JPH10163558A - 半導体レーザ駆動装置 - Google Patents

半導体レーザ駆動装置

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JPH10163558A
JPH10163558A JP8319612A JP31961296A JPH10163558A JP H10163558 A JPH10163558 A JP H10163558A JP 8319612 A JP8319612 A JP 8319612A JP 31961296 A JP31961296 A JP 31961296A JP H10163558 A JPH10163558 A JP H10163558A
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semiconductor laser
output
bias current
signal
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JP8319612A
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Inventor
Kunio Ikuta
国男 生田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波変調信号が入力された場合において
も、常に正確な駆動電流およびバイアス電流の補正が行
え、一定のLD発光量を維持することのできる半導体レ
ーザ駆動装置を提供することである。 【解決手段】 入力変調信号は、整合部102に入力さ
れ、電流電圧変換部15の出力と相対的比較ができるレ
ベルに整合化される。そして、LPF103bで平均化
される。また、電流電圧変換部15の出力もLPF10
3aで平均化される。この双方の平均値(即ち、全体と
しての明暗度)を比較し、その比較結果に応じた値をフ
ィードバックし、LD13のバイアス電流および駆動電
流を制御する。これにより、ピーク検出回路を用いるこ
となく、また、入力される周波数に影響されることな
く、常に正確なバイアス電流および駆動電流を維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ駆動
装置に関し、より特定的には、光ディスク,レーザ露光
等の半導体レーザを使用する機器において、高速な変調
信号に応答して半導体レーザを駆動する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体レーザ(以下、LDと
略す)駆動装置においてLDを高速に変調するために
は、発光指示状態の時だけでなく消光指示状態の時にお
いても、受光側が消光指示状態であると認識できるレベ
ル以下で、LDにバイアス電流をわずかに流し、発光さ
せておく必要があった。
【0003】しかし、LDは温度変化により、駆動電流
と光出力の関係において、次のような特性変動が生じ
る。すなわち、一定値の電流IをLDに流す場合、温度
T1および温度T2(T1<T2)において、LDの光
出力は、図3に示すように、温度T1時は高く(P
H)、温度T2時は低く(PL)なる。従って、バイア
ス電流値が固定の場合、その設定値により、LDが消光
指示状態から発光指示状態へ変移する場合が起こり得る
(図3中、電流Iの場合)。
【0004】そこで、従来は、LDの発光量の最大値お
よび最小値を検出し、その検出値をフィードバックし
て、LDのバイアス電流あるいは駆動電流の制御を行う
ことで、上記の温度による特性変動の影響を回避してい
た。
【0005】図4は、従来の一般的なLD駆動装置の構
成を示す回路図である。図4において、従来のLD駆動
装置は、変調信号駆動部11と、直流駆動部12と、L
D13と、フォトダイオード(以下、PDと略す)14
と、電流電圧変換部15と、最小値検出部16aと、最
大値検出部16bと、比較器17aと、比較器17b
と、変調信号入力端子18とを備えている。
【0006】LD13のアノードには、電源電圧Vcc
が印加される。変調信号駆動部11は、差動接続された
1対のトランジスタ11aおよび11bと、電流調整用
のトランジスタ11cと、インバータ11dと、抵抗1
1eとを含む。トランジスタ11aのコレクタは、LD
13のカソードに接続される。トランジスタ11bのコ
レクタには、電源電圧Vccが印加される。トランジス
タ11aおよび11bの各エミッタは、共通接続され、
トランジスタ11cのコレクタに接続される。トランジ
スタ11cのエミッタは、抵抗11eを介して接地に接
続される。トランジスタ11aのベースには、変調信号
入力端子18から入力された変調信号(パルス状の2値
信号)が与えられる。トランジスタ11bのベースに
は、変調信号入力端子18から入力された変調信号が、
