JPH10161497A - クリーニングブレードの取り付け方法、画像形成装置及び画像形成装置の生産方法 - Google Patents

クリーニングブレードの取り付け方法、画像形成装置及び画像形成装置の生産方法

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JPH10161497A
JPH10161497A JP8316187A JP31618796A JPH10161497A JP H10161497 A JPH10161497 A JP H10161497A JP 8316187 A JP8316187 A JP 8316187A JP 31618796 A JP31618796 A JP 31618796A JP H10161497 A JPH10161497 A JP H10161497A
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JP
Japan
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image forming
holder
forming apparatus
cleaning blade
image
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JP8316187A
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English (en)
Inventor
Masanori Ogawa
正紀 小川
Nobuhiko Okano
信彦 岡野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置を部品点数の少ない簡単な構成
で、圧接位置と非接触位置に状態変化することが可能な
クリーニングブレードを画像形成装置の本体内に設置し
たまま運搬可能とする。 【解決手段】 クリーニングブレードと前記像形成体が
接触してトナーを回収する回収位置にクリーニングブレ
ードのホルダーを取り付けることが可能な第1支持部
と、非接触位置に前記ホルダーを取り付けることが可能
な第2支持部とを有する画像形成装置のクリーニングブ
レードの取り付け方法であって、前記画像形成装置で画
像形成を開始するより前に、前記第2支持部に取り付け
られていた前記ホルダーを取り外し、前記第1支持部に
取り付ける事を特徴とするクリーニングブレードの取り
付け方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体からトナ
ー像を転写後に像形成体上に残留するトナーを回収する
クリーニングブレードの取り付け方法、画像形成装置及
び画像形成装置の生産方法に関する。
【0002】
【従来の技術】像形成体上に形成されたトナー像を記録
紙に転写した後も微量のトナーが像形成体上に付着して
残留している事がある。その他、紙粉、2成分現像剤を
使用した電子写真装置では異常付着したキャリア等が付
着している事もある。これらのトナー、紙粉、キャリア
等(以下付着物とも言う)が像形成体に付着した状態で
次回の画像形成を行うと、記録紙の画像が不良となって
しまう。そこで、一般的に毎回の画像形成の合間にクリ
ーニング装置による像形成体のクリーニングがおこなわ
れている。クリーニング装置としては、例えばクリーニ
ングブレードで付着物を拭き取って回収してから次回の
画像形成を行うクリーニング機構が知られている。
【0003】ところで、クリーニングブレードで付着物
を回収する原理であるが、クリーニングブレードを感光
体ドラム等の像形成体に一定圧力で押し当てて、撓った
クリーニングブレードによって像形成体の付着物を拭き
取るというものである。クリーニングブレードは、ポリ
ウレタンゴム等の樹脂を材料としていて、一定圧力で押
し当てたままにすると、クリーニングブレードが撓った
形状の癖がつき、変形したままになることがある。この
癖がつくと、クリーニングブレードは設計値と異なる圧
力で像形成体に圧接することになる。クリーニングブレ
ードを当接する圧力が設計値と異なると、クリーニング
性能が低下したり、像形成体を傷つけたりする。
【0004】また、クリーニングブレードと像形成体が
当接したままであると、癖が付くことの他に、像形成体
とクリーニングブレードの接触部位では互いの材料に含
有される物質が拡散などにより移動して、双方とも変質
する可能性もある。
【0005】特に、工場から出荷してユーザーの手元に
まで運搬される間は上記の問題による影響が顕著に現れ
る。何故なら運搬中は不慮の振動も加わりやすいし、環
境条件も不安定に成りやすい。そのため、クリーニング
ブレードに無理な力が加わることがあり、癖がつきやす
く、また環境が不安定なので高温等が原因で変質や変形
が起こりやすい。
【0006】この問題はクリーニングブレードを画像形
成装置の本体外に取り出してともに梱包し、運搬してユ
ーザーの手元に納品し、設置作業時に技術者が組み込み
作業を行って解決する例が知られている。
【0007】ところが、クリーニングブレードを設置作
業時に組み込むのは手間がかかる。なぜなら、クリーニ
ングブレードの像形成体に対する位置と当接する圧力は
細かく調整する事が必要となる。しかも設置作業時には
感光体ドラム等の像形成体はすでに画像形成装置に組み
込まれているので、位置決め用に治具や工具を用いるに
も細心の注意をはらう必要があり、位置決め作業に熟練
を要していた。
【0008】またこの問題はクリーニングブレードの制
御装置に制御される移動機構を画像形成装置に組み込ん
で、運搬時にはこの移動機構によりクリーニングブレー
ドの像形成体への圧接を解除するなどして解決を図って
いた。
【0009】ところが、画像形成装置に備えられた制御
装置に制御されるクリーニングブレードの移動機構を組
み込めば、画像形成装置の機構が複雑化、大型化し、高
額な画像形成装置になるため、大型高速な画像形成装置
や一部のカラー画像形成装置にしか採用できないと言う
制限があった。
【0010】そこで本願発明の第一の課題は、画像形成
装置を部品点数の少ない簡単な構成でありながら、運搬
時にはクリーニングブレードや像形成体の変形、変質を
防止し、画像形成時にはクリーニングブレードによるク
リーニングを可能にすることである。
【0011】ところで、クリーニングブレードの取り付
けに関しては、当接圧力を調節するために、当接角度、
当接位置を正確に設定して画像形成装置の本体に組み込
