JPH10160933A - 偏光素子、位相差素子およびそれらの製造方法 - Google Patents

偏光素子、位相差素子およびそれらの製造方法

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JPH10160933A
JPH10160933A JP8324464A JP32446496A JPH10160933A JP H10160933 A JPH10160933 A JP H10160933A JP 8324464 A JP8324464 A JP 8324464A JP 32446496 A JP32446496 A JP 32446496A JP H10160933 A JPH10160933 A JP H10160933A
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JP
Japan
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polarizing
phase difference
retardation
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different
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Withdrawn
Application number
JP8324464A
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English (en)
Inventor
Kenji Nishiguchi
憲治 西口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光透過軸方向が異なる複数の偏光部材を有
する偏光素子および遅相軸または進相軸方向が異なる複
数の位相差部材を有する位相差素子を作製する。 【解決手段】 偏光透過軸を所定の方向に向けて基材1
上に配置した偏光フィルム2a、4aを、ダイサ3にて
削ることにより、偏光透過軸が互いに異なる方向に向い
た偏光部材2、4を形成する。また、遅相軸または進相
軸を所定の方向に向けて基材1上に配置した位相差フィ
ルム2a、4aを、ダイサ3にて削ることにより、遅相
軸または進相軸が互いに異なる方向に向いた位相差部材
2、4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左目用画素と右目
用画素とを備えた立体表示装置や、光学的に等方性状態
の高分子領域で液晶領域が囲まれた表示媒体を有する液
晶パネルまたは液晶分子の配向方向が異なる複数の液晶
領域を有する液晶パネル等を備えた液晶表示装置、およ
びカラー液晶表示装置等に好適に用いることができる偏
光素子、位相差素子およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、偏光素子や位相差素子は、プラス
ティックフィルム等の高分子フィルムを一軸方向に延伸
することにより作製されている。この方法では、その面
内の全ての領域で均一な偏光透過軸方向を有する偏光素
子が得られ、また、その面内の全ての領域で均一な遅相
軸または進相軸方向を有する位相差素子が得られる。
【0003】また、特開平6−289374号公報に
は、光照射により配向可能な高分子層に偏光を照射して
配向方向が異なる複数の高分子領域を形成し、その高分
子層に接して液晶層を設けた光学素子が提案されてい
る。この光学素子では、各高分子領域の配向方向に従っ
て液晶層内に配向方向が異なる複数の液晶領域がパター
ン形成され、偏光透過軸方向が異なる複数の偏光領域を
有する偏光素子または遅相軸または進相軸方向が異なる
複数の位相差領域を有する位相差素子が得られる。
【0004】また、特開昭62−96905号公報に
は、延伸フィルム上にレジストを塗布して露光・現像す
ることによりレジストをパターニングし、レジストで覆
われていない延伸フィルム部分を染色することにより所
望のパターンで偏光領域を形成する方法が提案されてい
る。また、特開平7−261024号公報には、基板上
に塗布した光異性化物質層に偏向光を照射し、その上で
二色性色素を配向させることにより所望のパターンで偏
光領域を形成する方法が提案されている。
【0005】さらに、特開平7−72331号公報に
は、光学的異方性を有する高分子フィルムを基板上に配
置し、これをエッチングプロセスを用いて短冊状にパタ
ーニングした分割波長板が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の偏光素子や位相差素子は、高分子フィルムを一様
に一定方向に延伸することにより作製されているので、
その面内で偏光透過軸方向や遅相軸または進相軸方向を
異ならせることはできなかった。
【0007】また、特開平6−289374号公報で提
案されている光学素子は、高分子層の耐熱性が低く、熱
により配向が乱れてしまうので、信頼性の高い偏光素子
や位相差素子を作製することができなかった。
【0008】また、特開昭62−96905号公報の方
法では、レジストをパターニングする際のエッチング液
により延伸フィルムが膨潤するので、極めて偏光度が低
い偏光素子しか得られないという問題があった。また、
特開平7−261024号公報の方法では、二色性色素
の配向度が低いので充分な偏光度が得られないこと、ま
た、光照射や加熱により二色性色素の配向が乱れること
等の問題があった。
【0009】さらに、特開平7−72331号公報で提
案されている分割波長板は、光通信システムにおいて光
信号を変換するための素子として用いられている。この
分割波長板は、単一波長の直線偏光の位相差を90゜変
換するためのものであり、遅相軸または進相軸方向が異
なる複数の位相差領域を有する位相差素子とは全く異な
るものである。また、この分割波長板は、光学的異方性
を有する高分子フィルムをエッチングプロセスにより短
冊状にパターニングしたものであり、本発明の位相差素
子における位相差領域とは異なるプロセスにより作製さ
れている。
【0010】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、偏光透過軸方向が異なる
複数の偏光部材を有すると共に信頼性が高く偏光度が充
分な偏光素子、遅相軸または進相軸方向が異なる複数の
位相差部材を有すると共に信頼性が高い位相差素子およ
びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光素子の製造
方法は、偏光透過軸方向が異なる複数の偏光部材を有す
る偏光素子の製造方法であって、基材上に配置した偏光
フィルムをダイサにて削って、偏光透過軸を1方向に向
けた偏光部材を形成する工程と、該基材上に、既に形成
された偏光部材とは異なる方向に偏光透過軸を向けて偏
光フィルムを配置し、既に形成されている偏光部材上の
偏光フィルム部分をダイサにて削って、既に形成された
偏光部材とは異なる方向に偏光透過軸を向けた偏光部材
を形成することを、1回または2回以上行う工程とを含
