JPH10163164A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置

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JPH10163164A
JPH10163164A JP34064896A JP34064896A JPH10163164A JP H10163164 A JPH10163164 A JP H10163164A JP 34064896 A JP34064896 A JP 34064896A JP 34064896 A JP34064896 A JP 34064896A JP H10163164 A JPH10163164 A JP H10163164A
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JP
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substrate
pure water
processing tank
etching
vapor
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JP34064896A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kimura
雅洋 基村
Yasuhiro Kojo
泰弘 小條
Kazunori Fujikawa
和憲 藤川
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Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング残渣を確実に除去することができ
る基板処理方法および基板処理装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 基板処理装置は、処理槽12と、処理槽
12に純水を供給するための純水供給路14と、処理槽
12の上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チャンバ15
と、処理槽12の上部に形成されたオーバフロー部16
からオーバフローした純水等を回収するための回収路1
9と、純水供給路14中を通過する純水中にHF等の薬
液を混合するためのミキシングバルブ22と、複数の基
板Wを一括して挟持した状態で処理槽12内の純水中に
浸漬し、あるいは純水中から引き上げるためのチャック
23と、管路28により開閉弁29およびIPA蒸気発
生ユニット32を介して窒素ガスの供給源と接続され、
密閉チャンバ15内にIPA蒸気を供給するIPA蒸気
導入口25とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示用ガラス基板、半導体製造装置用マスク基板等
の基板を処理するための基板処理方法および基板処理装
置に関し、特に、基板に対してエッチングを行うための
基板処理方法および基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、基板の表面に形成された酸化膜
を除去するためにエッチングを行う場合には、従来、基
板をフッ化水素酸等のエッチング液中に浸漬してエッチ
ング処理を施した後、この基板を純水または温純水等の
リンス液でリンス処理することによりエッチング処理時
に発生したエッチング残渣を除去し、しかる後に、この
基板を乾燥させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッチ
ング残渣を純水や温純水により完全に除去することは困
難である。特に、基板の表面に親水性の部分と疎水性の
部分とが混在する場合、コロイダルシリカ等から形成さ
れたエッチング残渣は酸化膜が除去された後の疎水性の
部分に付着し易いことから、このエッチング残渣がリン
ス処理後も基板表面に残存してパーティクルとなり、こ
の基板により製造される半導体の歩留まりを低下させる
という問題がある。
【0004】また、基板の乾燥工程において、その乾燥
方式として、例えば特開平6−326073号公報に記
載されているように、有機溶剤の蒸気を供給しながら基
板をリンス液中から低速で引き上げることにより基板を
乾燥する方式を採用した場合等、エッチング処理後の基
板の表面に有機溶剤を供給する処理方式においては、酸
化膜が除去された後の基板の疎水性部分に付着したエッ
チング残渣が有機溶剤と反応し、この反応物がパーティ
クルとなるという現象も発生する。
【0005】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、エッチング残渣を確実に除去すること
ができる基板処理方法および基板処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板をエッチング液中に浸漬してエッチング処理す
るエッチング工程と、エッチング処理後の基板をリンス
