JPH10162893A - ケーブルコネクタ - Google Patents
ケーブルコネクタInfo
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- JPH10162893A JPH10162893A JP31614796A JP31614796A JPH10162893A JP H10162893 A JPH10162893 A JP H10162893A JP 31614796 A JP31614796 A JP 31614796A JP 31614796 A JP31614796 A JP 31614796A JP H10162893 A JPH10162893 A JP H10162893A
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- JP
- Japan
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- cable
- gasket
- connector
- peripheral surface
- cable connector
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケーブルコネクタとケーブル間の気密接続を
安定させる。 【解決手段】 ケーブルコネクタ1は、筒状のコネクタ
本体2の内部でケーブル8が保持され、コネクタ本体2
とケーブル8との間には、両者間を気密にするためのガ
スケット7が備えられている。ガスケット7の内周面に
は、環状凸部7bが設けられている。
安定させる。 【解決手段】 ケーブルコネクタ1は、筒状のコネクタ
本体2の内部でケーブル8が保持され、コネクタ本体2
とケーブル8との間には、両者間を気密にするためのガ
スケット7が備えられている。ガスケット7の内周面に
は、環状凸部7bが設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブルコネクタに
関する。さらに詳しくは、同軸ケーブルなどのケーブル
と密着して接続されることにより、ケーブルコネクタ内
への侵水等を防ぐことができるケーブルコネクタに関す
る。
関する。さらに詳しくは、同軸ケーブルなどのケーブル
と密着して接続されることにより、ケーブルコネクタ内
への侵水等を防ぐことができるケーブルコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】CATV中継器などの屋外に設置される
無線機器は、長期間に渡って風雨にさらされるため、使
用される器材は劣化しやすい。特にCATV中継器に接
続されるケーブルコネクタにおいては、ケーブルとの接
続部からケーブルコネクタ内に雨水や湿気等が侵入し、
ケーブルの導線を腐食させて導通不良が生じるおそれが
ある。そこで従来は、実開平2−98476公報に開示
されているように、ケーブルコネクタ内にガスケットを
設け、そのガスケットをケーブルの外皮に押圧すること
により、ガスケットをケーブル外周面とケーブルコネク
タ内周面に対して密着して接合し、ケーブルコネクタ内
への雨水等の侵入を防いでいた。
無線機器は、長期間に渡って風雨にさらされるため、使
用される器材は劣化しやすい。特にCATV中継器に接
続されるケーブルコネクタにおいては、ケーブルとの接
続部からケーブルコネクタ内に雨水や湿気等が侵入し、
ケーブルの導線を腐食させて導通不良が生じるおそれが
ある。そこで従来は、実開平2−98476公報に開示
されているように、ケーブルコネクタ内にガスケットを
設け、そのガスケットをケーブルの外皮に押圧すること
により、ガスケットをケーブル外周面とケーブルコネク
タ内周面に対して密着して接合し、ケーブルコネクタ内
への雨水等の侵入を防いでいた。
【0003】図11は、従来のケーブルコネクタをケー
ブルが接続された状態で示す全体構成図である。
ブルが接続された状態で示す全体構成図である。
【0004】図11に示すように、ケーブルコネクタ1
01は、内部でケーブル108を保持するコネクタ本体
102と、コネクタ本体102内に備えられ、ケーブル
108を把持するチャック106と、同じくコネクタ本
体102内に備えられ、ケーブルコネクタ101とケー
ブル108の間を気密にするガスケット107とによっ
て構成される。
01は、内部でケーブル108を保持するコネクタ本体
102と、コネクタ本体102内に備えられ、ケーブル
