JPH101608A - ガスバリヤー性ポリアミド成形体およびその製造方法 - Google Patents

ガスバリヤー性ポリアミド成形体およびその製造方法

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JPH101608A
JPH101608A JP15692596A JP15692596A JPH101608A JP H101608 A JPH101608 A JP H101608A JP 15692596 A JP15692596 A JP 15692596A JP 15692596 A JP15692596 A JP 15692596A JP H101608 A JPH101608 A JP H101608A
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polyamide resin
layered silicate
polyamide
particle size
molded article
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JP15692596A
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Shintaro Kishimoto
伸太郎 岸本
Masanori Yamamoto
正規 山本
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバリヤー性、透明性、機械的特性、熱水
収縮性、表面外観等に優れるポリアミド成形体及びその
製造方法の提供。 【解決手段】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
オン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸
塩をホストとし、4級有機オニウムイオンをゲストとす
る層間化合物のうち平均粒径が1〜80ミクロンであ
り、かつ300ミクロン以上の粒径を含まない層間化合
物を、ポリアミド樹脂に対して、灰分として0.1〜1
0重量%含有し、層状珪酸塩の層間距離が50オングス
トローム以上であるガスバリヤー性ポリアミド成形体。
およびポリアミド樹脂の溶融下において機械的な剪断に
より混合した後、成形することを特徴とする該ポリアミ
ド成形体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリヤー性、
透明性、機械的物性、熱水収縮性に優れたポリアミド成
形体およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂はガスバリヤー性、透明
性、耐熱性、耐油性、シュリンク性に優れるため主に食
品包装の分野に使用されているが、中でもガスバリヤー
性はポリアミド樹脂に求められる重要な性質の一つであ
る。最近ではレトルト処理など高度の食品保存性に対す
る要求が高まっており、特に高湿条件下での高いガスバ
リヤー性が求められている。しかし、ポリアミド樹脂単
体のガスバリヤー性はエチレン−ビニルアルコール共重
合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等
に比較して必ずしも満足できるレベルではなく、更に高
いガスバリヤー性を有するポリアミド樹脂の出現が望ま
れていた。
【0003】ポリアミド樹脂のガスバリヤー性を改良す
る手法のひとつとして、層状珪酸塩または層間イオンを
有機オニウムイオンでイオン交換した層状珪酸塩をポリ
アミド樹脂中に分散し複合化する方法がある。複合化の
手法としては大きく二種類に分けられ、6−ナイロン重
合工程初期に層状珪酸塩を添加し重合エネルギーにより
分散させる方法(重合内添法)、またはポリアミド樹脂
と層状珪酸塩をポリアミド樹脂の溶融温度以上の温度条
件下で混合することで分散する方法(溶融混合法)が取
られてきた。
【0004】重合内添法の具体例としては、層状珪酸塩
を6−ナイロンのモノマーであるカプロラクタムに膨潤
させた後、重合を開始し層状珪酸塩をポリアミド樹脂に
均一に分散させる方法(特開昭48−103653号公
報、特公昭58−35542号公報、特開昭62−74
957号公報)が開示されている。この手法により層状
珪酸塩は均一に分散し6−ナイロンの酸素ガスバリヤー
性は向上するものの(特開平2−105856号公
報)、層状珪酸塩分散後のポリアミド樹脂の溶融粘度が
著しく増加するため、重合釜からのポリマーの抜き出し
が極めて困難であり、フィルム、シートなどの押出し用
途向けの高粘度なポリアミド樹脂を製造することは非常
に困難であった。また重合内添法では複合化後のポリア
ミド樹脂のアミノ末端基が層状珪酸塩に封止されてしま
うため、印刷性、染色性、塗装性に劣ったものしか得ら
れないこと(特公平7−47644号公報)、さらに該
製造法ではモノマー成分にジアミンを含有する共重合ポ
リアミド樹脂の場合、ジアミン成分の作用により層状珪
酸塩が均一に分散したポリアミドが得られず、ガスバリ
ヤー性が向上しない他にも、著しい物性低下等が起こる
など複合化に使用できるポリアミド樹脂にも制限があっ
た(特開昭63−221125号公報)。
【0005】また溶融混合法としては、具体的には有機
アンモニウムイオンを層間金属イオンとイオン交換した
層状珪酸塩とポリアミド樹脂をドライブレンドした後、
ポリアミド樹脂の溶融温度以上で二軸押出機等を使用し
て機械的剪断力により層状珪酸塩を分散させる方法が開
示されている(特公昭58−35542号公報、特開昭
47−36686号公報)。しかし、溶融混合法で製造
した層状珪酸塩/ポリアミド樹脂複合化フィルムでは層
状珪酸塩の分散自体も充分でなく、フィルム表面にブツ
・柚肌等が現れ、フィルム外観や透明性を著しく損なう
という他にも、機械的性質が低下するという欠点も有し
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
アミド樹脂への層状珪酸塩の分散技術の現状に鑑み、種
々なポリアミド樹脂に層状珪酸塩を微細な劈開状態で分
散した、ガスバリヤー性ポリアミド成形体およびその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題につ
いて鋭意検討を重ねた結果、特定の微分散技術を用いる
事により、ガスバリヤー性、透明性、熱水収縮率、表面
外観、機械的物性に優れたガスバリヤー性ポリアミド樹
脂成形体が得られること見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0008】即ち本発明は、平均アスペクト比が80以
上、かつ陽イオン交換容量が30ミリ当量/100g以
上の層状珪酸塩をホストとし、炭素数8以上の炭化水素
