JPH10162733A - 陰極線管の製造方法およびその装置 - Google Patents
陰極線管の製造方法およびその装置Info
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- JPH10162733A JPH10162733A JP31636196A JP31636196A JPH10162733A JP H10162733 A JPH10162733 A JP H10162733A JP 31636196 A JP31636196 A JP 31636196A JP 31636196 A JP31636196 A JP 31636196A JP H10162733 A JPH10162733 A JP H10162733A
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- Japan
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- panel
- phosphor
- coating head
- phosphors
- ray tube
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光体の無駄をなくし、しかもパネル内面に
おける蛍光体の膜厚を任意に制御できる陰極線管の製造
装置を提供する。 【解決手段】 黒色膜13のパターンが形成されたパネル
11の内面に、青、緑、赤の3色の蛍光体18B ,18G ,18
R を塗布ヘッド29で所望のパターンで形成する際に、黒
色膜13の位置および形状を検出する。検出された位置お
よび形状情報にしたがって、塗布ヘッド29を黒色膜13に
沿って移動させ、パネル11の内面に所望の蛍光体パター
ンを塗布形成する。蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ヘッ
ド29を黒色膜13に沿って移動させることで、パネル11の
内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成する。従来のよ
うに大掛かりな設備は必要なく、無駄な蛍光体を塗布す
ることもなく、蛍光体18B ,18G ,18R の膜厚を任意に
制御でき、蛍光膜を均一な膜厚にできる。
おける蛍光体の膜厚を任意に制御できる陰極線管の製造
装置を提供する。 【解決手段】 黒色膜13のパターンが形成されたパネル
11の内面に、青、緑、赤の3色の蛍光体18B ,18G ,18
R を塗布ヘッド29で所望のパターンで形成する際に、黒
色膜13の位置および形状を検出する。検出された位置お
よび形状情報にしたがって、塗布ヘッド29を黒色膜13に
沿って移動させ、パネル11の内面に所望の蛍光体パター
ンを塗布形成する。蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ヘッ
ド29を黒色膜13に沿って移動させることで、パネル11の
内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成する。従来のよ
うに大掛かりな設備は必要なく、無駄な蛍光体を塗布す
ることもなく、蛍光体18B ,18G ,18R の膜厚を任意に
制御でき、蛍光膜を均一な膜厚にできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒色膜のパターン
が形成されたパネルの内面に、青、緑、赤の3色の蛍光
体を所望のパターンで形成する陰極線管の製造方法およ
びその装置に関する。
が形成されたパネルの内面に、青、緑、赤の3色の蛍光
体を所望のパターンで形成する陰極線管の製造方法およ
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管のパネルは、図10で示すよう
に、曲面形状であり、パネル11の内面には蛍光面12が形
成されている。そして、この蛍光面12の形成に際して
は、パネル11の内面に図6および図7で示すようなスト
ライプ状の黒色膜13のパターンを形成し、この黒色膜13
のパターンを形成した後にこのパネル11の内面に蛍光体
を塗布し、図示しないシャドウマスクを介して露光装置
により露光する。この後、温水で現像し、余分な蛍光体
を除去することにより、パネル11の内面に第1色目の蛍
光体パターンを形成する。
に、曲面形状であり、パネル11の内面には蛍光面12が形
成されている。そして、この蛍光面12の形成に際して
は、パネル11の内面に図6および図7で示すようなスト
ライプ状の黒色膜13のパターンを形成し、この黒色膜13
のパターンを形成した後にこのパネル11の内面に蛍光体
を塗布し、図示しないシャドウマスクを介して露光装置
により露光する。この後、温水で現像し、余分な蛍光体
を除去することにより、パネル11の内面に第1色目の蛍
光体パターンを形成する。
【0003】この作業を、青(B)、緑(G)、赤
(R)の3色について繰り返すことにより、図示のよう
にストライプ状の蛍光体パターンが形成される。
(R)の3色について繰り返すことにより、図示のよう
にストライプ状の蛍光体パターンが形成される。
【0004】以下、このような蛍光面12の従来の製造方
法を、図8および図9を参照して説明する。
法を、図8および図9を参照して説明する。
【0005】これら図8および図9はスピン法といわれ
る蛍光体の塗布方法である。この方法では、塗布対象の
パネル11を、搬送具としてのキャリアヘッド15に、内面
が外方を向くように取り付ける。そして、このキャリア
ヘッド15は、図示しない搬送機構により、円軌道または
楕円軌道に沿って移動し、この軌道に沿って設置された
各作業ポジションにそれぞれ停止するように間歇駆動さ
れる。
る蛍光体の塗布方法である。この方法では、塗布対象の
