JPH10162368A - 光学式ディスク記録再生装置 - Google Patents

光学式ディスク記録再生装置

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JPH10162368A
JPH10162368A JP8320025A JP32002596A JPH10162368A JP H10162368 A JPH10162368 A JP H10162368A JP 8320025 A JP8320025 A JP 8320025A JP 32002596 A JP32002596 A JP 32002596A JP H10162368 A JPH10162368 A JP H10162368A
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JP8320025A
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Shinji Kaneko
真二 金子
Kan Ebisawa
観 海老澤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生時の2次歪軽減あるいは2次歪の最小化
が、短いリードタイムあるいは短い待ち時間で可能な光
学式ディスク記録再生装置を提供する。 【解決手段】 供給された記録パワーあるいは再生パワ
ーに基づいて光学式ディスク11上に記録ピットを形成
させる記録用レーザ光あるいは形成された記録ピットを
照射する再生用レーザ光を出射させる記録用レーザダイ
オード2と、記録ピットを照射した再生用レーザ光を受
光して再生信号を生成させ、再生信号から着目信号レベ
ルを検出し、着目信号レベルに基づいて記録パワー修正
信号を発信する記録パワー修正手段27と、記録パワー
の修正信号に基づいて記録用レーザダイオード2の出力
制御をするAPC回路28を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式ディスク記
録再生装置に関し、とりわけ記録可能な光学式ディスク
媒体に情報信号を光学的に記録する際に、2次歪が最小
になるよう記録パワーを制御する機能を備えた光学式デ
ィスク記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、光学式ディスク記録再生装置
による記録可能な光学式ディスク媒体への情報信号の光
学的な記録、あるいは記録済みの情報の光学的な消去に
は、情報信号によって振幅変調された記録用レーザビー
ムが光学式ディスク媒体に照射され、そのトラック上に
ピットが形成されることにより、情報記録がなされてい
る。そして、このように記録された情報の再生時には、
再生用のレーザビームが光学式ディスク媒体のトラック
上に形成されたピットに照射され、ピットからの反射光
に基づいて読出し再生がなされることになる。
【0003】前記の光記録および再生において、記録時
の変調レーザ光のトラック方向の信号周期と、形成され
たピット寸法とのずれによって、再生信号に2次歪が発
生する。このような2次歪が発生した際のRF再生信号
のアイパターンを、図12のPAT2に示す。また、P
AT1は2次歪がないRF再生信号のアイパターンであ
る。同図に示されるように、2次歪が発生した再生信号
のアイパターンは、横軸に関する対称性が損なわれてい
るのが解かる。
【0004】そして発生する2次歪のレベルは、レーザ
ビーム光の記録パワー(記録レーザ光の強度)に対応し
て変化する。すなわち記録パワーが低い場合は、ピット
のトラック進行方向の長さが記録信号のトラック上の周
期よりも短くなり、再生信号の2次歪が大きい。
【0005】この低記録パワー状態から記録パワーを増
大させると、再生信号の2次歪は減少し、さらに記録パ
ワーを増大させて、ピット長が記録信号のトラック上の
周期に等しくなると、2次歪が最小になる。この状態か
らさらに記録パワーを増大させると、ピット長が記録信
号のトラック上の周期よりも長くなり、再生信号の2次
歪は再び増大する。
【0006】このような再生信号の2次歪を軽減させる
べく、従来の技術では、記録信号にパルス変調を施して
パワーマージンを拡大させる方法や、記録前に試し書き
をして最適記録パワーを求める方法や、あるいは光ディ
スク製造時に試し書きをして得た最適記録パワーを推奨