み、そのことにより上記目的が達成される。
【0012】本発明の偏光素子の製造方法は、偏光透過
軸方向が異なる複数の偏光部材を有する偏光素子の製造
方法であって、第1偏光透過軸方向用偏光部材を、基材
上に配置した偏光フィルムをダイサにて削って形成する
と共に、第2偏光透過軸方向用偏光部材を、基材上に配
置した偏光フィルムをダイサにて削って形成する工程
と、該第1偏光透過軸方向用偏光部材と該第2偏光透過
軸方向用偏光部材とで偏光透過軸方向が異なり、かつ、
偏光部材同士が重ならないように両基材を貼り合わせる
貼り合わせ工程とを少なくとも含み、そのことにより上
記目的が達成される。
【0013】前記貼り合わせ工程の後で、別の基材上に
配置した偏光フィルムをダイサにて削って、既に形成さ
れた偏光部材とは異なる方向に偏光透過軸を向かせるた
めの別の偏光部材を形成すると共に、貼り合わせられた
両基材の内の一方の基材を剥し、残った基材上の偏光部
材と該別の基材上の偏光部材とで偏光透過軸方向が異な
り、かつ、偏光部材同士が重ならないように、両基材を
貼り合わせることを、1回または2回以上行って、偏光
透過軸が3以上の異なる方向に向いた複数の偏光部材を
形成してもよい。
【0014】本発明の偏光素子は、本発明の偏光素子の
製造方法により作製される偏光素子であって、前記偏光
部材の隣接するもの同士が、偏光透過軸を互いに異なる
2方向に向けて配置されており、そのことにより上記目
的が達成される。
【0015】前記互いに異なる2方向は直交していても
よい。
【0016】本発明の位相差素子の製造方法は、遅相軸
または進相軸方向が異なる複数の位相差部材を有する位
相差素子の製造方法であって、基材上に配置した位相差
フィルムをダイサにて削って、遅相軸または進相軸を1
方向に向けた位相差部材を形成する工程と、該基材上
に、既に形成された位相差部材とは異なる方向に遅相軸
または進相軸を向けて位相差フィルムを配置し、既に形
成されている位相差部材上の位相差フィルム部分をダイ
サにて削って、既に形成された位相差部材とは異なる方
向に遅相軸または進相軸を向けた位相差部材を形成する
ことを、1回または2回以上行う工程とを含み、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0017】本発明の位相差素子の製造方法は、遅相軸
または進相軸方向が異なる複数の位相差部材を有する位
相差素子の製造方法であって、第1方向用位相差部材
を、基材上に配置した位相差フィルムをダイサにて削っ
て形成すると共に、第2方向用位相差部材を、基材上に
配置した位相差フィルムをダイサにて削って形成する工
程と、該第1方向用位相差部材と該第2方向用位相差部
材とで遅相軸または進相軸方向が異なり、かつ、位相差
部材同士が重ならないように両基材を貼り合わせる貼り
合わせ工程とを少なくとも含み、そのことにより上記目
的が達成される。
【0018】前記貼り合わせ工程の後で、別の基材上に
配置した位相差フィルムをダイサにて削って、既に形成
された位相差部材とは異なる方向に遅相軸または進相軸
を向かせるための別の位相差部材を形成すると共に、貼
り合わせられた両基材の内の一方の基材を剥し、残った
基材上の位相差部材と該別の基材上の位相差部材とで遅
相軸または進相軸方向が異なり、かつ、位相差部材同士
が重ならないように、両基材を貼り合わせることを、1
回または2回以上行って、遅相軸または進相軸が3以上
の異なる方向に向いた複数の位相差部材を形成してもよ
い。
【0019】本発明の位相差素子は、本発明の位相差素
子の製造方法により作製される位相差素子であって、前
記位相差部材の隣接するもの同士が、遅相軸または進相
軸を互いに異なる2方向に向けて配置されており、その
ことにより上記目的が達成される。
【0020】前記互いに異なる2方向は直交していても
よい。
【0021】前記基材のうちの少なくとも1つの基材
は、偏光能を有するものからなっていてもよい。
【0022】前記位相差部材は、その位相差部材を透過
する光の位相を入射光の波長の1/4ずらす1/4波長
板からなっていてもよい。
【0023】以下に、本発明の作用について説明する。
【0024】本発明の偏光素子の製造方法にあっては、
偏光透過軸を所定の方向に向けて基材上に配置した偏光
フィルムをダイサにて削るという機械的な加工により、
偏光度を低下させることなく偏光透過軸方向が異なる複
数の偏光部材を形成することができる。この方法により
得られる偏光部材の切断面は、ほぼ直角であるため、偏
光素子として機能しない部分の面積を少なくできる。つ
まり、切断面が傾斜している場合、その傾斜切断面部分
は偏光素子として十分機能しないため、その面積を、切
断面の直角化により減少化させることができる。
【0025】また、偏光フィルムを配置してダイサにて
削ることにより偏光部材を形成した2枚の基材を、両基
材上の偏光部材の偏光透過軸方向が異なり、かつ、偏光
部材同士が重ならないように貼り合わせると、各基材上
において不要な偏光フィルム部分のみをダイサで削れば
よく、偏光部材として必要な部分はダイサに削られない
ので、偏光度のムラが生じない。また、別の基材上に偏
光部材を形成すると共に、貼り合わせた両基材の内の一
方を剥して、両基材上の偏光部材の偏光透過軸方向が異
なり、かつ、偏光部材同士が重ならないように貼り合わ
せると、偏光透過軸を3以上の異なる方向に向かせるこ
とができる。
【0026】本発明の偏光素子は、本発明の偏光素子の
製造方法により作製されるので、偏光透過軸方向が異な
る複数の偏光部材を有している。特に、偏光部材の隣接
するもの同士の偏光透過軸を互いに異なる2方向に向け
ると、この偏光素子を透過する光は、互いに異なる偏光
方向を有する2種類の直線偏光となり、任意のリタデー
ションを有する位相差フィルムを重ねることで互いに異
なる偏光方向を有する2種類の楕円偏光または互いに異
なる偏光方向を有する2種類の円偏光となる。また、互
いに異なる2方向の偏光透過軸を直交させると、この偏
光素子を透過する光は、互いに直交する2種類の直線偏
光となり、任意のリタデーションを有する位相差フィル
ムを重ねることで回転方向が逆の2種類の楕円偏光また
は回転方向が逆の2種類の円偏光となる。
【0027】本発明の位相差素子の製造方法にあって
は、遅相軸または進相軸を所定の方向に向けて基材上に
配置した位相差フィルムをダイサにて削るという機械的
な加工により、リターデーション量を変化させることな
く遅相軸または進相軸方向が異なる複数の位相差部材を
形成することができる。この方法により得られる位相差
部材の切断面は、ほぼ直角であるため、リタデーション
量(Re)を所望の値にすることができる。つまり、リ
タデーション量は屈折率異方性(Δn)とフィルム厚
(d)との積(Δn・d)であるので、切断面が傾斜し
ている場合は傾斜切断面部分ではリタデーション量が所
定値とはならなくなってしまうが、切断面をほぼ直角に
することでリタデーション値を所望の値にすることが可
能となる。
【0028】また、位相差フィルムを配置してダイサに
て削ることにより位相差部材を形成した2枚の基材を、
両基材上の位相差光部材の遅相軸または進相軸方向が異
なり、かつ、位相差部材同士が重ならないように貼り合
