JPH10163482A - 絶縁分離型半導体装置 - Google Patents

絶縁分離型半導体装置

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JPH10163482A
JPH10163482A JP8316623A JP31662396A JPH10163482A JP H10163482 A JPH10163482 A JP H10163482A JP 8316623 A JP8316623 A JP 8316623A JP 31662396 A JP31662396 A JP 31662396A JP H10163482 A JPH10163482 A JP H10163482A
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equipotential
ring
equipotential ring
zener diode
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晴夫 川北
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直人 加藤
Kenji Yagi
賢次 八木
Naoto Okabe
直人 岡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板に形成した第1の素子を中心とした半径方
向において電界集中緩和を行うことができる絶縁分離型
半導体装置を提供する。 【解決手段】シリコン基板3にIGBT2が形成され、
基板3の表面にシリコン酸化膜14が形成されている。
シリコン酸化膜14の上においてIGBT2の形成領域
の外周側に等電位リング群15が配置され、最も外周側
のリング18が基板3に電気的に接続されるとともに最
も内周側のリング16がIGBT2のゲート端子と電気
的に接続されている。シリコン酸化膜14の上において
内外の等電位リングの間に、帯状のツェナーダイオード
群19,22が環状に延設され、一定の間隔でツェナー
ダイオード群19,22と外周側の等電位リングとが接
続されるとともに、一定の間隔でツェナーダイオード群
19,22と内周側の等電位リングとが接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は絶縁分離型半導体
装置に係り、詳しくは、基板に第1の素子を形成すると
ともに、基板の上に絶縁膜を介して第2の素子を形成し
た絶縁分離型半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−196706号公報には、シ
リコン基板にパワーデバイスが形成されるとともにシリ
コン基板上に絶縁膜を介してツェナーダイオード形成用
ポリシリコン層が形成された絶縁分離型半導体装置にお
いて、デバイス本体であるシリコンと、絶縁膜上に形成
されたポリシリコン層との間における電位差が大きくな
る場合においても絶縁膜に過大な電圧が印加されないよ
うにして絶縁膜の信頼性を確保する技術が開示されてい
る。具体的には、図9に示すように、シリコン基板40
に縦型のパワーMOSトランジスタ41が形成されると
ともに、パワーMOSトランジスタ41の形成領域の周
囲におけるシリコン基板40の上にシリコン酸化膜42
が形成され、その上にポリシリコン層よりなるツェナー
ダイオード群43a,43b,43c,43dがパワー
MOSトランジスタ41の形成領域の回りに形成されて
いる。そして、このツェナーダイオード群43a,43
b,43c,43dをパワーMOSトランジスタ41の
ゲート・ドレイン間に電気的に接続する際に、パワーM
OSトランジスタ41の形成領域の周囲におけるシリコ
ン酸化膜42の上にポリシリコン層よりなる等電位リン
グ44,45,46を配置し、ツェナーダイオード群4
3a,43b,43c,43dの両端を内外の等電位リ
ング44,45,46に連結させる。これにより、等電
位リング44,45,46とツェナーダイオード群43
a,43b,43c,43dの下のシリコン酸化膜42
の膜厚方向の電位差を低下させて、シリコン酸化膜42
の実効絶縁破壊強度を向上させてツェナーダイオード群
のブレークダウン電圧を大きくすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10に示
す平面図においてシリコン酸化膜42の上には多重のポ
リシリコン層(等電位リング44,45,46,ツェナ
ーダイオード群43a,43b,43c,43d)が配
置されるが、パワーMOSトランジスタ41に対する半
径方向Rにおいて図10でのB−B’線とC−C’線で
は、ポリシリコン層の間隔が異なりシリコン基板40に
おいて所望の電界集中緩和が得られず所望の耐圧を確保
することが難しかった。
