JPH10162546A - 誤挿入防止部材を備えたテープカセット及び磁気記録再生装置 - Google Patents

誤挿入防止部材を備えたテープカセット及び磁気記録再生装置

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JPH10162546A
JPH10162546A JP8337537A JP33753796A JPH10162546A JP H10162546 A JPH10162546 A JP H10162546A JP 8337537 A JP8337537 A JP 8337537A JP 33753796 A JP33753796 A JP 33753796A JP H10162546 A JPH10162546 A JP H10162546A
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tape cassette
reel
cassette
housing
vcr
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JP8337537A
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Fumihiko Ito
文彦 伊藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤挿入防止の容易なテープカセット及び磁気
記録再生装置る磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 同一あるいは略々同一の外形寸法を有す
るテープカセットの筐体1を用いて構成されている異な
る種類のテープカセットの内で、磁気記録再生装置で使
用が許容されていない種類のテープカセットを、磁気記
録再生装置に装着できないようにするための誤挿入防止
部材を備えて構成されたテープカセットであって、ばね
24による付勢により、テープカセットの筐体1の側面
から一端部18aが突出した状態の誤挿入防止部材18
の他端部18cによって、リールロック解除孔7が閉塞
されるようにしたり、テープカセットの筐体1の側面か
ら一端部18aが突出しない状態の誤挿入防止部材18
の他端部18cによって、リールロック解除孔7が開放
されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一あるいは略々
同一の外形寸法を有するテープカセットの筐体を用いて
構成されている異なる種類のテープカセットの内で、磁
気記録再生装置で使用が許容されていない種類のテープ
カセットを、磁気記録再生装置に装着できないようにす
るための誤挿入防止部材を備えて構成されたテープカセ
ット、及び前記した誤挿入防止部材を備えているテープ
カセットを使用できるような構成部材を備えた磁気記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ状の磁気記録媒体(磁気テープ)
を用いて、記録再生の対象にされている情報信号の記録
再生を行なうことができるように構成された磁気記録再
生装置としては、音響信号の記録再生を行なうことがで
きるテープレコーダや、映像信号(または映像信号と前
記の映像信号に付随する音響信号)の記録再生を行なう
ことができるビデオ・テープ・レコーダ(VTR)等が従
来から実用されている。そして、前記したテープレコー
ダやVTR等の磁気記録再生装置に対する磁気テープの
着脱動作の容易化,磁気テープの保護の確実化等の為
に、磁気テープを特種な構造の容器中に収納した状態の
カートリッジ、カセットを用いることも従来から広く行
なわれて来ている。
【0003】例えば、世界的に広く知られているVHS
(登録商標)方式の規格に従って構成されているVC
R、所謂8ミリビデオ方式の規格に従って構成されてい
るVCR、所謂DVC方式の規格に従って構成されてい
るVCR等においても、前記した各方式毎の個別の規格
に従って特定な構成態様のものとして構成されているテ
ープカセットを用いて、記録再生の対象にされている情
報信号の記録再生が行なわれるようにしているが、前記
した各異なる磁気記録再生方式毎に異なる規格に従って
構成されているテープカセットは、それぞれ、記録再生
の対象にされている情報信号の記録再生に使用される所
定長の磁気テープが巻回されるべき2個のリールと、不
使用時に前記のリールをロックするリールロック機構と
を少なくとも内蔵しており、前記のリールロック機構に
よるリールのロック状態を解除するためのリールロック
解除部材が挿入されるべきリールロック解除孔を底部に
設けてあるテープカセットの筐体とを含んで構成されて
いる。
【0004】ところで、ある一つの特定な磁気記録再生
方式の規格に従って構成されたVCRが普及した後に、
前記した旧型のVCRに比べて記録再生性能が向上して
いる新型のVCRが提供されるような場合には、前記の
旧型のVCRによって記録された記録済み磁気テープか
らの記録信号の再生動作も可能とする、所謂、上位互換
の機能を前記の新型のVCRに対して備えさせるように
することが多く、そのために、新旧のVCRにおいて使
用されるテープカセットとしても、テープカセットの筐
体は、同一の外形寸法を有するものが使用されることが
多い。例えば、輝度信号による周波数被変調波信号にお
ける同期信号の尖頭値の周波数値が3.4MHzで、白
ピークの周波数値が4.4MHzのように規定されてい
て、解像度が234TV本であるVHS方式のVCRが
全世界にある程度普及した後に、前記のVHS方式によ
って記録再生される画像の画質よりも高画質の画像を記
録再生できるような磁気記録再生方式、すなわち、輝度
信号による周波数被変調波信号における同期信号の尖頭
値の周波数値が5.4MHzで、白ピークの周波数値が
7.0MHzのように規定されていて、解像度が400
TV本以上であるSーVHS(登録商標)方式によるV
CRが提供された場合には、VHS方式における記録信
号と、SーVHS方式における記録信号とは、記録信号
のフォーマットを互いに異にしているが、SーVHS方