わせると、各基材上において不要な位相差フィルム部分
のみをダイサで削ればよく、位相差部材として必要な部
分はダイサに削られないので、リターデーション量のム
ラが生じない。また、別の基材上に位相差部材を形成す
ると共に、貼り合わせた両基材の内の一方を剥して、両
基材上の位相差部材の遅相軸または進相軸方向が異な
り、かつ、位相差部材同士が重ならないように貼り合わ
せると、遅相軸または進相軸を3以上の異なる方向に向
かせることができる。
【0029】本発明の位相差素子は、本発明の位相差素
子の製造方法により作製されるので、遅相軸または進相
軸方向が異なる複数の位相差部材を有している。特に、
位相差部材の隣接するもの同士の遅相軸または進相軸を
互いに異なる2方向に向けると、この位相差素子を透過
する偏光方向が一方向の直線偏光は、互いに異なる偏光
方向を有する2種類の直線偏光、互いに異なる偏光方向
を有する2種類の楕円偏光または互いに異なる偏光方向
を有する2種類の円偏光となる。また、互いに異なる2
方向の遅相軸または進相軸を直交させると、この位相差
素子を透過する偏光方向が一方向の直線偏光は、互いに
直交する2種類の直線偏光、回転方向が逆の2種類の楕
円偏光または回転方向が逆の2種類の円偏光となる。
【0030】偏光能を有する基材上に位相差部材を形成
すると、偏光素子一体型の位相差素子が得られる。
【0031】位相差部材を1/4波長板で構成すると、
位相差素子を透過する直線偏光の位相が波長の1/4ず
れて円偏光となる。
【0032】このような偏光透過軸方向が異なる複数の
偏光部材を有する偏光素子や遅相軸または進相軸方向が
異なる複数の位相差部材を有する位相差素子は、左目用
画素と右目用画素とを備えた立体表示装置において、左
目用画素から出射される光の偏光軸と右目用画素から出
射される光の偏光軸とを直交させるために用いたり、カ
ラー液晶表示装置において、カラーフィルターの各色で
の色調補正を行うために用いたりすることができる。ま
た、光学的に等方性状態の高分子領域で液晶領域が囲ま
れた表示媒体を有する液晶パネルにおいて、液晶領域と
等方性領域の個々の色調補正や視角補正等を行うために
用いたり、液晶分子の配向方向が異なる複数の液晶領域
を有する液晶パネルにおいて、各液晶領域での色調補償
を行うために用いたりすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に
述べる実施形態に限るものではない。
【0034】(実施形態1)本実施形態では、偏光透過
軸を所定の方向に向けて基材上に配置した偏光フィルム
をダイサを用いて削る工程を繰り返すことにより作製し
た、偏光透過軸方向が異なる複数の偏光部材を有する偏
光素子について説明する。
【0035】図1(a)は実施形態1の偏光素子を示す
斜視図である。
【0036】この偏光素子は、透明な基材1上に、偏光
能を有する小片(以下、偏光部材と称する)2、4が設
けられている。各偏光部材2、4は形状が帯状でストラ
イプ状に配置されており、隣接する偏光部材2と偏光部
材4とは偏光透過軸が互いに異なる方向に向いている。
【0037】この偏光素子は、例えば図2に示すように
して作製することができる。
【0038】まず、図2(a)に示すように、透明な基
材1上に偏光フィルム2aを貼着する。基材1は、シー
トと称される形態を初めとして、フィルムや膜状の形
態、板状の形態、他の支持体上に形成された塗布膜の形
態等、様々な形態の物質を用いることができ、例えばガ
ラスやプラスティック等からなるものが挙げられる。基
材1の厚さは、1500μm以下であるのが好ましく、
より好ましくは500μm以下であり、さらに好ましく
は300μm以下である。また、偏光フィルム2aは、
偏光能を有するフィルムであればいずれでも用いること
ができ、例えば、一軸延伸フィルムにヨウ素、二色性色
素、顔料等を含有させたものからなるH偏光フィルム
や、一軸延伸ポリビニレンフィルム等のようなK偏光フ
ィルム、一軸配向させた高分子液晶フィルム中に二色性
色素等を含有させたフィルム等が挙げられる。本実施形
態では、7059ガラス(コーニング社製)からなる基
材1上に、偏光フィルム2aとしてSF−1882AP
(住友化学工業社製)を貼着した。この偏光フィルム2
aは、接着剤層(図示せず)により基材1上に貼り付け
てもよい。この接着剤層の材料は、透明なものであれば
いずれも用いることができ、例えば紫外線硬化型接着
剤、可視光硬化型接着剤を初めとして、二液性のエポキ
シ樹脂、アロンアルファ(商品名)のような瞬間接着剤
等を用いることができる。
【0039】次に、図2(b)に示すように、偏光フィ
ルム2aをダイサ3を用いて削ることにより、図2
(c)に示すような偏光部材2を形成する。本実施形態
では、ダイシング装置DFD640(ディスコ社製)に
幅200μmのダイシング用砥石を装着したものをダイ
サ3として用い、偏光フィルム2aの表面を200μm
間隔で削り取ることにより、幅200μmの帯状の偏光
部材2を複数形成した。
【0040】続いて、図2(d)に示すように、所望の
形状およびパターンで配置された偏光部材2の上に偏光
フィルム4aを重ねる。このとき、偏光フィルム4aの
偏光透過軸は、既に形成されている偏光部材2の偏光透
過軸方向と異なる所定の方向に向くように配置する。本
実施形態では、偏光フィルム4aとしてSF−1882
AP(住友化学工業社製)を、偏光部材2の遅相軸また
は進相軸方向と直交するように貼着した。
【0041】その後、図2(e)に示すように、偏光フ
ィルム4aをダイサ3を用いて削ることにより偏光部材
4を形成する。この工程は、図2(b)で示した偏光フ
ィルム2aを削り取る工程と同様に行うことができる。
但し、偏光部材2が形成されていない基材部分上に偏光
部材4が形成されるように偏光フィルム4aを削り取る
ようにする。このようにして、基材1上に互いの偏光透
過軸が直交する複数の偏光部材2、4が幅200μmの
帯状でストライプ状に設けられた偏光素子を作製した。
【0042】得られた偏光素子は互いの偏光透過軸が直
交する2種類の偏光部材を有しており、一軸の偏光透過
軸を有する通常の偏光フィルムを介して観察すると、偏
光部材2、4の帯状パターンに従って明暗のストライプ
が観察された。また、一軸の偏光透過軸を有する通常の
偏光フィルムを介して偏光素子を回転させながら観察す
ると、偏光部材2、4の帯状パターンの各々が明暗状態
となる回転角度が異なって観察された。
【0043】なお、上記実施形態1では、偏光部材2、
4の偏光透過軸を互いに直交させたが、偏光透過軸が9
0度以外の角度で交差する2種類の偏光部材を形成して
もよく、また、偏光透過軸が3以上の方向に異なる3種
類以上の偏光部材を形成してもよい。偏光透過軸を3以
上の方向に向ける場合には、3層目以降の偏光部材は、
2層目の偏光部材4と同様に、既に形成された偏光部材
の偏光透過軸と異なる方向に偏光透過軸を向けて偏光フ
ィルムを配置し、既に形成された偏光部材が無い基材部
分上に新しい偏光部材が形成されるようにダイサを用い
て偏光フィルムを削る工程を繰り返せばよい。また、本
実施形態1では、ダイサによって削った偏光部材2上に
