JPH10161357A - 液体現像剤の製造方法 - Google Patents

液体現像剤の製造方法

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JPH10161357A
JPH10161357A JP8316067A JP31606796A JPH10161357A JP H10161357 A JPH10161357 A JP H10161357A JP 8316067 A JP8316067 A JP 8316067A JP 31606796 A JP31606796 A JP 31606796A JP H10161357 A JPH10161357 A JP H10161357A
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JP
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toner
developer
lots
liquid developer
vacuum
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JP8316067A
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English (en)
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Takahiro Noura
崇太 能浦
Koichi Nagase
公一 長瀬
Tatsuro Tsuchimoto
達郎 土本
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、少なくとも結着樹脂と着色剤
とを含むトナー原材料の混合、溶融混練、粗粉砕および
分散媒中への湿式分散の行程からなる液体現像剤の製造
方法において、ロット間のばらつきが少ないこと、印字
濃度が高いことを満たすような製造方法を提供すること
である。 【解決手段】かかる本発明の目的は少なくとも結着樹脂
と着色剤とを含むトナー原材料の混合、溶融混練、粗粉
砕および分散媒中への湿式分散の行程からなる液体現像
剤の製造方法において、湿式分散行程以前にトナー組成
物の真空乾燥処理を行うことを特徴とする液体現像剤の
製造方法により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電潜像担持体上の
静電潜像を液体現像剤で現像する画像形成方法に用いら
れる、液体現像剤に関するものであり、例えば複写機や
レーザービームプリンタに利用される画像形成方法に用
いられる現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光体などの静電潜像担持体上に形成さ
れた潜像は非極性溶剤中に分散された微小なトナー粒子
を用いて現像することができる。このようなトナー粒子
を分散した溶剤は液体トナーあるいは液体現像剤として
知られている。液体現像剤は乾式現像剤に比べトナー粒
子を細粒化することが可能なので、より高精細な画像を
形成することができる。 トナー粒子は通常バインダー
としての樹脂成分、着色剤としての顔料あるいは染料な
どから構成されている。樹脂成分としては、熱可塑性樹
脂がよく用いられる。着色剤としては、耐光性、耐溶剤
性などに優れる顔料がよく用いられている。
【0003】非極性溶剤としては、一般的に109オー
ムセンチメーター以上の高い体積抵抗率、3.0未満の
低い誘電率を有するものが用いられる。
【0004】このような液体現像剤を用いて現像した場
合、トナー粒子中に含まれる水分の割合によりトナーの
諸物性値が変化し、これにより印字濃度が変化する。ト
ナー中の水分の割合はトナーのロット間でばらつきがあ
り、これにより現像剤のロット間の印字濃度に影響を及
ぼす。このため、上述のようなロット間のばらつきがな
い現像剤が望まれていた。
【0005】上述のような画像形成方法に用いられる液
体現像剤に必要な要件としては、次の項目が挙げられ
る。
【0006】(1)現像剤のロット間のばらつきが小さ
い。
【0007】(2)印字濃度が高い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の欠点に
鑑み創案されたものであって、その目的とするところ
は、現像剤のロット間のばらつきが小さいこと、印字濃
度が高いことを満たす液体現像剤を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は分
