JPH101598A - ポリエステル組成物及びフイルム - Google Patents
ポリエステル組成物及びフイルムInfo
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- JPH101598A JPH101598A JP15242696A JP15242696A JPH101598A JP H101598 A JPH101598 A JP H101598A JP 15242696 A JP15242696 A JP 15242696A JP 15242696 A JP15242696 A JP 15242696A JP H101598 A JPH101598 A JP H101598A
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Abstract
たときの走行性、表面均一性、耐摩耗性に優れたポリエ
ステル組成物を提供する。 【解決手段】体積平均粒子径が0.01〜3.0μm、
下記に示される相対標準偏差が0.5以下であるリン酸
カルシウム粒子を0.001〜10重量%含有すること
を特徴とするポリエステル組成物。 【数1】
Description
成物に関する。さらに詳しくは、耐摩耗性、表面均一
性、および走行性に優れたフイルムを得るのに適したポ
リエステル組成物に関する。
リエチレンテレフタレートは優れた力学特性、化学特性
を有しており、フイルム、繊維などの成型品として広く
用いられている。
工する際に、走行性不良のため生産性が低下するという
問題があった。この様な問題を解決する方法として、従
来よりポリエステル中に粒子を分散せしめ、成型品の表
面に凹凸を付与する方法が行われている。この方法は、
走行性の問題解決には有効であるが、成型品とした場合
には耐摩耗性、耐スクラッチ性を満足すべきレベルとす
ることができない。
摩耗性が低い場合、磁気テープの製造工程中にフイルム
の摩耗粉が発生し易くなり、磁性層を塗布する工程で塗
布抜けが生じ、その結果、磁気記録の抜け(ドロップア
ウト)などを引き起す。また、磁気テープを使用する際
は多くの場合、記録、再生機器などと接触しながら走行
させるため、接触時に生じる摩耗粉が磁性体上に付着
し、記録、再生時に磁気記録の抜け(ドロップアウト)
を生じる。
プ製造工程中においても、また磁気テープとして使用す
る場合に置いても、走行性、耐摩耗性を有することが必
要である。
を添加する方法(外粒法)や触媒残渣により粒子を析出
させる方法(内粒法)などの検討がなされており、例え
ば前者では特開昭62ー172031号公報(シリコー
ン粒子)、特開平5ー3377号公報(球状シリカ、お
よび炭酸カルシウム)、特開平5ー4412号公報(球
状シリカ)、特開平5ー4413号公報(球状シリカ)
などが挙げられる。これらの粒子は、均一な表面をつく
るには適しているが、その一方でPETとの親和性に乏
しく、しばしば脱落してトラブルの原因となることもあ
るため、表面処理などによって、ポリエステルとの親和
性を向上させる検討も行われており、例えば、特開昭6
3ー221158号公報や特開昭63ー280763号
公報(コロイダルシリカ粒子表面をグリコール基で改質
する)、特開昭63ー312345号公報(コロイダル
シリカ粒子表面をカップリング剤で改質する)、特開昭
62ー235353号公報(炭酸カルシウム粒子をリン
化合物で表面処理する)、特開平2ー222887号公
報(スルホン酸基、またはカルボキシル基を有する芳香
族化合物による表面処理)等が提案されているが、いま
だ耐摩耗性、耐スクラッチ性の改良効果は不十分であ
る。このほかにも、特開昭47ー9032号公報(リン
酸カルシウム)、特開昭47ー9033号公報(リン酸
カルシウム)などが挙げられるが、これらについては、
粒子の形状が不定形であり、粒度分布においては粗粒が
多く、表面均一性、耐摩耗性などにおいてもいまだ不十
分であり、改善の余地がある。
4号公報(アルカリ金属塩)や特開昭40ー3291号
公報(テレフタル酸塩)、特開昭48ー61556号公
報(リチウム元素含有)、特開昭51ー112860号
公報(リチウム元素、カルシウム元素、リン元素を含
有)等が提案されており、これらの内粒は特異な表面突
起をつくることで知られているが、その表面突起は比較
的柔らかく、外粒法に比べて傷がつきやすく、いまだ改
善の余地がある。
進み、より機能性の高いフイルム原料の開発が望まれる
なか、従来の製品では、走行性、耐摩耗性において必ず