【0004】そこで、この発明の目的は、基板に形成し
た第1の素子を中心とした半径方向において電界集中緩
和を行うことができる絶縁分離型半導体装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内外の等電位リングの間に、帯状の第2の素子を環
状に延設し、第2の素子と外周側の等電位リングとを連
結するとともに、第2の素子と内周側の等電位リングと
を連結したことを特徴としている。
【0006】このようにすると、等電位リングの間に帯
状の第2の素子が環状に延設された構造となり、内側の
等電位リングと第2の素子と外側の等電位リングとが第
1の素子を中心とした半径方向において一定の間隔をお
いて配置されることになる。
【0007】その結果、基板に形成した第1の素子を中
心とした半径方向において電界集中緩和を行うことがで
きる。又、請求項2,3に記載の構成としても良く、こ
の様な構成としても請求項1と同様の効果を得ることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。本実施の形態において
は、nチャネル型IGBTおよびそのゲート・コレクタ
間に保護用のツェナーダイオードを接続した構成の絶縁
分離型半導体装置に適用している。
【0009】図1にはチップ1の平面図を示し、図2に
は図1のA−A線での断面を示す。図1においてチップ
1の中央部が、第1の素子としてのIGBT2の形成領
域となっている。より詳しくは、図2に示すように、半
導体基板としてのシリコン基板3においてはp型不純物
領域5の上にn- 型不純物領域4が形成されている。こ
のp型領域5がコレクタ領域となる。シリコン基板3の
主表面3aでの表層部にはセル形成用の多数のp型不純
物拡散領域6が形成されるとともに、その内部にはn+
型不純物拡散領域7が形成されている。又、シリコン基
板3の主表面3aにはゲート酸化膜8が形成され、その
上にポリシリコンゲート電極9が配設されている。さら
に、シリコン基板3の主表面3aにはエミッタ電極10
が配置され、エミッタ電極10はp型不純物拡散領域6
およびn+ 型不純物拡散領域7と接触している。又、シ
リコン基板3のもう一つの表面3bにはコレクタ電極1
1が形成されている。そして、IGBT2は、ゲート電
極9への印加電圧に応じてp型不純物散領域6の上層部
にチャネルが形成され、エミッタ電極10とコレクタ電
極11とが導通する。
【0010】一方、図1,2に示すように、シリコン基
板3の主表面3aでのIGBT2の形成領域の周囲にお
ける表層部には、ガードリング用のp型不純物拡散領域
(ガードリング用不純物領域)12が環状に形成されて
いる。
【0011】又、シリコン基板3の主表面3aでの周縁
部(チップ1の周縁部)における表層部には、チャネル
ストッパ兼コンタクト用のn+ 型不純物拡散領域13が
全周にわたり形成されている。
【0012】さらに、IGBT2の形成領域の周囲にお
けるシリコン基板3の主表面3a上には絶縁膜としての
シリコン酸化膜14が形成され、このシリコン酸化膜1
4によりn+ 型不純物拡散領域13の上面の一部とガー
ドリング用不純物領域12の上面の一部、および、領域
13と12との間のn- 型不純物領域4の上面が覆われ
ている。
【0013】シリコン酸化膜14の上には、ポリシリコ
ン薄膜よりなる等電位リング群15が形成され、等電位
リング群15は、多重の導電性リング16,17,18
よりなり、ガードリング用不純物領域12の外周側に配
置されている。ここで、等電位リング群15は、図1に
示すように四角形状のチップ1の辺に沿った四角形の環
状をなし、かつ、四隅にはアールが付けられている。
【0014】図2に示すように、等電位リング群15に
おける最も外周側の等電位リング18がアルミ配線(図
示略)によりn+ 型不純物拡散領域13を介してシリコ
ン基板3に電気的に接続されている。又、等電位リング
群15における最も内周側の等電位リング16がアルミ
配線(図示略)によりIGBT2のゲート端子と電気的
に接続されている。
【0015】又、シリコン酸化膜14の上において等電
位リング16と等電位リング17との間にはポリシリコ
ン薄膜よりなる帯状のツェナーダイオード群(第2の素
子)19が環状に延設されている。このポリシリコン薄
膜よりなる帯状のツェナーダイオード群19は、図3に
示すように、n型およびp型の不純物拡散領域が帯状の
ツェナーダイオード群19の延設方向に交互に形成さ
れ、ツェナーダイオードを逆方向に直列接続したツェナ
ーダイオード対を複数形成した構成となっている。さら
に、帯状のツェナーダイオード群19と等電位リング1
6とは一定の間隔で設けた連結部(図3では符号20
a,20bにて示す)により連結されている。同様に、
帯状のツェナーダイオード群19と等電位リング17と
は一定の間隔で設けた連結部(図3では符号21a,2
1bにて示す)により連結されている。