式によるVCRには、VHS方式によるVCRにおいて
記録されたVHSカセットの記録信号も再生できるよう
な上位互換の機能を備えさせるために、VHS方式のテ
ープカセットとSーVHS方式のテープカセットとは、
前記両者の外形寸法が同一になるように構成されてい
た。
【0005】また、前記したVHS方式のVCRによっ
て記録再生される記録信号と、SーVHS方式のVCR
によって記録再生される記録信号とは、ともに輝度信号
による周波数被変調波信号と、低域変換搬送像信号とを
周波数多重化した信号形態のものであり、VHS方式の
VCRと、SーVHS方式のVCRとは、ともに回転シ
リンダの180度対称の位置に設けられている、互いに
逆アジマス角の磁気空隙を備えている各1個の回転磁気
ヘッドの半回転毎に、記録再生の対象にされている映像
信号における順次の1垂直走査期間と対応している記録
信号についての記録再生動作が行なわれるようにされて
いるVCRであった
【0006】近年になって、前記したVHS方式のVC
R及びSーVHS方式のVCRに対して上位互換性を備
えているとともに、並設された2個の回転磁気ヘッドに
より磁気テープに対して、回転シリンダの半回転毎に2
本の記録跡を同時的に形成させるような構成を採用し
て、高品位テレビジョン方式の1つとして知られている
ハイビジョン方式におけるベースバンド信号の記録再生
動作、2つの色差信号が直角2相変調されてなる搬送色
信号が、輝度信号の占有周波数帯域中に輝度信号と帯域
共有多重化された状態の複合カラー映像信号(例えばN
TSC方式,PAL方式の複合カラー映像信号)を変調
波として得た周波数被変調波信号の時分割方式による記
録再生動作、2チャンネル分の映像信号の同時的な記録
再生動作等をも可能としたWーVHS(登録商標)方式
のVCRが提供された。
【0007】前記のようにWーVHS方式のVCRは、
VHS方式及びSーVHS方式のVCRに対して上位互
換性を有するように構成されるから、WーVHS方式の
VCRで使用されるWーVHSカセットとしても、既述
したVHSカセットやSーVHSカセットの外形寸法と
同一の外形寸法を備えているものとして構成されてい
る。そして、VHS方式及びSーVHS方式のVCRに
対して上位互換性を有するように構成されているWーV
HS方式のVCRでは、VHS方式のVCRによって情
報信号が記録された記録済みVHS方式のテープカセッ
トや、SーVHS方式のVCRによって情報信号が記録
された記録済みSーVHS方式のテープカセットからの
再生動作も行なうことができるようにされているのであ
り、WーVHS方式のVCRのカセットハウジングは、
WーVHS方式のテープカセット,SーVHS方式のテ
ープカセット,VHS方式のテープカセットの何れであ
っても、カセットハウジングに挿入されつつあるカセッ
トが、それの前後方向と表裏方向とについて予め定めら
れている正しい挿入姿態で挿入される場合には、前記し
た3種類のカセットの内の何れの種類に属するカセット
であっても、カセットハウジングに挿入できるように構
成されている。
【0008】ところで、VHS方式のVCR、SーVH
S方式のVCR、WーVHS方式のVCRにおいて、そ
れぞれのVCRで記録再生の対象にしている信号の周波
数帯域は互いにそれぞれ異なっていて、それに伴い、V
HS方式のテープカセット、SーVHS方式のテープカ
セット、WーVHS方式のテープカセットにおいて使用
される磁気テープとしても、それらの磁性層としては、
それぞれ異なる磁気特性のものが使用されており、VC
Rでは磁気テープの種類の自動判別を行ない得るように
している。また、WーVHS方式のテープカセットは、
既述のようにVHS方式のテープカセット及びSーVH
S方式のテープカセットと同一の外形寸法を有するよう
に構成されているが、VHS方式のテープカセットやS
ーVHS方式のテープカセットとは異なり、表裏二重の
カセット蓋が使用されていたり、スライド式の誤消去防
止機構を備えている他に、WーVHS方式のテープカセ
ットが、WーVHS方式によらないVCRに装着できな
いようにするための誤挿入防止機構を備えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、WーVHS
方式のテープカセットでは、SーVHS方式のVCR
や、VHS方式のVCRでは使用できないようにするた
めに、VHS方式のテープカセットやSーVHS方式の
テープカセットにおけるテープカセットの筐体の底板に
設けられている光検出ランプ孔に連接した状態に設けら
れている方向規制溝(または誤挿入防止溝)の構造とは
異なり、テープカセットの筐体の底板に設けられている
光検出ランプ孔に連接した状態に設けられている方向規
制溝(または誤挿入防止溝)の入口の部分を塞いだ状態
の誤挿入防止機構を構成させておくことにより、VHS
方式のVCRやSーVHS方式のVCR等におけるカセ
ットハウジングに、WーVHS方式のテープカセットが
挿入された場合に、VHS方式のVCRやSーVHS方
式のVCR等におけるカセットハウジングの底面に突設
されている誤挿入防止用突起によって、WーVHS方式
のテープカセットの挿入動作が阻止できるようにしてい
る。
【0010】図6はVHS方式のテープカセットの筐体
1を、それの下部カセットハーフ1dの底面側から見た
図であり、図中において1Lはカセット蓋、2,3はロ
ーディングガイドの挿入口、4,5は方向規制溝(誤挿
入防止溝)、6は光検出ランプ孔、7はリールロック解
除孔(リールブレーキ解除孔)である。図6に例示した
VHS方式のテープカセットの筐体1では、光検出ラン
プ孔に連接した状態に設けられている方向規制溝(また
は誤挿入防止溝)4,5が、ローディングガイドの挿入
口3に連通している構造とされているが、WーVHS方
式のテープカセットでは、図6中で図面符号Wで示す部
分を壁面で閉塞した構造にされていて、前記のように、
VHS方式のVCRやSーVHS方式のVCR等におけ
るカセットハウジングに、WーVHS方式のテープカセ
ットが挿入されても、VHS方式のVCRやSーVHS