しも十分とはいいがたく、さらなる改善が求められてい
る。
た従来技術の欠点を解消することにあり、特定の粒子を
ポリエステル中に含有せしめることにより、ポリエステ
ルの成形性、フイルムなどに成形したときの走行性、表
面均一性、耐摩耗性に優れたポリエステル組成物を提供
することにある。
体積平均粒子径が0.01〜3.0μm、下記に示され
る相対標準偏差が0.5以下であるリン酸カルシウム粒
子を0.001〜10重量%含有することを特徴とする
ポリエステル組成物により達成される。
フイルムを形成しうるものならどのようなものでもよ
く、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメ
チレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンー2,6ーナフタレン
ジカルボキシレート、ポリエチレンー1,2ービス(2
ークロロフェノキシ)エタンー4,4’ージカルボキシ
レートなどが好ましく挙げられるが、ポリエチレンテレ
フタレートあるいはポリエチレンー2,6ナフタレンジ
カルボキシレートが特に好ましい。また、特に機械的強
度などが必要な高級用途の場合は、ポリエチレンー2,
6ナフタレンジカルボキシレートが好適である。
してアジピン酸、イソフタル酸、セバシン酸、フタル
酸、4,4ージフェニルジカルボン酸などのジカルボン
酸およびそのエステル形成性誘導体、ポリエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリプロピレングリコ
ールなどのジオキシ化合物、p−(βーオキシエトキ
シ)安息香酸などのオキシカルボン酸およびそのエステ
ル形成性誘導体などを共重合することができるが、その
共重合量は、全ポリエステル繰返し単位に対して20m
ol%以下であることが、ポリエステルの熱安定性、寸
法安定性などの点から好ましい。
耐摩耗性、易滑性等の点から、体積平均粒子径が0.0
1〜3.0μmであることが好ましく、さらには0.0
3〜2.0μm、特には0.5〜1.5μmであること
が好ましい。また、耐摩耗性、表面均一性などの点か
ら、下記式に示される相対標準偏差が0.5以下である
ことが好ましく、特に0.2以下であることが好まし
い。
の十分な発現などの点から、0.001〜10重量%で
あることが好ましく、特に0.005〜5重量%である
ことが好ましい。また、ポリエステルとの親和性、表面
反応性などの点から、比表面積としては10m2 /g以
上であることが好ましい。
の親和性、表面反応性等の点から、カルシウム原子/リ
ン原子比が1.3〜2.2であることが好ましく、特に
1.5〜2.2であることが好ましい。また、該粒子
が、水酸基を有する場合には、ポリエステルとの親和
性、再溶融時の熱安定性などの点から、水酸基/カルシ
ウム原子のモル比が0.45〜0.55であることが好
ましい。さらに、該粒子のポリエステルとの親和性、表
面反応性、耐摩耗性等の点から、ポリエステル中の該粒
子1gに対し、カルボン酸金属塩を10ー5mol以上該
粒子表面に有することが好ましく、特には2×10ー5以
上であることが好ましい。
10%変形させたときの強度(S10)が 5kgf/mm2 ≦S10≦40kgf/mm2 の関係を満足することが耐摩耗性、表面突起の強度など
の点から好ましく、より好ましくは、 10kgf/mm2 ≦S10≦25kgf/mm2 である。
性、走行性、フイルム表面の突起形状の点から、該粒子
の70%以上の粒子が、長径/短径比が1.5以上であ
ることが好ましい。
から、球相当平均一次粒子径が0.005〜0.2μm
の微細粒子からなる凝集型粒子であることが好ましい。
明の効果を妨げない範囲において、表面処理を施すこと
ができる。表面処理剤としては、例えば、ト゛デシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン
酸リチウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジアルキルスル
ホコハク酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸のホルマ
リン縮合物塩などのアニオン系界面活性剤、ポリオキシ
フェノールエーテル、ポリエチレングリコールモノステ
アレート、ステアリン酸モノステアレートなどの非イオ
ン性界面活性剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコールなどの水溶性の合成