データとして記録・添付する等の対応がなされてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなパルス変調を施してパワーマージンを拡大させる
ものは、ディスク記録感度やレーザパワー変動の影響を
受け易いという欠点があり、しかもこうしたレーザパワ
ー変動は、APC(自動パワー制御回路)、フォーカス
機構、スキュー状態、記録パルス幅、レンズ等の光学系
等における温度変化や経時変化によって発生するため、
実用上大きな支障となる。
【0008】また、ディスク記録感度は、製造ロットば
らつきに加えて、同一ディスク上でも記録膜の塗布(例
えばスピンコーティング)時や蒸着層形成時の不均一に
よって変動するため、前記のような記録前に試し書きを
する方法は、ゾーン毎かトラック毎に試し書きを実行し
なければならず、回転待ちによる記録転送レートの低下
といった、長いリードタイムあるいは長い待ち時間を不
可避とする上に、記録可能領域が減少し、加えて制御が
簡素化されないという問題があった。
【0009】さらに、光ディスク製造時に試し書きをし
て推奨データを記録・添付する方法は、ディスク製造時
の工程増によりコストが増大する他、記録時に使用され
るドライブ装置の記録パワー特性が個々に異なるため、
すべての装置に対して精度のよいデータとなり得ないと
いう問題があった。
【0010】このように、従来の技術はいずれも記録の
前の段階における、謂わばオープンループの改善方法で
あり、個々の装置の性能のばらつきに対応できるもので
はなく、誤差が大きくなるという欠点があった。したが
って実際の再生時の歪レベル軽減あるいは歪レベルの最
小化を保証するものではなかった。
【0011】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、個々の装置性能
への対応ができ、再生時の2次歪軽減あるいは2次歪の
最小化が、短いリードタイムあるいは短い待ち時間で可
能な光学式ディスク記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る光学式ディスク記録再生装置は、供給され
た記録パワーあるいは/および再生パワーに基づいて光
学式ディスク記録媒体上に記録ピットを形成させる記録
用レーザ光あるいは/および形成された記録ピットを照
射する再生用レーザ光を出射させる少なくとも1基のレ
ーザダイオードと、前記記録ピットを照射した前記再生
用レーザ光を受光して再生信号を生成させるとともに、
前記再生信号から着目信号レベルを検出し、前記着目信
号レベルに基づいて前記記録パワー修正信号を発信する
記録パワー修正手段と、前記記録パワーの修正信号に基
づいて前記記録用レーザ光を出射する前記レーザダイオ
ードの出力制御をするAPCとを備えて構成されたこと
を特徴とする。
【0013】前記の構成によれば、記録レーザパワーの
制御により再生歪レベルが低下あるいは最小となり、各
記録再生装置における記録パワーのばらつき補償がなさ
れるとともに、安定した高信頼度の高密度記録が可能と
なる。
【0014】あるいは、前記レーザダイオードが、記録
用レーザ光を出射させる記録用レーザダイオードであ
り、さらに前記記録パワー修正手段は、形成された記録
ピットの記録状態を検査するための記録チェック再生手
段を備え、前記記録チェック再生手段は、形成された前
記記録ピットの照射による反射光に基づき前記再生信号
を生成させ、また前記再生信号から検出する前記着目信
号レベルは、レーザ・オフレベルならびにVFO信号レ
ベルであり、前記記録パワー修正手段は前記レーザ・オ
フレベルと前記VFO信号レベルとのレベル差に基づき
該レベル差を減少させる記録パワー修正信号を発信する
構成とされてもよい。
【0015】前記の構成によれば、記録チェック再生機
能(いわゆるCONFI機能)によって待ち時間を要す
ることなく直ちに記録パワー修正信号が発信され、よっ
て高転送レートの確保が可能になる。
【0016】あるいは、前記記録パワー修正手段が、直
流帰還型のコンパレータを具備し、前記再生信号から検
出する前記着目信号レベルは、帰還直流レベルと再生信
号の上および下側エンベロープ中心レベルであり、さら
に前記記録パワー修正手段は前記帰還直流レベルと再生
信号の上側エンベロープ中心レベル間のレベル差と、前
記帰還直流レベルと再生信号の下側エンベロープ中心レ