散媒中に少なくとも結着樹脂と着色剤とを含むトナー粒
子を分散させた液体現像剤において、分散前に予め真空
乾燥処理したトナー粒子を用いることを特徴とする液体
現像剤により達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0011】本発明の液体現像剤は、顔料あるいは染料
および樹脂を主成分とするトナー粒子が絶縁性の非極性
溶剤に0.1重量%以上20重量%以下分散したもので
ある。好ましくは、0.5重量%以上5重量%以下がよ
い。現像剤濃度が0.1重量%に満たない場合、十分な
印字濃度を出すのが困難になる。また、現像剤濃度が2
0重量%を越える場合には、現像剤の粘度が高くなり現
像剤中でのトナー粒子の移動速度が遅くなるため、トナ
ー粒子の現像性が悪化し印字濃度が低くなる。
【0012】トナー粒子は顔料もしくは染料および樹脂
を主成分とするが、耐光性、耐溶剤性に優れた顔料を樹
脂中に分散させたトナー粒子が好ましい。粒子中の顔料
の割合としては5重量%以上30重量%以下が好まし
い。さらに好ましくは、10重量%以上20重量%以下
が良い。顔料の割合が5重量%未満の場合には、トナー
の着色力が低く印字濃度が低くなる。また、顔料の割合
が30%を越える場合には、バインダー樹脂の割合が低
いために定着性が悪化し、均一な画像が得られなくな
る。
【0013】本発明の液体現像剤に使用されるキャリア
溶剤(絶縁性の非極性溶剤)としては、例えば、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n
−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−トリデ
カン、n−テトラデカン、n−ペンタデカン、n−ヘキ
サデカン、n−ヘプタデカン、2−メチルオクタン、2
−メチルノナン、2−メチルデカン、2−メチルウンデ
カン、2−メチルドデカン、、リグロイン及びそれらの
混合物等の石油系脂肪族炭化水素(市販品としてエッソ
スタンダード石油社製“アイソパ−”E,G,H,L,
M“クリスト−ル”52,352、低粘度流動パラフィ
ンJWS8947、シェル石油社製シェルゾール71、
ソルベッソ150などがある)が使用される。
【0014】樹脂としては、アルキッド樹脂、スチレン
樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、ロジン変性マレイン酸樹脂などが挙げられるが、顔
料分散性の良好なロジン変性マレイン酸樹脂を使用する
ことが好ましい。
【0015】顔料、染料としては一般のものが使われる
が、黒色系であれば、カーボンブラック(市販品では例
えば三菱化成社製#30、#40、#50、MA−1
1、キャボット社製MONARCH700,900,R
EGAL300,400,600Rなど)の他アルカリ
ブルーなどをカーボンブラックに混ぜることも可能であ
る。
【0016】黄色系であればファストイエロー、ジスア
ゾイエロー、タートラジンイエローレーキ、縮合アゾイ
エロー、キノリンイエロー、チオフラビンレーキ、フラ
バントロンイエロー、イソインドリノンイエロー、キノ
フタロンイエロー、イソインドリンイエロー、ニッケル
ニトロソイエロー、銅アゾメチンイエロー、紅色系であ
ればトルイジンレッド、ピラゾロンレッド、レーキレッ
ド、フロキシンレーキ、縮合アゾレッド、ローダミンレ
ーキ、ジアントラキノリルレッド、チオインジゴボルド
ー、ベリノンレッド、ベリレンスカーレット、キナクリ
ドンレッド、キナクリドンマゼンタ、イソインドリノン
レッド、マダーレーキ、藍色系であればジアニシジンブ
ルー、フタロシアニンブルー、ビーコックブルーレー
キ、ビクトリアピュアブルー、インダントロンブルー、
アルカリブルー、それ以外にフタロシアニングリーン、
オイルバイオレット、メチルオレンジ、メチルバイオレ
ットなどが使われる。
【0017】また、トナー粒子は顔料、樹脂を主成分と
するが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールなどを軟化点の調整のために添加しても良い。
【0018】さらに、粒子中、粒子表面に荷電制御剤を
荷電制御のために添加しても良い。荷電制御剤を適切に
選ぶことにより正、負いずれにも帯電させることができ
る。この場合、荷電制御剤として従来より用いられてい
るものも用いることができる。また、現像剤中の荷電制
御剤の含量は特に限定されないが、通常現像剤中に0.