高分子、ゼラチン、デンプンなどの水溶性の天然高分
子、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性の半合成
高分子、シラン系や、チタン系のカップリング剤、リン
酸、亜リン酸、ホスホン酸およびこれらの誘導体などの
リン化合物など を用いることができる。
て、成形性、透明性、静電キャスト性などの機能性向上
のために、ワックス、改質剤、難燃剤などの他の化合物
を添加してもかまわない。
粒子以外の粒子を本発明の効果を妨げない範囲において
添加しても構わない。この時、好適に用いられる粒子と
しては、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸
アルミニウム、酸化チタン、二酸化ケイ素、球状の各種
有機粒子等が挙げられるが、これ以外の粒子を用いても
構わない。
リエステルへの配合に当っては、重合反応系に直接添加
する方法以外にも、例えば該粒子を溶融状態のポリエス
テルへ練り込む方法などでも可能である。前者の重合反
応系に添加する際の添加時期は任意であるが、エステル
交換反応前、またはエステル交換反応後、およびエステ
ル交換反応後から重合反応の減圧開始直前までの間が好
ましい。後者の練り混みの場合は粒子を乾燥してポリエ
ステルに練り込む方法でもスラリー状態で減圧しながら
直接練り込む方法でもかまわない。
物は、目的に応じて、希釈用ポリエステルなどの他のポ
リエステル組成物とブレンドして用いてもかまわない。
のような方法によってフイルムに成形することが得き
る。
した後、直ちに押出機に供給する。このペレットを26
0〜350℃で溶融し、ダイよりシート状に押出し、キ
ャスティイングロール上で冷却、固化させて未延伸フイ
ルムを得る。次に、この未延伸フイルムを二軸延伸する
のが好ましい。延伸方法としては、逐次二軸延伸法、同
時二軸延伸法、あるいはこのように延伸したフイルムを
再度延伸する方法などを用いてもよい。ポリエステルの
組成によるが、例えば、磁気記録媒体用フイルムとして
十分な弾性率を得るには最終的な延伸面積倍率(縦倍率
×横倍率)を6以上とすることが好ましい。
め、150〜260℃の温度範囲で1〜60秒程度の熱
処理を行うことが好ましい。
般成型品、繊維など特に用途は限定されないが、特に磁
気テープ用ベースフイルムに好適である。
フイルムは単層フイルムとして、また積層フイルムとし
てでも用いられる。積層フイルムの場合、少なくとも一
層を構成するフイルムとして本発明のフイルムを用いる
と、フイルム表面の耐摩耗性、走行性が良好となるので
好ましい。さらには、走行性、ダビング性の点から、本
発明のポリエステル組成物からなるフイルムが、積層フ
イルムの最表層の一つであることが好ましい。フイルム
の積層方法としては、溶融共押出しなどの公知の方法を
用いることができる。
カルシウム以外の外部添加型粒子(ここでいう外部添加
粒子とは、内部析出型粒子以外のすべての外部添加型の
粒子であり、その組成は、ポリエステルに不溶であれ
ば、無機、有機を問わない。)として酸化アルミニウム
粒子を併用し、かつ、酸化アルミニウム粒子よりリン酸
カルシウム粒子の体積平均粒子径が大きいとき、それぞ
れの粒子が異なる層に含有されていてもよいが、走行
性、ダビング性の点から、リン酸カルシウム粒子と酸化
アルミニウム粒子が少なくとも片面側の同じ最表層に含
有することが好ましく、この時のリン酸カルシウム粒子
を含有するフイルムの層の厚さtとしては、走行性、表
面均一性などの点からリン酸カルシウム粒子の平均粒径
dとの関係が、0.2d≦t≦10dであることが好ま
しく、より好ましくは0.5d≦t≦5d、特に0.5
d≦t≦3dであることが好ましい。
ウム粒子が異なる層に含有される場合のリン酸カルシウ
ム粒子を含有するフイルムの厚さtとしては、走行性、
表面均一性などの点から、リン酸カルシウム粒子の粒径
dとの関係が、0.2d≦t≦10dであることが好ま
しく、より好ましくは0.5d≦t≦10d、特に0.
5d≦t≦3dであることが好ましい。さらには、走行
性、耐摩耗性、ダビング性の点から、リン酸カルシウム
粒子を含有するフイルムの層の外側に、酸化アルミニウ
ム粒子を含有する層が最外層として存在していることが
好ましく、その最外層の厚さとしては、耐摩耗性、走行
性、表面均一性などの点から、0.005〜1.0μm
であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.