インバータ11dで反転された後に与えられる。
【0007】差動接続された1対のトランジスタ11a
および11bは、上記変調信号に応答して、相補的なス
イッチング動作を行う。すなわち、変調信号がLD発光
指示レベル(本従来例では、ハイレベル)のときは、ト
ランジスタ11aがオン状態となり、トランジスタ11
bがオフ状態となる。これによって、LD13には、駆
動電流Imが流れる。一方、変調信号がLD消光指示レ
ベル(本従来例では、ローレベル)のときは、トランジ
スタ11aがオフ状態となり、トランジスタ11bがオ
ン状態となる。これによって、電流バイパス経路が形成
され、LD13には駆動電流Imが流れない。
【0008】PD14は、LD13と光結合されてお
り、LD13の出射光量を検出して、電流信号に変換す
る。電流電圧変換部15は、オペアンプ15aと、帰還
抵抗15bとを含み、PD14から出力される電流信号
を、電圧信号に変換する。最小値検出回路16aおよび
最大値検出回路16bは、それぞれ、電流電圧変換部1
5の出力の最小値および最大値を検出する。比較器17
aは、最小値検出回路16aの出力信号と、基準電圧R
EF1とを比較する。比較器17bは、最大値検出回路
16bの出力信号と、基準電圧REF2とを比較する。
直流駆動部12は、トランジスタ12aおよび抵抗12
bを含む。トランジスタ12aのコレクタは、LD13
のカソードに接続される。トランジスタ12aのエミッ
タは、抵抗12bを介して接地に接続される。トランジ
スタ12aのベースには、比較器17aの出力が与えら
れる。すなわち、トランジスタ12aは、比較器17a
の出力に応答して動作し、LD13にバイアス電流Ib
を供給する。比較器17bの出力は、トランジスタ11
cのベースに与えられる。
【0009】次に、図4に示す従来の半導体レーザ駆動
装置の動作を説明する。変調信号がLD発光指示レベル
(ハイレベル)のときは、LD13には、駆動電流Im
およびバイアス電流Ibが流れる。一方、変調信号がL
D消光指示レベル(ローレベル)のときは、LD13に
は、バイアス電流Ibのみが流れる。PD14は、LD
発光指示状態時およびLD消光指示状態時におけるLD
13の発光量を、電流信号として検出する。この電流信
号は、電流電圧変換部15で電圧信号に変換された後、
最小値検出部16aおよび最大値検出部16bに入力さ
れる。
【0010】最小値検出部16aは、電圧信号に変換さ
れたPD14の検出値の最小値を検出し保持する。比較
器17aは、この最小値を基準電圧REF1と比較し、
最小値が基準電圧REF1よりも大きければ、バイアス
電流が少なくなるように直流駆動部12を制御し、逆に
小さければ、バイアス電流が大きくなるように直流駆動
部12を制御する。これにより、LD消光指示状態時の
発光量が一定に保たれる。
【0011】また、最大値検出部16bは、電圧信号に
変換されたPD14の検出値の最大値を検出し保持す
る。比較器17bは、この最大値を基準電圧REF2と
比較し、最大値が基準電圧REF2よりも大きければ、
駆動電流が少なくなるように変調信号駆動部11を制御
し、逆に小さければ、駆動電流が大きくなるように変調
信号駆動部11を制御する。これにより、LD発光指示
状態時の発光量が一定に保たれる。
【0012】上記のように、PD14と、電流電圧変換
部15と、最小値検出部16aと、比較器17aとで構
成される第1のフィードバックループによってLD13
のバイアス電流が制御され、PD14と、電流電圧変換
部15と、最大値検出部16bと、比較器17bとで構
成される第2のフィードバックループによってLD13
の駆動電流が制御される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の最小
値検出部16aおよび最大値検出部16bは、コンデン
サと抵抗とで構成されたサンプルホールド回路を内蔵し
たピーク検出回路が使用されていた。そのため、従来の
ピーク検出回路は、サンプルホールド回路における最適
なCR時定数(コンデンサと抵抗で定まる時間定数)の
設定が容易ではないという問題点があった。
【0014】また、上記従来装置には、構成上、各フィ
ードバックループの応答動作速度に限界がある。すなわ
ち、上記従来装置では、PD14がLD13からの出射
光を受光してから電流電圧変換部15に出力するまでに
かかる時間分、また、最小値検出部16aおよび最大値
検出部16bが電流電圧変換部15の出力を受け取って
から制御信号を出力するまでにかかる時間(それぞれの
サンプルホールド回路におけるCR時定数により定まる
時間)分が、各フィードバックループの応答動作の遅延
時間となる。
【0015】従って、入力される変調信号が、各フィー
ドバックループが追従できないような高周波の場合に
は、正確なフィードバック制御ができなくなり、不適正
なバイアス電流および駆動電流がLD13に供給されて
