JPH1016164A - 離形フイルム - Google Patents
離形フイルムInfo
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- JPH1016164A JPH1016164A JP8177890A JP17789096A JPH1016164A JP H1016164 A JPH1016164 A JP H1016164A JP 8177890 A JP8177890 A JP 8177890A JP 17789096 A JP17789096 A JP 17789096A JP H1016164 A JPH1016164 A JP H1016164A
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- Japan
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- film
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- releasing layer
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- Pending
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
の溶液やスラリーを用いて成形される樹脂シート、樹脂
被膜、セラミックシートの成形用キャリヤーフイルムに
有用な、或いは溶剤系の塗液を用いて塗設される粘着剤
被膜の保護フイルムに有用な離形フイルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
にシリコーン離形層を設けた離形フイルムであって、該
シリコーン離形層が0〜70℃においてdλ/dT=0
(ここで、λは剛体振り子の振動振幅の対数減衰率、T
は温度である)とならない特性を有することを特徴とす
る離形フイルム。
Description
し、更に詳しくは経時安定性に優れた離形特性を有し、
溶剤系の溶液やスラリーを用いて成形される樹脂シー
ト、樹脂被膜、セラミックシートの成形用キャリヤーフ
イルムに有用な、或いは溶剤系の塗液を用いて塗設され
る粘着剤被膜の保護フイルムに有用な離形フイルムに関
する。
いはセラミックシート等を成形する際のキャリヤーフイ
ルムとして用いられる。例えば、塩化ビニル樹脂の樹脂
シートは、塩化ビニル樹脂と溶媒からなる樹脂液を離形
フイルム(キャリヤーフイルム)上に塗工(流延)した
後、溶媒を加熱除去することにより塩化ビニルシート
(例えばマーキングシート用)として成形される。また
樹脂被膜は、キャリヤーフイルムの表面に樹脂(粘着剤
等)と溶媒からなる塗液を塗布した後、加熱して溶媒を
除去することにより成形される。
ク粉体とバインダーとを溶媒に分散させたスラリーをキ
ャリヤーフイルム上に塗工した後、溶媒を加熱除去する
ことによりセラミック生シート(セラミックグリーンシ
ート)として成形される。
は、キャリヤーフイルムから剥離分離され、裁断、印刷
等の加工を施された後各種の用途に供されるが、時とし
て加工を施される迄キャリヤーフイルムと積層されたま
ま長期間(例えば6ケ月間)保管されることがある。
は、積層されたまま長期間保管される間にキャリヤーフ
イルムの離形層中のシリコーン樹脂とセラミック生シー
ト中のバインダー成分とが相互に作用して、剥離分離が
困難になる欠点が生じる。また、長期間保管される間に
キャリヤーフイルムの離形層中に存在する未反応物が樹
脂シートの表面に転写し、樹脂シートに印刷を施そうと
した際に印刷斑が生じたり、著しい場合には印刷が不可
能となる等の重大な欠点が生じる。
る従来技術の欠点を解消し、各種粘着剤被膜、樹脂シー
ト、樹脂被膜、セラミックシート等に対し適度の力で剥
離が可能(離型性が良い)であり、かつ経時安定性に優
れた離形特性を有する離形フイルムを提供することにあ
る。
によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片面にシ
リコーン離形層を設けた離形フイルムであって、該シリ
コーン離形層が0〜70℃においてdλ/dT=0(こ
こで、λは剛体振り子の振動振幅の対数減衰率、Tは温
度である)とならない特性を有することを特徴とする離
形フイルムによって達成される。
しては透明性の要求される用途には透明性の良好なポリ
エステルフイルム、特に二軸延伸ポリエステルフイルム
を、また遮光性の要求される用途には顔料を配合したポ
リエステルフイルム、特にTiO2 、SiO2 等の無機
顔料を配合した二軸延伸ポリエステルフイルムを用いる
ことが好ましい。
リエステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分とか
らなる結晶性の線状飽和ポリエステルであることが好ま
しく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレン―2,6―ナフタレート等を挙げることがで
きる。
を良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.0
1〜20μm程度の有機や無機の微粒子を、例えば0.