0001〜5重量%程度含まれる。
【0019】また、ワックスを分散性向上のために添加
してもよい。ワックスとしては、ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックスなどの合成ワックスやモン
タンワックス、カルナバワックスなどの天然ワックスが
挙げられる。現像剤中のワックスの含量は特に限定され
ないが、通常0.001〜10重量%含まれる。
【0020】本発明の液体現像剤組成をまとめると以下
のようになる。
【0021】トナー粒子:0.1〜20重量%(樹脂:
50〜95重量%、着色剤:5〜30重量%、可塑剤:
0〜20重量%)、ワックス:0.001〜10重量
%、荷電制御剤:0.0001〜5重量%、非極性溶
剤:65〜99重量%。本発明のトナー粒子の平均粒径
としては 0.1ミクロン以上3ミクロン以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.5ミクロン以上1.
5ミクロン以下が良い。平均粒径が0.1ミクロン未満
の場合には、電荷の不安定な微小粒子のために白地汚れ
が発生しやすくなる。平均粒径が3ミクロンを越える場
合には、画像荒れが生じ高い解像力が得られない。
【0022】トナー粒子の平均粒径は、SHIMADZ
U SA−CP3遠心分離粒度分布測定装置により測定
した。液体トナーを分散媒で希釈し、測定機の吸光度測
定範囲に合致するようにする。そして、このサンプルを
2400RPM/分の加速回転モードでの吸光度の変化
から粒子分布の測定をした。平均粒径はメディアン径で
計算した。
【0023】本発明の液体現像剤の調製は、樹脂、着色
剤を2軸押しだし機、ニーダーなどで熱を加えることに
よって溶融混練し、それを粗粉砕した後、荷電制御剤、
ワックスなどの添加剤とともに絶縁性の非極性溶剤中
で、ボールミル、振動ミル、アトライターなどを使用し
て分散することにより行う。
【0024】このような液体現像剤の調製において、粗
粉砕の行程や、粗粉砕状態のトナーを長期間保存するこ
とによりトナーが水分を吸収することがある。また、ト
ナーの原材料はある程度の水分を含んでおり、溶融混練
をしても完全には除去されない。水分は少量であれば印
字特性上の問題はないが、含まれる水分の量により電気
特性などの物性値が変化し、これにより印字濃度が変化
する。トナー中の水分の割合はトナーのロットや保存期
間によりばらつきがあり、これにより現像剤のロット間
の印字濃度に影響を及ぼす。
【0025】上述のようなトナーのロット間のばらつき
をなくすための水分量の調製方法としては、粗粉砕状態
のトナーの保存温度、湿度などを管理するという方法が
ある。しかしこの方法では原材料の水分量のばらつきは
管理できない。また保存期間が長期にわたるとどうして
もある程度の水分を吸い込んでしまう。減圧状態で保存
するという方法もあるが、工程が複雑になる上に、水分
量が少ない方にばらついてしまうという問題が生じる。
【0026】そこで、本発明では、ロット間のばらつき
を少なくする手段として分散直前に予め真空乾燥処理を
行った。これにより、トナーの物性値のばらつきや印字
濃度のばらつきを抑えることができることがわかった。
トナーの真空乾燥の方法としては、例えば次のような方
法が考えられるが、この方法に限定されるものではな
い。すなわち、粗粉砕状態のトナー800gを真空乾燥
機を用いて25℃、1Torrで3時間真空乾燥し、そ
の後すぐに湿式分散をすることにより水分量の調節をし
た液体現像剤を製造することができる。
【0027】次に、本発明の画像形成方法について説明
する。
【0028】本発明のトナーは、静電潜像担持体上の静
電潜像を現像して顕像化するために用いられるものであ
るが、静電潜像担持体としては例えば静電記録紙、セレ
ン系感光体、有機感光体、アモルファスシリコン感光体
などがある。静電潜像担持体として感光体を用いた場合
には、現像により顕像化された感光体上の顕像を紙など
の被転写体に転写し定着する。また、フルカラートナー
を用いてフルカラー画像を形成する場合には、例えば、
静電潜像担持体上の静電潜像を液体トナーで現像し、こ
の現像により顕像化された顕像を被転写体に静電転写す
るプロセスを繰り返すことによって被転写体上にフルカ
ラー画像を形成し、最終的に被転写体上に形成された画
像を定着するという方法がある。
【0029】なお、本発明で言う被転写材としては、
紙、プラスティックフィルム、金属、布、板など通常印
刷が可能のものであれば、種類を問わない。
【0030】また、静電潜像を現像する際には、静電潜
像担持体上の静電潜像に現像ローラーを介して液体現像
剤を供給し現像する画像形成方法が好ましい。
【0031】これらの画像形成方法は、例えば、複写機
やレーザービームプリンターに利用されるものである。
【0032】被転写材上の印字濃度の測定はマクベス濃