直接偏光フィルム4aを貼着しているが、必要に応じて
偏光部材2上に平坦化層(図示せず)を形成して、偏光
部材2上を平坦化した後、偏光フィルム4aを貼着して
もよい。この点については、3方向以上の偏光透過軸方
向を形成する場合も同様であり、以下の実施形態におい
ても同様である。
【0044】また、上記実施形態1では、偏光部材2、
4を帯状にしてストライプ状に配置した例について説明
したが、偏光部材の形状はその他の形状であってもよ
く、正方形、長方形、円形、楕円形等、様々な形状とす
ることができる。偏光部材の形状を他の形状にした場合
には、図1(b)に示すように格子状に配置してもよ
い。さらに、図1(c)に示すように、隣接する偏光部
材同士で一定の間隔を開けて配置してもよい。
【0045】本実施形態1では、偏光透過軸方向が異な
る複数の偏光部材を有する偏光素子について説明した
が、偏光フィルムの代わりに位相差フィルムを用い、遅
相軸または進相軸方向を異ならせて基材上に配置するこ
とにより、遅相軸または進相軸方向が異なる複数の位相
差部材を有する位相差素子を作製することができる。こ
の位相差素子について、以下の実施形態2で説明する。
【0046】(実施形態2)本実施形態では、遅相軸ま
たは進相軸を所定の方向に向けて基材上に配置した位相
差フィルムをダイサを用いて削る工程を繰り返すことに
より作製した、遅相軸または進相軸方向が異なる複数の
位相差部材を有する位相差素子について説明する。
【0047】図3は、実施形態2の位相差素子を示す斜
視図である。
【0048】この位相差素子は、透明な基材11上に、
光学的異方性(リターデーション)を有する小片(以
下、位相差部材と称する)12、14が設けられてい
る。各位相差部材2、4は形状が帯状でストライプ状に
配置されており、隣接する位相差部材12と偏光部材1
4とは遅相軸または進相軸が互いに異なる方向に向いて
いる。
【0049】この位相差素子は、例えば図4に示すよう
にして作製することができる。
【0050】まず、図4(a)に示すように、透明な基
材11上に位相差フィルム12aを貼着し、図4(b)
に示すように、位相差フィルム12aをダイサ13を用
いて削ることにより、図4(c)に示すような位相差部
材12を形成する。この工程は、実施形態1において図
2(a)〜(c)で示した、基材1上に偏光部材2を形
成する工程と同様に行うことができる。位相差フィルム
12aは、リターデーションを有するフィルムであれば
いずれでも用いることができ、例えば、高分子フィルム
を一軸延伸したものや、高分子液晶材料や重合性液晶材
料を一軸配向させたもの等が挙げられる。本実施形態で
は、偏光フィルム2aの代わりに位相差フィルム12a
としてSEA−460130(住友化学工業社製)を用
いて遅相軸または進相軸を所定の方向に向けて配置した
以外は実施形態1と同様にして、幅200μmの帯状の
位相差部材12を複数形成した。
【0051】次に、図4(d)に示すように、所望の形
状およびパターンで配置された位相差部材12の上に位
相差フィルム4aを重ね、図4(e)に示すように、位
相差フィルム14aをダイサ13を用いて削ることによ
り位相差部材14を形成する。この工程は、実施形態1
において図2(d)〜(e)で示した、偏光部材4を形
成する工程と同様に行うことができる。本実施形態で
は、偏光フィルム4aの代わりに位相差フィルム14a
としてSEA−460130(住友化学工業社製)を用
いて遅相軸または進相軸を位相差部材12aと直交させ
た以外は実施形態1と同様にして、幅200μmの帯状
の位相差部材14を形成した。このようにして基材11
上に互いの遅相軸または進相軸が直交する複数の位相差
部材12、14が幅200μmの帯状でストライプ状に
設けられた位相差素子を作製した。
【0052】得られた位相差素子は互いの遅相軸または
進相軸が直交する2種類の位相差部材を有しており、ク
ロスニコルに配置した2枚の偏光板の間に位相差素子を
配置して回転させながら観察すると、位相差部材12、
14の帯状パターンに従って明暗のストライプが観察さ
れ、その明暗のストライプが回転角度に従って変化する
様子が観察された。
【0053】なお、上記実施形態2では、位相差部材1
2、14の遅相軸または進相軸を互いに直交させたが、
遅相軸または進相軸が90度以外の角度で交差する2種
類の位相差部材を形成してもよく、また、遅相軸または
進相軸が3以上の方向に異なる3種類以上の位相差部材
を形成してもよい。遅相軸または進相軸を3以上の方向
に向ける場合には、3層目以降の位相差部材は、2層目
の位相差部材14と同様に、既に形成された位相差部材
の遅相軸または進相軸と異なる方向に遅相軸または進相
軸を向けて位相差フィルムを配置し、既に形成された位
相差部材が無い基材部分上に新しい位相差部材が形成さ
れるようにダイサを用いて位相差フィルムを削る工程を
繰り返せばよい。
【0054】また、上記実施形態2では、位相差部材1
2、14を帯状にしてストライプ状に配置した例につい
て説明したが、位相差部材の形状はその他の形状であっ
てもよく、正方形、長方形、円形、楕円形等、様々な形
状とすることができる。位相差部材の形状を他の形状に
した場合には、図3(b)に示すように格子状に配置し
てもよい。さらに、図3(c)に示すように、隣接する
位相差部材同士で一定の間隔を開けて配置してもよい。
【0055】(実施形態3)本実施形態では、第1偏光
透過軸方向用偏光部材を形成した基材と、第2偏光透過
軸方向用偏光部材を形成した基材とを、両基材上の偏光
部材の偏光透過軸方向が異なり、かつ、偏光部材同士が
重ならないように貼り合わせることにより作製した、偏
光透過軸方向が異なる複数の偏光部材を有する偏光素子
について説明する。
【0056】図5(h)は実施形態3の偏光素子を示す
断面図である。
【0057】この偏光素子は、透明な基材21aの上に
帯状の偏光部材22と帯状の偏光部材24とがストライ
プ状に配置されており、隣接する偏光部材22と偏光部
材24とは偏光透過軸が互いに異なる方向(この実施形
態では直交する方向)に向いている。
【0058】この偏光素子は、例えば図5に示すように
して作製することができる。
【0059】まず、図5(a)に示すように、透明な基
材21a上に偏光フィルム22aを貼着し、図5(b)
に示すように、偏光フィルム22aをダイサ23を用い
て削ることにより、図5(c)に示すような偏光部材2
2を形成する。それと共に、図5(d)に示すように、
透明な基材21b上に偏光フィルム24aを貼着し、図
5(e)に示すように、偏光フィルム24aをダイサ2
3を用いて削ることにより、図5(f)に示すような偏
光部材24を形成する。この工程は、実施形態1におい
て図2(a)〜(c)で示した基材1上に偏光部材2を
形成する工程と同様に行うことができる。但し、後述す
る工程で両基材21a、21bを貼り合わせる際に偏光
透過軸を所定の方向に配置することができるように、偏
光透過軸方向と偏光部材のパターンとを考慮する必要が
ある。なお、図5(g)に示すように、一対の基材21
a、21bの一方を剥離せずに残しておく構成も可能で
あるが、図5(h)に示したように一方の基材を剥離す