108を把持するチャック106と、同じくコネクタ本
体102内に備えられ、ケーブルコネクタ101とケー
ブル108の間を気密にするガスケット107とによっ
て構成される。
【0005】ケーブル108は、中心導体109と、中
心導体109を取り囲んで設けられる外部導体110
と、外部導体110を覆うケーブル外皮111と、中心
導体109と外部導体110の間に充填される絶縁部材
112とから構成される円形断面の同軸ケーブルであ
り、中心導体109の先端露出部には、CATV中継器
などの機器類の接続端子(不図示)に接続するための接
続ピン113が装着されている。
心導体109を取り囲んで設けられる外部導体110
と、外部導体110を覆うケーブル外皮111と、中心
導体109と外部導体110の間に充填される絶縁部材
112とから構成される円形断面の同軸ケーブルであ
り、中心導体109の先端露出部には、CATV中継器
などの機器類の接続端子(不図示)に接続するための接
続ピン113が装着されている。
【0006】コネクタ本体102は、先端側(図面右
側)から、ケーブル108の先端部分を保持する本体金
具103と、本体金具103にネジにより接続される第
1の締付金具104と、第1の締付金具104にネジに
より接続される第2の締付金具105とから構成され、
全体として筒状の構造体を形成している。
側)から、ケーブル108の先端部分を保持する本体金
具103と、本体金具103にネジにより接続される第
1の締付金具104と、第1の締付金具104にネジに
より接続される第2の締付金具105とから構成され、
全体として筒状の構造体を形成している。
【0007】チャック106は第1の締付金具104内
に備えられている。チャック106は円筒状の部材であ
り、外壁部には数カ所のスリット106aが設けられ、
チャック爪106bが形成されている。さらに、チャッ
ク爪106bの外周面にはテーパ106cが設けられて
いる。なお、第1の締付金具104の内周面には、この
テーパ106cに対応した傾斜面104aが設けられて
いる。
に備えられている。チャック106は円筒状の部材であ
り、外壁部には数カ所のスリット106aが設けられ、
チャック爪106bが形成されている。さらに、チャッ
ク爪106bの外周面にはテーパ106cが設けられて
いる。なお、第1の締付金具104の内周面には、この
テーパ106cに対応した傾斜面104aが設けられて
いる。
【0008】また、ガスケット107は第2の締付金具
105内に備えられている。ガスケット107はリング
状の部材であり、その後端部外周面にはテーパ107a
が設けられている。なお、第2の締付金具105の内周
面には、このテーパ107aに対応した傾斜面105a
が設けられている。
105内に備えられている。ガスケット107はリング
状の部材であり、その後端部外周面にはテーパ107a
が設けられている。なお、第2の締付金具105の内周
面には、このテーパ107aに対応した傾斜面105a
が設けられている。
【0009】上記のケーブルコネクタ101では、ケー
ブル108をコネクタ本体102内に保持させた状態
で、第1の締付金具104が本体金具103に締め付け
られることによって、傾斜面104aによりチャック爪
106bが中心軸方向に絞り込まれ、外部導体110が
把持される。これにより、ケーブルコネクタ101とケ
ーブル108が固定接続される。次いで、第2の締付金
具105が第1の締付金具104に締め付けられること
によって、押圧手段である傾斜面105aとテーパ10
7aによりガスケット107がケーブル108のケーブ
ル外皮111に密着押圧される。以上のようにしてケー
ブルコネクタ101とケーブル108を気密接続し、ケ
ーブルコネクタ101内への雨水等の侵入を防止してい
た。
ブル108をコネクタ本体102内に保持させた状態
で、第1の締付金具104が本体金具103に締め付け
られることによって、傾斜面104aによりチャック爪
106bが中心軸方向に絞り込まれ、外部導体110が
把持される。これにより、ケーブルコネクタ101とケ
ーブル108が固定接続される。次いで、第2の締付金
具105が第1の締付金具104に締め付けられること
によって、押圧手段である傾斜面105aとテーパ10
7aによりガスケット107がケーブル108のケーブ
ル外皮111に密着押圧される。以上のようにしてケー
ブルコネクタ101とケーブル108を気密接続し、ケ
