JPH10159594A - 自動二輪車のスロットル制御装置 - Google Patents

自動二輪車のスロットル制御装置

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JPH10159594A
JPH10159594A JP32012696A JP32012696A JPH10159594A JP H10159594 A JPH10159594 A JP H10159594A JP 32012696 A JP32012696 A JP 32012696A JP 32012696 A JP32012696 A JP 32012696A JP H10159594 A JPH10159594 A JP H10159594A
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JP
Japan
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throttle
buffer chamber
speed
opening position
volume
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JP32012696A
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English (en)
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Tetsuya Osakabe
鉄也 刑部
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車の走行駆動状態に応じて適正なエ
ンジンブレーキをかけ、駆動輪にジャンピング現象が発
生するのを防止することができるようにする。 【解決手段】 最小開度位置P0に向けて付勢されるス
ロットル作動部材21と、作用位置P1から前記最小開
度位置P0に至るスロットル作動部材21の復動を通常
速度と低速の2段階に設定切り換える動作速度切換機構
30とを備え、この動作速度切換機構30を、スロット
ル作動部材21に連動して往復動作作を行う連動部材2
1と、連動部材21の往復動作によって容積が変化する
緩衝室34cを備えたダッシュポット34と、緩衝室3
4cをキャブレタと大気とに選択的に連通させる切換弁
38と、チェックバルブ36Bとこれに並列して接続さ
れたオリフィス36Aとにより構成し、制御手段41
は、スロットルの復動開始時における走行駆動状態が急
減速可能状態であるか否かを判別する判別部と、その判
別結果に応じて切り換え弁を制御する制御部とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車におけ
るスロットルの動作、特にスロットルを閉じる際の動作
を制御することによって自動二輪車の走行の安全性向上
を図るようにした自動二輪車のスロットル制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】低速ギアによって高速走行が行われるレ
ース用の自動二輪車などにおいては、アクセルが急速に
解放されスロットル開度が急速に低下した場合に駆動車
輪に対して強力なエンジンブレーキがかかり、駆動車輪
が路面から跳ね上がるホッピング現象が発生する。そこ
で現在では、スロットルにダッシュポット装置を連結
し、アクセルを急激に解放しても、スロットル開度がゆ
っくりと低下するようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダッシ
ュポット装置を備えた従来の技術にあっては、ダッシュ
ポット装置がエンジンの回転領域、ギアポジションなど
に拘わりなく、常に同様の緩衝動作を行うものとなって
いたため、場合によってはこのダッシュポット装置の作
用が逆効果となることもあった。例えば、高速ギアにお
ける低回転領域では、スロットル開度を急速に減少させ
たとしても後輪に過剰なエンジンブレーキがかかること
はなく、むしろ減速時において可能な限り大きなエンジ
ンブレーキをかけることが必要となる場合もある。とこ
ろが、このような場合にも、ダッシュポットの緩衝動作