鎖を少なくとも1つ有する4級有機オニウムイオンをゲ
ストとする層間化合物のうち、一次粒子の平均粒径が1
〜80ミクロンの範囲内にあり、かつ300ミクロン以
上の粒径を含まない層間化合物を、ポリアミド樹脂に対
し、灰分量として0.1〜10重量%を添加、分散され
てなり、分散後の層状珪酸塩の層間距離が50オングス
トローム以上であることを特徴とするガスバリヤー性ポ
リアミド成形体とその製造方法に関する。以下、本発明
につき詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の成形体を構成するポリア
ミド樹脂とは、主鎖中にアミド結合(−NHCO−)を
含み加熱溶融できる重合体であり、大きく分類して脂肪
族ポリアミド樹脂類と芳香族ポリアミド樹脂類とがあ
る。
【0010】脂肪族ポリアミド樹脂の具体例としては、
ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリ
カプロラクタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンア
ジパミド(ナイロン66)、共重合成分として二量体化
脂肪酸を含む共重合ポリアミド、カプロラクタムとヘキ
サメチレンジアミンとアジピン酸の共重合体(ナイロン
6−66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン
6−10)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン
6−12)、ポリウンデカノラクタム(ナイロン1
1)、ポリドデカノラクタム(ナイロン12)等が挙げ
られる。
【0011】また芳香族ポリアミド樹脂類の具体例とし
ては、テレフタル酸および/またはイソフタル酸とヘキ
サメチレンジアミンとから得られるポリアミド、アジピ
ン酸とメタキシリレンジアミンとから得られるポリアミ
ド、テレフタル酸および/またはイソフタル酸とアジピ
ン酸とヘキサメチレンジアミンとから得られるポリアミ
ド、テレフタル酸および/またはイソフタル酸とアジピ
ン酸とメタキシリレンジアミンとから得られるポリアミ
ド、共重合成分として1,3−フェニレンジオキシジン
酢酸を含む共重合ポリアミド等が挙げられる。
【0012】これらポリアミド樹脂の中でも、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン6−66、ナイロン61
0、テレフタル酸および/またはイソフタル酸とヘキサ
メチレンジアミンとから得られるポリアミド、アジピン
酸とメタキシリレンジアミンとから得られるポリアミド
(MXDナイロン)、テレフタル酸および/またはイソ
フタル酸とアジピン酸とヘキサメチレンジアミンとから
得られるポリアミドが好ましく、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン6−66、テレフタル酸および/または
イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとから得られる
ポリアミド、アジピン酸とメタキシリレンジアミンとか
ら得られるポリアミドがより好ましく、特にはナイロン
66、ナイロン6−66、テレフタル酸および/または
イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとから得られる
ポリアミド、アジピン酸とメタキシリレンジアミンとか
ら得られるポリアミドが好ましい。中でも透明性と成形
性の観点からは、ナイロン6−66、テレフタル酸およ
びイソフタル酸とヘキサメチレンジアミンから成る共重
合ポリアミドが最も好ましく、ガスバリヤー性の観点か
らは、アジピン酸とメタキシリレンジアミンから成るポ
リアミドが最も好ましい。
【0013】これらポリアミド樹脂は単独でも、また複
数種を併用することもでき、その形態はブレンドでも重
合でも構わない。ポリアミド樹脂の分子量には特に制限
はないが、通常は、25℃の濃硫酸中で測定した相対粘
度が0.5〜10の範囲であり、フィルムの靱性および
成形性の観点から2.0〜8.0がより好ましく、特に
は3.5〜6.0の範囲のものが好ましい。
【0014】本発明において層間化合物は、本発明のガ
スバリヤー性ポリアミド成形体に微分散し、ポリアミド
成形体の透明性、靱性、表面平滑性、熱水収縮性を悪化
させずに、ポリアミド成形体のガスバリヤー性を向上さ
せる機能を果たす。
【0015】本発明において層間化合物のホストとして
用いられる層状珪酸塩としては、1:1型層状珪酸塩、
即ち、カオリナイト、ディッカイト、ハロイサイト、ア
ンチゴナイト、クリソタイル等や、2:1型層状珪酸
塩、即ち、モンモリロナイト、ヘクトライト、フッ素ヘ
クトライト、サポナイト、バイデライト、スブチンサイ
ト、バーミキュライト等のスメクタイト類、白雲母、金
雲母等の雲母類、フッ素金雲母、フッ素白雲母、K型フ
ッ素テニオライト、K型四珪素雲母等の膨潤性合成雲母
等、Li型フッ素テニオライト(下記式a)、Na型フ
ッ素テニオライト(下記式b)、Na型四珪素フッ素雲
母(下記式c)等の膨潤性合成フッ素雲母、マーガライ
ト、パイロフィライト、タルク、緑泥石等などが挙げら
れる。表面外観、製品着色、ガスバリヤー性の観点か
ら、中でもモンモリロナイト、ヘクトライト、フッ素ヘ
クトライト、膨潤性合成フッ素雲母等が好ましく、モン
モリロナイト、膨潤性合成フッ素雲母等がより好まし
く、特には膨潤性合成フッ素雲母が好ましい。
【0016】
【化1】 LiMg2 Li(Si4 10)F2 ・・・・・・(a) NaMg2 Li(Si4 10)F2 ・・・・・・(b) NaMg2.5 (Si4 10)F2 ・・・・・・(c)
【0017】(尚、式a,b,cは理想的な組成を示し
たものであり、厳密に一致している必要はない。) また本発明に使用される層状珪酸塩は陽イオン交換容量
(CEC)が、30ミリ当量/100g以上が好まし
く、50ミリ当量/100g以上がより好ましく、特に
は70ミリ当量/100g以上であるのが好ましい。陽
イオン交換容量は、メチレンブルーの吸着量測定により
求められる。陽イオン交換容量が30ミリ当量/100
g未満では、層の分散性を向上させる目的で行われる層
間への有機オニウムイオンのインターカレーション量が
不充分となる場合がある。また層状珪酸塩の平均アスペ
クト比はガスバリヤー性の向上効果の観点から、80以
上であり、好ましくは100以上、より好ましくは15
0以上が好適である。アスペクト比が80未満であると
ガスバリヤー性の向上効果が現れない。層状珪酸塩の平
均アスペクト比の値は、透過型電子顕微鏡を使用して撮
影した電子顕微鏡写真から求めた。
【0018】本発明における成形体中の層状珪酸塩の添
加量は灰分量として、0.1〜10重量%であり、0.