液中に浸漬してリンス処理するリンス工程と、リンス処
理後の基板をリンス液中から露出させる露出工程とを含
む基板処理方法において、少なくとも、基板の上端がリ
ンス液液面の上方に露出する時点から、基板の下端がリ
ンス液液面の上方に露出した後一定時間を経過するまで
の間、基板の周囲に有機溶剤の蒸気を供給することを特
徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、処理槽と、前記
処理槽に基板をエッチング処理するためのエッチング液
を供給するエッチング液供給手段と、前記処理槽に基板
をリンス処理するためのリンス液を供給するリンス液供
給手段と、基板を前記処理槽の上方位置と処理槽内部位
置との間で昇降移動させる基板昇降手段と、前記基板昇
降手段によって基板を上昇させることにより、基板の上
端がリンス液液面の上方に露出する時点から、基板の下
端がリンス液液面の上方に露出した後一定時間を経過す
るまでの間、基板の周囲に有機溶剤の蒸気を供給する蒸
気供給手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、その底部に純水
を供給するための供給口を有するとともにその上部に処
理液のオーバフロー部を有する処理槽と、前記処理槽内
へ前記供給口を介して純水を供給する純水供給路と、前
記オーバフロー部からオーバフローした純水を回収する
回収路と、前記純水供給路中に配設され、前記純水供給
路を介して前記処理槽に供給される純水中にエッチング
に供される薬液を混合する薬液混合手段と、基板を前記
処理槽の上方位置と処理槽内部位置との間で昇降移動さ
せる基板昇降手段と、前記処理槽の上方空間を閉鎖的に
包囲する密閉チャンバと、前記密閉チャンバ内に有機溶
剤の蒸気を供給するための蒸気供給手段と、前記蒸気供
給手段を制御することにより、前記基板昇降手段により
上昇移動される基板の上端が処理槽に貯留された純水の
液面の上方に露出する時点から、基板の下端が処理槽に
貯留された純水の液面の上方に露出した後一定時間を経
過するまでの間、前記密閉チャンバ内に有機溶剤の蒸気
を供給させる制御手段と、前記密閉チャンバ内を減圧す
る減圧手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は基板処理装置の要部を示
す縦断面図である。
【0010】この基板処理装置は基板Wとして略円形の
半導体ウエハを使用し、この基板Wに対してエッチング
を行うものであり、基板Wを処理するための処理槽12
と、処理槽12の底部に設けられた供給口13に図示し
ない純水供給源から純水を供給するための純水供給路1
4と、処理槽12の上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チ
ャンバ15と、処理槽12の上部に形成されたオーバフ
ロー部16から密閉チャンバ15の底部にオーバフロー
した純水等を排液口17を介してドレイン18に回収す
るための回収路19と、純水供給路14中に配設されそ
こを通過する純水中にHF(フッ化水素)等の薬液を混
合するためのミキシングバルブ22と、複数の基板Wを
一括して挟持した状態で処理槽12内の純水中に浸漬
し、あるいは純水中から引き上げるためのチャック23
とを有する。
【0011】密閉チャンバ15の上部には、チャック2
3を通過させるための図示を省略した開閉蓋が設けられ
ている。また、密閉チャンバ15の側壁には、窒素ガス
導入口24とIPA(イソ・プロピル・アルコール)蒸
気導入口25とが配設されている。窒素ガス導入口24
は、管路26により開閉弁27を介して図示しない窒素
ガスの供給源と接続されている。また、IPA蒸気導入
口25は、管路28により開閉弁29およびIPA蒸気
発生ユニット32を介して図示しない窒素ガスの供給源
と接続されている。
【0012】IPA蒸気発生ユニット32は、キャリア
ガスとしての窒素ガス中にIPAの蒸気を混入させるた
めのユニットである。このIPA蒸気発生ユニット32
におけるIPA蒸気の発生方法としては、IPA中に窒
素ガスを吹き込む方法、バブリングする方法、超音波を
利用する方法、あるいはIPAをヒータで加熱する方法
など、適宜の方法を使用することができる。なお、IP
Aをその沸点以下の温度で蒸発させることによりIPA
蒸気を生成した場合には、当該IPA蒸気へのパーティ
クルの混入を防止できるという効果がある。
【0013】なお、キャリアガスとしてIPA蒸気発生
ユニット32中に導入される窒素ガスは、図示しない加
熱手段により予め加熱されている。このため、窒素ガス
をキャアリアガスとして密閉チャンバ内に供給されるI
PA蒸気の温度(すなわち窒素ガスとIPA蒸気とが混
合した気体の温度)は、処理槽12内に供給される純水
の温度より10°以上高い温度となっている。
【0014】密閉チャンバ15の底部に配設された排液
口17とドレイン18とを接続する回収路19には、開
閉弁33が配設されている。また、回収路19は真空ポ
