JPH10161424A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH10161424A
JPH10161424A JP8314808A JP31480896A JPH10161424A JP H10161424 A JPH10161424 A JP H10161424A JP 8314808 A JP8314808 A JP 8314808A JP 31480896 A JP31480896 A JP 31480896A JP H10161424 A JPH10161424 A JP H10161424A
Authority
JP
Japan
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image forming
forming body
developer
stirring screw
transfer roller
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Application number
JP8314808A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌スクリュウを改善することにより、現像
装置を小型化し、かつ、現像装置に補給された補給トナ
ーの撹拌性を向上し、転写ローラが変わっても安定して
高い転写効率を得ることができる画像形成装置を提供す
ることにある。 【解決手段】 現像剤を像形成体10の現像領域に搬送
する現像スリーブ141と現像剤を撹拌、搬送するため
の撹拌スクリュウ145,146とを有する現像装置1
4と、像形成体10上に形成されたトナー像を像形成体
10と転写ローラ18の間を通過する記録材Pに転写す
る画像形成装置で、撹拌スクリュウ145,146の螺
旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹拌スクリュウの
ピッチ(p)を、0.6≦(F/p)≦1とし、転写ロ
ーラ19の電流−電圧特性の直線性偏差が10μA以下
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像を再
現する反転現像方式を採用する複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置に関し、特に像形成体の表面
に帯電トナーが付着して形成されたトナー像を像形成体
と転写ローラの間を通過する記録材に転写する画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルプリンタやデジタル複写機等
は、レーザ、LED等を光源として用い、帯電、露光に
より像形成体上に形成された潜像を像形成体の帯電極性
と同極性に帯電したトナーにより反転現像してトナー像
とする。かかる反転現像方式は、例えば像形成体の帯電
極性が負の場合、トナーの極性も負であり、露光により
生じた電位差を利用して現像し、像形成体上にトナー像
を形成する方式である。
【0003】かかる現像法を実現する現像装置は、トナ
ーとキャリアとから成る二成分現像剤を収容する現像器
筺体、内部に固定の磁石体を有するマグネットロールを
有する現像剤搬送手段である現像スリーブ、供給ロー
ラ、現像スリーブ上の現像剤層厚を所定量に規制する現
像剤層厚規制部材、撹拌スクリュウから構成されてい
る。現像器筺体の上部に開口したトナー補給口部でトナ
ーカートリッジから現像器筺体内に補給されたトナー
は、回転する撹拌スクリュウにより現像器筺体内に収容
された現像剤と撹拌、混合されて均一なトナー濃度にな
り、回転する供給ローラにより現像スリーブの外周面上
に供給される。現像スリーブ上の二成分現像剤の層厚を
規制するために、層厚規制部材が設けられている。
【0004】前述の現像処理後に、例えば転写ローラに
より記録材をトナーの極性と逆極性に帯電させ、像形成
体上のトナー像を記録材により転写させる。その後、A
CコロナまたはDCコロナ放電により記録材の電位を下
げ、記録材と像形成体との付着力を低減させたのち、像
形成体表面から記録材を剥離し、次のプロセスに移行す
る。
【0005】転写ローラは、一般に仕様を決定するため
の試験用転写ローラに所定の転写電圧を印加して所定の
トナー像の記録材への転写を行い、記録材に転写定着す
なわち記録された画像の文字、パッチ、線、ハーフトー
ン等を評価することによって選定した転写ローラと同じ
仕様のものを用いるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述してある画像形成
装置を小型化するため、現像装置を小型化する必要があ
る。特に、複数の現像装置を配置するカラー画像形成装
置においては、小径の像形成体を達成するためにも現像
装置の小型化が必要である。しかし、現像装置を小型化
することによって、現像装置内の現像剤を撹拌する撹拌
スクリュウの収納スペースや、撹拌可能な現像剤搬送距
離が少なくなり、従来の撹拌スクリュウでは撹拌不足を
引き起こし、現像剤の撹拌、混合が不充分なため均一な
帯電量のトナーとならず、現像処理中に現像性不足を発
生したり、トナー飛散を引き起こす。また、撹拌性が不
足することで、現像剤の帯電量分布がブロードになり、
そのことに起因して適性転写領域が狭まり、転写性が低
下するという技術的課題があった。
【0007】更に現像剤の帯電量分布がブロードになれ
ば、転写ローラを交換した場合だけでなく、継続使用し
ている場合にも、転写効率の変動が大きくて、濃度不足
や画像はじき乃至は濃度むらが発生し易く、画質の低下
した記録画像が得られ易いと言う技術的課題があった。
【0008】本発明の目的は、上述の問題点を解決する
ためになされたものであり、撹拌スクリュウを改善する
ことにより、現像装置を小型化し、かつ、現像装置に補
給された補給トナーの撹拌性を向上し、転写ローラが変
わっても安定して高い転写効率を得ることができる画像
形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の構成
によって達成される。
【0010】(1) 現像剤を像形成体の現像領域に搬