ベル間のレベル差との差分に基づき該差分を減少させる
記録パワー修正信号を発信する構成であってもよい。
【0017】前記の構成によれば、RF再生信号のみに
基づいて記録パワー修正信号の形成が可能であり、よっ
て記録チェック再生機能(いわゆるCONFI機能)を
備えない装置への適用が可能になる。
【0018】さらに、前記記録レーザパワーの制御は、
光学式ディスク媒体のブロック単位、あるいはトラック
単位、またはゾーン単位でなされる構成であってもよ
い。前記の構成によれば、各光学式ディスク媒体の有す
る記録特性に応じた、無駄のない最適の記録制御がなさ
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明に係る光学式ディスク記録再生
装置の第1実施形態のブロック構成図である。また図2
は、図1の記録部のブロック構成図であり、さらに図3
は、信号ブロックダイヤアグラムである。第1実施形態
の光学式ディスク記録再生装置は、再生信号のないレー
ザ・オフ時のレベルと、最小記録波長である2TのVF
O信号の直流レベルが一致する状態において再生2次歪
が最小になることに着目して、両レベルが一致するよう
記録パワーを制御することを骨子とする。
【0020】同図で、本実施形態における光学式ディス
ク記録再生装置1は、1基の記録用レーザダイオード2
と、記録用レーザダイオード2が出射させるレーザビー
ムを平行光にするコリメータレンズCL3と、平行光と
なったレーザビームを分割して主ビームとサイドビーム
を生成させる回折格子4と、主ビームとサイドビームの
組を分岐させて、2組の主ビームとサイドビームを形成
させるビームスプリッタ5と、分岐されたうちの1組の
主ビームとサイドビームを集束させて光ディスク媒体1
1上に主ビームスポットとサイドビームスポットを形成
させる対物レンズ10を備える。また、分岐されて直進
する他の1組の主ビームとサイドビームを偏光させる偏
光ビームスプリッタ6と、偏光ビームを集束させるコリ
メータレンズCL1と、この集束光を受光するフロント
フォトダイオード8および、フロントフォトダイオード
8の電流出力を電圧出力に変換及び増幅するフォトアン
プP1を備える。
【0021】前記の記録用レーザダイオード2は、レー
ザドライブアンプ12から供給された記録パワーに基づ
いて光学式ディスク媒体11上に記録ピットを形成させ
る記録用レーザ光を出射させる。この記録用レーザ光
が、前記のように回折格子4によって主ビームとサイド
ビームに分割され、主ビームは記録用に、サイドビーム
は記録チェック再生用に、それぞれ使用される。また、
フロントフォトダイオード8の検出した信号は、記録用
レーザダイオード2から出射した変調レーザ光をモニタ
ーするために使用される。
【0022】光学式ディスク記録再生装置1はさらに、
光ディスク媒体11を照射後の、主ビームスポット反射
光とサイドビームスポット反射光を、ビームスプリッタ
5通過ののち共に集束させるコリメータレンズCL2
と、この主ビームスポット集束光を受光する主フォトダ
イオード22および、主フォトダイオード22の電流出
力を電圧出力に変換及び増幅するフォトアンプP2を備
える。
【0023】さらに、サイドビームスポット集束光を受
光する記録チェック再生用フォトダイオード(CONF
Iフォトダイオード)23および、この記録チェック再
生用フォトダイオード23の電流出力を電圧出力に変換
及び増幅するフォトアンプP3を備える。
【0024】さらに、フォトアンプP2とP3から供給
される入力を切り替えるスイッチ用アンプ26と、フォ
トアンプP3から供給される入力信号(すなわちサイド
ビームスポットに載った情報)を検出処理するレベル検
出器27を備える。
【0025】レベル検出器27は、記録パワー修正手段
を構成するものであり、記録ピットを照射したサイドビ
ームスポットに載った情報からRF再生信号を生成させ
るとともに、このRF再生信号から着目信号レベルを検
出し、着目信号レベルに基づいて記録パワー修正信号2
7aを発信する。本実施形態では、着目信号レベルはレ
ーザ・オフレベルならびにVFO信号レベルであり、レ
ベル検出器27はレーザ・オフレベルとVFO信号レベ
ルとのレベル差に基づき、この差分を減少させる記録パ
ワー修正信号27aをAPC増幅器28に発信する構成
となっている。あるいは、記録パワー修正信号27aを
メモリに記録し、必要に応じて適宜アクセス利用する構