ーブルコネクタ101内への雨水等の侵入を防止してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のケーブルコネクタはガスケットの内周面が平坦
であるので、ガスケットの内周面全体がケーブルの外表
面と当接される。したがって、ケーブルコネクタとケー
ブルが気密接続されたときにガスケットに加えられる押
圧加重は、当接面全体に分散する。当接面の一部分に限
って見ると、ガスケット締付圧はさほど大きくないた
め、締付金具の締め付け力量のバラツキによるガスケッ
トの押圧不足、ガスケットなどの各部材の寸法誤差など
の微小な要因によって部分的に締付圧が不足し、ケーブ
ルコネクタとケーブルの間に隙間が生じてしまう場合が
ある。したがって、気密接続が不安定となり、ケーブル
コネクタ内に雨水等が侵入するおそれがあった。
た従来のケーブルコネクタはガスケットの内周面が平坦
であるので、ガスケットの内周面全体がケーブルの外表
面と当接される。したがって、ケーブルコネクタとケー
ブルが気密接続されたときにガスケットに加えられる押
圧加重は、当接面全体に分散する。当接面の一部分に限
って見ると、ガスケット締付圧はさほど大きくないた
め、締付金具の締め付け力量のバラツキによるガスケッ
トの押圧不足、ガスケットなどの各部材の寸法誤差など
の微小な要因によって部分的に締付圧が不足し、ケーブ
ルコネクタとケーブルの間に隙間が生じてしまう場合が
ある。したがって、気密接続が不安定となり、ケーブル
コネクタ内に雨水等が侵入するおそれがあった。
【0011】そこで本発明は、ケーブルコネクタとケー
ブル間の気密接続を安定させることができるケーブルコ
ネクタを提供することを目的とする。
ブル間の気密接続を安定させることができるケーブルコ
ネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のケーブルコネクタは、内部にケーブルを保持す
る筒状のコネクタ本体と、前記コネクタ本体と前記ケー
ブルとの間を気密にするために、前記コネクタ本体と前
記ケーブルとの間に備えられたリング状のガスケットと
を有するケーブルコネクタにおいて、前記ガスケットの
内周面に環状凸部が設けられている。これにより、コネ
クタ本体とケーブルが気密接続されると、ガスケットは
内周面全体ではなく環状凸部が全周に渡って潰され、弾
性変形してケーブルを緊締するので、コネクタ本体とケ
ーブルの間に隙間を生じさせるような微小な要因が発生
しても、環状凸部が自らの復元力で復元し、ケーブルの
外周面全周に常に当接する。
本発明のケーブルコネクタは、内部にケーブルを保持す
る筒状のコネクタ本体と、前記コネクタ本体と前記ケー
ブルとの間を気密にするために、前記コネクタ本体と前
記ケーブルとの間に備えられたリング状のガスケットと
を有するケーブルコネクタにおいて、前記ガスケットの
内周面に環状凸部が設けられている。これにより、コネ
クタ本体とケーブルが気密接続されると、ガスケットは
内周面全体ではなく環状凸部が全周に渡って潰され、弾
性変形してケーブルを緊締するので、コネクタ本体とケ
ーブルの間に隙間を生じさせるような微小な要因が発生
しても、環状凸部が自らの復元力で復元し、ケーブルの
外周面全周に常に当接する。
【0013】前記環状凸部の内径を前記ケーブルの外径
よりも小径に設けることによって、ガスケットにケーブ
ルが挿入されただけで環状凸部が弾性変形し、ケーブル
を緊締する。
よりも小径に設けることによって、ガスケットにケーブ
ルが挿入されただけで環状凸部が弾性変形し、ケーブル
を緊締する。
【0014】また、前記ガスケットの外周面にも前記環
状凸部を設けてもよく、これにより前述と同様にして、
環状凸部はコネクタ本体の内周面全周に常に当接する。
このとき、ガスケットの外周面に設けられた環状凸部の
外径は、コネクタ本体の内径よりも大径に設けることが
望ましい。
状凸部を設けてもよく、これにより前述と同様にして、
環状凸部はコネクタ本体の内周面全周に常に当接する。
このとき、ガスケットの外周面に設けられた環状凸部の
外径は、コネクタ本体の内径よりも大径に設けることが
望ましい。
【0015】さらに、複数の環状凸部を前記ガスケット
に設けることで、ガスケットとケーブルが複数箇所で密
着される。
に設けることで、ガスケットとケーブルが複数箇所で密
着される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0017】図1はケーブルコネクタをケーブルが接続