方式のVCR等におけるカセットハウジングの底面に突
設されている誤挿入防止用突起によって、WーVHS方
式のテープカセットの挿入動作が阻止されるのである。
【0011】ところが、VHS方式のVCRやSーVH
S方式のVCR等におけるカセットハウジングの底面に
突設されている誤挿入防止用突起は、今迄に発売された
VHS方式のVCRやSーVHS方式のVCR等のすべ
てのものにおけるカセットハウジングに必らず設けられ
ていたものではなく、初期に発売されたVCRにおける
カセットハウジングには、前記した誤挿入防止用突起が
設けられていなかったために、そのような古い型のVH
S方式またはSーVHS方式のVCRに対してWーVH
S方式のテープカセットが誤挿入されてしまうことが起
こるということが問題になった。そして、前記のように
VHS方式またはSーVHS方式のVCRに対してWー
VHS方式のテープカセットが装着されたとしても、記
録されている情報が再生されないことは勿論であるが、
殊に、WーVHS方式のテープカセットに使用されてい
る磁気テープが薄手のものであった場合には、前記した
誤挿入による再生動作によって磁気テープに損傷を与え
ることがある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は磁気テープが巻
回される回転自在な2個のリールと、不使用時に前記の
リールをロックするリールロック機構とを少なくとも内
蔵しており、前記のリールロック機構によるリールのロ
ック状態を解除するためのリールロック解除部材が挿入
されるべきリールロック解除孔を底部に設けてあるテー
プカセットの筐体とを含んで構成されているテープカセ
ットにおいて、ばねによる付勢により、テープカセット
の筐体の側面から一端部が突出した状態の誤挿入防止部
材の他端部によって、リールロック解除孔が閉塞される
ようにしてなる誤挿入防止部材を備えたテープカセッ
ト、及び前記したばねによる付勢により、テープカセッ
トの筐体の側面から一端部が突出した状態の誤挿入防止
部材の他端部によって、リールロック機構が係止される
ようにしてなる誤挿入防止部材を備えたテープカセッ
ト、ならびに、前記した構成態様を有するテープカセッ
トの使用が許容されている磁気記録再生装置におけるテ
ープカセットの装着部に、テープカセットの筐体の側面
から突出している状態の誤挿入防止部材の一端部に対す
る押圧部材を設けてなる磁気記録再生装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の誤挿入防止部材を備えたテープカセット及び磁気記録
再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。ところで本
発明は、磁気テープが巻回される回転自在な2個のリー
ルと、不使用時に前記のリールをロックするリールロッ
ク機構とを少なくとも内蔵しており、前記のリールロッ
ク機構によるリールのロック状態を解除するためのリー
ルロック解除部材が挿入されるべきリールロック解除孔
を底部に設けてあるテープカセットの筐体とを含んで構
成されているテープカセットが使用されるように定めら
れている各種の磁気記録再生方式による磁気記録再生装
置に適用できるのであるが、この明細書における以下の
記述においては、既述したWーVHS方式のテープカセ
ットに対して本発明を適用した場合を例に挙げて具体的
な説明を行なうことにする。
【0014】図1は、本発明の一実施例のテープカセッ
ト及び磁気記録再生装置を説明するための図であって、
図1の(a)は、上部カセットハーフ1uと下部カセッ
トハーフ1dとの2個のカセットハーフと、カセット蓋
1Lとからなるテープカセットの筐体1の一部を破砕し
て図示することにより、テープカセットの筐体1の内部
の構成が明示できるようにした平面図であり、前記の図
1の(a)は磁気記録再生装置(VCR)におけるカセ
ットハウジングに対するテープカセットの挿入動作が途
中まで行なわれた状態における動作説明にも使用される
図である。また図1の(b)は、VCRにおけるカセッ
トハウジングに対するテープカセットの挿入動作が完了
した状態における動作説明に使用される図であって、こ
の図1の(b)は図1の(a)に示してある構成部分の
一部だけが示されている。さらに図1の(c)は、テー
プカセットの側面図である。
【0015】図1に示す本発明の一実施例のテープカセ
ットは、図1中に図面符号18で示している構成部分、
すなわち、誤挿入防止部材18が設けられたこと、及び
前記の誤挿入防止部材18を設けることにより、下部カ
セットハーフ1dの一部に溝や孔が構成されたことを除
けば、WーVHS方式のテープカセットと同じ構成態様
のものである。図1に示すテープカセットは、上部カセ
ットハーフ1uと下部カセットハーフ1dとの2個のカ
セットハーフと、カセット蓋1Lとからなるテープカセ
ットの筐体1の内部に、磁気テープが巻回される2個の
リールが設けられている。8は前記した2個のリールの
内の一方のリールのリールハブの上端部に取付けられた
上フランジであり、また、9は前記した2個のリールの
内の他方のリールのリールハブの上端部に取付けられた
上フランジである。
【0016】前記した2個のリールにおける各上フラン
ジ8,9の上面と、上部カセットハーフ1uの下面との
間には、リールリーフバネ(図示されていない)が装着
されている。また前記した2個のリールの各リールハブ
の下端部には、それぞれの周面部に等間隔の切欠(歯車
状)部を構成させた下フランジ(図示されていない)が
取付けられている。前記した2個のリール間には、磁気
テープが張設されているのであるが、本発明の誤挿入防
止部材を備えたテープカセットの説明においては、2個
のリール間に張設されている磁気テープについて、詳細
に触れる必要がないから、図示説明の簡単化のために、
添付図面中には磁気テープの図示説明を省略している。
【0017】ところで、前記のテープカセットは、それ
がVCRに装着されていない場合、すなわちテープカセ
ットの不使用時に、リールが不必要に回動して磁気テー
プが緩むようなことが起こらないように、前記したリー