る場合には、偏光フィルムと基材とを貼着する際に、光
を照射することにより接着力が低下する粘着フィルム等
を用いて貼着し、偏光部材形成後に光を照射して基材を
剥離すればよい。このような光照射により接着力が低下
する粘着フィルムとしては、ダイシングの際に用いるエ
レップホルダー等が挙げられる。本実施形態では、70
59ガラス(コーニング社製)からなる基材21a上に
偏光フィルム22aとしてSF−1882AP(住友化
学工業社製)を貼着し、ダイシング装置DFD640
(ディスコ社製)に幅200μmのダイシング用砥石を
装着したものをダイサ23として用いて、偏光フィルム
22aの表面を200μm間隔で削り取ることにより、
幅200μmの帯状の偏光部材22を複数形成した。そ
れと共に、7059ガラス(コーニング社製)からなる
基材21b上に偏光フィルム24aとしてSF−188
2AP(住友化学工業社製)を貼着し、ダイシング装置
DFD640(ディスコ社製)に幅200μmのダイシ
ング用砥石を装着したものをダイサ23として用いて、
偏光フィルム24aの表面を200μm間隔で削り取る
ことにより、幅200μmの帯状の偏光部材22を複数
形成した。このとき、図6に示すように、基材21a上
の偏光部材22の偏光透過軸方向(図に矢印で示す)と
帯状パターンの長手方向とは平行になるように設定し、
基材21b上の偏光部材24の偏光透過軸方向(図に矢
印で示す)と帯状パターンの長手方向とは直交するよう
に設定した。また、偏光フィルム24aを基材21bに
貼着する際には、ダイシングの際に用いるエレップホル
ダーUE−3071H(日東電工社製)を、その粘着面
を基材21b面と反対側に向けて基材21bに接着剤等
により接着し、そのエレップホルダー上に偏光フィルム
24aを貼着した。
【0060】次に、図5(g)に示すように、両基材2
1a、21bを偏光部材22、24側表面を対向させ、
偏光部材22、24の偏光透過軸方向が異なるように、
かつ、両偏光部材22、24が重ならないように両基材
21a、21bを貼り合わせる。なお、図5(h)に示
したように、一対の基材21a、21bの一方を剥離す
る場合には、光を照射することにより接着力が低下する
粘着フィルム等を用いて基材同士を貼り合わせ、光照射
することにより一方の基材を剥離すればよい。本実施形
態では、各偏光部材22、24を隣接させて偏光部材2
2の間に偏光部材24を配置すると共に、互いの偏光透
過軸が直交するように両基材21a、21bを対向させ
て貼り合わせた。接着材としては紫外線硬化型樹脂であ
るR−684(日本化薬社製)に重合開始剤であるIr
gacure651(チバガイギー社製)を0.5wt
%混合したものを用い、両基材21a、21bを対向さ
せた後で高圧水銀ランプを用いて紫外線を200mJ/
cm2の強さで照射することにより貼り合わせた。この
紫外線照射により、基材21bに貼着されているエレッ
プホルダーの接着力が低下するので、図5(h)に示す
ように、基材21bを剥離した。このようにして、基材
21a上に互いの偏光透過軸が直交する複数の偏光部材
22、24が幅200μmの帯状でストライプ状に設け
られた偏光素子を作製した。
【0061】得られた偏光素子は互いの偏光透過軸が直
交する2種類の偏光部材を有しており、一軸の偏光透過
軸を有する通常の偏光フィルムを介して観察すると、偏
光部材22、24の帯状パターンに従って明暗のストラ
イプが観察された。また、一軸の偏光透過軸を有する通
常の偏光フィルムを介して偏光素子を回転させながら観
察すると、偏光部材22、24の帯状パターンの各々が
明暗状態となる回転角度が異なって観察された。
【0062】なお、上記実施形態3では、偏光部材2
2、24の偏光透過軸を互いに直交させたが、偏光透過
軸が90度以外の角度で交差する2種類の偏光部材を形
成してもよく、また、偏光透過軸が3以上の方向に異な
る3種類以上の偏光部材を形成してもよい。偏光透過軸
を3以上の方向に向ける場合には、さらに別の基材上に
他の偏光透過軸方向用の偏光部材を配置したものと、一
対の基材の内の一方の基材を剥離して残った基材とを、
両基材上の偏光部材の偏光透過軸方向が異なり、かつ、
偏光部材同士が重ならないように貼り合わせる工程を繰
り返せばよい。
【0063】また、上記実施形態3では、偏光部材2
2、24を帯状にしてストライプ状に配置した例につい
て説明したが、偏光部材の形状はその他の形状であって
もよく、正方形、長方形、円形、楕円形等、様々な形状
とすることができる。偏光部材の形状を他の形状にした
場合には、図1(b)に示したように格子状に配置して
もよい。さらに、図1(c)に示したように、隣接する
偏光部材同士で一定の間隔を開けて配置してもよい。
【0064】本実施形態3では、偏光透過軸方向が異な
る複数の偏光部材を有する偏光素子について説明した
が、偏光フィルムの代わりに位相差フィルムを用い、両
基材上の位相差部材の遅相軸または進相軸方向が異なる
ように両基材を貼り合わせることにより、遅相軸または
進相軸方向が異なる複数の位相差部材を有する位相差素
子を作製することができる。この位相差素子について、
以下の実施形態4で説明する。
【0065】(実施形態4)本実施形態では、第1方向
用位相差部材を形成した基材と、第2方向用位相差部材
を形成した基材とを、両基材上の位相差部材の遅相軸ま
たは進相軸方向が異なり、かつ、位相差部材同士が重な
らないように貼り合わせることにより作製した、遅相軸
または進相軸方向が異なる複数の位相差部材を有する位
相差素子について説明する。
【0066】図7(h)は実施形態4の位相差素子を示
す断面図である。
【0067】この位相差素子は、透明な基材31aの上
に帯状の位相差部材32と帯状の位相差部材34とがス
トライプ状に配置されており、隣接する位相差部材32
と位相差部材34とは遅相軸または進相軸が互いに異な
る方向(この実施形態では直交する方向)に向いてい
る。
【0068】この位相差素子は、例えば図7に示すよう
にして作製することができる。
【0069】まず、図7(a)に示すように、透明な基
材31a上に位相差フィルム32aを貼着し、図7
(b)に示すように、位相差フィルム32aをダイサ3
3を用いて削ることにより、図7(c)に示すような位
相差部材32を形成する。それと共に、図7(d)に示
すように、透明な基材31b上に位相差フィルム34a
を貼着し、図7(e)に示すように、位相差フィルム3
4aをダイサ33を用いて削ることにより、図7(f)
に示すような位相差部材34を形成する。この工程は、
実施形態3において図5(a)〜(f)で示した、基材
21a上に偏光部材22を形成し、基材21b上に偏光
部材24を形成する工程と同様に行うことができる。本
実施形態では、偏光フィルム22a、24aの代わりに
位相差フィルム32a、34aとしてSEA−4601
30(住友化学工業社製)を用いた以外は実施形態3と
同様にして、幅200μmの帯状の位相差部材32、3
4を複数形成した。このとき、図8に示すように、基材
31a上の位相差部材32の遅相軸または進相軸方向
(図に矢印で示す)と帯状パターンの長手方向とは平行
になるように設定し、基材31b上の位相差部材34の
遅相軸または進相軸方向(図に矢印で示す)と帯状パタ
