26901(JP,A) 特開 平7−221508(JP,A) 特開 平8−186021(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/218 H01F 17/04 H01F 3/10 H03B 5/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁波を励振、伝搬させる静磁波素子
    と、この静磁波素子に対し磁界を印加する磁界発生器と
    を有し、 前記磁界発生器は前記静磁波素子を少なくとも1つは配
    置が可能な複数の空隙を有し、かつ前記複数の空隙の何
    れかを介した複数の磁路を形成する一対のヨークと、こ
    のヨークに接続され前記各空隙に前記磁路の何れかを介
    して固定磁界を与える永久磁石と、前記空隙に前記磁路
    の何れかを介して可変磁界を与えるコイルとを備え、 前記ヨークの複数の磁路の少なくとも1つには空隙とヨ
    ークのみを通る磁路が形成され、前記コイルは前記各空
    隙を介して形成される複数の磁路であってヨークと空隙
    のみからなる磁路とヨークと空隙および永久磁石からな
    る磁路とを形成する位置に巻回され、かつ前記各空隙の
    間隔が異なる静磁波デバイス。
  2. 【請求項2】 前記ヨークは各空隙を介して対向する複
    数の磁極と前記空隙に固定磁界を与えるための永久磁石
    とを磁気的に接続する基部とを備え、前記空隙は少なく
    とも1つの静磁波素子を配置する主空隙と1つの補助空
    隙とを有し、コイルを前記補助空隙を形成する磁極に巻
    回した請求項1の静磁波デバイス。
  3. 【請求項3】 前記静磁波素子を配置する主空隙が2つ
    以上である請求項2の静磁波デバイス。
  4. 【請求項4】 前記ヨークは各空隙を介して対向する複
    数の磁極と前記空隙に固定磁界を与えるための永久磁石
    とを磁気的に接続する基部とを備え、コイルを前記空隙
    と前記ヨークのみからなる磁路が形成される基部の位置
    に巻回した請求項1の静磁波デバイス。
  5. 【請求項5】 前記ヨークは板状の基部と、この基部か
    ら突出した複数の磁極を有する請求項2〜4のいずれか
    の静磁波デバイス。
  6. 【請求項6】 前記ヨークは透磁率μ=5000以上の
    磁性材である請求項1ないし5いずれかの静磁波デバイ
    ス。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の静磁波デバイスを用
    いたマイクロ波あるいは準マイクロ波帯の電圧制御発振
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