005〜20重量%の配合割合で含有させることができ
る。この微粒子の具体例としては、炭酸カルシウム、カ
オリン、酸化ケイ素、硫酸バリウム等の無機粒子、架橋
ポリスチレン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子、架橋
アクリル樹脂粒子等の有機粒子を挙げることができる。
またポリエステルの合成反応に使用した触媒残渣から微
粒子を析出させることにより、フイルム表面に微細な凹
凸を形成させ、フイルムの滑り性を良好なものとするこ
ともできる。
配合することができる。例えば帯電防止剤としてドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の如きスルホン酸塩
基を有する化合物等を含有させることができる。これら
の改良剤を含まないポリエステルも用いることができ
る。
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、二軸延伸ポリエステルフイルムは、ポリエステル
を乾燥後、押出機にて溶融し、ダイ(例えはT―ダイ、
I―ダイ等)から回転冷却ドラム上に押出し、急冷して
未延伸フイルムとし、次いで該未延伸フイルムを二軸方
向に延伸し、必要に応じて熱固定することにより製造す
ることができる。フイルムの厚みは特に制限するもので
はないが、5〜250μmが好ましい。
の少なくとも片面にシリコーン離形層、好ましくは付加
重合型シリコーン樹脂を主成分とするシリコーン離形層
を設ける。このシリコーン樹脂は、触媒特にPt触媒に
より三次元架橋し硬化した後、剛体振り子による振動振
幅の対数減衰率(λ)を温度(T)を変えて測定した
時、0〜70℃においてこの対数減衰率(λ)が極大点
または極小点、即ち変極点(dλ/dT=0)を持たな
いことが必要である。この対数減衰率の温度依存特性に
おける変極点は2次転移点(ガラス転移点)等の転移点
を示す。この前後で塗膜に何らかの物性変化が起こると
考えられる。この為、この変極点が室温付近にあった場
合、例えばこのシリコーン離形層上に粘着剤を塗工し保
管しているうちに塗膜の相転移が発生し(特に変極点の
高温側で保管した場合)、保管中に離形特性が大巾に変
化する。
ン樹脂は、例えば下記式(A)で示されるビニル基を有
するポリジメチルシロキサンと、下記式(B)で示され
るハイドロジェンシラン系化合物とをPt系化合物を触
媒に用いて付加重合することにより得ることができる。
あるが、mが1〜100、nが20〜5000、m+n
が30〜5000の範囲であると、架橋反応が好適に進
み、耐久性のある層となるため好ましい。
く、これらは単にそれぞれの単位の和がm,nであるこ
とを示しているにすぎないと解すべきである。従って、
上記式(A)における各単位はランダム結合していても
よく、またブロック結合していてもよい。
あるが、aが3〜200、bが1〜20、5≦a+b≦
200の範囲であると、架橋反応が好適に進み、耐久性
のある層となるので好ましい。
く、これらは単にそれぞれの単位の和がa,bであるこ
とを示しているにすぎないと解すべきである。従って、
上記式(B)における各単位はランダム結合していても
よく、またブロック結合していてもよい。
ポリジメチルシロキサンと、ハイドロジェンシラン系化
合物の割合は、ビニル基を有するポリジメチルシロキサ
ン中のビニル基1.0モルに対し、ハイドロジェンシラ
ン系化合物中の〜SiH基が1.0〜2.0モルとなる
割合であることが好ましい。ここでいう付加重合とは、
〜Si−CH=CH2 で示される分子末端または分子側
鎖中の官能基と、H−Si〜で示される分子末端または
分子側鎖中の官能基とが、〜Si−CH2 CH2 −Si
〜となる重合反応のことである。但し、上記官能基中の
「〜」は分子が更に接続していることを示す。
ーン樹脂として前述のdλ/dT=0となる点が0〜7
0℃の間にないようにするには、次のような方法があ
る。
度をなるべく少なくすることである。これには、例えば
そのシリコーンの赤外吸収スペクトルにおける−Si
(CH3 )2 による波数800cm-1前後の吸収ピーク
高さ(Ha)と、−Si(CH3 )3 による波数840
cm-1前後の吸収ピーク高さ(Hb)が
妨げない範囲で公知の各種添加剤を配合することができ
る。この添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、顔料、
消泡剤、ポットライフ延長剤、架橋剤等を挙げることが
できる。
の少なくとも片面にシリコーン離形層を設けるが、この
離形層は例えば、前記式(A)で示されるビニル基を有
するポリジメチルシロキサン、前記式(B)で示される
ハイドロジェンシラン系化合物およびPt系化合物を含
む塗液をフイルムに塗布し、加熱して乾燥および硬化反
応させることにより設けることができる。この加熱の条
件は、例えば80〜160℃で10〜120秒間、特に
100〜150℃で15〜60秒間とすることが、乾燥
および硬化反応が十分なものとなるため好ましい。尚、
塗液の塗布方法としては、公知の任意の塗工法が適用で
き、例えばロールコーター法、ブレードコーター法等を
挙げることができるが、これらの方法に限定されるもの
ではない。また、塗液は有機溶剤を用いた塗液であって
も、水性塗液であってもよいが、ポリジメチルシロキサ
ンやハイドロジェンシラン系化合物を溶解した溶液であ
ることが好ましく、例えばトルエン等の有機溶剤を用い
た塗液であることが好ましい。
とシリコーン離形層との密着性を高めるために、ポリエ
ステルフイルムの少なくとも片面に接着層を設け、該接
着層の上にシリコーン離形層を設けることが好ましい。
この接着層には、例えばシランカップリング剤を好まし
く用いることができる。このシランカップリング剤とし
ては、一般式Y−Si−X3 で示されるものを挙げるこ
とができる。ここで、Yは例えばアミノ基、エポキシ
基、ビニル基、メタクリル基、メルカプト基等で代表さ
れる官能基、Xはアルコキシ基で代表される加水分解性
の官能基を示す。上記の接着層の好ましい厚みは0.0
1〜5μm程度であり、特に0.02〜2μm程度であ
る。接着層の厚みが上記の範囲であるとポリエステルフ
イルムと離形層の密着性が良好となり、また接着層を設
けたポリエステルフイルムがブロッキングし難いため、
取り扱う際に支障が生じ難い。
る。尚、フイルムの各特性値は下記の方法で測定した。
ープ(ニット―31B)を貼合わせ、5kgの圧着ロー
ラーで圧着し20時間放置後、離形層と粘着テープとの
剥離力(Rf0)を引張り試験機にて測定する。
/inである。剥離強度が2g/in未満であると、離
