JPH10162260A - 盗難防止用タグ - Google Patents

盗難防止用タグ

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JPH10162260A
JPH10162260A JP8319607A JP31960796A JPH10162260A JP H10162260 A JPH10162260 A JP H10162260A JP 8319607 A JP8319607 A JP 8319607A JP 31960796 A JP31960796 A JP 31960796A JP H10162260 A JPH10162260 A JP H10162260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】盗難監視用の物品の表面がどのような材料によ
り形成されていても共振回路部の共振周波数が変化しな
い。 【解決手段】盗難監視用の物品11に取付けられた盗難
防止用タグ12が送信アンテナから送信された特定周波
数の電波に共振する共振回路部14を備える。物品11
の取付面と共振回路部14との間に軟磁性材料により形
成された軟磁性層16が介装される。また軟磁性層16
を形成する軟磁性材料はアモルファス合金、パーマロ
イ、電磁軟鉄、ケイ素鋼板、センダスト合金、Fe−A
l合金又は軟磁性フェライトのいずれかである。更に軟
磁性層16は軟磁性材料のフレークとプラスチックとの
複合材であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難を監視する物
品の無断持ち出しを報知するためのタグに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の盗難防止用タグとして、
盗難監視用の物品に取付けられたタグの共振回路部が電
波発信装置からの特定周波数の電波に共振し、タグが盗
難監視用の物品から分離されたか否かを分離検知手段が
検出し、分離検知手段の検出出力に基づいて分離報知部
が報知音出力手段を制御するように構成された盗難防止
用タグが開示されている(特開平8−185584)。
この盗難防止用タグでは、共振回路部が絶縁性誘電体の
薄膜の両面にエッチング等により所定形状の導電性金属
箔を形成して構成される。例えば、薄膜表面に、導電性
金属箔により渦巻状に形成された誘導回路部分と、この
誘導回路部分の渦巻状の中心部に誘導回路部分に連続す
るコンデンサ回路部分の表面側平面パターンとが形成さ
れる。上記分離検知手段はタグの物品への取付面に突出
する作動バーを有する取外し検出スイッチであり、この
検出スイッチには電源とブザーが電気的に接続される。
この取外し検知スイッチと電源とブザーにより構成され
る回路が分離報知部であり、ブザーが報知音出力手段で
ある。タグを物品に取付けると、作動バーが物品により
押込まれて上記取外し検知スイッチがオフの状態にな
り、タグを物品から外すと、作動バーが突出して取外し
検知スイッチがオンするようになっている。
【0003】また上記盗難監視用の物品を販売する店の
出入り口には送信アンテナと受信アンテナとが互いに所
定の間隔をあけて立設され、これらのアンテナは制御部
に電気的に接続される。制御部は共振回路部で共振する
周波数の電波を送信アンテナから送信させるとともに、
受信アンテナからの受信信号の信号レベルを常にチェッ
クするように構成される。更に制御部の制御出力には警
報を発するスピーカが接続される。このように構成され
た盗難防止用タグでは、盗難を監視している物品が未清
算のまま送信アンテナ及び受信アンテナ間を通過しよう
とすると、送信アンテナから送信された電波が盗難防止
用の物品に取付けられたタグの共振回路部で共振するた
め、受信アンテナには受信レベルの変調された受信信号
が受信される。この結果、制御部はスピーカから警報を
発し、未清算商品の持ち出しをチェックできる。またタ
グを物品から取外すと、作動バーが突出して取外し検知
スイッチがオンするので、ブザーが鳴動し、確実に盗難
を監視することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の盗
難防止用タグでは、表面がアルミニウム等の導電性材料
や鋼板等の強磁性材料により形成された物品にタグを取
付けると、共振回路部の自己インダクタンスが変化する
ため、表面が絶縁性材料や非磁性材料により形成された
物品にタグを取付けた場合と比較して、共振回路部の共
振周波数が変わってしまい、盗難防止用タグとして不適
