JPH10163149A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置

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JPH10163149A
JPH10163149A JP33471696A JP33471696A JPH10163149A JP H10163149 A JPH10163149 A JP H10163149A JP 33471696 A JP33471696 A JP 33471696A JP 33471696 A JP33471696 A JP 33471696A JP H10163149 A JPH10163149 A JP H10163149A
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JP
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substrate
pure water
etching
rinsing
tank
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Application number
JP33471696A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kimura
雅洋 基村
Kazunori Fujikawa
和憲 藤川
Yasuhiro Kojo
泰弘 小條
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP33471696A priority Critical patent/JPH10163149A/ja
Publication of JPH10163149A publication Critical patent/JPH10163149A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング残渣を確実に除去することができ
る基板処理方法および基板処理装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 基板処理装置は、基板Wを処理するため
の処理槽12と、処理槽12の底部に設けられた供給口
13に純水を供給するための純水供給路14と、処理槽
12の上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チャンバ15
と、処理槽12の上部に形成されたオーバフロー部16
から密閉チャンバ15の底部にオーバフローした純水等
を排液口17を介してドレイン18に回収するための回
収路19と、純水供給路14中に配設されそこを通過す
る純水中にIPA(イソ・プロピル・アルコール)およ
びHF(フッ化水素)を混合するためのミキシングバル
ブ22と、複数の基板Wを一括して挟持した状態で処理
槽12内の純水中に浸漬し、あるいは搬送するためのチ
ャック23とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示用ガラス基板、半導体製造装置用マスク基板等
の基板を処理するための基板処理方法および基板処理装
置に関し、特に、基板に対してエッチングを行うための
基板処理方法および基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、基板の表面に形成された酸化膜
を除去するためにエッチングを行う場合には、従来、基
板をフッ化水素酸等のエッチング液中に浸漬してエッチ
ング処理を施した後、この基板を純水または温純水等の
リンス液でリンス処理することによりエッチング処理時
に発生したエッチング残渣を除去し、しかる後に、この
基板を乾燥させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッチ
ング残渣を純水や温純水により完全に除去することは困
難である。特に、基板の表面に親水性の部分と疎水性の
部分とが混在する場合、コロイダルシリカ等から形成さ
れたエッチング残渣は酸化膜が除去された後の疎水性の
部分に付着し易いことから、このエッチング残渣がリン
ス処理後も基板表面に残存してパーティクルとなり、こ
の基板により製造される半導体の歩留まりを低下させる
という問題がある。
【0004】また、基板の乾燥工程において、その乾燥
方式として、例えば特開平6−326073号公報に記
載されているように、有機溶剤の蒸気を供給しながら基
板をリンス液中から低速で引き上げることにより基板を
乾燥する方式を採用した場合等、エッチング処理後の基
板の表面に有機溶剤を供給する処理方式においては、酸
化膜が除去された後の基板の疎水性部分に付着したエッ
チング残渣が有機溶剤と反応し、この反応物がパーティ
クルとなるという現象も発生する。
【0005】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、エッチング残渣を確実に除去すること
ができる基板処理方法および基板処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板をエッチング液中に浸漬してエッチング処理す
るエッチング工程と、エッチング処理後の基板をリンス
液中に浸漬してリンス処理するリンス工程と、リンス処
理後の基板を乾燥処理する乾燥工程とを含む基板処理方
法において、前記エッチング液またはリンス液中に有機
溶剤を供給することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、基板をエッチン
グ液中に浸漬してエッチング処理するエッチング工程
と、エッチング処理後の基板を有機溶剤中に浸漬して当