ルが回動しないようにリールをロックするリールロック
機構(リールにブレーキを掛けるリールブレーキ機構)
をテープカセットの筐体1内に内蔵している。ここで、
本発明のテープカセットの各実施例において用いられて
いるリールロック機構(リールブレーキ機構)について
説明すると次のとおりである。すなわち、リールロック
機構(リールブレーキ機構)は、下部カセットハーフ1
dに設けられているリブ10における並設された2つの
側壁10a,10bに、それぞれ構成させてある支持溝
10a1,10b1(図2参照)に遊嵌される端部17
b,17c(図3参照)により回動自在に支持される回
動部材17aと、前記の回動部材17aに突設されてい
て、下部カセットハーフ1dの底板に穿設されているリ
ールロック解除孔(リールブレーキ解除孔)7の部分を
閉塞できる動作板17f(図3参照)と、前記の回動部
材17aに突設されていて、回動部材17aの回動々作
を、ロック作動部(ブレーキ作動部)に伝達する作動レ
バー17d,17e(図3参照)とからなるロック制御
部(ブレーキ制御部)17と、ロック爪(ブレーキ爪)
11aを一端部に備えていて、他端部が前記した作動レ
バー17dと当接するようにスプリング15によって付
勢されているとともに、中間部分が回動軸13に遊嵌さ
れているロックレバー(ブレーキレバー)11(図3参
照)と、ロック爪(ブレーキ爪)12aを一端部に備え
ていて、他端部が前記した作動レバー17eと当接する
ようにスプリング16によって付勢されているととも
に、中間部分が回動軸14に遊嵌されているロックレバ
ー(ブレーキレバー)12(図3参照)とからなるロッ
ク作動部(ブレーキ作動部)とを備えて構成されてい
る。
【0018】前記したリールロック機構を備えているテ
ープカセットがVCRに装着されていない場合には、前
記したリールロック機構のロック作動部におけるスプリ
ング15の付勢によってロックレバー11の一端部に設
けられているロック爪11aが、リールの下フランジの
外周部に設けられている切欠部に嵌入してリールが回動
しないようにし、また、前記したロック作動部における
スプリング15の付勢によってロックレバー11の他端
部が、ロック制御部17の回動部材17aに突設されて
いる作動レバー17dを回動させるとともに、前記した
ロック作動部におけるスプリング16の付勢によってロ
ックレバー12の一端部に設けられているロック爪12
aが、リールの下フランジの外周部に設けられている切
欠部に嵌入してリールが回動しないようにし、また、前
記したロック作動部におけるスプリング16の付勢によ
ってロックレバー12の他端部が、ロック制御部17の
回動部材17aに突設されている作動レバー17eを回
動させる。それにより、前記したリールロック機構にお
けるロック制御部17の回動部材17aに突設されてい
る動作板17は、下部カセットハーフ1dの底板に穿設
されているリールロック解除孔7の部分を閉塞している
状態にされる。
【0019】次に、前記したリールロック機構を備えて
いるテープカセットが、VCRに正しく装着された場合
には、VCRに設けられているロック解除ピン19が、
テープカセットの筐体1における下部カセットハーフ1
dの底板に穿設されているリールロック解除孔7中に挿
入されるために、テープカセットの筐体1内に設けられ
ているリールロック機構のロック制御部17における動
作板17fが、前記したVCRに設けられているロック
解除ピン19によって押されて、回動部材17aを時計
まわりの方向に回動させる。
【0020】前記した回動部材17aの時計まわりの方
向での回動々作によって、前記した回動部材17aに突
設されている作動レバー17dは、ロック作動部におけ
るロックレバー11における端部を、スプリング15の
付勢に抗して変位させて、ロックレバー11を回動軸1
3を回動中心にして反時計まわりの方向に回動させ、そ
れにより前記のロックレバー11の端部に設けられてい
るロック爪11aは、対応するリールの下フランジの外
周部に設けてある切欠部から退避して、そのリールを回
動自在の状態にさせる。
【0021】また、前記した回動部材17aの時計まわ
りの方向での回動々作によって、前記した回動部材17
aに突設されている作動レバー17eは、ロック作動部
におけるロックレバー12における端部を、スプリング
16の付勢に抗して変位させて、ロックレバー12を回
動軸14を回動中心にして反時計まわりの方向に回動さ
せ、それにより前記のロックレバー12の端部に設けら
れているロック爪12aは、対応するリールの下フラン
ジの外周部に設けてある切欠部から退避して、そのリー
ルを回動自在の状態にさせる。
【0022】これまでに説明したリールロック機構は、
VHS方式(S−VHS方式、W−VHS方式)のテー
プカセットにおいて従来から広く使用されているもので
あって、テープカセットがVCRに正しく装着された場
合には、前述のようにリールが回動自在の状態にされ
て、VCRにおける記録動作及び再生動作等が開始され
るのであるが、テープカセットをVCRのカセットハウ
ジングに挿入しても、VCRに設けられているロック解
除ピン19によって、テープカセットの筐体1内に設け
られているリールロック機構のロック制御部17におけ
る動作板17fが押されなかった場合には、リールのロ
ック状態が解除されないために、それを感知したVCR
はエマージェンシーモードの動作を行なって、テープカ
セットをVCRのカセットハウジングから排出させる。
【0023】そこで、本発明のテープカセットでは、そ
のテープカセットの使用が許容されていない構成態様の
VCRに装着されるような場合に、テープカセットをV
CRのカセットハウジングに挿入しても、VCRに設け
られているロック解除ピン19によって、テープカセッ
トの筐体1内に設けられているリールロック機構のロッ
ク制御部17における動作板17fを変位できないよう
に、また、テープカセットの使用が許容されている構成
態様のVCRのカセットハウジングに挿入された場合に
は、VCRに設けられているロック解除ピン19によっ
て、テープカセットの筐体1内に設けられているリール
ロック機構のロック制御部17における動作板17fを