切であった。本発明の目的は、盗難監視用の物品の表面
がどのような材料により形成されていても共振回路部の
共振周波数が変化することがない盗難防止用タグを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図3に示すように、盗難監視用の物品11に取
付けられ送信アンテナ13から送信された特定周波数の
電波に共振する共振回路部14を備えた盗難防止用タグ
12の改良である。その特徴ある構成は、物品11の取
付面と共振回路部14との間に軟磁性材料により形成さ
れた軟磁性層16が介装されたところにある。この請求
項1に係る盗難防止用タグでは、表面がアルミニウム等
の導電性材料や鋼板等の強磁性材料により形成された物
品11に軟磁性層16を介して共振回路部14を取付け
ると、共振回路部14は軟磁性層16により上記物品1
1から電磁遮蔽されるため、共振回路部14の自己イン
ダクタンスは表面が絶縁性材料や非磁性材料により形成
された物品に取付けた場合と殆ど変わらない。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に軟磁性層を形成する軟磁性材料がアモ
ルファス合金、パーマロイ、電磁軟鉄、ケイ素鋼板、セ
ンダスト合金、Fe−Al合金又は軟磁性フェライトの
いずれかであることを特徴とする。アモルファス合金と
しては、コバルト系、鉄系、ニッケル系等の高透磁率材
料が用いられる。アモルファス合金はCo,Fe,Ni
を合計70〜98重量%にB,Si,Pを合計2〜30
重量%含み、その他Al,Mn,Zr,Nb等を含む。
【0007】コバルト系合金の具体的例としては、Co
−84重量%とFe−5.3重量%とSi−8.5重量
%とB−2.2重量%からなる合金、Co−84重量%
とFe−3.3重量%とB−1.3重量%とP−9.8
重量%とAl−1.6重量%からなる合金、Co−89
重量%とFe−5.3重量%とSi−2.3重量%とB
−3.4重量%からなる合金、Co−81.9重量%と
Fe−5.1重量%とSi−10重量%とB−3重量%
からなる合金、Co−80重量%とFe−10重量%と
Si−6重量%とB−4重量%からなる合金、Co−7
8.8重量%とFe−5.1重量%とSi−6.1重量
%とB−4.7重量%とNi−5.3重量%からなる合
金等がある。鉄系合金の具体的例としては、Fe−9
5.4重量%とB−4.6重量%からなる合金、Fe−
91.4重量%とSi−5.9重量%とB−2.7重量
%からなる合金等がある。Ni系合金の具体的例として
は、Ni−94.5重量%とP−5.5重量%からなる
合金等がある。
【0008】パーマロイとしては、78-Permalloy,45-P
ermalloy,Hipernik,Monimax,Sinimax,Radiometal,
1040 Alloy,Mumetal,Cr-Permalloy,Mo-Permalloy,S
upermalloy,Hardperm,36-Permalloy,Deltamax,角形
ヒステリシスパーマロイ,JIS PB 1種及び2種,JIS PC
1種〜3種,JIS PD 1種及び2種,JIS PE 1種及び2種等が
用いられる。電磁軟鉄としては、工業純鉄、アームコ
鉄、Cioffi純鉄、低炭素鋼板等が用いられる。ケイ素鋼
板としては、無方向性ケイ素鋼板、方向性ケイ素鋼板等
が用いられる。センダスト・Fe−Al合金としては、
アルパーム、ハイパーマル、センダスト、スーパーセン
ダスト等が用いられる。軟磁性フェライトとしては、低
磁束密度のMn−Mg系合金、Mn−Zn系合金、Ni
−Zn系合金や、高磁束密度のMn−Zn系合金等が用
いられる。この請求項2に係る盗難防止用タグでは、軟
磁性層として上記軟磁性材料を用いると、透磁率が10
00以上と大きく、保磁力が100A/m以下と小さ
く、かつヒステリシス損が小さいため、表面が上記導電
性材料や強磁性材料により形成された物品から共振回路
部を確実に電磁遮蔽できる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に軟磁性層が軟磁性材料のフレー
クとプラスチックとの複合材であることを特徴とする。
この請求項3に係る盗難防止用タグでは、送信アンテナ
から送信される電波の周波数が高くても、軟磁性層にお
ける渦電流の発生が抑えられるため、共振回路部の自己
インダクタンスが殆ど変化しない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1〜図3に示すように、盗
難監視用の物品11に取付けられたタグ12は送信アン