5〜8.0重量%がより好ましく、特には1.0〜5.
0重量%が好ましい。灰分量が0.1重量%未満である
と、ガスバリヤー性の改良の効果が見られず、10重量
%をこえると成形体表面にブツや柚肌等が現れる他、成
形体の靱性も著しく低下する。成形体中の灰分量とは成
形体は約3.0g精秤し、窒素雰囲気下650℃の温度
で2時間加熱分解させた後の残査重量より算出したもの
である。ただし、この条件で予め測定した純粋なポリア
ミド樹脂の残査により補正した値である。上記層状珪酸
塩は単独でも複数種を混合して使用しても構わない。
【0019】本発明において層間化合物のゲストとして
用いられる有機オニウムイオンは、炭素数8以上の炭化
水素鎖を少なくとも1つ有する4級有機オニウムイオン
であり、アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、ス
ルホニウムイオン、複素芳香環由来のオニウムイオン等
に代表される構造を持つものである。これらのうちでは
経済性、入手容易性、化学的安定性の観点から、アンモ
ニウムイオン、ホスホニウムイオンが好適に使用でき
る。
【0020】アンモニウムイオンとしては、下記(d)
においてR1 が炭素数8以上の炭化水素鎖であり、
2 ,R3 ,R4 が炭素数1以上の炭化水素鎖であるア
ンモニウム等、下記式(d)においてR1 ,R2 が炭素
数8以上の炭化水素鎖であり、R 3 ,R4 が炭素数1以
上の炭化水素鎖であるアンモニウム等、また下記式
(e)のように炭素数1以上の炭化水素鎖R5 ,R6
7 とポリエチレングリコール鎖1つ(以下ポリエチレ
ングリコール鎖は〔PEG〕と表す)を有するアンモニ
ウム等、下記式(f)のように炭素数1以上の炭化水素
鎖R8 ,R9 と〔PEG〕鎖2つを有するアンモニウム
等、下記式(g)に示すような炭素数8以上のω−アミ
ノカルボン酸のアンモニウム等が挙げられる。
【0021】
【化2】
【0022】(式−e,f中、R5 ,R6 ,R7
8 ,R9 は独立に炭素数20以下のアルキル基を表
し、m,nは0以上30以下の整数であり、8≦m+n
≦60、好ましくは15≦m+n≦30である。)
【0023】
【化3】H3 + (CH2 n-1 COOH・・・(g)
【0024】中でも、アンモニウムイオンとしては、式
(d)においてR1 ,R2 が炭素数8以上の炭化水素鎖
であり、R3 ,R4 が炭素数1以上の炭化水素鎖で表さ
れるアンモニウム等、式(f)においてR8 ,R9 が炭
素数1以上の炭化水素鎖であり〔PEG〕鎖2つを有す
るアンモニウム等、式(g)に示すような炭素数8以上
のω−アミノカルボン酸のアンモニウム等が好ましく、
より好ましくは式(d)においてR1 ,R2 が炭素数8
以上の炭化水素鎖であり、R3 ,R4 が炭素数1以上の
炭化水素鎖で表されるアンモニウム、式(g)に示され
る炭素数8以上のω−アミノカルボン酸のアンモニウム
等が、特には式(g)に示される炭素数8以上のω−ア
ミノカルボン酸のアンモニウム等が好ましい。
【0025】ホスホニウムイオンとしては、下記式
(h)においてR10が炭素数8以上の炭化水素鎖であ
り、R11,R12,R13が炭素数1以上の炭化水素鎖であ
るホスホニウム等、下記式(h)においてR10、R11
炭素数8以上の炭化水素鎖であり、R12,R13が炭素数
1以上の炭化水素鎖であるホスホニウム等、また下記式
(i)のように炭素数1以上の炭化水素鎖のR14
15,R16と〔PEG〕鎖1つを有するホスホニウム
等、下記式(j)のように炭素数1以上の炭化水素鎖R
17,、R18と〔PEG〕鎖2つを有するホスホニウム等
が挙げられる。
【0026】
【化4】
【0027】(式−i,j中、R14,R15,R16
17,R18は独立に炭素数20以下のアルキル基を表
し、m,nは0以上30以下の整数であり、8≦m+n
≦60、好ましくは15≦m+n≦30である。)
【0028】中でも、ホスホニウムイオンとしては、式
(h)においてR10,R11が炭素数8以上の炭化水素鎖
でありR12,R13が炭素数1以上の炭化水素鎖であるホ
スホニウム等、また式(j)のように炭素数1以上の炭
化水素鎖R17,R18と〔PEG〕鎖2つを有するホスホ
ニウム等が好ましく、式(h)においてR10,R11が炭
素数8以上の炭化水素鎖でありR12,R13が炭素数1以
上の炭化水素鎖であるホスホニウムがより好ましい。こ
れらのうちでは経済性、入手容易性の観点から4級有機
アンモニウムイオンが好適に使用できる。
【0029】これらのオニウムイオンの有する最長アル
キル鎖の炭素数は8以上、中でも8〜30であり、好ま
しくは10〜24であり、12〜20のものがより好ま
しい。炭素数が8未満あるいは31以上であると、フィ
ルムにブツ・柚膚が激しく現れ、更にガスバリヤー性や
熱水収縮率が低下する。またこれらの4級有機オニウム
イオンは単独でも複数種類の混合物として使用しても構
わない。
【0030】本発明において使用される層間化合物は任
意の方法で製造すれば良いが、層状珪酸塩の層間金属カ
チオンと4級有機オニウムイオンがイオン交換により層
間に挿入されたもの、すなわちイオン交換処理を行った
層間化合物(以下「変性層状珪酸塩」という。)が用い
られる。層状珪酸塩への4級有機オニウムイオンの挿
入、すなわちイオン交換処理、を行わない層状珪酸塩を
使用すると表面外観、透明性、ガスバリヤー性、機械的
物性、熱水収縮率(フィルムの場合)が著しく低下する
ため好ましくない。イオン交換処理方法に特に制限はな
いが、通常、水中において層状珪酸塩と4級有機オニウ
ムイオンを室温下で攪拌混合しイオン交換させる方法が
好ましい。
【0031】本発明のカスバリヤー性ポリアミド成形体
の好ましい4つの製造法を以下に詳しく説明する。本発
明の製造法は、層状珪酸塩の一次粒子のうち平均粒径1
〜50ミクロンの範囲にあり、かつ100ミクロン以上
を含まない範囲のものを分級分取する分級工程、層状珪