によってスロットル開度がゆっくりと低下するため、エ
ンジンブレーキによる減速作用が十分に発揮されないと
いう問題が発生する。
【0004】本発明は、前記従来の問題点を解消すべく
なされたものであって、自動二輪車の走行状態に応じて
適正にエンジンブレーキをかけることができ、後輪にジ
ャンピング現象が発生するのを防止することができる自
動二輪車のスロットル制御装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のアクセ
ルを往復動作させることによりスロットル開度を最小値
に設定する最小開度位置と最大値に設定する最大開度位
置との間で往復動可能に保持されると共に、所定の付勢
手段によって最小開度位置に向けて付勢されるスロット
ル作動部材と、前記最小開度位置より往動方向前方に設
定された所定の作用位置から前記最小開度位置に至るス
ロットル作動部材の復動速度を通常速度と低速の2段階
に切換る動作速度切換機構と、前記速度切換機構の切換
動作を制御する切換制御手段とを備え、前記速度切換機
構は、前記作用位置と最小開度位置との間で行われるス
ロットル作動部材の往復動作に関連して、前記最小開度
位置近傍の初期位置から前記作動位置まで移動する連動
部材と、前記制御部材が初期位置にあるとき定常状態を
なし、制御部材が初期位置から往動することによって容
積変化を生じる緩衝室を備えたダッシュポットと、前記
切換弁からダッシュポットに至る流路内に設けられ、前
記緩衝室の容積が定常容積へと復帰する際に閉状態とな
り、かつ緩衝室の容積が定常状態から所定の容積へと変
化する際に開状態となるチェックバルブと、前記チェッ
クバルブに並列に連結してなるオリフィスと、前記緩衝
室をキャブレタと大気とに選択的に連通させる切換弁
と、を備え、前記キャブレタと緩衝室との連通時にはキ
ャブレタにおける負圧によって緩衝室が定常状態から容
積変化を生じ前記制御部材を前記作用位置へと移動させ
ると共に、大気と緩衝室との連通時には緩衝室が定常容
積に復帰し連動部材を初期位置へと復帰させるように構
成してなり、前記切換制御手段は、前記スロットル作動
部材の復動開始時における走行駆動状態が急減速可能状
態であるか否かを判別する判別部と、前記判別部による
判別結果に応じて前記切換弁を制御する制御部とを備
え、制御部は、急減速可能との判別結果に応じて前記緩
衝室を大気と連通させ、急減速禁止との判別結果に応じ
てダッシュポットの緩衝室を負圧源と連動させるよう前
記切換弁を制御するようにしたものである。また、前記
判別部としては、スロットル復動操作時におけるスロッ
トル開度、動力伝達装置におけるギアポジション、及び
回転速度に基づき急減速可能状態か否かを判別すること
が考えられる。
【0006】上記構成を有する本発明においては、自動
二輪車の走行駆動状態を判別し、急減速が行われてもジ
ャンピング現象が発生しないような駆動状態であれば、
急減速可能状態と判別し、ダッシュポットの緩衝室と大
気とを連通させるよう切換弁が切換る。その結果、制御
レバーは初期位置に設定され、スロットル作動部材との
連動関係はなくなる。このため、ダッシュポットが作用
することはなくなり、スロットルはアクセルの解放と共
に急速に最小開度位置へと復帰し、ジャンピング現象が
発生しない範囲で大きなエンジンブレーキが発生し、良
好な制動力を得ることができる。また、判別部によって
自動二輪車の走行駆動状態が急減速可能な状態でないと
判断された場合には、ダッシュポットの緩衝室がキャブ
レタと連通するよう切換弁が切換られるため、搭乗者が
アクセルを解放してスロットル作動部材を最小開度位置
へ向けて復帰させたとしてもスロットルはダッシュポッ
ト及びオリフィスの作用によって低速で最小開度位置へ
と復帰する。このため、エンジンブレーキは低減され、
後輪がジャンピング現象を発生することはなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態を
適用してなる自動二輪車を示す説明側面図、図2は図1
に示したものの平面図、図3は本願発明の実施形態にお
ける動作速度切り換え機構及び制御系回路の概略構成を
示す説明図、図4は図3に示したVTVの内部構造を示
す縦断側面図、図5は図2に示したものにおいてダッシ
ュポットが大気に連通した状態を示す説明側面図、図6