パネル11を、搬送具としてのキャリアヘッド15に、内面
が外方を向くように取り付ける。そして、このキャリア
ヘッド15は、図示しない搬送機構により、円軌道または
楕円軌道に沿って移動し、この軌道に沿って設置された
各作業ポジションにそれぞれ停止するように間歇駆動さ
れる。
【0006】また、キャリアヘッド15に取り付けられた
パネル11は、蛍光体塗布用の作業ポジションにおいて、
図8で示すように、内面が斜め上方を向くように角度設
定された後、スピンモータ16によって高速回転される。
この状態で、パネル11の内面に対向して配置したノズル
17から所望量の蛍光体18を吐出させてパネル11の内面に
塗布し、蛍光体膜を形成させる。
パネル11は、蛍光体塗布用の作業ポジションにおいて、
図8で示すように、内面が斜め上方を向くように角度設
定された後、スピンモータ16によって高速回転される。
この状態で、パネル11の内面に対向して配置したノズル
17から所望量の蛍光体18を吐出させてパネル11の内面に
塗布し、蛍光体膜を形成させる。
【0007】この後、乾燥工程を経てシャドウマスクを
装着し、図示しない露光装置によって露光後、パネル11
を再びキャリアヘッド15に取り付ける。そして、現像用
の作業ポジションにおいて、図9で示すように、パネル
11の内面が斜め下方を向くように角度設定した後、この
パネル11をスピンモータ16によって高速回転させる。こ
の状態でパネル11の内面に対向して配置された複数のノ
ズル19から現像液20をスプレーし、露光されなかった部
分の余分な蛍光体を除去する。
装着し、図示しない露光装置によって露光後、パネル11
を再びキャリアヘッド15に取り付ける。そして、現像用
の作業ポジションにおいて、図9で示すように、パネル
11の内面が斜め下方を向くように角度設定した後、この
パネル11をスピンモータ16によって高速回転させる。こ
の状態でパネル11の内面に対向して配置された複数のノ
ズル19から現像液20をスプレーし、露光されなかった部
分の余分な蛍光体を除去する。
【0008】これらの結果、図6および図7で示した規
則正しく各色蛍光体が配列された蛍光面12が形成され
る。
則正しく各色蛍光体が配列された蛍光面12が形成され
る。
【0009】このような従来の蛍光面形成方法では、複
数のキャリアヘッド15を、前述したように、円軌道に沿
って間歇移動させるロータリ形の設備や、楕円軌道に沿
って間歇移動させる楕円型の設備が用いられ、各作業ポ
ジション毎に所望の処理が行なわれる。
数のキャリアヘッド15を、前述したように、円軌道に沿
って間歇移動させるロータリ形の設備や、楕円軌道に沿
って間歇移動させる楕円型の設備が用いられ、各作業ポ
ジション毎に所望の処理が行なわれる。
【0010】このような設備において、たとえば第2色
目の蛍光体の塗布装置では、第1色目の露光を終えたパ
ネル11がキャリアヘッド15にローディングされた後、現
像、水きり、乾燥、蛍光体塗布、蛍光体振り切り、シー
ル面クーリング、乾燥等を経た後アンローディングされ
る。すなわち、上述した多くの作業ポジションが必要と
なる。そして、緑、青、赤の各色蛍光体を塗布形成する
ためには、このような塗布装置が3色分必要であり、全
体的に極めて大掛かりな設備になる。このため、設備コ
ストが高くなり、多くの設備スペースが必要になる。
目の蛍光体の塗布装置では、第1色目の露光を終えたパ
ネル11がキャリアヘッド15にローディングされた後、現
像、水きり、乾燥、蛍光体塗布、蛍光体振り切り、シー
ル面クーリング、乾燥等を経た後アンローディングされ
る。すなわち、上述した多くの作業ポジションが必要と
なる。そして、緑、青、赤の各色蛍光体を塗布形成する
ためには、このような塗布装置が3色分必要であり、全
体的に極めて大掛かりな設備になる。このため、設備コ
ストが高くなり、多くの設備スペースが必要になる。
【0011】また、蛍光体の塗布および現像工程では、
余分な蛍光体を取り除かなくてはならず、除去された蛍
光体を回収したとしても、かなりの量の蛍光体が無駄に
なってしまう。さらに、パネル11を回転させた状態で蛍
光体18を塗布するので、蛍光体18がパネル11の外部に飛
散したり、パネル11の内側面やシール面に付着したりす
る。このため、製品にするためにはこれらの余分な所に
ついた蛍光体を取り除かなくてはならず、設備が増えて
しまうし、高価な蛍光体が無駄になってしまう。
余分な蛍光体を取り除かなくてはならず、除去された蛍
光体を回収したとしても、かなりの量の蛍光体が無駄に
なってしまう。さらに、パネル11を回転させた状態で蛍
光体18を塗布するので、蛍光体18がパネル11の外部に飛
散したり、パネル11の内側面やシール面に付着したりす
る。このため、製品にするためにはこれらの余分な所に
ついた蛍光体を取り除かなくてはならず、設備が増えて
しまうし、高価な蛍光体が無駄になってしまう。
【0012】また、従来用いられていたスピン法では、
回転に伴うパネル11の中心部の周速が周辺部より遅くな
るため、蛍光体の膜厚がどうしても中心部で厚くなって
しまい、蛍光体をパネル11の内面に均一な厚さで塗布す
ることが困難である。
回転に伴うパネル11の中心部の周速が周辺部より遅くな
るため、蛍光体の膜厚がどうしても中心部で厚くなって
しまい、蛍光体をパネル11の内面に均一な厚さで塗布す
ることが困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
では、極めて大掛かりな設備が必要になるとともに、高
価な蛍光体の多くが無駄になり、パネル11の内面に均一
な厚さで蛍光体を塗布することが難しい問題を有してい
る。
では、極めて大掛かりな設備が必要になるとともに、高
価な蛍光体の多くが無駄になり、パネル11の内面に均一
な厚さで蛍光体を塗布することが難しい問題を有してい