酸塩の層間金属イオンと4級有機オニウムイオンをイオ
ン交換して有機オニウムイオンを層間に挿入し変性層状
珪酸塩とするイオン交換処理工程、変性層状珪酸塩の一
次粒子のうち平均粒径1〜80ミクロンの範囲にあり、
かつ300ミクロン以上を含まない範囲のものを分級分
取する分級工程、ポリアミド樹脂と変性層状珪酸塩をポ
リアミド樹脂の溶融温度以上の条件下で機械的剪断によ
り混合し層状珪酸塩をポリアミド樹脂中に分散させる混
合工程、フィルムまたはシートあるいはその他のガスバ
リヤー性成形体として成形する成形工程から成る。
【0032】第一の製造方法では、層状珪酸塩のイオン
変換処理工程に始まり、分級工程、混合工程、成形工程
の順に進む4工程からなることを特徴としている。第二
の製造方法では、層状珪酸塩の分級工程に始まり、イオ
ン交換処理工程、混合工程、成形工程の順に進む4工程
からなることを特徴としている。第三の製造方法では、
層状珪酸塩の分級工程に始まり、イオン交換処理工程、
変性層状珪酸塩の分級工程、混合工程、成形工程の順に
進む5工程からなることを特徴としている。
【0033】これら3つの製造法のうち、表面外観、ガ
スバリヤー性、透明性、機械物性の観点からは、第一の
方法と第三の方法がより好ましく、特には第三の製造方
法が好ましい。また第四の製造方法として第一から第三
のうちのいづれかの製造方法を用い、灰分として5〜2
0重量%の層状珪酸塩とポリアミド樹脂を複合化した高
濃度マスターバッチを製造した後、灰分として0.1〜
10重量%となるように同種または異種ポリアミド樹脂
とドライブレンドし溶融混合した後、成形する製造方法
が挙げられる。第四の製造法において、製造されるマス
ターバッチの灰分量は、灰分として5.0〜20重量%
であり、より好ましくは8.0〜18重量%、特には1
0〜15重量%である。灰分量が20重量%をこえる
と、表面外観、ガスバリヤー性、透明性、機械的物性、
熱水収縮率(フィルムの場合)が著しく低下し、5.0
重量%未満であると経済性の面で効果に劣る。また第四
の製造方法に用いられる分級処理は、表面外観、ガスバ
リヤー性、透明性、機械的物性、熱水収縮率(フィルム
の場合)の観点から第一の製造方法と第三の製造方法が
より好ましく、特には第三の製造方法が好ましい。
【0034】分級工程について更に詳しく説明する。分
級工程は特に制限されず、層状珪酸塩または変性層状珪
酸塩を所望の平均粒径範囲のものにふるい分け、分取可
能な分級方法ならば構わないが、経済性の観点から分級
処理と同時に粉砕処理を行うことが好ましい。
【0035】粉砕処理としては、乳鉢、遠心型ミル、ロ
ーラミル、エロフォールミル、ボールミル、遊星粉砕
機、ジェット粉砕機などが挙げられるが、層状珪酸塩の
アスペクト比低下を極力抑えるためには、エロフォール
ミル、ボールミル、ジェット粉砕機が好ましく、ボール
ミル、ジェット粉砕機がより好ましく、特にはジェット
粉砕機が好ましい。
【0036】分級処理としては、乾式分級、湿式分級の
どちらでも構わないが、湿式分級では分級後に乾燥処理
が必要となるため、経済性の面から乾式分級が好まし
い。乾式分級ではふるい分け式や風力分級式が挙げられ
るが、分級効率の観点から風力分級式が好ましい。
【0037】分級工程を省いた変性層状珪酸塩を使用す
ると、フィルム、シート等の成形体にはブツが多く、表
面は柚肌状に爛れてしまうのみならず、透明性、ガスバ
リヤー性の向上効果、機械的物性、熱水収縮率(フィル
ムの場合)も低下する。
【0038】本発明に用いる分級された層状珪酸塩の平
均粒径は1〜50ミクロンの範囲であり、好ましくは1
〜30ミクロン、最も好ましくは1〜15ミクロンであ
る。平均粒径が1ミクロン未満の分級された層状珪酸塩
を使用するとガスバリヤー性の向上が見られなくなり、
平均粒径が50ミクロンをこえる層状珪酸塩をイオン交
換処理工程に用いると、それを使用して製造したポリア
ミド成形体にはフィルム、シート表面にはブツが多く柚
膚状にただれる他にガスバリヤー性、透明性、熱水収縮
性、機械的物性も著しく低下する。さらに、分級された
層状珪酸塩中には粒径100ミクロン以上の粒子を含ま
ないことが必要であり、好ましくは80ミクロン以上、
より好ましくは60ミクロン以上、特には40ミクロン
以上の粒径を含まないことが好ましい。粒径100ミク
ロン以上の粒子が混入していると、表面にブツ、柚膚が
現れる他にガスバリヤー性の向上効果が少なく、透明
性、熱水収縮性、機械的物性も著しく低下する。
【0039】また、本発明に用いる分級された変性層状
珪酸塩の平均粒径は1〜80ミクロンの範囲であり、好
ましくは1〜50ミクロン、最も好ましくは1〜20ミ
クロンである。平均粒径が1ミクロン未満の分級された
変性層状珪酸塩を使用するとガスバリヤー性の向上が見
られなくなり、平均粒径が80ミクロンをこえる変性層
状珪酸塩を使用するとフィルム、シート表面にはブツが
多く柚膚状にただれる他にガスバリヤー性、透明性、熱
水収縮性、機械的物性も著しく低下する。更に本発明に
用いる分級された変性層状珪酸塩中には粒径300ミク
ロン以上の粒子を含まないことが必要であり、好ましく
は200ミクロン以上、より好ましくは150ミクロン
以上、特には100ミクロン以上の粒径を含まないこと
が好ましい。粒径300ミクロン以上の粒子が混入して
いると、表面にブツ、柚膚が現れる他にガスバリヤー性
の向上効果が少なく、透明性、熱水収縮性、機械的物性
も著しく低下する。
【0040】本発明における混合工程について分級され
た変性層状珪酸塩とポリアミド樹脂との混合方法には特
に制限はないが、混合方法としてはポリアミド樹脂が溶
融された状態であって機械的剪断下に行われることが好
ましい。例えば、ポリアミドの溶融重合途中ないしは溶
融重合後チップ化前に添加し攪拌混合する方法、あるい
はチップ化後のポリアミド樹脂に添加し、押出機等の混
練機にて溶融混合する方法等の任意の方法で混合可能で