む必要がある。従来、クリーニングブレードの当接圧力
を調節するイコライザーを有する画像形成装置が知られ
ている。この画像形成装置では、イコライザーに重りや
バネを備え、この重りの重量やバネ圧でバランスを取っ
て当接圧力を調整していた。
【0012】また従来の画像形成装置にはこのイコライ
ザーを備えない物もあった。イコライザーを備えない従
来の画像形成装置は、イコライザーを備えない分、機構
の簡略化、小型化、低価格化、生産性向上を目指したも
のが知られている。しかしながら実際には小型化以外は
達成が難しい。
【0013】このイコライザーを備えない画像形成装置
の従来の例では、クリーニングブレードは金属製の桁材
にネジ孔加工を施したホルダーへ貼付されている。ホル
ダーは板材を曲げて桁材としたもので、その断面形状が
ひらがなの「く」の字やアルファベットの「L」字状に
なっている。そして、曲げによるホルダーの稜線を挟ん
だ一方の板部にクリーニングブレードを備えて、他方に
画像形成装置の本体に設けたブラケット等の取り付け部
にネジ止めするための孔を備えている。そしてクリーニ
ングブレードを取り付けたホルダーは取り付け部に直に
ネジ止めで組み込まれる。
【0014】また、感光体ドラム、帯電器、現像器、転
写電極、分離器等を一体で画像形成装置の本体から着脱
可能とした画像形成ユニットを有する画像形成装置で
は、ホルダーは該画像形成ユニットに組み込まれる場合
もあった。
【0015】これらの画像形成装置は、クリーニングブ
レードを有するホルダーを画像形成装置本体に取り付け
たものも、画像形成ユニットに取り付けたものも、ホル
ダーの精度または、画像形成装置本体や画像形成ユニッ
ト側の取り付け部の精度の公差の影響があるので、量産
するとクリーニングブレードの先端部の位置がバラ付
き、設計値から大きく外れてしまう可能性が否定できな
い。
【0016】例えば画像形成ユニットを有し、像形成体
として感光体ドラムを用いた複写装置では、感光体ドラ
ムの回転軸であるドラム軸を強固な奥側支持板と手前側
支持板で支持し、これら奥側支持板と手前側支持板に、
ホルダーを取り付けるブラケットを強固な桁材で取り付
けて、更にブラケツトの取り付け部は精度良く加工され
ていている必要がある。一方のホルダーも取り付け部に
対応部位は精度良く加工され、また、曲げ加工の精度も
要求される。奥側支持板と手前側支持板、ホルダー、ブ
ラケットはそれぞれ、外径寸法、取り付け位置の精度が
要求される。
【0017】そして取り付け部の精度、特にホルダーの
取り付け位置を出す為に大変に高い精度が要求される。
これらの精度が低いと、奥側支持板、手前側支持板とド
ラム軸の公差、奥側支持板、手前側支持板とブラケット
の公差、ブラケットとホルダーの公差、ホルダーとクリ
ーニングブレードの公差が加減される。従って精度が低
いほどクリーニングブレードと像形成体の当接位置は、
装置毎にバラ付く結果となる。
【0018】そしてこの当接位置が装置毎に異なれば、
クリーニングブレードの像形成体への当接位置や圧力
が、装置毎に異なる結果となる。そして大量生産される
画像形成装置の中には当接位置や圧力が許容範囲を越え
るものがあり、クリーニングブレードや像形成体の寿命
を縮めるという問題があったし、許容範囲内でも、限界
値に近いほど劣化を早めたりして次第に許容範囲を越え
てしまう可能性が高かった。
【0019】即ち、イコライザーもクリーニングブレー
ドの移動機構も備えない従来の画像形成装置は、確かに
小型化は出来るものの、装置寿命が短かったり、加工精
度の高い高額な部品を使用することで思ったよりコスト
ダウンを図れないという問題があった。
【0020】そこで本願発明の第2の課題は、画像形成
装置のクリーニング機構をイコライザーなどを省いた部
品点数の少ないものとし、加工精度を高めずとも、ホル
ダーの取り付け位置と角度を正確にし、クリーニングブ
レードが像形成体に当接する時の圧力のばらつきを小さ
くし、画像形成装置を小型で安価な通常の寿命を有する
ものとすることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記第一の課題は、表面
上にトナー像が形成される像形成体と、前記トナー像を
像形成体の表面上から記録紙に転写する転写器と、前記
転写後に前記像形成体上に残留したトナーを回収するク
リーニングブレードが備えられたホルダーと、前記クリ
ーニングブレードが前記像形成体に接触してトナーを回
収するように前記ホルダーを第1位置に取り付けること
と、前記クリーニングブレードが前記像形成体に接触し
ないように前記ホルダーを第2位置に取り付けることが
可能な支持部とを有する画像形成装置のクリーニングブ
レードの取り付け方法であって、前記画像形成装置で画
像形成を開始するより前に、前記第2位置に取り付けら
れていた前記ホルダーを取り外し、前記第1位置に取り
付ける事を特徴とするクリーニングブレードの取り付け
方法によって解決する事が出来る。
【0022】このクリーニングブレードの取り付け方法
によれば、ホルダーは運送中には第2支持部に取り付け
られている。ホルダーが第2支持部に取り付けられる
と、クリーニングブレードは、像形成体に接触しない非
接触位置にあって、振動などのショックが加わっても自
由に振動するだけで、像形成体のマスによる過大な応力
を受けなくなる。またクリーニングブレードは非接触位
置に有るので像形成体と物質を交換して変質する事も無
い。しかもクリーニングブレードを画像形成装置の本体
内に設置したまま運搬可能となる。
【0023】運送が終了すると、画像形成が始まる前に
ホルダーは第2支持部から第1支持部に取り付けなおさ
れる。ホルダーが第1支持部に取り付けられると、クリ
ーニングブレードは位置決めされて像形成体に接触する
ので、画像形成プロセス中に像形成体の表面の付着物を
取り除く。従って画像形成装置を制御装置もイコライザ
ーも不要な部品点数の少ない簡単な構成でありながら、
運搬時にはクリーニングブレードや像形成体の変形、変
質を防止し、画像形成時にはクリーニングブレードによ
るクリーニングを可能にすることが可能となった。
【0024】また、第一の課題は、表面上にトナー像が
形成される像形成体と、前記トナー像を像形成体の表面
上から記録紙に転写する転写器と、前記転写後に前記像
形成体上に残留したトナーを回収するクリーニングブレ
ードが備えられたホルダーと、前記クリーニングブレー
ドが前記像形成体に接触してトナーを回収するように前
記ホルダーを第一位置に取り付けることと、前記クリー