しまうという問題があった。より具体的に説明すると、
変調信号のレベル変化タイミングと、各フィードバック
ループによる電流制御タイミングとがずれてしまうこと
があった。
【0016】それ故に、本発明の目的は、高周波変調信
号が入力された場合においても、常に正確な駆動電流お
よびバイアス電流の補正が行え、一定のLD発光量を維
持することのできる半導体レーザ駆動装置を提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、半導体レーザに向けてバイアス電流を発生させ
るバイアス電流発生手段と、入力される変調信号に応答
して当該半導体レーザを駆動させる駆動電流を発生させ
る駆動電流発生手段とを含み、当該変調信号に対応する
変調光を発生させる半導体レーザ駆動装置であって、半
導体レーザの発光量を検出してフィードバックすること
により、バイアス電流および駆動電流を制御するフィー
ドバック制御手段を備え、フィーバック制御手段は、半
導体レーザの発光量を検出する光量検出手段と、光量検
出手段の出力信号および変調信号のいずれか一方の信号
を平均化する平均化手段と、光量検出手段の出力信号お
よび変調信号のいずれか他方の信号を平均化すると共
に、いずれか一方の信号に対してそのレベルおよび振幅
を整合化させる平均化・整合手段と、平均化手段の出力
と平均化・整合手段の出力とを相対的に比較する比較手
段と、比較手段の比較結果に基づいて、バイアス電流お
よび駆動電流を制御する電流制御手段とを含んでいる。
【0018】上記のように、第1の発明では、光量検出
手段の出力信号および変調信号のそれぞれの平均値を比
較し、当該比較の結果を全体の「明暗度」の変化として
フィードバックすることにより、1つのフィードバック
ループでバイアス電流および駆動電流の両方が制御でき
るようにしている。そのため、従来装置のように、変調
信号のレベル変化に即応したピーク値検出や、2つのフ
ィードバックループによる電流制御が不要となる。その
結果、変調信号の周波数に影響されず、また2つのフィ
ードバックループの応答動作時間に影響されることな
く、正確に駆動電流およびバイアス電流を制御すること
ができ、常に一定のLD発光量を維持することができ
る。
【0019】第2の発明は、第1の発明において、電流
制御手段には、半導体レーザの温度変化に対するバイア
ス電流および駆動電流の補正量が予め設定されており、
当該補正量に基づいてバイアス電流および駆動電流の補
正を行うことを特徴とする。
【0020】上記のように、第2の発明では、電流制御
手段は、予め設定された補正量に基づいてバイアス電流
および駆動電流の補正を行うようにしているので、比較
手段の比較結果から補正量を演算することなく補正が行
え、その結果、バイアス電流および駆動電流を迅速に適
正値に導くことができる。
【0021】第3の発明は、第2の発明において、電流
制御手段は、半導体レーザの温度変化に対するバイアス
電流および駆動電流の補正量を格納するデータ格納部を
含み、データ格納部に格納されている補正量を書き換え
るためのデータ書き換え手段をさらに備えている。
【0022】上記のように、第3の発明では、データ格
納部に格納されている補正量を、半導体レーザの経時変
化に合わせて、随時適切な値に書き換えていくことがで
きる。
【0023】第4の発明は、第3の発明において、デー
タ書き換え手段は、半導体レーザの2以上の異なった接
合部温度におけるバイアス電流および変調電流の挙動を
測定し、当該測定結果に基づいて補正量を作成し、当該
作成した補正量によってデータ格納部の格納データを書
き換えることを特徴とする。
【0024】上記のように、第4の発明では、データ格
納部の格納データを半導体レーザの経時変化に合わせて
随時書き換える書換える場合において、補正量の作成お
よび書き換えを自動的に行うことができる。
【0025】第5の発明は、第3または第4の発明にお
いて、比較手段は、平均化手段の出力と平均化・整合手
段の出力との大小関係を比較し、電流制御手段は、比較
手段の比較結果に応答して、入力クロック信号をアップ
カウントまたはダウンカウントするアップダウンカウン
タをさらに含み、データ格納部は、アップダウンカウン
タの計数値をアドレスデータとして入力することによ
り、対応する補正量を読み出して出力することを特徴と
する。
【0026】上記のように、第5の発明では、比較手段
の比較結果に応答して入力クロック信号をアップ/ダウ
ンカウントするアップダウンカウンタの計数値を、デー
タ格納部のアドレスデータとして用いるようにしている
ので、フィードバックループの応答速度を、入力クロッ
ク信号により規定することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るLD駆動装置の構成を示したブロック図である。図1