【0016】ここで、連結部20a,20bの間隔(ピ
ッチ)P1と連結部21a,21bの間隔(ピッチ)P
2は等しく、かつ、連結部20a,20bの中間位置に
連結部21bが配置されている。つまり、ツェナーダイ
オード群19と外周側の等電位リング17との連結箇所
のピッチP2と、ツェナーダイオード群19と内周側の
等電位リング16との連結箇所のピッチP1とを等しく
するとともに、帯状のツェナーダイオード群19の延設
方向においてピッチの1/2だけズラした位置を連結箇
所としている。
【0017】又、シリコン酸化膜14の上において等電
位リング17と等電位リング18との間にはポリシリコ
ン薄膜よりなる帯状のツェナーダイオード群(第2の素
子)22が環状に延設されている。ポリシリコン薄膜よ
りなる帯状のツェナーダイオード群22においては、図
3に示すように、n型およびp型の不純物拡散領域が帯
状のツェナーダイオード群22の延設方向に交互に形成
され、ツェナーダイオードを逆方向に直列接続したツェ
ナーダイオード対を複数形成した構成となっている。さ
らに、帯状のツェナーダイオード群22と等電位リング
17とは一定の間隔P1で設けた連結部(図3では符号
23a,23bにて示す)により連結されている。同様
に、帯状のツェナーダイオード群22と等電位リング1
8とは一定の間隔P2で設けた連結部(図3では符号2
4a,24bにて示す)により連結されている。ここ
で、連結部23a,23bの間隔(ピッチ)P1と連結
部24a,24bの間隔(ピッチ)P2は等しく、か
つ、連結部23a,23bの中間位置に連結部24bが
配置されている。
【0018】このように、最も内側の等電位リング16
と最も外側の等電位リング18との間においてツェナー
ダイオード群19,22が配置された構造となってい
る。より詳しくは、図3において、等電位リング18の
連結部24bに対しツェナーダイオード群D12の一端
およびツェナーダイオード群D13の一端が接続され、
ツェナーダイオード群D12の他端が連結部23aに接
続されるとともにツェナーダイオード群D13の他端が
連結部23bに接続され、さらに連結部21bを通して
ツェナーダイオード群D2の一端およびツェナーダイオ
ード群D3の一端が接続され、ツェナーダイオード群D
2の他端が連結部20aを介して等電位リング16に接
続されるとともにツェナーダイオード群D3の他端が連
結部20bを介して等電位リング16に接続されてい
る。
【0019】つまり、図3において、等電位リング18
→連結部24b→ツェナーダイオード群D12→連結部
23a→等電位リング17→連結部21b→ツェナーダ
イオード群D2→連結部20a→等電位リング16の電
流経路が確保されている。同様に、等電位リング18→
連結部24b→ツェナーダイオード群D13→連結部2
3b→等電位リング17→連結部21b→ツェナーダイ
オード群D3→連結部20b→等電位リング16の電流
経路が確保されている。
【0020】このようにツェナーダイオード群19,2
2は、シリコン酸化膜14の上において等電位リング群
での内外の等電位リングの間に配置され、ポリシリコン
薄膜よりなる連結部20a,20b,21a,21b,
23a,23b,24a,24bにより、一端が内周側
の等電位リングに電気的に接続され、他端が外周側の等
電位リングに電気的に接続されている。
【0021】図4には、本実施の形態における絶縁分離
型半導体装置(IGBT2,ツェナーダイオードDz1,
Dz2)および当該半導体装置に接続される外部機器の電
気的な構成を示す。
【0022】IGBT2のコレクタ端子には、電磁弁の
コイル等の誘導性負荷25および電源26が直列に接続
されている。又、IGBT2のゲート端子には、抵抗2
7,28を介して所定電圧Vccが印加され、両抵抗2
7,28間はスイッチ29を介してアースされている。
さらに、IGBT2のエミッタ端子はアースされてい
る。
【0023】IGBT2のコレクタ端子とゲート端子と
の間には、複数のツェナーダイオード対Dz1, Dz2が直
列接続された構成となっている。そして、スイッチ29
の開閉によりIGBT2のゲート端子への印加電圧が切
り替えられ、IGBT2をオン・オフ制御して誘導性負
荷25への通電を制御することができるようになってい
る。
【0024】次に、図4の回路構成をとった場合におけ
る作用を説明する。IGBT2は、スイッチ29を閉路
してゲート端子に制御電圧が印加されないとオフ状態と
なっている。この状態では電源26の電圧が誘導性負荷
25に印加され、IGBT2のコレクタ端子も電源26
の電圧が印加される。そして、このコレクタ電圧はツェ
ナーダイオード群19,22(図3参照)にも加えられ
る。このとき、ツェナーダイオード群19,22のブレ
ークダウン電圧は電源電圧よりも高い値に設定されてい
るので、ゲート端子の電位はコレクタ電圧によって変動