は図2に示したものにおいてダッシュポットがキャブレ
タの吸気通路に連通した状態を示す説明側面図、図7は
図2に示したものにおける電磁バルブの駆動制御動作を
示すフローチャートである。
【0008】図1において、ここに示す自動二輪車1は
レーシングマシンタイプの自動二輪車であって、この自
動二輪車1の車体の骨格をなすツインチューブフレーム
2の前端部に設けられたヘッドパイプ3には、ステアリ
ングステム4が回動自在に支持され、そのステアリング
ステム4にはブラケット5が固定され、ここに左右一対
のフロントフォーク6が保持され、フロントフォーク6
の下端部には前輪7が回動自在に支持されている。ま
た、前記ブラケット5にはステアリング8a,8bが固
定されており、右側のステアリング8aには回動可能な
アクセル8cが設けられている。一方、前記自動二輪車
1のフレーム2には、スイングアーム14を介して後輪
(駆動輪)15が保持されると共に、図外のエンジンを
はじめ、燃料タンク9及びシート10などが保持されて
おり、エンジンと燃料タンク9の間には不図示のエアク
リーナやキャブレタ11などが保持されている。このキ
ャブレタ11の吸気通路内にはその流量制御を行うスロ
ットルが回動軸12(図3参照)によって保持されてい
る。
【0009】また、上記回動軸12はスロットルボアの
外方に突出し、その突出部分には図3に示すような作動
レバー(スロットル作動部材)21が固定されている。
この作動レバー21はワイヤ22を介して前記アクセル
8cに接続されている。そして、作動レバー21はスロ
ットルの開度が最小となる最小開度位置と、スロットル
開度が最大となる最大開度位置との間を軸12と共に回
動可能(往復動作可能)に保持されている。なお、作動
レバー21及びスロットルの最小開度位置は、前記作動
レバー21の平坦な当接面21aに当接させるストッパ
ねじ23の一端部の位置を移動させることによって調整
することができる。また、作動レバー21及びスロット
ルは、図外のばねの付勢力によって、常には作動レバー
21の当接面21aが前記ストッパねじ23に当接する
ようになっている。
【0010】さらに、前記作動レバー21及びスロット
ルの動作速度は、動作速度切換機構30とこれを制御す
る制御手段41とによって制御されるようになってい
る。このうち、前記動作速度切換機構30は、次のよう
に構成されている。図3中、31は支点軸32によって
回動自在に支持された連動レバー(連動部材)であり、
その一端部は前記作動レバー21の当接面21aに当接
可能な移動経路内に位置している。また、制御レバー3
1の他端部には、連結ロッド33の一端部が連結され、
さらに連結ロッド33の他端部はダッシュポット34内
に設けられたダイヤフラム34aに連結されている。こ
のダイヤフラム34aによってダッシュポットの内部空
間は、大気に対して常時解放状態にある大気室34bと
大気から遮断可能な緩衝室34cとに区轄されるように
なっている。
【0011】また、前記ダッシュポット34の緩衝室3
4cには、連結管35を介してVTV(バキューム・ト
ランスミッティング・バルブ)36の一方のポート36
aに連結されている。このVTV36は、図に示すよう
にオリフィス36Aとチェックバルブ36Bとを互いに
並列に連結したものであって、チェックバルブ36B
は、ダッシュポット36へ向かう方向(矢符F方向)へ
の空気の流動を阻止し、これと反対の方向(矢符R方
向)への流動を可能とするものとなっている。また、V
TV36の他方のポート36bには、連結パイプ37を
介して電磁バルブ38のポート38aに連結されてい
る。この電磁バルブ38は大気と連通するポート38c
と、キャブレタ11の吸気通路に連結パイプ39を介し
て連結されるポート8bとを有し、内蔵されるソレノイ
ド38Aの作用によって前記ポート38bとポート38
cを選択的に前記ポート38aに連通させるものとなっ
ている。
【0012】一方、前記制御手段41は、前記電磁ソレ
ノイド38Aの作動を制御するCPU40によって構成
されている。このCPU40は、エンジンの点火タイミ
ングを制御するCDIユニット40に内蔵されたものと
なっており、後述の判別動作及び制御動作を行う判別部
及び制御部としての機能を有する。このCDIユニット
40は、前記CPU41に加えて、イグニッションコイ