ンプ等の減圧手段34と接続されている。このため、開
閉弁33を閉止した状態で減圧手段34を作動させるこ
とにより、密閉チャンバ15内を減圧することができ
る。
【0015】純水供給路14中に配設されたミキシング
バルブ22は、そこを通過する純水中に薬液を混合する
ための複数の薬液導入弁35a、35b、35c、35
d、35eと、純水と純水中に混合された薬液とを均一
に混合するためのスタティックミキサー36とを備え
る。
【0016】複数の薬液導入弁35a、35b、35
c、35d、35eのうち薬液導入弁35aは、図示し
ないHFの供給源と接続されている。このため、純水が
純水供給路14中を通過している状態において薬液導入
弁35aを開放した場合には、純水中にHFが混合して
生成されたフッ化水素酸が処理槽12に供給される。
【0017】また、薬液導入弁35a、35b、35
c、35d、35eのうち、薬液導入弁35a以外の薬
液導入弁35b、35c、35d、35eは、エッチン
グ以外の処理に供される他の薬液の供給源と接続されて
いる。基板Wにエッチング以外の処理を施す場合におい
ては、薬液導入弁35b、35c、35d、35eが適
宜開放され、純水供給路14中を通過する純水中に必要
な薬液が混合される。
【0018】なお、図1における符号37は、ミキシン
グバルブ22と処理槽12あるいは回収路19と処理槽
12を選択的に連通させるための開閉弁である。
【0019】図2は上述した基板処理装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【0020】上述した基板処理装置は、RAM92、R
OM93およびCPU94から成る制御部95を備え
る。この制御部95は、インタフェース96を介して、
開閉弁27、29、33、37を開閉するための開閉弁
制御部97、ミキシングバルブ22における薬液導入弁
35a、35b、35c、35d、35eを開閉制御す
るためのミキシングバルブ制御部98およびチャック2
3を駆動制御するためのチャック制御部99と接続され
ている。基板処理装置は制御部95により制御され、後
述する基板処理動作を実行する。
【0021】次に、上述した基板処理装置における基板
Wの処理動作について説明する。図3は、この発明の第
1実施形態に係る基板Wの処理動作を示すフローチャー
トである。
【0022】基板Wを処理するに先立ち、開閉弁27を
開放して窒素ガス導入口24から密閉チャンバ15内に
窒素ガスを供給し、密閉チャンバ15内を窒素ガスによ
りパージする(ステップS11)。また、開閉弁37を
操作し、純水供給路14から処理槽12に純水を供給す
る(ステップS12)。処理槽12中に供給された純水
は、オーバフロー部16から密閉チャンバ15の底部に
オーバフローし、回収路19を介してドレイン18に回
収される。このとき、各薬液導入弁35a、35b、3
5c、35d、35eは閉じられている。
【0023】次に、薬液導入弁35aを開放することに
より、純水供給路14を通過する純水中にHFを混合す
る(ステップS13)。そして、純水とHFとが混合す
ることにより生成されたフッ化水素酸の濃度が処理槽1
2中において所定の濃度となれば、チャック23により
複数の基板Wを一括して挟持した状態で処理槽12内の
フッ化水素酸中に浸漬し、そのエッチング処理を行う
(ステップS14)。
【0024】この状態においては、純水とHFとが混合
することにより生成されたフッ化水素酸は、処理槽12
の上部に形成されたオーバフロー部16から常にオーバ
フローしている。但し、フッ化水素酸の濃度が処理槽1
2中において所定の濃度となれば、純水およびHFの供
給を停止し、フッ化水素酸がオーバフローしない状態で
基板Wのエッチング処理を行うようにしてもよい。
【0025】基板Wのエッチング処理が終了すれば、薬
液導入弁35aを閉じ、純水中へのHFの混合を停止す
る(ステップS15)。これにより、処理槽12中のフ
ッ化水素酸はやがて純水と置換され、基板Wのリンス処
理がなされる。
【0026】続いて、処理槽12への純水の供給を停止
する(ステップS16)。そして、開閉弁27を閉止し
て密閉チャンバ15内への窒素ガスの供給を停止すると
共に、開閉弁29を開放することによりIPA蒸気供給
口25からIPA蒸気発生ユニット32で発生したIP
A蒸気を窒素ガスと共に密閉チャンバ15内に供給する
(ステップS17)。
【0027】この状態において、複数の基板Wをチャッ
ク23により処理槽12内の純水中から低速で引き上げ
る(ステップS18)。これにより、基板Wの表面から
純水が除去される。
【0028】このとき、基板Wの引き上げ工程におい
て、水溶性でかつ基板Wに対する純水の表面張力を低下
させる作用を有するIPAの蒸気が密閉チャンバ15内
に供給されるので、基板W表面の表面張力が低下して基
板Wの乾燥が促進されると共に、純水中にパーティクル
が存在していても基板W表面へのこのパーティクルの付
着はほとんど起こらない。
【0029】なお、この実施の形態においては、基板W