しない。
【0025】又、コレクタ端子とエミッタ端子との間に
印加された電源電圧は、図2においてn- 型不純物領域
4とp型不純物拡散領域6,12との間のpn接合に逆
方向に印加されるとともに、等電位リング16〜18間
にも印加される。
【0026】そして、n- 型不純物領域4とp型不純物
拡散領域6,12とのpn接合部分には、n- 型不純物
領域4の不純物濃度が低く設定してあることにより、コ
レクタ電圧に応じた幅の空乏層がpn接合面から遠ざか
る方向にn- 型不純物領域4側に大きく広がり、この空
乏層部分でほとんどのコレクタ電圧を分担することにな
る。
【0027】このとき、n- 型不純物領域4の上部にお
いては、ツェナーダイオード群19,22の各ツェナー
ダイオード対の接続段数に応じた電位が分布するので、
等電位リング16,17,18のそれぞれは、コレクタ
端子に印加された電位から等電位リング16から17,
18に順次中間の電位を分担することになり、これらの
下部にシリコン酸化膜14を介して形成されている空乏
層の電位分布に対して電位差が小さくなる。
【0028】このトランジスタ・オフ状態から、図4の
スイッチ29が開路すると、IGBT2のゲート端子に
電圧が印加される。すると、図2のゲート電極9に印加
された電圧がゲート酸化膜8を介してp型不純物拡散領
域6に印加され、その部分にチャネルが形成されてコレ
クタ端子とエミッタ端子との間が導通状態となる。これ
により、図4の誘導性負荷25が通電する。
【0029】その後、図4のスイッチ29が閉路してゲ
ート端子に制御電圧が印加されなくなると、図2のp型
不純物拡散領域6のチャネルがなくなりコレクタ端子と
エミッタ端子との間が遮断状態となる。これにより誘導
性負荷25への通電が遮断される。このとき、IGBT
2のコレクタ端子には誘導性負荷25に発生するフライ
バック電圧が印加される。このフライバック電圧が電源
電圧よりも高くツェナーダイオード群19,22のブレ
ークダウン電圧を超えるときには、ゲート端子にツェナ
ーダイオードを流れる電流と抵抗28により決まる電圧
が印加されるようになる。すると、IGBT2は、その
ゲート電圧により再びオンして通電状態となり、誘電性
負荷25のフライバックエネルギを吸収するようにな
る。これにより、IGBT2がフライバック電圧によっ
て過電圧破壊するのが防止される。
【0030】次に、各種のシミュレーション結果を、図
5,6,7,8を用いて説明する。尚、等電位リング
は、図7,8に示すように、(I),(II),(III
),(IV),(V )の5つ設けている。
【0031】図5,6には耐圧のシミュレーション結果
を示す。図5,6において横軸にはエミッタ・コレクタ
間の印加電圧をとり、縦軸には流れた電流をとってい
る。又、図5は図9,10に示す従来構造の絶縁分離型
半導体装置でのシミュレーション結果であり、図6は図
1,2,3に示す本実施形態でのシミュレーション結果
である。
【0032】又、図10でのB−B’線および図1での
A−A線での基板断面におけるブレークダウン電圧時の
シリコン基板内部の等電位分布およびSi/SiO2
面の電界強度分布を計算した。
【0033】この結果を、図7,図8に示す。図7は図
10に示す従来構造の絶縁分離型半導体装置でのB−
B’線におけるシミュレーション結果であり、図8は本
実施形態でのシミュレーション結果である。図7および
図8における(a)は等電位分布を、又、(b)は電界
強度分布を示す。ここで、図7および図8における
(a)での横軸に基板の端からの距離をとり、縦軸には
基板表面(Si/SiO2 界面)からの深さをとってい
る。図7および図8における(b)においては横軸に基
板の端からの距離をとり、縦軸には電界強度をとってい
る。
【0034】この図7の(a)と図8の(a)を比べた
場合、等電位リングの端部に電界が集中しやすいが、そ
の度合いとして図7の従来構造では等電位リング(V )
の端部に著しく集中しているが、図8の本実施形態では
特定の等電位リングの端部に集中することがなくほぼ均
等に分布していることが分かる。
【0035】又、図7の(a)に示すように従来構造で
は等電位リング(V )の端部に著しく電界が集中してい
ることに起因して図7の(b)に示すように等電位リン
グ(V )の端部において他の領域よりも著しく高い電界
強度となっている。これに対し、図8の(b)に示す本
実施形態では各等電位リングの端部にそれぞれ、ほぼ同
じ高さの電界強度となっている。
【0036】このように電界集中が緩和されることによ
り、図5に示すように従来構造においては耐圧が380
ボルトであるが、図6に示すように本実施形態では耐圧
は600ボルトであり、耐圧が向上する。
【0037】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)内外の等電位リング(等電位リング16と17の