された状態で示す全体構成図であり、図2は、図1にお
けるガスケットの拡大断面図である。また、図3は、図
1における環状凸部が弾性変形している状態を示す拡大
断面図である。
された状態で示す全体構成図であり、図2は、図1にお
けるガスケットの拡大断面図である。また、図3は、図
1における環状凸部が弾性変形している状態を示す拡大
断面図である。
【0018】図1に示すように、ケーブルコネクタ1は
従来と同様に、内部でケーブル8を保持するコネクタ本
体2と、コネクタ本体2内に備えられ、ケーブルを把持
するチャック6と、ケーブルコネクタ1とケーブル8の
間を気密にするガスケット7とによって構成される。
従来と同様に、内部でケーブル8を保持するコネクタ本
体2と、コネクタ本体2内に備えられ、ケーブルを把持
するチャック6と、ケーブルコネクタ1とケーブル8の
間を気密にするガスケット7とによって構成される。
【0019】ケーブル8が、中心導体9と、中心導体9
を取り囲んで設けられる外部導体10と、外部導体10
を覆うケーブル外皮11と、中心導体9と外部導体10
の間に充填される絶縁部材12とから構成される円形断
面の同軸ケーブルであり、中心導体9の先端露出部には
CATV中継器などの機器類の接続端子(不図示)に接
続するための接続ピン13が装着されていることも、従
来と同様である。
を取り囲んで設けられる外部導体10と、外部導体10
を覆うケーブル外皮11と、中心導体9と外部導体10
の間に充填される絶縁部材12とから構成される円形断
面の同軸ケーブルであり、中心導体9の先端露出部には
CATV中継器などの機器類の接続端子(不図示)に接
続するための接続ピン13が装着されていることも、従
来と同様である。
【0020】コネクタ本体2は、先端側(図面右側)か
ら、ケーブル8の先端部分を保持する本体金具3と、本
体金具3にネジにより接続される第1の締付金具4と、
第1の締付金具4にネジにより接続される第2の締付金
具5とから構成される。
ら、ケーブル8の先端部分を保持する本体金具3と、本
体金具3にネジにより接続される第1の締付金具4と、
第1の締付金具4にネジにより接続される第2の締付金
具5とから構成される。
【0021】本体金具3の先端部外周には、CATV中
継器などの機器類の接続端子(不図示)に接続固定する
ためのネジ部3aが設けられており、同じく本体金具3
の先端部内には、本体金具3と接続ピン13の間を密閉
し、かつ絶縁して固定するための絶縁部材3bが装着さ
れている。ネジ部3aの根元部には前記接続端子(不図
示)との接続時に端子への雨水等の侵入を防ぐためのO
リング14が備えられ、本体金具3の後端部付近には第
1の締付金具4との接続時にケーブルコネクタ1内への
雨水等の侵入を防ぐためのOリング15が備えられてい
る。
継器などの機器類の接続端子(不図示)に接続固定する
ためのネジ部3aが設けられており、同じく本体金具3
の先端部内には、本体金具3と接続ピン13の間を密閉
し、かつ絶縁して固定するための絶縁部材3bが装着さ
れている。ネジ部3aの根元部には前記接続端子(不図
示)との接続時に端子への雨水等の侵入を防ぐためのO
リング14が備えられ、本体金具3の後端部付近には第
1の締付金具4との接続時にケーブルコネクタ1内への
雨水等の侵入を防ぐためのOリング15が備えられてい
る。
【0022】チャック6は第1の締付金具4内に備えら
れている。チャック6は円筒上の部材であり、外壁部に
は数カ所のスリット6aが設けられ、チャック爪6bが
形成されている。さらに、チャック爪6bの外周面に
は、テーパ6cが設けられている。なお、第1の締付金
具4の内周面には、このテーパ6cに対応した傾斜面4
aが設けられている。
れている。チャック6は円筒上の部材であり、外壁部に
は数カ所のスリット6aが設けられ、チャック爪6bが
形成されている。さらに、チャック爪6bの外周面に
は、テーパ6cが設けられている。なお、第1の締付金
具4の内周面には、このテーパ6cに対応した傾斜面4
aが設けられている。
【0023】また、ガスケット7は第2の締付金具5内
に備えられている。ガスケット7はリング状の部材であ
り、その後端部外周面にはテーパ7aが設けられてい
る。第2の締付金具5の内周面には、このテーパ7aに
対応した傾斜面5aが設けられている。なお、ガスケッ
ト7は一般に弾性部材である合成ゴムによって形成さ
れ、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴ
ム、NBR、SBRなどが用いられる。
に備えられている。ガスケット7はリング状の部材であ
り、その後端部外周面にはテーパ7aが設けられてい
る。第2の締付金具5の内周面には、このテーパ7aに
対応した傾斜面5aが設けられている。なお、ガスケッ
ト7は一般に弾性部材である合成ゴムによって形成さ
れ、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴ
ム、NBR、SBRなどが用いられる。
【0024】本実施形態において従来の技術と異なる点
は、ガスケット7の内周面に環状凸部7bが設けられて
いる点である。図2に示すように、環状凸部7bはガス
ケット7内周面に全周に渡って設けられている。
は、ガスケット7の内周面に環状凸部7bが設けられて
いる点である。図2に示すように、環状凸部7bはガス
ケット7内周面に全周に渡って設けられている。
【0025】図1に示すように、上記のケーブルコネク
タ1は、ケーブル8をコネクタ本体2内に保持させた状
態で、第1の締付金具4が本体金具3に締め付けられる
ことによって、傾斜面4aによりチャック爪6bが中心
軸方向に絞り込まれ、外部導体10が把持される。これ
により、ケーブルコネクタ1とケーブル8が固定接続さ
れる。次いで、第2の締付金具5が第1の締付金具4に
締め付けられることによって、押圧手段である傾斜面5
aとテーパ7aによりガスケット7がケーブル外皮11
に密着押圧される。以上により、コネクタ本体2とケー
ブル8が気密接続される。ケーブル外皮11はガスケッ
ト7の内周面全体ではなく環状凸部7bに当接されるた
め、両者間の接触面積は小さく、前述のように気密接続
されたときにガスケット7に加えられる押圧加重は、環
状凸部7bに集中する。このとき、図3に示すように、
環状凸部7bは押圧加重により全周に渡って潰されて弾
性変形し、ケーブル外皮11を緊締している。
タ1は、ケーブル8をコネクタ本体2内に保持させた状
態で、第1の締付金具4が本体金具3に締め付けられる
ことによって、傾斜面4aによりチャック爪6bが中心
軸方向に絞り込まれ、外部導体10が把持される。これ
により、ケーブルコネクタ1とケーブル8が固定接続さ
れる。次いで、第2の締付金具5が第1の締付金具4に
締め付けられることによって、押圧手段である傾斜面5
aとテーパ7aによりガスケット7がケーブル外皮11
に密着押圧される。以上により、コネクタ本体2とケー
ブル8が気密接続される。ケーブル外皮11はガスケッ
ト7の内周面全体ではなく環状凸部7bに当接されるた
め、両者間の接触面積は小さく、前述のように気密接続
されたときにガスケット7に加えられる押圧加重は、環
状凸部7bに集中する。このとき、図3に示すように、
環状凸部7bは押圧加重により全周に渡って潰されて弾
性変形し、ケーブル外皮11を緊締している。
【0026】したがって、締付金具の締め付け力量のバ
ラツキによるガスケット7の押圧不足、ガスケット7な
どの各部材の寸法誤差など、ケーブルコネクタ1とケー
ブル8の間に隙間を生じさせるような微小な要因が発生
しても、弾性変形してケーブル外皮11を緊締している
環状凸部7bが自らの復元力で復元するため、環状凸部
7bはケーブル外皮11の全周に常に当接する。
ラツキによるガスケット7の押圧不足、ガスケット7な
どの各部材の寸法誤差など、ケーブルコネクタ1とケー
ブル8の間に隙間を生じさせるような微小な要因が発生
しても、弾性変形してケーブル外皮11を緊締している
環状凸部7bが自らの復元力で復元するため、環状凸部
7bはケーブル外皮11の全周に常に当接する。
【0027】以上のように、本発明では、ケーブルコネ
クタ1とケーブル8の間に隙間を生じさせるような微小
な要因が発生しても気密が損なわれないので、従来より
も気密接続を安定させることができる。
クタ1とケーブル8の間に隙間を生じさせるような微小
な要因が発生しても気密が損なわれないので、従来より
も気密接続を安定させることができる。
【0028】本実施形態では、本発明のケーブルコネク
タ1に接続されるケーブル8が円形断面の同軸ケーブル
である場合について説明したが、ケーブルコネクタ1に
接続されるケーブル8の断面形状は円形に限られず、長
円形、楕円形、角形などの異円形形状でもよい。この場
合には、ガスケット7の内周形状もケーブル8の断面形
状と同形に形成される。
タ1に接続されるケーブル8が円形断面の同軸ケーブル
である場合について説明したが、ケーブルコネクタ1に