送する現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹
拌スクリュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成
されたトナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過
する記録材に転写する画像形成装置であって、撹拌スク
リュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹拌ス
クリュウのピッチ(p)を、0.6≦(F/p)≦1と
し、前記転写ローラの電流−電圧特性の直線性偏差が1
0μA以下であることを特徴とする画像形成装置。
【0011】(2) 現像剤を像形成体の現像領域に搬
送する現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹
拌スクリュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成
されたトナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過
する記録材に転写する画像形成装置であって、前記撹拌
スクリュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹
拌スクリュウのピッチ(p)を、0.4≦(F/p)≦
1、p≧6mmとし、前記転写ローラの電流−電圧特性
の直線性偏差が10μA以下であることを特徴とする画
像形成装置。
【0012】(3) 現像剤を像形成体の現像領域に搬
送する現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹
拌スクリュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成
されたトナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過
する記録材に転写する画像形成装置であって、前記撹拌
スクリュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹
拌スクリュウ螺旋状羽根部の先端部厚さ(f)と該撹拌
スクリュウのピッチ(p)を、5f≦F≦pとし、前記
転写ローラの電流−電圧特性の直線性偏差が10μA以
下であることを特徴とする画像形成装置。
【0013】(4) 現像剤を像形成体の現像領域に搬
送する現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹
拌スクリュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成
されたトナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過
する記録材に転写する画像形成装置であって、前記撹拌
スクリュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹
拌スクリュウ螺旋状羽根部の先端部厚さ(f)と該撹拌
スクリュウのピッチ(p)を、0.3≦(F+f)/2
p≦0.7とし、前記転写ローラの電流−電圧特性の直
線性偏差が10μA以下であることを特徴とする画像形
成装置。
【0014】(5) 現像剤を像形成体の現像領域に搬
送する現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹
拌スクリュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成
されたトナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過
する記録材に転写する画像形成装置であって、前記撹拌
スクリュウは回転軸と該回転軸上に設けた螺旋状羽根部
とから成り、該羽根部の軸方向のスパイラル角度(θ)
が30〜75°とし、前記転写ローラの電流−電圧特性
の直線性偏差が10μA以下であることを特徴とする画
像形成装置。
【0015】(6) 撹拌スクリュウの外径(D)が、
50mm以下であることを特徴とする(1)〜(5)の
何れか1項に記載の画像形成装置。
【0016】(7) 前記現像剤が、磁性キャリア粒子
とトナー粒子とから成る二成分現像剤であることを特徴
とする(1)〜(6)の何れか1項に記載の画像形成装
置。
【0017】(8) 前記現像領域には直流成分に交流
成分を重畳させるバイアス電界が印加され、現像スリー
ブ上の現像剤は、像形成体上の静電潜像へ飛翔し、該静
電潜像を顕像化することを特徴とする(7)に記載の画
像形成装置。
【0018】(9) 前記現像剤が、磁性キャリア粒子
とトナー粒子とから成る二成分現像剤であることを特徴
とする(7)又は(8)に記載の画像形成装置。
【0019】(10) (1)〜(6)の何れか1項に
記載の画像形成装置であって、異なる現像剤を有する少
なくとも2つの現像装置を像形成体周囲に有することを
特徴とする画像形成装置。
【0020】
【発明の実施の形態】本実施の形態における画像形成装
置の概略構成を図1を参照して説明する。
【0021】図1は本実施の形態における画像形成装置
を示した概略断面図である。
【0022】各構成部材の説明に先立ち本実施の形態の
画像形成装置に採用するカラー画像形成プロセスについ
て図1を参照して説明する。
【0023】像形成体10は接地した状態で時計方向に
駆動回転する。
【0024】帯電器11による帯電に先だって、前プリ
ントまでの像形成体10の感光体の履歴をなくすために
発光ダイオード等を用いたPCL12による露光を行っ
て像形成体10の周面を除電する。帯電器11は像形成
体10の周面に対しVHの一様な電位VGに保持されたグ
リッドと、コロナ放電ワイヤによるコロナ放電によって
イオンを付与する。
【0025】かかる像形成体10面への一様帯電後、書
き込みユニット13により画像信号に基づいた像露光が
行われる。書き込みユニット13は、半導体レーザ(図
示せず)を発光し回転するポリゴンミラー131、fθ
レンズ132等を経て反射ミラー134により光路を曲