る。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、設備の小型化が可能で、蛍光体の無駄をなくし、し
かもパネル内面における蛍光体の膜厚を任意に制御でき
る陰極線管の製造方法およびその装置を提供することを
目的とする。
で、設備の小型化が可能で、蛍光体の無駄をなくし、し
かもパネル内面における蛍光体の膜厚を任意に制御でき
る陰極線管の製造方法およびその装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、黒色膜のパタ
ーンが形成されたパネルの内面に、青、緑、赤の3色の
蛍光体を塗布ヘッドで所望のパターンで形成する際に、
前記黒色膜の位置および形状を検出し、この検出された
位置および形状情報にしたがって、前記塗布ヘッドを前
記黒色膜に沿って移動させ、この塗布ヘッドの移動によ
り、パネル内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成する
もので、蛍光体の塗布ヘッドを黒色膜に沿って移動させ
ることで、パネル内面に所望の蛍光体パターンを塗布形
成し、従来のように大掛かりな設備は必要なく、無駄な
蛍光体を塗布することもなく、しかも蛍光体の膜厚を任
意に制御することができ、蛍光膜を均一な膜厚にでき
る。
ーンが形成されたパネルの内面に、青、緑、赤の3色の
蛍光体を塗布ヘッドで所望のパターンで形成する際に、
前記黒色膜の位置および形状を検出し、この検出された
位置および形状情報にしたがって、前記塗布ヘッドを前
記黒色膜に沿って移動させ、この塗布ヘッドの移動によ
り、パネル内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成する
もので、蛍光体の塗布ヘッドを黒色膜に沿って移動させ
ることで、パネル内面に所望の蛍光体パターンを塗布形
成し、従来のように大掛かりな設備は必要なく、無駄な
蛍光体を塗布することもなく、しかも蛍光体の膜厚を任
意に制御することができ、蛍光膜を均一な膜厚にでき
る。
【0016】また、塗布ヘッドは、青、緑、赤の3色の
蛍光体を所定ピッチで吐出し、パネル内面に前記3色の
蛍光体パターンを同時に形成するもので、パネル内面に
3色の蛍光体パターンを同時に形成できる。
蛍光体を所定ピッチで吐出し、パネル内面に前記3色の
蛍光体パターンを同時に形成するもので、パネル内面に
3色の蛍光体パターンを同時に形成できる。
【0017】さらに、塗布ヘッドから吐出される青、
緑、赤の3色の蛍光体のピッチを任意に変化させるもの
で、ピッチ変化にも対応できる。
緑、赤の3色の蛍光体のピッチを任意に変化させるもの
で、ピッチ変化にも対応できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の陰極線管の製造方
法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】図1において、25は架台で、この架台25の
上部には面板26が一体に設けられている。この面板26
は、パネル11を内面が下向きとなるように載支するもの
で、パネル11の内面と対向する開口26a を有する。ま
た、この面板26の上面には、パネル11のアライメント部
11a と当接してこのパネル11を所定の位置関係に位置決
めするストッパ27が設けられている。
上部には面板26が一体に設けられている。この面板26
は、パネル11を内面が下向きとなるように載支するもの
で、パネル11の内面と対向する開口26a を有する。ま
た、この面板26の上面には、パネル11のアライメント部
11a と当接してこのパネル11を所定の位置関係に位置決
めするストッパ27が設けられている。
【0020】また、面板26上に位置決めされたパネル11
のフェース面の上方に、フェース面と対向して黒色膜検
出手段として用いられるカメラ28が設けられ、パネル11
の内面に形成されたストライプ状の黒色膜13の位置およ
び形状を検出する。このカメラ28は図示しない移動装置
によってパネル11のフェース面の上方において、互いに
直交するX,YおよびZ方向にそれぞれ移動できるよう
に構成されている。
のフェース面の上方に、フェース面と対向して黒色膜検
出手段として用いられるカメラ28が設けられ、パネル11
の内面に形成されたストライプ状の黒色膜13の位置およ
び形状を検出する。このカメラ28は図示しない移動装置
によってパネル11のフェース面の上方において、互いに
直交するX,YおよびZ方向にそれぞれ移動できるよう
に構成されている。
【0021】さらに、塗布ヘッド29は架台25内に設けら
れた塗布ヘッド移動機構30によって蛍光体塗布用の塗布
ヘッド29が支持され、この塗布ヘッド移動機構30によっ
てパネル11の内面に沿う任意の位置に移動可能に構成さ
れている。また、この塗布ヘッド移動機構30は互いに直
交するX軸31、Y軸32およびZ軸33を有する。
れた塗布ヘッド移動機構30によって蛍光体塗布用の塗布
ヘッド29が支持され、この塗布ヘッド移動機構30によっ
てパネル11の内面に沿う任意の位置に移動可能に構成さ
れている。また、この塗布ヘッド移動機構30は互いに直
交するX軸31、Y軸32およびZ軸33を有する。
【0022】ここで、Y軸32は後述するヘッド回転機構
34を介して塗布ヘッド29を支持しており、この塗布ヘッ
ド29を紙面と直交するY方向に移動させる。また、Z軸
33は、Y軸32を支持しており、このY軸32とともに塗布
ヘッド29を図示上下方向のZ方向に移動させる。さら
に、X軸31はZ軸33を支持しており、このZ軸33および
Y軸32とともに塗布ヘッド29を図示横方向のX方向に移
動させる。
34を介して塗布ヘッド29を支持しており、この塗布ヘッ
ド29を紙面と直交するY方向に移動させる。また、Z軸
33は、Y軸32を支持しており、このY軸32とともに塗布