度計RD−918を用いて行った。測定モードはDEN
SITY 0.00を用いた。
【0033】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】実施例1 ロジン変性フマル酸樹脂(ユニレッツ8112,酸価1
15,軟化点130℃,ユニオンキャンプ社製)140
0g,Lionol red 6B FG4213(東洋インキ社製)400
g,ポリエチレングリコ−ル(PEG6000,三洋化
成社製)200g,をミキサ−で予備混合した後、二軸
押出し機を用いて溶融混練した(フィ−ド量2kg/h
r,温度100℃)。得られた溶融混練物を冷却した
後、サンプルミルを使用して粒径約50μmの粗粉とし
た。この粗粉200gを真空乾燥処理した後、アクリル
系高分子型荷電制御剤溶液110g(米国特許3,90
0,412号の第24欄、第20行目〜第36行目に記
載の実施例XI中で述べられた方法により製作、固形分
14%)、モンタンワックス15g、アイソパーM(エ
クソン社製)1250gと混合し、振動ミルにて7時間
粉砕して液体トナーを得た。この原液を固形分濃度2%
となるようにアイソパーMで希釈して現像剤とした。こ
の現像剤中のトナーの平均粒径は1.1ミクロンであっ
た。
【0035】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計5ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0036】有機感光体上に上記のようにして得られた
液体現像剤を現像し、転写ドラム上に貼り付けたアート
紙上に画像を静電転写し、その画像を圧力ロ−ラ−の温
度が200℃である条件で定着したところ、印字濃度
1.39の白地汚れのない良好な印字物を得ることがで
きた。この条件で、3カ月で作った5ロットのトナーを
それぞれ印字したところ、印字濃度のロット間のばらつ
きが0.1以内の良好な印字物が得られた。
【0037】実施例2 ロジン変性マレイン酸樹脂(ユニレッツ709,酸価1
10,軟化点120℃,ユニオンキャンプ社製)140
0g,KET YELLOW 405(大日本インキ化学工業(株)
製)400g,ポリエチレングリコ−ル(PEG600
0,三洋化成社製)200g,をミキサ−で予備混合し
た後、二軸押出し機を用いて溶融混練した(フィ−ド量
2kg/hr,温度100℃)。得られた溶融混練物を
冷却した後、真空乾燥処理を行った。サンプルミルを使
用して粒径約50μmの粗粉とした後、この粗粉200
g、アクリル系高分子型荷電制御剤溶液110g(固形
分14%)、モンタンワックス15g、アイソパーM
(エクソン社製)1250gを混合し、振動ミルにて7
時間粉砕してトナー原液を得た。この原液を固形分濃度
2%となるように希釈して現像剤とした。
【0038】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計6ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0039】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.37の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った6ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.1以内の良好な印字
物が得られた。
【0040】実施例3 ロジン変性マレイン酸樹脂(ユニレッツ709,酸価1
10,軟化点120℃,ユニオンキャンプ社製)150
0g,Cyanin Blue No.700-10S(大日本インキ化学工業
(株)製) 300g,ポリエチレングリコ−ル(PE
G6000,三洋化成社製)200g,をミキサ−で予
備混合した後、二軸押出し機を用いて溶融混練した(フ
ィ−ド量2kg/hr,温度100℃)。得られた溶融
混練物を冷却した後、サンプルミルを使用して粒径約5
0μmの粗粉とした。この粗粉200gを真空乾燥処理
した後、アクリル系高分子型荷電制御剤溶液110g
(固形分14%)、カルナバワックス15g、アイソパ
ーM(エクソン社製)1250gを混合し、振動ミルに
て5時間粉砕してトナー原液を得た。この原液を固形分
濃度2.5%となるように希釈して現像剤とした。
【0041】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計6ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0042】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.40の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った6ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.1以内の良好な印字