間、および、等電位リング17と18の間)の間に、帯
状のツェナーダイオード群19,22を環状に延設し、
ツェナーダイオード群19,22と外周側の等電位リン
グとを連結するとともに、ツェナーダイオード群19,
22と内周側の等電位リングとを連結した。よって、等
電位リングの間に帯状のツェナーダイオード群19,2
2が環状に延設された構造となり、内側の等電位リング
と外側の等電位リングとツェナーダイオード群19,2
2とがIGBT2を中心とした半径方向において一定の
間隔をおいて配置されることになる。
【0038】つまり、図10でのB−B’線とC−C’
線では、ポリシリコン層(44,43c,43d,4
5,43a,43b,46)の間隔が異なりシリコン基
板40において所望の電界集中緩和が得られず所望の耐
圧を確保することが難しかったのに対し、図3の本実施
形態ではポリシリコン層(等電位リング16、ツェナー
ダイオード群19、等電位リング17、ツェナーダイオ
ード群22、等電位リング18)が五重の環状に配置さ
れているので、ポリシリコン層の間隔を一定にして基板
に形成したIGBT2を中心とした半径方向において電
界集中緩和を行うことができ、所望の耐圧を確保するこ
とができる。
【0039】これまで説明してきたものの他にも、以下
のように実施してもよい。第1の素子としてnチャネル
型IGBTを用いたが、pチャネル型IGBTに適用し
たり、IGBTの他にもパワーMOSFET等に適用し
てもよい。
【0040】又、第2の素子としてツェナーダイオード
(より正確にはツェナーダイオード対)を用いたが、抵
抗を用いてもよい。要は、第1の素子に加わる電圧が過
大になったときに第1の素子を作動させて同素子を保護
する機能を有するものであればよい。
【0041】又、等電位リングの数は、前述した実施形
態では「3」であったが、「2」であったり、「4」以
上でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態におけるチップの平面図。
【図2】 図1でのA−A断面図。
【図3】 要部での平面図。
【図4】 絶縁分離型半導体装置および外部機器の電気
的な構成図。
【図5】 耐圧のシミュレーション結果を示す図。
【図6】 耐圧のシミュレーション結果を示す図。
【図7】 従来構造での等電位分布と電界強度のシミュ
レーション結果を示す図。
【図8】 本実施形態での等電位分布と電界強度のシミ
ュレーション結果を示す図。
【図9】 従来の絶縁分離型半導体装置を示す断面図。
【図10】 従来の絶縁分離型半導体装置における平面
図。
【符号の説明】
2…第1の素子としてのIGBT、3…半導体基板とし
てのシリコン基板、14…絶縁膜としてのシリコン酸化
膜、15…等電位リング群、16,17,18…等電位
リング、19…第2の素子を構成するツェナーダイオー
ド群、22…第2の素子を構成するツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 直人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成された第1の素子と、 第1の素子形成領域の周囲における前記半導体基板の上
    に形成された絶縁膜と、 多重の導電性リングよりなり、前記絶縁膜の上における
    第1の素子形成領域の外周側に配置され、最も外周側の
    リングが前記半導体基板に電気的に接続されるとともに
    最も内周側のリングが前記第1の素子の端子と電気的に
    接続された等電位リング群と、 前記絶縁膜の上において前記等電位リング群での内外の
    等電位リングの間に配置され、一端が内周側の等電位リ
    ングに電気的に接続され、他端が外周側の等電位リング
    に電気的に接続された第2の素子とを備えた絶縁分離型
    半導体装置であって、 内外の等電位リングの間に、帯状の第2の素子を環状に
    延設し、第2の素子と外周側の等電位リングとを連結す
    るとともに、第2の素子と内周側の等電位リングとを連
    結したことを特徴とする絶縁分離型半導体装置。
  2. 【請求項2】 第2の素子と外周側の等電位リングとの
    連結箇所のピッチと、第2の素子と内周側の等電位リン
    グとの連結箇所のピッチとを等しくした請求項1に記載
    の絶縁分離型半導体装置。
  3. 【請求項3】 第2の素子と外周側の等電位リングとの
    連結箇所のピッチと、第2の素子と内周側の等電位リン
    グとの連結箇所のピッチとを等しくするとともに、帯状
    の第2の素子の延設方向において前記ピッチの1/2だ
    けズラした位置を連結箇所とした請求項1に記載の絶縁
    分離型半導体装置。
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