ーンの長手方向とは直交するように設定した。
【0070】次に、図7(g)に示すように、両基材3
1a、31bを位相差部材32、34側表面を対向さ
せ、位相差部材32、34の遅相軸または進相軸方向が
異なるように、かつ、両位相差部材32、34が重なら
ないように貼り合わせ、図7(h)に示すように基材3
1bを剥離した。この工程は、実施形態3において図5
(g)および(h)で示した両基材21a、21bを貼
り合わせて基材21bを剥離する工程と同様に行うこと
ができる。本実施形態では、位相差部材32の遅相軸ま
たは進相軸を位相差部材34の遅相軸または進相軸と直
交させて両基材31a、31bを貼り合わせた。このよ
うにして基材31a上に互いの遅相軸または進相軸が直
交する複数の位相差部材32、34が幅200μmの帯
状でストライプ状に設けられた位相差素子を作製した。
【0071】得られた位相差素子は互いの遅相軸または
進相軸が直交する2種類の位相差部材を有しており、ク
ロスニコルに配置した2枚の偏光板の間に位相差素子を
配置して回転させながら観察すると、位相差部材32、
34の帯状パターンに従って明暗のストライプが観察さ
れ、その明暗のストライプが回転角度に従って変化する
様子が観察された。
【0072】なお、上記実施形態4では、位相差部材3
2、34の遅相軸または進相軸を互いに直交させたが、
遅相軸または進相軸が90度以外の角度で交差する2種
類の位相差部材を形成してもよく、また、遅相軸または
進相軸が3以上の方向に異なる3種類以上の位相差部材
を形成してもよい。遅相軸または進相軸を3以上の方向
に向ける場合には、さらに別の基材上に他の遅相軸また
は進相軸方向用の位相差部材を配置したものと、一対の
基材の内の一方の基材を剥離して残った基材とを、両基
材上の位相差部材の遅相軸または進相軸方向が異なり、
かつ、位相差部材同士が重ならないように貼り合わせる
工程を繰り返せばよい。
【0073】また、上記実施形態4では、位相差部材3
2、34を帯状にしてストライプ状に配置した例につい
て説明したが、位相差部材の形状はその他の形状であっ
てもよく、正方形、長方形、円形、楕円形等、様々な形
状とすることができる。位相差部材の形状を他の形状に
した場合には、図3(b)に示したように格子状に配置
してもよい。さらに、図3(c)に示したように、隣接
する位相差部材同士で一定の間隔を開けて配置してもよ
い。
【0074】(実施形態5)本実施形態では、偏光能を
有する基材上に遅相軸または進相軸方向が異なる複数の
位相差部材が配置された偏光素子一体型の位相差素子に
ついて説明する。
【0075】図9は実施形態5の位相差素子を示す断面
図である。
【0076】この位相差素子は、透明な基材41aと偏
光フィルム41bとの間に帯状の位相差部材42と帯状
の位相差部材44とがストライプ状に配置されており、
隣接する位相差部材42と位相差部材44とは遅相軸ま
たは進相軸が互いに異なる方向(この実施形態では直交
する方向)に向いている。
【0077】この位相差素子は、例えば図10に示すよ
うにして作製することができる。
【0078】まず、図10(a)に示すように、透明な
基材41a上に位相差フィルム42aを貼着し、図10
(b)に示すように、位相差フィルム42aをダイサ4
3を用いて削ることにより、図10(c)に示すような
位相差部材42を形成する。この工程は、実施形態4に
おいて図7(a)〜(c)で示した、基材31a上に位
相差部材32を形成する工程と同様に行うことができ
る。本実施形態では、7059ガラス(コーニング社
製)からなる基材41a上に位相差フィルム42aとし
てSEA−460130(住友化学工業社製)を貼着
し、ダイシング装置DFD640(ディスコ社製)に幅
200μmのダイシング用砥石を装着したものをダイサ
43として用いて、位相差フィルム42aの表面を20
0μm間隔で削り取ることにより、幅200μmの帯状
の位相差部材42を複数形成した。このとき、図11に
示すように、基材41a上の位相差部材42の遅相軸ま
たは進相軸方向と帯状パターンの長手方向とは平行にな
るように設定した。
【0079】次に、図10(d)に示すように、偏光フ
ィルム41b上に位相差フィルム44aを貼着し、図1
0(e)に示すように、位相差フィルム44aをダイサ
43を用いて削ることにより、図10(f)に示すよう
な位相差部材44を形成する。この工程は、実施形態4
において図7(d)〜(f)で示した、基材31b上に
位相差部材34を形成する工程と同様に行うことができ
る。偏光フィルム41bは、偏光能を有するフィルムで
あればいずれでも用いることができ、例えば、一軸延伸
フィルムにヨウ素、二色性色素、顔料等を含有させたも
のからなるH偏光フィルムや、一軸延伸ポリビニレンフ
ィルム等のようなK偏光フィルム、一軸配向させた高分
子液晶フィルム中に二色性色素等を含有させたフィルム
等が挙げられる。偏光フィルム41bの反りが問題にな
る場合には、偏光フィルム41bを支持するためにガラ
ス基板やプラスティック基板等に貼着してもよい。ま
た、最終的に支持するための基板を偏光フィルム41b
から剥したい場合には、光を照射することにより接着力
が低下するフィルム、例えばダイシングの際に用いるエ
レップホルダーであるUE−3071H(日東電工社
製)等を用いて偏光フィルム41bを基板に貼着しても
よい。本実施形態では、偏光フィルム41bとしてSF
−1882AP(住友化学工業社製)を用い、その上に
位相差フィルム44aとしてSEA−460130(住
友化学工業社製)を貼着し、ダイシング装置DFD64
0(ディスコ社製)に幅200μmのダイシング用砥石
を装着したものをダイサ43として用いて、位相差フィ
ルム44aの表面を200μm間隔で削り取ることによ
り、幅200μmの帯状の位相差部材44を複数形成し
た。このとき、図11に示すように、偏光フィルム41
b上の位相差部材44の遅相軸または進相軸方向と帯状
パターンの長手方向とは直交するように設定し、また、
偏光フィルム41bの偏光透過軸方向と帯状パターンの
長手方向とのなす角度が45゜になるように設定した。
【0080】次に、図10(g)に示すように、基材4
1aと偏光フィルム41bとを位相差部材42、44側
表面を対向させ、位相差部材42、44の遅相軸または
進相軸方向が異なるように、かつ、両位相差部材42、
44が重ならないように貼り合わせる。この工程は、実
施形態4において図7(g)で示した両基材31a、3
1bを貼り合わせる工程と同様に行うことができる。本
実施形態では、各位相差部材42、44を隣接させて位
相差部材42の間に位相差部材44を配置すると共に、
互いの遅相軸または進相軸が直交するように基材41a
と偏光フィルム41bとを対向させて貼り合わせた。接
着材としては紫外線硬化型樹脂であるR−684(日本
化薬社製)に重合開始剤であるIrgacure651
(チバガイギー社製)を0.5wt%混合したものを用
い、基材41aと偏光フィルム41bとを対向させた後
で高圧水銀ランプを用いて紫外線を200mJ/cm2
の強さで照射することにより貼り合わせた。このとき、
光を照射することにより接着力が低下する粘着フィルム