該基板を有機溶剤によりリンス処理するリンス工程と、
リンス処理後の基板を乾燥処理する乾燥工程とからなる
ことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、処理槽と、前記
処理槽に基板をエッチング処理するためのエッチング液
を供給するエッチング液供給手段と、前記処理槽に基板
をリンス処理するためのリンス液を供給するリンス液供
給手段と、前記エッチング処理時またはリンス処理時に
前記エッチング液またはリンス液に有機溶剤を供給する
有機溶剤供給手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、その底部に純水
を供給するための供給口を有するとともにその上部に処
理液のオーバフロー部を有する処理槽と、前記処理槽内
へ前記供給口を介して純水を供給する純水供給路と、前
記オーバフロー部からオーバフローした純水を回収する
回収路と、前記純水供給路中に配設され、前記純水供給
路を介して前記処理槽に供給される純水中にエッチング
に供される薬液を混合する薬液混合手段と、前記純水供
給路中に配設され、前記純水供給路を介して前記処理槽
に供給される純水中に有機溶剤を混合する有機溶剤混合
手段と、前記薬液混合手段および有機溶剤混合手段を制
御することにより、純水中に前記薬液を混合させる際若
しくは純水中に前記薬液を混合させた後に、純水中に有
機溶剤を混合させる制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記処理槽の上方空間を閉鎖的に包囲
する密閉チャンバと、前記密閉チャンバ内において基板
を保持して前記処理槽内から前記処理槽上方に上昇させ
る搬送機構と、前記密閉チャンバ内を減圧する減圧手段
とをさらに有している。
【0011】請求項6に記載の発明は、エッチング液を
貯留するエッチング槽と、リンス液を貯留するリンス槽
と、基板乾燥機構を有する乾燥部と、基板を前記エッチ
ング槽、リンス槽及び乾燥部に順次搬送する搬送機構と
を有する基板処理装置において、前記エッチング槽内に
貯留されたエッチング液または前記リンス槽内に貯留さ
れたリンス液中に有機溶剤を供給する有機溶剤供給手段
を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は基板処理装置の要部を示
す縦断面図である。
【0013】この基板処理装置は基板Wとして略円形の
半導体ウエハを使用し、この基板Wに対してエッチング
を行うものであり、基板Wを処理するための処理槽12
と、処理槽12の底部に設けられた供給口13に図示し
ない純水供給源から純水を供給するための純水供給路1
4と、処理槽12の上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チ
ャンバ15と、処理槽12の上部に形成されたオーバフ
ロー部16から密閉チャンバ15の底部にオーバフロー
した純水等を排液口17を介してドレイン18に回収す
るための回収路19と、純水供給路14中に配設されそ
こを通過する純水中にIPA(イソ・プロピル・アルコ
ール)およびHF(フッ化水素)等の薬液を混合するた
めのミキシングバルブ22と、複数の基板Wを一括して
挟持した状態で処理槽12内の純水中に浸漬し、あるい
は搬送するためのチャック23とを有する。
【0014】密閉チャンバ15の上部には、チャック2
3を通過させるための図示を省略した開閉蓋が設けられ
ている。また、密閉チャンバ15の側壁には、窒素ガス
導入口24とIPA蒸気導入口25とが配設されてい
る。窒素ガス導入口24は、管路26により開閉弁27
を介して図示しない窒素ガスの供給源と接続されてい
る。また、IPA蒸気導入口25は、管路28により開
閉弁29およびIPA蒸気発生ユニット32を介して図
示しない窒素ガスの供給源と接続されている。
【0015】IPA蒸気発生ユニット32は、キャリア
ガスとしての窒素ガス中にIPAの蒸気を混入させるた
めのユニットである。このIPA蒸気発生ユニット32
におけるIPA蒸気の発生方法としては、IPA中に窒
素ガスを吹き込む方法、バブリングする方法、超音波を
利用する方法、あるいはIPAをヒータで加熱する方法
など、適宜の方法を使用することができる。なお、IP
Aをその沸点以下の温度で蒸発させることによりIPA
蒸気を生成した場合には、当該IPA蒸気へのパーティ
クルの混入を防止できるという効果がある。
【0016】密閉チャンバ15の底部に配設された排液
口17とドレイン18とを接続する回収路19には、開
閉弁33が配設されている。また、回収路19は真空ポ
ンプ等の減圧手段34と接続されている。このため、開
閉弁33を閉止した状態で減圧手段34を作動させるこ
とにより、密閉チャンバ15内を減圧することができ
る。
【0017】純水供給路14中に配設されたミキシング
バルブ22は、そこを通過する純水中に薬液を混合する
ための複数の薬液導入弁35a、35b、35c、35
d、35eと、純水と純水中に混合された薬液とを均一
に混合するためのスタティックミキサー36とを備え
る。
【0018】複数の薬液導入弁35a、35b、35
c、35d、35eのうち薬液導入弁35aは、図示し
ないHFの供給源と接続されている。また、薬液導入弁
35bは、図示しないIPAの供給源と接続されてい
る。このため、純水が純水供給路14中を通過している
状態において薬液導入弁35aを開放した場合には、純
水中にHFが混合して生成されたフッ化水素酸が処理槽
12に供給される。また、純水が純水供給路14中を通
過している状態において薬液導入弁35bを開放した場
合には、純水とIPAとの混合液が処理槽12に供給さ
れる。
【0019】また、薬液導入弁35a、35b、35
c、35d、35eのうち、薬液導入弁35a、35b