において、本実施形態のLD駆動装置は、変調信号駆動
部11と、直流駆動部12と、LD13と、PD14
と、電流電圧変換部15と、変調信号入力端子18と、
入力切換部101と、整合部102と、ローパスフィル
タ(以下、LPFと略す)103a,103bと、比較
部104と、アップダウンカウンタ105と、発振器1
06と、データ格納部(以下、LUTと略す)107
と、D/A変換部108a,108bと、中央演算装置
(以下、CPUと略す)109とを備えている。なお、
本実施形態において、図4の従来装置と同様の部分に
は、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0028】以上の構成を有する実施形態につき、以下
に、まずLD13を駆動する場合の動作を説明する。L
D13を駆動する場合、入力切換部101は、変調信号
入力端子17側、すなわち端子A側に切り換えられてい
る。従って、変調信号入力端子17から入力された変調
信号は、入力切換部101を介して、変調信号駆動部1
1に与えられると共に、整合部102に与えられる。変
調信号駆動部11は、入力された変調信号がLD発光指
示レベル(本実施形態ではハイレベル)のときに、LD
13に駆動電流Imを流す。逆に、変調信号がLD消光
指示レベル(本実施形態ではローレベル)のときは、直
流駆動部12がLD13にバイアス電流Ibを流す。L
D13の出射光量は、PD14で検出され、後段の電流
電圧変換部15で電圧信号に変換される。
【0029】整合部102は、電流電圧変換部15の出
力と相対的な比較ができるように、入力された変調信号
に対して整合処理を施す。ここで、整合処理は、レベル
変換処理と振幅変換処理とを含む。レベル変換処理と
は、変調信号のローレベルを電流電圧変換部15の出力
の基準ローレベル(REF1)に合わせることを言い、
振幅変換処理とは、入力変調信号のハイレベルを電流電
圧変換部15の出力の基準ハイレベル(REF2)に合
わせることを言う。その後、LPF103bで、整合部
102の出力が平均化される。また、電流電圧変換部1
5の出力も、LPF103aで平均化される。
【0030】なお、整合部102の整合処理を、変調信
号に対してではなく、電流電圧変換部15の出力に対し
て施した場合でも、上記と同様に相対的な比較が可能で
ある。また、整合部102とLPF103bの処理順を
前後させ、変調信号をLPF103bで平均化した後、
整合部102で整合処理した場合でも、同様に相対的な
比較が可能である。
【0031】LPF103aおよび103bによって平
均化された2つの信号は、比較部104に入力される。
比較部104は、入力された2つの信号のレベルの大小
関係を直接比較する。比較の結果、比較部104は、L
PF103aの出力レベルがLPF103bの出力レベ
ル以上の場合、ローレベルの信号を出力し、LPF10
3aの出力レベルがLPF103bの出力レベルよりも
小さい場合、ハイレベルの信号を出力する。アップダウ
ンカウンタ105は、比較部104の出力がローレベル
のときダウンカウントモードになり、ハイレベルのとき
アップカウントモードになる。すなわち、LPF103
aの出力レベルがLPF103bの出力レベル以上の場
合、アップダウンカウンタ105は、発振器106から
出力されるクロック信号をアップカウントする。また、
LPF103aの出力レベルがLPF103bの出力レ
ベルよりも小さい場合、アップダウンカウンタ105
は、発振器106から出力されるクロック信号をダウン
カウントする。なお、発振器106の発振周波数は、本
実施形態では、フィードバックループの応答動作時間以
上の低周波数に設定する必要がある。
【0032】LUT107には、予め補正量が格納され
ている。LUT107は、アップダウンカウンタ105
の出力をアドレスとして受け、格納データの中から、当
該アドレスに対応する駆動電流用の制御データおよびバ
イアス電流用の制御データを読み出す。これらの制御デ
ータは、本実施形態ではデジタル信号であるので、D/
A変換部108a,108bにより、それぞれアナログ
信号に変換される。そして、D/A変換部108aから
のアナログ信号によって直流駆動部12が制御され、D
/A変換部108bからのアナログ信号によって変調信
号駆動部11が制御される。
【0033】以上のように、本実施形態では、変調信号
およびLD13の発光量(実際には、電流電圧変換部1
5の出力値)をそれぞれ平均化している。すなわち、そ
れぞれの信号全体としての「明暗度」として認識させ
る。そして、変調信号の「明暗度」と、LD13の発光
量の「明暗度」とを直接比較することで、LD13が入
力変調信号に対して、所望の発光を行っているかを判断
できる。従って、この判断結果に基づいて、駆動電流お
よびバイアス電流を補正することで、一定のLD発光量
を維持することができる。