形フイルムに樹脂シート等を積層した積層シートを巻き
取る際等に樹脂シートが離形フイルムから剥離してしま
うことがあるため好ましくない。また、剥離強度が30
g/inを超えると、積層シートから樹脂シート等を剥
離分離して使用する際に剥離が困難となることがあるた
め好ましくない。
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼付けた後の剥離力を測定し、基礎接着力(f
0 )とする。また前記ポリエステル粘着テープをサンプ
ルフイルムの離形層塗設面に5kgの圧着ローラーで圧
着し、30秒間放置した後粘着テープを剥がす。そして
剥がした粘着テープを上記のステンレス板に貼り、該貼
合部の剥離力を測定し、残留接着力(f)とする。得ら
れた基礎接着力(f0 )と残留接着力(f)より、下記
式を用いて残留接着率を求める。
上である。残留接着率が85%未満であると、例えば離
形フイルムをロール状に巻いて保管する際に、離形層を
構成する成分が隣接するフイルムの表面に転写(いわゆ
る背面転写)し、離形層の特性が不良となったり、隣接
フイルム表面の接着性等の特性が不良となることがある
ため好ましくない。
ープ(ニット―31B)を貼合わせ、5kgの圧着ロー
ラーで圧着し、30時間23℃の温度で放置後、離形層
と粘着テープとの剥離力(Rf1)を引張り試験機にて測
定し、前記剥離強度の測定方法により測定した離形層と
粘着テープとの剥離力(Rf0)とから下記式を用いて経
時重剥離化率を求める。
%以下である。経時重剥離化率が20%を超えると、例
えば23℃、6ケ月経時においてセラミックグリーンシ
ートと離形フイルム間の剥離が行なえなくなる。
マーに対しPt触媒をPt金属として50ppmに相当
する量加え、5milの間隔のストレートエッジアプリ
ケーターにてポリエチレンテレフタレートフイルム(厚
み100μm)に塗工し150℃にて乾燥。
型物性試験機でナイフエッジ型フレーム(25g)を用
い、塗膜上にて振動の振幅の対数減衰率を測定する。こ
のとき、塗膜は加熱冷却装置により−90〜200℃ま
で温度をスイープし、その温度による対数減衰率を測定
する。
10、nが2000であるポリジメチルシロキサンと、
前記式(B)において、aが100、bが10であるハ
イドロジェンシラン系化合物の混合溶液(ハイドロジェ
ンシラン系化合物中の〜SiH基1.0モルに対し、ポ
リジメチルシロキサン中のビニル基が0.75モルとな
る割合)に、Pt触媒(塩化白金酸のメタノール溶液)
を得られるシリコーンポリマーに対しPt金属として7
0ppmに相当する量加えて、全体の固形分濃度が3%
のトルエン溶液を作成した。
タレートフイルム(厚さ38μm)に6g/m2 (we
t)の塗布量で塗布し、加熱温度140℃、加熱時間1
分で乾燥および付加重合反応を行なわせて離形フイルム
を作成した。この離形フイルムの特性を表1に示す。
れるシリコーンポリマーに対しPt金属として10pp
mとし、加熱温度140℃、加熱時間1分で乾燥および
付加重合反応を行なわせ後、更に40℃で72時間ポス
トキュアーを行う以外は実施例1と同様にして離形フイ
ルムを作成した。この離形フイルムの特性を表1に示
す。
衰率が20℃付近にあるシリコーン(信越シリコーン
KS―830)を使用し、実施例1と同様にして離形フ
イルムを作成した。この離形フイルムの特性を表1に示
す。
衰率が5℃付近にあるシリコーン(東レシリコーン S
RX―345)を使用し、実施例1と同様にして離形フ
イルムを作成した。この離形フイルムの特性を表1に示
す。
離形フイルムは剥離強度、残留接着率及び経時重剥離比
率に優れるものである。
留接着率、経時重剥離化率に優れ、特に樹脂シート、樹
脂被膜、セラミックシート等の成形用キャリヤーフイル
ムとして有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
にシリコーン離形層を設けた離形フイルムであって、該
シリコーン離形層が0〜70℃においてdλ/dT=0
(ここで、λは剛体振り子の振動振幅の対数減衰率、T
は温度である)とならない特性を有することを特徴とす
る離形フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177890A JPH1016164A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 離形フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177890A JPH1016164A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 離形フイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016164A true JPH1016164A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16038857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8177890A Pending JPH1016164A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 離形フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016164A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180111777A (ko) | 2016-02-05 | 2018-10-11 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 이형 필름 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP8177890A patent/JPH1016164A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180111777A (ko) | 2016-02-05 | 2018-10-11 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 이형 필름 |
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Legal Events
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