ヘッド29を図示上下方向のZ方向に移動させる。さら
に、X軸31はZ軸33を支持しており、このZ軸33および
Y軸32とともに塗布ヘッド29を図示横方向のX方向に移
動させる。
【0023】また、塗布ヘッド29は、ホース36を介して
図3で示す蛍光体供給装置37に接続されており、図2で
示すように、このホース36によって供給された青
(B)、緑(G)、赤(R)の蛍光体18B ,18G ,18R
を吐出して、パネル11の内面の黒色膜13間に塗布する、
なお、各色別の3本のノズル38B ,38G ,38R を有し、
これら各色別の3本のノズル38B ,38G ,38R は、図4
(a)で示すように所定ピッチP0 で直線状に配置され
ている。
図3で示す蛍光体供給装置37に接続されており、図2で
示すように、このホース36によって供給された青
(B)、緑(G)、赤(R)の蛍光体18B ,18G ,18R
を吐出して、パネル11の内面の黒色膜13間に塗布する、
なお、各色別の3本のノズル38B ,38G ,38R を有し、
これら各色別の3本のノズル38B ,38G ,38R は、図4
(a)で示すように所定ピッチP0 で直線状に配置され
ている。
【0024】さらに、この塗布ヘッド29は、図1で示し
たヘッド回転機構34により、中央部に位置するノズル38
G の軸芯を中心として回転可能に構成されている。そし
て、このノズル38G を中心とした回動により、図4
(b)で示す、3本のノズル38B,38G ,38R を結ぶ直
線の角度θを任意に設定できるようにして、この塗布ヘ
ッド29の移動方向と直交する基準線方向(図示水平方
向)の塗布ピッチP1 を調整可能としている。
たヘッド回転機構34により、中央部に位置するノズル38
G の軸芯を中心として回転可能に構成されている。そし
て、このノズル38G を中心とした回動により、図4
(b)で示す、3本のノズル38B,38G ,38R を結ぶ直
線の角度θを任意に設定できるようにして、この塗布ヘ
ッド29の移動方向と直交する基準線方向(図示水平方
向)の塗布ピッチP1 を調整可能としている。
【0025】また、この塗布ヘッド29の側面には、図1
および図2で示すように、距離測定装置39が一体に設け
られており、塗布ヘッド29とパネル11の内面との距離を
測定する。この距離測定装置39としては、レーザ変位計
もしくはエアマイクロメータなどの非接触変位計が適し
ている。
および図2で示すように、距離測定装置39が一体に設け
られており、塗布ヘッド29とパネル11の内面との距離を
測定する。この距離測定装置39としては、レーザ変位計
もしくはエアマイクロメータなどの非接触変位計が適し
ている。
【0026】次に、図3によって制御ブロックを説明す
る。なお、図1で示した構造部分に対応するブロックに
は、構造部分と同じ符号を付している。
る。なお、図1で示した構造部分に対応するブロックに
は、構造部分と同じ符号を付している。
【0027】カメラ28は、カメラコントローラ41を介し
て制御装置42に接続され、カメラ移動装置43に取り付け
られており、このカメラ移動装置43は、制御装置42の指
令を受けて、カメラ28を図1で示したパネル11のフェー
ス面上においてX,Y及びZ方向に移動させる。
て制御装置42に接続され、カメラ移動装置43に取り付け
られており、このカメラ移動装置43は、制御装置42の指
令を受けて、カメラ28を図1で示したパネル11のフェー
ス面上においてX,Y及びZ方向に移動させる。
【0028】また、塗布ヘッド29は塗布制御装置45を有
しており、この塗布制御装置45は制御装置42の指令によ
り塗布ヘッド29からの蛍光体の吐出状態を制御する。ま
た、ヘッド回転機構34は回転制御装置46を有しており、
この回転制御装置46は制御装置42の指令によりヘッド回
転機構34を動作させ、塗布ヘッド29を図4(b)で示し
た任意の回動角θまで回動させる。さらに、塗布ヘッド
移動機構30は移動制御装置47を有しており、この移動制
御装置47は制御装置42の指令により塗布ヘッド移動機構
30を動作させ、塗布ヘッド29を図1で示したパネル11の
内面に対して、X,YおよびZ方向に移動させる。
しており、この塗布制御装置45は制御装置42の指令によ
り塗布ヘッド29からの蛍光体の吐出状態を制御する。ま
た、ヘッド回転機構34は回転制御装置46を有しており、
この回転制御装置46は制御装置42の指令によりヘッド回
転機構34を動作させ、塗布ヘッド29を図4(b)で示し
た任意の回動角θまで回動させる。さらに、塗布ヘッド
移動機構30は移動制御装置47を有しており、この移動制
御装置47は制御装置42の指令により塗布ヘッド移動機構
30を動作させ、塗布ヘッド29を図1で示したパネル11の
内面に対して、X,YおよびZ方向に移動させる。
【0029】さらに、距離測定装置39は制御装置42に接
続しており、その測定結果は制御装置42に入力される。
続しており、その測定結果は制御装置42に入力される。
【0030】また、制御装置42は予め設定されたプログ
ラムに従って全体を統括制御するもので、カメラ28によ
って撮像された黒色膜13の位置および形状情報を入力
し、距離測定装置39によって測定された塗布ヘッド29と
パネル内面との距離を入力し、これらに基く所定の演算
結果を制御出力として、塗布制御装置45や回転制御装置
46、移動制御装置47に出力し、塗布ヘッド移動機構30な
どを制御して、塗布ヘッド29を黒色膜13に沿って移動さ
せ、パネル11の内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成
させる。
ラムに従って全体を統括制御するもので、カメラ28によ
って撮像された黒色膜13の位置および形状情報を入力
し、距離測定装置39によって測定された塗布ヘッド29と
パネル内面との距離を入力し、これらに基く所定の演算
