JPH10161125A - 液晶表示素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子及びその製造方法

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JPH10161125A
JPH10161125A JP8318286A JP31828696A JPH10161125A JP H10161125 A JPH10161125 A JP H10161125A JP 8318286 A JP8318286 A JP 8318286A JP 31828696 A JP31828696 A JP 31828696A JP H10161125 A JPH10161125 A JP H10161125A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrates
polymer material
crystal display
photosensitive resin
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JP8318286A
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English (en)
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Masami Kido
政美 城戸
Mitsuhiro Shigeta
光浩 繁田
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Sharp Corp
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UK Government
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶の配向性を損なうことなく、基板間隔を
厳密に制御でき且つ耐衝撃性に優れ外圧に対しても該間
隔を一定に保持できる液晶表示素子及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 互いに対向して配される一対の基板2・
3と、両基板2・3の間に封入される液晶4とを備え、
両基板2・3は、各々、液晶4に電圧を印加するための
電極5・6と、該電極5・6を覆うように設けられ液晶
4の配向を制御する配向制御層8・11とを有し、基板
2上の隣接する電極5間の領域に、両基板2・3間の間
隔を一定に保持しつつ両基板2・3を接着するスペーサ
9がストライプ状に設けられている。また、配向制御層
8は、スペーサ9が基板2上に形成された後に配置され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネルデ
ィスプレイ等に用いられる液晶表示素子及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子は、透明電極が
形成された一対の基板を有しており、該一対の基板間に
は液晶が封入されている。そして、液晶を封入するため
の空隙、即ち基板間隔は、通常、ガラスファイバ,ガラ
スビーズまたは樹脂ビーズ等をスペーサとして散布する
ことにより制御され、一定間隔に保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、スペーサを散布することにより基板間隔を制御
し保持する構成では、両基板がスペーサによっては接着
されておらず、基板間隔を厳密に制御したり外圧に対し
て基板間隔を保持することは困難なものとなっている。
【0004】一方、基板間隔の制御並びに保持は、現在
液晶表示素子に求められている大型化を達成するために
必要な要素であり、また、従来のネマティック液晶より
も卓越した特性をもつことが期待される強誘電性液晶を
用いた表示素子においては必須の要素とされている。
【0005】そこで、ビーズ状のスペーサと同時に接着
剤粒子を散布する方法(例えば、特開昭62−1747
26号公報に開示される方法)も開発されているが、実
用的な接着強度を得るためにはかなりの散布密度を必要
とし、さらには画素上に散布されるスペーサのために表
示品位の低下を引き起こすおそれがある。
【0006】また、基板表面に接着層兼スペーサを形成
する方法(例えば、特開昭63−116126号公報に
開示される方法)等は、接着性の向上と基板間隔の厳密
な制御には有効な方法と考えられるが、これらの方法に
よっては配向制御層の上にスペーサ層を形成する工程に
おいて配向制御層の汚染が避けられず、液晶の配向性が
低下するという問題が生じる。
【0007】さらには、配向制御層の汚染を避けるため
にスペーサ上部のみに接着層を設けた構成も発表されて
いるが(SID 93 Digest, p961-964 参照)、これは基板
としてプラスティックフィルムを用いており、現在液晶
表示素子用の基板として最も多く用いられているガラス
基板には適用できない上に、サブミクロンオーダーの精
度で基板上に接着剤を転写若しくは塗布する装置が必要
となり、実用的ではない。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、液晶の配向性を損なうことな