げられ走査するもので、像形成体10の回転(副走査)
によって潜像が形成される。なお、画像部に対して露光
を行ない、画像部の方が低電位となるような反転潜像を
形成する。
【0026】先ず1色目のイエロー(Y)の現像がマグ
ネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ
141によって行われる。現像剤が層形成手段によって
現像スリーブ141上に層厚の規制された現像剤を現像
域へと搬送される。
【0027】現像域における現像スリーブ141と像形
成体10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい0.2
〜1.0mmとして、この間に交流バイアスVACと直流
バイアスVDCが重畳して印加される。トナーの帯電電位
は直流バイアスVDCと交流バイアスVACと同極性である
ため、交流バイアスVACによってキャリアから離脱する
きっかけを与えられたトナーは直流バイアスVDCより電
位の高い静電潜像VHの部分には付着せず、直流バイア
スVDCより電位の低い静電潜像VL部分に付着し顕像化
(反転現像)が行われる。
【0028】1色目の顕像化が終った後2色目の画像形
成行程にはいり、再び帯電器11による一様帯電が行わ
れ、2色目の画像データによる潜像が書き込みユニット
13によって形成される。このとき1色目の画像形成行
程で行われたPCL12による除電は、1色目の画像部
に付着したトナーがまわりの電位の急激な低下により飛
び散るため行わない。
【0029】再び像形成体10周面の全面に亘ってVH
の電位となった感光層のうち、1色目の画像のない部分
に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行われ
るが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行う部
分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナー自
身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、VDC
M′の電位差に応じた現像が行われる。この1色目と
2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をVL
潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバランスが
崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM′>V
Lとなる中間電位とすることもある。
【0030】3色目、4色目についても2色目と同様の
画像形成行程が行われ、像形成体10周面上には4色の
顕像が形成される。
【0031】一方給紙カセット18より半月ローラ18
1を介して搬出された記録材Pは一旦停止し、転写のタ
イミングの整った時点で給紙ローラ182の回転作動に
より転写域へと給紙される。
【0032】転写域においては転写のタイミングに同期
して像形成体10の周面に転写ローラ19が圧接され、
給紙された記録紙を挟着して多色像が一括して転写され
る。
【0033】次いで記録紙はほぼ同時に圧接状態とされ
た分離電極20によって除電され像形成体10の周面に
より分離して定着装置22に搬送され、熱ローラ201
と圧着ローラ202の加熱、加圧によってトナーを溶着
したのち排紙ローラ23を介して装置外部に排出され
る。
【0034】転写ローラ19および分離電極20は記録
紙の通過後像形成体10の周面より退避離間して次なる
トナー像の形成に備える。
【0035】一方、記録紙Pを分離した像形成体10
は、クリーニング装置21のブレード211の圧接によ
り残留トナーを除去・清掃し、再びPCL12による除
電と帯電器11による帯電を受けて次なる画像形成のプ
ロセスに入る。なお、ブレード211は感光層面のクリ
ーニング後直ちに移動して像形成体10の周面より退避
する。
【0036】以上が本実施の形態におけるカラー画像形
成プロセスである。
【0037】次に前述したカラー画像形成プロセスを実
行する画像形成装置の主要構成部材の機能,性能の特徴
を図1〜図4を参照して説明する。
【0038】像形成体10は、導電性支持体上に中間層
塗布液を塗布し、これを乾燥硬化して中間層を形成し、
その上に感光層を形成した電子写真感光体であり、A4
判サイズの記録材を使用して長手(297mm)方向に
搬送し、像形成体10上でトナーを重ね合わせて一括転
写するために半径を40mm以上にしてある。斯かる4
0mm以上の半径であれば、像書き込み中や転写ローラ
19が圧着又は解除されても像にずれを生じないように
するためにも必要とされるものである。なお、導電性支
持体は接地してある。像形成体10は約75〜100m
m/secの線速度で矢示方向に回転する(−)帯電の
塗布型OPCから成るφ80〜φ120mmのドラム状
の感光体である。
【0039】導電性支持体は、従来公知のもの、例えば
アルミニウム、ステンレススチール等の金属基体等、あ
るいは金属酸化物等の導電性粉末を樹脂層に分散した導
電層などが挙げられ、所定の表面粗さをもつものが用い
られる。支持体表面に粗さを与える加工方法としては、
特に方法は問わない。例えば、金属基体については、化
学エッチング、電気メッキなどの化学的方法、蒸着、ス
パッタリングなどの物理的方法、旋盤加工などの機械的
方法などが例としてあげられる。また、ある種の樹脂導
電層のように、層中に含有する導電性粉末等の構成材料
の形状や存在状態の影響により凹凸を生じ、表面粗さを
もつものでもよい。支持体表面の凹凸の断面形状は、V
字型状、U字型状、鋸刃形状等をはじめ、それ以外の不
規則な形状でもよく、特に限定されるものではない。
【0040】中間層は、金属アルコキシド化合物や有機
金属化合物の有機金属化合物と、シランカップリング剤
を主成分としたものを、溶媒に溶かし塗布液とする。こ
の液を塗布、乾燥硬化して形成される。
【0041】CGMは長波長領域でも充分な分光感度を
もつことにより、微少な露光量の差にも対応して忠実に
電荷を発生することが必要であることから、コントラス
トや解像度の優れた画像を形成することができる。この