の引き上げ工程において、純水の液面を静止状態とする
ため純水のオーバフローを停止させているが、純水をオ
ーバフローさせながら基板Wを引き上げるようにしても
よい。
【0030】基板Wが純水中から完全に引き上げられた
後も、密閉チャンバ15内へのIPA蒸気の供給を一定
時間Tだけ継続する(ステップS19)。これにより、
IPA蒸気は基板Wの表面で凝縮し、基板Wの表面に付
着した純水はIPAに置換される。
【0031】このとき、エッチング工程で発生し基板W
の表面に付着するエッチング残渣は、基板Wの表面で凝
縮したIPAにより包み込まれ、IPAと共に基板Wの
表面より処理槽12内の純水中に滴下し、あるいはIP
Aと共に密閉チャンバ15内に蒸発することにより除去
される。
【0032】基板Wの下端が純水の液面の上方に露出す
ることにより基板Wが純水中から完全に引き上げられた
後時間Tが経過すれば、開閉弁29を閉鎖して密閉チャ
ンバ15内へのIPA蒸気の供給を停止する(ステップ
S20)。また、開閉弁37を切り替えて純水をドレイ
ン18に排出する(ステップS21)。そして、開閉弁
33を閉鎖した状態で減圧手段34を作動させ、密閉チ
ャンバ15内を減圧する(ステップS22)。これによ
り、減圧によるIPAの沸点降下によって、基板Wの表
面で純水と置換したIPAは速やかに蒸発し、基板Wは
迅速に乾燥する。
【0033】なお、上記時間Tは、エッチング工程にお
けるエッチング量や、処理後の基板Wにより作成するデ
ィバイスの特性等により決定される。この時間Tは、ご
く短時間でもよいが、エッチング残渣の有効に除去する
ためには3秒以上とすることが好ましく1分以上とする
ことがより好ましい。また、この時間Tは、基板の処理
効率を考慮すると20分以下とすることが好ましい。
【0034】基板Wの乾燥が完了すれば、チャック23
により基板Wを後工程に搬送して処理を終了する。
【0035】上述した実施の形態において、窒素ガスを
キャアリアガスとして密閉チャンバ内に供給されるIP
A蒸気の温度(すなわち窒素ガスとIPA蒸気とが混合
した気体の温度)は、処理槽12内に供給される純水の
温度より10°以上高い温度とすることが好ましい。こ
のような温度とすることにより、基板W上においてIP
Aの蒸気の凝縮が促進され、エッチング残渣をより有効
に除去することができる。
【0036】上述した実施形態においては、基板Wを単
一の処理槽によりエッチング処理、リンス処理および乾
燥処理する場合について説明したが、基板Wをエッチン
グ処理槽やリンス処理槽等に順次搬送して処理を行うよ
うにしてもよい。
【0037】また、上述した実施の形態においては、基
板Wを純水中から引き上げる以前に密閉チャンバ15内
にIPAの蒸気を供給しているが、このIPA蒸気の供
給は、基板Wがリンス液たる純水の液面の上方に露出す
る時点から開始してもよい。
【0038】また、上述した実施形態においては、いず
れも有機溶剤としてIPAを使用した場合について説明
したが、この有機溶剤としてはメチルアルコール、エチ
ルアルコール等のその他のアルコール類、アセトン、ジ
エチルケトン等のケトン類、メチルエーテル、エチルエ
ーテル等のエーテル類、エチレングリコール等の多価ア
ルコールなどを使用することができる。但し、金属等の
不純物の含有量が少ないものが市場に多く提供されてい
る点等を考慮すると、IPAを使用することが好まし
い。
【0039】また、上述した実施形態においては、いず
れもエッチングに供される薬液としてHFを使用してエ
ッチング処理を行う場合について説明したが、例えばフ
ッ化アンモニウムを使用したBHF処理等、エッチング
処理としてその他の各種の方式を採用することができ
る。
【0040】さらに、上述した実施形態においては、リ
ンス液として純水を使用し基板Wを純水によりリンス処
理する場合について説明したが、リンス液としてその他
の処理液を使用するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、少なく
とも、基板の上端がリンス液液面の上方に露出する時点
から、基板の下端がリンス液液面の上方に露出した後一
定時間を経過するまでの間、基板の周囲に有機溶剤の蒸
気を供給することから、エッチング工程で発生するエッ
チング残渣を基板の表面で凝縮する有機溶剤に包み込ん
で基板の表面から除去することが可能となる。このた
め、エッチング残渣によるパーティクルの発生を防止す
ることができる。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、基板の上
端がリンス液液面の上方に露出する時点から、基板の下
端がリンス液液面の上方に露出した後一定時間を経過す
るまでの間基板の周囲に有機溶剤の蒸気を供給する蒸気
供給手段とを備えることから、エッチング工程で発生す
るエッチング残渣を基板の表面で凝縮する有機溶剤に包
み込んで基板の表面から除去することが可能となる。こ
のため、エッチング残渣によるパーティクルの発生を防