く、基板間隔を厳密に制御でき且つ耐衝撃性に優れ外圧
に対しても該間隔を一定に保持できる液晶表示素子及び
その製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る液
晶表示素子は、上記の課題を解決するために、互いに対
向して配される一対の基板と、前記一対の基板間に封入
される液晶とを備え、前記一対の基板は、各々、前記液
晶に電圧を印加するための電極と、該電極を覆うように
設けられ前記液晶の配向を制御する配向制御層とを基板
上に有し、前記一対の基板の一方の基板上の隣接する前
記電極間の領域に、前記一対の基板間の間隔を一定に保
持しつつ該一対の基板を接着する間隔保持体がストライ
プ状若しくは柱状に設けられ、前記配向制御層は、前記
一方の基板において、前記間隔保持体が基板上に形成さ
れた後に配置されていることを特徴としている。
【0010】上記の構成によれば、ストライプ状若しく
は柱状に設けられる間隔保持体(スペーサ)の高さを制
御・調整することで、一対の基板間の間隔を全面にわた
り厳密に制御・調整できる。つまり、基板間隔を高精度
に制御して所望の距離となるよう作製できる。
【0011】また、基板同士をより強力に接着できるの
で、耐衝撃性を向上し、基板間隔を不変なものとして堅
固に保持・固定することが可能になる。それゆえ、大型
パネルの作製や、基板間隔を高度に保持する必要がある
強誘電性液晶を用いた表示素子等の作製に用いて好適な
構成である。
【0012】さらに、配向制御層の上に間隔保持体を配
置する構成ではなく、間隔保持体の形成後に配向制御層
を配置する構成が採られている。従って、間隔保持体の
形成に伴う配向制御層の汚染・劣化を抑えることができ
るために、液晶の配向性を損なうことのない高表示品位
の液晶表示素子を提供することができる。
【0013】上記の構成において、一対の基板は以下の
ように接着されていることが好ましい。即ち、間隔保持
体は、一対の基板の接着に必要な接着材料を含むものと
され、この間隔保持体形成後に配向制御層が電極上のみ
ならず間隔保持体上にも形成される。次いで、間隔保持
体上の配向制御層が除去され、これにより露出された上
記の接着材料によって一対の基板が接着される。
【0014】上記のように、前記配向制御層は、前記一
方の基板において、接着材料を含む前記間隔保持体の形
成後に基板上に配置され、且つ、該間隔保持体上に配置
された前記配向制御層が除去されることにより露出され
た前記接着材料によって前記一対の基板が接着されてい
ることは、好ましい。これにより、本発明の液晶表示素
子の製造にあたり、配向制御層の形成後に間隔保持体上
のみに接着剤を転写・塗布するといった従来技術で必要
とされる煩雑な工程を必要とせず、また、該工程により
基板の種類が限られるといった問題も生じることがな
い。
【0015】請求項2の発明に係る液晶表示素子は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
前記間隔保持体は、その基幹部が感光性樹脂からなると
共にその先端部が熱可塑性高分子材料からなり、該熱可
塑性高分子材料により前記一対の基板が接着されている
ことを特徴としている。
【0016】上記の構成によれば、間隔保持体の先端部
に設けられた熱可塑性高分子材料が接着層(接着材料)
となり、この接着層によって一対の基板を接着する。こ
れにより、基板同士の接着力を強固なものとし、不所望
の外圧が加えられる場合も基板間隔を一定間隔に保持・
固定できるものとしている。
【0017】請求項3の発明に係る液晶表示素子は、上
記の課題を解決するために、請求項1の構成において、
前記間隔保持体は接着性を有する感光性樹脂からなり、
該感光性樹脂により前記一対の基板が接着されているこ
とを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、間隔保持体を構成す
る感光性樹脂が接着性を有しており、この接着性を有す
る感光性樹脂によって一対の基板を接着する。これによ
り、基板同士の接着力を強固なものとし、不所望の外圧
が加えられる場合も基板間隔を一定間隔に保持・固定で
きるものとしている。
【0019】請求項4の発明に係る液晶表示素子は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれ
かの構成において、前記液晶が強誘電性液晶であること
を特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、一対の基板間に封入
される液晶は強誘電性液晶である。強誘電性液晶を用い
た表示素子では、前述のように、基板間隔を高度に保持
する必要があり、請求項1ないし3の構成はこのような
表示素子の構成としていずれも適している。また、強誘
電性液晶を用いた表示素子においては、外圧による液晶
の流動により素子が使用不能になることがあり、これに
対し、ストライプ状のスペーサを設けることで液晶の流
動を有効に防ぐことができる。
【0021】さらに、請求項1ないし3の構成では、前
述のように、配向制御層の上にスペーサを配置する構成
ではなく、作製時に配向制御層を汚染したり劣化させた