成とすることもできる。
【0026】さらに、記録パワー修正信号27aに基づ
いて記録用レーザダイオード2の出力制御をするAPC
増幅器28を備える。
【0027】前記から明らかなように、本実施形態に係
る光学式ディスク記録再生装置1は、光ディスク媒体1
1に記録された部分が確実に記録されているかを、同一
回転内で直ちに実時間でチェック再生する機能を備える
構成となっている。すなわち、回転する光ディスク媒体
の着目トラックを主ビームにより照射して、トラック上
にピット列を形成させることにより情報の記録を行い、
ついでこの記録が施されたピット列を、数ミクロン程度
の距離を隔てて追随するサイドビームにより直ちに(同
一回転内で)読出して、記録状況のチェックを行うもの
である。本発明ではこの機能を、記録チェック再生と定
義する。あるいはCONFI機能(コンフィデンス)と
称する。
【0028】前記の、記録チェック再生を直ちに行う構
成を採用することによって、記録チェック再生のRF信
号から記録状態を推定することが可能になるから、ひと
つ前のセグメントあるいはブロックで再生RF信号を得
ると、この再生RF信号に基づき、直ちに記録パワーを
調節することができ、この結果、その次のセグメントあ
るいはブロックへの記録時の2次歪みを最小にすること
ができる。
【0029】つぎに、図3に示される信号ブロックダイ
ヤアグラムと、図4に示されるタイミングチャートおよ
び前記図1に基づいて、動作を説明する。入力された記
録データは、入力バッファ51で受けたのち、ECC符
号化回路52でECC符号化が施され、データスクラン
ブル回路53でスクランブルされたのち、(1、7)ラ
ンレングス符号化回路54で符号化され、この信号に基
づいてレーザダイオードドライバ12が記録用レーザダ
イオード2を制御する。さらにこのレーザダイオードド
ライバ12は、APC増幅器28からの出力信号に基づ
いて記録用レーザダイオード2の出力を制御する。ただ
し最初の記録における記録パワーは、APC増幅器28
からの出力信号がないので初期設定値となる。
【0030】APC増幅器28により記録パワーが制御
された記録用レーザダイオード2から出射したレーザ光
は、回折格子4で主ビームとサイドビームに分割され、
ついでビームスプリッタ5を経た主ビームとサイドビー
ムは対物レンズ10で集束され、光ディスク媒体11上
の情報トラックにそれぞれの微小スポットを形成する。
ここで、主ビームスポットはサイドビームスポットより
も前方(トラック進行方向でみると後方)に形成され
る。したがって、主ビームスポットによって照射された
部分が、トラック線速度によって決まる時間遅れでサイ
ドビームスポットによって照射される。
【0031】トラック上に照射された主ビームスポット
は、記録信号で振幅変調されており、したがって記録信
号に対応したピットがトラック上に形成される。記録
は、図4のA1に示されるようにアドレス部、レーザ・
オフ・クランプ部、VFO部、データエリア部がこの順
に並んで一つの記録単位を構成している。この後、トラ
ックが移動すると、形成されたばかりのピットが所定の
時間遅れでサイドビームスポットに達して照射され、こ
のピットからのサイドビーム反射光が記録信号のチェッ
ク再生用ビームとして使用される。
【0032】記録チェック再生用ビームは、ついで対物
レンズ10、ビームスプリッタ5を通過し、コリメータ
レンズCL2によって集束されて記録チェック再生用フ
ォトダイオード(CONFIフォトダイオード)23で
検出される。
【0033】前記記録チェック再生用フォトダイオード
(CONFIフォトダイオード)23の検出出力は、フ
ォトアンプP3でIV変換増幅されてRF信号となり、
クランプアンプ30を経てレベル検出器27に至る。レ
ベル検出器27では、LPF31ならびにVFOサンプ
リング回路32により、レーザ・オフ・レベル(図4の
クランプタイミングA7)と最小記録波長2TのVFO
信号の直流レベル(図4のクランプタイミングA8)と
を抽出し、ついで両者を比較して、ずれ分(エラー)を
検出する。このずれ分(エラー)に基づき、記録パワー
修正信号27aをAPC増幅器28に供給する。
【0034】例えば図6の実測画面および図4のタイミ
ング(A4)に示されるように、レーザ・オフ・レベル
(LDOFF)が周期2TのVFO信号の直流レベル