回動変位させることができるような誤挿入防止部材を備
えた構成態様としている。
【0024】図1に示す本発明のテープカセットにおい
て18が誤挿入防止部材であり、この誤挿入防止部材1
8は、そのテープカセットの使用が許容されていないV
CRのカセットハウジングにテープカセットが挿入され
ても、テープカセットの不使用時と同様に、下部カセッ
トハーフ1dの底板に穿設されているリールロック解除
孔7の部分を閉塞する状態に設けられている動作板17
fの位置までに、VCRに設けられているロック解除ピ
ン19の先端部が到達することを妨げる動作を行なうこ
とができるように、誤挿入防止部材18の一部によって
下部カセットハーフ1dの底板に穿設されているリール
ロック解除孔7の部分を閉塞した状態にでき、また、そ
のテープカセットの使用が許容されているVCRのカセ
ットハウジングにテープカセットが挿入された場合に
は、下部カセットハーフ1dの底板に穿設されているリ
ールロック解除孔7の部分を閉塞する状態に設けられて
いる動作板17fが、VCRに設けられているロック解
除ピン19の先端部によって突上げられる動作が行なう
ことができるように、誤挿入防止部材18によって下部
カセットハーフ1dの底板に穿設されているリールロッ
ク解除孔7の部分が閉塞されない状態となるような構成
態様のものとして実施されている。
【0025】図2は、図1に示す本発明のテープカセッ
トに設けられている誤挿入防止部材18が、下部カセッ
トハーフ1dの底板に設けられた溝25中に、前記の溝
25に案内された状態で摺動可能に設けられていること
を示している図であり、前記の誤挿入防止部材18は、
それの上面が下部カセットハーフ1dの底板の上面から
は突出しない状態とされている。したがって、誤挿入防
止部材18が、下部カセットハーフ1dの底板に設けら
れた溝25中に摺動可能に設けられていても、下部カセ
ットハーフ1dの底板上で回転するリールの下フランジ
の回転動作に対しては何の支障も与えることがない。
【0026】図1中に示されているように、前記の誤挿
入防止部材18は、ばね24による付勢により、テープ
カセットの筐体1の側面から突出した状態にされる一端
部18aと、リールロック解除孔7を閉塞できるように
幅広な部分として構成された他端部18cと、前記した
両端部間を連結する部分18bとを備えている。既述の
ように前記の誤挿入防止部材18は、下部カセットハー
フ1dの厚さが薄い底板に設けられた浅い溝25中に、
それの上面が下部カセットハーフ1dの底板の上面から
は突出しない状態で、前記の溝25に案内された状態で
摺動可能に設けられるので、厚さが薄いものとして構成
されるが、前記の誤挿入防止部材18は、それの上部に
リールの下フランジの下面やリブに設けた通過用孔の上
面等が接しているから、厚さが薄くても実質的に充分な
機械的な強度を有する構成部材として機能する。
【0027】すなわち、テープカセットの使用が許容さ
れていないVCRのカセットハウジング(図示せず)に
テープカセットが挿入された場合には、下部カセットハ
ーフ1dの底板に穿設されているリールロック解除孔7
の部分を閉塞する状態に設けられている動作板17fの
位置までに、VCRに設けられているロック解除ピン1
9の先端部が到達することが無いように、前記のように
厚さの薄い材料で作られた誤挿入防止部材18の一部1
8cによって下部カセットハーフ1dの底板に穿設され
ているリールロック解除孔7の部分を閉塞したときに、
前記の誤挿入防止部材18の一部18cには、VCRに
設けられているロック解除ピン19の先端部によってか
なりの機械力が印加されることになるが、前記の誤挿入
防止部材18の端部18c付近には、カセットハーフ1
d側の補強用のリブ等が設けられているので何等の支障
も生じない。なお、誤挿入防止部材18としては、例え
ば非磁性のステンレススチールの薄板が使用されてもよ
い。
【0028】図1の(a)は、テープカセットの使用が
許容されているVCRのカセットハウジングに対してテ
ープカセットが挿入され始めた状態を示している図であ
り、また、図3の(a)は図1の(a)の一部の拡大図
である。図1の(b)はテープカセットの使用が許容さ
れているVCRのカセットハウジングに対してテープカ
セットが挿入され終って、VCRにテープカセットが装
着された状態を示しており、図3の(b)はVCRにテ
ープカセットが装着されて、下部カセットハーフ1dの
底板に穿設されているリールロック解除孔7の部分か
ら、誤挿入防止部材18における幅広な端部18cが離
脱した状態にされて、VCRに設けられているロック解
除ピン19の先端部が、テープカセットの筐体1内に設
けられているリールロック機構のロック制御部17にお
ける動作板17fを回動変位させている状態を図示説明
している図である。
【0029】テープカセットの使用が許容されているV
CRのカセットハウジングに対してテープカセットが挿
入され始めた状態を示している図1の(a)及び図3の
(a)における誤挿入防止部材18及びリールロック機
構の動作状態は、テープカセットの使用が許容されてい
ないVCRのカセットハウジングに対してテープカセッ
トが挿入された場合における誤挿入防止部材18及びリ
ールロック機構の動作状態と同じであるので、まず、誤
挿入防止部材18を備えて構成されている特定なテープ
カセットの使用が許容されていないVCRのカセットハ
ウジングに対して前記した特定なテープカセットが挿入
された場合について説明すると次のとおりである。
【0030】すなわち、誤挿入防止部材18を備えて構
成されている特定なテープカセットの使用が許容されて
いないVCRにおけるカセットハウジング(図示せず)
の側壁には、図1中に示されているようなカム面を有す
る導入部(22a,23a)を備えたカセットガイド
(22,23)を設けていないから、前記の特定なテー
プカセットを、それの使用が許容されていないVCRに
おけるカセットハウジング(図示せず)に挿入された場
合には、ばね24による付勢により、テープカセットの
筐体1の側面から突出した状態の一端部18aが、カセ