りすることがない。従って、液晶の配向性の悪化を防止
でき、この点も、ネマティック液晶に比べ、より厳密な
配向制御を必要とする強誘電性液晶表示素子の構成とし
て適している。
【0022】請求項5の発明に係る液晶表示素子の製造
方法は、上記の課題を解決するために、基板上に電極を
形成した後、感光性樹脂を被膜状に形成する第1の工程
と、前記感光性樹脂上に、熱可塑性を有する第1の高分
子材料を被膜状に形成するか、若しくは、該第1の高分
子材料の粉末を散布する第2の工程と、前記第1の高分
子材料上に、所定の溶媒に可溶な第2の高分子材料を被
膜状に形成する第3の工程と、所定領域以外の前記感光
性樹脂、前記第1の高分子材料及び前記第2の高分子材
料を除去し、残余のこれら材料からなる原間隔保持体を
ストライプ状若しくは柱状に形成する第4の工程と、前
記電極上及び前記原間隔保持体上に、配向制御層を積層
するか、若しくは、絶縁層及び配向制御層を順次積層す
る第5の工程と、前記第2の高分子材料を剥離して、前
記原間隔保持体上の配向制御層を除去するか、若しく
は、前記原間隔保持体上の絶縁層及び配向制御層を除去
する第6の工程と、前記基板と他の基板とを、前記第1
の高分子材料のガラス転移点若しくはその近傍の温度に
て圧着することにより接着する第7の工程とを含むこと
を特徴としている。
【0023】上記の方法によれば、電極を形成した後
に、原間隔保持体を形成するために、感光性樹脂、第1
の高分子材料及び第2の高分子材料を順次形成する。そ
して、原間隔保持体を形成後、電極及び原間隔保持体の
上に、つまり基板一面に、配向制御層などを積層する。
配向制御層などを積層した後は、第6の工程によって原
間隔保持体を感光性樹脂と第1の高分子材料とからなる
間隔保持体(スペーサ)とし、該第1の高分子材料によ
り2枚の基板を接着する。
【0024】上記のように、この方法では、配向制御層
を配置する前に、スペーサの構成材料を基板上に形成し
ている。従って、製造にあたり配向制御層を汚染したり
劣化させたりすることがないので、液晶の配向性の悪化
を防止できる。また、配向制御層に先立って形成される
スペーサの構成材料には、2枚の基板の接着に必要な接
着材料が含まれているので、配向制御層の形成後にスペ
ーサ上のみに接着剤を転写・塗布するといった従来技術
で必要とされる煩雑な工程を必要としない。
【0025】また、上記の方法によれば、形成するスペ
ーサの高さを精密に制御・調整できるので、基板間隔を
全面にわたり高精度に制御して所望の距離に作製でき
る。
【0026】さらに、基板同士をより強力に接着できる
ので、耐衝撃性を向上し、基板間隔を不変なものとして
堅固に保持・固定することが可能になる。それゆえ、大
型パネルの作製や、基板間隔を高度に保持する必要があ
る強誘電性液晶を用いた表示素子等の作製に用いて好適
な方法を提供できる。
【0027】請求項6の発明に係る液晶表示素子の製造
方法は、上記の課題を解決するために、請求項5の方法
における、前記第2の工程において前記第1の高分子材
料を設けずに、代わりに、前記第1の工程において接着
性を有する感光性樹脂を被膜状に形成し、前記第7の工
程において、前記2枚の基板を前記接着性を有する感光
性樹脂のガラス転移点若しくはその近傍の温度にて圧着
することにより接着することを特徴としている。
【0028】上記の方法によれば、接着性を有する感光
性樹脂を用い、この感光性樹脂によって2枚の基板を接
着している。これにより、基板同士の接着力を強固なも
のとし、不所望の外圧が加えられる場合も基板間隔を一
定に保持・固定できるものとしている。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕本発明の実施の一形態について図1〜図
4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】本実施形態に係る液晶表示素子1は、図1
に示すように、一対の基板2・3を有しており、これら
基板2・3の間には、強誘電性液晶である液晶4が封入
されている。
【0031】一対の基板2・3は、透光性かつ絶縁性を
有するガラス基板である。一方の基板2の表面には、イ
ンジウム錫酸化物(ITO)からなる複数の透明な信号
電極5が形成されている。信号電極5は、図2(a)に
示すように、ストライプ状に設けられ、互いに平行に配
列されている。同様に、他方の基板3の表面には、IT
Oからなる複数の透明な走査電極6が形成されており、
走査電極6はストライプ状に設けられ、互いに平行に配
列されている。そして、基板2・3は、信号電極5と走
査電極6とが直交するように、互いに対向して配されて
いる。
【0032】各信号電極5上には絶縁層7が積層され、
さらに、絶縁層7上には液晶4の配向を制御する配向制
御層8が積層されており、信号電極5が、絶縁層7及び
配向制御層8によって覆われた構成となっている。
【0033】また、隣接する信号電極5間には、それぞ
れスペーサ(間隔保持体)9が設けられている。スペー
サ9は、図2(a)において斜線で示すようにストライ
プ状に形成されており、感光性樹脂からなる基幹部9a
と、熱可塑性高分子材料からなる先端部9bとによって
構成されている。スペーサ9は、基板2・3間の間隔を
一定に保持しつつ、熱可塑性高分子材料によって基板2
