JPH10162934A - 電気ヒータ - Google Patents

電気ヒータ

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Publication number
JPH10162934A
JPH10162934A JP31600196A JP31600196A JPH10162934A JP H10162934 A JPH10162934 A JP H10162934A JP 31600196 A JP31600196 A JP 31600196A JP 31600196 A JP31600196 A JP 31600196A JP H10162934 A JPH10162934 A JP H10162934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
energization
electric heater
temperature
current
Prior art date
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Pending
Application number
JP31600196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Hironaka
泰雅 弘中
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気ヒータの連続運転時にその定格通りの発
熱量が得ることが可能であり、しかも通電初期時に大き
な電流が流れないようにする。 【構成】 発熱体10に流れる電流はその抵抗値が最も
小さい通電初期時に最大になる傾向となる。ただ、出力
切り換え手段20により、通電初期時に発熱体10に通
電する電圧の実効値が連続運転時に比べて小さくなるよ
うに発熱体10に通電する電圧が切り換えられているの
で、通電初期時に発熱体に流れる過電流は抑制され、結
果として、連続運転時に発熱体10の定格通りの発熱量
を発生させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度上昇に伴って抵
抗値が増加する特性の発熱体を備えた電気暖房機、電気
式の低温サウナ、乾燥器等に利用される電気ヒータに関
する。
【0002】
【従来の技術】電気暖房機等に使用される発熱体の一つ
として耐熱ガラスの表面に金属膜が形成された構造のガ
ラスヒータがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のガ
ラスヒータは温度上昇に伴って抵抗値が顕著に変化する
という本質的な欠点がある。
【0004】1000Wのガラスヒータの温度抵抗特性
を図2中破線で示している。即ち、通電時の常温20℃
のときには抵抗値が10Ωであるが、連続運転時の20
0℃まで温度が上昇すると抵抗値が13Ω程度にまで増
加する。ガラスヒータに通電する電圧が100Vである
とき、通電初期時にガラスヒータに流れる10Aの電流
が連続運転時には約7.5Aまで低下する。これは、1
000Wのガラスヒータであるにもかかわらず、連続運
転時には約750Wまで低下することを意味する。
【0005】もっとも、1000W以上のガラスヒータ
を使用すれば、少なくとも連続運転時に1000Wの発
熱量が得られることになる。ただ、通電時に10A以上
の大きな電流が流れ、電気暖房機等に装備されたブレー
カが誤作動するおそれがある。通電時にガラスヒータに
流れる電流によりブレーカが誤作動しないように、その
許容電流値を上げると、この問題も一応解消されるもの
の、安全保護の面からすると、この方法を採ることも必
ずしも好ましいことではない。
【0006】本発明は上記した事情に鑑みて創案された
ものであり、その目的とするところは、発熱体の連続運
転時にその定格通りの発熱量が得ることが可能であり、
しかも通電初期時に大きな電流が流れないように改良し
た電気ヒータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気ヒータ
は、温度上昇に伴って抵抗値が増加する特性を有した発
熱体と、通電初期時に発熱体に通電する電圧の実効値が
連続運転時に比べて小さくなるように発熱体に通電する
電圧を切り換える出力切り換え手段とを具備した構成に
なっている。より好ましくは、出力切り換え手段とし
て、温度センサにより発熱体の温度を検出し、この検出
結果に応じて発熱体に通電する電圧を切り換える構成の
ものを用いることが望ましい。あるいは電流センサによ
り発熱体に流れる電流を検出し、この検出結果に応じて
発熱体に通電する電圧を切り換える構成のものを用いる
ことが望ましい。発熱体としては、例えば、ガラスの表
面に金属膜を形成した構成のガラスヒータがある。
【0008】即ち、温度上昇に伴って抵抗値が増加する
特性を有した発熱体を用いる以上、発熱体に流れる電流
はその抵抗値が最も小さい通電初期時に最大になる傾向
となる。ただ、通電初期時に発熱体に通電する電圧の実
効値が連続運転時に比べて小さくなるように発熱体に通
電する電圧が切り換えられているので、上記したような
通電初期時に発熱体に流れる過電流は抑制され、結果と
して、通電初期時、連続運転時に発熱体の定格通りの発
熱量を発生させることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は電気ヒータの回路構成図、図