【0034】上記のように、本実施形態のLD駆動装置
では、平均値を用いてLD13の明暗度の大小を判断し
ているため、従来装置のように、変調信号の最大値およ
び最小値を求める必要がない。また、入力に即応したフ
ィードバック構成が必要でなくなるため、その応答動作
に影響されなくなる。従って、従来装置の課題を全て解
消し得るLD駆動装置を実現することができる。なお、
本LD駆動装置を起動させるに際して、初めにアップダ
ウンカウンタの値を“0”にクリアしておけば、LD1
3に過大な電流が流れることを防止できる。
【0035】次に、上記実施形態におけるLUT107
の格納データの書き換え方法の一例を以下に示す。この
方法は、半導体レーザの出力特性がその温度に応じて変
動するという性質を考慮に入れたものである。すなわ
ち、バイアス電流制御データ(D/A変換部108aに
与えられるデジタル信号値)および駆動電流制御データ
(D/A変換部108bに与えられるデジタル信号値)
は、半導体レーザの温度範囲に対応する範囲で設定され
る。詳細な作業手順は、下記の通りである。
【0036】まず、CPU109は、アップダウンカウ
ンタ105およびLUT107の各/E入力(ディスイ
ネーブル入力)のレベルを活性化し、これらアップダウ
ンカウンタ105およびLUT107を動作停止状態に
する。このとき、入力切換部101は、CPU109
側、すなわち端子B側に切り換えられている。従って、
入力切換部101を介して、CPU109からの制御信
号が入力可能となっている。
【0037】次に、CPU109は、入力切換部101
の端子Bに、変調信号のLD消光指示レベルと同一レベ
ル(ローレベル)の制御信号を入力する。これによっ
て、LPF103bは、基準ローレベルREF1を出力
する。また、CPU109は、D/A変換部108aお
よび108bに、制御データ“0”を与える。これによ
って、トランジスタ11a,12aおよび11cは、い
ずれも非導通状態になり、応じて、LD13は、無電流
状態すなわち完全消光状態になる。このとき、PD14
によって検出されるLD13の発光量は0であり、その
ため、LPF103aの出力レベルの方がLPF103
bの出力レベル(基準ローレベルREF1)よりも低く
なっている。従って、比較部104の出力は、ハイレベ
ルになっている。
【0038】上記の状態でLD13が十分に冷却するの
を待った後、CPU109は、D/A変換部108aに
与える制御データ(以下、バイアス電流制御データとい
う)の値を単調に増加させる。応じて、トランジスタ1
2aの導通度が徐々に増し、LD13に流れるバイアス
電流が増加する。応じて、LD13の発光量が増加す
る。それに応じてPD14、電流電圧変換部15および
LPF103aの出力がそれぞれ増大する。LPF10
3aの出力が、LPF103bのこの時の出力(基準ロ
ーレベルREF1)を上回る程度まで増加すると、比較
部104の出力が、ハイレベルからローレベルに反転す
る。CPU109は、比較部104の出力の上記反転に
応答して、そのときのバイアス電流制御データを固定す
ると共に、そのデータをB1(すなわち、低温時におけ
るLD13に対するバイアス電流制御データ)として記
憶する。
【0039】次に、CPU109は、入力切換部101
の端子Bに与える制御信号のレベルを、変調信号のLD
発光指示レベルと同一レベル(ハイレベル)に切り換え
る。これによって、LPF103bの出力が、基準ロー
レベルREF1から基準ハイレベルREF2まで増加す
る。一方、LPF103aの出力は、LD13が消光状
態のときのレベルでしかないため、従前にハイレベルか
らローレベルに反転した比較部104の出力は、再びハ
イレベルに戻る。なお、CPU109の上記切り換え制
御によって、トランジスタ11aが導通状態になる。し
かし、この時、CPU109がD/A変換部108bに
与える制御データ(以下、駆動電流制御データという)
の値は“0”であるので、トランジスタ11cは導通し
ておらず、LD13には駆動電流は流れていない。従っ
て、LD13にはバイアス電流のみが流れている。
【0040】先述の通り、CPU109の上記切り換え
制御に伴って、LPF103bの出力レベルは増加した
が、一方、LPF103aの出力レベルは増加していな
いので、LPF103bの出力レベルの方がLPF10
3aの出力レベルよりも大である。従って、このとき、
比較部104の出力はハイレベルである。
【0041】次に、CPU109は、駆動電流制御デー
タを単調増加させる。応じて、LD13の発光量が増加
する。それに応じてPD14、電流電圧変換部15およ
びLPF103aの出力がそれぞれ増加する。LPF1
03aの出力が、LPF103bのこの時の出力(基準
レベルREF2)を上回る程度まで増加すると、比較部
104の出力がハイレベルからローレベルに反転する。