・3同士を接着するものである。
【0034】一方、各走査電極6上には絶縁層10が積
層され、さらに、絶縁層10上には液晶4の配向を制御
する配向制御層11が積層されており、走査電極6が、
絶縁層10及び配向制御層11によって覆われた構成と
なっている。
【0035】液晶4は、上記のように、配向制御層8・
11によって配向が制御されており、また、封止剤12
によって囲まれた基板2・3間の所定空間内に封入され
ている。液晶4は、基板2・3を貼合わせた後に、封止
剤12に設けられた図示しない注入口から注入され、そ
の注入口を液晶注入後に封止することにより封入され
る。
【0036】さらに、基板2・3を挟むようにして2枚
の偏光板13・14が設けられている。これらの偏光板
13・14は、例えば偏光軸が互いに直交するように配
置されている。
【0037】本液晶表示素子1では、図2(a)に示す
ように、信号電極5と走査電極6とが交差しており、各
交差領域が表示に寄与する画素になっている。つまり、
電圧印加手段(図示せず)より信号電極5及び走査電極
6に選択的に電圧が印加されると、両電極5・6間の液
晶4の光軸が切り替わる。この光軸の切り替わりが、液
晶表示素子1を透過する光の強度によっていわば光学的
に識別されることにより、表示が行われる。
【0038】本液晶表示素子1では、液晶4が封入され
る空隙、即ち基板間隔は、スペーサ9の特に基幹部9a
の高さによって規定されており、基幹部9aの高さは、
後述する液晶表示素子1の製造方法に示すように、高精
度に制御することが可能である。また、先端部9bの熱
可塑性高分子材料によって基板2・3同士を強力に接着
しているので、耐衝撃性に優れ、基板間隔を一定に保持
できる構成となっている。
【0039】次に、図3及び図4に基づき、本液晶表示
素子1の製造方法について基板2の作製を中心に説明す
る。
【0040】まず、基板2の上にスパッタ法によりIT
Oを0.1μm膜厚で成膜後、ストライプ状にパターニ
ングして、信号電極5を形成する。その後、ステップS
1では、感光性樹脂15を被膜状に形成する。具体的に
は、感光性樹脂15として宇部興産製の感光性樹脂(リ
ソコートPI 400)を使用し、この樹脂を基板2上に塗布
し、乾燥させた。
【0041】次いで、感光性樹脂15の上に、熱可塑性
を有する第1の高分子材料16を被膜状に形成した後、
低級アルコール等の特定の溶媒に可溶な第2の高分子材
料17を被膜状に形成する(ステップS2・S3)。こ
こでは、高分子材料16としてテクノアルファ製の熱可
塑性接着剤(STAYSTIK383)を使用し、この接着剤を感光
性樹脂15の上に塗布し、乾燥させた後に、高分子材料
17としてイソプロピルアルコールに可溶なテクノアル
ファ製の熱可塑性接着剤(STAYSTIK393)を使用し、この
接着剤を高分子材料16の上に塗布し、乾燥させた(図
3(a)参照)。
【0042】上記のステップS1において形成する感光
性樹脂15の膜厚は、現在の成膜技術により高精度に制
御・調整できるものであり、ここでは感光性樹脂15の
最終的な膜厚が1.5μmとなるように成膜した。同様
に、高分子材料16・17の各膜厚も高精度に制御・調
整することができ、ここでは高分子材料16の膜厚が1
00nm、高分子材料17の膜厚が200nmとなるよ
うにそれぞれ成膜した。
【0043】次に、ステップS4では、フォトリソグラ
フィを用いて信号電極5上の感光性樹脂15及び高分子
材料16・17を除去し、残余のこれら材料からなる原
間隔保持体18をストライプ状に形成する(図3(b)
参照)。即ち、ストライプ状の原間隔保持体18を形成
するために、基板2に対し、マスクを用いて露光、現像
及び焼成などを行った。
【0044】その後、ステップS5では、基板2の上に
絶縁層7と配向制御層8とを順次形成する(図3(c)
参照)。ここでは、絶縁層7の材料として日産化学製の
絶縁膜材料(NHC A-2014)を使用し、層厚が0.lμm
となるように積層した。配向制御層8の材料としては日
本合成ゴム製の配向膜材料(AL 5417)を使用し、層厚が
70nmとなるように積層した。
【0045】次いで、配向制御層8にラビング処理を施
した後、基板2をイソプロピルアルコールに浸漬する。
これにより、図3(d)に示すように、イソプロピルア
ルコールに可溶な高分子材料17が剥離され、併せて、
原間隔保持体18上の絶縁層7及び配向制御層8も除去
される(ステップS6)。このように、感光性樹脂15
を基幹部9aとし、熱可塑性の高分子材料16を先端部
9bとするスペーサ9がストライプ状に配置された状態
が実現される。
【0046】次に、ステップS7では、上記のように作
製した基板2と、走査電極6、絶縁層10及び配向制御
層11が形成された基板3とを、高分子材料16のガラ
ス転移点若しくはその近傍の温度にて圧着することによ
り接着する。具体的には、両基板2・3のいずれかに封
止剤12(図1参照)を塗布後、信号電極5と走査電極
6とが直交するように両基板2・3を配置した上で、2
kg/cm2で圧着し、180℃に加熱することにより、両基
板2・3を貼り合わせた。これにより、基板間隔を全面
にわたってほぼ基幹部9aの高さのl.5μmとするこ
とができ、両基板2・3の接着強度も良好であった。