2は発熱体の温度抵抗特性を示すグラフである。
【0010】ここに例示する電気ヒータは電気暖房機、
電気式の低温サウナ、乾燥器等に装備されているもので
あって、図1に示すように、温度上昇に伴って抵抗値が
増加する特性を有する発熱体10と、通電初期時に発熱
体10に通電する電圧の実効値が連続運転時に比べて小
さくなるように発熱体10に通電する電圧を切り換える
出力切り変え手段20とから構成されている。
【0011】発熱体10としては、ここでは耐熱ガラス
の表面に金属膜が形成された構造の1000Wのガラス
ヒータが使用されている。図2はガラスヒータの温度抵
抗特性を示している。図中破線で示すように、従来は常
温(20℃)で約10Ωを示すものを用いていたが、こ
こでは、図中実線で示すように連続運転時の200℃で
約10Ωを示すものを用いる。常温では10Ωより小さ
い約7Ωの抵抗値を示す。
【0012】出力切り変え手段20としては、図1に示
すように、温度センサ21により発熱体10の温度を検
出し、この検出結果に基づいて発熱体10に通電する電
圧を定格電圧(100V)に切り換えるような回路構成
のものを用いている。
【0013】具体的には、スイッチ40を介して入力さ
れた商用交流を100Vと83.5Vの交流に変換する
トランス22と、トランス22の100V、83.5V
用の出力端子221a、221bと発熱体10との間に
各々接続されたリレー26a、26bと、リレー26
a、26bの各コイルを励磁するためトランジスタ23
a、23bと、温度センサ21からの出力に基づいてト
ランジスタ23a、23bのオンオフを切り換えるため
の信号を生成するマイクロコンピュータ24とから構成
されている。
【0014】マイクロコンピュータ24によりリレー2
6a、26bを切り換えて、発熱体10に対して通電初
期時に83.5Vの交流電圧を通電させ、連続運転時に
100Vの交流電圧を通電させるようになっている。
【0015】通電初期時には発熱体10の温度は常温の
約20℃であるが、連続運転時には約200℃まで上昇
する。発熱体10の抵抗値はその温度にほぼ比例する
(図2参照)、マイクロコンピュータ24には温度セン
サ21により発熱体10の温度のデータが入力されてい
るので、このデータに基づいて発熱体10の抵抗値が推
定できる。マイクロコンピュータ24のシーケンスは次
の通りである。
【0016】電気ヒータの図外のスイッチがオンにされ
ると、まず、リレー26aをオフ、リレー26bをオン
にし、発熱体10に83.5Vの交流電圧を通電させ
る。
【0017】発熱体10に100Vの定格電圧を印加し
たとしても定格電流10A(100V/10Ω)以上の
電流が流れないような抵抗値にまで増加したことを確認
したところで、リレー26aをオン、リレー26bをオ
フにして、発熱体10に100Vの交流電圧を通電させ
る。
【0018】なお、マイクロコンピュータ24は図外の
室内温度センサに基づいて発熱体10に与える電力を制
御し、室内温度を設定温度に一定に保つ機能をも有して
いる。即ち、連続運転時にトランジスタ23aを通じて
リレー26aをオンオフ制御させ、発熱体10に通電す
る100Vの交流電圧のデューティ比を可変にさせるよ
うになっている。
【0019】そして、電気ヒータの図外のスイッチがオ
フにされると、リレー26a、26bを何れもオフにし
て、発熱体10への通電を停止させる。
【0020】この場合、連続運転時に発熱体10の定格
通り1000Wの発熱出力が得られる。従来、1000
Wのガラスヒータを用いていたにもかかわらず、連続運
転時に約750Wの発熱出力しか得られない場合と比較
すると、発熱出力が2〜3割増加することになり、発熱
体10の発熱能力を最大限に引き出すことが可能とな
る。
【0021】通電初期時、発熱体10に流れる電流(通
電初期最大電流)は約11.9A(83.5V/7Ω)
であり、定格電流10A(100V/10Ω)に比べて
若干大きいものの、発熱体10が通電されるとその抵抗
値が増加して直ぐに小さくなる。しかも通電初期最大電
流と定格電流の差は従来に比べると遙かに小さいので、
許容電流の大きいブレーカーを用いなくとも、これが誤
作動するおそれがなくなる。即ち、電気暖房機等に装備
された図外のブレーカーの許容電流値を最大限に下げる
ことができ、安全保護の面でも有利となる。
【0022】また、連続運転時に発熱体10の定格通り
1000Wの発熱出力が得られることは上記したが、本
実施例では通電初期時にも1000Wの発熱出力が得ら
れる。逆に言うと、通電初期時に1000Wの発熱出力
が得られるように、発熱体10に通電する電圧を83.
5Vに設定している。この点でも、発熱体10の発熱能
力を最大限に引き出すことが可能となる。
【0023】なお、ブレーカーの許容電流との関係で通
電初期最大電流を定格電流に一致させる必要があるとき
には、通電初期時、発熱体10に70V(10A×7
Ω)を通電するようにすると良い。この場合、ブレーカ
ーの許容電流値を更に下げることができるので、安全保
護の面でさらに有利となる。
【0024】出力切り変え手段20としては、温度セン
サ21を用いる代わりに電流センサ25を用いるように
しても良い。この場合、電流センサ25により発熱体1
0に流れる電流を検出し、この検出結果に応じて発熱体
10に通電する電圧を切り換えるような構成とする。