結果を制御出力として、塗布制御装置45や回転制御装置
46、移動制御装置47に出力し、塗布ヘッド移動機構30な
どを制御して、塗布ヘッド29を黒色膜13に沿って移動さ
せ、パネル11の内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成
させる。
【0031】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
する。
【0032】まず、パネル11はフェース面を上向きに
し、黒色膜13が形成された内面を下向きとして、図1で
示した面板26上に設置され、ストッパ27によって所定の
位置関係に位置決めされると、移動制御装置47は制御装
置42からの制御指令に基づいて、塗布ヘッド移動機構30
を動作させ、塗布ヘッド29を予め設定した位置に移動さ
せる。この後、非接触式の距離測定装置39によって、塗
布ヘッド29の先端とパネル11の内面との距離を測定し、
この測定結果に基づく制御装置42からの制御指令により
移動制御装置47を介して塗布ヘッド移動機構30を動作さ
せ、この間の距離が所定値になるように、塗布ヘッド29
の高さ方向(Z軸方向)を位置決めする。
し、黒色膜13が形成された内面を下向きとして、図1で
示した面板26上に設置され、ストッパ27によって所定の
位置関係に位置決めされると、移動制御装置47は制御装
置42からの制御指令に基づいて、塗布ヘッド移動機構30
を動作させ、塗布ヘッド29を予め設定した位置に移動さ
せる。この後、非接触式の距離測定装置39によって、塗
布ヘッド29の先端とパネル11の内面との距離を測定し、
この測定結果に基づく制御装置42からの制御指令により
移動制御装置47を介して塗布ヘッド移動機構30を動作さ
せ、この間の距離が所定値になるように、塗布ヘッド29
の高さ方向(Z軸方向)を位置決めする。
【0033】次に、カメラ28をカメラコントローラ41に
より動作させ、パネル11の内面に形成された黒色膜13
を、パネル11の上方から撮像する。制御装置42は、撮像
された画像信号を入力し、画像処理することにより黒色
膜13の位置および形状を求める。そして、この黒色膜13
の位置および形状に関する情報に基づき、移動制御装置
47によって塗布ヘッド移動機構30を動作させ、塗布ヘッ
ド29を水平方向に移動させて、蛍光体を吐出するノズル
38B ,38G ,38R が、パネル11の内面の塗布対象部分、
すなわち黒色膜13間と対向するように位置決めする。こ
のようにして塗布ヘッド29のX,Y,Z方向の位置決め
が完了する。
より動作させ、パネル11の内面に形成された黒色膜13
を、パネル11の上方から撮像する。制御装置42は、撮像
された画像信号を入力し、画像処理することにより黒色
膜13の位置および形状を求める。そして、この黒色膜13
の位置および形状に関する情報に基づき、移動制御装置
47によって塗布ヘッド移動機構30を動作させ、塗布ヘッ
ド29を水平方向に移動させて、蛍光体を吐出するノズル
38B ,38G ,38R が、パネル11の内面の塗布対象部分、
すなわち黒色膜13間と対向するように位置決めする。こ
のようにして塗布ヘッド29のX,Y,Z方向の位置決め
が完了する。
【0034】なお、塗布ヘッド29が、図2で示したよう
に、各色用の3本のノズル38B ,38G ,38R を一直線上
に配置した構造の場合、これらノズル38B ,38G ,38R
から吐出される蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ピッチ
を、品種毎に異なるパネル11の黒色膜13のピッチに合わ
せるためには、この塗布ヘッド29を、図4(a)、
(b)で示すように、中央のノズル38G を軸中心として
所望の角度θ回動させればよい。
に、各色用の3本のノズル38B ,38G ,38R を一直線上
に配置した構造の場合、これらノズル38B ,38G ,38R
から吐出される蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ピッチ
を、品種毎に異なるパネル11の黒色膜13のピッチに合わ
せるためには、この塗布ヘッド29を、図4(a)、
(b)で示すように、中央のノズル38G を軸中心として
所望の角度θ回動させればよい。
【0035】すなわち、制御装置42は、カメラ28からの
画像により、黒色膜13の位置および形状が解っているの
で、この情報から図5で示すように黒色膜13間に塗布さ
れる蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ピッチPを求める。
次に、図4(a)で示す既知のノズル間ピッチP0 か
ら、図4(b)で示すように塗布ヘッド29の回動に伴っ
て変化する基準線方向(図示水平方向)の塗布ピッチP
1 が求まるので、この塗布ピッチP1 が蛍光体18B ,18
G ,18R のピッチPと等しくなる回動角度θを演算によ
り求める。そして、この回動角度θを制御指令として回
転制御装置46に出力すると、回転制御装置46はこの制御
指令に基づいてヘッド回転機構34を動作させ、塗布ヘッ
ド29を、上述した所望の塗布ピッチP1 を得る角度θま
で回動させる。
画像により、黒色膜13の位置および形状が解っているの
で、この情報から図5で示すように黒色膜13間に塗布さ
れる蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ピッチPを求める。
次に、図4(a)で示す既知のノズル間ピッチP0 か
ら、図4(b)で示すように塗布ヘッド29の回動に伴っ
て変化する基準線方向(図示水平方向)の塗布ピッチP
1 が求まるので、この塗布ピッチP1 が蛍光体18B ,18
G ,18R のピッチPと等しくなる回動角度θを演算によ
り求める。そして、この回動角度θを制御指令として回