物が得られた。
【0043】実施例4 ロジン変性マレイン酸樹脂(FGM−310,酸価10
8,軟化点120℃,荒川化学社製)1420g,カー
ボンブラック(MOGUL−L)340g,Alkali Blu
e NBD-6156-LD(BASF社製)60g,ポリエチレン
グリコ−ル(PEG6000,三洋化成社製)180
g,をミキサ−で予備混合した後、二軸押出し機を用い
て溶融混練した(フィ−ド量2kg/hr,温度100
℃)。得られた溶融混練物を冷却した後、サンプルミル
を使用して粒径約50μmの粗粉とした。この粗粉20
0gを真空乾燥処理した後、アクリル系高分子型荷電制
御剤溶液110g(固形分14%)、カルナバワックス
15g、および次の特性を持つ石油炭化水素系溶剤JW
S8947(エッソ石油製:体積固有抵抗1016Ω・c
m以上、初留点225℃、乾点242℃、ノルマルパラ
フィン量99.8wt%、ノルマルパラフィン中のカー
ボン数12、13、14の割合99.9wt%、炭化水
素系溶剤をジメチルスルホキシドで抽出した抽出液の波
長260〜350nmでの紫外線吸光度のピーク値0.
03(波長260nm))1250gを混合し、振動ミ
ルにて5時間粉砕してトナー原液を得た。この原液を固
形分濃度2.5%となるように溶剤JWS8947で希
釈して現像剤とした。
【0044】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計6ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0045】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.45の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った6ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.1以内の良好な印字
物が得られた。
【0046】比較例1 ロジン変性マレイン酸樹脂(ユニレッツ709,酸価1
10,軟化点120℃,ユニオンキャンプ社製)140
0g,KET YELLOW 405(大日本インキ化学工業(株)
製)400g,ポリエチレングリコ−ル(PEG600
0,三洋化成社製)200gをミキサ−で予備混合した
後、二軸押出機を用いて溶融混練した(フィ−ド量2k
g/hr,温度100℃)。得られた溶融混練物を冷却
した後、サンプルミルを使用して粒径約50μmの粗粉
とした。この粗粉200gと、アクリル系高分子型荷電
制御剤溶液110g(固形分14%)、モンタンワック
ス15g、アイソパーM(エクソン社製)1250gと
を混合し、アトライターにて7時間粉砕して液体トナ−
原液を得た。この原液を固形分濃度2%となるようにア
イソパーMで希釈して現像剤とした。
【0047】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計5ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0048】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.32の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った6ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.18となり、良好な
印字物が得られなかった。
【0049】比較例2 ロジン変性フマル酸樹脂(ユニレッツ8112,酸価1
15,軟化点130℃,ユニオンキャンプ社製)140
0g、Lionol red 6B FG4213(東洋インキ社製)100
g,ポリエチレングリコ−ル(PEG6000,三洋化
成社製)200gをミキサ−で予備混合した後、二軸押
出機を用いて溶融混練した(フィ−ド量2kg/hr,
温度100℃)。得られた溶融混練物を冷却した後、サ
ンプルミルを使用して粒径約50μmの粗粉とした。こ
の粗粉200gと、アクリル系高分子型荷電制御剤溶液
110g(固形分14%)、モンタンワックス15g、
アイソパーM(エクソン社製)1250gとを混合し、
アトライターにて7時間粉砕して、液体トナ−原液を得
た。この原液を固形分濃度2%となるようにアイソパー
Mで希釈して現像剤とした。