テナ13から送信された特定周波数の電波に共振する共
振回路部14と、物品11の取付面と共振回路部14と
の間に介装された軟磁性層16とを備える。物品11は
この実施の形態では強磁性材料である鋼板製の容器11
aに収納された飲料水や食用油やキャンディ等である。
共振回路部14は紙やプラスチック薄板等の絶縁性材料
により形成されたベース板17と、ベース板17の一方
の面に銅やアルミニウム等の導電性材料により略正方形
の渦巻き状に形成されたコイル部18と、ベース板17
の一方の面に接着され上記コイル部18と電気的に接続
されたコンデンサ19とを有する(図1及び図2)。コ
ンデンサ19は誘電体層(図示せず)を介して互いに接
着された一対の電極層19aにより構成される。コイル
部18は絶縁導線を略正方形に渦巻き状に巻回してベー
ス板17に貼付けることにより形成され、或いはベース
板17に積層したアルミニウム箔や銅箔等の導電性材料
をエッチング法又は打抜き法等により不要部分を除去し
て略正方形の渦巻き状に形成される。
【0011】また軟磁性層16はアモルファス合金、パ
ーマロイ、電磁軟鉄、ケイ素鋼板、センダスト合金、F
e−Al合金又は軟磁性フェライトのいずれかの軟磁性
材料により形成される。軟磁性層16はベース板17と
略同一面積を有する平板状に形成され、接着剤21によ
りコイル部18及びコンデンサ19が形成されたベース
板17の一方の面に接着される。またベース板17に接
着された軟磁性層16は接着剤22を介して上記物品1
1の表面、即ち鋼板製の容器11aの表面に取付けられ
る(図1〜図3)。上記物品11を販売する店の出入り
口(図示せず)には上記送信アンテナ13と受信アンテ
ナ23とが互いに所定の間隔をあけて立設される(図
3)。受信アンテナ23は制御部24の制御入力に接続
され、制御部24の制御出力に送信アンテナ13が接続
される。また制御部24の制御出力には警報を発するス
ピーカ26が接続される。
【0012】制御部24は共振回路部14で共振する周
波数の電波を送信アンテナ13から送信させるととも
に、受信アンテナ23からの受信信号の信号レベルを常
にチェックするように構成される。即ち、送信アンテナ
13から送信された電波を直接受信アンテナ23が受信
した場合の信号レベルを基準値とし、送信アンテナ13
から送信された電波がタグ12の共振回路部14で共振
して受信アンテナ23が受信すると、この信号レベルは
上記基準値より所定値だけ大きくなるが、このとき制御
部24はスピーカ26を鳴動させるように構成される。
【0013】このように構成された盗難防止用タグの動
作を説明する。タグ12が取付けられた物品11を店か
ら無断で持出そうとして送信アンテナ13及び受信アン
テナ23間を通過すると、送信アンテナ13から送信さ
れた電波をタグ12の共振回路部14が拾って共振を起
こす。このとき共振回路部14は軟磁性層16により上
記物品11の鋼板製の容器11aから電磁遮蔽されるた
め、共振回路部14の自己インダクタンスは殆ど変化し
ない。この結果、コイル部18の自己インダクタンスと
コンデンサ19の容量により予め定められた周波数の電
波が共振回路部14から再放射される。この再放射され
た電波を受信アンテナ23が受信すると、この受信信号
に基づいて制御部24は料金を支払っていない物品11
が無断で持出されることを検出するので、スピーカ26
を鳴動して警報を発する。一方、正規に料金を支払った
場合には、会計場所(図示せず)でタグ12に強い電波
を放射して共振回路部14のコンデンサ19を破壊す
る。この結果、送信アンテナ13及び受信アンテナ23
間をその物品11が通過しても、共振回路部14共振し
ないので、制御部24はスピーカ26を鳴動させない。
【0014】なお、この実施の形態では、物品として強
磁性材料である鋼板製の容器に収納された飲料水や食用
油やキャンディを挙げたが、導電性材料であるアルミニ
ウム製の容器に収納された飲料水等でも、或いは絶縁性
材料や非磁性材料やその他のどのような材料により形成
された物品でもよい。物品が本である場合には、本発明
のタグを売上げカードに接着剤により取付けることがで
き、正規に購入された本は店の会計場所で上記売上げカ
ードが抜取られるので、送信アンテナ及び受信アンテナ
間を通過してもスピーカが警報を発することはない。ま
た、この実施の形態では、コイル部を略正方形の渦巻き
状に形成したが、略円形の渦巻き状又はその他の形の渦
巻き状に形成してもよい。また、この実施の形態では、
軟磁性材料を接着剤を介して物品の表面に取付けたが、