【0047】さらに、両基板2・3の間に液晶4を充填
する。即ち、封止剤12の注入口から液晶4を注入した
後、その注入口をコニシ製2液混合型ボンドて封止した
(図3(e)参照)。充填した液晶4の材料は、メルク
社製の強誘電性液晶材料(SCE 8)である。その後、偏光
板13・14(図1参照)を取付るなどして液晶表示素
子1を製造した。
【0048】上記のように製造した液晶表示素子1で
は、後述する比較例1の表示素子と比較して、液晶4の
配向性の悪化は見られなかった。また、10kg/cm2の圧
力まで配向性の変化や接着部の剥がれは観察されず、接
着強度も実用に耐え得るものであることが認められた。
【0049】以上のように、上記の製造方法では、配向
制御層8を配置する前に、スペーサ9の構成材料を基板
2上に形成している。従って、製造にあたり配向制御層
8を汚染したり劣化させたりすることがないので、液晶
4の配向性の悪化を防止できる。従って、より厳密な配
向制御を必要とする強誘電性液晶表示素子の製造方法と
して好適なものといえる。
【0050】また、上記の製造方法によれば、形成する
スペーサ9の高さを精密に制御・調整でき、さらに基板
2・3同士をより強力に接着できるので、基板間隔を厳
密に制御でき、且つ耐衝撃性に優れ外圧に対しても該間
隔を一定に保持できる液晶表示素子1を得ることができ
る。
【0051】また、上記の製造方法によれば、両基板2
・3の接着に必要な高分子材料16を含むスペーサ9の
形成後に配向制御層8を基板2上に形成し、次いで、ス
ペーサ9上の配向制御層8を除去し、これにより露出し
た高分子材料16によって両基板2・3を接着してい
る。従って、配向制御層の形成後にスペーサ上のみに接
着剤を転写・塗布するといった煩雑な工程を必要とせ
ず、該工程により基板の材料が制限されることもない。
【0052】尚、基板3は、カラーフィルタを有する基
板を用いてもよい。実際に、基板3として神東塗料製の
カラーフィルタ付き基板を用い、この基板に絶縁層10
及び配向制御層11等を形成後、ラビング処理を施し、
基板2と貼合わせて液晶表示素子を製造したところ、液
晶表示素子1と変わらない配向性並びに接着強度を得
た。これにより、本製造方法はカラーフィルタを用いた
液晶表示素子に対しても有効であることがわかった。
【0053】また、上記の液晶表示素子1では、スペー
サ9が図2(a)に示すようにストライプ状に設けられ
ているが、図2(b)に示すように、スペーサ9が柱状
に設けられる構成としてもよい。
【0054】また、上記の製造方法では、ステップS2
において高分子材料16を感光性樹脂15の上に被膜状
に形成しているが、高分子材料16としては、微粒子状
の熱可塑性高分子材料が溶媒に分散されているものを使
用してもよい。このような微粒子状の熱可塑性高分子材
料として、例えば、東レ製のエポキシビーズ(トレパー
ル)等を用いることができる。
【0055】また、上記の製造方法では、ステップS3
において高分子材料17としてテクノアルファ製の熱可
塑性接着剤(STAYSTIK393)を使用しているが、感光性樹
脂15のエッチング溶液に侵食されることなく、イソプ
ロピルアルコール等の配向制御層8の配向性を事実上劣
化させない溶媒に対して溶解性を示すものであれば、他
の材料を用いてもよい。
【0056】さらに、上記の製造方法では、ステップS
5において絶縁層7と配向制御層8とを順次積層してい
るが、配向制御層8のみを積層するものとしてもよい。
【0057】〔実施形態2〕本発明の他の実施形態につ
いて図5〜図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、実施形態1において示した部材
と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、
その説明を省略する。
【0058】本実施形態の液晶表示素子19は、図5に
示すように、スペーサ9の代わりにスペーサ20がスト
ライプ状に設けられており、これ以外の構成は液晶表示
素子1と同じである。
【0059】スペーサ20は、接着性を有する感光性樹
脂からなり、該感光性樹脂により基板2・3同士を接着
している。従って、その先端部に、基板2・3同士を接
着するための他の接着材料を設ける必要がない構成とな
っている。
【0060】また、本液晶表示素子19の製造方法は、
図6及び図7に示すように、以下の点で、液晶表示素子
1の製造方法と異なっている。
【0061】本液晶表示素子19の製造方法では、ステ
ップS11において基板2上に被膜状に形成する感光性
樹脂21が接着性を有することから、熱可塑性を有する
高分子材料16を形成するようなステップS2の工程を
必要としない。従って、ステップS12では、感光性樹
脂21の上に、低級アルコール等の特定の溶媒に可溶な
高分子材料22を被膜状に形成する。そして、ステップ
S13〜S15では、上記のステップS4〜S6と同様
の処理が行われ、ステップS16では、2枚の基板2・
3を、感光性樹脂21のガラス転移点若しくはその近傍
の温度にて圧着することにより接着している。
【0062】即ち、本液晶表示素子19の製造方法で
は、信号電極5がストライプ状に形成された基板2の上
に、ステップS11において接着性を有する感光性樹脂