あるが、生産性、簡便性、汎用性の観点から、混練機を
用いた方法が好ましい。中でも、剪断効率の高い二軸押
出機の使用が好ましい。
【0041】本発明における成形方法には、溶融状態の
複合化樹脂をフィルム状、シート状、ボトル状、タンク
状等ガスバリヤー性の要求される用途に適した形状に成
形する限りにおいて特に制限はない。またポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、無水マレイン酸等による酸変性エ
チレン−α−オレフィン共重合体、アイオノマー樹脂等
の他熱可塑性樹脂と積層して使用することも可能であ
る。本発明のポリアミド成形体中に分散する層状珪酸塩
の層間距離は50オングストローム以上であることが好
ましい。
【0042】本発明の目的を損なわない限りにおいて、
必要に応じフュームドシリカ、タルク、カオリナイト、
ガラスビーズ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、硫酸
カルシウム、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無機
充填材、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレンビニルアルコール共重
合体、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラスト
マー、ポリエステルエーテルアミド、ポリエーテルエラ
ストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー又はその酸
変性品、アクリルゴム、コアシェル型アクリルゴム、ア
イオノマー樹脂、ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリ
カーボネート、芳香族ポリエステル、エポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛等の滑剤、その他ポリアミ
ド樹脂に使用される熱安定剤、紫外線吸収剤、顔料、カ
ーボンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛、酸化防止
剤、可塑剤、帯電防止剤等の添加剤を混合しても良い。
これら添加剤の使用量は通常0.01〜50重量%程度
である。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの記載
例に限定されるものではない。尚実施例中「部」は「重
量部」を示す。
【0044】
【表1】
【0045】1)変性層状珪酸塩の分級処理 ME100、100gを精秤し、室温の脱塩水25リッ
トルに攪拌分散し、ここにME100のCECの1.2
倍当量のジメチルジステアリルアンモニウム塩酸塩を添
加して12時間攪拌した。生成した沈降性の固体をブフ
ナー漏斗を用いて濾別し、次いで30リットルの脱塩水
中で攪拌洗浄後、再び濾別した。この洗浄と濾別の操作
を少なくとも3回行い、洗液の硝酸銀試験で塩化物イオ
ンが検出されなくなるのを確認した。得られた変性ME
100を熱風乾燥(120℃で24時間)し、水分を蒸
発させ乾燥した。乾燥した変性ME100に対して日本
ニューマチック工業株式会社製超音速ジェット粉砕機T
YPE PJM(風力分級タイプ)を使用して分級処理
を行った。変性ME100はそれ以上の処理は行わずに
このまま用いた。その他の層状珪酸塩とゲスト化合物の
場合も同様の操作を行った。この分級処理を後分級処理
と以降記する。
【0046】2)分級された層状珪酸塩にイオン交換処
理を施した変性層状珪酸塩の調製方法 ME100に対して日本ニューマチック工業株式会社製
超音速ジェット粉砕機TYPE PJMを使用して分級
処理を行った。このME100 100gを精秤し、室
温の脱塩水25リットルに攪拌分散し、ここにME10
0のCECの1.2倍当量のジメチルジステアリルアン
モニウム塩酸塩を添加して12時間攪拌した。生成した
沈降性の固体をブフナー漏斗を用いて濾別し、次いで3
0リットルの脱塩水中で攪拌洗浄後、再び濾別した。こ
の洗浄と濾別の操作を少なくとも3回行い、洗液の硝酸
銀試験で塩化物イオンが検出されなくなるのを確認し
た。得られた変性ME100を熱風乾燥(120℃で2
4時間)し、水分を蒸発させ乾燥した。変性ME100
はそれ以上の処理は行わずにこのまま用いた。その他の
層状珪酸塩とゲスト化合物の場合も同様の操作を行っ
た。この分級処理を前分級処理と以降記する。
【0047】3)イオン交換処理前後に分級処理する変
性層状珪酸塩の調製 ME100に対して日本ニューマチック工業株式会社製
超音速ジェット粉砕機TYPE PJM(同時分級タイ
プ)を使用して分級処理を行った。このME100 1
00gを精秤し、室温の脱塩水25リットルに攪拌分散
し、ここにME100のCECの1.2倍当量のジメチ
ルジステアリルアンモニウム塩酸塩を添加して12時間
攪拌した。生成した沈降性の固体をブフナー漏斗を用い
て濾別し、次いで30リットルの脱塩水中で攪拌洗浄
後、再び濾別した。この洗浄と濾別の操作を少なくとも
3回行い、洗液の硝酸銀試験で塩化物イオンが検出され
なくなるのを確認した。得られた変性ME100を熱風
乾燥(120℃で24時間)し、水分を蒸発させ乾燥し
た後、更に超音速ジェット粉砕機TYPE PJMを使
用して分級処理を行った。この変性ME100はこれ以
上の処理は行わずにこのまま用いた。その他の層状珪酸
塩とゲスト化合物の場合も同様の操作を行った。この分
級処理を前後分級処理と以降記する。
【0048】<評価項目と測定方法> (1)灰分量の測定 精秤した約1.5gのポリアミド成形体を窒素雰囲気下
650℃の温度で2時間加熱分解し、残査の重量より算
出した。ただし、同条件で予め純粋なポリアミド樹脂の
分解残査量を測定し補正した。
【0049】(2)引張り試験 ASTM−D638に準拠し、引張強度(kgf/cm