ニングブレードが前記像形成体に接触しないように前記
ホルダーを第2位置に取り付けることが可能な支持部と
を有する事を特徴とする画像形成装置によっても解決で
きる。
【0025】この画像形成装置によれば、ホルダーは運
送中には第2支持部に取り付けられている。ホルダーが
第2支持部に取り付けられると、クリーニングブレード
は像形成体に接触しない非接触位置にあって、振動など
のショックが加わっても自由に振動するだけで、像形成
体のマスによる過大な応力を受けなくなる。またクリー
ニングブレードは非接触位置に有るので像形成体と物質
を交換して変質する事も無い。しかもクリーニングブレ
ードを画像形成装置の本体内に設置したまま運搬可能と
なる。
【0026】運送が終了すると、画像形成が始まる前に
ホルダーは第2支持部から第1支持部に取り付けなおさ
れる。ホルダーが第1支持部に取り付けられると、クリ
ーニングブレードは像形成体に接触するので、画像形成
プロセス中に像形成体の表面の付着物を取り除く。従っ
て画像形成装置を制御装置もイコライザーも不要な部品
点数の少ない簡単な構成でありながら、運搬時にはクリ
ーニングブレードや像形成体の変形、変質を防止し、画
像形成時にはクリーニングブレードによるクリーニング
を可能にすることが可能となった。
【0027】また前記第二の課題は、表面上にトナー像
が形成される像形成体と、前記トナー像を像形成体の表
面上から記録紙に転写する転写器と、前記転写後に前記
像形成体に付着したトナーを回収するクリーニングブレ
ードが備えられたホルダーと、前記ホルダーを支持する
支持部と、前記像形成体に対する位置を決める治具に突
き当てて位置を決める突き当て部とを、備えるブロック
部材を有する画像形成装置を生産する生産方法であっ
て、前記ブロック部材を前記画像形成装置の本体に回動
可能に軸支させて、前記ブロック部材を回動させて前記
突き当て部を前記治具に当接させて、前記突き当て部が
前記治具に当接した状態で前記ブロック部材を画像形成
装置の本体に固定し、固定された前記ブロック部材に前
記ホルダーを取り付けることを特徴とする画像形成装置
の生産方法によって解決できた。
【0028】この画像形成装置の生産方法では、クリー
ニングブレードが備えられたホルダーは画像形成装置の
本体とは別の構成部材としたブロック部材に取り付けら
れる。このブロック部材は回動可能に軸支して仮止めし
た上で、更に治具を用いて正確に位置決めし、しかる後
に画像形成装置の本体に固定される。従って治具を除い
て画像形成装置としては、像形成体の回転軸の軸孔と前
記軸支を行う軸の軸孔との二つの軸孔の位置精度を出せ
ばよい。機械部品の加工としては軸孔加工の精度を確保
することは、ブラケット、ホルダーなどの外型寸法の精
度を確保するのに比べて簡単な加工ですむ。
【0029】そしてブロック部材の取り付け位置の精度
が確保されるので、画像形成装置の本体の構成部材は特
に精度を高めたりせずとも、クリーニングブレードを像
形成体に対して精度よく取り付けることが可能となっ
た。
【0030】従って画像形成装置のクリーニング機構を
イコライザーなどを省いた部品点数の少ないものとし、
加工精度を高めずとも、ホルダーの取り付け位置と角度
を正確にし、クリーニングブレードが像形成体に当接す
る時の圧力のばらつきを小さくし、画像形成装置を小型
で安価な通常の寿命を有するものとすることができた。
【0031】また前記第二の課題は、表面にトナー像が
形成される像形成体と、前記トナー像を像形成体の表面
から記録紙に転写する転写器と、前記転写後に前記像形
成体に付着したトナーを回収するクリーニングブレード
が備えられたホルダーと、前記ホルダーを支持する支持
部と前記像形成体に対して位置が決まっている治具に突
き当てて位置を決める突き当て部とを備えるブロック部
材と、軸に係合して、前記ブロック部材を画像形成装置
本体に回動可能に軸支する軸受けと、前記ブロックが前
記軸支されるとともに前記治具に突き当たった状態で前
記ブロック部材を画像形成装置の本体に固定する固定具
とを有し、固定された前記ブロック部材に前記ホルダー
を取り付けた事を特徴とする画像形成装置によっても解
決できた。
【0032】この画像形成装置では、クリーニングブレ
ードが備えられたホルダーは画像形成装置の本体とは別
の構成部材としたブロック部材に取り付けられる。この
ブロック部材は回動可能に軸支して仮止めした上で、更
に治具を用いて正確に位置決めし、しかる後に画像形成
装置の本体に固定される。従って像形成体の回転軸と前
記軸支を行う軸の二つの軸孔の位置精度を出せばよい。
機械部品の加工としては軸孔加工の精度を確保すること
は、ブラケット、ホルダーなどの外型寸法の精度を確保
するのに比べて簡単な加工ですむ。
【0033】そしてブロック部材の取り付け位置の精度
が確保されるので、画像形成装置の本体の構成部材は特
に精度を高めたりせずとも、クリーニングブレードを像
形成体に対して精度よく取り付けることが可能となっ
た。
【0034】従って画像形成装置のクリーニング機構を
イコライザーなどを省いた部品点数の少ないものとし、
加工精度を高めずとも、ホルダーの取り付け位置と角度
を正確にし、クリーニングブレードが像形成体に当接す
る時の圧力のばらつきを小さくし、画像形成装置を小型
で安価な通常の寿命を有するものとすることができた。
【0035】なお本発明で言う仰角は、負の値を用いる
ことで俯角をも表す事が出来るものとする。
【0036】
【発明の実施の形態】次に本発明の一例である実施の形
態を説明する。発明の実施の形態の項での記載は本発明
を限定するものではない。
【0037】図1は本発明の画像形成装置の一例である
複写装置100の全体構成を示す正面図である。
【0038】前記複写装置100には、感光体ドラム1
01の外周に、帯電器102、現像器103、転写器1
04、分離器105、クリーニング機構700が各々動
作順に配置され画像形成ユニット100Aに一体に組み
込まれている。帯電器102は帯電ユニットとして、現
像器103は現像ユニットとして、それぞれ画像形成ユ
ニット100Aの本体から着脱可能である。また画像形
成ユニット100Aには分離爪ユニット500が着脱自
在に且つ記録紙の給送方向と直交する方向に移動可能に
支持されている。転写器104は転写ユニットとして、
分離器105はAC除電分離ユニットとして、複写装置
100の本体に取り付けてある。
【0039】前記感光体ドラム101は前記帯電器10