CPU109は、比較部104の出力の上記反転に応答
して、そのときの駆動電流制御データを固定すると共
に、そのデータをP1(すなわち、低温時におけるLD
13に対する駆動電流制御データ)として記憶する。
【0042】上記の状態で、CPU109は、入力切換
部101の端子Bにハイレベルの制御信号を入力し続け
ると共に、フィードバック動作を行う。すなわち、比較
器104がハイレベルであればLUT107に与えるデ
ータをインクリメントし、比較器104がローレベルで
あればLUT107に与えるデータをデクリメントす
る。従って、LD13の発光温度が徐々に上昇し、LD
13は、やがて熱的平衡状態に達する。この後、この熱
的平衡状態において、適正なLD13の発光を得ること
ができるバイアス電流制御データおよび駆動電流制御デ
ータを得る作業を行う。以下にその作業の手順を詳細に
述べる。
【0043】LD13が熱的平衡状態になると、CPU
109は、入力切換部101の端子Bに与える制御信号
のレベルをハイレベルからローレベルに切り換える。こ
れによって、LPF103bの出力は、基準ローレベル
REF1になる。また、CPU109は、駆動電流制御
データとバイアス電流制御データの値とを“0”にす
る。これによって,LD13は、無電流状態すなわち完
全消光状態になる。次に、CPU109は、バイアス電
流制御データの値を単調増加させる。応じて、LD13
の発光量が増加する。それに応じて、PD14、電流電
圧変換部15およびLPF103a出力がそれぞれ増加
する。LPF103aの出力が、LPF103bのこの
時の出力(基準ローレベルREF1)を上回る程度まで
増加すると、比較部104の出力がハイレベルからロー
レベルに反転する。CPU109は、比較部104の出
力の上記反転に応答して、そのときのバイアス電流制御
データを固定すると共に、そのデータをB2(すなわ
ち、高温時におけるLD13に対するバイアス電流制御
データ)として記憶する。
【0044】次に、CPU109は、入力切換部101
の端子Bに与える制御信号のレベルをハイレベルに切り
換える。これによって、LPF103bの出力が、基準
ローレベルREF1から基準ハイレベルREF2まで増
加する。一方、LPF103aの出力は、LD13が消
光状態のときのレベルでしかないため、従前ハイレベル
からローレベルに反転した比較部104の出力は、再び
ハイレベルになる。なお、CPU109の上記切り換え
制御によって、トランジスタ11aが導通状態になる。
しかし、この時の駆動電流制御データは“0”であるの
で、トランジスタ101cは導通しておらず、LD13
にはバイアス電流のみが流れている。
【0045】先述の通り、CPU109の上記切り換え
制御に伴って、LPF103bの出力レベルは増加した
が、一方、LPF103aの出力レベルは増加していな
いので、LPF103bの出力レベルの方がLPF10
3aの出力レベルよりも大である。従って、このとき、
比較部104の出力はハイレベルである。
【0046】次に、CPU109は、駆動電流制御デー
タを単調増加させる。応じて、LD13の発光量が増加
する。それに応じてPD14、電流電圧変換部15およ
びLPF103aの出力がそれぞれ増加する。LPF1
03aの出力が、LPF103bのこの時の出力(基準
レベルREF2)を上回る程度まで増加すると、比較部
104の出力がハイレベルからローレベルに反転する。
CPU109は、比較部104の出力の上記反転に応答
して、そのときの駆動電流制御データを固定すると共
に、そのデータをP2(すなわち、高温時におけるLD
13に対する駆動電流制御データ)として記憶する。
【0047】CPU109は、以上の動作から得たB
1,B2,P1,P2に基づき、補間演算を行い、図2
に示すごときデータを、LUT107に書込む。このよ
うにしてLUT107の格納データを適宜のタイミング
で書き換えることにより、LD13の特性が経時変化を
起こしても、常に最適の特性データを用いてバイアス電
流および駆動電流の制御を行うことが可能となる。ま
た、上記B1,B2,P1,P2に予めリミットを設定
しておき、LUT107の格納データの書き換え時に、
何れかがそのリミットを超えた場合に、LD不良を判定
できるように構成することも可能である。こうすれば、
LD駆動装置の不良または故障の発見に迅速に対応する
ことができる。
【0048】なお、上記実施形態では、比較部104
は、LPF103aおよび103bの出力の大小関係を
比較し、この比較結果に応答してアップダウンカウンタ
105をアップカウントまたはダウンカウントさせるこ
とにより、LUT107のアドレスデータを作成するよ
うにしている。これに対し、LPF103aおよび10
3bの出力を比較して両者の差分を演算し、当該差分に
応じたリニアな値を直接LUT107のアドレスデータ
として用いた場合においても、上記と同様に駆動電流お
