JP2613619B2 - 車両定速走行制御方法 - Google Patents

車両定速走行制御方法

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JP2613619B2
JP2613619B2 JP9742988A JP9742988A JP2613619B2 JP 2613619 B2 JP2613619 B2 JP 2613619B2 JP 9742988 A JP9742988 A JP 9742988A JP 9742988 A JP9742988 A JP 9742988A JP 2613619 B2 JP2613619 B2 JP 2613619B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は自動二輪車等の車両の定速走行制御方法に関
する。
背景技術 自動二輪車等の車両には高速道路等での走行中におけ
る車速の変動をできるだけ抑制することによる燃費の低
減等を目的として、常に設定車速で走行するように実車
速を自動的に制御して定速走行を可能にする定速走行制
御装置を搭載したものがある。
従来の定速走行制御装置においては、通常、実車速を
検出して実車速と設定速度との偏差を検出し、その偏差
に応じてPD(比例微分)制御により制御量を算出し、そ
の制御量に従ってスロットル弁開度を制御することが行
なわれていた(例えば、特開昭55−81244号公報)。
しかしながら、かかる従来の定速走行制御装置におい
ては、実加速度を無視して定車速制御をするので、不快
感を及ぼすような急加減速が生ずる可能性があり、常に
快適な定速走行フィーリングが得られるとは限らない不
都合があった。
発明の概要 そこで、本発明の目的は、より快適な定速走行状態を
得ることができる車両定速走行制御方法を提供すること
である。
本願第1の発明の車両定速走行制御方法は、機関によ
り駆動される車両の実車速を単位制御サイクル毎に検出
する第1検出行程と、目標車速と実車速との車速偏差を
単位制御サイクル毎に検出する第2検出行程と、車速偏
差を単位制御サイクル後に解消するための加速度変化率
を求め、当該設定加速度変化率にて単位制御サイクル内
に生ずる次回車速変化を算出推定する算出行程と、今回
車速変化を検出する第3検出行程と、次回車速変化と今
回車速変化との差を車速変化変化率として検出する第4
検出行程と、車速変化変化率の大きさと限界値とを比較
し小なる方の値の大きさを最終加速度変化率として設定
する比較行程と、最終加速度変化率を生ずるように機関
を単位制御サイクル内において加速制御する機関制御行
程とからなることを特徴としている。また、本願第2の
発明の車両定速走行制御方法は、機関により駆動される
車両の実車速を単位制御サイクル毎に検出する第1検出
行程と、目標車速と実車速との車速偏差を単位制御サイ
クル毎に検出する第2検出行程と、車速偏差の大きさと
限界値とを比較し小なる方の値の大きさを加速度変化率
として設定する第1比較行程と、該設定加速度変化率に
て単位制御サイクル内に生ずる次回車速変化を算出推定
する算出行程と、今回車速変化を検出する第3検出行程
を、次回車速変化と今回車速変化との差を車速変化変化
率として検出する第4検出行程と、車速変化変化率の大
きさと限界値とを比較し小なる方の値の大きさを最終加
速度変化率として設定する第2比較行程と、最終加速度
変化率を生ずるように機関を単位制御サイクル内におい
て加速制御する機関制御行程とからなることを特徴とし
ている。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明
する。
第1図及び第2図に示した本発明の車両定速走行制御
方法を適用した車両定速走行制御装置において、スロッ
トルグリップ1は車体ハンドルに備わってエンジン回転
数を加減速するためのものであり、その回動量がケーブ
ル部材2を介してエンジンEの吸気管路3に設けられた