以外の薬液導入弁35c、35d、35eは、エッチン
グ以外の処理に供される他の薬液の供給源と接続されて
いる。基板Wにエッチング以外の処理を施す場合におい
ては、薬液導入弁35c、35d、35eが適宜開放さ
れ、純水供給路14中を通過する純水中に必要な薬液が
混合される。
【0020】なお、図1における符号37は、ミキシン
グバルブ22と処理槽12あるいは回収路19と処理槽
12を選択的に連通させるための開閉弁である。
【0021】図2は上述した基板処理装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【0022】上述した基板処理装置は、RAM92、R
OM93およびCPU94から成る制御部95を備え
る。この制御部95は、インタフェース96を介して、
開閉弁27、29、33、37を開閉するための開閉弁
制御部97、ミキシングバルブ22における薬液導入弁
35a、35b、35c、35d、35eを開閉制御す
るためのミキシングバルブ制御部98およびチャック2
3を駆動制御するためのチャック制御部99と接続され
ている。基板処理装置は制御部95により制御され、後
述する基板処理動作を実行する。
【0023】次に、上述した基板処理装置における基板
Wの処理動作について説明する。図3は、この発明の第
1実施形態に係る基板Wの処理動作を示すフローチャー
トである。
【0024】基板Wを処理するに先立ち、開閉弁27を
開放して窒素ガス導入口24から密閉チャンバ15内に
窒素ガスを供給し、密閉チャンバ15内を窒素ガスによ
りパージする(ステップS11)。また、開閉弁37を
操作し、純水供給路14から処理槽12に純水を供給す
る(ステップS12)。処理槽12中に供給された純水
は、オーバフロー部16から密閉チャンバ15の底部に
オーバフローし、回収路19を介してドレイン18に回
収される。このとき、各薬液導入弁35a、35b、3
5c、35d、35eは閉じられている。
【0025】次に、薬液導入弁35aを開放することに
より、純水供給路14を通過する純水中にHFを混合す
る(ステップS13)。そして、純水とHFとが混合す
ることにより生成されたフッ化水素酸の濃度が処理槽1
2中において所定の濃度となれば、チャック23により
複数の基板Wを一括して挟持した状態で処理槽12内の
フッ化水素酸中に浸漬し、そのエッチング処理を行う
(ステップS14)。
【0026】この状態においては、純水とHFとが混合
することにより生成されたフッ化水素酸は、処理槽12
の上部に形成されたオーバフロー部16から常にオーバ
フローしている。但し、フッ化水素酸の濃度が処理槽1
2中において所定の濃度となれば、純水およびHFの供
給を停止し、フッ化水素酸がオーバフローしない状態で
基板Wのエッチング処理を行うようにしてもよい。
【0027】基板Wのエッチング処理が終了すれば、薬
液導入弁35aを閉じ、純水中へのHFの混合を停止す
る(ステップS15)。これにより、処理槽12中のフ
ッ化水素酸はやがて純水と置換され、基板Wのリンス処
理がなされる。
【0028】次に、薬液導入弁35bを開放し、純水供
給路14を通過する純水中にIPAを混合することによ
り、処理槽12中の基板Wを純水とIPAとの混合液に
より処理する(ステップS16)。このとき、基板Wの
表面に付着するコロイダルシリカ等のエッチング残渣は
IPAにより包み込まれた状態となり、純水中に容易に
溶解することにより基板Wの表面から除去され、純水と
IPAとの混合液と共にオーバフロー部16から回収路
19を介してドレイン18に回収される。
【0029】続いて、薬液導入弁35bを閉じて純水中
へのIPAの混合を停止すると共に(ステップS1
7)、処理槽12への純水の供給を停止する(ステップ
S18)。そして、開閉弁27を閉止して密閉チャンバ
15内への窒素ガスの供給を停止すると共に、開閉弁2
9を開放することによりIPA蒸気供給口25からIP
A蒸気発生ユニット32で発生したIPA蒸気を窒素ガ
スと共に密閉チャンバ15内に供給する(ステップS1
9)。
【0030】この状態において、複数の基板Wをチャッ
ク23により処理槽12内の純水とIPAとの混合液中
から低速で引き上げる(ステップS20)。これによ
り、基板Wの表面から純水とIPAとの混合液が除去さ
れる。
【0031】このとき、特にこの実施の形態において
は、基板Wの引き上げ工程において、水溶性でかつ基板
Wに対する純水の表面張力を低下させる作用を有するI
PAの蒸気が密閉チャンバ15内に供給されるので、基
板W表面の表面張力が低下して基板Wの乾燥が促進され
ると共に、純水とIPAとの混合液中にパーティクルが
僅かに存在していても基板W表面へのパーティクルの付
着はほとんど起こらない。
【0032】基板Wが純水とIPAとの混合液中から完
全に引き上げられた後も、密閉チャンバ15内へのIP
A蒸気の供給を一定時間継続する。これにより、基板W
の表面に付着した純水はIPAに置換される。また、万
一基板Wの表面に僅かなエッチング残渣が残存していた
としても、このエッチング残渣は基板Wの表面で凝縮し
たIPAにより包み込まれ、基板Wの表面より処理槽1
2中に滴下し、あるいは密閉チャンバ15内に蒸発する
ことにより除去される。
【0033】次に、開閉弁29を閉鎖して密閉チャンバ
15内へのIPA蒸気の供給を停止する(ステップS2
1)。また、開閉弁37を切り替えて純水とIPAとの
混合液をドレイン18に排出する(ステップS22)。
そして、開閉弁33を閉鎖した状態で減圧手段34を作
動させ、密閉チャンバ15内を減圧する(ステップS2
3)。これにより、減圧によるIPAの沸点降下によっ
て、基板Wの表面で純水と置換したIPAは速やかに蒸
発し、基板Wは迅速に乾燥する。
【0034】基板Wの乾燥が完了すれば、チャック23