接続されるケーブル8の断面形状は円形に限られず、長
円形、楕円形、角形などの異円形形状でもよい。この場
合には、ガスケット7の内周形状もケーブル8の断面形
状と同形に形成される。
【0029】図4から図10は本実施形態におけるガス
ケット7の応用例を示す拡大断面図である。
ケット7の応用例を示す拡大断面図である。
【0030】環状凸部7bの断面形状は、図2に示すよ
うな矩形形状に限られず、図4に示すような丸形形状や
図5に示すような三角形状でもよい。
うな矩形形状に限られず、図4に示すような丸形形状や
図5に示すような三角形状でもよい。
【0031】また、図6に示すように、ガスケット7に
設けられている環状凸部7bの内径をケーブル外皮11
の外径よりも小径となるようにしてもよい。これによ
り、ガスケット7にケーブル8が挿入されただけで、環
状凸部7bは全周に渡って潰されて弾性変形し、ケーブ
ル外皮11を緊締する。したがって、例えば、ケーブル
コネクタ1が屋外に長期間放置されて第2の締付部金具
5の締め付けが緩くなっても、環状凸部7b自身の復元
力により一定の気密が保たれるので、ケーブルコネクタ
1内に雨水等がすぐに侵入してくることはなく、ケーブ
ルコネクタ1の耐久性はより向上する。そのため、ケー
ブルコネクタ1接続部の保守点検の頻度を抑えることが
できる。なお、環状凸部7bとケーブル外皮11との接
触面積は小さいので、ガスケット7へケーブル8を挿入
する際に摩擦抵抗の影響を受けにくく、挿入性は損なわ
れない。
設けられている環状凸部7bの内径をケーブル外皮11
の外径よりも小径となるようにしてもよい。これによ
り、ガスケット7にケーブル8が挿入されただけで、環
状凸部7bは全周に渡って潰されて弾性変形し、ケーブ
ル外皮11を緊締する。したがって、例えば、ケーブル
コネクタ1が屋外に長期間放置されて第2の締付部金具
5の締め付けが緩くなっても、環状凸部7b自身の復元
力により一定の気密が保たれるので、ケーブルコネクタ
1内に雨水等がすぐに侵入してくることはなく、ケーブ
ルコネクタ1の耐久性はより向上する。そのため、ケー
ブルコネクタ1接続部の保守点検の頻度を抑えることが
できる。なお、環状凸部7bとケーブル外皮11との接
触面積は小さいので、ガスケット7へケーブル8を挿入
する際に摩擦抵抗の影響を受けにくく、挿入性は損なわ
れない。
【0032】図7に示すように、ガスケット7の内周面
だけでなく外周面にも環状凸部7cを設けてもよい。ガ
スケット7外周面と第2の締付金具5内周面との間にお
いても、環状凸部7cは前述と同様に作用するので、ガ
スケット7外周面と第2の締付金具5内周面の間から雨
水等がケーブルコネクタ1内に侵入してくる心配もより
軽減することができる。このとき、ガスケット7外周面
に設けられる環状凸部7cの外径を第2の締付金具の内
径よりも大径に設ければ、前述と同様の作用により、ガ
スケット7外周面と第2の締付金具5内周面との間の気
密性の信頼性を向上させることができる。
だけでなく外周面にも環状凸部7cを設けてもよい。ガ
スケット7外周面と第2の締付金具5内周面との間にお
いても、環状凸部7cは前述と同様に作用するので、ガ
スケット7外周面と第2の締付金具5内周面の間から雨
水等がケーブルコネクタ1内に侵入してくる心配もより
軽減することができる。このとき、ガスケット7外周面
に設けられる環状凸部7cの外径を第2の締付金具の内
径よりも大径に設ければ、前述と同様の作用により、ガ
スケット7外周面と第2の締付金具5内周面との間の気
密性の信頼性を向上させることができる。
【0033】さらに、図8に示すように、ガスケット7
に設ける環状凸部7bを複数としてもよい。これによ
り、ガスケット7とケーブル8が複数箇所で密着される
ので、例えば、図9に示すようにケーブルコネクタ1の
後端部でケーブル8が屈曲されて、ガスケット7後端部
の環状凸部7bで隙間が生じた場合でも、他方の環状凸
部7bで気密が確保されているので、ケーブルコネクタ
1内部に雨水等が侵入することはない。なお、環状凸部
7bを複数設ける場合には、環状凸部7bの断面形状は
前述した矩形形状、丸形形状、三角形状のほかに、図1
0に示すようなヒダ状に形成してもよい。以上により、
ガスケット7の一部でケーブル8との間に隙間が発生し
ても気密が損なわれないので、より安定した気密接続を
得ることができ、ケーブルコネクタ1の信頼性をより向
上させることができる。
に設ける環状凸部7bを複数としてもよい。これによ