2 )と破断伸び(%)を測定した。 (3)光線透過率 ASTM−D1003に準拠して測定した。
【0050】(4)層状珪酸塩の分散状態 日立製作所(株)製H7000透過型電子顕微鏡により
ASTM片から切り出した超薄切片(約0.2ミクロン
厚)中の層状珪酸塩の分散状態を観察した。 (5)酸素透過度 ASTM−D3985に従い、米国モダンコントロール
社製酸素透過試験機OX−TRAN10/50Hを使用
して、23℃、相対湿度95%の条件で酸素透過度を測
定した。測定試料には、スクリュー直径40mmの単軸
Tダイ押出機を使用し、シリンダー温度260℃、巻き
取りロール温度を30℃とした成形フィルム(厚み約2
5ミクロン)を使用し、25ミクロン厚、1m2 、24
時間当たりの酸素透過量として表した。
【0051】(6)表面外観 目視評価により、フィルム表面のブツ、平滑性を比較し
た。 (7)熱水収縮率 測定試料には40mm単軸Tダイ押出機を使用し、シリ
ンダー温度260℃、巻き取りロール温度30℃とした
成形フィルム(厚み約150ミクロン)を作製した。フ
ィルムを二軸延伸機(TMロング社製)を使用し、TD
方向、MD方向にそれぞれ3×3倍に延伸した後、ヒー
トセット処理(110℃〜140℃)を施した。該二軸
延伸フィルムを80℃の熱水に1分間浸漬した後の収縮
率を測定した。
【0052】(8)平均粒径測定 粒径分布はレーザー回折式粒度分布測定装置(測定範囲
0.1〜1000ミクロン)を使用し決定した。分散溶
媒にはメタノールを用いた。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】[実施例1]ポリアミドA(カプロラクタ
ム/ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸)100部に
対して、前後分級ジメチルジステアリルアンモニウム変
性ME100(a)(図1に粒径分布測定チャートを示
した。)3.0部をドライブレンドした後、ベント付き
二軸押出機(日本精鋼所(株)製、TEX30、同方向
回転スクリュ、バレル温度260℃、スクリュ回転数1
50rpm)を使用し、溶融混練を行いストランドをチ
ップ化した。得られたペレットを用いTダイフィルム、
ASTM引張り試験片を作製し、酸素透過量、引張り物
性、光線透過率、熱水収縮率を測定した。
【0057】[実施例2]前後分級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性ME100(a)1.0部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。
【0058】[実施例3]前後分級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性ME100(a)5.0部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。
【0059】[実施例4]後分級ジメチルジステアリル
アンモニウム変性ME100(b)(図2に粒径分布測
定チャートを示した。)3.0部を使用した以外は、実
施例1と同様にした。
【0060】[実施例5]前分級ジメチルジステアリル
アンモニウム変性ME100(c)(図3に粒径分布測
定チャートを示した。)3.0部を使用した以外は、実
施例1と同様にした。
【0061】[実施例6]前後分級トリメチルステアリ
ルアンモニウム変性ME100(d)3.0部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。
【0062】[実施例7]前後分級12−アミノドデカ
ン酸変性ME100(e)3.0部を使用した以外は、
実施例1と同様にした。
【0063】[実施例8]前後分級トリメチルヘキサデ
シルホスホニウム変性ME100(f)3.0部を使用
した以外は、実施例1と同様にした。
【0064】[実施例9]前後分級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性クニピアF(g)(図4に後分級後
の粒径分布測定チャートを示した。)3.0部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。
【0065】[実施例10]前後分級12−アミノドデ
カン酸変性クニピアF(h)3.0部を使用した以外
は、実施例1と同様にした。
【0066】[実施例11]前後分級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性オスモスN(i)3.0部を使用
した以外は、実施例1と同様にした。
【0067】[実施例12]ポリアミドB(ポリカプロ
ラクタム)を使用した以外は、実施例1と同様にした。
【0068】[実施例13]ポリアミドC(テレフタル
酸/イソフタル酸/ヘキサメチレンジアミン)を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。
【0069】[実施例14]ポリアミドD(アジピン酸
/メタキシリレンジアミン)を使用した以外は、実施例
1と同様にした。但し、ASTM引張り試験片を作製用
には、別途核剤と離型剤を添加したペレットを作製し、
また熱水収縮率測定用の延伸フィルムはヒートセット処
理を施さずに測定した。
【0070】[実施例15]ポリアミドA(カプロラク
タム/アジピン酸/ヘキサメチレンジアミン)100部
に対して、前後分級ジメチルジステアリルアンモニウム
変性ME100(a)15部をドライブレンドした後、
ベント付き二軸押出機(日本製鋼所(株)製、TEX3
0、同方向回転スクリュ、バレル温度260℃、スクリ
ュ回転数150rpm)を使用し、溶融混練を行いペレ
ット化した。得られたペレット20部とポリアミドA8
0部をドライブレンドした後、約30ミクロン厚のフィ
ルム(Tダイ成形機使用)とASTM引張り試験片を作