により基板Wを後工程に搬送して処理を終了する。
【0035】なお、上述した実施の形態においては、ミ
キシングバルブ22の薬液導入弁35bを利用し、純水
供給路14中を通過する純水中にIPAを混合する場合
について説明したが、IPAを処理槽12内に貯留され
た純水中に直接供給する方式としてもよい。但し、上述
した実施の形態のように純水中に混合する方式とすれ
ば、IPAをより均一に供給することが可能となる。
【0036】また、上述した実施の形態において、純水
供給路14から供給する純水の温度は、IPAの沸点以
下とすることが好ましい。純水供給路14から供給する
純水の温度をIPAの沸点以上とした場合においては、
純水中にIPAが混合する際に、IPAの沸騰により発
生する泡により基板Wの表面にパーティクルが付着する
おそれがあるためである。
【0037】さらに、上述した実施の形態においては、
基板Wの引き上げ工程において、純水とIPAとの混合
液の液面を静止状態とするため、純水とIPAとの混合
液のオーバフローを停止させているが、純水とIPAと
の混合液をオーバフローさせながら基板Wを引き上げる
ようにしてもよい。
【0038】上述した実施の形態においては、純水中に
IPAを供給することにより、エッチング工程で発生す
るエッチング残渣をIPAで包み込んで基板Wの表面よ
り除去することから、エッチング残渣によるパーティク
ルの発生を防止することが可能となる。このとき、特に
上述した実施の形態においては、純水を処理槽12から
オーバフローさせた状態で純水中にIPAを供給するこ
とから、基板Wの表面より除去されたエッチング残渣は
速やかに処理槽12の外部に排出され、基板Wの表面に
再付着することはない。
【0039】また、上述した実施の形態においては、密
閉チャンバ15内を窒素ガスによりパージした状態で、
密閉チャンバ15へIPAまたはIPA蒸気を供給する
ことから、火災、爆発等の危険性をより確実に回避する
ことが可能となる。
【0040】次に、図1に示す基板処理装置における基
板Wの処理動作の他の実施形態について説明する。図4
は、この発明の第2実施形態に係る基板Wの処理動作を
示すフローチャートである。なお、図3に示す第1実施
形態においては純水に液体状態のIPAを供給している
が、この実施の形態においては純水にIPAの蒸気を供
給している。
【0041】基板Wを処理するに先立ち、密閉チャンバ
15内を窒素ガスによりパージする(ステップS3
1)。また、純水供給路14から処理槽12に純水を供
給する(ステップS32)。処理槽12中に供給された
純水は、オーバフロー部16から密閉チャンバ15の底
部にオーバフローし、回収路19を介してドレイン18
に回収される。
【0042】次に、薬液導入弁35aを開放することに
より、純水供給路14を通過する純水中にHFを混合す
る(ステップS33)。そして、純水とHFとが混合す
ることにより生成されたフッ化水素酸の濃度が処理槽1
2中において所定の濃度となれば、チャック23により
複数の基板Wを一括して挟持した状態で処理槽12内の
フッ化水素酸中に浸漬し、そのエッチング処理を行う
(ステップS34)。
【0043】基板Wのエッチング処理が終了すれば、薬
液導入弁35aを閉じ、純水中へのHFの混合を停止す
る(ステップS35)。これにより、処理槽12中のフ
ッ化水素酸はやがて純水と置換され、基板Wのリンス処
理がなされる。
【0044】続いて、開閉弁27を閉止して密閉チャン
バ15内への窒素ガスの供給を停止すると共に、開閉弁
29を開放することによりIPA蒸気供給口25からI
PA蒸気発生ユニット32で発生したIPA蒸気を窒素
ガスと共に密閉チャンバ15内に供給する(ステップS
36)。これにより、IPAが純水中に溶解し、処理槽
12中の基板Wは純水とIPAとの混合液により処理さ
れる。このとき、第1実施形態の場合と同様、基板Wの
表面に付着するコロイダルシリカ等のエッチング残渣は
IPAにより包み込まれた状態となり、純水中に容易に
溶解することにより基板Wの表面から除去され、純水と
IPAとの混合液と共にオーバフロー部16から回収路
19を介してドレイン18に回収される。
【0045】続いて、処理槽12への純水の供給を停止
する(ステップS37)。そして、複数の基板Wを、チ
ャック23により処理槽12内の純水とIPAとの混合
液中から低速で引き上げる(ステップS38)。これに
より、基板Wの表面から純水とIPAとの混合液が除去
される。このとき、IPA蒸気の密閉チャンバ15内へ
の供給は継続されていることから、基板W表面の表面張
力が低下して基板Wの乾燥が促進されると共に、純水と
IPAとの混合液中にパーティクルが僅かに存在してい
ても基板W表面へのパーティクルの付着はほとんど起こ
らない。
【0046】基板Wが純水とIPAとの混合液中から完
全に引き上げられた後も、密閉チャンバ15内へのIP
A蒸気の供給を一定時間継続する。これにより、基板W
の表面に付着した純水はIPAに置換される。また、万
一基板Wの表面に僅かなエッチング残渣が残存していた
としても、このエッチング残渣は基板Wの表面で凝縮し
たIPAにより包み込まれ、基板Wの表面より処理槽1
2中に滴下し、あるいは密閉チャンバ15内に蒸発する
ことにより除去される。
【0047】次に、開閉弁29を閉鎖して密閉チャンバ
15内へのIPA蒸気の供給を停止する(ステップS3
9)。また、開閉弁37を切り替えて純水とIPAとの
混合液をドレイン18に排出する(ステップS40)。
そして、開閉弁33を閉鎖した状態で減圧手段34を作
動させ、密閉チャンバ15内を減圧する(ステップS4
1)。これにより、減圧によるIPAの沸点降下によっ
て、基板Wの表面で純水と置換したIPAは速やかに蒸
発し、基板Wは迅速に乾燥する。