(2TDC)より高い場合は、その差L1がずれ分(エ
ラー)として検出される。あるいは図7の実測画面およ
び図4のタイミング図(A5)に示されるように、レー
ザ・オフ・レベル(LD・OFF)が周期2TのVFO
信号の直流レベル(2TDC)より低い場合は、その差
L2がずれ分(エラー)として検出される。
【0035】レベル検出器27は、こうしたずれ分L1
またはL2に基づき、記録パワー修正のための制御信号
27aを生成させてAPC(自動パワー制御)増幅器2
8に供給する。APC増幅器28は、この記録パワー修
正のための制御信号27aに基づいて設定値を更新し、
ずれ分L1またはL2を減少させるように記録用レーザ
ダイオード2の記録パワーを制御する。これによって、
以降の記録は修正された記録パワーに基づいてなされ、
この制御ループが数回反復されることにより、記録用レ
ーザダイオード2の記録パワーは図5の実測画面および
図4のタイミング(A3)に示されるように、最適値に
収斂して、再生の2次歪が最小になる。
【0036】なお、本発明に係る光学式ディスク記録再
生装置の第2実施形態として、前記第1実施形態におけ
る記録用レーザダイオード2に加えて、図1に示される
ように、記録チェック再生専用の記録チェック再生用レ
ーザダイオード45を組み込んだ構成も可能である。す
なわち、記録用レーザダイオード2は情報の記録に適用
され、記録チェック再生用のレーザ光はレーザダイオー
ド45によって供給される。したがって、前記第1実施
形態でビーム分割用に組み込まれた回折格子4は、第2
実施形態では省略される。それ以外の構成および機能・
動作は、前記第1実施形態と同様である。
【0037】つぎに本発明に係る光学式ディスク記録再
生装置の第3実施形態を、前記図1および図3ならびに
図4に基づき説明する。なお、第3実施形態で前記第1
実施形態におけると同じ部分には同一符号を付けて、説
明は省略される。第3実施形態に係る光学式ディスク記
録再生装置は、前記各実施形態における記録チェック再
生(CONFI)信号に拠るかわりに、RF再生データ
を利用して再生2次歪を制御する構成とするものであ
る。
【0038】したがって、第3実施形態に係る光学式デ
ィスク記録再生装置は、主フォトダイオード22(図1
参照)によって読取検出された信号を受け、主読取アン
プP2(図3参照)がIV変換増幅してRF再生信号と
し、クランプアンプ33で直流レベルをクランプしたの
ち、RFスイッチ・イコライザアンプ34を経て、直流
帰還型のデータコンパレータ35に入力される構成とな
っている。
【0039】データコンパレータ35においては、再生
2次歪によるデューティ変化を打ち消すために直流帰還
増幅器36から直流帰還がかけられるが、ここでRF再
生データを利用して再生2次歪を制御するため、データ
コンパレータ35への入力信号をエンベロープ検出器3
7に導き、入力RF再生信号の上側ならびに下側エンベ
ロープとそのセンターを検出し、これらエンベロープセ
ンターレベルと直流帰還電圧の直流レベルとを差動増幅
手段38に入力するよう構成される。
【0040】差動増幅手段38は、入力RF再生信号の
上側エンベロープのセンターレベルと直流帰還電圧の直
流レベルとの差と、入力RF再生信号の下側エンベロー
プのセンターレベルと直流帰還電圧の直流レベルとの差
との比較差分(ずれ分:エラー電圧)を演算して、記録
パワー補正信号38aとし、これをAPC増幅器28に
供給する。このとき2次歪が大であると、図4のタイミ
ング(A6)に示されるように、比較差分が大となり、
エラー電圧も大となる。したがって、APC増幅器28
がエラー電圧を最小にするように記録パワーに補正を施
すことによって、記録歪の補償がなされることになる。
【0041】図9は、低い記録パワーで記録したとき
の、直流帰還型データコンパレータにおける再生RF信
号と帰還直流レベルを示す実測画面である。この場合、
上側エンベロープのセンターと直流帰還電圧の直流レベ
ルとの差Bが、下側エンベロープのセンターと直流帰還
電圧の直流レベルとの差Aよりも大であり、従って差B
を減少させ、差Aを増大させるように記録パワーの増加
補正がなされる。
【0042】逆に、図10は、高い記録パワーで記録し
たときの、直流帰還型データコンパレータにおける再生
RF信号と帰還直流レベルを示す実測画面である。この
場合、上側エンベロープのセンターと直流帰還電圧の直