5μm、特に0.02〜0.3μmであることが好まし
い。
などの点から、少なくとも片面の突起個数が2×103
〜5×105 個/mm2 であることが好ましく、より好
ましくは、3×103 〜4×105 個/mm2 であり、
特には5×103 〜3×105 個/mm2 であることが
好ましい。
さらに詳細に説明する。
ロフェノール(OCP)1lに100℃で溶解する。次
に、このポリマー溶液を遠心分離器にかけ、粒子を分離
する。さらにこの分離粒子に付着しているポリマーをオ
ルソクロロフェノール100ml、100℃で溶解し、
遠心分離する。このような操作を3回繰返した後に、残
った粒子をアセトンで十分に洗浄するこうして得られた
粒子について、BioーRad Digilab社製
FTS60A/896を用いて、FT−IRによる分析
を行った。
均一次粒子径、粒度分布の測定および相対標準偏差σの
計算 粒子をポリエステルに配合し0.2μmの厚みの超薄片
にカッティング後、透過型電子顕微鏡で、少なくとも5
0個の粒子について観察し測定を行った。相対標準偏差
σ、平均粒径の計算式は下記のとおりである。
型)を使用して、負荷速度:0.0145gf/sで、
0〜1gfまでの負荷を加えて変形量を測定した。この
測定を10回行い、そして、粒子が10%変形したとき
の荷重P(kgf)の平均値から、下記式の従いS10を
計算した。
f) d:体積平均粒径(mm) である。
用い、針径2μm、荷重70mg、測定基準長0.25
mmの条件下で測定した中心線平均粗さを採用した。
レス製SUS−304製ガイドロールに一定張力で高
速、長時間すり付け、ガイドロール表面に発生する白粉
量によって次のようにランク付した。
のをテープ走行試験機SFT−700型(横浜システム
研究所(株)製)を使用し、20℃、60%RH雰囲気
で走行させ、初期の摩擦係数を下記の式より求めた(フ
イルム幅は1/2インチとした)。
ド径は6mmφであり、ガイド材質はSUS27(表面
祖度0.2S)、巻付け角は90°、走行速度は3.3
cm/秒である。この測定によって得られたμkが0.
3以下の場合は摩擦係数:良好、0.3を越える場合は
摩擦係数:不良と判定した。
ニクス(株)製)と断面測定装置(PMS−1、エリオ
ニクス(株)製)において、フイルム表面の平面の高さ
を0として走査したときの突起高さ測定値を画像処理装
置(IBAS2000、カールツァイス(株)製)に送
り、画像処理装置状にフイルム表面突起画像を再構築す
る。次に、この表面突起画像で突起部分を2値化して得
られた個々の突起部分の中で最も高い値を突起の高さと
し、これを個々の突起について求める。この測定を場所
を変えて500回繰返し20nm以上の高さのものを突
起とし、突起個数を求めた。また走査型電子顕微鏡の倍
率は1000〜8000倍の間を選択する。なお、場合
によっては、高精度干渉式3次元表面解析装置(WYK
O社製TOPOー3D、対物レンズ:40〜200倍、
光解像度カメラ使用が有効)を用いて得られる高さ情報
を上記SEMの値に読み替えて用いてもよい。
m2 、比表面積が20m2/g、カルシウム原子/リン
原子比が1.67であるリン酸カルシウム粒子を10重
量部、エチレングリコール90重量部を混合して常温下
2時間ヂィゾルバーで撹拌処理し、リン酸カルシウム粒
子のエチレングリコールスラリー(A)を得た。
平均粒子径0.1μm、比表面積が120m2 /gであ
る酸化アルミニウム粒子を10重量部、エチレングリコ
ール90重量部を常温下2時間ディゾルバーで撹拌処理
し酸化アルミニウム粒子のエチレングリコールスラリー
(B)を得た。
量%、熱分解温度が390℃であるスチレンージビニル
ベンゼン共重合体粒子を10重量部、エチレングリコー
ル90重量部を常温下2時間ディゾルバーで撹拌処理
し、スチレンージビニルベンゼン共重合体スラリー
(C)を得た。
グリコールに、触媒として酢酸マグネシウムを加えてエ
ステル交換反応を行った後、反応生成物に先に調整した
スラリー(A)、スラリー(B)、スラリー(C)、触
媒の三酸化アンチモン、および耐熱安定剤としてトリメ
チルホスフェートを加え重縮合反応を行い、ポリエチレ
ンテレフタレートを得た。
0℃で溶融、押出し、その後、90℃で縦横それぞれ3
倍延伸し、さらにその後、220℃で15秒間熱処理
し、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレート二軸延
伸フイルムを得た。
0.022μm、摩擦係数μk=0.24、耐摩耗性評
価A級、表面突起個数20000個/mm2 であり、耐
摩耗性および走行性が非常に優れたフイルムであった。
また、透過型電子顕微鏡による評価を行ったところ、リ
ン酸カルシウムの体積平均粒子径は0.5μm、相対標
準偏差σは0.13、球相当平均一次粒子径が0.05
μm、長径/短径比が1.55であった。
シウムを1重量%含有するポリエチレンテレフタレート
を生成させ、実施例(A)(1)にある方法でカルボキ
シレート量を測定した結果2.8×10ー4molであっ
た。
量、各種触媒などを変更し、実施例1と同様の方法で二
軸延伸ポリエステルフイルムを得た。これらの結果を表
1に示した。これらのフイルムが良好な耐摩耗性および
走行性を有していることがわかる。
カルボキシレートである以外は、実施例1と同様にして
二軸延伸フイルムを得た。
種のみを添加する以外は全く実施例1と同様にしてポリ
エチレンテレフタレート組成物(X)を得た。
共重合体のみを添加する以外は全く実施例1と同様にし