止することができる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、蒸気供給
手段を制御することにより、基板昇降手段により上昇移
動される基板の上端が処理槽に貯留された純水の液面の
上方に露出する時点から、基板の下端が処理槽に貯留さ
れた純水の液面の上方に露出した後一定時間を経過する
までの間、前記密閉チャンバ内に有機溶剤の蒸気を供給
させる制御手段を有することから、エッチング工程で発
生するエッチング残渣を基板の表面で凝縮する有機溶剤
に包み込んで基板の表面から除去することが可能とな
る。このため、エッチング残渣によるパーティクルの発
生を防止することができる。
【0044】また、密閉チャンバ内を減圧する減圧手段
を備えることから、基板の表面に凝縮した有機溶剤の沸
点を降下させて迅速に気化させることができる。このた
め、基板を迅速に乾燥させることが可能となる。
【0045】このとき、純水と薬液との混合液によるエ
ッチング処理と、純水によるリンス処理と、乾燥処理と
を同一の処理槽により実行することができるので、装置
を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板処理装置の要部を示す縦断
面図である。
【図2】基板処理装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】この発明に係る基板の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
12 処理槽 14 純水供給路 15 密閉チャンバ 16 オーバフロー部 18 ドレイン 19 回収路 22 ミキシングバルブ 23 チャック 24 窒素ガス導入口 25 IPA蒸気供給口 32 IPA蒸気発生ユニット 34 減圧手段 35a 薬液導入弁 36 スタティックミキサー 95 制御部 97 開閉弁制御部 98 ミキシングバルブ制御部 99 チャック制御部 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤川 和憲 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板をエッチング液中に浸漬してエッチ
    ング処理するエッチング工程と、エッチング処理後の基
    板をリンス液中に浸漬してリンス処理するリンス工程
    と、リンス処理後の基板をリンス液中から露出させる露
    出工程とを含む基板処理方法において、 少なくとも、基板の上端がリンス液液面の上方に露出す
    る時点から、基板の下端がリンス液液面の上方に露出し
    た後一定時間を経過するまでの間、基板の周囲に有機溶
    剤の蒸気を供給することを特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 処理槽と、 前記処理槽に基板をエッチング処理するためのエッチン
    グ液を供給するエッチング液供給手段と、 前記処理槽に基板をリンス処理するためのリンス液を供
    給するリンス液供給手段と、 基板を前記処理槽の上方位置と処理槽内部位置との間で
    昇降移動させる基板昇降手段と、 前記基板昇降手段によって基板を上昇させることによ
    り、基板の上端がリンス液液面の上方に露出する時点か
    ら、基板の下端がリンス液液面の上方に露出した後一定
    時間を経過するまでの間、基板の周囲に有機溶剤の蒸気
    を供給する蒸気供給手段と、 を備えることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 その底部に純水を供給するための供給口
    を有するとともにその上部に処理液のオーバフロー部を
    有する処理槽と、 前記処理槽内へ前記供給口を介して純水を供給する純水
    供給路と、 前記オーバフロー部からオーバフローした純水を回収す
    る回収路と、 前記純水供給路中に配設され、前記純水供給路を介して
    前記処理槽に供給される純水中にエッチングに供される
    薬液を混合する薬液混合手段と、 基板を前記処理槽の上方位置と処理槽内部位置との間で
    昇降移動させる基板昇降手段と、 前記処理槽の上方空間を閉鎖的に包囲する密閉チャンバ
    と、 前記密閉チャンバ内に有機溶剤の蒸気を供給するための
    蒸気供給手段と、 前記蒸気供給手段を制御することにより、前記基板昇降
    手段により上昇移動される基板の上端が処理槽に貯留さ
    れた純水の液面の上方に露出する時点から、基板の下端
    が処理槽に貯留された純水の液面の上方に露出した後一
    定時間を経過するまでの間、前記密閉チャンバ内に有機
    溶剤の蒸気を供給させる制御手段と、 前記密閉チャンバ内を減圧する減圧手段と、 を備えることを特徴とする基板処理装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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