ル51の1次側に電圧を供給する点火回路42と、前記
電磁バルブ38のソレノイド38Aを駆動する駆動回路
43とを備えており、両回路42,43はCPU41に
よって制御される。また、前記CPU41の入力側に
は、自動二輪車の動力伝達装置における各ギアの設定状
態に応じた信号を出力するギアポジションスイッチ4
4、点火時期信号を出力するシグナルジェネレータ4
5、及びスロットル開度に応じた信号を出力するスロッ
トルセンサ46などが接続されており、これらからの入
力信号に基づき、点火回路42及び駆動回路43を制御
する。なお、48はCDIユニット40及びソレノイド
38Aなどに対して電源47の供給、遮断を行う電源ス
イッチである。
【0013】以上のように構成に基づき、次に作用を説
明する。搭乗者が自動二輪車に対し電源48を投入する
と、CPU41にはシグナルジェネレータ45、スロッ
トルセンサ46及びギアポジションセンサ44などから
の信号が入力され、これらの入力信号に応じて前記電磁
ソレノイド38Aを次のように制御する。すなわち、C
PU41はシグナルジェネレータ45からの信号数によ
ってエンジンの回転数を判断し、その回転数が予め設定
した設定回転数以上であるか否かを判別し(ステップ
1)、設定回転数以上でなければソレノイド38AをO
FF状態に保つ(ステップ2)。また、エンジンの回転
数が前記設定回転数に達していればステップ3へと移行
し、ギアポジションセンサ44からの信号によって表さ
れる現在使用中のギアが、予め設定した設定ギアと同一
であるか否かの判断を行う(ステップ3)。そして、現
在使用中のギアが設定ギアと同一でない場合にはソレノ
イド38AをOFF状態に保ち(ステップ4)、同一で
あればステップ5へと移行する。ステップ5では、スロ
ットル開度が最大であるか否かを判断し、最大でなけれ
ばソレノイド38AをOFF状態に保ち、最大であれば
駆動回路43を介してソレノイド38Aに駆動信号を送
出し、ソレノイド38AをON状態とする。
【0014】ところで、この実施の形態においては、ス
テップ1における判別基準となる設定回転数を高速域内
の所定の回転数に、ステップ3における判別基準となる
設定ギアを低速ギアに、ステップ5における判断基準と
なる設定スロットル開度を最大値に、それぞれ設定して
いるため、動作速度切換機構は上記ソレノイドの制御動
作によって確実に自動二輪車1の後輪のジャンピング現
象を防止することができる。すなわち、搭乗者が自動二
輪車1のアクセル8cを解放した状態において、作動レ
バー32は図外のばねの付勢力によって当接面21aが
ストッパねじ23に当接した状態にある。このときスロ
ットルは最小開度位置にあり、エンジンはアイドリング
状態となっている。従って、この状態では上述のステッ
プ1の判別動作によってソレノイド38AはOFF状態
にあり、ダッシュポット34の緩衝室34cはVTV3
6及び電磁弁38を介して大気に解放されている。この
ため、ダッシュポット34のダイヤフラム34aは定常
位置にあり、干渉室34cを定常状態に保っている。こ
のとき、ダイヤフラム34aに連結ロッド33を介して
接続された連動レバー31は、前記作動レバー21の最
小スロットル開度位置P0(図5参照)と同一または若
干下方の初期位置に保持される。従って、連動レバー3
1が作動レバー21に作用することはなく、ダッシュポ
ット34及びVTV36による緩衝機能は停止状態にあ
る。
【0015】ここで、走行を開始すべくギアを低速ギア
に設定し、アクセルを回転させて作動レバーを回転させ
ればスロットル開度は増大し、エンジンの回転数は増大
するが、その回転数がステップ1における設定回転数
(高速回転数)に達しない限り、ソレノイド38AはO
FF状態にあり、ダッシュポット36は大気に解放さ
れ、作動レバー32はストッパねじ23の上端部より下
方に位置している。従って、設定回転数に達する以前に
アクセルを解放した場合には、作動レバー21はばね力
によってストッパねじ23との当接位置へと迅速に復帰
し、これと共にスロットルも最小開度位置へと迅速に復
帰する(通常速度で復帰する)。このスロットル開度の
急激な低下によってエンジンにはエンジンブレーキがか
かるが、設定回転数がさほど大きくないため、後輪にジ
ャンピング現象が発生することはない。