等を用いて偏光フィルム41bを支持基板に貼着してい
る場合には、この紫外線照射により粘着フィルム等の接
着力が低下するので、支持基板から偏光フィルム41b
を剥離する。このようにして、基材41aと偏光フィル
ム41bとの間に互いの偏光透過軸が直交する複数の位
相差部材42、44が幅200μmの帯状でストライプ
状に設けられた偏光素子一体型の位相差素子を作製し
た。
【0081】得られた位相差素子は互いの遅相軸または
進相軸が直交する2種類の位相差部材を有しており、偏
光フィルム41bと偏光フィルム41bに対してクロス
ニコルに配置した偏光板との間に位相差部材42、44
が位置するように配置して回転させながら観察すると、
位相差部材42、44の帯状パターンに従って明暗のス
トライプが観察され、その明暗のストライプが回転角度
に従って変化する様子が観察された。
【0082】なお、上記実施形態5では、基材41aと
偏光フィルム41bとの間に遅相軸または進相軸方向が
異なる位相差部材を配置したが、基材41aとしても偏
光フィルムを用いて一対の偏光フィルムの間に位相差部
材が配置された構成としてもよい。また、偏光フィルム
41bの反り等が問題にならない場合には、基材41a
を剥離することにより偏光フィルム41b上に複数の位
相差部材が配置された位相差素子を作製することも可能
である。また、偏光フィルムを基材として実施形態2と
同様に複数の位相差部材を配置することにより、偏光4
1b上に複数の位相差部材が配置された位相差素子を作
製することも可能である。
【0083】また、上記実施形態5において、図11に
示した位相差部材42、44の遅相軸または進相軸方向
と偏光フィルム41bの偏光透過軸方向は一例であり、
その他の方向に向けて配置してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の偏光素子
の製造方法によれば、偏光透過軸を所定の方向に向けて
基材上に配置した偏光フィルムをダイサを用いて削るこ
とにより、充分な偏光度を有する偏光部材を機械的な加
工によりパターニングすることができる。従って、偏光
透過軸方向が異なる複数の偏光部材を有する偏光素子を
偏光能を低下させることなく作製することができる。ま
た、この偏光素子は、光照射により配向可能な高分子層
を用いた従来の偏光素子に比べて、信頼性も充分に高い
ものである。
【0085】また、各々偏光部材を形成した2枚の基材
を、両基材上の偏光部材の偏光透過軸方向が異なり、か
つ、偏光部材同士が重ならないように貼り合わせること
により、各基材上において不要な偏光フィルム部分のみ
をダイサで削ることができるので、偏光度のムラがな
く、信頼性の高い偏光素子を作製することができる。ま
た、両基材のうちの一方を剥離して残った基材と、別の
偏光部材を形成した別の基材とを、両基材上の偏光部材
の偏光透過軸方向が異なり、かつ、偏光部材同士が重な
らないように貼り合わせることにより、偏光透過軸を3
以上の方向に向けることもできる。
【0086】隣接する偏光部材同士で偏光透過軸を互い
に異なる2方向に向けると、その偏光素子を透過する光
を、互いに異なる偏光方向を有する2種類の直線偏光、
互いに異なる偏光方向を有する2種類の楕円偏光または
互いに異なる偏光方向を有する2種類の円偏光に変換す
ることができる。従って、偏光素子を光信号変換素子と
して用いることができる。特に、隣接する偏光部材同士
で偏光透過軸を直交させると、この偏光素子を透過する
光を、互いに直交する2種類の直線偏光、回転方向が逆
の2種類の楕円偏光または回転方向が逆の2種類の円偏
光とすることができる。従って、この偏光素子を左目用
画素と右目用画素とを備えた立体表示装置に配置する
と、観察者が直線偏光眼鏡をかけることにより左右画像
を識別することができる。また、液晶分子の配向方向が
直交する2種類の液晶領域を有する液晶パネルに配置す
ると、各液晶領域での色調補償を行うことができる。
【0087】また、本発明の位相差素子の製造方法によ
れば、遅相軸または進相軸を所定の方向に向けて基材上
に配置した位相差フィルムをダイサを用いて削ることに
より、充分なリターデーションを有する位相差部材を機
械的な加工によりパターニングすることができる。従っ
て、遅相軸または進相軸方向が異なる複数の位相差部材
を有する位相差素子をリターデーション量を変化させる
ことなく作製することが可能となる。また、この位相差
素子は、光照射により配向可能な高分子層を用いた従来
の位相差素子に比べて、信頼性も充分に高いものであ
る。
【0088】また、各々位相差部材を形成した2枚の基
材を、両基材上の位相差部材の遅相軸または進相軸方向
が異なり、かつ、位相差部材同士が重ならないように貼
り合わせることにより、各基材上において不要な位相差
フィルム部分のみをダイサで削ることができるので、リ
ターデーション量のムラがなく、信頼性の高い位相差素
子を作製することができる。また、両基材のうちの一方
を剥離して残った基材と、別の位相差部材を形成した別
の基材とを、両基材上の位相差部材の遅相軸または進相
軸方向が異なり、かつ、位相差部材同士が重ならないよ
うに貼り合わせることにより、遅相軸または進相軸を3
以上の方向に向けることもできる。
【0089】隣接する位相差部材同士で遅相軸または進
相軸を互いに異なる2方向に向けると、その位相差素子
を透過する偏光方向が一方向の直線偏光を、互いに異な
る偏光方向を有する2種類の直線偏光、互いに異なる偏
光方向を有する2種類の楕円偏光または互いに異なる偏
光方向を有する2種類の円偏光に変換することができ
る。従って、位相差素子を光信号変換素子として用いる
ことができる。特に、隣接する位相差部材同士で遅相軸
または進相軸を直交させると、この位相差素子を透過す
る偏光方向が一方向の直線偏光を、互いに直交する2種
類の直線偏光、回転方向が逆の2種類の楕円偏光または
回転方向が逆の2種類の円偏光とすることができる。従
って、この位相差素子を左目用画素と右目用画素とを備
えた立体表示装置に配置すると、観察者が直線偏光眼鏡
をかけることにより左右画像を識別することができる。
また、液晶分子の配向方向が直交する2種類の液晶領域
を有する液晶パネルに配置すると、各液晶領域での色調
補償を行うことができる。
【0090】この位相差素子において、偏光能を有する
基材上に位相差部材を形成すると、偏光素子一体型の位
相差素子が得られる。従って、光学的に等方性な基材に
より不所望な視差ができるのを防ぐことができる。
【0091】また、位相差部材を1/4波長板で構成す
ると、位相差素子を透過する直線偏光を回転方向が逆の
2種類の円偏光とすることができる。従って、この位相
差素子を左目用画素と右目用画素とを備えた立体表示装
置に配置すると、観察者が円偏光眼鏡をかけることによ
り左右画像を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態1の偏光素子を示す斜視図で
あり、(b)および(c)は本発明の偏光素子の他の実
施形態を示す斜視図である。
【図2】(a)〜(e)は実施形態1の偏光素子の製造
工程を示す断面図である。
【図3】(a)は実施形態2の位相差素子を示す斜視図