ような諸特性を考えあわせて、CGMとしてはチタニル
フタロシアニン(TiOPcと略することがある)が最
も好適である。
【0042】帯電器11は、例えば帯電ワイヤとして白
金線(クラッド又はアロイ)を採用したスコロトロン帯
電器、又は鋸歯電極或いはブラシ電極のいずれかを現像
器14と転写ローラ19の間に配置してあり、潜像形成
プロセスに先立ち像形成体10をVH−750Vに均一
帯電して階調再現性等を調整することによりカブリ防止
等を行うものである。
【0043】書き込みユニット13は、プリンターコマ
ンドを解読するフォーマッタからの画像データをレーザ
ダイオード(LD)変調回路に送り、変調された画像信
号により半導体レーザ(図示せず)を発光して20MH
zのドットクロックで像形成体10上をライン走査して
潜像を形成するものであり、半導体レーザ(図示せず)
とコリメータレンズ(図示せず)とポリゴンミラー13
1及びfθレンズ132と第1のシリンドリカルレンズ
(図示せず)及び第2のシリンドリカルレンズ(図示せ
ず)を備え、パルス幅変調した変調信号で半導体レーザ
(図示せず)を発振させ、レーザ光を所定速度で回転す
るポリゴンミラー131で偏向させ、fθレンズ132
及び第1のシリンドリカルレンズ(図示せず)及び第2
のシリンドリカルレンズ(図示せず)によって像形成体
10上に600DPI(約60×80μm)相当にする
スポットに絞って走査するものである。
【0044】半導体レーザ(図示せず)はGaAlAs
等が用いられ、最大出力10mWであり、光効率25%
であり、拡がり角として接合面平行方向8〜16°、接
合面垂直方向20〜36°である。なお、カラートナー
を順次重ね合わせることもあるので、着色トナーによる
吸収の少ない波長光による露光が好ましく、この場合の
波長は780nmである。
【0045】ポリゴンミラー131は、偏向光学系に相
当するものであり、ビームを集光すると共に走査面の平
坦化を実現するためにペッパール和と非点隔差を小さく
するものである。
【0046】fθレンズ132は走査面の平坦化を実現
するためにペッパール和と非点隔差を小さくし、像面湾
曲を除去するものである。
【0047】第1のシリンドリカルレンズ(図示せず)
と第2のシリンドリカルレンズ(図示せず)は、補正光
学系に相当するものであり、ポリゴンミラー131の面
倒れ誤差による走査線のピッチむらを低減する。これに
より、ポリゴン倒れ角120秒P−Pであり、倒れ角補
正率1´20以上となる。第2のシリンドリカルレンズ
(図示せず)はビームを像形成体10上に結像するもの
である。
【0048】画像データ出力部は、変調回路(図示せ
ず)と、LD駆動回路(図示せず)、同期系としてイン
デックスセンサ(図示せず)及びインデックス検出回路
(図示せず)、ポリゴンドライバ(図示せず)を設けて
ある。
【0049】変調回路は、参照波と所定ビットからなる
記録信号をD/A変換したアナログ記録信号とを比較し
多値化するものである。このようにして得られる変調信
号はLD駆動回路の駆動信号となる。LD駆動回路は、
変調信号で半導体レーザ(図示せず)を発振させるもの
であり、半導体レーザ(図示せず)からのビーム光量に
相当する信号がフィードバックされ、その光量が一定と
なるように駆動するものであり、半導体レーザ(図示せ
ず)に導通する電流を変更することができるようになっ
ている。これにより、潜像電位を調整することができ
る。同期系は、偏向光学系からのビームを反射するミラ
ーを介してインデックスセンサ(図示せず)に入射す
る。インデックスセンサ(図示せず)はビームに感応し
て電流を出力し、当該電流はインデックス検出回路で電
流/電圧変換してインデックス信号として出力する。こ
のインデックス信号により所定速度で回転するポリゴン
ミラー131の面位置を検知し、主走査方向の周期によ
って、ラスタ走査方式で変調信号による光走査を行う。
【0050】図2は複数の現像器を備えた現像装置14
の構成を示す断面図である。
【0051】像形成体10の周縁には、図1及び図2に
示すようにイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C),黒色(K)等のトナーとキャリアとから成る現
像剤をそれぞれ内蔵した現像器14Y,14M,14
C,14Kから成る現像装置14が設けられている。現
像器筺体140は、現像器14Y用の現像器筺体140
Y、現像器14M用の現像器筺体140M、現像器14
C用の現像器筺体140Cが3段重ねに配置され、さら
に最上位に天板140Aが載せられて、これら4個の部
材を積載して位置決めし一体化することにより、互いに
隔離された3つの現像器室を形成する。これらの現像器
14Y,14M,14C,14Kはほぼ同じ構成をなす
から、以下、これらの現像器を図3に示す現像器を代表
して説明する。
【0052】図3は現像器の断面図である。
【0053】図において、140はトナーとキャリアと
から成る二成分現像剤を収容する現像器筺体であり、1
41は内部に固定の磁石体を有するマグネットロール1
42を有する現像スリーブであり、143は供給ロー
ラ、144は現像スリーブ141上の現像剤層厚を所定
量に規制する現像剤層厚規制部材であり、145,14
6は撹拌スクリュウである。撹拌スクリュウ145と撹
拌スクリュウ146とは、現像器筺体140の底部から
直立した仕切り壁140aを挟んで両側に形成された第
1の撹拌室140b及び第2の撹拌室140c内にそれ
ぞれ平行に配置されている。
【0054】140dは現像器筺体140の上部に開口
したトナー補給口部で、トナーカートリッジ15からト
ナー収容手段16、トナー搬送手段17を経て補給され
たトナーを受け入れて第1の撹拌室140bに投入す
る。
【0055】図4は図3に示した現像器の平面断面図で
ある。
【0056】現像スリーブ141の両軸端近傍は、支持
部材147A,147Bに設けたボールベアリング14
8A,148Bにより回転可能に支持されている。ま
た、現像スリーブ141の両軸端付近には、突き当てコ
ロ149A,149Bがボールベアリング148A,1
48Bを介して回転可能に支持されている。突き当てコ
ロ149A,149Bの外周面は、像形成体10の外周