ットハウジングの側壁の前端部に突当ることになり、カ
セットハウジング内へのテープカセットの進行が阻止さ
れるから、特定なテープカセットの使用が許容されてい
ないVCRのカセットハウジングに対して前記した特定
なテープカセットが挿入された場合には、誤挿入防止部
材18における一端部18aが、ばね24による付勢に
よって、テープカセットの筐体1の側面から突出した状
態のままとされている。
【0031】したがって、前記した誤挿入防止部材18
における幅広な端部18cが、下部カセットハーフ1d
の底板に穿設されているリールロック解除孔7を閉塞し
ていて、VCRに設けられているロック解除ピン19の
先端部は、前記した誤挿入防止部材18における幅広な
端部18cによって進行が阻止されるために、前記のロ
ック解除ピン19の先端部はカセットの筐体1内に設け
られているリールロック機構のロック制御部17におけ
る動作板17fを回動変位させることができず、したが
って、リールロック機構はリールのロック状態を解除し
ないために、それを感知したVCRはエマージェンシー
モードの動作を行なって、テープカセットをVCRのカ
セットハウジングから排出させる。また、別のエマージ
ェンシーモードの動作として、テープカセットが正規の
位置にセットされていない、ということを、リールロッ
ク解除部材19がリールロック解除孔7に入らない状態
により感知し、前記の状態が感知されたときにVCRが
エマージェンシーモードの動作を行なって、テープカセ
ットをVCRのカセットハウジングから排出させるよう
にしてもよい。
【0032】すなわち、テープカセットの使用が許容さ
れていないVCRにおいては、ばね24による付勢によ
ってテープカセットの筐体1の側面から誤挿入防止部材
18における一端部18aが突出した状態にされて、そ
れにより前記した誤挿入防止部材18における幅広な端
部18cが、下部カセットハーフ1dの底板に穿設され
ているリールロック解除孔7を閉塞している状態にされ
るのである。
【0033】一方、テープカセットの使用が許容されて
いるVCRでは、テープカセットの使用が許容されてい
るVCRのカセットハウジングに対してテープカセット
が挿入されて行く場合には、VCRにテープカセットが
装着された状態を示している図1の(b)に示されてい
るように、ばね24によってテープカセットの筐体1の
側面から突出されるように付勢されている誤挿入防止部
材18における一端部18aが、VCRのカセットハウ
ジングの側壁20に取付けられたカセットガイド22に
おける導入部22aのカム面によって、前記したばね2
4に抗して次第にテープカセットの筐体1の内方に押込
まれて行くために、前記した誤挿入防止部材18におけ
る連結する部分18bと幅広な端部18cとが、下部カ
セットハーフ1dの底板に設けられている溝25中で、
前記の溝25に案内された状態で摺動して行く。
【0034】それにより、前記の下部カセットハーフ1
dの底板に穿設されているリールロック解除孔7の部分
から、誤挿入防止部材18における幅広な端部18cが
離脱した状態にされて、VCRに設けられているロック
解除ピン19の先端部が、リールロック解除孔7内に進
入して、テープカセットの筐体1内に設けられているリ
ールロック機構のロック制御部17における動作板17
fを回動変位させる。それにより既述のように、前記し
た回動部材17aを回動々作させ、前記した回動部材1
7aに突設されている作動レバー17d,17eが、ロ
ック作動部におけるロックレバー11,12における端
部を、スプリング15,16の付勢に抗して変位させ
て、前記のロックレバー11,12の端部に設けられて
いるロック爪11a,12aを対応するリールの下フラ
ンジの外周部に設けてある切欠部から退避させ、そのリ
ールを回動自在の状態にさせることができるようにす
る。
【0035】前記したところから判かるように、本発明
のテープカセットを使用して記録再生動作を行なうこと
ができるVCRには、例えば図1にカセットガイド22
として例示してあるような部材、すなわち、VCRにお
けるテープカセットの装着部に、テープカセットの筐体
の側面から突出している状態の誤挿入防止部材の一端部
18aに対する押圧部材を設ければよいのであり、前記
した誤挿入防止部材の一端部18aに対する押圧部材と
しては、図1に例示してあるような構成態様のもの、す
なわち、カム従動子として動作する誤挿入防止部材の一
端部18aに対して、カム面として動作するカセットガ
イド22が使用できるだけではなく、その他の任意の構
成態様のものを使用することができる。
【0036】ところで、図1を参照して既述した実施例
では、誤挿入防止部材18の一端部18aを、テープカ
セットの筐体1の左側面側に出入自在な状態となるよう
に設けていたが、本発明の実施に当っては前記した誤挿
入防止部材18の一端部18aが、テープカセットの筐
体1の右側面側に出入自在な状態となるように設けるよ
うにしてもよい。前記のように、誤挿入防止部材18の
一端部18aが、テープカセットの筐体1の右側面側に
出入自在な状態となるように設けられた場合には、VC
Rのカセットハウジングの側壁21に対して取付けられ
ているカム面を有する導入部23aを備えたカセットガ
イド23が、記録再生の対象にされているテープカセッ
トに設けられている誤挿入防止部材18の一端部18a
に対する押圧部材としては用いられる。
【0037】なお、図4及び図5を参照して後述されて
いる本発明の誤挿入防止部材を備えたテープカセットの
他の実施例においても、ばね24によってテープカセッ
トの筐体1の側面から突出されるように付勢されている
誤挿入防止部材18における一端部18aを、テープカ
セットの筐体1の側面から突出している状態にさせた
り、テープカセットの筐体1の側面から突出しない状態
にさせたりするために用いられる構成態様は、図1を参
照して既述したような構成態様と同じでよい。
【0038】次に、図4及び図5を参照して、本発明の
誤挿入防止部材を備えたテープカセットの他の実施例に
ついて説明する。これまでに図1乃至図3を参照して既
述した本発明の誤挿入防止部材を備えたテープカセット