21を被膜状に形成する。感光性樹脂21としては、新
日鉄化学製の感光性樹脂(V 259PA)を使用し、この樹脂
を基板2上に塗布し、乾燥させた。その後、ステップS
12において、感光性樹脂21の上に高分子材料22を
被膜状に形成する(図6(a)参照)。高分子材料22
としては、高分子材料17に用いたテクノアルファ製の
熱可塑性接着剤(STAYSTIK393)を同様に使用した。
【0063】次いで、ステップS13において、フォト
リソグラフィを用いて信号電極5上の感光性樹脂21及
び高分子材料22を除去し、残余のこれら材料からなる
原間隔保持体23をストライプ状に形成する(図6
(b)参照)。次に、ステップS14では、ステップS
5と同様に、基板2の上に絶縁層7と配向制御層8とを
順次形成する(図6(c)参照)。配向制御層8にラビ
ング処理を施した後、ステップS15では、基板2をイ
ソプロピルアルコールに浸漬する。これにより、図6
(d)に示すように、高分子材料22を剥離し、併せ
て、原間隔保持体23上の絶縁層7及び配向制御層8も
除去して、感光性樹脂21からなるスペーサ20をスト
ライプ状に配置した状態を実現する。
【0064】そして、ステップS16では、上記のよう
に作製した基板2と、走査電極6、絶縁層10及び配向
制御層11が形成された基板3とを、感光性樹脂21の
ガラス転移点若しくはその近傍の温度にて圧着すること
により接着する。その後、両基板2・3の間に液晶4を
充填し(図6(e)参照)、さらに、偏光板13・14
(図1参照)を取付るなどして液晶表示素子19を製造
した。
【0065】上記のように製造した液晶表示素子19で
は、液晶表示素子1と同様に、液晶4の配向性の悪化は
認められず、また、接着強度も実用に耐え得るものであ
った。また、本液晶表示素子19の構成においても、液
晶表示素子1と同様に、基板3にカラーフィルタを有す
る基板を用いてもよいことが、実際の製造により確認さ
れた。
【0066】尚、本液晶表示素子19では、スペーサ2
0をストライプ状に設けているが、スペーサ20を柱状
に設ける構成としてもよい。
【0067】〔比較例1〕上記の実施形態1・2の特性
を明瞭にするため、従来のビーズ状のスペーサにより基
板間隔を制御し、一定間隔に保持する液晶表示素子を比
較例1として作製した。具体的には、実施形態1・2で
用いた基板2・3と同様の基板を用いて、基板上に電
極、絶縁層及び配向制御層を形成した。配向制御層にラ
ビング処理を施した後、一方の基板上に、宇部日東化成
製のシリカビーズ(1.6μm)を散布し、コニシ製の
2液混合型ボンドで両基板を貼合わせ、液晶表示素子を
製造した。
【0068】上記のように製造した液晶表示素子では、
液晶の初期配向性は極めて良好であったが、0.5kg/c
m2の圧力試験において配向の破壊が確認された。
【0069】〔比較例2〕本比較例では、実施形態1・
2で用いた基板2・3と同様の基板を用いて、基板上に
電極、絶縁層及び配向制御層を形成後、ラビング処理を
施し、その後、基板上に新日鉄化学製の感光性樹脂(V
259PA)を塗布し、乾燥させた。次いで、マスクを用いて
露光、現像及び焼成を行うことによりストライプ状のス
ペーサを形成し、両基板を貼合わせて液晶表示素子を製
造した。
【0070】上記のように製造した液晶表示素子では、
比較例1に比べて液晶の配向性の悪化が認められた。こ
の原因は、配向制御層を形成した後に、感光性樹脂を塗
布し、剥難したことにあると考えられる。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明に係る液晶表示素子は、
以上のように、互いに対向して配される一対の基板と、
前記一対の基板間に封入される液晶とを備え、前記一対
の基板は、各々、前記液晶に電圧を印加するための電極
と、該電極を覆うように設けられ前記液晶の配向を制御
する配向制御層とを基板上に有し、前記一対の基板の一
方の基板上の隣接する前記電極間の領域に、前記一対の
基板間の間隔を一定に保持しつつ該一対の基板を接着す
る間隔保持体がストライプ状若しくは柱状に設けられ、
前記配向制御層は、前記一方の基板において、前記間隔
保持体が基板上に形成された後に配置されている構成で
ある。
【0072】これにより、一対の基板間の間隔を全面に
わたり厳密に制御・調整できる。また、基板同士をより
強力に接着できるので、耐衝撃性を向上し、基板間隔を
堅固に保持・固定することが可能になる。
【0073】さらに、配向制御層の上に間隔保持体を配
置する構成ではなく、間隔保持体の形成後に配向制御層
が配置されており、従って、配向制御層の汚染・劣化を
最小限に抑えることができるために、液晶の配向性を損
なうことのない高表示品位の液晶表示素子を提供するこ
とができる。
【0074】また、接着材料を含む間隔保持体の形成後
に配向制御層が基板上に形成され、次いで、間隔保持体
上の配向制御層が除去され、これにより露出された上記
の接着材料によって一対の基板が接着されることによ
り、配向制御層の形成後に間隔保持体上のみに接着剤を
転写・塗布するといった煩雑な工程を不要とし、また、
該工程により基板の材料が限られるといった問題も解決
できる。
【0075】請求項2の発明に係る液晶表示素子は、以
上のように、請求項1の構成において、前記間隔保持体