絞り弁4の開閉開度として伝達される。
ケーブル部材2はスロットルグリップ1の回動軸と絞
り弁4を開閉動せしめるバルブリンク5の回動軸との間
にて無端状に捲回されて、しかもその伝達機能が得られ
る範囲で弯曲した状態で捲回されている。
また、ケーブル部材2の途中にはケーブル部材2の動
きを制御して絞り弁開度を調整する絞り弁開度調整機構
Kが連結されている。この絞り弁開度調整機構Kの構成
はケーブル部材2に直接結合されて上記スロットルグリ
ップ1の回動に応動するスロットルグリップリンク6が
枢軸6a上にて回動自在であり、又この枢軸6a上にはやは
り回動自在にスロットルリンク7が抱き合わされるよう
にして軸承されている。そして、スロットルグリップリ
ンク6に成形された突起状のストッパ6bがスロットルリ
ンク7の側端に当接することで、スロットルグリップリ
ンク6の反時計廻り方向への回動が制限される。スロッ
トルリンク7は図示の如くケーブル部材9の一方端に結
合され、このケーブル部材9を介してアクチュエータ10
の作動が直接スロットルリンク7に伝達される仕組みで
ある。即ち、アクチュエータ10の作動によってケーブル
部材9が図面の右方向へ引張られると、スロットルリン
クはこれに結合し復帰バネ7aの弾撥力に抗して枢軸6aの
周りを時計廻り方向に回動する。第1図はスロットルリ
ンク7がケーブル部材9に引張られてスロットルグリッ
プリンク6のストッパ6bに突き当っている状態を示して
いる。図中8は上記両リンク6,7等の部材の収納ケース
である。なお、ケーブル部材9と同様な機能を有する部
材であれば例えば棒状のロッド部材を次に述べるアクチ
ュエータ10のダイアフラム10bに結合する伝達手段も考
えられる。
ケーブル部材9の他方端はこれの駆動手段であるアク
チュエータ10に結合される。この場合、負圧室10aに導
入されるエンジン吸気管内負圧によって膨縮動作するダ
イアフラム10bに直接結合されている。アクチュエータ1
0への負圧の導入はエンジンEの吸気管3内からチェッ
クバルブ11及びサージタンク12を備えたバキュームパイ
プ13を経て加速用バキュームバルブV1を介して行なわれ
る。図中のV2は減速時に大気Aを導入するベントバルブ
であり、V3は通電されると大気Aを遮断し、通電が停止
されると大気Aを導入するリリーフバルブである。これ
ら各バルブV1,V2,V3はソレノイドを備えた電磁開閉弁か
ら各々なり、その開閉動作は制御回路Cからの制御信号
によって駆動回路14aないし14cを介して行なわれる。
ここで、制御回路Cはマイクロプロセッサ、クロック
発振器、ROM、RAM、入出力インターフェース、入出力ポ
ートを備えたマイクロコンピュータによって構成されて
いる。制御回路Cには第2図に示すようにセットスイッ
チ21、リジュームスイッチ22、ブレーキスイッチ23、ク
ラッチスイッチ24及び車速センサ25が接続されている。
セットスイッチ21は設定車速での定速走行制御(以下、
オートクルーズと称する)を指令するためのものである
と共に、オートクルーズ走行中に設定車速をそれよりも
低い車速に設定値変更する場合の指令をなす指令スイッ
チをも兼ねている。リジュームスイッチ22はオートクル
ーズ走行がキャンセルされた後再び前回の設定車速での
オートクルーズ走行への移行を指令するためのものであ
ると共に、オートクルーズ走行中に設定車速をそれより
も高い車速に設定値変更する場合の指令をなす指令スイ
ッチをも兼ねている。ブレーキスイッチ23は車両前及び
後ブレーキのいずれかの作動に連動してオン状態とな
り、クラッチスイッチ24はクラッチの作動に連動してオ
ン状態となる。これらのスイッチ21ないし24はオン時に
のみ高レベル信号を制御回路Cに出力するようになって
いる。車速センサ25は車両の実走行車速に応じたレベル
の車速信号を発生する。また、クランクシャフト(図示
せず)の回転に同期したパルス信号がパルス発生器26に
よって発生されて制御回路Cに供給される。更に、制御