面両端部に接触して、像形成体10と現像スリーブ14
1との間隙を一定に保つ。複数の磁極を有するマグネッ
トロール142の両軸端は支持部材147A,147B
に固定支持されている。現像スリーブ141は、一方の
軸端に固定されたギアG1に接続する図示しない駆動源
により駆動回転される。G2は撹拌スクリュウ146の
回転軸に駆動を伝達するギア、G3は撹拌スクリュウ1
45を回転させるとともに撹拌スクリュウ146の回転
軸に駆動を伝達するギアである。
【0057】トナーカートリッジ15からトナー収容手
段16、トナー搬送手段17を経て第1の撹拌室140
bの上方のトナー補給口部140dに投入されたトナー
は、駆動回転する撹拌スクリュウ145により図示左矢
印方向に搬送され、仕切り壁140a末端の開口部14
0eを通過して第2の撹拌室140c内に送り込まれ
る。第2の撹拌室140c内に送り込まれたトナーは、
撹拌スクリュウ146により図示右矢印方向に搬送さ
れ、第2の撹拌室140c内に収容された現像剤と撹
拌、混合され、供給ローラ143に供給される。
【0058】撹拌スクリュウ145と撹拌スクリュウ1
46はほぼ同形状をなすから、以下、撹拌スクリュウ1
45を代表として説明する。
【0059】図5は本実施の形態における撹拌スクリュ
ウを示す図であり、図5(a)は本実施の形態における
撹拌スクリュウ145の正面図であり、図5(b)及び
図5(c)は該撹拌スクリュウ145のA−A部分断面
図である。
【0060】撹拌スクリュウ145は、スパイラル状に
形成された螺旋状羽根部145aと、現像器筺体140
の両側壁に設けられた軸受部材に回転自在に支持される
回転軸部145bとから構成されている。なお、螺旋状
羽根部145aと回転軸部145bとは、一体成型加工
により形成してもよい。また、螺旋状羽根部145aは
長軸方向に複数個に分割したものを接合して形成したも
のでもよい。
【0061】撹拌スクリュウ145の螺旋状羽根部14
5aを形成する材料としては、エフライトFL202
(日本エフテービー社製)を使用した。この他、エフラ
イトFL302、エフライトFL201、エフライトF
L362(何れも日本エフテービー社製)でもよい。更
に、ABS、変性PPE、PC、PE、PETP、P
F、POM、PS、PBT、PP、PA、PMMA、P
AI、PPS、PPO、PAR、PSF、PES、PE
I、POB、PEEK等の樹脂材でもよい。更にまた、
鉄合金、銅合金、ステンレス鋼、アルミニウム合金、ニ
ッケル合金などの金属でもよい。
【0062】図5(b)に示す撹拌スクリュウ145の
螺旋状羽根部145aのA−A部分断面図において、F
は螺旋状羽根部の根元の厚さ、fは螺旋状羽根部の先端
部の厚さ、pはスクリューのピッチ、θは羽根部分の傾
斜面145cが軸線となす傾斜角度である。また、図5
(a)に示すDは撹拌スクリュウ145の螺旋状羽根部
145aの外径、dは回転軸部145bの外径、hは螺
旋状羽根部の山の高さで、h=(D−d)/2である。
【0063】図5(c)に示す撹拌スクリュウ145に
おいて、該撹拌スクリュウ145の回転により、現像剤
は螺旋状羽根部145aの傾斜面145cによって、水
平方向分力Fhと垂直方向分力Fvとが加えられる。水
平方向分力Fhは現像剤を撹拌スクリュウ145の軸方
向に搬送し、垂直方向分力Fvは現像剤を軸直角方向に
撹拌する。
【0064】今回、撹拌スクリュウ145の螺旋状羽根
部145aのスクリューのピッチpに対するF値を、
「0.6≦(F/p)≦1」の範囲で設計することで現
像装置14に補給された補給トナーの撹拌性が向上し、
ランニングによる現像不足やトナー飛散を解消すること
ができ、安定した画像を出力することができる。
【0065】また、螺旋状羽根部145aのスクリュー
のピッチpが6mm以上の撹拌スクリュウ145に関し
ては、スクリューのピッチpに対するF値を、「0.4
≦(F/p)≦1」が有効である。
【0066】さらに、螺旋状羽根部145aの根元の厚
さF、先端部の厚さf、スクリューのピッチpを、「5
f≦F≦p」及び「0.3≦(F+f)/2p≦1」な
らびに「30°≦θ≦75°」に設定した場合も、前記
と同様に現像剤の撹拌性が向上して、撹拌不良による現
像剤の帯電不均一や未帯電トナーの存在による現像不足
や、トナー飛散や、画像形成された記録材上にトナーの
塊が落下し画像欠陥を発生するなどの諸問題が解消され
る。
【0067】転写ローラ19は像形成体10との間隙に
転写すべきカラー画像先端が達する直前の記録紙先端が
達したときに像形成体10との間で記録材Pを挟圧する
ように像形成体10側に移動すると共に、電源180か
らトナーの帯電と逆極性の直流電圧を印加される。転写
ローラ19の押圧力は、ローラ単位長さ当たりの線圧力
として5〜500g/cm、ローラ単位面積当たり平均
圧力として25〜1000g/cm2であることが望ま
しく、記録紙に圧接するニップ幅が0.5〜5mm程度
であることが望ましい。また、挟圧する相手側の像形成
体10の曲率半径が40mm以上であることが望まし
い。
【0068】転写ローラ18は、ステンレス鋼棒からな
る軸体と、その外周にポリウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、スチレンブタジエン共重合体エラストマー、オレフ
ィン系エラストマー等の樹脂材をセルサイズ1〜300
μm程度の発砲タイプ若しくは連泡タイプで形成し、更
に前述の樹脂材に導電性付与材としてカーボンブラック
等の無機物及び又は有機導電剤を混合させた電化供給可
能な導電性とした弾性部材とから構成してある。
【0069】図6は転写ローラのI−V特性測定装置の
例を示すグラフであり、図7はそれぞれ転写ローラのI
−V特性の例を示すグラフである。
【0070】本実施の形態の転写ローラ19は以下のよ
うに転写ローラのI−V特性の直線性偏差σ(μA)を
求めて選択する。
【0071】図6に示したように直径が像形成体10の
直径と同様の100mm程度のアルミニウム製のドラム
1に転写ローラ19を平均圧力300g/cm2で圧接
させて、両者を90mm/sec程度の線速度で回転さ
せ、転写ローラ19に定電圧電源3から転写ローラ軸を
介して種々変化させた電圧V1,V2,…Vn(V)を印