は、その基幹部が感光性樹脂からなると共にその先端部
が熱可塑性高分子材料からなり、該熱可塑性高分子材料
により前記一対の基板が接着されている構成である。
【0076】従って、熱可塑性高分子材料により基板同
士の接着力を強固なものとし、不所望の外圧が加えられ
る場合も基板間隔を一定間隔に保持・固定できる。
【0077】請求項3の発明に係る液晶表示素子は、以
上のように、請求項1の構成において、前記間隔保持体
は接着性を有する感光性樹脂からなり、該感光性樹脂に
より前記一対の基板が接着されている構成である。
【0078】従って、感光性樹脂により基板同士の接着
力を強固なものとし、不所望の外圧が加えられる場合も
基板間隔を一定間隔に保持・固定できる。
【0079】請求項4の発明に係る液晶表示素子は、以
上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成におい
て、前記液晶が強誘電性液晶である構成である。
【0080】これにより、強誘電性液晶を用いた表示素
子において、基板間隔を高度に保持することができ、ま
た、ストライプ状のスペーサを設けることで液晶の流動
を有効に防ぐことができる。さらに、より厳密な配向制
御を必要とする強誘電性液晶表示素子において、液晶の
配向性の悪化を防止できる。
【0081】請求項5の発明に係る液晶表示素子の製造
方法は、以上のように、基板上に電極を形成した後、感
光性樹脂を被膜状に形成する第1の工程と、前記感光性
樹脂上に、熱可塑性を有する第1の高分子材料を被膜状
に形成するか、若しくは、該第1の高分子材料の粉末を
散布する第2の工程と、前記第1の高分子材料上に、所
定の溶媒に可溶な第2の高分子材料を被膜状に形成する
第3の工程と、所定領域以外の前記感光性樹脂、前記第
1の高分子材料及び前記第2の高分子材料を除去し、残
余のこれら材料からなる原間隔保持体をストライプ状若
しくは柱状に形成する第4の工程と、前記電極上及び前
記原間隔保持体上に、配向制御層を積層するか、若しく
は、絶縁層及び配向制御層を順次積層する第5の工程
と、前記第2の高分子材料を剥離して、前記原間隔保持
体上の配向制御層を除去するか、若しくは、前記原間隔
保持体上の絶縁層及び配向制御層を除去する第6の工程
と、前記基板と他の基板とを、前記第1の高分子材料の
ガラス転移点若しくはその近傍の温度にて圧着すること
により接着する第7の工程とを含む方法である。
【0082】従って、製造にあたり配向制御層を汚染し
たり劣化させたりすることがないので、液晶の配向性の
悪化を防止できる。また、配向制御層の形成後にスペー
サ上のみに接着剤を転写・塗布するといった煩雑な工程
を必要とせずに、2枚の基板を強力に接着できる。
【0083】さらに、形成するスペーサの高さを精密に
制御・調整できるので、基板間隔を全面にわたり高精度
に制御して所望の距離に作製できる。
【0084】加えて、基板同士をより強力に接着できる
ので、耐衝撃性を向上し、基板間隔を堅固に保持・固定
することが可能になる。それゆえ、大型パネルの作製
や、基板間隔を高度に保持する必要がある強誘電性液晶
を用いた表示素子等の作製に用いて好適な方法を提供で
きる。
【0085】請求項6の発明に係る液晶表示素子の製造
方法は、以上のように、請求項5の方法における、前記
第2の工程において前記第1の高分子材料を設けずに、
代わりに、前記第1の工程において接着性を有する感光
性樹脂を被膜状に形成し、前記第7の工程において、前
記2枚の基板を前記接着性を有する感光性樹脂のガラス
転移点若しくはその近傍の温度にて圧着することにより
接着する方法である。
【0086】従って、感光性樹脂により基板同士の接着
力を強固なものとし、不所望の外圧が加えられる場合も
基板間隔を一定間隔に保持・固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る液晶表示素子の概
略的構成を示す断面図である。
【図2】上記液晶表示素子における信号電極、走査電極
及びスペーサの配設パターンを示す平面図である。
【図3】上記液晶表示素子の製造方法を説明するための
断面工程図である。
【図4】上記液晶表示素子の製造方法を説明するための
フローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る液晶表示素子の概
略的構成を示す断面図である。
【図6】上記液晶表示素子の製造方法を説明するための
断面工程図である。
【図7】上記液晶表示素子の製造方法を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
2・3 基板 4 液晶 5 信号電極 6 走査電極 7・10 絶縁層 8・11 配向制御層 9・20 スペーサ(間隔保持体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390040604 イギリス国 THE SECRETARY OF ST ATE FOR DEFENCE IN HER BRITANNIC MAJES TY’S GOVERNMENT OF THE UNETED KINGDOM OF GREAT BRITAIN AN D NORTHERN IRELAND イギリス国 ハンプシャー ジーユー14 0エルエックス ファーンボロー アイヴ ェリー ロード(番地なし) ディフェン ス エヴァリュエイション アンド リサ ーチ エージェンシー (72)発明者 城戸 政美 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 繁田 光浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向して配される一対の基板と、 前記一対の基板間に封入される液晶とを備え、 前記一対の基板は、各々、前記液晶に電圧を印加するた