【0016】また、アクセル8cの回転操作によって、
作動レバー21と共にスロットルが開度増大方向へと回
転し、エンジンの回転数が前記設定回転数に達した状態
において、設定されているギアが低速ギアであり、かつ
スロットル開度が設定開度を越えていた場合には、前述
のステップ7による制御動作によってソレノイド38A
はON状態となり、ダッシュポット34の緩衝室34c
はVTV36及びソレノイド38Aのポート38bを介
してキャブレタ11の吸気通路に連通する。このとき、
エンジン駆動状態においてキャブレタ11の吸気通路は
負圧となっているため、チェックバルブ36は開状態と
なって緩衝室34cと連通する。これにより、緩衝室3
4cは負圧となり、ダイヤフラム34aが定常位置から
移動して緩衝室34cの容積が減少し、ダイヤフラム3
4aに引かれて連結ロッド33は迅速に所定距離だけD
方向(下方)へと移動する。これに伴って連動レバー3
1は、図中、反時計方向へと回転し、一端部が所定の作
用位置P1(図3参照)へと移動する。
【0017】この状態でアクセルを解放した場合、作動
レバー21は前述の往動位置にある連動レバー31の一
端部に当接し、これを下方へと押圧しつつ移動するた
め、最終的に作動レバー21の当接面21aがストッパ
ねじ23に当接する。なお、アクセルを解放し、スロッ
トル開度が低下すればソレノイド38AがOFFとな
り、VTV36が大気と連通することとなるため、キャ
ブレタ11からVTV36に至る空気流路の負圧は低下
するが(圧力が増大するが)、VTV36からダッシュ
ポット34の緩衝室34cに至る経路はVTV36のオ
リフィス36Aによって負圧の低下が遅延されるため、
連動レバー31はすぐには下降せず、作用位置近傍に位
置している。このため、アクセル解放時に作動レバー2
1は確実に連動レバー31に当接する。
【0018】そして、連動レバー31との当接後、作動
レバー21は連動レバー31と共に復動するが、連動レ
バー31の復動時には緩衝室34cの容積が増大し、空
気がVTV36から緩衝室34cへと流動するため、チ
ェックバルブ36Bが閉状態となり、オリフィス36A
のみを介して空気の流動が行われる。このため、連動レ
バー31の復動には大きな抵抗がかかり、作動レバー2
1と連動レバー31は共に低速で復動し、スロットルの
開度も低速にて減少する。このため、自動二輪車1には
比較的小さなエンジンブレーキが徐々にかかることとな
り、後輪14にジャンピング現象が発生することはなく
なり、走行の安全性は大幅に向上する。
【0019】なお、上記実施の形態においては、CDI
ユニット40に内蔵されるCPU41を制御手段として
用いたが、CDIユニット40とは別個に設けられたC
PUなどの制御手段を用いても良い。また、回転数、ギ
アポジション、及びスロットル開度などを制御パラメー
タとして用いたが、これらの中のいずれか一つあるいは
2つを制御パラメータとして用いても良く、さらには、
走行に関する他のパラメータを用いて制御を行うように
することも可能であり、本発明は特に上記実施の形態に
限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、エン
ジンの回転数、ギアポジション及びスロットル開度など
の走行駆動状態に応じてスロットルの復動速度を制御す
るようにしたため、例え、アクセル開度を最大にし、低
速ギアで高速走行を行ったとしても、アクセルを解放し
た際にスロットルは低速にて最小開度まで復帰するた
め、過大なエンジンブレーキがかかることはなくなり、
駆動輪にジャンピング現象が発生するのを確実に防止す
ることができ、これによって自動二輪車の走行の安全性
は大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用してなる自動二輪車を
示す説明側面図である。
【図2】図1に示したものの平面図である。
【図3】本願発明の実施形態における動作速度切り換え
機構及び制御系回路の概略構成を示す説明図である。
【図4】図3に示したVTVの内部構造を示す縦断側面
図である。
【図5】図2に示したものにおいてダッシュポットが大
気に連通した状態を示す説明側面図である。
【図6】図2に示したものにおいてダッシュポットがキ
ャブレタの吸気通路に連通した状態を示す説明側面図で