加し、それに対応してドラム1に流れる電流I1,I2
…In(μA)を電流計4により測定する。そして下記
式(1)によりI−V特性の直線性偏差σ(μA)を求
め、σが10μA以下の転写ローラ19を採用する。
【0072】
【数1】
【0073】式(1)の直線性偏差σが10μA以下の
転写ローラ19は上述の電圧V1,V2,…Vn(V)を
横軸に取り、電流I1,I2,…In(μA)を縦軸に取
ったI−V曲線が図7に示したように同じ電圧変動a
(V)に対する電流変動b(μA)の比較的小さい略一
定な直線性のものになり、転写ローラ19が記録材Pを
像形成体10に圧接させる位置の前後で記録材Pと像形
成体10の間に起こる放電のためと考えられる画像むら
や転写抜けの画像はじきが起こらなくなって、安定して
良好な画質の転写画像が得られるようになる。それに対
して、直線性偏差σが10μAより大きい転写ローラは
I−V曲線が直線性から外れて湾曲し、同じ電圧変動a
(V)に対する電流変動c(μA)がb<cのように大
きくなり、転写画像にむらやはじきが発生し易くなっ
て、画質不良の転写画像が得られ易くなる。
【0074】また、I−V特性がばらついて直線性偏差
σが10μAより大きくなる場合も、電圧変動に対する
電流変動がばらついて画像むらやはじきが発生し易くな
る。
【0075】以下さらに具体例につき説明する。
【0076】図9はそれぞれの転写ローラの転写電流の
直線性偏差を示したグラフである。
【0077】同様のステンレス鋼棒から成る芯軸の外周
に、層厚は同じで抵抗等が表1に示したように異なる導
電性弾性表層を設けた、5種類の転写ローラ(1)〜
(5)の30℃、80%RHの高温高湿(HH)条件と
10℃、20%RHの低温低湿(LL)条件におけるI
−V特性の直線性偏差σ(μA)は、図9のグラフに示
した通りであった。
【0078】
【表1】
【0079】図9の直線性偏差は、図6の装置を用い
て、電源3から転写ローラ18に印加する電圧Viを0
Vから200V刻みで4KVまで変えるようにした以外
は前述と同じ条件で求めた値であり、丸で示した値はH
H条件での値、三角で示した値はLL条件での値であ
る。
【0080】また表1の抵抗は、雰囲気条件を20℃、
50%RHとした以外は直線性偏差σを求めるのと同じ
条件で求めた電圧Viと電流Iiを下記式(2)に用いて
求めた値であり、表層硬度は、アスカーCスケールによ
るゴム硬度、表層導電タイプはイオン導電が導電性有機
材料を含有したもの、電子導電がカーボンを含有したも
のである。
【0081】
【数2】
【0082】以上の転写ローラ(1)〜(5)を図1の
画像形成装置に用いて、像形成体10に形成したKトナ
ー像を記録紙に転写して定着した。
【0083】図8は転写ローラのI−V特性測定装置の
例を示す概要構成図である。
【0084】各転写ローラ(1)〜(5)によるローラ
転写は、平均圧力300g/cm2で転写ローラ19に
より記録材Pを押して像形成体10上のトナー像に圧接
させ、それと共に、電源(図示せず)から転写ローラ1
9にトナーと逆極性の転写バイアスを印加して行う。そ
の転写バイアスを変化させることで電源(図示せず)か
ら転写ローラ19に流れる転写電流を変化させて、図6
に示したような転写電流と記録材Pに転写定着された転
写効率の関係を示すグラフを求めた。その結果、画像濃
度が高いレベルで安定している転写電流幅の図6に示し
た適正転写領域は転写ローラ(1)〜(5)について図
10に示した通りである。
【0085】図10それぞれの転写ローラの適正転写領
域を示したグラフである。
【0086】図10の丸で示した値はHH条件での値、
三角で示した値はLL条件での値である。この図10の
結果から、転写ローラ19にI−V特性の直線性偏差σ
(μA)が10μA以下の転写ローラ(1)〜(3)を
用いることにより、適正転写領域が広がり、安定して画
像濃度すなわち転写効率の高い転写を行うことができ、
高画質画像の記録を行うことができる。そして、このよ
うな転写ローラを選別することは前述のように容易にで
きる。
【0087】転写ローラ19は上述した構成を備えるこ
とにより、記録材Pは、転写ローラ18から安定して十
分に電荷を注入されてトナーの帯電と逆極性の電位に帯
電し、クーロン力と転写ローラ19による圧力とによっ
て像形成体10からカラー画像を効率よく転写される。
【0088】分離電極20は転写プロセスの直後に記録
紙を交流コロナ又は高圧電流で除電して記録紙の像形成
体10への静電吸着力を低減し、紙の剛性や自重を利用
して分離しやすく、弱いと薄く剛性の弱い記録紙ほど分
離が難しくなるため、記録紙種や環境を考慮して除電量
をバランスよく設定してある。
【0089】クリーニング装置21は、ブレード等を像
形成体10の表面に接触させることにより、像形成体1
0の表面に付着したトナー及び粉塵を掻き落として廃ト
ナーボックスに捕獲する。
【0090】以下、本実施の形態による現像器を説明す
る。
【0091】補給トナーがトナー補給口140dから補
給され、撹拌スクリュウ145により現像剤と撹拌混合
されながら搬送され、開口部140eの近傍に設けたト
ナー濃度センサによりトナー濃度が検出される。
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】表2〜表5は、撹拌スクリュウ145の形
状を下記の数値に設定し、螺旋状羽根部145aの根元
の厚さFを変化させた各種撹拌スクリュウを試作し、現
像器14内に装着して、トナーを補給して転写効率
(%)、画像濃度、2dotラインの再現性、文字チリ
の結果を示すものである。
【0097】p=7mm、f=0.6mm、D=10m
m、d=6mm、h=3mm 螺旋状羽根部145aの長さL=200mm 表2及び表3は転写電流の直線性偏差が10μA以下、
具体的には転写ローラ種類(2)(表1参照)であり、
表4及び表5は直線性偏差が10μAより大きいもの、
具体的には転写ローラ種類(4)(表1参照)である。
【0098】その結果、表3に示すように、スクリュー
のピッチpに対する螺旋状羽根部の根元の厚さF値を、
「0.6≦(F/p)≦1」の範囲にしたものの転写性
は転写効率を92.4〜98.2(%)で画像濃度1.