2で電荷を付与されて、その表面が一様に帯電する。複
写装置100の本体内の上部位置に配置した露光光学ユ
ニット200A内には露光ランプ201が設けられてい
る。露光ランプ201は複写装置100の最上部に設け
たプラテンガラス200Cに載置された原稿(図示せ
ず)を照射する。照射は感光体ドラム101の帯電と並
行して行われる。露光光学ユニット200Aは、露光ラ
ンプ201と一体に移動するミラー202と、互いにV
型に配置してあり該ミラー202の移動距離の2分の1
の距離を移動するミラー203,204の組と、結像レ
ンズ205、互いにV型に配置したミラー206,20
7の組と、前記感光体ドラム101に画像を照射するミ
ラー208からなる光学回路を備える。
【0040】露光ランプ201に照射された原稿から反
射する像様光は露光光学ユニット200Aの前述の光学
回路を経て、矢印方向より前記感光体ドラム101の帯
電した表面を露光する。感光体ドラム101は光学回路
を経た像様光で露光され、感光体表面に像様の電位差が
できて、静電潜像の形成が行われる。次に画像形成ユニ
ット100A内の現像器103で前記静電潜像を現像し
て感光体ドラム101の表面にトナー画像が形成され
る。
【0041】画像形成ユニット100Aの下方には両面
複写用給紙ユニット107が配置され、その更に下方に
給紙ユニット108が配置されている。給紙ユニット1
08内に収納された記録紙Pは給紙ローラ109にて一
枚のみ搬送され始めて、順次案内ローラ110に渡され
て搬送される。
【0042】前面支持枠体300,301と、背面支持
枠体302の間には第1補強部材303が設けられてお
り、更に背面支持枠体302に開放自在に設けられた第
2記録紙案内部材305と、第1補強部材303の間で
搬送通路306が形成されている。そして前記第1補強
部材303の下の位置に記録紙案内部304が有り、前
記案内ローラ110により搬送された記録紙Pは記録紙
案内部304によって搬送通路306に至るまで案内さ
れる。次に、第1補強部材303と、第2記録紙案内部
材305に設けた第1案内ローラ307と、第2記録紙
案内部材305の上部に設けた第2案内ローラ308
が、記録紙Pを感光体ドラム101に向けて搬送する。
記録紙Pは感光体ドラム101の間近に設けたレジスト
ローラ111で一旦停止する。レジストローラ111は
電磁クラッチによって駆動の伝達を断続されるようにな
っていて、記録紙Pが一枚通過する毎に、一旦回転が停
止する。レジストローラ111はCPU(図示せず)の
レジストスタート信号を受けると再度回転開始して、感
光体ドラム101に形成されたトナー画像と記録紙Pが
同期するように搬送が再開される。
【0043】次に感光体ドラム101のトナー画像が転
写器112により記録紙Pに転写され、引き続き分離器
113または分離爪ユニット500で記録紙Pが感光体
ドラム101面より分離される。分離器113は電極を
有し、転写後の記録紙Pを該電極からの交流コロナ放電
で除電し、記録紙Pの自重と剛性によって感光体ドラム
101から分離する除電分離器である。一方、分離爪ユ
ニット500は先端が鋭利な分離爪を感光体ドラムに当
接して記録紙を感光体ドラム101から強制的に剥がす
もので、分離器113の補助的な機能を果たす。即ち、
分離爪ユニット500は分離器113の作用によっても
分離しきれずに感光体ドラム101に静電的に吸着した
ままの記録紙Pを強制的に分離する機構で、分離爪ユニ
ット500は分離器113による記録紙の分離が万が一
失敗した場合に配慮して設けたものである。
【0044】分離された記録紙Pは搬送装置114で定
着器115に搬送される。定着器115は熱定着ローラ
116と圧着ローラ117を有し、記録紙Pのトナー画
像は熱定着ローラ116に圧接されて記録紙Pに定着さ
れる。定着を完了した記録紙Pは排紙案内ローラ118
により排紙され、片面複写の場合は排紙切換部材119
が下降し、そのまま排紙トレイ121に記録紙Pが排紙
される。
【0045】両面複写の場合は、排紙切換部材119が
図示の位置に上昇し、記録紙案内部122が開放され、
記録紙Pは点線矢印の方向に搬送される。更に搬送ロー
ラ123により記録紙Pは下方に搬送され、前記前面支
持枠体300と背面支持体302間に開放可能に設けら
れた第3記録紙案内部材311の案内部309と、記録
紙切換案内部材310の外面に搬送される。又、前記前
面支持枠体300と背面支持体302間には第2補強部
材312が設けられており、この第2補強部材312と
第3記録紙案内部材311との間が記録紙案内部313
となる。更に記録紙案内部313を第2補強部材312
に搬送ローラ314が設けられている。
【0046】記録紙Pは搬送ローラ123と搬送ローラ
314により記録紙案内部122から記録紙案内部31
3へと搬送される。記録紙Pは記録紙案内部313を通
って底板100Bと第2補強部材312の先端部315
まで搬送され、前記記録紙切換案内部材310の位置を
記録紙Pの後端が通過した時、記録紙Pを停止させられ
る。一旦停止した記録紙Pは搬送ローラ314が逆転を
開始すると両面複写用給紙ユニット107に向けて搬送
される。
【0047】記録紙Pは前記記録紙切換案内部材310
の内面で案内搬送され、前記両面複写用給紙ユニット1
07内に搬送される。記録紙Pは両面複写用給紙ユニッ
ト107内に至ると、トナー像が記録されている面が天
側で、像が記録されていない面が地を向いている。これ
は、感光体ドラム101を通過する際とは反転した状態
になっている。記録紙Pは両面複写用給紙ユニット10
7に設けられた搬送ベルト124で給紙ローラ126の
方向に搬送され、更に記録紙後端押圧部材125で所定
位置まで移動さる。記録紙Pは移動終了後、給紙ローラ
126で再給紙開始されて、搬送ローラ127と前記第
1補強部材303の間に設けた記録紙案内部材316に
より、搬送通路306にまで搬送される。記録紙Pは再
び前記のように感光体ドラム101方向に搬送され、記
録紙Pの未だ画像の記録されていない面にトナー画像を
転写し、定着器115で定着した後、排紙トレイ121
に排紙されて、両面複写が完了する。
【0048】更に、複写装置100の下部に例えばオプ
ションとした給紙ユニット400を追加して設置するこ
とも可能である。給紙ユニット400の構成は省略する
が、該給紙ユニット400より記録紙Pが上方に給紙搬
送されると、記録紙Pを複写装置100の下部より進入
させる記録紙受口317が前記搬送通路306に接続さ
れており、給紙ユニット400から給紙された記録紙P