転制御装置46に出力すると、回転制御装置46はこの制御
指令に基づいてヘッド回転機構34を動作させ、塗布ヘッ
ド29を、上述した所望の塗布ピッチP1 を得る角度θま
で回動させる。
【0036】このように位置決めされ、塗布ピッチP1
が設定された塗布ヘッド29は、パネル11の内面との間隔
を一定に保った状態で、黒色膜13のストライプ方向に沿
って移動し、3本のノズル38B ,38G ,38R から吐出す
る3色の蛍光体18B ,18G ,18R を、パネル11内面の黒
色膜13間に塗布する。
が設定された塗布ヘッド29は、パネル11の内面との間隔
を一定に保った状態で、黒色膜13のストライプ方向に沿
って移動し、3本のノズル38B ,38G ,38R から吐出す
る3色の蛍光体18B ,18G ,18R を、パネル11内面の黒
色膜13間に塗布する。
【0037】すなわち、制御装置42は、カメラ28からの
画像により、黒色膜13の位置および形状が解っているの
で、この情報から塗布ヘッド29の移動方向を決定し、移
動制御装置47により塗布ヘッド移動機構30を動作させ、
前述のように、塗布ヘッド29を黒色膜13のストライプ方
向に沿って移動させる。また、塗布制御装置45に塗布指
令を与え、各ノズル38B ,38G ,38R からの蛍光体18B
,18G ,18R の吐出を制御することにより、移動に伴
って3色の蛍光体18B ,18G ,18R がパネル11内面の黒
色膜13間に塗布される。この作業を繰り返すことによ
り、パネル11の内面全面に渡って蛍光面が形成される。
画像により、黒色膜13の位置および形状が解っているの
で、この情報から塗布ヘッド29の移動方向を決定し、移
動制御装置47により塗布ヘッド移動機構30を動作させ、
前述のように、塗布ヘッド29を黒色膜13のストライプ方
向に沿って移動させる。また、塗布制御装置45に塗布指
令を与え、各ノズル38B ,38G ,38R からの蛍光体18B
,18G ,18R の吐出を制御することにより、移動に伴
って3色の蛍光体18B ,18G ,18R がパネル11内面の黒
色膜13間に塗布される。この作業を繰り返すことによ
り、パネル11の内面全面に渡って蛍光面が形成される。
【0038】ここで、蛍光体18B ,18G ,18R のピッチ
Pがパネル11の全面に渡って均一な場合は、3本のノズ
ル38B ,38G ,38R の塗布ピッチP1 を固定する。この
ようにすると、パネル11の内面のどこを塗布してもピッ
チPは一定になる。
Pがパネル11の全面に渡って均一な場合は、3本のノズ
ル38B ,38G ,38R の塗布ピッチP1 を固定する。この
ようにすると、パネル11の内面のどこを塗布してもピッ
チPは一定になる。
【0039】これに対して、パネル11の中心部と周辺部
とでピッチPが異なる場合は、このピッチPの変化に合
わせて、図4(b)で示す塗布ヘッド29の回動角θを変
化させ、基準線方向の塗布ピッチP1 を変化させればよ
い。すなわち、カメラ28が黒色膜13のピッチを測定する
ことにより、制御装置42は蛍光体のピッチPの変化を検
出し、この変化に対応する回動角を制御指令として回転
制御装置46に出力する。このため、回転制御装置46はヘ
ッド回転機構34を制御して塗布ヘッド29を、蛍光体ピッ
チPに対応する回動角に回動させ、各ノズル38B ,38G
,38R の基準線方向の塗布ピッチP1 を変化させる。
とでピッチPが異なる場合は、このピッチPの変化に合
わせて、図4(b)で示す塗布ヘッド29の回動角θを変
化させ、基準線方向の塗布ピッチP1 を変化させればよ
い。すなわち、カメラ28が黒色膜13のピッチを測定する
ことにより、制御装置42は蛍光体のピッチPの変化を検
出し、この変化に対応する回動角を制御指令として回転
制御装置46に出力する。このため、回転制御装置46はヘ
ッド回転機構34を制御して塗布ヘッド29を、蛍光体ピッ
チPに対応する回動角に回動させ、各ノズル38B ,38G
,38R の基準線方向の塗布ピッチP1 を変化させる。
【0040】たとえばパネル11の中心部のピッチより周
辺部のピッチが大きい場合は、塗布ヘッド29が周辺部に
移動するに従って、その角度θを小さくすることによ
り、周辺部に向うに従ってピッチが連続的に大きくなる
ように蛍光体を塗布できる。
辺部のピッチが大きい場合は、塗布ヘッド29が周辺部に
移動するに従って、その角度θを小さくすることによ
り、周辺部に向うに従ってピッチが連続的に大きくなる
ように蛍光体を塗布できる。
【0041】また、蛍光体18B ,18G ,18R の塗布に際
して、塗布ヘッド29を移動させながら塗布するため、塗
布ヘッド29の移動速度を変化させたり、蛍光体18B ,18
G ,18R の吐出量を変化させたりすることによって、パ
ネル11の全面にわたって、蛍光体18B ,18G ,18R の厚
さを任意に制御できる。
して、塗布ヘッド29を移動させながら塗布するため、塗
布ヘッド29の移動速度を変化させたり、蛍光体18B ,18
G ,18R の吐出量を変化させたりすることによって、パ
ネル11の全面にわたって、蛍光体18B ,18G ,18R の厚
さを任意に制御できる。
【0042】このように、パネル11の内面に形成された
黒色膜13を検出し、蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ヘッ
ド29を、この黒色膜13に沿ってパネル11の内面に倣って
移動させ、この塗布ヘッド29から吐出する蛍光体18B ,
18G ,18R を、パネル11の内面の必要なところだけに塗
布するようにしたので、従来のように、蛍光体がパネル
の外部に飛散したり、パネルの内側面やシール面に付着
しない。したがって、材料効率が極めて高くなるととも
に、余分な蛍光体を除去するという作業がなくなり、作