40〜1.43で2dotラインの再現性を168〜1
72μmで文字チリがなく、好適であった。しかし、表
2に示してあるように転写電流の直線性偏差が10μA
以下でも「(F/p)≦0.5」の撹拌スクリュウは、
転写性がいずれかの評価項目で好ましくなかった。更に
表4及び表5に示すように転写電流の直線性偏差が10
μAより大きいものである場合、転写性がいずれかの評
価項目で好ましくなかった。
【0099】
【表6】
【0100】
【表7】
【0101】
【表8】
【0102】
【表9】
【0103】表6〜表9は、撹拌スクリュウ145の形
状を前記のものに変えて下記の数値に設定し、前記と同
様に結果を示すものである。
【0104】p=14mm、f=1mm、D=14m
m、d=6mm、h=4mm 螺旋状羽根部145aの長さL=200mm 表6及び表7は転写電流の直線性偏差を10μA以下で
あるのに対して表8及び表9は転写電流の直線性偏差を
10μAより大きくしてある。
【0105】その結果、表6〜表7に示すように、転写
電流の直線性偏差を10μA以下とし、かつ、スクリュ
ーのピッチpに対する螺旋状羽根部の根元の厚さF値
を、「0.4≦(F/p)≦1」の範囲に、ピッチを
「p≧6mm」の範囲にしたものの転写性は転写効率
(%)、画像濃度、2dotラインの再現性、文字チリ
のいずれの評価項目においても好適であった(請求項
2)。しかし、表6に示すように「(F/p)≦0.
3」の撹拌スクリュウは、転写電流の直線性偏差を10
μA以下としてもいずれかの評価項目で好ましくなかっ
た。更に表8及び表9に示すように転写電流の直線性偏
差が10μAよりも大きいものである場合、いずれかの
評価項目で好ましくなかった。
【0106】
【表10】
【0107】
【表11】
【0108】
【表12】
【0109】
【表13】
【0110】表10〜表13は、撹拌スクリュウ145
の形状を前記のものに変えて下記の数値に設定し、前記
と同様に測定した結果を示すものである。
【0111】p=16mm、f=1mm、D=14m
m、d=6mm、h=4mm 螺旋状羽根部145aの長さL=250mm 表10及び表11は転写電流の直線性偏差が10μA以
下であり、表12及び表13は転写電流の直線性偏差が
10μAよりも大きいものである。
【0112】その結果、表10及び表11に示すよう
に、転写電流の直線性偏差が10μAでかつ、螺旋状羽
根部の根元の厚さF値を、「5f≦F≦p」の範囲にし
たものの転写性は転写効率(%)、画像濃度、2dot
ラインの再現性、文字チリのいずれの評価項目において
も好適であった(請求項3)。即ち、f=1mmのと
き、F=5mm(=5f)以上、F=14mm(=14
f=p)以下に設定することが好ましい。しかし、表1
0に示すように転写電流の直線性偏差が10μA以下で
あっても、F値が4mm(=4f)以下の撹拌スクリュ
ウは、いずれかの評価項目で好ましくない。
【0113】
【表14】
【0114】
【表15】
【0115】
【表16】
【0116】
【表17】
【0117】表14〜表17は、撹拌スクリュウ145
の形状を前記のものに変えて下記の数値に設定し、前記
と同様にを測定した結果を示すものである。
【0118】p=16mm、f=1mm、D=16m
m、d=6mm、h=5mm 螺旋状羽根部145aの長さL=250mm その結果、表14〜表15に示すように、転写電流の直
線性偏差が10μAであり、かつ、螺旋状羽根部を、
「0.3≦(F+f)/2p≦0.7」の範囲にしたも
のの転写性が転写効率、画像濃度、2dotラインの再
現性、文字チリのいずれの評価項目においても好適であ
った(請求項4)。しかし、表14に示すように、転写
電流の直線性偏差が10μAであっても、(F+f)/
2pが0.25以下、または0.8以上の撹拌スクリュ
ウは、転写性がいずれかの評価項目において好ましくな
かった。表16及び表17に示すように転写電流の直線
性偏差が10μAより大きければ、いずれも転写性はい
ずれかの評価項目で好ましくなかった。
【0119】
【表18】
【0120】
【表19】
【0121】
【表20】
【0122】
【表21】
【0123】表18〜表21は、撹拌スクリュウ145
の螺旋状羽根部145a傾斜面145cの傾斜角度θを
5〜90°の範囲に設定し、前記と同様に測定した結果
を示すものである。
【0124】p=14mm、h=5mm、D=16m
m、L=250mm、d=6mm その結果、表18〜表19に示すように転写電流の直線
性偏差は10μA以下で、かつ、螺旋状羽根部の傾斜角
θを30〜75°の範囲にしたものの転写性は、転写効
率、画像濃度、2dotラインの再現性、文字チリのい
ずれの評価項目においても好適であった(請求項5)。
しかし、表18に示すように転写電流の直線性偏差が1
0μA以下で、かつ傾斜角θが25°以下、または80
°以上の撹拌スクリュウは、転写性がいずれかの評価項
目で好ましくなかった。さらに表20及び表21に示す
ように転写電流の直線性偏差が10μAより大きい場
合、いずれかの評価項目で好ましくなかった。
【0125】本発明の現像器は、複数の現像器を備えた
カラー画像形成装置に限定されず、現像器1個のモノク
ロ画像形成装置にも適用可能である。しかし、カラー画
像形成装置の場合は、装置の小型化やコスト低減等の効
果が特に著しい。
【0126】
【発明の効果】請求項1〜請求項9に記載の発明は、上
記構成を備えることにより、現像剤の帯電量分布が所望
の帯電量に均一に帯電され、しかも、転写ローラに電流
−電圧特性(以下、I−V特性と言う)の直線性偏差が
10μA以下である転写ローラを用いたことによって、
転写ローラに転写バイアスを印加することで転写ローラ
との間に流れる転写電流の広い幅に亙って高い転写効率
が得られるようになし、そのために安定して高い転写効
率を得ることができて、濃度不足や画像はじき乃至は濃
度むらの発生が無く、安定して高画質画像を記録するこ
とができる。
【0127】請求項10の発明は、上記構成を備えるこ
とにより、前述の効果に加えて、色の鮮明性の優れたカ
ラー画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における画像形成装置を示した概
略断面図である。
【図2】複数の現像器を備えた現像装置の断面図。
【図3】現像器の断面図。
【図4】現像器の平面断面図。
【図5】撹拌スクリュウの正面図及びA−A断面図。
【図6】転写電流と記録材Pに転写定着された転写効率
の関係を示すグラフである。
【図7】それぞれ転写ローラのI−V特性の例を示すグ
ラフである。
【図8】転写ローラのI−V特性測定装置の例を示す概
要構成図である。
【図9】それぞれの転写ローラの転写電流の直線性偏差
を示したグラフである。
【図10】それぞれの転写ローラの適正転写領域を示し
たグラフである。
【符号の説明】