【0048】基板Wの乾燥が完了すれば、チャック23
により基板Wを後工程に搬送して処理を終了する。
【0049】なお、上述した実施の形態においては、I
PA蒸気を密閉チャンバ15内に導入させることにより
IPAを純水中に供給しているが、IPA蒸気を処理槽
12内の純水中にバブリングすることにより、純水中に
IPAを溶解させる構成としてもよい。
【0050】上述した実施の形態においては、第1実施
形態と同様、純水中にIPAを供給することにより、エ
ッチング工程で発生するエッチング残渣をIPAで包み
込んで基板Wの表面より除去することから、エッチング
残渣によるパーティクルの発生を防止することが可能と
なる。このとき、純水を処理槽12からオーバフローさ
せた状態で純水中にIPAを混合することから、基板W
の表面より除去されたエッチング残渣は速やかに処理槽
12の外部に排出され、基板Wの表面に再付着すること
はない。
【0051】次に、図1に示す基板処理装置における基
板Wの処理動作のさらに他の実施形態について説明す
る。図5は、この発明の第3実施形態に係る基板Wの処
理動作を示すフローチャートである。なお、図3に示す
第1実施形態においては純水によるリンス処理時にIP
Aを供給しているが、この実施の形態においてはHFに
よるエッチング処理時にIPAを供給している。
【0052】基板Wを処理するに先立ち、密閉チャンバ
15内を窒素ガスによりパージする(ステップS5
1)。また、純水供給路14から処理槽12に純水を供
給する(ステップS52)。処理槽12中に供給された
純水は、オーバフロー部16から密閉チャンバ15の底
部にオーバフローし、回収路19を介してドレイン18
に回収される。
【0053】次に、薬液導入弁35aを開放することに
より、純水供給路14を通過する純水中にHFを混合す
る(ステップS53)。また、薬液導入弁35bを開放
することにより、純水供給路14を通過する純水中にI
PAを混合する(ステップS54)。そして、チャック
23により複数の基板Wを一括して挟持した状態で処理
槽12内の混合液中に浸漬し、そのエッチング処理を行
う(ステップS55)。このとき、エッチング処理に伴
って発生するコロイダルシリカ等のエッチング残渣はI
PAにより包み込まれた状態となり、混合液中に容易に
溶解することにより基板Wの表面から除去され、混合液
と共にオーバフロー部16から回収路19を介してドレ
イン18に回収される。
【0054】基板Wのエッチング処理が終了すれば、薬
液導入弁35a、35bを閉じ、純水中へのHFおよび
IPAの混合を停止する(ステップS56、S57)。
これにより、処理槽12中の混合液はやがて純水と置換
され、基板Wのリンス処理がなされる。
【0055】続いて、処理槽12への純水の供給を停止
する(ステップS58)。そして、開閉弁27を閉止し
て密閉チャンバ15内への窒素ガスの供給を停止すると
共に、開閉弁29を開放することによりIPA蒸気供給
口25からIPA蒸気発生ユニット32で発生したIP
A蒸気を窒素ガスと共に密閉チャンバ15内に供給する
(ステップS59)。
【0056】この状態において、複数の基板Wをチャッ
ク23により処理槽12内の純水中から低速で引き上げ
る(ステップS60)。これにより、基板Wの表面から
純水が除去される。
【0057】基板Wが純水中から完全に引き上げられた
後も、密閉チャンバ15内へのIPA蒸気の供給を一定
時間継続する。これにより、基板Wの表面に付着した純
水はIPAに置換される。また、万一基板Wの表面に僅
かなエッチング残渣が残存していたとしても、このエッ
チング残渣は基板Wの表面で凝縮したIPAにより包み
込まれ、基板Wの表面より処理槽12中に滴下し、ある
いは密閉チャンバ15内に蒸発することにより除去され
る。
【0058】次に、開閉弁29を閉鎖して密閉チャンバ
15内へのIPA蒸気の供給を停止する(ステップS6
1)。また、開閉弁37を切り替えて純水とIPAとの
混合液をドレイン18に排出する(ステップS62)。
そして、開閉弁33を閉鎖した状態で減圧手段34を作
動させ、密閉チャンバ15内を減圧する(ステップS6
3)。これにより、減圧によるIPAの沸点降下によっ
て、基板Wの表面で純水と置換したIPAは速やかに蒸
発し、基板Wは迅速に乾燥する。
【0059】基板Wの乾燥が完了すれば、チャック23
により基板Wを後工程に搬送して処理を終了する。
【0060】上述した実施の形態においては、HFによ
るエッチング処理時にIPAを供給することにより、エ
ッチング工程で発生するエッチング残渣をIPAで包み
込んで基板Wの表面より除去することから、エッチング
残渣によるパーティクルの発生を防止することが可能と
なる。このとき、純水とHFとの混合液を処理槽12か
らオーバフローさせた状態で純水中にIPAを混合する
ことから、基板Wの表面より除去されたエッチング残渣
は速やかに処理槽12の外部に排出され、基板Wの表面
に再付着することはない。
【0061】次に、図1に示す基板処理装置における基
板Wの処理動作のさらに他の実施形態について説明す
る。図6は、この発明の第4実施形態に係る基板Wの処
理動作を示すフローチャートである。なお、図3に示す
第1実施形態においては、基板Wをリンス処理するため
の純水中にIPAを供給しているが、この実施の形態に
おいてはIPAにより基板Wをリンスするようにしてい
る。
【0062】基板Wを処理するに先立ち、密閉チャンバ
15内を窒素ガスによりパージする(ステップS7
1)。また、純水供給路14から処理槽12に純水を供
給する(ステップS72)。処理槽12中に供給された
純水は、オーバフロー部16から密閉チャンバ15の底
部にオーバフローし、回収路19を介してドレイン18
に回収される。
【0063】次に、薬液導入弁35aを開放することに
より、純水供給路14を通過する純水中にHFを混合す