であり、(b)および(c)は本発明の位相差素子の他
の実施形態を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(e)は実施形態2の位相差素子の製
造工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(h)は実施形態3の偏光素子の製造
工程を示す断面図である。
【図6】実施形態3の偏光素子における偏光部材の偏光
透過軸方向を示す正面図である。
【図7】(a)〜(h)は実施形態4の位相差素子の製
造工程を示す断面図である。
【図8】実施形態4の位相差素子における位相部材の遅
相軸または進相軸方向を示す正面図である。
【図9】実施形態5の位相差素子を示す断面図である。
【図10】(a)〜(g)は実施形態5の位相差素子の
製造工程を示す断面図である。
【図11】実施形態5の位相差素子における偏光フィル
ムの偏光透過軸方向および位相部材の遅相軸または進相
軸方向を示す正面図である。
【符号の説明】
1、11、21a、21b、31a、31b、41a
基材 2、4、22、24 偏光部材 12、14、32、34、42、44 位相差部材 3、13、23、33、43 ダイサ 2a、4a、22a、24a 偏光フィルム 12a、14a、32a、34a、42a、44a 位
相差フィルム 41b 偏光フィルム(基材)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光透過軸方向が異なる複数の偏光部材
    を有する偏光素子の製造方法であって、 基材上に配置した偏光フィルムをダイサにて削って、偏
    光透過軸を1方向に向けた偏光部材を形成する工程と、 該基材上に、既に形成された偏光部材とは異なる方向に
    偏光透過軸を向けて偏光フィルムを配置し、既に形成さ
    れている偏光部材上の偏光フィルム部分をダイサにて削
    って、既に形成された偏光部材とは異なる方向に偏光透
    過軸を向けた偏光部材を形成することを、1回または2
    回以上行う工程とを含む偏光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 偏光透過軸方向が異なる複数の偏光部材
    を有する偏光素子の製造方法であって、 第1偏光透過軸方向用偏光部材を、基材上に配置した偏
    光フィルムをダイサにて削って形成すると共に、第2偏
    光透過軸方向用偏光部材を、基材上に配置した偏光フィ
    ルムをダイサにて削って形成する工程と、 該第1偏光透過軸方向用偏光部材と該第2偏光透過軸方
    向用偏光部材とで偏光透過軸方向が異なり、かつ、偏光
    部材同士が重ならないように両基材を貼り合わせる貼り
    合わせ工程とを少なくとも含む偏光素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記貼り合わせ工程の後で、別の基材上
    に配置した偏光フィルムをダイサにて削って、既に形成
    された偏光部材とは異なる方向に偏光透過軸を向かせる
    ための別の偏光部材を形成すると共に、貼り合わせられ
    た両基材の内の一方の基材を剥し、残った基材上の偏光
    部材と該別の基材上の偏光部材とで偏光透過軸方向が異
    なり、かつ、偏光部材同士が重ならないように、両基材
    を貼り合わせることを、1回または2回以上行って、偏
    光透過軸が3以上の異なる方向に向いた複数の偏光部材
    を形成する請求項2に記載の偏光素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の偏光素子の製
    造方法により作製される偏光素子であって、 前記偏光部材の隣接するもの同士が、偏光透過軸を互い
    に異なる2方向に向けて配置されている偏光素子。
  5. 【請求項5】 前記互いに異なる2方向が直交している
    請求項4に記載の偏光素子。
  6. 【請求項6】 遅相軸または進相軸方向が異なる複数の
    位相差部材を有する位相差素子の製造方法であって、 基材上に配置した位相差フィルムをダイサにて削って、
    遅相軸または進相軸を1方向に向けた位相差部材を形成
    する工程と、 該基材上に、既に形成された位相差部材とは異なる方向
    に遅相軸または進相軸を向けて位相差フィルムを配置
    し、既に形成されている位相差部材上の位相差フィルム
    部分をダイサにて削って、既に形成された位相差部材と
    は異なる方向に遅相軸または進相軸を向けた位相差部材
    を形成することを、1回または2回以上行う工程とを含
    む位相差素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 遅相軸または進相軸方向が異なる複数の
    位相差部材を有する位相差素子の製造方法であって、 第1方向用位相差部材を、基材上に配置した位相差フィ
    ルムをダイサにて削って形成すると共に、第2方向用位
    相差部材を、基材上に配置した位相差フィルムをダイサ
    にて削って形成する工程と、 該第1方向用位相差部材と該第2方向用位相差部材とで
    遅相軸または進相軸方向が異なり、かつ、位相差部材同
    士が重ならないように両基材を貼り合わせる貼り合わせ
    工程とを少なくとも含む位相差素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記貼り合わせ工程の後で、別の基材上
    に配置した位相差フィルムをダイサにて削って、既に形
    成された位相差部材とは異なる方向に遅相軸または進相
    軸を向かせるための別の位相差部材を形成すると共に、
    貼り合わせられた両基材の内の一方の基材を剥し、残っ
    た基材上の位相差部材と該別の基材上の位相差部材とで
    遅相軸または進相軸方向が異なり、かつ、位相差部材同
    士が重ならないように、両基材を貼り合わせることを、
    1回または2回以上行って、遅相軸または進相軸が3以
    上の異なる方向に向いた複数の位相差部材を形成する請
    求項7に記載の位相差素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2に記載の位相差素子の
    製造方法により作製される位相差素子であって、 前記位相差部材の隣接するもの同士が、遅相軸または進
    相軸を互いに異なる2方向に向けて配置されている位相
    差素子。
  10. 【請求項10】 前記互いに異なる2方向が直交してい
    る請求項9に記載の位相差素子。
  11. 【請求項11】 前記基材のうちの少なくとも1つの基
    材が偏光能を有するものからなる請求項9または10に
    記載の位相差素子。
  12. 【請求項12】 前記位相差部材が、その位相差部材を
    透過する光の位相を入射光の波長の1/4ずらす1/4
    波長板からなる請求項9乃至11のいずれかに記載の位
    相差素子。
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