【0050】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計5ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0051】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.40の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った5ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.26となり、良好な
印字物が得られなかった。
【0052】比較例3 ロジン変性マレイン酸樹脂(ユニレッツ709,酸価1
10,軟化点120℃,ユニオンキャンプ社製)140
0g,CyaninBlue No.700-10S(大日本インキ化学工業
(株)製) 400g,ポリエチレングリコ−ル(PE
G6000,三洋化成社製)200g,をミキサ−で予
備混合した後、二軸押出し機を用いて溶融混練した(フ
ィ−ド量2kg/hr,温度100℃)。得られた溶融
混練物を冷却した後、サンプルミルを使用して粒径約5
0μmの粗粉とした。この粗粉200gと、アクリル系
高分子型荷電制御剤溶液110g(固形分14%)、カ
ルナバワックス15g、アイソパーM(エクソン社製)
1250gとを混合し、振動ミルにて5時間粉砕してト
ナー原液を得た。
【0053】この原液を固形分濃度2%となるように希
釈して現像剤とした。
【0054】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計5ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0055】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.31の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った5ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.25となり、良好な
印字物が得られなかった。
【0056】比較例4 ロジン変性マレイン酸樹脂(FGM−310,酸価10
8,軟化点120℃,荒川化学社製)1420g,カー
ボンブラック(MOGUL−L)340g,Alkali Blu
e NBD-6156-LD(BASF社製)60g,ポリエチレン
グリコ−ル(PEG6000,三洋化成社製)180
g,をミキサ−で予備混合した後、二軸押出し機を用い
て溶融混練した(フィ−ド量2kg/hr,温度100
℃)。得られた溶融混練物を冷却した後、サンプルミル
を使用して粒径約50μmの粗粉とした。この粗粉20
0gと、アクリル系高分子型荷電制御剤溶液110g
(固形分14%)、カルナバワックス15g、および次
の特性を持つ石油炭化水素系溶剤JWS8947(エッ
ソ石油製:体積固有抵抗1016Ω・cm以上、初留点2
25℃、乾点242℃、ノルマルパラフィン量99.8
wt%、ノルマルパラフィン中のカーボン数12、1
3、14の割合99.9wt%、炭化水素系溶剤をジメ
チルスルホキシドで抽出した抽出液の波長260〜35
0nmでの紫外線吸光度のピーク値0.03(波長26
0nm))1250gを混合し、振動ミルにて5時間粉
砕してトナー原液を得た。この原液を固形分濃度2.5
%となるように溶剤JWS8947で希釈して現像剤と
した。
【0057】上記と同じ製造条件で、3カ月で合計6ロ
ットの液体現像剤を得た。
【0058】この現像剤を用いて実施例1と同様の評価
を行ったところ、印字濃度1.42の白地汚れのない良
好な印字物を得ることができた。この条件で、3カ月で
作った6ロットのトナーをそれぞれ印字したところ、印
字濃度のロット間のばらつきが0.22となり、良好な
印字物が得られなかった。
【0059】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の液体トナ−
の製造方法を用いることによって、ロット間のばらつき
が少なく、印字濃度が高いことを満たす液体現像剤を得
ることが出来る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも結着樹脂と着色剤とを含むトナ
    ー原材料の混合、溶融混練、粗粉砕および分散媒中への
    湿式分散の行程からなる液体現像剤の製造方法におい
    て、湿式分散行程以前にトナー組成物の真空乾燥処理を
    行うことを特徴とする液体現像剤の製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも結着樹脂と着色剤とを含むトナ
    ー原材料の混合、溶融混練、粗粉砕および分散媒中への
    湿式分散の行程からなる液体現像剤の製造方法におい
    て、粗粉砕後のトナー組成物を湿式分散直前に真空乾燥
    処理することを特徴とする液体現像剤の製造方法。
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