る(ステップS73)。そして、純水とHFとが混合す
ることにより生成されたフッ化水素酸の濃度が処理槽1
2中において所定の濃度となれば、チャック23により
複数の基板Wを一括して挟持した状態で処理槽12内の
フッ化水素酸中に浸漬し、そのエッチング処理を行う
(ステップS14)。
【0064】基板Wのエッチング処理が終了すれば、薬
液導入弁35aを閉じ、純水中へのHFの混合を停止す
る(ステップS75)。また、処理槽12への純水の供
給を停止する(ステップS76)。
【0065】次に、薬液導入弁35bを開放して処理槽
12にIPAを供給し、純水とHFとの混合液をIPA
と置換することにより、処理槽12中の基板WをIPA
によりリンス処理する(ステップS77)。このとき、
基板Wの表面に付着するコロイダルシリカ等のエッチン
グ残渣はIPAにより包み込まれてIPA中に容易に溶
解することにより基板Wの表面から除去され、IPAと
共にオーバフロー部16から回収路19を介してドレイ
ン18に回収される。処理槽12内の純水とHFとの混
合液がIPAに完全に置換されれば、薬液導入弁35b
を閉じてIPAの混合を停止する(ステップS78)。
なお、純水とHFとの混合液をドレイン18に排出した
後IPAを供給するようにしてもよい。
【0066】続いて、複数の基板Wをチャック23によ
り処理槽12内のIPA中から低速で引き上げる(ステ
ップS79)。これにより、基板Wの表面からIPAが
除去される。次に、開閉弁37を切り替えてIPAをド
レイン18に排出する(ステップS80)。そして、開
閉弁33を閉鎖した状態で減圧手段34を作動させ、密
閉チャンバ15内を減圧する(ステップS81)。これ
により、減圧によるIPAの沸点降下によって、基板W
の表面のIPAは速やかに蒸発し、基板Wは迅速に乾燥
する。
【0067】基板Wの乾燥が完了すれば、チャック23
により基板Wを後工程に搬送して処理を終了する。
【0068】上述した実施の形態においては、IPAに
より基板Wをリンス処理することから、エッチング工程
で発生するエッチング残渣をIPAで包み込んで基板W
の表面より除去することができ、エッチング残渣による
パーティクルの発生を防止することが可能となる。ま
た、基板WをIPA中から引き上げた後、減圧して乾燥
することから、基板Wを迅速に乾燥することができる。
【0069】次に、この発明のさらに他の実施形態につ
いて説明する。図7はこの発明の第5実施形態に係る基
板Wの処理動作を実現するための基板処理装置の要部を
示す縦断面図である。なお、上述した各実施形態におい
ては単一の処理槽12により基板Wをエッチング処理、
リンス処理および乾燥処理しているが、この実施の形態
においては、複数の基板Wをチャック41によりエッチ
ング処理部42、リンス処理部43および乾燥部44に
順次搬送して、エッチング処理、リンス処理および乾燥
処理を行うように構成されている。
【0070】上記エッチング処理部42は、基板Wをエ
ッチング処理するためのエッチング槽50と、エッチン
グ槽50の底部に設けられた供給口51にフッ化水素酸
貯留部52からフッ化水素酸を供給するためのフッ化水
素酸供給路53と、エッチング槽50の上部に設けられ
たオーバフロー部54から液受け部55にオーバフロー
したフッ化水素酸を排液口56からフィルター57、ポ
ンプ58を介してフッ化水素酸貯留部52に回収するた
めの回収路59と、回収路59と開閉弁60を介して接
続されたドレイン61とを備える。
【0071】また、リンス処理部43は、基板Wをリン
ス処理するためのリンス槽70と、リンス槽70の底部
に設けられた供給口71に図示しない純水供給源から純
水を供給するための純水供給路73と、純水供給路73
中を通過する純水中にIPA貯留部80に貯留されたI
PAを混合するためのIPA混合部81と、リンス槽7
0の上部に設けられたオーバフロー部74から液受け部
75にオーバフローした純水を排液口76からドレイン
77に回収するための回収路79とを備える。なお、I
PA混合部81は、単一の薬液導入弁とスタティックミ
キサーとからなる図示しないミキシングバルブ等から構
成され、純水供給路73を通過する純水中にIPA貯留
部80に貯留されたIPAを均一に混合する。
【0072】乾燥部44は、基板Wを高速で回転させる
ことにより乾燥する回転式基板乾燥装置や、基板Wを有
機溶剤中に浸漬することにより乾燥する浸漬型乾燥装置
などの周知の基板乾燥装置90から構成される。
【0073】また、この基板処理装置は、図1に示す基
板処理装置と同様、図2に示す制御部95を有する。
【0074】次に、上述した基板処理装置における基板
Wの処理動作について説明する。
【0075】先ず、エッチング処理部42において、ポ
ンプ58を駆動させ、フッ化水素酸をフッ化水素酸貯留
部53、エッチング槽50、液受け部55、フィルター
57、ポンプ58を介してフッ化水素酸貯留部53に至
る循環路中を循環させる。そして、チャック41により
複数の基板Wを一括して挟持した状態で、この基板Wを
エッチング槽50内のフッ化水素酸中に浸漬してエッチ
ング処理する。
【0076】また、これと並行して、リンス処理部43
において純水供給路73からリンス槽70に純水を供給
し、オーバフロー部74から液受け部75にオーバフロ
ーさせておく。そして、エッチング処理部42において
エッチングが終了した基板Wを、チャック41によりリ
ンス槽70内の純水中に浸漬する。
【0077】この状態で一定の時間が経過して基板Wが
純水によりリンス処理されれば、IPA混合部81によ
り純水供給路73中を通過する純水中にIPAを混合
し、リンス槽70中の基板Wを純水とIPAとの混合液
により処理する。このとき、基板Wの表面に付着するコ
ロイダルシリカ等のエッチング残渣はIPAにより包み