にトナー画像を形成することが出来る。尚前記記録紙案
内部材304,316は揺動自在に設けられており、記
録紙Pの通過時には搬送路を切り換えるように構成され
ている。
【0049】クリーニング機構700は、感光体ドラム
101の表面の付着物をクリーニングブレード701で
清掃する。この清掃によって回収されたトナーはリサイ
クルパイプによって現像103まで戻されて現像に再利
用される。複写装置100では感光体ドラム101の回
転に従って、帯電、露光、現像、転写、分離の各プロセ
スが実行され、クリーニングのプロセスはこれらのプロ
セスとともに実行される。
【0050】図2は画像形成ユニット100Aの正面断
面図である。
【0051】画像形成ユニット筐体800(図3参照)
は、画像形成ユニット100Aの骨格をなす部材であ
る。画像形成ユニット筐体800には、感光体ドラム1
01、帯電ユニット102、現像ユニット103、分離
爪ユニット500、クリーニング機構700等が取り付
けられている。図2には画像形成ユニット筐体800は
その一部であるユニット底板部801だけを示した。
【0052】感光体ドラム101は画像形成ユニット筐
体800に回転軸であるドラム軸(図3参照)を固定し
てある。ドラム軸は感光体ドラム101の中心を通り、
感光体ドラム101は偏心しないで回転する。
【0053】帯電器102はコロナ放電による帯電プロ
セスに適した間隔を感光体ドラム101から離してあり
画像形成ユニット筐体800から着脱自在に取り付けら
れている。現像器103はユニット底板部801に載置
されて、画像形成ユニット100Aから着脱自在となっ
ている。
【0054】分離爪ユニット500は、断面形状がL字
型の樹脂製の分離爪ユニット本体501に分離爪51
0、分離爪変位機構520等が組み込んであり、分離爪
ユニット本体501を画像形成ユニット筐体800に段
付きネジ531でネジ止めしてある。サービスマンはこ
の段付きネジ531を外して分離爪ユニット本体501
を着脱する事ができる。
【0055】転写器104と分離器105は複写装置1
00の本体に取り付けられている。
【0056】クリーニング機構700は、クリーニング
ブレード701で感光体ドラム表面上の付着物を清掃す
る。
【0057】クリーニングブレード701は感光体ドラ
ム101の長手方向の幅と等しい幅があってポリウレタ
ンゴム製の部材であり、ホルダー702に接着してあ
る。クリーニングブレード701はその稜線701Aの
一つが感光体ドラム101に接触した状態で感光体ドラ
ム101が回転すると感光体ドラム101の表面上の付
着物を取り除く。取り除かれた付着物はそのまま下方に
落下する。クリーニングブレード701は感光体ドラム
101に接して撓り、この撓りを回復しようとする弾性
力によって、常に一定圧力で感光体ドラム101に当接
する。
【0058】クリーニングブレード701の下方には、
トナー回収ローラ720が設けてある。トナー回収ロー
ラ720はクリーニングブレード701の全幅よりも長
く延設してある。トナー回収ローラ720はクリーニン
グブレード701が落下させた付着物を、ドラム軸と平
行方向に搬送し、図示せぬリサイクル装置に渡す。この
リサイクル装置はトナー回収ローラ720から渡された
トナーを再度現像器103に戻して現像に再利用させ
る。現像器103に戻す前に付着物から紙粉、キャリア
等を取り除いてトナーのみを選別してから戻すと良い。
【0059】ポリエチレンフィルム721は、クリーニ
ングブレード701が落下させた付着物が回り込んで再
度感光体ドラム101に付着するのを防止する。ポリエ
チレンフィルム721は感光体ドラム101に極めて軽
く摺擦しているので付着物を取り除くことはほとんどな
い。
【0060】ホルダー702はネジ714で本発明のブ
ロック部材の例、及び支持ブロックの例を兼ねた例であ
るブロック部材710に取り付けてある。ブロック部材
710は2つ備えられていて、一つは手前側板部802
に、他の一つは奥側板部803にネジ止めしてある。ブ
ロック部材710は後述するように治具を用いて規定の
位置に合わせられ、その位置でネジ止めされる。ネジ孔
713は本発明の固定具の一例であるネジ713Aによ
りブロック部材710を手前側板部802または奥側板
部803にネジ止めするのに用いるネジ孔で、一つのブ
ロック部材710に2つずつ設けてある。図2では手前
側板部802に取り付けたブロック部材710を示し
た。
【0061】軸712はブロック部材710を手前側板
部802または奥側板部803に回動可能に軸支させる
軸である。治具とブロック部材710の当接点と、この
軸の2点をドラム軸に対して正確に位置を決めて、ブロ
ック部材710を取り付ける位置を決める。詳しくは後
述する。
【0062】次に図3、図4、図5を利用して、クリー
ニング機構700の各部及び取り付けの説明をする。
【0063】図3は治具と画像形成ユニット筐体800
を示す斜視図である。
【0064】図4(A)は、本発明のホルダーを接触位
置に取り付けた状態を示す概念図である。図4(B)
は、本発明のホルダーを非接触位置に取り付けた状態を
示す概念図である。なお接触位置は本発明の第1位置の
一例であり、非接触位置は第2位置の一例である。
【0065】図5は、クリーニングブレードを備えるホ
ルダーと、本発明の支持部の一例であるとともに、ブロ
ック部材の一例でもある支持ブロックを示す斜視図であ
る。図3の画像形成ユニット筐体800は、画像形成ユ
ニット100Aの骨格をなす部材であり、樹脂でユニッ
ト底板部801、手前側板部802、奥側板部803を
一体に成形したものてある。
【0066】ユニット底板部801は画像形成ユニット
100Aの底板にあたり、手前側板部802、奥側板部
803はそれぞれ互いに平行で且つユニット底板部80
1から直角に立ち上がる。画像形成ユニット筐体800
は各プロセス機構を組み込んだ画像形成ユニット100
Aとして、複写装置100にドラム軸804の方向に沿
って着脱するようになっている。
【0067】ドラム軸804は手前側板部802と奥側
板部803を直交するようにを貫通して取り付けられて
いる。係止ピン804Aは奥側板部803に設けてあ
り、ドラム軸804の延長位置にある。係止ピン804
Aは複写装置100に画像形成ユニット100Aを装着
する際のガイドの一つであり、ガイドは複写装置100
の駆動機構や、転写器104、分離器105などに対す
る画像形成ユニット100Aの位置を決める。