の実施例は、ばね24によってテープカセットの筐体1
の側面から突出されるように付勢されている誤挿入防止
部材18における一端部18aを、テープカセットの筐
体1の側面から突出している状態にさせたり、テープカ
セットの筐体1の側面から突出しない状態にさせたりす
ることにより、前記した誤挿入防止部材18における連
結する部分18bと幅広な端部18cとを、下部カセッ
トハーフ1dの底板に設けられている溝25中で、前記
の溝25に案内された状態で摺動させて、下部カセット
ハーフ1dの底板に穿設されているリールロック解除孔
7を、誤挿入防止部材18における幅広な端部18cに
よって閉塞させたり、下部カセットハーフ1dの底板に
穿設されているリールロック解除孔7の位置から、誤挿
入防止部材18における幅広な端部18cを離脱した状
態にさせたりできるように構成してあるものであった。
【0039】しかし、図4及び図5を参照して説明する
本発明の誤挿入防止部材を備えたテープカセットの他の
実施例は、ばね24によってテープカセットの筐体1の
側面から突出されるように付勢されている誤挿入防止部
材18における一端部18aを、テープカセットの筐体
1の側面から突出している状態にさせたり、テープカセ
ットの筐体1の側面から突出しない状態にさせたりする
ことにより、誤挿入防止部材18における連結する部分
18bとリールロック機構の係止部18dとを、下部カ
セットハーフ1dの底板に設けられている溝25中で、
前記の溝25に案内された状態で摺動させて、リールロ
ック機構の係止部18dによって、リールロック機構の
ロック制御部17における動作板17fを変位できない
状態に係止したり、リールロック機構のロック制御部1
7における動作板17fに対するリールロック機構の係
止部18dによる係止を解いたりできるような構成態様
としたものである。
【0040】図4及び図5は、本発明のテープカセット
の他の実施例の要部を示す図であるが、図4及び図5に
示されていない構成部分は、図1乃至図3に示されてい
るテープカセットと同様な構成であってもよい。誤挿入
防止部材18における連結する部分18bの端部に設け
られているリールロック機構の係止部18dは、例え
ば、図4の(b)に示してあるような構成、すなわち、
溝25中で案内されている誤挿入防止部材18における
連結する部分18bの端部に設けられている幅広の部分
18d1に対して立上がる立上がり部分18d2と、前記
した立上がり部分18d2の上端部に構成された係止部
分18d3とによって構成されたものでもよい。
【0041】図5は、図4に示す本発明のテープカセッ
トに設けられている誤挿入防止部材18が、下部カセッ
トハーフ1dの底板に設けられた溝25中に、前記の溝
25に案内された状態で摺動可能に設けられていること
を示している図であり、前記の誤挿入防止部材18は、
それの上面が下部カセットハーフ1dの底板の上面から
は突出しない状態とされていて、誤挿入防止部材18
が、下部カセットハーフ1dの底板に設けられた溝25
中に摺動可能に設けられていても、下部カセットハーフ
1dの底板上で回転するリールの下フランジの回転動作
に対しては何の支障も与えることがない。
【0042】図4に示す本発明のテープカセットの他の
実施例においても、図1乃至図3を参照して既述したテ
ープカセットと同様に、誤挿入防止部材18は、ばね
(図1中の24と同じ)による付勢により、テープカセ
ットの筐体1の側面から突出した状態にされる一端部1
8aを備えている。誤挿入防止部材18は、下部カセッ
トハーフ1dの厚さが薄い底板に設けられた浅い溝25
中に、それの上面が下部カセットハーフ1dの底板の上
面からは突出しない状態で、前記の溝25に案内された
状態で摺動可能に設けられる。
【0043】テープカセットの使用が許容されていない
VCRのカセットハウジング(図示されていない)にテ
ープカセットが挿入された場合には、誤挿入防止部材1
8における一端部18aが、ばね(図1中の24と同
じ)による付勢によって、テープカセットの筐体1の側
面から突出した状態とされており、前記した誤挿入防止
部材18のリールロック機構の係止部18dにおける立
上がり部分18d2の上端部に構成された係止部分18
d3が、テープカセットの筐体1内に設けられているリ
ールロック機構のロック制御部17における動作板17
fが係止される位置を占めるようにされるから、VCR
に設けられているロック解除ピン19の先端部が、リー
ルロック機構のロック制御部17における動作板17f
に突当っても、リールロック機構のロック制御部17に
おける動作板17fは前記した誤挿入防止部材18にお
けるリールロック機構の係止部18dによって係止され
て変位することができないために、リールロック機構は
リールのロック状態が解除されず、したがって、VCR
はエマージェンシーモードの動作を行なって、テープカ
セットをVCRのカセットハウジングから排出させる。
【0044】一方、テープカセットの使用が許容されて
いるVCRでは、テープカセットの使用が許容されてい
るVCRのカセットハウジングに対してテープカセット
が挿入されて行く場合には、VCRにテープカセットが
装着された状態を示している図1の(b)に示されてい
る状態と同様に、ばね(図1中の24と同じ)によって
テープカセットの筐体1の側面から突出されるように付
勢されている誤挿入防止部材18における一端部18a
が、VCRのカセットハウジングの側壁20に取付けら
れたカセットガイド22における導入部22aのカム面
によって、前記したばね24に抗して次第にテープカセ
ットの筐体1の内方に押込まれて行くために、前記した
誤挿入防止部材18における連結する部分18bとリー
ルロック機構の係止部18dとが、下部カセットハーフ
1dの底板に設けられている溝25中で、前記の溝25
に案内された状態で摺動して行くのにつれて、テープカ
セットの筐体1内に設けられているリールロック機構の
ロック制御部17における動作板17fの位置から誤挿
入防止部材18におけるリールロック機構の係止部18
dが離脱した状態にされる。
【0045】それにより、VCRに設けられているロッ