製した。
【0071】[実施例16]ポリアミドA(カプロラク
タム/アジピン酸/ヘキサメチレンジアミン)100部
に対して、前後分級ジメチルジステアリルアンモニウム
変性ME100(a)3.0部をドライブレンドした
後、ベント付き二軸押出機(日本製鋼所(株)製、TE
X30、同方向回転スクリュ、バレル温度260℃、ス
クリュ回転数150rpm)を使用し、溶融混練を行い
ペレット化した。得られたペレットを用い、約140ミ
クロン厚のフィルム(Tダイ成形機使用)を成形後、二
軸延伸(MD×TD=3×3)し約30ミクロン厚の延
伸フィルムを作製した。延伸フィルムは直ちにヒートセ
ット処理した。
【0072】[比較例1〜4]ポリアミドA〜Dを使用
して、Tダイフィルム、ASTM引張り試験片を作製
し、酸素透過量、引張り試験、光線透過率を測定した。
但し、ポリアミドDのASTM引張り試験片作製用には
別途核剤と離型剤を添加したペレットを作製し、また熱
水収縮率測定用の延伸フィルムにはヒートセット処理を
施さなかった。
【0073】[比較例5]未分級のジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性ME100(j)(図5に粒径分布
測定チャートを示した。)3.0部を使用した以外は、
実施例1と同様にした。フィルムにブツ、柚肌が観察さ
れた他に酸素バリヤー性、熱水収縮率、光線透過率、引
張り伸びが大幅に低下した。
【0074】[比較例6]未分級のジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性クニピアF(k)3.0部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。フィルムにブツ、柚
肌が観察された他に酸素バリヤー性、熱水収縮率、光線
透過率、引張り伸びが大幅に低下した。
【0075】[比較例7]前後分級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性ダイモナイト(l)を使用した以外
は、実施例1と同様にした。フィルムにブツ、柚肌が観
察された他に酸素バリヤー性、熱水収縮率、光線透過率
が低下した。
【0076】[比較例8]前後分級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性SWN(m)を使用した以外は、実
施例1と同様にした。酸素バリヤー性が低下した。
【0077】[比較例9]前後部級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性ME100(a)0.01部を使用
した以外は、実施例1と同様にした。酸素バリヤー性の
向上がなかった。
【0078】[比較例10]前後部級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性ME100(a)15部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。フィルムにブツ、柚
肌が観察された他、引張り伸び、熱水収縮率、光線透過
率が著しく低下した。フィルムのピンホールよりガスバ
リヤー性は評価できなかった。
【0079】[比較例11]市販のME100(n)
2.2部を使用した以外は、実施例1と同様にした。フ
ィルムにブツ、柚肌が観察された他、引張り伸び、熱水
収縮率、光線透過率が著しく低下した。ガスバリヤー性
の向上度は極めて低かった。
【0080】[比較例12]前後分級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性ME100(o)3.0部を使用
した以外は、実施例1と同様にした。ガスバリヤー性向
上度が低かった。
【0081】[比較例13]後分級ジメチルジステアリ
ルアンモニウム変性ME100(p)3.0部を使用し
た以外は、実施例1と同様にした。フィルム表面にブ
ツ、柚肌が現れた他、引張り伸び、熱水収縮率、光線透
過率が著しく低下した。ガスバリヤー性向上度も低かっ
た。
【0082】[比較例14]ポリアミドA(カプロラク
タム/アジピン酸/ヘキサメチレンジアミン)ペレット
を用い、約140ミクロン厚のフィルム(Tダイ成形機
使用)を成形後、二軸延伸フィルムを作製した。
【0083】[比較例15]前後分級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性ME100(a)を灰分量で2.
2重量%となるように、カプロラクタム/アジピン酸/
ヘキサメチレンジアミン共重合ナイロンのナイロン塩水
とともに加圧重合装置に仕込んだ後、重合した。抜き出
しストランドをチップ化したペレットを使用してTダイ
フィルム化した以外は、実施例1と同様にした。フィル
ムにブツ、柚肌が観察された他、ガスバリヤー性、引張
り強度、熱水収縮率が低下した。
【0084】[比較例16]前後分級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性ME100(a)を灰分量で2.
2重量%となるようにポリカプロラクタムの重合に添加
した後、重合した。それ以外は、実施例1と同様にし
た。混練法に比較して、引張り伸び、熱水収縮率の著し
く低下した他に、二軸延伸処理時のフィルム切れが多か
った。
【0085】[比較例17]前後分級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性ME100(a)を灰分量で2.
2重量%となるようにテレフタル酸/イソフタル酸/ヘ
キサメチレンジアミン共重合ナイロンのナイロン塩水に
仕込み重合後、フィルム化した以外は、実施例1と同様
にした。フィルムにブツ、柚肌が観察された他、ガスバ
リヤー性、引張り物性、熱水収縮率が低下した。
【0086】[比較例18]前後分級ジメチルジステア
リルアンモニウム変性ME100(a)を灰分量で2.