両面に粘着剤が塗布された粘着テープを介して物品の表
面に取付けてもよい。また、軟磁性層の厚さは電磁遮蔽
効果が示される限り、特に限定されないが、実用上は5
μm〜500μmの範囲にあることが好ましい。更に、
軟磁性層を軟磁性材料のフレークとプラスチックとの複
合材により形成することができる。この場合には、フレ
ーク中に渦電流が発生しないようにするため、軟磁性材
料のフレークの厚さを20μm以下に形成することが好
ましい。またプラスチックとしては絶縁性を有するアク
リル樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、エポキシ等を用いることが好まし
い。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図1及び図2に示すように、物品11に取
付けられるタグ12の共振回路部14のベース板17を
絶縁材料である紙により縦、横及び厚さがそれぞれ40
mm、40mm及び0.1mmの板状に形成し、このベ
ース板17の一方の面に直径0.2mmの絶縁導線を略
正方形の渦巻き状に9回巻回して形成したコイル部18
を貼付けた。このコイル部18の最も外側の辺の長さは
30mmであり、最も内側の辺の長さは10mmであっ
た。但し、図2に示すコンデンサ19はコイル部18の
両端に接続しなかった。これは共振回路部14の共振周
波数が上記物品11の材質により変化するのはコイル部
18の自己インダクタンスが変化するためであり、コン
デンサ19の容量は物品11の材質が変わっても変化し
ないためである。またベース板17の一方の面にコイル
部18を挟んで軟磁性層16を接着した。この軟磁性層
16は80重量%のCoと10重量%のFeと6重量%
のSiと4重量%のBからなる合金により縦、横及び厚
さがそれぞれ40mm、40mm及び25μmに形成し
た。このタグ12を実施例1とした。
【0016】<実施例2>図示しないが軟磁性層をコバ
ルト系アモルファス合金のフレークとアクリル樹脂との
複合材料により縦、横及び厚さがそれぞれ40mm、4
0mm及び0.6mmに形成したことを除いて、上記実
施例1と同様にタグを形成した。上記コバルト系アモル
ファス合金は80重量%のCoと10重量%のFeと6
重量%のSiと4重量%のBからなる合金であり、この
合金のフレークは直径が0.05mm〜0.5mmでか
つ厚さが5μm〜50μmの範囲であった。このタグを
実施例2とした。 <実施例3>図示しないが軟磁性層をパーマロイにより
縦、横及び厚さがそれぞれ40mm、40mm及び0.
05mmに形成したことを除いて、上記実施例1と同様
にタグを形成した。上記パーマロイはJIS PC 1種
である。 <比較例1>図示しないが軟磁性層を用いないことを除
いて、上記実施例1と同様にタグを形成した。
【0017】<比較試験及び評価>実施例1〜3及び比
較例1のタグをそれぞれアクリル板(厚さ1mm)、ア
ルミ板(厚さ1mm)及び鋼板(厚さ1mm)上に置
き、これらのタグに周波数を変えて電波を放射し、コイ
ル部に発生する自己インダクタンスをLCRメータ41
91A(横河ヒューレッド・パッカード社製)にて測定
した。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、比較例1のタグ
をアルミ板及び鋼板上に置いた場合には、比較例1のタ
グをアクリル板上に置いた場合より電波の各周波数に対
する自己インダクタンスが小さくなったのに対し、実施
例1〜3のタグをアクリル板、アルミ板及び鋼板のいず
れの上に置いても、電波の各周波数に対する自己インダ
クタンスは殆ど変わらなかった。この結果、実施例1〜
3のタグではこのタグを取付ける物品がどのような材料
にて形成されていても、電波の各周波数に対する共振周
波数が略一定になることが判った。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、盗
難監視用の物品に取付けられた盗難防止用タグが送信ア
ンテナから送信された特定周波数の電波に共振する共振
回路部を有し、物品の取付面と共振回路部との間に軟磁
性材料により形成された軟磁性層を介装したので、共振
回路部は軟磁性層により表面が導電性材料や強磁性材料
にて形成された上記物品から電磁遮蔽されるため、共振
回路部の自己インダクタンスは殆ど変わらない。即ち、
上記物品に取付けた共振回路部の共振周波数は、表面が
絶縁性材料や非磁性材料により形成された物品に取付け
た場合と略同一になる。
【0021】また軟磁性層を形成する軟磁性材料がアモ