てポリエチレンテレフタレート組成物(Y)を得た。
層未延伸フイルムを得た。この時の押出し温度は290
℃とした。その後、90℃で縦横にそれぞれ3倍延伸
し、さらにその後、220℃で20秒間熱処理し、積層
二軸延伸フイルムを得た。
0.3μm、8μmであった。
すようにRa=0.021μm、耐摩耗性評価A級、摩
擦係数μk=0.21であり、耐摩耗性および走行性に
非常に優れたフイルムであった。
ルボキシレートである以外は、実施例7と同様にして二
軸延伸フイルムを得た。
同様の方法で二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。こ
れらのフイルムの評価結果を表3に示した。これらのフ
イルムは、耐摩耗性、走行性をともに満足できるフイル
ムではなかった。
イルムとした場合、耐摩耗性、走行性に優れ磁気記録媒
体用途などに好適である。
Claims (13)
- 【請求項1】 体積平均粒子径が0.01〜3.0μ
m、下記に示される相対標準偏差が0.5以下であるリ
ン酸カルシウム粒子を0.001〜10重量%含有する
ことを特徴とするポリエステル組成物。 【数1】 - 【請求項2】 リン酸カルシウム粒子の比表面積が10
m2 /g以上であることを特徴とする請求項1記載のポ
リエステル組成物。 - 【請求項3】 リン酸カルシウム粒子中のカルシウム原
子/リン原子の比が1.3〜2.2であることを特徴と
する請求項1または2記載のポリエステル組成物。 - 【請求項4】 カルボン酸金属塩をリン酸カルシウム粒
子1gに対し、10ー5mol以上有することを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル組
成物。 - 【請求項5】 リン酸カルシウム粒子を10%変形させ
たときの強度(S10)が、 5kgf/mm2 ≦S10≦40kgf/mm2 の関係を満足することを特徴とする請求項1〜4のいず
れか1項に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項6】 リン酸カルシウム粒子の70%以上が、
長径/短径比1.5以上であることを特徴とする請求項
1〜5のいずれか1項に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項7】 リン酸カルシウム粒子が球相当平均一次
粒子径0.005〜0.2μmの微細粒子からなる凝集
型粒子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
1項に記載のポリエステル組成物。 - 【請求項8】 ポリエステルがポリエチレンー2,6ー
ナフタレンジカルボキシレートであることを特徴とする
請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリエステル組成
物。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のポ
リエステル組成物からなるフイルム。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
ポリエステル組成物からなるフイルム層を少なくとも一
層有する積層フイルム。 - 【請求項11】 リン酸カルシウム粒子を含有するフイ
ルム層の中で、最も体積平均粒子径の大きい外部添加型
粒子の粒径dと、該粒子を含有するフイルム層の厚みt
の関係が下記式を満足することを特徴とする請求項10
に記載の積層フイルム。 0.2d≦t≦10d - 【請求項12】 請求項10または11記載のフイルム
層が最表層の少なくとも一層を形成してなる積層フイル
ム。 - 【請求項13】 フイルム表面の突起数が2×103 〜
5×105 個/mm2 であることを特徴とする請求項9
〜12のいずれか1項に記載のポリエステルフイルム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15242696A JP3635785B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | ポリエステル組成物及びフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15242696A JP3635785B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | ポリエステル組成物及びフイルム |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH101598A true JPH101598A (ja) | 1998-01-06 |
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ID=15540266
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15242696A Expired - Fee Related JP3635785B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | ポリエステル組成物及びフイルム |
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JP (1) | JP3635785B2 (ja) |
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