込まれた状態となり、純水中に容易に溶解することによ
り基板Wの表面から除去され、純水とIPAとの混合液
と共にオーバフロー部74から回収路79を介してドレ
イン77に回収される。
【0078】続いて、チャック41により基板Wを乾燥
部44に搬送し、この基板Wを基板乾燥装置90により
乾燥処理して処理を終了する。
【0079】上述した実施の形態においては、純水中に
IPAを供給することにより、エッチング工程で発生す
るエッチング残渣をIPAで包み込んで基板Wの表面よ
り除去することから、エッチング残渣によるパーティク
ルの発生を防止することが可能となる。このとき、特に
上述した実施の形態においては、純水をリンス処理部4
3のリンス槽70からオーバフローさせた状態で純水中
にIPAを供給することから、基板Wの表面より除去さ
れたエッチング残渣は速やかにリンス槽70の外部に排
出され、基板Wの表面に再付着することはない。
【0080】なお、この実施の形態においては、リンス
処理部43においてリンス槽70に供給される純水中に
IPAを混合させるようにしているが、前述した第3実
施形態同様、エッチング処理部42においてエッチング
槽50に供給されるフッ化水素酸中にIPAを混合させ
るようにしてもよい。また、液体状態のIPAにかえ
て、前述した第2実施形態同様、IPAの蒸気を使用し
てもよい。
【0081】上記各実施形態においては、いずれも有機
溶剤としてIPAを使用した場合について説明したが、
この有機溶剤としてはメチルアルコール、エチルアルコ
ール等のその他のアルコール類、アセトン、ジエチルケ
トン等のケトン類、メチルエーテル、エチルエーテル等
のエーテル類、エチレングリコール等の多価アルコール
などを使用することができる。但し、金属等の不純物の
含有量が少ないものが市場に多く提供されている点等を
考慮すると、IPAを使用することが好ましい。
【0082】また、上記各実施形態においては、いずれ
もエッチングに供される薬液としてHFを使用してエッ
チング処理を行う場合について説明したが、例えばフッ
化アンモニウムを使用したBHF処理等、エッチング処
理としてその他の各種の方式を採用することができる。
【0083】さらに、上述したいくつかの各実施形態に
おいては、リンス液として純水を使用し基板Wを純水に
よりリンス処理する場合について説明したが、リンス液
としてその他の処理液を使用するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、エッチ
ング液またはリンス液中に有機溶剤を供給することか
ら、エッチング工程で発生するエッチング残渣をエッチ
ング液またはリンス液中の有機溶剤に包み込んで基板の
表面から除去することが可能となる。このため、エッチ
ング残渣によるパーティクルの発生を防止することがで
きる。
【0085】請求項2に記載の発明によれば、エッチン
グ処理後の基板を有機溶剤中に浸漬して有機溶剤により
リンス処理することから、エッチング工程で発生するエ
ッチング残渣をリンス液としての有機溶剤に包み込んで
基板の表面から除去することが可能となる。このため、
エッチング残渣によるパーティクルの発生を防止するこ
とができる。
【0086】請求項3に記載の発明によれば、エッチン
グ処理時またはリンス処理時にエッチング液またはリン
ス液に有機溶剤を供給する有機溶剤供給手段とを備える
ことから、エッチング工程で発生するエッチング残渣を
エッチング液またはリンス液中の有機溶剤に包み込んで
基板の表面から除去することが可能となる。このため、
エッチング残渣によるパーティクルの発生を防止するこ
とができる。
【0087】請求項4に記載の発明によれば、薬液混合
手段および有機溶剤混合手段を制御することにより、純
水中に薬液を混合させる際若しくは純水中に薬液を混合
させた後に、純水中に有機溶剤を混合させる制御手段と
を備えることから、エッチング工程で発生するエッチン
グ残渣を純水中の有機溶剤に包み込んで基板の表面から
除去することが可能となる。このため、エッチング残渣
によるパーティクルの発生を防止することができる。ま
た、純水供給路中に配設され純水供給路を介して処理槽
に供給される純水中に有機溶剤を混合する有機溶剤混合
手段により有機溶剤を供給することから、純水中に有機
溶剤を均一に供給することができる。さらに、純水を処
理槽からオーバフローさせた状態で純水中に有機溶剤を
供給することができるので、基板の表面より除去された
エッチング残渣は速やかに処理槽の外部に排出され、エ
ッチング残渣の基板の表面への再付着を防止することが
できる。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、処理槽の
上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チャンバと、密閉チャ
ンバ内において基板を保持して処理槽内から処理槽上方
に上昇させる搬送機構と、密閉チャンバ内を減圧する減
圧手段とをさらに有することから、純水と有機溶剤との
混合液によりエッチング残渣を除去した後の基板を密閉
チャンバ内において迅速に乾燥させることが可能とな
る。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、エッチン
グ液を貯留するエッチング槽と、リンス液を貯留するリ
ンス槽と、基板乾燥機構を有する乾燥部と、基板を前記
エッチング槽、リンス槽及び乾燥部に順次搬送する搬送
機構とを有する基板処理装置において、エッチング槽内
に貯留されたエッチング液またはリンス槽内に貯留され
たリンス液中に有機溶剤を供給する有機溶剤供給手段を
有することから、エッチング工程で発生するエッチング
残渣をエッチング槽内のエッチング液中またはリンス槽
内のリンス液中の有機溶剤に包み込んで基板の表面から