【0068】係止ピン805は、係止ピン804Aと平
行に奥側板部803に取り付けられている。係止ピン8
05は係止ピン804Aとともにガイドの一つである。
【0069】係合孔806A、806B、806Cもま
たそれぞれガイドの一つで、画像形成ユニット100A
を複写装置100に装着する際には、複写装置100の
係止ピンと係合する。画像形成ユニット筐体800は、
係止ピン804A、係止ピン805、係合孔806A、
806B、806Cの5つのガイドによって、複写装置
100の本体内の規定位置に装着される。
【0070】治具900は複写装置100の本体を模し
て作られている。画像形成ユニット筐体800は複写装
置100に装着するのと同様に、治具900に装着する
ことができる。
【0071】治具フレーム901は金属製の骨格で、奥
側板部803にブロック部材710を精度良く取り付け
る為のブロック位置決めピン916が取り付けてある。
【0072】スライド部902は治具フレーム901の
案内面に沿って図中矢印のように往復移動可能になって
いる。スライド部902は手前側板部802にブロック
部材710を精度良く取り付ける為のブロック位置決め
ピン916が取り付けてある。
【0073】治具900には複写装置100の5つのガ
イドに対応して、係止孔904、係止孔905、係合ピ
ン孔906A、906B、906Cが備えられている。
【0074】画像形成ユニット筐体800を治具900
に装着する際には、スライド部902を引出し、スライ
ド部902の水平面にユニット底板部801を乗せるよ
うにして、更に画像形成ユニット筐体800をドラム軸
804の向きに動かして治具900にはめ込むようにし
て装着する。画像形成ユニット筐体800を治具900
に装着すると、係止ピン804Aは係止孔904に嵌入
し、係止ピン805は係止孔905に嵌入し、係合孔8
06Aには係止ピン806Aが嵌入し、係合孔806B
には係止ピン906Bが嵌入し、係合孔806Cには係
止ピン906Cが嵌入する。
【0075】画像形成ユニット筐体800が5つのガイ
ドによって治具900に正確な位置で装着されたら、ス
ライド部902を手前側板部802に突き当たるまで押
し込む。この状態で2つのブロック位置決めピン916
はそれぞれ奥側板部803に設けたピン貫通窓816を
貫通し、また手前側板部802に設けたピン貫通窓81
6を貫通する。
【0076】手前側板部802と奥側板部803には、
軸受け孔812が設けられている。軸712を軸受け孔
812に嵌入させて、ブロック部材710が画像形成ユ
ニット筐体800に軸支されるように取り付ける。
【0077】図4(A)はブロック部材710を手前側
板部802に軸支させた状態、図4(B)は軸支させた
状態のブロック部材710をさらに治具900で位置決
めした状態を示す概念図である。
【0078】図3で説明したように手前側板部802と
奥側板部803のピン貫通窓816をブロック位置決め
ピン916が貫通したら、ブロック部材710を手前側
板部802及び奥側板部803に軸支させる。尚、ブロ
ック部材710の位置決め作業は手前側板部802への
取り付けも奥側板部803への取り付けも同様なので、
以後は手前側板部802への取り付けだけを説明する。
【0079】軸712は軸受け孔812に軸支されてい
るので、図中矢印Aのように回動が可能である。ここで
図中矢印Bの方向にブロック部材710を回動せしめ
て、付き当て部716をブロック位置決めピン916に
突き当てる。この状態ではブロック部材710は軸受け
孔812に嵌入した軸712と、ブロック位置決めピン
916に突き当たった付き当て部716の2点で位置規
制されている。軸受け孔812とブロック位置決めピン
916とはドラム軸804に対いる位置が決まっている
ので、このように位置規制するとブロック部材710は
ドラム軸804に対する位置が確定する。
【0080】すなわち、係止ピン804Aが係止孔90
4に嵌入することで治具900と画像形成ユニット筐体
800の位置が確定しているので、ドラム軸804とブ
ロック位置決めピン916との位置関係はドラム軸80
4からの仰角(俯角は負の値を用いて表す)と距離によ
りブロック位置決めピン916の位置が示せるように確
定する。また、軸受け孔812はドラム軸804が貫通
している手前側板部802に設けた孔であるから、ドラ
ム軸804との位置が確定している。ブロック部材71
0とドラム軸804との位置関係が確定すればブロック
部材710と感光体ドラム101との位置関係が確定す
る。
【0081】このように感光体ドラム101とブロック
部材710の位置関係が確定した状態で、ネジ孔713
にネジを螺合させてブロック部材710を手前側板部8
02に固定する。
【0082】尚本実施の形態では、軸712をブロック
部材710に設けた例を示したが、手前側板部802に
軸を設けて、ブロック部材710に設けた軸受け孔に嵌
入させることで、ブロック部材710が回動が可能に軸
支されてもよい。また、ブロック部材710を軸支する
軸は治具900に設けて、手前側板部802に孔を設け
て該軸はこの孔を貫通させ、さらにブロック部材710
に設けた軸受け孔に嵌入させるようにし、これによって
ブロック部材710を回動可能に軸支させてもよい。
【0083】図5で、ブロック部材710の本体である
ブロック本体711は樹脂を成形したもので、軸712
と付き当て部716が突設して有る。加えてブロック本
体711には、ネジ孔713を2つ、またネジ714が
螺合するネジ孔715が設けてある。
【0084】ホルダー702には、ネジ714を螺合さ
せるネジ孔703A、703Bが2つずつ設けてある。
2つのネジ孔703A、703Bは共にホルダー702
の長手方向両端部に一つずつ設けられている。ホルダー
702とブロック部材710はネジ714によって締結
される。
【0085】ネジによる締結では、ネジとネジ孔のクリ
アランスが大きく一般に精密な位置出しが行えない。そ
こで、ブロック部材710へのホルダー702の取り付
け位置を正確にするために、突起717を位置決め孔7
05Aまたは705Bに嵌入して、ブロック部材710
にホルダー702を精密に取り付けるための位置決めを
する。なお、位置決め孔705Aと位置決め孔705B
は本発明の支持部の一例である。
【0086】突起717を位置決め孔705Aに嵌入し
てブロック部材710に対するホルダー702の位置を
決め、この状態でネジ714をネジ孔703Aに螺合す
ると、クリーニングブレード701は接触位置を占める