流レベルとの差Bが、下側エンベロープのセンターと直
流帰還電圧の直流レベルとの差Aよりも小となり、従っ
て差Bを増加させ、差Aを減少させるように記録パワー
の減少補正がなされる。
【0043】このようにして、差Bと差Aが等しくなる
ように記録パワーを制御すると、図8に示されるような
実測画面となり、再生2次歪が最小となる。図11は、
このようにして再生RF信号のアイパターンの中心が帰
還直流レベルに重なる状態になる最適記録パワーで記録
がなされた際の実測画面である。
【0044】前記のようにして記録パワー補正のための
エラーデータが決定されると、この補正データは該光デ
ィスクが排出されるまで適用される。光ディスクが更新
されると、記録パワーは製造初期値のAPCデータに戻
される。
【0045】なお前記構成において、図3のエラー加算
手段40におけるように、レーザドライブ信号に前記ず
れ分に基づく補正信号を加える操作をすることによっ
て、記録中でのリアルタイムのパワー最適化を行う構成
とすることも可能である。ただし、記録パワー変化の応
答速度がデータ比較処理動作よりも十分速い構成にしな
ければならない。
【0046】なお、本発明の装置は光磁気ディスク媒
体、相変化型光ディスク媒体、追記型(ライトワンス
型)光ディスク媒体等に適用することができる。
【0047】また、記録レーザパワーの制御は、データ
処理系の処理速度が高速であり、かつ制御系の応答速度
が高速である構成では、例えば数セグメント(あるいは
数キャラクタ)の先行記録に基づく制御、あるいは数セ
グメント毎の反復制御が可能であるが、通常のデータ処
理系および制御系では、記録レーザパワー制御をブロッ
ク単位でなす構成が効果的である。
【0048】あるいは、記録レーザパワーの制御をトラ
ック単位でなす構成とすることもできる。さらに、光学
式ディスク媒体および装置によっては、記録レーザパワ
ーの制御を、さらに広領域であるゾーン単位にまで広げ
る構成も可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
乃至3に係る光学式ディスク記録再生装置は、再生歪レ
ベルを低下あるいは最小とするよう記録レーザパワーを
制御調節する構成であるから、各記録再生装置における
記録パワーのばらつきを補償することができ、安定した
高信頼度の高密度記録が可能になる。
【0050】また、本発明の請求項1または2に係る光
学式ディスク記録再生装置が記録チェック再生機能を備
える場合は、記録直後のピットの記録チェック再生が次
のディスク回転を待つことなく直ちになされるから、レ
ーザオフレベルとVFO信号レベルが直ちに得られ、よ
って短時間で最適記録化ができて高密度記録が可能にな
る。
【0051】また、本発明の請求項4乃至6に係る光学
式ディスク記録再生装置は、記録レーザパワーの制御
を、光学式ディスクのブロック毎に行う他、トラック単
位で、あるいはさらに広いゾーン単位で制御がなされる
構成であるから、各光学式ディスクの有する記録特性に
応じた最適の制御をなすことが可能になり、記録時のオ
ーバーヘッドを最小にして記録効率を向上させることが
可能になるという効果を奏する。
【0052】このように、本発明によれば光学式ディス
ク媒体の特性あるいは状態に依存することなく記録補償
が可能になるから、光学式ディスク媒体の製造工程を変
更する必要がないという利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式ディスク記録再生装置のブ
ロック構成図である。
【図2】図1の記録部のブロック構成図である。
【図3】本発明に係る光学式ディスク記録再生装置の信
号ブロックダイヤアグラムである。
【図4】本発明に係る光学式ディスク記録再生装置の動
作を説明するタイミングチャートである。
【図5】最適の記録パワーレベルに制御された実測画面
である。
【図6】記録パワーレベル制御前の実測画面である。
【図7】記録パワーレベル制御前の実測画面である。
【図8】最適の記録パワーレベルに制御された実測画面
である。
【図9】記録パワーレベル制御前の実測画面である。
【図10】記録パワーレベル制御前の実測画面である。
【図11】最適の記録パワーレベルに制御された状態の
アイパターンの実測画面である。
【図12】2次歪発生にかかるアイパターンの実測画面
である。
【符号の説明】
1……本発明に係る光学式ディスク記録再生装置、2…