業効率も向上する。
黒色膜13を検出し、蛍光体18B ,18G ,18R の塗布ヘッ
ド29を、この黒色膜13に沿ってパネル11の内面に倣って
移動させ、この塗布ヘッド29から吐出する蛍光体18B ,
18G ,18R を、パネル11の内面の必要なところだけに塗
布するようにしたので、従来のように、蛍光体がパネル
の外部に飛散したり、パネルの内側面やシール面に付着
しない。したがって、材料効率が極めて高くなるととも
に、余分な蛍光体を除去するという作業がなくなり、作
業効率も向上する。
【0043】また、1つの作業ポジションにて3色の蛍
光体18B ,18G ,18R を塗布できるので、従来のように
各色毎に多くの作業ポジションを設ける必要はなく、設
備の小型化、省スペース化、設備コストの低減化が可能
になる。
光体18B ,18G ,18R を塗布できるので、従来のように
各色毎に多くの作業ポジションを設ける必要はなく、設
備の小型化、省スペース化、設備コストの低減化が可能
になる。
【0044】さらに、塗布ヘッド29の移動速度や蛍光体
の吐出量を変化させることにより、所望の膜圧で蛍光体
を塗布できる。
の吐出量を変化させることにより、所望の膜圧で蛍光体
を塗布できる。
【0045】上記実施の形態では、塗布ヘッド29の塗布
ヘッド移動機構30として、直交するX軸31、Y軸32、Z
軸33を有するものを用いたが、垂直多間接ロボットを用
いてもよい。
ヘッド移動機構30として、直交するX軸31、Y軸32、Z
軸33を有するものを用いたが、垂直多間接ロボットを用
いてもよい。
【0046】また、塗布ヘッド29として、3色用の3本
のノズル38B ,38G ,38R を一直線上に配置し、ヘッド
回転機構34により回転可能に支持していたが、このよう
な構成に限定されるものではない。たとえば1本のノズ
ルを有する塗布ヘッドであったり、3本のノズルを設け
てはいるが回転可能に構成しなかったり、種々変更可能
である。すなわち、ピッチが一定でしかも単一品種のパ
ネルを塗布対象とするのであれば、塗布ヘッドを回転可
能に構成する必要はない。
のノズル38B ,38G ,38R を一直線上に配置し、ヘッド
回転機構34により回転可能に支持していたが、このよう
な構成に限定されるものではない。たとえば1本のノズ
ルを有する塗布ヘッドであったり、3本のノズルを設け
てはいるが回転可能に構成しなかったり、種々変更可能
である。すなわち、ピッチが一定でしかも単一品種のパ
ネルを塗布対象とするのであれば、塗布ヘッドを回転可
能に構成する必要はない。
【0047】また、反対に、3本のノズル38B ,38G ,
38R を一直線上に配置した塗布ヘッド29を、複数組並置
してもよい。たとえば3本のノズル38G ,38G ,38R を
一直線上に配置した塗布ヘッド29を2組並置した場合、
合計6本のノズルが一直線上に配置され、各色6本の蛍
光体を同時に塗布することができ、作業時間が短縮され
る。この場合、6本のノズルのうち、3番目と4番目の
ノズルの中心を、対応する塗布ヘッドの回転中心とする
ことにより、各ノズルによる塗布ピッチを任意に変化で
きる。
38R を一直線上に配置した塗布ヘッド29を、複数組並置
してもよい。たとえば3本のノズル38G ,38G ,38R を
一直線上に配置した塗布ヘッド29を2組並置した場合、
合計6本のノズルが一直線上に配置され、各色6本の蛍
光体を同時に塗布することができ、作業時間が短縮され
る。この場合、6本のノズルのうち、3番目と4番目の
ノズルの中心を、対応する塗布ヘッドの回転中心とする
ことにより、各ノズルによる塗布ピッチを任意に変化で
きる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、黒色膜のパターンが形
成されたパネルの内面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を
塗布ヘッドで所望のパターンで形成する際に、黒色膜の
位置および形状を検出し、この検出された位置および形
状情報にしたがって、塗布ヘッドを前記黒色膜に沿って
移動させ、この塗布ヘッドの移動により、パネル内面に
所望の蛍光体パターンを塗布形成するもので、蛍光体の
塗布ヘッドを黒色膜に沿って移動させることで、パネル
内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成し、従来のよう
に大掛かりな設備は必要なく、無駄な蛍光体を塗布する
こともなく、しかも蛍光体の膜厚を任意に制御すること
ができ、蛍光膜を均一な膜厚にできる。
成されたパネルの内面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を
塗布ヘッドで所望のパターンで形成する際に、黒色膜の
位置および形状を検出し、この検出された位置および形
状情報にしたがって、塗布ヘッドを前記黒色膜に沿って
移動させ、この塗布ヘッドの移動により、パネル内面に
所望の蛍光体パターンを塗布形成するもので、蛍光体の
塗布ヘッドを黒色膜に沿って移動させることで、パネル
内面に所望の蛍光体パターンを塗布形成し、従来のよう
に大掛かりな設備は必要なく、無駄な蛍光体を塗布する
こともなく、しかも蛍光体の膜厚を任意に制御すること
ができ、蛍光膜を均一な膜厚にできる。
【0049】また、塗布ヘッドは、青、緑、赤の3色の
蛍光体を所定ピッチで吐出し、パネル内面に前記3色の
蛍光体パターンを同時に形成するもので、パネル内面に
3色の蛍光体パターンを同時に形成できる。
蛍光体を所定ピッチで吐出し、パネル内面に前記3色の
蛍光体パターンを同時に形成するもので、パネル内面に
3色の蛍光体パターンを同時に形成できる。
【0050】さらに、塗布ヘッドから吐出される青、
緑、赤の3色の蛍光体のピッチを任意に変化させるもの
で、ピッチ変化にも対応できる。