除去することが可能となる。このため、エッチング残渣
によるパーティクルの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板処理装置の要部を示す縦断
面図である。
【図2】基板処理装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】この発明の第1実施形態に係る基板の処理動作
を示すフローチャートである。
【図4】この発明の第2実施形態に係る基板の処理動作
を示すフローチャートである。
【図5】この発明の第3実施形態に係る基板の処理動作
を示すフローチャートである。
【図6】この発明の第4実施形態に係る基板の処理動作
を示すフローチャートである。
【図7】他の実施形態に係る基板処理装置の要部を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
12 処理槽 14 純水供給路 15 密閉チャンバ 16 オーバフロー部 18 ドレイン 19 回収路 22 ミキシングバルブ 23 チャック 24 窒素ガス導入口 25 IPA蒸気供給口 32 IPA蒸気発生ユニット 34 減圧手段 35a 薬液導入弁 35b 薬液導入弁 36 スタティックミキサー 42 エッチング処理部 43 リンス処理部 44 乾燥部 50 エッチング槽 52 フッ化水素酸貯留部 53 フッ化水素酸供給路 70 リンス槽 73 純水供給路 80 IPA貯留部 81 IPA混合部 90 基板乾燥装置 95 制御部 97 開閉弁制御部 98 ミキシングバルブ制御部 99 チャック制御部 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小條 泰弘 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板をエッチング液中に浸漬してエッチ
    ング処理するエッチング工程と、エッチング処理後の基
    板をリンス液中に浸漬してリンス処理するリンス工程
    と、リンス処理後の基板を乾燥処理する乾燥工程とを含
    む基板処理方法において、 前記エッチング液またはリンス液中に有機溶剤を供給す
    ることを特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 基板をエッチング液中に浸漬してエッチ
    ング処理するエッチング工程と、 エッチング処理後の基板を有機溶剤中に浸漬して当該基
    板を有機溶剤によりリンス処理するリンス工程と、 リンス処理後の基板を乾燥処理する乾燥工程と、 からなることを特徴とする基板処理方法。
  3. 【請求項3】 処理槽と、 前記処理槽に基板をエッチング処理するためのエッチン
    グ液を供給するエッチング液供給手段と、 前記処理槽に基板をリンス処理するためのリンス液を供
    給するリンス液供給手段と、 前記エッチング処理時またはリンス処理時に前記エッチ
    ング液またはリンス液に有機溶剤を供給する有機溶剤供
    給手段と、 を備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 その底部に純水を供給するための供給口
    を有するとともにその上部に処理液のオーバフロー部を
    有する処理槽と、 前記処理槽内へ前記供給口を介して純水を供給する純水
    供給路と、 前記オーバフロー部からオーバフローした純水を回収す
    る回収路と、 前記純水供給路中に配設され、前記純水供給路を介して
    前記処理槽に供給される純水中にエッチングに供される
    薬液を混合する薬液混合手段と、 前記純水供給路中に配設され、前記純水供給路を介して
    前記処理槽に供給される純水中に有機溶剤を混合する有
    機溶剤混合手段と、 前記薬液混合手段および有機溶剤混合手段を制御するこ
    とにより、純水中に前記薬液を混合させる際若しくは純
    水中に前記薬液を混合させた後に、純水中に有機溶剤を
    混合させる制御手段と、 を備えることを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記処理槽の上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チャンバ
    と、 前記密閉チャンバ内において、基板を保持して前記処理
    槽内から前記処理槽上方に上昇させる搬送機構と、 前記密閉チャンバ内を減圧する減圧手段と、 をさらに有する基板処理装置。
  6. 【請求項6】 エッチング液を貯留するエッチング槽
    と、リンス液を貯留するリンス槽と、基板乾燥機構を有
    する乾燥部と、基板を前記エッチング槽、リンス槽及び
    乾燥部に順次搬送する搬送機構とを有する基板処理装置
    において、 前記エッチング槽内に貯留されたエッチング液または前
    記リンス槽内に貯留されたリンス液中に有機溶剤を供給
    する有機溶剤供給手段を有することを特徴とする基板処
    理装置。
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WO2020230529A1 (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社カネカ 素子の製造方法

Cited By (2)

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JPWO2020230529A1 (ja) * 2019-05-15 2021-12-23 株式会社カネカ 素子の製造方法

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