…記録用レーザダイオード、4……回折格子、5……ビ
ームスプリッタ、6……偏光ビームスプリッタ、8……
フロントフォトダイオード、10……対物レンズ、11
……光ディスク媒体、12……レーザドライブアンプ、
22……主フォトダイオード、23……記録チェック再
生用フォトダイオード(CONFIフォトダイオー
ド)、26……スイッチ用アンプ、27……直流レベル
検出器、28……APC増幅器、45……記録チェック
再生用レーザダイオード、CL1〜CL3……コリメー
タレンズ、P1〜P3……フォトアンプ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された記録パワーあるいは/および
    再生パワーに基づいて光学式ディスク記録媒体上に記録
    ピットを形成させる記録用レーザ光あるいは/および形
    成された記録ピットを照射する再生用レーザ光を出射さ
    せる少なくとも1基のレーザダイオードと、 前記記録ピットを照射した前記再生用レーザ光を受光し
    て再生信号を生成させるとともに、前記再生信号から着
    目信号レベルを検出し、前記着目信号レベルに基づいて
    前記記録パワー修正信号を発信する記録パワー修正手段
    と、 前記記録パワーの修正信号に基づいて前記記録用レーザ
    光を出射する前記レーザダイオードの出力制御をするA
    PCとを備えて構成されたことを特徴とする光学式ディ
    スク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザダイオードは、記録用レーザ
    光を出射させる記録用レーザダイオードであり、 前記記録パワー修正手段は、形成された記録ピットの記
    録状態を検査するための記録チェック再生手段を備え、 前記記録チェック再生手段は、形成された前記記録ピッ
    トの照射による反射光に基づき前記再生信号を生成さ
    せ、 前記再生信号から検出する前記着目信号レベルは、レー
    ザ・オフレベルならびにVFO信号レベルであり、前記
    記録パワー修正手段は前記レーザ・オフレベルと前記V
    FO信号レベルとのレベル差に基づき該レベル差を減少
    させる記録パワー修正信号を発信する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の光学式ディスク記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録パワー修正手段は、直流帰還型
    のコンパレータを具備し、前記再生信号から検出する前
    記着目信号レベルは、帰還直流レベルと再生信号の上お
    よび下側エンベロープ中心レベルであり、前記記録パワ
    ー修正手段は前記帰還直流レベルと再生信号の上側エン
    ベロープ中心レベル間のレベル差と、前記帰還直流レベ
    ルと再生信号の下側エンベロープ中心レベル間のレベル
    差との差分に基づき該差分を減少させる記録パワー修正
    信号を発信する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の光学式ディスク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録レーザパワーの制御は、光学式
    ディスク媒体のブロック単位でなされる構成とされたこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の光学式ディ
    スク記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記録レーザパワーの制御は、光学式
    ディスク媒体のトラック単位でなされる構成とされたこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の光学式ディ
    スク記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録レーザパワーの制御は、光学式
    ディスク媒体のゾーン単位でなされる構成とされたこと
    を特徴とする請求項1、2または3記載の光学式ディス
    ク記録再生装置。
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