事となる。クリーニングブレード701は接触位置では
その稜線701Aが感光体ドラム101に規定の当接圧
力で接触する。ホルダー702が接触位置に取り付けら
れた状態は図6(A)に示した。
【0087】一方突起717を位置決め孔705Bに嵌
入してブロック部材710に対するホルダー702の位
置を決め、この状態でネジ714をネジ孔703Bに螺
合すると、クリーニングブレード701は感光体ドラム
101に接触しない位置を占める事となる。ホルダー7
02がクリーニングブレード701と感光体ドラム10
1が接触する位置に取り付けられた状態は図6(B)に
示した。
【0088】2つのブロック部材710は共に感光体ド
ラム101の両端のフランジの面に挟まれる部分に取り
付けてある。このようにすると、複写装置100のドラ
ム軸804方向の寸法(奥行き)を小さくする事が出来
るので良い。
【0089】ノブ704はホルダー702の取り付け位
置を変更する時に、指でつまみ上げる為の摘まみであ
る。ノブ704はホルダー702の長手方向の両端に折
り曲げ加工によって設けた。
【0090】工場で生産され、ホルダー702が非接触
位置に取り付けられた状態で梱包された複写装置100
は、ユーザーの指定場所に設置される。設置の際には、
梱包を解き、サービスマンがホルダー702を接触位置
に取り付ける作業を行う。この取り付け作業の際にサー
ビスマンはネジ714をはずしてブロック部材710と
ホルダー702の締結を解除し、突起717が位置決め
孔705Aに嵌入するようにノブ704を摘んでホルダ
ー702の位置を変えて取り付け、取り外したネジで再
度ブロック部材710とホルダー702を締結する。
【0091】このように感光体ドラム101の近傍にホ
ルダー702を第1位置と第2位置とにつけ替えできる
ような支持部をもうけたので、ホルダー702の位置を
変えて取り付ける作業が簡単になる。
【0092】図7(A)は、ブロック部材710に変え
て他の形状のブロック部材を用い、このブロック部材に
ホルダーを感光体ドラム101とクリーニングブレード
701が接触する位置に取り付けた状態を示す概念図で
ある。図7(B)は、他の形状のブロック部材にホルダ
ーを感光体ドラム101とクリーニングブレード701
が接触しない位置に取り付けた状態を示す断面図であ
る。図3から図6でしめしたブロック部材710の例と
の違いは、ブロック部材710の軸孔712の位置の違
いであり他の部分は共通している。
【0093】軸孔712Aは、ホルダー702が接触位
置に取り付けられている時のクリーニングブレード70
1の稜線701Aの延長線が通るようにブロック本体7
11に穿ってある。また、ブロック部材710は感光体
ドラム101のフランジ部の外側にそれぞれ一つずつ取
り付けてある。このようにする事で、ブロック部材71
0が回動する時の中心とクリーニングブレード701の
稜線701Aが一致するので、ブロック部材710の回
動量に応じたクリーニングブレード701の変位量を最
小にできる。従って微妙な当接圧力の調節が可能とな
り、優れたクリーニング性能を発揮させやすくなる。
【0094】
【発明の効果】本発明の発明の第1の発明のクリーニン
グブレードの取り付け方法と第2の発明の画像形成装置
によって、部品点数の少ない簡単な構成でありながら、
運搬時にはクリーニングブレードや像形成体の変形、変
質を防止し、画像形成時にはクリーニングブレードによ
るクリーニングを可能にすることが可能となった。
【0095】本発明の発明の第3の発明の画像形成装置
の生産方法と第4の発明の画像形成装置によって、画像
形成装置のクリーニング機構をイコライザーなどを省い
た部品点数の少ないものとし、加工精度を高めずとも、
ホルダーの取り付け位置と角度を正確にし、クリーニン
グブレードが像形成体に当接する時の圧力のばらつきを
小さくし、画像形成装置を小型で安価な通常の寿命を有
するものとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写装置100の全体構成を示す正面図
【図2】画像形成ユニットの正面断面図
【図3】治具と画像形成ユニット筐体を示す斜視図
【図4】ブロック部材を手前側板部に軸支させた状態
と、軸支させた状態のブロック部材をさらに治具で位置
決めした状態を示す概念図
【図5】クリーニングブレードを備えるホルダーと支持
ブロックを示す斜視図
【図6】ホルダーをクリーニングブレードが感光体ドラ
ムに接触する位置に取り付けた状態と接触しない位置に
取り付けた状態を示す概念図
【図7】他の形状のブロック部材を用いた概念図である
【符号の説明】
100 複写装置 101 感光体ドラム 104 転写器 700 クリーニング機構 701 クリーニングブレード 701A クリーニングブレードの稜線 702 ホルダー 705A、B 位置決め孔 710 ブロック部材 712 軸 713A ネジ 716 付き当て部 717 突起 800 画像形成ユニット筐体 804 ドラム軸 812 軸受け孔 900 治具 916 ブロック位置決めピン

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上にトナー像が形成される像形成体
    と、 前記トナー像を像形成体の表面上から記録紙に転写する
    転写器と、 前記転写後に前記像形成体上に残留したトナーを回収す
    るクリーニングブレードが備えられたホルダーと、 前記クリーニングブレードが前記像形成体に接触してト
    ナーを回収するように前記ホルダーを第1位置に取り付
    けることと、前記クリーニングブレードが前記像形成体
    に接触しないように前記ホルダーを第2位置に取り付け
    ることが可能な支持部とを有する画像形成装置のクリー
    ニングブレードの取り付け方法であって、 前記画像形成装置で画像形成を開始するより前に、前記
    第2位置に取り付けられていた前記ホルダーを取り外
    し、前記第1位置に取り付ける事を特徴とするクリーニ
    ングブレードの取り付け方法。
  2. 【請求項2】 前記支持部と前記像形成体とは一体な画
    像形成ユニットとして前記画像形成装置の本体と着脱可
    能である事を特徴とする請求項1に記載のクリーニング
    ブレードの取り付け方法。
  3. 【請求項3】 前記支持部を備えた支持ブロックを複数
    備えていて、 前記ホルダーの長手方向の両端がそれぞれ前記複数の支
    持ブロックの中の一つに取り付けることが可能である事