回路Cにはオートクルーズ走行中を運転者等に知らせる
ためのクルーズランプ27が駆動回路28を介して接続され
ている。
制御回路CはROMに予め書き込まれたプログラムに従
って後述の如く動作して制御信号を発し、オートクルー
ズ走行中にはリリーフバルブV3を通電せしめてリリーフ
バルブV3からの大気Aの導入を遮断させる共に加速用バ
キュームバルブV1と減速用ベントバルブV2の開度を調整
する。これら各バルブの開閉作動によってアクチュエー
タ10の負圧室10aにおける負圧が調整されて、ダイアフ
ラム10bの膨縮動作がケーブル部材9を介して絞り弁開
度調整機構Kのスロットルリンク7に伝達される。この
スロットルリンク7の回動角度がケーブル部材2及びバ
ルブリンク5を各々介して絞り弁4に伝達されるのであ
る。
次に、本発明の車両定速走行制御方法の手順を第3図
ないし第8図に示した制御回路Cのマイクロプロセッサ
の動作フロー図に従って説明する。
マイクロプロセッサは、イグニッションスイッチ(図
示せず)がオンとなると、メインルーチンの処理を開始
し、先ず、変数、フラグ等の値を初期化し(ステップ3
1)、オートクルーズ解除サブルーチン(ステップ3
2)、そして車速サンプリングサブルーチン(ステップ3
3)を実行する。車速サンプリングサブルーチンの実行
後にはオートクルーズ走行中であるか否かをセットフラ
グFsetの内容から判別する(ステップ34)。Fset=1な
らば、オートクルーズ走行中を示すので、オートクルー
ズ制御サブルーチンを実行し(ステップ35)、Fset=0
ならば、オートクルーズ走行中でないことを示すので、
セットリジュームサブルーチンを実行する(ステップ3
6)。ステップ35、又は36の実行後は単位制御サイクル
毎にステップ32以下のステップを繰り返し実行する。
オートクルーズ解除サブルーチンにおいては、第4図
に示すようにオートクルーズ解除すべき運転状態である
か否かを判別する(ステップ41)。ブレーキスイッチ23
又はクラッチスイッチ24がオンであったり、車速Vが所
定速度以下のとき、或いはエンジン回転数が所定回転数
以上のときにはオートクルーズ走行すべき運転状態でな
いとして設定車速としての目標車速VTをRAMの所定位置
に書き込み(ステップ42)、セットフラグFsetをリセッ
トし(ステップ43)、クルーズランプ27を消灯せしめて
オートクルーズ走行を解除する(ステップ44)。一方、
オートクルーズ解除すべき運転状態でないならば、オー
トクルーズ走行を継続させるためにオートクルーズ解除
サブルーチンを直ちに終了する。
車速サンプリングサブルーチンにおいては、第5図に
示すように今回の車速V(n)を前回の車速V(n−
1)とし(ステップ51)、新たに実車速Vを読み込み
(ステップ52)、その実車速Vを今回の車速V(n)と
する(ステップ53)。また、今回の車速変化α(n)を
前回の車速変化α(n−1)とし(ステップ54)、今回
の車速V(n)から前回の車速V(n−1)を差し引い
た値を今回の車速変化α(n)とする(ステップ55)。
オートクルーズ制御サブルーチンにおいては、第6図
に示すようにセットスイッチ21がオンであるか否かを判
別する(ステップ61)。セットスイッチ21がオンの場合
には、セットスイッチ21のオンの判別後、所定時間t1
上経過したか否かを判別する(ステップ62)。所定時間
t1以上経過したならば、セットスイッチ21がオフである
か否かを判別する(ステップ63)。セットスイッチ21が
オフならば、セットスイッチ21は一瞬だけ操作された訳
であり、目標車速VTを所定車速VA(例えば、0.5km/h)
だけ低下させるTAP DOWN(タップダウン)動作を行なう
(ステップ64)。セットスイッチ21がオンならば、セッ
トスイッチ21の操作が継続している訳であり、セットス
イッチ21の操作が継続している限り単位制御サイクル毎
に目標車速VTを所定車速VB(例えば、1.0km/h)だけ低