ルファス合金、パーマロイ、電磁軟鉄、ケイ素鋼板、セ
ンダスト合金、Fe−Al合金又は軟磁性フェライトの
いずれかであれば、これらの軟磁性材料は透磁率が大き
く、保磁力が小さく、かつヒステリシス損が小さいた
め、表面が導電性材料や強磁性材料により形成された物
品から共振回路部を確実に電磁遮蔽できる。更に軟磁性
層が軟磁性材料のフレークとプラスチックとの複合材で
あれば、送信アンテナから送信される電波の周波数が高
くても、軟磁性層における渦電流の発生が抑えられるた
め、共振回路部の自己インダクタンスは殆ど変わらな
い。即ち、表面が導電性材料や強磁性材料により形成さ
れた物品に取付けた共振回路部の共振周波数は、表面が
絶縁性材料や非磁性材料により形成された物品に取付け
た場合と略同一になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の盗難防止用タグを示す図2
のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】そのタグが取付けられた物品を送信アンテナ及
び受信アンテナ間を通過させている状態を示す図。
【符号の説明】 11 物品 12 タグ 13 送信アンテナ 14 共振回路部 16 軟磁性層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】<比較試験及び評価>実施例1〜3及び比
較例1のタグをそれぞれアクリル板(厚さ1mm)、ア
ルミ板(厚さ1mm)及び鋼板(厚さ1mm)上に置
き、これらのタグのコイル部をRFインピーダンス・ア
ナライザHP 4191A(横河ヒューレット・パッカ
ード社製)に接続し、周波数を変えてコイル部自己イ
ンダクタンスを測定した。その結果を表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【表1】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】なお、この実施の形態では、物品として強
磁性材料である鋼板製の容器に収納された飲料水や食用
油やキャンディを挙げたが、導電性材料であるアルミニ
ウム製の容器に収納された飲料水等でも、或いは絶縁性
材料や非磁性材料やその他のどのような材料により形成
された物品でもよい。物品が本である場合には、本発明
のタグを売上げカードに接着剤により取付けることがで
き、正規に購入された本は店の会計場所で上記売上げカ
ードが抜取られるので、送信アンテナ及び受信アンテナ
間を通過してもスピーカが警報を発することはない。ま
た、この実施の形態では、コイル部を略正方形の渦巻き
状に形成したが、略円形の渦巻き状又はその他の形の渦
巻き状に形成してもよい。また、この実施の形態では、
軟磁性を接着剤を介して物品の表面に取付けたが、両
面に粘着剤が塗布された粘着テープを介して物品の表面
に取付けてもよい。また、軟磁性層の厚さは電磁遮蔽効
果が示される限り、特に限定されないが、実用上は5μ
m〜500μmの範囲にあることが好ましい。更に、軟
磁性層を軟磁性材料のフレークとプラスチックとの複合
材により形成することができる。この場合には、フレー
ク中に渦電流が発生しないようにするため、軟磁性材料
のフレークの厚さを20μm以下に形成することが好ま
しい。またプラスチックとしては絶縁性を有するアクリ
ル樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、エポキシ等を用いることが好まし
い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盗難監視用の物品(11)に取付けられ送信
    アンテナ(13)から送信された特定周波数の電波に共振す
    る共振回路部(14)を備えた盗難防止用タグ(12)におい
    て、 前記物品(11)の取付面と前記共振回路部(14)との間に軟
    磁性材料により形成された軟磁性層(16)が介装されたこ
    とを特徴とする盗難防止用タグ。
  2. 【請求項2】 軟磁性層を形成する軟磁性材料がアモル
    ファス合金、パーマロイ、電磁軟鉄、ケイ素鋼板、セン
    ダスト合金、Fe−Al合金又は軟磁性フェライトのい
    ずれかである請求項1記載の盗難防止用タグ。
  3. 【請求項3】 軟磁性層が軟磁性材料のフレークとプラ
    スチックとの複合材である請求項1又は2記載の盗難防
    止用タグ。
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