2重量%となるようにアジピン酸/メタキシリレンジア
ミン共重合ナイロンのナイロン塩水に仕込み60分攪拌
した後、重合しチップ化したペレットをTダイフィルム
化した以外は、実施例1と同様にした。但し、ポリアミ
ドDのASTM引張り試験片作製用には別途核剤と離型
剤を添加したペレットを作製し、また熱水収縮率測定用
の延伸フィルムにはヒートセット処理を施さなかった。
フィルムにブツ、柚肌が観察された他、ガスバリヤー
性、透明性、引張り強度、引張り伸びが低下した。
【0087】[比較例19]市販ME100(o)を灰
分量で2.2重量%となるようにカプロラクタム/アジ
ピン酸/ヘキサメチレンジアミン共重合ナイロンのナイ
ロン塩水に仕込み60分間攪拌した後、重合しチップ化
したペレットをTダイフィルム化した以外は、実施例1
と同様にした。フィルムにブツ、柚肌が観察され、ガス
バリヤー性の向上度が小さかった他に、透明性、引張り
強度、引張り伸びが低下した。実施例1〜16、比較例
1〜19の配合割合及び評価結果を表1〜5に示した。
【0088】
【表5】
【0089】
【表6】
【0090】
【表7】
【0091】
【表8】
【0092】
【表9】
【0093】
【発明の効果】本発明の製造法で製造されたポリアミド
成形体は、ガスバリヤー性、透明性、機械的物性、熱水
収縮性、表面外観に優れるため、主に食品包装等の分野
で有利に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前後分級ジメチルジステアリルアンモニウム変
性ME100(a)の粒径分布を示すチャート。
【図2】後分級ジメチルジステアリルアンモニウム変性
ME100(b)の粒径分布を示すチャート。
【図3】前分級ジメチルジステアリルアンモニウム変性
ME100(c)の粒径分布を示すチャート。
【図4】前後分級ジメチルジステアリルアンモニウム変
性クニピアF(g)の粒径分布を示すチャート。
【図5】未分級ジメチルジステアリルアンモニウム変性
ME100(j)の粒径分布を示すチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C01B 33/42 C01B 33/42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
    オン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸
    塩をホストとし、炭素数8以上の炭化水素鎖を少なくと
    も1つ有する4級有機オニウムイオンをゲストとする層
    間化合物のうち一次粒子の平均粒径が1〜80ミクロン
    の範囲内にあり、かつ300ミクロン以上の粒径を含ま
    ない層間化合物をポリアミド樹脂に対し、灰分量として
    0.1〜10重量%を添加分散されてなり、分散後の層
    状珪酸塩の層間距離が50オングストローム以上である
    ことを特徴とするガスバリヤー性ポリアミド成形体。
  2. 【請求項2】 ポリアミド樹脂が、ジアミンとジカルボ
    ン酸からなるポリアミド成分を5〜100重量%含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のガスバリヤー性ポリア
    ミド成形体。
  3. 【請求項3】 層状珪酸塩が膨潤性合成フッ素雲母であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のガスバリヤー性ポ
    リアミド成形体。
  4. 【請求項4】 ゲストが炭素数8以上のアルキル基を少
    なくとも1つ有する4級有機ホスホニウムイオンである
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスバリヤー性ポリ
    アミド成形体。
  5. 【請求項5】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
    オン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸
    塩をホストとし、炭素数8以上の炭化水素鎖を少なくと
    も1つ有する4級有機オニウムイオンをゲストとする層
    間化合物のうち一次粒子の平均粒径が1〜80ミクロン
    の範囲内にあり、かつ300ミクロン以上の粒径を含ま
    ない層間化合物をポリアミド樹脂に対し、灰分量として
    0.1〜10重量%の範囲でポリアミド樹脂の溶融下に
    おいて機械的な剪断により混合した後、成形することを
    特徴とするガスバリヤー性ポリアミド成形体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
    オン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸
    塩に対して層間金属カチオンと炭素数8以上の炭化水素
    鎖を少なくとも1つ有する4級有機オニウムイオンとの
    イオン交換処理を行った層間化合物のうち、一次粒径の
    平均粒径が1〜80ミクロンの範囲内にあり、かつ30
    0ミクロン以上の粒径を含まない層間化合物を分取後、
    ポリアミド樹脂に対し灰分量として0.1〜10重量%
    の範囲でポリアミド樹脂の溶融下において機械的な剪断
    により混合した後、成形することを特徴とするガスバリ
    ヤー性ポリアミド成形体の製造方法。
  7. 【請求項7】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
    オン交換容量が30ミリ当量/100g以上かつ一次粒
    径の平均粒径が1〜50ミクロンの範囲内にあり、かつ
    100ミクロン以上の粒径を含まない層状珪酸塩に対し
    て層間金属カチオンと炭素数8以上の炭化水素鎖を少な
    くとも1つ有する4級有機オニウムイオンとのイオン交
    換処理を行った層間化合物をポリアミド樹脂に対し、灰
    分量として0.1〜10重量%の範囲でポリアミド樹脂
    の溶融下で機械的な剪断により混合した後、成形するこ
    とを特徴とするガスバリヤー性ポリアミド成形体の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
    オン交換容量が30ミリ当量/100g以上、かつ一次
    粒径の平均粒径が1〜50ミクロンの範囲内にあり、か
    つ100ミクロン以上の粒径を含まない層状珪酸塩に対
    して層間金属カチオンと炭素数8以上の炭化水素鎖を少
    なくとも1つ有する4級有機オニウムイオンとのイオン
    交換処理を行った層間化合物から、一次粒子の平均粒径
    が1〜80ミクロンかつ300ミクロン以上の粒径を含
    まない層間化合物を分取し、ポリアミド樹脂に対して、
    灰分量として0.1〜10重量%の範囲でポリアミド樹
    脂の溶融下で機械的な剪断により混合した後、成形する
    ことを特徴とするガスバリヤー性ポリアミド成形体の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 平均アスペクト比が80以上、かつ陽イ
    オン交換容量が30ミリ当量/100g以上の層状珪酸
    塩をホストとし、炭素数8以上の炭化水素鎖を少なくと
    も1つ有する4級有機オニウムイオンをゲストとする層
    間化合物のうち一次粒子の平均粒径が1〜80ミクロン
    の範囲内にあり、かつ300ミクロン以上の粒径を含ま
    ない層間化合物をポリアミド樹脂に対し、灰分量として
    5.0〜20重量%を添加、分散されてなる複合化高濃
    度マスターバッチを製造した後、該マスターバッチとポ
    リアミド樹脂とを混合し、灰分量として0.1〜10重
    量%の層間化合物を含むポリアミド樹脂を成形すること
    を特徴とするガスバリヤー性ポリアミド成形体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 層状珪酸塩が膨潤性合成フッ素雲母で
    あることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項
    に記載のガスバリヤー性ポリアミド成形体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5ないし10のいずれか1項に
    記載の製造方法における成形工程の後に、二軸延伸する
    ことを特徴とするガスバリヤー性ポリアミド成形体の製
    造方法。
JP15692596A 1996-06-18 1996-06-18 ガスバリヤー性ポリアミド成形体およびその製造方法 Pending JPH101608A (ja)

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