    めの電極と、該電極を覆うように設けられ前記液晶の配
    向を制御する配向制御層とを基板上に有し、 前記一対の基板の一方の基板上の隣接する前記電極間の
    領域に、前記一対の基板間の間隔を一定に保持しつつ該
    一対の基板を接着する間隔保持体がストライプ状若しく
    は柱状に設けられ、 前記配向制御層は、前記一方の基板において、前記間隔
    保持体が基板上に形成された後に配置されていることを
    特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記間隔保持体は、その基幹部が感光性樹
    脂からなると共にその先端部が熱可塑性高分子材料から
    なり、該熱可塑性高分子材料により前記一対の基板が接
    着されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示
    素子。
  3. 【請求項3】前記間隔保持体は接着性を有する感光性樹
    脂からなり、該感光性樹脂により前記一対の基板が接着
    されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】前記液晶が強誘電性液晶であることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液晶表示素
    子。
  5. 【請求項5】基板上に電極を形成した後、感光性樹脂を
    被膜状に形成する第1の工程と、 前記感光性樹脂上に、熱可塑性を有する第1の高分子材
    料を被膜状に形成するか、若しくは、該第1の高分子材
    料の粉末を散布する第2の工程と、 前記第1の高分子材料上に、所定の溶媒に可溶な第2の
    高分子材料を被膜状に形成する第3の工程と、 所定領域以外の前記感光性樹脂、前記第1の高分子材料
    及び前記第2の高分子材料を除去し、残余のこれら材料
    からなる原間隔保持体をストライプ状若しくは柱状に形
    成する第4の工程と、 前記電極上及び前記原間隔保持体上に、配向制御層を積
    層するか、若しくは、絶縁層及び配向制御層を順次積層
    する第5の工程と、 前記第2の高分子材料を剥離して、前記原間隔保持体上
    の配向制御層を除去するか、若しくは、前記原間隔保持
    体上の絶縁層及び配向制御層を除去する第6の工程と、 前記基板と他の基板とを、前記第1の高分子材料のガラ
    ス転移点若しくはその近傍の温度にて圧着することによ
    り接着する第7の工程とを含むことを特徴とする液晶表
    示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2の工程において前記第1の高分子
    材料を設けずに、代わりに、前記第1の工程において接
    着性を有する感光性樹脂を被膜状に形成し、前記第7の
    工程において、前記2枚の基板を前記接着性を有する感
    光性樹脂のガラス転移点若しくはその近傍の温度にて圧
    着することにより接着することを特徴とする請求項5記
    載の液晶表示素子の製造方法。
JP8318286A 1996-11-28 1996-11-28 液晶表示素子及びその製造方法 Pending JPH10161125A (ja)

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GB9725352A GB2319855B (en) 1996-11-28 1997-11-28 Liquid crystal display element and method of manufacturing same
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007025045A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Sigma Recycle Gijutsu Kenkyusho:Kk 多孔性再生セルロース膜およびそれを用いた液晶配向膜
KR101012784B1 (ko) 2003-06-09 2011-02-08 삼성전자주식회사 표시 장치용 표시판 및 그 표시판을 포함하는 액정 표시장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101012784B1 (ko) 2003-06-09 2011-02-08 삼성전자주식회사 표시 장치용 표시판 및 그 표시판을 포함하는 액정 표시장치
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