下させる減速動作を行なう(ステップ65)。一方、ステ
ップ61においてセットスイッチ21がオフと判別した場合
には、リジュームスイッチ22がオンであるか否かを判別
する(ステップ66)。リジュームスイッチ22がオンの場
合には、リジュームスイッチ22のオンの判別後、所定時
間t1以上経過したか否かを判別する(ステップ67)。所
定時間t1以上経過したならば、リジュームスイッチ22が
オフであるか否かを判別する(ステップ68)。リジュー
ムスイッチ22がオフならば、リジュームスイッチ22は一
瞬だけ操作された訳であり、目標車速VTを所定車速V
A(例えば、0.5km/h)だけ上昇させるTAP UP(タップア
ップ)動作を行なう(ステップ69)。リジュームスイッ
チ22がオンならば、リジュームスイッチ22の操作が継続
している訳であり、リジュームスイッチ22の操作が継続
している限り単位制御サイクル毎に目標車速VTを所定車
速VB(例えば、1.0km/h)だけ上昇させる加速動作を行
なう(ステップ70)。ステップ66においてリジュームス
イッチ22がオフと判別した場合にはリセットスイッチ21
及びリジュームスイッチ22の両方がオフ状態であり、こ
の場合には後述の制御量算出サブルーチンを実行する
(ステップ71)。
セットリジュームサブルーチンにおいては、第7図に
示すようにセットスイッチ21がオンであるか否かを判別
する(ステップ81)。セットスイッチ21がオンの場合に
は、セットスイッチ21のオンの判別後、所定時間t1以上
経過したか否かを判別する(ステップ82)、所定時間t1
以上経過したならば、セットスイッチ21がオフであるか
否かを判別する(ステップ83)。セットスイッチ21がオ
フならば、セットスイッチ21は一瞬だけ操作された訳で
あり、セット動作を行なう(ステップ84)。セット動作
では、セットスイッチ21がオフされた時点の実車速Vを
クルーズ走行の目標車速VTとして制御回路C中のRAMの
所定位置に記憶すると同時に、クルーズコントロール中
であることを表示すべくクルーズランプ27を点灯せし
め、更にセットフラグFsetをセットし、これによりオー
トクルーズ走行が開始される。
ステップ81においてセットスイッチ21がオフと判別し
た場合にはリジュームスイッチ22がオンであるか否かを
判別する(ステップ85)。リジュームスイッチ22がオン
の場合には、リジュームスイッチ22のオンの判別後、所
定時間t1以上経過したか否かを判別する(ステップ8
6)。所定時間t1以上経過したならば、リジュームスイ
ッチ22がオフであるか否かを判別する(ステップ87)。
リジュームスイッチ22がオフならば、リジュームスイッ
チ22は一瞬だけ操作された訳であり、リジューム動作を
行なう(ステップ88)。リジューム動作では、クルーズ
ランプ27の点灯及びセットフラグFsetのセットが行なわ
れ、これにより制御回路C中のRAMの所定位置に記憶さ
れた前回のオートクルーズ走行における目標車速VTでオ
ートクルーズ走行が開始される。
次に、制御量算出サブルーチンにおいては、第8図に
示すようにステップ53において設定した今回の車速V
(n)と目標車速VTとの車速偏差εを算出し(ステッ
プ91)、その車速偏差εの正負符号s(=εV/|ε
V|)を求め(ステップ92)、車速偏差εの絶対値sε
が限界値Δαg(>0)より小であるか否かを判別す
る(ステップ93)。sε<Δαgならば、sεを加
速度変化率Δαとして設定し(ステップ94)、sε
Δαgならば、限界値Δαgを加速度変化率Δαとして
設定する(ステップ95)。
ところで、目標車速VTに対して車速偏差εが生じた
場合、時間t経過後に車速を目標車速VTに到達させるた
めには、時間t経過後の加速度をα(t)、また車速偏
差をε(t)とすると次式が成立する。
α(t)=α+∫sΔαdt =α+sΔαt =0 ……(1) ε(t)=ε+∫α(t)dt =ε+α0t+(1/2)sΔαt2 =0 ……(2) ここで、αは車速偏差εが生じたときの加速度で