10 像形成体 14 現像装置 14Y,14M,14C,14K 現像器 140 現像器筺体 145,146 撹拌スクリュウ 145a 螺旋状羽根部 145b 回転軸部 145c 傾斜面 F 根元の厚さ f 先端部の厚さ p スクリューのピッチ θ 傾斜角度

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を像形成体の現像領域に搬送する
    現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹拌スク
    リュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成された
    トナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過する記
    録材に転写する画像形成装置において、撹拌スクリュウ
    の螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹拌スクリュ
    ウのピッチ(p)を、0.6≦(F/p)≦1とし、前
    記転写ローラの電流−電圧特性の直線性偏差が10μA
    以下であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像剤を像形成体の現像領域に搬送する
    現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹拌スク
    リュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成された
    トナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過する記
    録材に転写する画像形成装置において、前記撹拌スクリ
    ュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹拌スク
    リュウのピッチ(p)を、0.4≦(F/p)≦1、p
    ≧6mmとし、前記転写ローラの電流−電圧特性の直線
    性偏差が10μA以下であることを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 現像剤を像形成体の現像領域に搬送する
    現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹拌スク
    リュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成された
    トナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過する記
    録材に転写する画像形成装置において、前記撹拌スクリ
    ュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹拌スク
    リュウ螺旋状羽根部の先端部厚さ(f)と該撹拌スクリ
    ュウのピッチ(p)を、5f≦F≦pとし、前記転写ロ
    ーラの電流−電圧特性の直線性偏差が10μA以下であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像剤を像形成体の現像領域に搬送する
    現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹拌スク
    リュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成された
    トナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過する記
    録材に転写する画像形成装置において、前記撹拌スクリ
    ュウの螺旋状羽根部の根元の厚さ(F)と、該撹拌スク
    リュウ螺旋状羽根部の先端部厚さ(f)と該撹拌スクリ
    ュウのピッチ(p)を、0.3≦(F+f)/2p≦
    0.7とし、前記転写ローラの電流−電圧特性の直線性
    偏差が10μA以下であることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 現像剤を像形成体の現像領域に搬送する
    現像スリーブと現像剤を撹拌、搬送するための撹拌スク
    リュウとを有する現像装置と、像形成体上に形成された
    トナー像を前記像形成体と転写ローラの間を通過する記
    録材に転写する画像形成装置において、前記撹拌スクリ
    ュウは回転軸と該回転軸上に設けた螺旋状羽根部とから
    成り、該羽根部の軸方向のスパイラル角度(θ)が30
    〜75°とし、前記転写ローラの電流−電圧特性の直線
    性偏差が10μA以下であることを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 撹拌スクリュウの外径(D)が、50m
    m以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1
    項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤が、磁性キャリア粒子とトナ
    ー粒子とから成る二成分現像剤であることを特徴とする
    請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像領域には直流成分に交流成分を
    重畳させるバイアス電界が印加され、現像スリーブ上の
    現像剤は、像形成体上の静電潜像へ飛翔し、該静電潜像
    を顕像化することを特徴とする請求項7に記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記現像剤が、磁性キャリア粒子とトナ
    ー粒子とから成る二成分現像剤であることを特徴とする
    請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6の何れか1項に記載の画
    像形成装置であって、異なる現像剤を有する少なくとも
    2つの現像装置を像形成体周囲に有することを特徴とす
    る画像形成装置。
JP8314808A 1996-11-26 1996-11-26 画像形成装置 Pending JPH10161424A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7583922B2 (en) 2002-07-04 2009-09-01 Ricoh Company Limited Image forming apparatus with a pressing member and transfer fixing member

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