り、ガスケット7とケーブル8が複数箇所で密着される
ので、例えば、図9に示すようにケーブルコネクタ1の
後端部でケーブル8が屈曲されて、ガスケット7後端部
の環状凸部7bで隙間が生じた場合でも、他方の環状凸
部7bで気密が確保されているので、ケーブルコネクタ
1内部に雨水等が侵入することはない。なお、環状凸部
7bを複数設ける場合には、環状凸部7bの断面形状は
前述した矩形形状、丸形形状、三角形状のほかに、図1
0に示すようなヒダ状に形成してもよい。以上により、
ガスケット7の一部でケーブル8との間に隙間が発生し
ても気密が損なわれないので、より安定した気密接続を
得ることができ、ケーブルコネクタ1の信頼性をより向
上させることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のケーブルコネクタは、コネクタ
本体とケーブルとの間に設けられたリング状のガスケッ
トの内周面に環状凸部が設けられていることにより、ケ
ーブルコネクタとケーブル間の気密接続を安定させるこ
とができる。
本体とケーブルとの間に設けられたリング状のガスケッ
トの内周面に環状凸部が設けられていることにより、ケ
ーブルコネクタとケーブル間の気密接続を安定させるこ
とができる。
【0035】また、環状凸部の内径をケーブルの外径よ
りも小径に設けることによって、環状凸部自身の復元力
により、一定の気密を保つことができる。そのため、ケ
ーブルコネクタが屋外に長期間放置されて締付金具が緩
み、押圧加重が緩くなった場合でも、ケーブルコネクタ
内に雨水等がすぐに侵入してくることはなく、ケーブル
コネクタの耐久性が向上し、ケーブルコネクタ接続部の
保守点検の頻度を抑えることができる。
りも小径に設けることによって、環状凸部自身の復元力
により、一定の気密を保つことができる。そのため、ケ
ーブルコネクタが屋外に長期間放置されて締付金具が緩
み、押圧加重が緩くなった場合でも、ケーブルコネクタ
内に雨水等がすぐに侵入してくることはなく、ケーブル
コネクタの耐久性が向上し、ケーブルコネクタ接続部の
保守点検の頻度を抑えることができる。
【0036】加えて、ガスケットの外周面にも環状凸部
を設けることによって、ガスケットの外周面とコネクタ
本体の内周面との間から雨水等がケーブルコネクタ内に
侵入してくる心配をも、より軽減することができる。
を設けることによって、ガスケットの外周面とコネクタ
本体の内周面との間から雨水等がケーブルコネクタ内に
侵入してくる心配をも、より軽減することができる。
【0037】さらに、ガスケットに複数の環状凸部を設
けることで、ガスケットとケーブルが複数箇所で密着さ
れるため、より安定した気密接続を得ることができ、ケ
ーブルコネクタの信頼性をより向上させることができ
る。
けることで、ガスケットとケーブルが複数箇所で密着さ
れるため、より安定した気密接続を得ることができ、ケ
ーブルコネクタの信頼性をより向上させることができ
る。
【図1】ケーブルコネクタをケーブルが接続された状態
で示す全体構成図である。
で示す全体構成図である。
【図2】第1図におけるガスケットの拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図1における環状凸部が弾性変形している状態
を示す拡大断面図である。
を示す拡大断面図である。
【図4】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図6】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図7】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図8】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図9】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図10】第1図におけるガスケットの応用例を示す拡
大断面図である。
大断面図である。
【図11】従来のケーブルコネクタをケーブルが接続さ
れた状態で示す全体構成図である。
れた状態で示す全体構成図である。
1 ケーブルコネクタ 2 コネクタ本体 3 本体金具 3a ネジ部 3b,12 絶縁部材 4 第1の締付金具 4a,5a 傾斜部 5 第2の締付部材 6 チャック 6a スリット 6b チャック爪 6c,7a テーパ 7 ガスケット 7b,7c 環状凸部 8 ケーブル 9 中心導体 10 外部導体 11 ケーブル外皮 13 接続ピン 14,15 Oリング