よびバイアス電流の補正が可能であり、一定のLD発光
量を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るLD駆動装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1のLUTに格納されているデータの一例を
示す図である。
【図3】温度変化に伴い変動する、LDの駆動電流と発
光強度との関係を示した図である。
【図4】従来のLD駆動装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11…変調信号駆動部 12…直流駆動部 13…LD 14…PD 15…電流電圧変換部 18…変調信号入力端 101…入力切換部 102…整合部 103a,103b…LPF 104…比較部 105…アップダウンカウンタ 106…発振器 107…LUT 108a,108b…D/A変換部 109…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/04 10/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザに向けてバイアス電流を発
    生させるバイアス電流発生手段と、入力される変調信号
    に応答して当該半導体レーザを駆動させる駆動電流を発
    生させる駆動電流発生手段とを含み、当該変調信号に対
    応する変調光を発生させる半導体レーザ駆動装置であっ
    て、 前記半導体レーザの発光量を検出してフィードバックす
    ることにより、前記バイアス電流および前記駆動電流を
    制御するフィードバック制御手段を備え、 前記フィーバック制御手段は、 前記半導体レーザの発光量を検出する光量検出手段と、 前記光量検出手段の出力信号および前記変調信号のいず
    れか一方の信号を平均化する平均化手段と、 前記光量検出手段の出力信号および前記変調信号のいず
    れか他方の信号を平均化すると共に、いずれか一方の信
    号に対してそのレベルおよび振幅を整合化させる平均化
    ・整合手段と、 前記平均化手段の出力と前記平均化・整合手段の出力と
    を相対的に比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記バイアス電流
    および前記駆動電流を制御する電流制御手段とを含む、
    半導体レーザ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電流制御手段には、前記半導体レー
    ザの温度変化に対するバイアス電流および駆動電流の補
    正量が予め設定されており、当該補正量に基づいてバイ
    アス電流および駆動電流の補正を行うことを特徴とす
    る、請求項1に記載の半導体レーザ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記電流制御手段は、前記半導体レーザ
    の温度変化に対するバイアス電流および駆動電流の補正
    量を格納するデータ格納部を含み、 前記データ格納部に格納されている補正量を書き換える
    ためのデータ書き換え手段をさらに備える、請求項2に
    記載の半導体レーザ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記データ書き換え手段は、半導体レー
    ザの2以上の異なった接合部温度におけるバイアス電流
    および変調電流の挙動を測定し、当該測定結果に基づい
    て補正量を作成し、当該作成した補正量によって前記デ
    ータ格納部の格納データを書き換えることを特徴とす
    る、請求項3に記載の半導体レーザ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記比較手段は、前記平均化手段の出力
    と前記平均化・整合手段の出力との大小関係を比較し、 前記電流制御手段は、前記比較手段の比較結果に応答し
    て、入力クロック信号をアップカウントまたはダウンカ
    ウントするアップダウンカウンタをさらに含み、 前記データ格納部は、前記アップダウンカウンタの計数
    値をアドレスデータとして入力することにより、対応す
    る補正量を読み出して出力することを特徴とする、請求
    項3または4に記載の半導体レーザ駆動装置。
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JP2007294682A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光送信器
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