【0025】マイクロコンピュータ24のシーケンスは
基本的に上記例と同じであるが、発熱体10の抵抗値の
求め方が上記例とは異なる。即ち、マイクロコンピュー
タ24により発熱体10に通電する電圧を切り換えてい
る以上、発熱体10に実際に通電されている電圧の大き
さを認識することは可能である。一方、発熱体10に実
際に流れる電流の大きさは電流センサ25から入力され
ている。よって、この両者のデータにより発熱体10の
実際の抵抗値を計算することができる。
【0026】出力切り変え手段20として上記のような
構成を用いた場合であっても、上記例と同様の効果が得
ることができる。
【0027】なお、本発明の電気ヒータは上記例に限定
されず、発熱体としては、例えば、セラミック等の絶縁
体の表面に金属膜が形成された構造のものを用いてもよ
い。要するに、温度上昇に伴って抵抗値が増加する特性
を有するものであれば如何なる種類のものを用いてもか
まわない。
【0028】また、出力切り換え手段としては、トラン
スを用いて発熱体に通電する電圧の大きさを切り換える
という形態に限定されず、サイリスタ等の半導体素子に
より発熱体に通電する電圧の点弧制御を行ったり、その
デューティ比を変化させるような形態を採っても良い。
温度センサや電流センサを用いることなく、通電後、所
定時間が経過した時点で発熱体に通電する電圧を定格電
圧に切り換えるような形態をとっても良い。
【0029】通電初期時に発熱体に通電する電圧は、発
熱体の温度抵抗特性、ブレーカーの許容電流、通電初期
時の発生電力等に応じて決定されるものであるが、通
常、連続運転時に発熱体に通電する電圧より小さければ
足りる。発熱体に直流電圧を通電するようにしてもかま
わない。
【0030】
【発明の効果】以上、本発明に係る電気ヒータによる場
合、通電初期時に発熱体に通電する電圧の実効値が連続
運転時に比べて小さくなるように発熱体に通電する電圧
が切り換えられるような構成となっているので、通電初
期時に発熱体に流れる過電流は抑制され、安全保護の面
で有利となる。しかも連続運転時に発熱体の定格通りの
発熱量を発生させることができ、従来と比較すると、発
熱出力を約2〜3割向上させることが可能となる。特
に、発熱体として温度上昇に伴う抵抗値の増大が顕著な
ガラスヒータを用いたときには有意義であり、ガラスヒ
ータの本来有する性能を十分に発揮させることか可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための図であっ
て、電気ヒータの回路構成図である。
【図2】同電気ヒータに用いられる発熱体の温度抵抗特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 発熱体 20 出力切り換え手段 21 温度センサ 25 電流センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度上昇に伴って抵抗値が増加する特性
    を有した発熱体と、通電初期時に発熱体に通電する電圧
    の実効値が連続運転時に比べて小さくなるように発熱体
    に通電する電圧を切り換える出力切り換え手段とを具備
    していることを特徴とする電気ヒータ。
  2. 【請求項2】 出力切り換え手段は、温度センサにより
    前記発熱体の温度を検出し、この検出結果に応じて前記
    発熱体に通電する電圧を切り換える構成となっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気ヒータ。
  3. 【請求項3】 出力切り換え手段は、電流センサにより
    前記発熱体に流れる電流を検出し、この検出結果に応じ
    て前記発熱体に通電する電圧を切り換える構成となって
    いることを特徴とする請求項1記載の電気ヒータ。
  4. 【請求項4】 発熱体はガラスの表面に金属膜を形成し
    た構成となっていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の電気ヒータ。
JP31600196A 1996-11-27 1996-11-27 電気ヒータ Pending JPH10162934A (ja)

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JP31600196A JPH10162934A (ja) 1996-11-27 1996-11-27 電気ヒータ

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JP31600196A JPH10162934A (ja) 1996-11-27 1996-11-27 電気ヒータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119251A (ja) * 2007-10-22 2009-06-04 Panasonic Corp 便座装置およびそれを備えるトイレ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009119251A (ja) * 2007-10-22 2009-06-04 Panasonic Corp 便座装置およびそれを備えるトイレ装置

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