    を特徴とする請求項1または2に記載のクリーニングブ
    レードの取り付け方法。
  4. 【請求項4】 表面上にトナー像が形成される像形成体
    と、 前記トナー像を像形成体の表面上から記録紙に転写する
    転写器と、 前記転写後に前記像形成体上に残留したトナーを回収す
    るクリーニングブレードが備えられたホルダーと、 前記クリーニングブレードが前記像形成体に接触してト
    ナーを回収するように前記ホルダーを第一位置に取り付
    けることと、前記クリーニングブレードが前記像形成体
    に接触しないように前記ホルダーを第2位置に取り付け
    ることが可能な支持部とを有する事を特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部と前記像形成体とは一体な画
    像形成ユニットとして前記画像形成装置の本体と着脱可
    能である事を特徴とする請求項4に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記支持部を備えた支持ブロックを複数
    備えていて、 前記ホルダーの長手方向の両端はそれぞれ前記複数の支
    持ブロックの一つに取り付けられている事を特徴とする
    請求項5または6に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 表面上にトナー像が形成される像形成体
    と、 前記トナー像を像形成体の表面上から記録紙に転写する
    転写器と、 前記転写後に前記像形成体に付着したトナーを回収する
    クリーニングブレードが備えられたホルダーと、 前記ホルダーを支持する支持部と、前記像形成体に対す
    る位置を決める治具に突き当てて位置を決める突き当て
    部とを、備えるブロック部材を有する画像形成装置を生
    産する生産方法であって、 前記ブロック部材を前記画像形成装置の本体に回動可能
    に軸支させて、 前記ブロック部材を回動させて前記突き当て部を前記治
    具に当接させて、前記突き当て部が前記治具に当接した
    状態で前記ブロック部材を画像形成装置の本体に固定
    し、 固定された前記ブロック部材に前記ホルダーを取り付け
    ることを特徴とする画像形成装置の生産方法。
  8. 【請求項8】 前記像形成体は感光体ドラムであり、 前記治具は前記感光体ドラムの回転軸に対して、所定の
    仰角と距離の位置に前記付き当て部を固定することが可
    能である事を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置
    の生産方法。
  9. 【請求項9】 前記ブロック部材と前記像形成体とは一
    体な画像形成ユニットとして前記画像形成装置の本体と
    着脱可能である事を特徴とする請求項7または8に記載
    の画像形成装置の生産方法。
  10. 【請求項10】 前記ブロック部材を複数備えていて、 前記ホルダーの長手方向の両端はそれぞれ一つの前記ブ
    ロック部材に取り付けられている事を特徴とする請求項
    7、8または9に記載の画像形成装置の生産方法。
  11. 【請求項11】 前記軸支を支軸を用いて行い、 像形成体に接触すべき前記クリーニングブレードの先端
    の稜線部の延長線が前記支軸と重なる事を特徴とする請
    求項7、8、9または10に記載の画像形成装置の生産
    方法。
  12. 【請求項12】 表面にトナー像が形成される像形成体
    と、 前記トナー像を像形成体の表面から記録紙に転写する転
    写器と、 前記転写後に前記像形成体に付着したトナーを回収する
    クリーニングブレードが備えられたホルダーと、 前記ホルダーを支持する支持部と前記像形成体に対して
    位置が決まっている治具に突き当てて位置を決める突き
    当て部とを備えるブロック部材と、軸に係合して、前記
    ブロック部材を画像形成装置本体に回動可能に軸支する
    軸受けと、 前記ブロックが前記軸支されるとともに前記治具に突き
    当たった状態で前記ブロック部材を画像形成装置の本体
    に固定する固定具とを有し、 固定された前記ブロック部材に前記ホルダーを取り付け
    た事を特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記像形成体は感光体ドラムであり、 前記治具は前記感光体ドラムの回転軸に対して、所定の
    仰角と距離の位置に前記付き当て部を固定することが可
    能である事を特徴とする請求項12に記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ブロック部材と前記像形成体とは
    一体な画像形成ユニットとして前記画像形成装置の本体
    と着脱可能である事を特徴とする請求項12または13
    に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記支持ブロックを複数備えていて、 前記ホルダーの長手方向の両端はそれぞれ前記支持ブロ
    ックの一つに取り付けられている事を特徴とする請求項
    12、13または14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記軸受けで受けられる支軸を設け、 像形成体に接触すべき前記クリーニングブレードの先端
    の稜線部の延長線が前記軸支を行う支軸と重なる事を特
    徴とする請求項12、13、14または15に記載の画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7024134B2 (en) * 2003-07-25 2006-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Rigid process cartridge and electrophotographic image forming apparatus incorporating the same
WO2015064184A1 (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 バンドー化学株式会社 電子写真装置用ブレード支持体

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