あり、式(1)から α=−sΔαt ……(3) となる。また、式(2)、(3)から加速度変化率Δα
は、 Δα=(2sε)/t2 ……(4) となる。オートクルーズの1制御サイクルを単位制御サ
イクルとすると、単位制御サイクル経過後に目標車速VT
に到達するために必要な加速度変化率Δαは式(4)に
おいてt=1とすることにより Δα=2sε ……(5) となり得る。この加速度変化率2sεが限界値Δαgよ
り小であるか否かを判別し、小なる方を加速度変化率Δ
αとして設定する。ただし、ステップ93においてはΔα
g/2をΔagとし、加速度変化率Δαも1/2(すなわちsε
)にして判別が行なわれている。
次に、設定した加速度変化率Δαを用いて車速を制御
した場合に次の単位制御サイクル内に生ずる次回の車速
変化ALPHAは式(2)〜(4)から次の如くなる。
この車速変化ALPHAが次の単位制御サイクル内に定加
速変化でなされるならば目標速度VTに到達するのである
から次回の車速変化ALPHAと今回の車速変化、すなわち
α(n)との差(車速変化変化率)Δat(n)は式
(6)により、 となる。しかしながら、Δαg/2をΔαgとしたことに
より、 となり、またε=Δα/sであるので、 Δαt(n)=−sΔα−α(n) ……(9) となり得る。
よって、マイクロプロセッサは、ステップ94又は95の
実行後、差Δαt(n)の正負符号qを次式から算出す
る(ステップ96)。
q={−sΔα−α(n)}/|−sΔα−α(n)|…
…(10) 次いで、式(8)の が限界値Δαgより小であるか否かを判別する(ステッ
プ97)。Δαt(n)<Δαgならば、− を最終加速度変化率Δαtとして設定し(ステップ9
8)、Δαt(n)≧Δαgならば、qΔαgを最終加
速度変化率Δαtとして設定する(ステップ99)。こう
して設定した最終加速度変化率Δαtを定数Fで割算し
この算出値を単位制御サイクル毎の加速用バキュームバ
ルブV1又は減速用ベントバルブV2の制御時間TVとし(ス
テップ100)、この制御時間TVを駆動回路14a、又は14b
に出力する(ステップ101)。駆動時間TVが正の場合に
は駆動回路14aがバルブV1を制御時間TVだけ開弁させ、
制御時間TVが負の場合には駆動回路14bがバルブV2を制
御時間|TV|だけ開弁させる。これにより、負圧室10a内
の負圧が変化して絞り弁4の開度が制御される。
次に、車両に外力が作用して加速度が変化することを
考慮した場合の定速制御について説明する。車両に作用
する外力として、ころがり抵抗r rol、空気抵抗r air、
及び坂道r slpがあるとする。この外力によって車両に
加わる加速度aは、エンジン発生トルクをt0、車重wと
すると、 a=(t0+r rol+r air+r slp)/w ……(11) となり、r=r rol+r air+r slpとすれば、 a=(t0+r)/w ……(12) となる。一方、走行抵抗、車重に変化Δr、Δwがあっ
た場合に、トルクΔtを与えて得られる加速度変化率Δ
αは次の如く表わすことができる。
Δα=(Δt+Δr)/(w+Δw) ……(13) ここで、一人乗車で平坦路をΔAの加速度変化を得る
ために必要なトルク変化量をΔT、加速度変化率の目標
値をΔαt、目標値Δαtと加速度変化率Δαとの偏差
をεαとすると、偏差εαを次の如くなる。
εα=Δαt−Δα =Δαt−(Δt+Δr)/(w+Δw) =Δαt−{Δt/(w+Δw) +Δr/(w+Δw)} =Δαt−{(Δt/w)/(1+Δw/w) +Δr/(w+Δw)} =Δαt−{(ΔA/ΔT)Δt/(1+Δw/w) +Δr/(w+Δw)} ……(14) また、加速度・トルク比をF、重量変化比をh、外力
変化による加速度変化率をΔαrとすると、式(14)に
おいて、 F=ΔA/ΔT ……(15) h=1+Δw/w ……(16) Δαr=Δr/(w+Δw) ……(17) の如く置き代えることができる。よって、偏差εαは、 εα=Δαt−(FΔt/h+Δαr) ……(18) となる。前回の最終加速度変化率Δαt(n−1)、前