緑、赤の3色の蛍光体のピッチを任意に変化させるもの
で、ピッチ変化にも対応できる。
【図1】本発明の陰極線管の製造装置の一実施の形態を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】同上要部拡大図である。
【図3】同上制御ブロック図である。
【図4】同上塗布ヘッドの平面図である。 (a) 塗布ピッチ変化前の状態 (b) 変化後の状態
【図5】同上塗布される蛍光体と黒色膜とのピッチを説
明する部分図である。
明する部分図である。
【図6】一般的な陰極線管パネルの内面に形成される黒
色膜と蛍光面との関係を示す部分正面図である。
色膜と蛍光面との関係を示す部分正面図である。
【図7】一般的な陰極線管パネルの内面に形成される黒
色膜と蛍光面との関係を示す部分正面図である。
色膜と蛍光面との関係を示す部分正面図である。
【図8】従来例のスピン法による蛍光体塗布工程を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】同上スピン法による蛍光体現像工程を示す説明
図である。
図である。
【図10】一般的な陰極線管パネルの斜視図である。
【符号の説明】 11 パネル 13 黒色膜 18B ,18G ,18R 蛍光体 28 黒色膜検出手段としてのカメラ 29 塗布ヘッド 30 塗布ヘッド移動機構 38B ,38G ,38R ノズル 42 制御装置
Claims (6)
- 【請求項1】 黒色膜のパターンが形成されたパネルの
内面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を塗布ヘッドで所望
のパターンで形成する陰極線管の製造方法において、 前記黒色膜の位置および形状を検出し、 この検出された位置および形状情報にしたがって、前記
塗布ヘッドを前記黒色膜に沿って移動させ、 この塗布ヘッドの移動により、パネル内面に所望の蛍光
体パターンを塗布形成することを特徴とする陰極線管の
製造方法。 - 【請求項2】 塗布ヘッドは、青、緑、赤の3色の蛍光
体を所定ピッチで吐出し、パネル内面に前記3色の蛍光
体パターンを同時に形成することを特徴とする請求項1
記載の陰極線管の製造方法。 - 【請求項3】 塗布ヘッドから吐出される青、緑、赤の
3色の蛍光体のピッチを任意に変化させることを特徴と
する請求項2記載の陰極線管の製造方法。 - 【請求項4】 黒色膜のパターンが形成されたパネルの
内面に、青、緑、赤の3色の蛍光体を所望のパターンで
形成する陰極線管の製造装置において、 前記黒色膜の位置および形状を検出する黒色膜検出手段
と、 前記蛍光体を吐出し前記パネル内面に蛍光体を塗布する
塗布ヘッドと、 この塗布ヘッドを前記パネル内面に沿う任意の位置に移
動させる塗布ヘッド移動機構と、 前記黒色膜検出手段で検出された位置および形状情報に
基き前記塗布ヘッド移動機構を制御して、前記塗布ヘッ
ドを黒色膜に沿って移動させ、パネル内面に所望の蛍光
体パターンを形成させる制御装置とを具備したことを特
徴とする陰極線管の製造装置。 - 【請求項5】 塗布ヘッドは、青、緑、赤の蛍光体を吐
出する各色別の3本のノズルを所定ピッチで配置したこ
とを特徴とする請求項4記載の陰極線管の製造装置。 - 【請求項6】 3本のノズルは所定ピッチで直線状に配
置され、この3本のノズルを結ぶ直線の角度をこの塗布
ヘッドの移動方向に対して任意に設定可能に塗布ヘッド
を回動可能にしたことを特徴とする請求項5記載の陰極
線管の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31636196A JPH10162733A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 陰極線管の製造方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31636196A JPH10162733A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 陰極線管の製造方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10162733A true JPH10162733A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18076251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31636196A Pending JPH10162733A (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 陰極線管の製造方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10162733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528418A (ja) * | 1998-08-24 | 2003-09-24 | キャンデゼント テクノロジーズ コーポレイション | ピクセルアセンブリを形成するための方法及び装置 |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP31636196A patent/JPH10162733A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528418A (ja) * | 1998-08-24 | 2003-09-24 | キャンデゼント テクノロジーズ コーポレイション | ピクセルアセンブリを形成するための方法及び装置 |
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