Claims (5)
- 【請求項1】 内部にケーブルを保持する筒状のコネク
タ本体と、前記コネクタ本体と前記ケーブルとの間を気
密にするために、前記コネクタ本体と前記ケーブルとの
間に備えられたリング状のガスケットとを有するケーブ
ルコネクタにおいて、 前記ガスケットの内周面に環状凸部が設けられているこ
とを特徴とするケーブルコネクタ。 - 【請求項2】 前記環状凸部の内径は前記ケーブルの外
径よりも小径である請求項1記載のケーブルコネクタ。 - 【請求項3】 前記ガスケットの外周面にも前記環状凸
部が設けられている請求項1または2記載のケーブルコ
ネクタ。 - 【請求項4】 前記ガスケットの外周面に設けられてい
る前記環状凸部の外径は前記コネクタ本体の内径よりも
大径である請求項3記載のケーブルコネクタ。 - 【請求項5】 前記環状凸部が複数設けられている請求
項1から4のいずれか1項記載のケーブルコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31614796A JPH10162893A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | ケーブルコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31614796A JPH10162893A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | ケーブルコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10162893A true JPH10162893A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18073802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31614796A Pending JPH10162893A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | ケーブルコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10162893A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011113938A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
JP2012134095A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 防水コネクタ |
WO2018107136A1 (en) * | 2016-12-09 | 2018-06-14 | Summit Esp. Llc | Pothead cable seal for electric submersible motors |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP31614796A patent/JPH10162893A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011113938A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
JP2012134095A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 防水コネクタ |
WO2018107136A1 (en) * | 2016-12-09 | 2018-06-14 | Summit Esp. Llc | Pothead cable seal for electric submersible motors |
US10190589B2 (en) | 2016-12-09 | 2019-01-29 | Halliburton Energy Services, Inc. | Pothead cable seal for electric submersible motors |
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