回の加速度変化率Δαr(n−1)、前回のトルクΔt
(n−1)及び今回の偏差の測定値εα(n)を式(1
8)に適用した車重変化比h(ただし、1≦h≦2)を
求めると、 h=FΔt(n−1)/{Δαt(n−1)−εα
(n) −Δαr(n−1)} ……(19) となる。今回の車重変化比hの平均値h(n)(ただ
し、h(0)=1)を求めると、 となる。よって、これらの値から今回の加速度変化率Δ
αr(n)を推定すると、 Δαr(n)=Δαt(n−1)−εα(n) −FΔt(n−1)/h(n) ……(21) の如く表わすことができる。ただし、Δαr(0)=0
である。次いで、この推定値Δαr(n)からεα(n
+1)=0として今回トルクとして与える制御量Δt
(n)を求めると、 Δt(n)=(h(n)/F){Δαt(n)−Δαr
(n)} ……(22) の如くなる。以上の式においてトルクがスロットル開
度、すなわち制御時間TVに比例するものとすればΔt=
TVと置き代えることができる。よって、車両に外力が作
用して加速度が変化することを考慮した定速制御を行な
うことができる。この場合の制御量算出サブルーチンを
第9図に示す。
この制御量算出サブルーチンにおいては、先ず、単位
制御サイクル前に設定された最終加速度変化率Δαtに
より加速度変化量が制御されて前回の車速変化α(n−
1)から今回の車速変化α(n)に到達した単位制御サ
イクル内における加速度変化偏差εαを算出する(ステ
ップ111)。この偏差εαは次式から算出される。
εα=α(n)−α(n−1)−Δαt ……(23) この偏差εα、定数F、制御時間TV、最終加速度変化
率Δαt、及び外乱による加速度変化率Δαrから車重
変化比hを式(19)と同様に次の如く算出する(ステッ
プ112)。
h=FTV/(Δαt−εα−Δαr) ……(24) 車重変化比hの算出後、車重変化比hの平均値を、 の如く算出し(ステップ113)、次いで、今回の加速度
変化率Δαrを式(21)と同様の Δαr=Δαt−εα−FTV/h(n) ……(26) なる式から算出する(ステップ114)。ステップ114の実
行後は第8図に示したサブルーチンと同様にステップ91
に移行する。そして、ステップ98又は99の実行後は、制
御時間TVを次式から算出する(ステップ100a)。
TV=(h(n)/F)(Δαt−Δαr) ……(27) 発明の効果 以上の如く、本発明の車両定速走行制御方法において
は、目標車速と実車速との車速偏差から車速が目標車速
に単位制御サイクルで到達するように加速度変化率が定
められ、その設定加速度変化率を車両に与えたときの単
位制御サイクル内に生ずる次回車速変化を算出推定し
て、実測した単位制御サイクル内の今回車速変化との差
を車速変化変化率とし、その車速変化変化率の大きさと
限界値とを比較し小なる方の値の大きさを最終加速度変
化率として設定することが行なわれる。よって、車速が
目標車速に到達するように定めた最終加速度変化率に従
って機関を単位制御サイクル内において加速制御するの
で、オートクルーズ走行時に加速減ショックがなくスム
ーズに車速が変化する故、乗員に不快感を与えることが
なく常に快適なオートクルーズ状態を得ることができ
る。
また、坂道、風等の外乱、積載重量、エンジン出力の
ばらつき、エンジントルク特性の非直線性等の誤差条件
を考慮して最終加速度変化率を補正するので、あらゆる
運転条件下においても良好なオートクルーズ運転状態を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の制御方法を適用した車両定速走行制御
装置の機構部分を示す図、第2図は第1図の装置の電気
回路部分を示すブロック図、第3図ないし第9図は本発