ある。
【図7】図2に示したものにおける電磁バルブの駆動制
御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動二輪車 8c アクセル 11 キャブレタ 21 作動レバー(作動部材) 30 動作速度切換機構 31 連動レバー(連動部材) 34 ダッシュポット 34c 緩衝室 36B チェックバルブ 36A オリフィス 38 切換弁(電磁弁) 41 CPU(制御手段) P0 最小開度位置 P1 作用位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のアクセルを往復動作させることに
    よりスロットル開度を最小値に設定する最小開度位置と
    最大値に設定する最大開度位置との間で往復動可能に保
    持されると共に、所定の付勢手段によって最小開度位置
    に向けて付勢されるスロットル作動部材と、 前記最小開度位置より往動方向前方に設定された所定の
    作用位置から前記最小開度位置に至るスロットル作動部
    材の復動速度を通常速度と低速の2段階に切換る動作速
    度切換機構と、 前記速度切換機構の切換動作を制御する切換制御手段と
    を備え、 前記速度切換機構は、 前記作用位置と最小開度位置との間で行われるスロット
    ル作動部材の往復動作に関連して、前記最小開度位置近
    傍の初期位置から前記作動位置まで移動する連動部材
    と、 前記制御部材が初期位置にあるとき定常状態をなし、制
    御部材が初期位置から往動することによって容積変化を
    生じる緩衝室を備えたダッシュポットと、 前記切換弁からダッシュポットに至る流路内に設けら
    れ、前記緩衝室の容積が定常容積へと復帰する際に閉状
    態となり、かつ緩衝室の容積が定常状態から所定の容積
    へと変化する際に開状態となるチェックバルブと、 前記チェックバルブに並列に連結してなるオリフィス
    と、 前記緩衝室をキャブレタと大気とに選択的に連通させる
    切換弁と、を備え、 前記キャブレタと緩衝室との連通時にはキャブレタにお
    ける負圧によって緩衝室が定常状態から容積変化を生じ
    前記制御部材を前記作用位置へと移動させると共に、大
    気と緩衝室との連通時には緩衝室が定常容積に復帰し連
    動部材を初期位置へと復帰させるように構成してなり、 前記切換制御手段は、 前記スロットル作動部材の復動開始時における走行駆動
    状態が急減速可能状態であるか否かを判別する判別部
    と、 前記判別部による判別結果に応じて前記切換弁を制御す
    る制御部とを備え、 制御部は、急減速可能との判別結果に応じて前記緩衝室
    を大気と連通させ、急減速禁止との判別結果に応じてダ
    ッシュポットの緩衝室を負圧源と連動させるよう前記切
    換弁を制御することを特徴とする自動二輪車のスロット
    ル制御装置。
  2. 【請求項2】 判別部は、スロットル復動操作時におけ
    るスロットル開度、動力伝達装置におけるギアポジショ
    ン、及び回転速度に基づき急減速可能状態か否かを判別
    することを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のスロ
    ットル制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7458915B2 (en) 2005-04-05 2008-12-02 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Leisure vehicle
JP2011094619A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Robert Bosch Gmbh オートバイに対して働く左右方向の力の削減のための方法及び装置
JP2013226912A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Toyota Motor Corp 車両動力装置の制御装置

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