ク解除ピン19の先端部が、テープカセットの筐体1内
に設けられているリールロック機構のロック制御部17
における動作板17fを回動変位させる。それで、既述
のように、前記した回動部材17aを回動々作させ、前
記した回動部材17aに突設されている作動レバー17
d,17eが、ロック作動部におけるロックレバー1
1,12における端部を、スプリング15,16の付勢
に抗して変位させて、前記のロックレバー11,12の
端部に設けられているロック爪11a,12aを対応す
るリールの下フランジの外周部に設けてある切欠部から
退避させ、そのリールを回動自在の状態にさせることが
できるようにする。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の誤挿入防止部材を備えたテープカセッ
ト及び磁気記録再生装置は、不使用時にリールをロック
するためのリールロック機構を備えている従来のテープ
カセットに、簡単な構成の誤挿入防止部材を付加し、ま
た、テープカセットの使用を許容する構成態様のVCR
には、テープカセットの誤挿入防止部材と協働する押圧
部材を設けておくだけで、テープカセットの使用を許容
する構成態様のVCRだけでテープカセットが使用でき
るようにすることが容易となり、本発明によれば、テー
プカセットの使用が許容されていない構成態様のVCR
に、テープカセットを誤挿入することによるテープカセ
ットの損傷の発生を容易に防ぐことができ、本発明によ
り従来の問題点を良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープカセットの構造及び動作説明用
の図である。
【図2】本発明のテープカセットの構造の説明用の斜視
図である。
【図3】本発明のテープカセットの構造及び動作説明用
の図である。
【図4】本発明のテープカセットの構造及び動作説明用
の図である。
【図5】本発明のテープカセットの構造の説明用の斜視
図である。
【図6】テープカセットの説明用の平面図である。
【符号の説明】
1…テープカセットの筐体、1d…下部カセットハー
フ、1u…上部カセットハーフ、1L…カセット蓋、
2,3…ローディングカイドの挿入口、4,5…方向規
制溝(誤挿入防止溝)、6…光検出ランプ孔、7…リー
ルロック解除孔(リールブレーキ解除孔)、8,9…フ
ランジ、10…リブ、11a,12a…ロック爪(ブレ
ーキ爪)、13,14…回動軸、15,16…スプリン
グ、17…ロック制御部(ブレーキ制御部)、18…誤
挿入防止部材、24…ばね、25…溝、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが巻回される回転自在な2個
    のリールと、不使用時に前記のリールをロックするリー
    ルロック機構とを少なくとも内蔵しており、前記のリー
    ルロック機構によるリールのロック状態を解除するため
    のリールロック解除部材が挿入されるべきリールロック
    解除孔を底部に設けてあるテープカセットの筐体とを含
    んで構成されているテープカセットにおいて、ばねによ
    る付勢により、テープカセットの筐体の側面から一端部
    が突出した状態の誤挿入防止部材の他端部によって、リ
    ールロック解除孔が閉塞されるようにしてなる誤挿入防
    止部材を備えたテープカセット。
  2. 【請求項2】 磁気テープが巻回される回転自在な2個
    のリールと、不使用時に前記のリールをロックするリー
    ルロック機構とを少なくとも内蔵しており、前記のリー
    ルロック機構によるリールのロック状態を解除するため
    のリールロック解除部材が挿入されるべきリールロック
    解除孔を底部に設けてあるテープカセットの筐体とを含
    んで構成されているテープカセットにおいて、ばねによ
    る付勢により、テープカセットの筐体の側面から一端部
    が突出した状態の誤挿入防止部材の他端部によって、リ
    ールロック機構が係止されるようにしてなる誤挿入防止
    部材を備えたテープカセット。
  3. 【請求項3】 磁気テープが巻回される回転自在な2個
    のリールと、不使用時に前記のリールをロックするリー
    ルロック機構とを少なくとも内蔵しており、前記のリー
    ルロック機構によるリールのロック状態を解除するため
    のリールロック解除部材が挿入されるべきリールロック
    解除孔を底部に設けてあるテープカセットの筐体とを含
    んで構成されているとともに、ばねによる付勢により、
    テープカセットの筐体の側面から一端部が突出した状態
    の誤挿入防止部材の他端部によって、リールロック解除
    孔が閉塞されるように構成されているテープカセットの
    使用が許容されている磁気記録再生装置におけるテープ
    カセットの装着部に、テープカセットの筐体の側面から
    突出している状態の誤挿入防止部材の一端部に対する押
    圧部材を設けてなる磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 磁気テープが巻回される回転自在な2個
    のリールと、不使用時に前記のリールをロックするリー
    ルロック機構とを少なくとも内蔵しており、前記のリー
    ルロック機構によるリールのロック状態を解除するため
    のリールロック解除部材が挿入されるべきリールロック
    解除孔を底部に設けてあるテープカセットの筐体とを含
    んで構成されているとともに、ばねによる付勢により、
    テープカセットの筐体の側面から一端部が突出した状態
    の誤挿入防止部材の他端部によって、リールロック機構
    が係止されるように構成されているテープカセットの使
    用が許容されている磁気記録再生装置におけるテープカ
    セットの装着部に、テープカセットの筐体の側面から突
    出している状態の誤挿入防止部材の一端部に対する押圧
    部材を設けてなる磁気記録再生装置。
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