明の制御方法の手順を示すフロー図である。 主要部分の符号の説明 1……スロットルグリップ 2,9……ケーブル部材 3……吸気管 4……絞り弁 5……バルブリンク 6……スロットルグリップリンク 7……スロットルリンク 10……アクチュエータ 21……セットスイッチ 22……リジュームスイッチ 23……ブレーキスイッチ 24……クラッチスイッチ 25……車速センサ 26……パルス発生器 C……制御回路 V1……加速用バキュームバルブ V2……減速用ベントバルブ V3……リリーフバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−89131(JP,A) 特開 昭61−210244(JP,A) 特開 昭55−81244(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関により駆動される車両の実車速を単位
    制御サイクル毎に検出する第1検出行程と、目標車速と
    前記実車速との車速偏差を前記単位制御サイクル毎に検
    出する第2検出行程と、前記車速偏差を前記単位制御サ
    イクル後に解消するための加速度変化率を求め、当該設
    定加速度変化率にて前記単位制御サイクル内に生ずる次
    回車速変化を算出推定する算出行程と、今回車速変化を
    検出する第3検出行程と、前記次回車速変化と前記今回
    車速変化との差を車速変化変化率として検出する第4検
    出行程と、前記車速変化変化率の大きさと限界値とを比
    較し小なる方の値の大きさを最終加速度変化率として設
    定する比較行程と、前記最終加速度変化率を生ずるよう
    に前記機関を前記単位制御サイクル内において加速制御
    する機関制御行程とからなることを特徴とする車両定速
    走行制御方法。
  2. 【請求項2】前記比較行程は前記最終加速度変化率を外
    乱を含む車両運転条件に応じて補正する補正行程を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の車両定速走行制御方
    法。
  3. 【請求項3】前記補正行程は前記今回車速変化から前記
    今回車速変化により前記単位制御サイクル前の前回車速
    変化及び単位制御サイクル前の前回最終加速度変化率を
    差し引いて加速度変化偏差を算出し、前記加速度変化偏
    差を0にするように車重変化比及び外力変化による加速
    度変化率を算出推定し、設定した前記最終加速度変化率
    を前記車重変化比及び外力変化による加速度変化率によ
    って補正することを特徴とする請求項1又は2記載の車
    両定速走行制御方法。
  4. 【請求項4】前記設定加速度変化率は前記車速偏差を減
    少すべく決定されることを特徴とする請求項1記載の車
    両定速走行制御方法。
  5. 【請求項5】機関により駆動される車両の実車速を単位
    制御サイクル毎に検出する第1検出行程と、目標車速と
    前記実車速との車速偏差を前記単位制御サイクル毎に検
    出する第2検出行程と、前記車速偏差の大きさと限界値
    とを比較し小なる方の値の大きさを加速度変化率として
    設定する第1比較行程と、該設定加速度変化率にて前記
    単位制御サイクル内に生ずる次回車速変化を算出推定す
    る算出行程と、今回車速変化を検出する第3検出行程
    と、前記次回車速変化と前回今回車速変化との差を車速
    変化変化率として検出する第4検出行程と、前記車速変
    化変化率の大きさと前記限界値とを比較し小なる方の値
    の大きさを最終加速度変化率として設定する第2比較行
    程と、前記最終加速度変化率を生ずるように前記機関を
    前記単位制御サイクル内において加速制御する機関制御
    行程とからなることを特徴とする車両定速走行制御方
    法。
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